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論点のすり替え

索引 論点のすり替え

論点のすり替え(ろんてんのすりかえ、Ignoratio elenchi)は、非形式的誤謬の一種であり、それ自体は妥当な論証だが、本来の問題への答えにはなっていない論証を指す。"Ignoratio elenchi" とは ignorance of refutation(反駁とは何であるかを知らないこと)の意。"elenchi" はギリシア語の έλεγχος に由来し、反駁の主張・論証を意味する。論点相違の虚偽(ろんてんそういのきょぎ)、論点無視の虚偽(ろんてんむしのきょぎ)ともいう(広辞苑)。 アリストテレスは、論点のすり替えは相手の主張に反駁する際に犯してしまう間違いであると考えていた。そのため彼は、その当人が反駁とはどういうものかについて無知なのだとした。アリストテレスにとって、論点のすり替えは論理を知らないことに等しい。実際、アリストテレスは全ての論理的誤謬は論点のすり替えに還元されるとまで言っている。 現代では、アリストテレスほど広い意味で使われているわけではない。.

20 関係: 妥当性人身攻撃二重規範マーク・マグワイアマイケル・キニオンチャリティーチューバッカ弁論トーマス・ジェファーソンドイツ語アメリカ野球殿堂アリストテレスアルトゥル・ショーペンハウアーウィリアム・コベットソクラテス式問答法省略三段論法詭弁誤謬論理学自然に訴える論証批判的思考

妥当性

妥当性(Validity)は、演繹的論証が持つ論理的特性であるが、一般に任意の文に対して使われる(ここでいう文とは、真か偽かという真理値を持つものをいう)。ここでは、論証を文の集まりとし、そのうちの1つの文が結論で残りは前提であるとする。前提とは、結論が(おそらく)真であると示す根拠である。 論証の結論が「確かに」真であるとされている場合、その論証は演繹的である。結論が「おそらく」真であるとされている論証は帰納的であると言われる。ある論証が妥当であるとは、結論が正しく前提から導き出されることを意味する。すなわち、妥当な演繹的論証であれば、真の前提から偽の結論が導き出されることはあり得ない。(一方、前提に偽がある場合には、真・偽どちらの結論も導き出されうる。) 次のような定義が一般的である。.

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人身攻撃

人身攻撃(ラテン語: ad hominem、argumentum ad hominem)とは、ある論証や事実の主張に対する応答として、その主張自体に具体的に反論するのではなく、それを主張した人の個性や信念を攻撃すること、またそのような論法。論点をすりかえる作用をもたらす。人格攻撃論法ともいわれる。 「対人論証; ad hominem abusive」と呼ばれるものは、提案者の信用を失わせる目的で個人攻撃を行う場合を指す。また、「状況対人論証; ad hominem circumstantial」と呼ばれるものは、提案者の置かれている状況について攻撃するもの、「お前だって論法; ad hominem tu quoque」と呼ばれるものは、論証の提案者自身がその論証で非難されているような行動や振る舞いをしていると攻撃するものである。 人身攻撃は、論理的には論証の前提の真偽はそれを述べている人とは独立しているので、演繹的には妥当ではない。しかし、人身攻撃は三段論法的に述べられることは滅多に無く、その評価は非形式論理の領域と証拠の理論で行われるべきものである。証拠の信頼性は、目撃証言や専門家の証言などにおける証人の信頼性の評価に大きく依存する。例えば、目撃者が嘘をつく動機を持っているから信頼できないとか、専門家が実際にはその分野について深い知識を有さないといった反論は、法廷では大きな役割を果たすことがある。 人身攻撃は、権威に訴える論証の逆である。権威に訴える論証では、論証者の権威、知識、地位などがその論証の真偽の基礎となる。人身攻撃は逆に、論証者が主張する権威/知識/地位を持っていないことを攻撃したり、論証者が過去に同様な誤りを犯したことに注目させる。しかし、それが無謬の反論とはならない。.

