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補充形

索引 補充形

補充形 (ほじゅうけい、suppletive form) とは、異形態の一種で、他の異形態と音韻的な共通性のないものをいう。 例えば、英語の名詞に付いて複数を表す形態素 は、foxes (/fɔksiz/),dogs (/dɔgz/),cats (/kæts/),oxen (/ɔksən/) においてそれぞれ異形態 /-iz/,/-z/,/-s/,/-ən/ として現れるが、/-ən/ は /-iz/,/-z/,/-s/ らと音声的な共通性がない。 また、日本語の動詞に付いて命令法を表す形態素 は、「書け (kak-e)」においては異形態 /-e/ として、「見ろ (mi-ro)」においては異形態 /-ro/ として現れ、互いに音声的な共通性がない。 これらの場合、英語: /-iz/~/-z/~/-s/~/-ən/ の /-ən/ は /-iz/,/-z/,/-s/ らに対する補充形であり、日本語の: /-e/~/-ro/ の /-e/ と /-ro/ とは互いに補充形である。 つまり補充形とは、語の活用において、活用形にまったく異なる語形が充てられることをいう。そこでは語の意味を表す語幹の形態素と文法的意味を表す語尾の形態素に区分することができない。 例えば、英語で過去時制を表すにはという形態素が使われ、asked、lived、visited…というように語幹の形態素と過去時制を表す形態素を分けることが可能である。しかし、goの過去形はwentであり、そこに過去時制を表す形態素を見いだすことはできない。ここでwentはgo+edに対する補充形ということになる。 また日本語の「する」を見ると、.

21 関係: 単数名詞存在動詞主格形態素ポーランド語ラテン語命令法動詞男性異形態直説法音韻論複数語尾語幹英語格変化活用日本語時制

単数

* 数学における環の乗法的可逆元.

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名詞

名詞(めいし )とは、品詞(語の文法的分類)の一つで、典型的には物体・物質・人物・場所など具体的な対象を指示するのに用いられKoptjevskaja Tamm 2006: 720.

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存在動詞

存在動詞(そんざいどうし)とは、基本的には存在を表現する動詞のことをいう。 また言語によって異なるものの、名詞や形容詞などの補語を伴って主語の状態を表現したり(これを繋辞またはコピュラという)、助動詞として進行形や受動態を表したりすることもある。英語に代表させて他の西欧語の同じ性格の動詞を包括的に be 動詞と呼ぶこともある。.

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主格

主格(しゅかく、英語:nominative ラテン語: nominativus、フランス語: nominatif、ドイツ語:Nominativ、Werfall、erster Fall。)は、格のひとつであり、狭義には、対格言語における主語(自動詞文の主語および他動詞文の動作主名詞句)の格をいう。広義には、能格言語の絶対格をも nominative case という場合もある例えば Dixon (1972: 9)。 。 ドイツ語では1格(der erste Fall)、と呼ばれることがある。.

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形態素

形態素(けいたいそ、morpheme)とは、言語学の用語で、意味をもつ表現要素の最小単位。ある言語においてそれ以上分解したら意味をなさなくなるところまで分割して抽出された、音素のまとまりの1つ1つを指す。形態素の一般的な性質や、形態素間の結びつきなどを明らかにする言語学の領域は、形態論と呼ばれる。.

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ポーランド語

ポーランド語(ポーランドご、język polski、polski、または polszczyzna)は、インド・ヨーロッパ語族スラヴ語派の西スラヴ語群レヒト諸語に属するポーランドの公用語。レヒト諸語と同じ西スラヴ語群に属する言語は、チェコ・スロヴァキア諸語とソルブ諸語である。名詞の格変化は7格(主格、生格、与格、対格、造格、前置格、呼格)あり、文中での語の働きが格語尾によって示されることなど、形態による表現の豊かさを特徴とする。 ポーランド語は16世紀の期間に発達し、新単語は19世紀に口語のドイツ語、ラテン語、ロシア語、英語から採られポーランド語のスペルに反映されている。ラテン文字は12世紀に導入され、話し言葉だけのポーランド語を記載できるようになった。.

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ラテン語

ラテン語(ラテンご、lingua latina リングア・ラティーナ)は、インド・ヨーロッパ語族のイタリック語派の言語の一つ。ラテン・ファリスク語群。漢字表記は拉丁語・羅甸語で、拉語・羅語と略される。.

