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視床

索引 視床

視床(ししょう、thalamus)は、脳の構造のうち、間脳の一部を占める部位。また、広義の脳幹の最吻側部に当たる。 嗅覚を除き、視覚、聴覚、体性感覚などの感覚入力を大脳新皮質へ中継する重要な役割を担う。.

37 関係: 側頭葉大脳基底核大脳皮質大脳辺縁系大脳新皮質外側膝状体室傍核小脳不確帯帯状回体性感覚後頭葉ネズミ目パーキンソン病嗅覚グルタミン酸前頭前皮質前頭葉前脳灰白質第三脳室網膜線条体聴覚視床下部視床下核視覚視覚野髄鞘黒質間脳脳幹脳深部刺激療法核磁気共鳴画像法淡蒼球海馬 (脳)

側頭葉

側頭葉(そくとうよう、Temporal lobe)は、大脳葉のひとつで、言語、記憶、聴覚に関わっている。側頭葉は脳の側面、外側溝の下に存在する。大雑把に見ると、ヒトの脳はボクシンググローブのようにも見えるが、その場合、側頭葉はグローブの親指にあたる。 側頭葉は聴覚処理に関わり、一次聴覚野の本拠地でもある。また、音声や文字の意味にも強く関わっている。.

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大脳基底核

大脳基底核(だいのうきていかく、basal ganglia)は、大脳皮質と視床、脳幹を結びつけている神経核の集まりである。大脳は基本的に外周部が灰白質(ニューロンの細胞体がある場所)である場所が多いものの、大脳の深い所にあるのにもかかわらず大脳基底核は灰白質である。哺乳類の大脳基底核は運動調節、認知機能、感情、動機づけや学習など様々な機能を担っている。.

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大脳皮質

大脳皮質(だいのうひしつ、Cerebral cortex)は、大脳の表面に広がる、神経細胞の灰白質の薄い層。その厚さは場所によって違うが、1.5~4.0mmほど。大脳基底核と呼ばれる灰白質の周りを覆っている。知覚、随意運動、思考、推理、記憶など、脳の高次機能を司る。神経細胞は規則正しい層構造をなして整然と並んでいる。両生類から見られる古皮質と、哺乳類で出現する新皮質がある。個体発生の初期には古皮質が作られ、後に新皮質が作られる。アルツハイマー病ではβアミロイドの沈着による斑が観察される。.

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大脳辺縁系

大脳辺縁系(だいのうへんえんけい、limbic system)は、大脳の奥深くに存在する尾状核、被殻からなる大脳基底核の外側を取り巻くようにある。人間の脳で情動の表出、意欲、そして記憶や自律神経活動に関与している複数の構造物の総称である。生命維持や本能行動、情動行動に関与する。海馬と扁桃体はそれぞれ記憶の形成と情動の発現に大きな役割を果たしているNewton別冊「心」はどこにあるのか 脳と心 (2010年11月15日 ニュートンプレス)。limbicの語源のラテン語であるlimbusは、edge すなわち「辺縁」の意である。.

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大脳新皮質

大脳新皮質(だいのうしんひしつ、Cerebral neocortex, isocortex)とは、大脳の部位のうち、表面を占める皮質構造のうち進化的に新しい部分である。合理的で分析的な思考や、言語機能をつかさどる。いわゆる下等生物では小さく、高等生物は大きい傾向がある。人類では、中脳、間脳などを覆うほどの大きさを占めている。 厚さおよそ2mmの皮質状組織で、灰白色を呈し、6層構造をもつ。.

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外側膝状体

外側膝状体(がいそくしつじょうたい, lateral geniculate nucleus,LGN,lateral geniculate body,LGB)は、脳の視床領域の一部であり、中枢神経系の網膜から情報を受け取り、視覚情報の処理を行う。 LGNは網膜から視神経、視交叉、視索を通って直接情報を受け取る。一次視覚野に視放線を通して直接投射する。また、LGNには一次視覚野からのフィードバック入力も多く投射している。 網膜神経節細胞が軸索を伸ばし、視神経としてLGNに投射している。.