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二重規範

二重規範(にじゅうきはん)とは、類似した状況に対してそれぞれ異なる指針が不公平に適用されること。ダブルスタンダード(Double standard)とも。この概念は、すべての状況が同じ指針の適用を受けること(単一規範)を理想とする立場から使用される。活字には遅くとも1895年には登場していた。二重規範の端的な例は、ある概念(例:言葉・文・社会的規範・規則など)を一方のグループに対して適用することは許容され、もう一方のグループに適用することは許容されない、あるいはタブーとみなされる事である。 したがって二重規範とは、万人が平等に自由を享受する原則が特定のグループに対して偏って道徳的に不公平な形でねじ曲げられる事だと言える。このような二重規範は「法の下の平等」を謳った現代法の基本原理に反するので不当である。また、二重規範は個々人それぞれに違った基準を生み出すので、あらゆる基準は社会階級・地位・民族・性別・宗教・性的嗜好・人種などに基づく主観的な偏見・偏愛に拠らず全ての人に同じように適用されるべきだとする公平無私の原則にも反する。 なお、人間の習慣や道徳には民族・宗教により差異があるため、その差異に応じて適用される法律が異なる場合があり、これを二重規範と呼ぶかどうかは難しい問題である。たとえば南アフリカでは一夫多妻制の習慣が古くからある部族にのみ、一夫一妻制の例外が公認されている。また、信仰する宗教によって戒律が異なるため、たとえば刑務所で、ヒンドゥー教徒の囚人に牛肉入りの料理を食べさせると虐待となるが、仏教徒なら牛肉に限らず肉料理全般が問題であり、ユダヤ教徒なら律法にのっとって屠殺された肉しか食べない。この場合、刑務所の管理規定で仏教徒のメニューとユダヤ教徒のメニューが異なるというようになっていても、それがただちに二重規範であるとして非難されることにはなりにくい。.

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マーク・マグワイア

マーク・デビッド・マグワイア(Mark David McGwire, 1963年10月1日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡ポモナ出身の元プロ野球選手(一塁手)。右投右打。現在はMLB・サンディエゴ・パドレスのベンチコーチを務めている。別称はビッグマック(Big Mac)。 歴代2位の新人シーズン本塁打記録を持ち、にサミー・ソーサとシーズン最多本塁打記録争いを繰り広げて当時の新記録となる1シーズン70本塁打を放ち、通算583本塁打は引退当時歴代5位の実績。1月12日にセントルイス・カージナルスの打撃コーチ就任に際し、1998年を含めて一時期アナボリックステロイドを使用していた事を告白した。 弟のは元NFLのQBで、シアトル・シーホークスやマイアミ・ドルフィンズでプレーした。.

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マイケル・キニオン

マイケル・キニオン(Michael Quinion、1943年 - )は、イギリスの語源研究家、作家。「World Wide Words」という、言語学のためのウェブサイトを運営している。ケンブリッジ大学で物理学を学び、英国放送協会 (BBC)のラジオ制作部門でスタジオ・マネジャー(日本でいうディレクター)として働いていた。.

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チャリティー

チャリティー(charity)とは、慈愛・博愛・同胞愛または慈善の精神に基づいて行われる公益的な活動・行為もしくはそれを行う組織のこと。世界各地でチャリティーの活動・組織が見られ、それらの多くは宗教的な背景を持つ。チャリティーはしばしば身体障害者や高齢者などに対する社会福祉、貧困地域の飢餓救済、紛争地域の難民救済、または災害・事故などの犠牲者や遺族に対する支援活動などといった形態をとるが、本来的には以上の活動にとどまらず、社会に対する貢献全般がチャリティーであると言える。また、チャリティーに係る費用は寄付・寄進によって支弁されることが多い。.

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チューバッカ弁論

チューバッカ弁論(チューバッカべんろん、英語: Chewbacca defense) は、アメリカで広がったインターネットミームの1つで、レトリック(詭弁)の一種。 アメリカのアニメ『サウスパーク』に登場した同名の架空の法廷弁論が元になっており、更にはO・J・シンプソン事件の最終弁論でジョニー・コクランが行った弁論が元になっている。.