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命令法

命令法(imperative)は、インド・ヨーロッパ語族などの言語での動詞の活用の一つ。その名の通り、命令・希望形を作る場合に使われる。 英語では動詞の原型がそのまま使われるためになじみがないものであるが、フランス語やドイツ語などその他の言語ではよく使われる。二人称に対する普通の命令法のほか、一人称複数に対する勧誘を表現する形式(英語ではLet's …という言い方を使う)もある。 ただ、スペイン語やポルトガル語では、三人称への命令や、二人称でも否定命令(禁止)は接続法を利用する。 日本語にはこれに当たるものとして命令形がある。他に関東方言などで、連用形に終助詞「な」をつける形、また敬語(丁寧)表現として補助動詞命令形「なさい」、あるいは依頼の「て(下さい)」がある。 禁止表現として否定命令を用いる言語が多いが、独立の禁止法を用いる言語もある(日本語がその例である)。.

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動詞

動詞(どうし、英: verb)とは、品詞の一つで、主に動作や状態を表し、項として主語や目的語などの名詞句をとる語である。時制がある言語では、一般に動詞が時制を示す。.

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男性

男性(だんせい、 Άνδρας、man)は、女性と対比されるヒト(人間)の性別のこと。 一般には生物学の雄と同義だが、社会・個人の価値観や性向に基づいた多様な見方が存在する。.

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異形態

形態(いけいたい、allomorph)とは、同一の形態素であるものがいくつかの異なる形をもって現れるときに、その個々の互いに異なる形を指す。 日本語の助数詞「本」には (「五本」などにおいて),(「一本」などにおいて),(「三本」などにおいて)という3つの異形態がある。 は直前が促音 であるときに、 は直前が撥音 であるときに現れる異形態であるが、 は直前の形態素が漢語であるときに現れ、(四)のように和語の場合には が現れる。これらの異形態は頭子音が -- と交替した形である。 ロシア語で「水」を表す単語の語幹は、(単数主格 вода などにおいて),(複数主格 воды などにおいて),(複数生格 вод において)の3つの異形態がある。 は語幹にアクセントがない場合、 は語幹にアクセントがある場合、 は直後に語尾がない(ゼロ語尾)場合に現れる。これらの異形態は母音が - と交替し、末子音が - と交替している。 朝鮮語で主格語尾(助詞)は 이, 가 という2つの異形態がある。 は名詞語幹が子音で終わる場合に、 は名詞語幹が母音で終わる場合に現れる。この2つの異形態は上記の2つとは異なり、音韻交替の結果として生じたものではなく、互いに語源を異とする形態(補充形)である。.

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直説法

説法(ちょくせつほう、indicative)は、インド・ヨーロッパ語族に属する言語で用いられる法のひとつで、話者が事実をそのまま語る場合に用いられる動詞の活用をいう。基本的に、条件法や接続法、仮定法や命令法以外の動詞の活用をいう。.

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音韻論

音韻論(おんいんろん、)は、言語学の一分野。言語の構成要素である音声(言語音)の機能を研究対象とする。音声学に依拠するが、音声学が言語音の物理的側面に焦点をあてるのに対し、音韻論では言語音の機能面に着目して抽象化をおこなう。ただし、研究の方法や抽象化によって定義された概念は学派により大きく異なる。.

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複数

複数(ふくすう)とは、1より多くの数に対する数および個数の名称である。これに対し、1の場合は単数ということもある。 言語学では、複数とは「2個以上」の数量を表現する、量(文法的な数)の概念として使用される。典型的には名詞に適用されるものであり、複数形となった単語、もしくは形態素によって、名詞の標準状態での数量(通常1個)とは異なる数量であることが示される。複数という概念は多くの言語で普遍的に見られ、その表現は言語によって様々である。具体的には、独立した語、接辞、アクセントや暗黙的な標識/文脈といった形態論的表現、が挙げられる。日本語などのように、通常は複数でも変化しない言語も存在する。 英語では、単数/複数はありふれた文法的な数の概念に過ぎず、一部例外として双数が存在する。(例: "both"、"twice"、"either" など。).