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室傍核

室傍核(しつぼうかく、Paraventricular hypothalamic nucleus)とは、間脳の視床下部を構成する神経核の1つである。.

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小脳

小脳(しょうのう、cerebellum、ラテン語で「小さな脳」を意味する)は、脳の部位の名称。脳を背側から見たときに大脳の尾側に位置し、外観がカリフラワー状をし、脳幹の後ろの方からコブのように張り出した小さな器官である。脳幹と小脳の間には第四脳室が存在する。重さは成人で120〜140グラムで、脳全体の重さの10%強をしめる。大脳の10分の1しかないのに、大脳の神経細胞よりもはるかに多くの神経細胞がある。脳の神経細胞の大部分は、小脳にあり、その数は1000億個以上である。小脳の主要な機能は知覚と運動機能の統合であり、平衡・筋緊張・随意筋運動の調節などを司る。このため、小脳が損傷を受けると、運動や平衡感覚に異常をきたし、精密な運動ができなくなったり酒に酔っているようなふらふらとした歩行となることがある。小脳が損傷されると、そうした症状が起きるが、意識に異常をきたしたり知覚に異常を引き起こすことはない。このため、かつては高次の脳機能には関係がなく、もっぱら運動を巧緻に行うための調節器官だとみなされ、脳死問題に関する議論が起きた際も人の生死には関係がないので、小脳は脳死判定の検査対象から外すべきと主張する学者もいた。ところがその後、小脳がもっと高次な機能を有していると考えられる現象が相次いで報告された。また、アルツハイマー病の患者の脳をPETで調べたところ、頭頂連合野や側頭連合野が全く機能していないにもかかわらず、小脳が活発に活動していることが判明した。アルツハイマー病の患者では例外なく小脳が活動しており、通常より強化されている。これは大脳から失われたメンタルな機能を小脳が代替していると考えられている。伊藤正男は、小脳は大脳のシミュレーターであって、体で覚える記憶の座と表現した立花隆『脳を究める』朝日文庫 2001年3月1日。 小脳の傷害が運動障害を引き起こすことを最初に示したのは、18世紀の生理学者たちであった。その後19世紀初頭〜中盤にかけて、実験動物を用いた小脳切除・病変形成実験が行われ、小脳傷害が異常運動・異常歩様・筋力低下の原因となることが明らかにされた。これらの研究成果に基づき、小脳が運動制御に重要な役割を果たすという結論が導かれたのである。 協調運動制御のため、小脳と大脳運動野(情報を筋肉に伝達し運動を起こさせる)および脊髄小脳路(身体位置保持のための固有受容フィードバックを起こす)を結ぶ多くの神経回路が存在する。小脳は運動を微調整するため体位に対し絶えずフィードバックをかけることで、これらの経路を統合している。.

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不確帯

不確帯(ふかくたい zona incerta)は腹側視床の一部を成す、哺乳類の脳の灰白質の小領域。 内包の内側に位置し、狭義の視床(背側視床)の腹側に位置する。視床網様核と隣り合わせの位置である。.

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帯状回

帯状回(たいじょうかい、cingulum, cingulate gyrus、CG)は、大脳の内側面において、脳梁の辺縁を前後方向に走る脳回。帯状皮質(たいじょうひしつ、cingulate cortex、CC)とも呼ばれる。領域の下端が脳梁溝で、領域の上端が帯状溝で区切られる。.