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トーマス・ジェファーソン

トーマス・ジェファーソン(Thomas Jefferson、1743年4月2日(ユリウス暦)/4月13日(グレゴリオ暦トーマス・ジェファーソンの出生日と死亡日は通常グレゴリオ暦を使って表示されている。しかし彼が生まれた時はまだ、イギリスとその植民地はユリウス暦を使っていたので、当時の記録(ジェファーソンの墓石を含み)は1743年4月2日となっている。1752年に執行された1750年新暦法の規定でグレゴリオ暦に従った日付に改訂された。) - 1826年7月4日)は、アメリカ合衆国の政治家で、第3代アメリカ合衆国大統領(1801年 - 1809年)。 妻のマーサ・ジェファーソンは夫が大統領に就任する前に33歳で亡くなっており、代理として娘のマーサ・ワシントン・ジェファーソンがファーストレディを務めた。.

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ドイツ語

ドイツ語(ドイツご、独:Deutsch、deutsche Sprache)は、インド・ヨーロッパ語族・ゲルマン語派の西ゲルマン語群に属する言語である。 話者人口は約1億3000万人、そのうち約1億人が第一言語としている。漢字では独逸語と書き、一般に独語あるいは独と略す。ISO 639による言語コードは2字が de、3字が deu である。 現在インターネットの使用人口の全体の約3パーセントがドイツ語であり、英語、中国語、スペイン語、日本語、ポルトガル語に次ぐ第6の言語である。ウェブページ数においては全サイトのうち約6パーセントがドイツ語のページであり、英語に次ぐ第2の言語である。EU圏内では、母語人口は域内最大(ヨーロッパ全土ではロシア語に次いで多い)であり、話者人口は、英語に次いで2番目に多い。 しかし、歴史的にドイツ、オーストリアの拡張政策が主に欧州本土内で行われたこともあり、英語、フランス語、スペイン語のように世界語化はしておらず、基本的に同一民族による母語地域と、これに隣接した旧支配民族の使用地域がほとんどを占めている。上記の事情と、両国の大幅な領土縮小も影響して、欧州では非常に多くの国で母語使用されているのも特徴である。.

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アメリカ野球殿堂

殿堂内部 ギャラリーへの入口 アメリカ野球殿堂博物館(アメリカやきゅうでんどうはくぶつかん、National Baseball Hall of Fame and Museum)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州クーパーズタウンにある野球専門の博物館。MLBなどで顕著な活躍をした選手や監督・コーチ・審判員、また野球の発展に大きく寄与した人物に対してその功績を称える野球殿堂を総括している。アメリカを含む世界中の野球の歴史研究や、歴史的・記録的意味を持つ資料の収集・展示を目的としている。スローガンは「歴史を伝え、偉業を称え、世代を繋ぐ」(Preserving History, Honoring Excellence, Connecting Generations)。所在地はニューヨーク州オトセゴ郡クーパーズタウンのメインストリート25番。.

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アリストテレス

アリストテレス(アリストテレース、Ἀριστοτέλης - 、Aristotelēs、前384年 - 前322年3月7日)は、古代ギリシアの哲学者である。 プラトンの弟子であり、ソクラテス、プラトンとともに、しばしば「西洋」最大の哲学者の一人とされ、その多岐にわたる自然研究の業績から「万学の祖」とも呼ばれる。特に動物に関する体系的な研究は古代世界では東西に類を見ない。イスラーム哲学や中世スコラ学、さらには近代哲学・論理学に多大な影響を与えた。また、マケドニア王アレクサンドロス3世(通称アレクサンドロス大王)の家庭教師であったことでも知られる。 アリストテレスは、人間の本性が「知を愛する」ことにあると考えた。ギリシャ語ではこれをフィロソフィア()と呼ぶ。フィロは「愛する」、ソフィアは「知」を意味する。この言葉がヨーロッパの各国の言語で「哲学」を意味する言葉の語源となった。著作集は日本語版で17巻に及ぶが、内訳は形而上学、倫理学、論理学といった哲学関係のほか、政治学、宇宙論、天体学、自然学(物理学)、気象学、博物誌学的なものから分析的なもの、その他、生物学、詩学、演劇学、および現在でいう心理学なども含まれており多岐にわたる。アリストテレスはこれらをすべてフィロソフィアと呼んでいた。アリストテレスのいう「哲学」とは知的欲求を満たす知的行為そのものと、その行為の結果全体であり、現在の学問のほとんどが彼の「哲学」の範疇に含まれている立花隆『脳を究める』(2001年3月1日 朝日文庫)。 名前の由来はギリシア語の aristos (最高の)と telos (目的)から 。.