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語尾

語尾(ごび)とは、形態論で活用する語の変化する部分を指す。これに対して変化しない部分は語幹という。語幹が語尾と結びつき、派生語幹となってさらに語尾を取るものがある。語尾に実質的な意味はなく、文法的な意味を表している。語尾は名詞、動詞、形容詞等違う品詞から文法化したものが多い。語尾を伴わずに語幹だけでも用いられる場合には、語尾は接尾辞と見ることもできる。 また、日常の語として語尾と言った場合、単に「台詞の終わり」「言葉尻」のことを意味する場合もある。これは上記のような文法上の定義と概ね重なるが、必ずしも一致しない。 単純に語の末尾に在る音、文字等を指す場合は、語末のほうが正確である。.

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語幹

語幹(ごかん)とは語形変化の基礎になる部分のこと。日本語では用言の活用しない部分のことを言うが、形容詞や形容動詞では独立性が強い。また、語幹に対して、末尾の活用する部分のことを活用語尾ということがある。 日本語は膠着語であるため、語幹と活用語尾の区別が比較的しやすい。しかし印欧語は屈折語の性格が強いため、語幹と活用語尾の区別が曖昧で、語幹の母音交替(ウムラウトあるいはアプラウト)を伴うことがある。印欧語では動詞だけでなく名詞や形容詞についても格・性・数等の変化語尾を除いた部分を語幹という。.

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英語

アメリカ英語とイギリス英語は特徴がある 英語(えいご、)は、イ・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属し、イギリス・イングランド地方を発祥とする言語である。.

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格変化

格変化(かくへんか、case inflection)とは、格の区別を表す、名詞、形容詞、限定詞などの語形変化のことである。 語形変化による格は、ふつう接尾辞によって表される。マシュー・ドライヤーによる調査では、名詞が格変化する 505 の言語のうち、452 言語は接尾辞によって格の区別を表す。たとえば (1) のバツ語の例では、名詞 Lek’iv が能格であることが接尾辞 -v によって表されている。 接尾辞以外の手段で格を表す言語は珍しい。ドライヤーの調査では 38 言語が接頭辞、5 言語が声調の変化、1 言語が語幹の母音の変化によって格を区別する。(2) は接頭辞で格を区別するトンガ語の例である。名詞 aJoni が ‘with John’ の意味であることが接頭辞 a- によって表されている。.

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活用

活用(かつよう、Conjugatio, conjugation)は、言語学一般においては、ある言語において述語に立つ品詞(典型的には動詞)に属する語の語形変化のこと。特に国語学においては、日本語の用言(動詞、形容詞、形容動詞)と助動詞がもつ語形変化の体系のこと。この「活用」という用語は江戸時代の国学で本居宣長が用いて以来のものである。活用する語を活用語といい、活用語が活用した語形の1つ1つをその語の活用形(conjugated form)という。.

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日本語

日本語(にほんご、にっぽんご「にっぽんご」を見出し語に立てている国語辞典は日本国語大辞典など少数にとどまる。)は、主に日本国内や日本人同士の間で使用されている言語である。 日本は法令によって公用語を規定していないが、法令その他の公用文は全て日本語で記述され、各種法令において日本語を用いることが規定され、学校教育においては「国語」として学習を課されるなど、事実上、唯一の公用語となっている。 使用人口について正確な統計はないが、日本国内の人口、および日本国外に住む日本人や日系人、日本がかつて統治した地域の一部住民など、約1億3千万人以上と考えられている。統計によって前後する場合もあるが、この数は世界の母語話者数で上位10位以内に入る人数である。 日本で生まれ育ったほとんどの人は、日本語を母語とする多くの場合、外国籍であっても日本で生まれ育てば日本語が一番話しやすい。しかし日本語以外を母語として育つ場合もあり、また琉球語を日本語と別の言語とする立場を採る考え方などもあるため、一概に「全て」と言い切れるわけではない。。日本語の文法体系や音韻体系を反映する手話として日本語対応手話がある。 2017年4月現在、インターネット上の言語使用者数は、英語、中国語、スペイン語、アラビア語、ポルトガル語、マレー語に次いで7番目に多い。.

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時制

時制(じせい)、時称(じしょう)、あるいはテンス(tense)とは、発話の中で規定される言語学的な時間を示す文法範疇である。一般に動詞の標識として現れるが、名詞に時制が現れる言語もある。日本語では、非過去の「ル(厳密には母音の「ウ」)」と過去の「タ」で表される。.

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