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体性感覚

体性感覚(たいせいかんかく)は、生理学や医学の用語で、皮膚感覚、深部感覚、内臓感覚を指す(内臓感覚を除外する立場もある)。 視覚や聴覚といった特殊感覚と異なり、感覚器が外からははっきり見えず、皮膚・筋肉・腱・関節・内臓の壁そのものに含まれる。体性感覚は視床で処理され、対側の大脳半球に送られる他、自律神経系や賦活系にも影響を及ぼす。また、深部感覚は小脳でも処理される。 脳機能局在論でヒトの脳皮質の中で主に体性感覚に関わる部分は、中心後回(頭頂葉)に位置する。人間の脳のこの部分の領域は、体の領域ごとにそのエリアから来る体性感覚の入力の量または重要性に応じて区分けされている。例えば、手の感覚に対しては脳皮質の大きい面積が割り当てられているのに対して、背中はずっと小さい面積しかない。この体性感覚の区分はホムンクルスと呼ばれる。 体性感覚は視床と小脳皮質で直接入力を受ける。.

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後頭葉

後頭葉(こうとうよう、occipital lobe)は大脳葉のひとつで大脳半球の最尾側にある。哺乳類では視覚形成の中心であり、視覚野の解剖学的領域の大部分が後頭葉にある。一次視覚野はブロードマンの脳地図の第17野にあり、一般にV1と呼ばれる。ヒトのV1は後頭葉内側、鳥距溝よりも内側にあり、V1全体の拡がりはふつう後頭葉の後極まで続いている。この部分は髄鞘の大きな縞が目立つため、V1を線条皮質(striate cortex、有線皮質とも)とも呼ぶ。これに対してV1の外側に拡がる視覚情報が伝わる領域は、有線外皮質(extrastriate cortex、有線領外皮質とも)と呼ばれるV1よりも高次の視覚野領域である。有線外皮質には多くの領域があり、視空間形成や色識別、運動把握といったさまざまな視覚形成の作業に特化している。.

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ネズミ目

ネズミ目 (ネズミもく、) は脊椎動物亜門 哺乳綱の目の1つ。齧歯目(げっしもく)、齧歯類(げっしるい)ともいう。リス、ネズミ、ヤマアラシなどが含まれる。現在の哺乳類で最も繁栄しているグループであり、現生哺乳類全種(4300-4600種)の約半数に当たる2000-3000種を占める。生息域は、南極大陸を除く全大陸、およびほとんどすべての島。さまざまな環境に適応した多様な種が存在する。.

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パーキンソン病

パーキンソン病(パーキンソンびょう、)は、手の震え・動作や歩行の困難など、運動障害を示す、進行性の神経変性疾患である。進行すると自力歩行も困難となり、車椅子や寝たきりになる場合がある。40歳以上の中高年の発症が多く、特に65歳以上の割合が高い。 錐体外路症状を呈し、アルツハイマー病と並んで頻度の高い神経変性疾患と考えられている。日本では難病(特定疾患)に指定されている。本症以外の変性疾患などによりパーキンソン様症状が見られるものをパーキンソン症候群と呼ぶ。.

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嗅覚

嗅覚(きゅうかく)とは、においの感覚のこと広辞苑 第5版 p.676。.

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グルタミン酸

ルタミン酸(グルタミンさん、glutamic acid, glutamate)は、アミノ酸のひとつで、2-アミノペンタン二酸のこと。2-アミノグルタル酸とも呼ばれる。Glu あるいは E の略号で表される。小麦グルテンの加水分解物から初めて発見されたことからこの名がついた。英語に準じ、グルタメートと呼ぶこともある。 酸性極性側鎖アミノ酸に分類される。タンパク質構成アミノ酸のひとつで、非必須アミノ酸。動物の体内では神経伝達物質としても機能しており、グルタミン酸受容体を介して神経伝達が行われる、興奮性の神経伝達物質である。 グルタミン酸が多くつながると、納豆の粘性物質であるポリグルタミン酸になる。 致死量はLD50.