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アルトゥル・ショーペンハウアー

アルトゥル・ショーペンハウアー(、ショーペンハウエル、ショウペンハウエルとも)1788年2月22日 - 1860年9月21日)は、ドイツの哲学者。主著は『意志と表象としての世界』(Die Welt als Wille und Vorstellung 1819年)。 仏教精神そのものといえる思想と、インド哲学の精髄を明晰に語り尽くした思想家であり、その哲学は多くの哲学者、芸術家、作家に重要な影響を与え、生の哲学、実存主義の先駆と見ることもできる。フリードリヒ・ニーチェへの影響は有名であるが、その他にもリヒャルト・ワーグナー、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン、エルヴィン・シュレーディンガー、アルベルト・アインシュタイン、ジークムント・フロイト、オットー・ランク、カール・グスタフ・ユング、ジョーゼフ・キャンベル、レフ・トルストイ、トーマス・マン、ホルヘ・ルイス・ボルヘスなど様々な学者、思想家、文筆家に影響を与え、その哲学は現代思想においても受け継がれている。.

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ウィリアム・コベット

ウィリアム・コベット(William Cobbett、1763年3月9日 - 1835年6月18日)は、イギリスのジャーナリスト、愛国者。.

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ソクラテス式問答法

ラテス式問答法(ソクラテスしきもんどうほう、Socratic method。別名: 反対論証法〔method of elenchus〕もしくはソクラテス式討論〔Socratic debate〕)は古代ギリシャの哲学者ソクラテスにちなんで名づけられた探究の方式であり、個人間の議論の方式である。.

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省略三段論法

省略三段論法(しょうりゃくさんだんろんぽう、または省略推理法、説得推論、ギリシャ語:ἐνθύμημα, enthýmema, 英語:enthymeme, エンテュメーマ)とは、(現代的な意味で)結論を導くために述べなければならない前提を述べない、略式の三段論法のこと。省略三段論法で、前提の一部を述べないのは、それが推定されるものだからである。「省略三段論法」という語は、より広義に、三段論法より不完全な形式の主張を指すことも時々ある。『弁論術』でこの語を定義したアリストテレスにとって、「省略三段論法」はありそうなことに基づいた修辞的な三段論法で、科学的な三段論法とは区別される。科学的な三段論法は実証を目的とするが、省略三段論法は説得を目的とするものである。.

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詭弁

詭弁(詭辯、きべん、σοφιστική、sophism)とは、主に説得を目的として、命題の証明の際に、実際には誤りである論理展開が用いられている推論。 日本では「詭」が漢字制限により当用漢字・常用漢字に含まれないため、新聞などでは奇弁、論理学などでは危弁と書かれることもある。.

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誤謬

論理学における誤謬(ごびゅう、logical fallacy)は、論証の過程に論理的または形式的な明らかな瑕疵があり、その論証が全体として妥当でないこと。論証において、誤謬には「形式的」なものと「非形式的」なものがある。.

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論理学

論理学(ろんりがく、)とは、「論理」を成り立たせる論証の構成やその体系を研究する学問である。.

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自然に訴える論証

自然に訴える論証(しぜんにうったえるろんしょう)とは、論点のすり替えの一種である。.

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批判的思考

批判的思考(ひはんてきしこう)またクリティカル・シンキング(critical thinking)とは、あらゆる物事の問題を特定して、適切に分析することによって最適解に辿り着くための思考方法である。ただし、「批判」の定義については論者によって異なり、多くは単に否定的になるのではなく、自身の論理構成や内容について内省することを意味する。.

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論点無視の虚偽論点相違の虚偽

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