効用
効用(こうよう、utility)とは、経済学の基本的概念であり、各消費者がある財やサービスを消費することによって得ることができる主観的な満足・欲望充足(への貢献)の度合いのこと。所与の選好関係\succsim_i \subset S^2に対してa \succsim_i bならばu(a) \ge u(b)を満たす実数値関数u: S \rightarrow \mathbbの値である。.
交差弾力性
交差弾力性(こうさだんりょくせい)または交差価格弾力性(こうさかかくだんりょくせい)とは経営学用語の一つで、ある財の価格が変化したときの、その変化が他の財の需要量への影響力を表す度合い。交差弾力性が正の財は代替財、ゼロの財は独立財、負の財は補完財と呼ばれる。 財1の価格 の変化 に対し、財2の需要量 が だけ変化したとき、交差弾力性は次式で与えられる: 交差弾力性というのは財に代替財が存在するかが変化の要因であり、代替財が少ないならばそれは交差弾力性が低い商品ということになる。交差弾力性が低ければ競合他社が価格を下げようとも自社の売上が落ちる傾向が少なく、自社が価格を下げようとも競合他社への影響力は少ないと見て取れる。.
代替財
代替財(だいたいざい、substitutional goods)とは、ある財の代わりを為す財のこと。あるいは、その財の価格の上昇が他方の財の需要量を増大させる財のこと。交差価格弾力性が正の値をとる2つの財の関係である。対義語は補完財。.
独立財
立財(どくりつざい)とは経済学において、他の財に対して弾力性がゼロになる財を言う。つまり独立財というのは他の財の価格や供給量が変化しようとも、その財には影響が発生しない財である。 たとえば砂糖はコーヒーと同時に消費される事から、砂糖とコーヒーは需要が同時に増加する補完財となるわけであるが、コーヒーをストレートで飲むならば砂糖はコーヒーに対しての独立財となる。.
財
財(ざい、good(s))とは、経済学において物質的・精神的に何らかの効用を持っているもののことである。財貨とも。 狭義には有形財を指して財と呼ぶ場合がある。そのような場合、対比して無形財をサービスと呼ぶ。.