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前頭前皮質

前頭前皮質(ぜんとうぜんひしつ、prefrontal cortex、PFC)は、脳にある前頭葉の前側の領域で、一次運動野と前運動野の前に存在する。前頭連合野、前頭前野、前頭顆粒皮質とも呼ばれる。 細胞構築学的観点から、前頭前皮質は (前運動野の無顆粒 (agranular) 細胞層と違い) 内顆粒層 (internal granular layer) Ⅳ層の存在する領域として定義される。前頭前皮質は様々な分類方法でいくつかの下位領域に分けられるが、代表的な分け方として以下の3領域に分類するものがある。.

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前頭葉

前頭葉(ぜんとうよう、Frontal lobe)は、哺乳類の脳の一部である。大脳の葉のひとつ。前頭葉は両側の大脳半球の前部に存在し、頭頂葉の前側、側頭葉の上前方に位置する。前頭葉と頭頂葉の間には一次運動野が存在する。一次運動野は中心前回に関連付けられた特定の身体部位の随意運動を制御している。 前頭葉が完全に成熟するのは25歳前後と言われており、これは成人期の認知的成熟の印とされている。UCLA のアーサー・トーガ (Arthur Toga) の研究によって、前頭葉の白質の髄鞘は10代の被験者より若い成人の被験者において増加していることが発見された。成人期初期における統合失調症の典型的な発症は、不十分なミエリン化と、それによって引き起こされる前頭の細胞間の非効率的な結合とに関連がある。 大脳皮質のドーパミン感受性ニューロンの大半は前頭葉に存在する。ドーパミン系は報酬、注意、長期記憶、計画や意欲と関連付けられている。ドーパミンは、視床から前頭へと伝えられる感覚情報の制限、及び選択に関連しているとされている。米国国立精神保健研究所の報告によると、前頭前皮質におけるドーパミン活性の減少を起こす遺伝子変異はワーキングメモリ課題における成績の低下と課題中の前頭前皮質の機能の低下とに関係し、統合失調症のリスクをわずかに増加させると報告されている。.

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前脳

前脳(ぜんのう)とは脊椎動物の脳の最吻側に位置する領域。前脳・中脳・菱脳で発生初期の中枢神経系の三大領域を成す。前脳は体温、生殖機能、食事、睡眠、あらゆる感情の表現を司る。 脳が五つの領域に分かれる段階に至ると、前脳は間脳(腹側視床、視床、視床下部、視床腹部、視床上部、視蓋前域)と終脳(俗にいう大脳だが、解剖学では大脳とは終脳と間脳を合わせた領域を指す)とに分かれる。終脳は皮質、その下の白質、そして基底核よりなる。 前脳は受精後5週間以内に胎児前部の独立した領域として視認できるようになる。8週目には、前脳は左右の大脳半球に分かれる。 発生中に前脳が二葉の脳を分け損ねると、全前脳欠損症という障害に陥る。.

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灰白質

border.

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第三脳室

三脳室(だいさんのうしつ、third ventricle)とは、左右の間脳に挟まれた空間を指す。両外側では室間孔(interventricular foramen、またはモンロー孔、Monro foramen)を通じて側脳室に、尾側では中脳水道を通じて第四脳室につながり、脳脊髄液(cerebrospinal fluid、以下CSF)の通り道になっている。 第三脳室は、左右の視床を隔てる幅の狭い空間である。その壁になっているものを次に挙げる。なお、この場所では特に方向の表現が誤解されやすい。原則として間脳・大脳については前が吻側・上が背側、脳幹については前方ななめ上が吻側である。.

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網膜

網膜(もうまく)は、眼の構成要素の一つである。視覚細胞が面状に並んだ部分があればこう呼び、視覚的な映像(光情報)を神経信号(電気信号)に変換する働きを持ち、視神経を通して脳中枢へと信号を伝達する。その働きからカメラのフィルムに例えられる。 脊椎動物の外側眼岩堀修明著、『感覚器の進化』、講談社、2011年1月20日第1刷発行、ISBN 9784062577では眼球の後ろ側の内壁を覆う薄い膜状の組織であり、神経細胞が規則的に並ぶ層構造をしている。 脊椎動物の網膜では、目に入った光は網膜の奥(眼球の壁側)の視細胞層に存在する光受容細胞である視細胞(桿体および錐体)によって感受される。視細胞で光から神経信号へと変換され、その信号は網膜にある様々な神経細胞により複雑な処理を受け、最終的に網膜の表面(眼球の中心側)に存在する網膜神経節細胞から視神経を経て、脳中枢へ情報が伝えられる。 ビタミンA群(Vitamin A)は、レチノイドと言われ、その代表的なレチノール(Retinol)の生理活性として網膜の保護が知られており、網膜の英語名である「retina」に由来して命名されている。.

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線条体

線条体(せんじょうたい、striatum)は、終脳の皮質下構造であり、大脳基底核の主要な構成要素のひとつである。線条体は運動機能への関与が最もよく知られているが、意思決定などその他の神経過程にも関わると考えられている。線条体は、新線条体(または背側線条体)と腹側線条体に区分されるが、単に「線条体」と言った場合には新線条体のことを指す場合が多い。線条体 striatum という名称は、ヒト新線条体の尾状核と被殻が内包(大脳新皮質や視床からの軸索線維の束であり白質)によって分断される場所で、互いに連絡している部分が線条 stria として見えることから命名された。.

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聴覚

聴覚(ちょうかく)とは、一定範囲の周波数の音波を感じて生じる感覚のこと広辞苑 第5版 p.1738。.

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視床下部

視床下部(ししょうかぶ、hypothalamus)は、間脳(視床の前下方で、第三脳室下側壁)に位置し、自律機能の調節を行う総合中枢である。中脳以下の自律機能を司る中枢がそれぞれ呼吸運動や血管運動などの個々の自律機能を調節するのに対して、視床下部は交感神経・副交感神経機能及び内分泌機能を全体として総合的に調節している。.

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視床下核

視床下核(ししょうかかく subthalamic nucleus)は、大脳基底核の構成要素の神経核のひとつ。19世紀フランスの神経学者 Jules Bernard Luys が記載したことから、ルイ体 (Luys body, corpus Luysii)とも呼ばれる。通常の意味での視床(背側視床)には含まれないが、腹側視床の構成要素の一部である。 淡蒼球外節からGABA作動性の入力を受けるので大脳基底核の間接路の構成要素の一部である。ほかに、大脳新皮質から直接グルタミン酸作動性の入力がある(hyperdirect pathway)。視床下核のニューロンはグルタミン酸作動性であり、黒質網様部および淡蒼球内節のGABA作動性ニューロンへ興奮性の出力を行う他、淡蒼球外節への投射も知られている。 脳深部刺激療法(DBS, deep brain stimulation)によってパーキンソン病の治療を行う際の標的部位として注目を集めているが、この領域を電気刺激することで症状が軽減する理由についてはまだ不明の点が多い。不随意運動のひとつに分類されるバリスム(ballism)について、片側性のもの(ヘミバリスム hemiballism)は、対側の視床下核が責任病巣とされることが多い。 Category:脳 Category:脳神経解剖学.

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視覚

視覚(しかく、)とは、眼を受容器とする感覚のこと。.

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視覚野

視覚野(しかくや、visual cortex)という用語は、V1と略される一次視覚野 (または、線条皮質(striate cortex、有線皮質とも)) 及びV2、V3、V4、V5と略される外線条皮質(extrastriate cortex、有線外皮質、有線領外皮質とも)を示す。一次視覚野はブロードマンの脳地図における17野と解剖学的に同等である。.

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髄鞘

経科学において髄鞘 (ずいしょう、myelin sheath) は、脊椎動物の多くのニューロンの軸索の周りに存在する絶縁性のリン脂質の層を指す。 ミエリン鞘とも言う。コレステロールの豊富な絶縁性の髄鞘で軸索が覆われることにより神経パルスの電導を高速にする機能がある。 髄鞘はグリア細胞の一種であるシュワン細胞とオリゴデンドロサイト (乏突起または稀突起グリア細胞、:en:oligodendrocyte) からなっている。 シュワン細胞は末梢神経系の神経に髄鞘を形成し、一方オリゴデンドロサイトは中枢神経系の神経での髄鞘を形成している。 大脳では大脳皮質の内側に髄鞘化された神経細胞の軸索の線維が集まっており、髄鞘中のリン脂質によって見た目が相対的に白く見えるので、白質と呼ばれている。.

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黒質

黒質(こくしつ substantia nigra.

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間脳

間脳(かんのう、diencephalon)は、大脳半球と中脳の間にある自律神経の中枢。.

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脳(のう、brain、Gehirn、encephalon、ἐγκέφαλος, enkephalos)は、動物の頭部にある、神経系の中枢。狭義には脊椎動物のものを指すが、より広義には無脊椎動物の頭部神経節をも含む。脊髄とともに中枢神経系をなし、感情・思考・生命維持その他神経活動の中心的、指導的な役割を担う。 人間の脳は、大脳、間脳、脳幹(中脳、橋、延髄)、小脳の4種類の領域に分類される。 この内、脳幹は、中脳、後脳、延髄に3種類の領域に分類される。 つまり、人間の脳は、大脳、間脳、中脳、後脳、小脳、延髄の6種類の領域に分類される。.

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脳幹

脳幹(のうかん、brain stem)は、中枢神経系を構成する器官集合体の一つ。延髄と橋、中脳を合わせて脳幹と呼ぶ。なお、この括りを下位脳幹 (lower brainstem) と呼ぶ。なお、広義では延髄、橋および中脳に間脳を含めることもある。.

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脳深部刺激療法

脳深部刺激療法(のうしんぶしげきりょうほう、Deep brain stimulation; DBS)とは、何らかの病変により、脳の一部が機能不全を起こしている患者の脳に適切な電気的または磁気的刺激を継続的に送りこむことによって、症状の改善を図る治療法である。1995年頃にフランスのリモザンによって考案され、パーキンソン病・ジストニア・てんかん・トゥレット障害等の不随意運動や、重症のうつ病、強迫性障害、遷延性意識障害といった、脳の病変に起因するさまざまな疾患について、薬物療法での改善が見られなかった例を対象にアメリカなどで治験が続けられている。日本ではパーキンソン病や振戦の治療に関して2000年より保険適応が認められている。.

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核磁気共鳴画像法

頭部のMRI(T1)画像 頭の頂部から下へ向けて連続撮影し、動画化したもの 核磁気共鳴画像法(かくじききょうめいがぞうほう、, MRI)とは、核磁気共鳴(, NMR)現象を利用して生体内の内部の情報を画像にする方法である。磁気共鳴映像法とも。.

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淡蒼球

淡蒼球(たんそうきゅう globus pallidus.

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海馬 (脳)

海馬(かいば、hippocampus)は、大脳辺縁系の一部である、海馬体の一部。特徴的な層構造を持ち、脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官。 その他、虚血に対して非常に脆弱であることや、アルツハイマー病における最初の病変部位としても知られており、最も研究の進んだ脳部位である。心理的ストレスを長期間受け続けるとコルチゾールの分泌により、海馬の神経細胞が破壊され、海馬が萎縮する。心的外傷後ストレス障害(PTSD)・うつ病の患者にはその萎縮が確認される。βエンドルフィン(=脳内ホルモンの一つ)が分泌されたり、A10神経が活性化すると、海馬における長期記憶が増強する。 神経科学の分野では、海馬体の別の部位である歯状回と海馬をあわせて「海馬」と慣例的に呼ぶことが多い。本項では海馬のみならず、歯状回についてもあわせて言及する。.

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