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群集生態学

索引 群集生態学

群集生態学(ぐんしゅうせいたいがく、)とは生態学の一分野。生物の群集における複数種の組み合わせの示す規則性などを理解することを目的とする学問。synecologyともいう。これに対し、単一種の個体数の変動などを研究する個体群生態学や個体の行動や生理について研究する行動生態学、生理生態学などをautecologyということもある。 群集生態学は、群集をその対象とする生態学の分野である。群集とは、同一地域の生息する他種類の生物のまとまりであるから、群集生態学は、同一地域に生息する生物間の関係(種間関係)を明らかにし、あるいはそのしくみや働き(群集構造)を知ることを目的とする。 なお、個々の種についての研究は個体群生態学の対象であるが、個々の種の間の関係も、その延長として個体群生態学の側から論じられる場合がある。その意味では種間関係論は両者の領域にまたがる。 群集生態学は、まず植物を対象として進んだ。植物群落は肉眼的にもまとまりとして捕らえやすく、その構造を直接に把握しやすい。この分野は一方では群集の型を分類して体系化するという、植物社会学へと発展した。また、植物群集の変遷から遷移の考えが生まれ、これに動物群集を結びつけたところから生態系の概念が生み出された。 動物の場合には、そのまとまりが見た目で把握しづらいこともあり、遅れて始まったが、チャールズ・エルトンが種間の関係において食う食われるの関係が重要であることを指摘し、食物連鎖を群集の構造の基本であると見なしたところから発展が始まった。 また、1959年に森下正明により論文発表がされたCλ指数は、群集生態学における指数で生物の群集の類似度を表す指数のひとつで、個体群における分布様式に関する指数であるIδ指数の研究を群集に応用したものである。.

18 関係: チャールズ・エルトン個体群生態学Cλ指数社会生物学群衆生理学生態学生態系遷移行動食物連鎖Iδ指数捕食-被食関係森下正明植物植物社会学植物群落1959年

チャールズ・エルトン

チャールズ・サザーラント・エルトン(Charles Sutherland Elton 1900年3月29日-1991年5月1日)はイギリスの動物学者、動物生態学者。個体群生態学、群集生態学の成立と外来種研究に影響を与えた。.

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個体群生態学

個体群生態学(こたいぐんせいたいがく、英語:population ecology)とは、個体群を研究対象とする生態学である。 一種類の生物を対象とすることで、種生態学と共通するが、種生態学が広くその種の性質や、分布や行動を研究対象にするのに対して、個体群生態学は特定地域の個体全体を対象に、個体数に絡んだ問題を対象に据える傾向がある。もちろん、両者を厳密に区別することは難しい。日本においては、森下正明と内田俊郎が創始者であるとされている。.

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Cλ指数

C_\lambda指数 (すぃらむだたしすう)は、群集生態学における指数。1959年に森下正明により論文発表がされた。生物の群集の類似度を表す指数のひとつで、個体群における分布様式に関する指数であるI_\delta指数の研究を群集に応用したものである。 この指数は次のような式である。 C\lambda.

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社会生物学

会生物学(しゃかいせいぶつがく、sociobiology)は、生物の社会行動が自然選択の元でどのように進化してきたか、行動の進化的機能を扱う生物学の一分野である。エドワード・オズボーン・ウィルソンの『社会生物学』(1975)によって創始されたが、いわゆる社会生物学論争に巻き込まれたため、「社会生物学」の名称を忌避して、「行動生態学」などの名前を用いる研究者も多い。遺伝子の視点から生物の行動を数学的(ゲーム理論など)に解析し、構築された仮説は実験やフィールドワークによって検証される。研究手法は集団遺伝学に基づいているが、動物の社会行動を進化的に論じる事を可能にする理論とともに発展したため、動物行動学とも密接な関わりを持つ。行動生態学、進化生態学などの言葉もあるが、本項では同じものとして扱う。定義については以降の定義の節を参照のこと。一部の研究者は行動に関わる遺伝子の特定や分子メカニズムに注目し、隣接領域として分子行動学、行動遺伝学を形成しつつある。また分子生態学とも密接に関連する。.

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群衆

群衆(ぐんしゅう)とは、一定の場所に群がり集まる人々のこと。群集。.

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生理学

生理学(せいりがく、physiology)は、生命現象を機能の側面から研究する生物学の一分野。フランスの医師、生理学者であるによりこの用語が初めて導入された。.

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生態学

生態学(せいたいがく、ecology)は、生物と環境の間の相互作用を扱う学問分野である。 生物は環境に影響を与え、環境は生物に影響を与える。生態学研究の主要な関心は、生物個体の分布や数にそしてこれらがいかに環境に影響されるかにある。ここでの「環境」とは、気候や地質など非生物的な環境と生物的環境を含んでいる。 なお、生物群の名前を付けて「○○の生態」という場合、その生物に関する生態学的特徴を意味する場合もあるが、単に「生きた姿」の意味で使われる場合もある。.

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生態系

生態系(せいたいけい、ecosystem)とは、生態学においての、生物群集やそれらをとりまく環境をある程度閉じた系であると見なしたときの呼称である。.

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遷移

遷移(せんい)とは、「うつりかわり」のこと。類義語として「変遷」「推移」などがある。 自然科学の分野では transition の訳語であり、一般に、何らかの事象(物)が、ある状態から別の状態へ変化すること。さまざまな分野で使われており、場合によって意味が異なることもある。以下に解説する。.

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行動

行動(こうどう、behavior)は、人間を含む動物の活動や行い全般を指す言葉である。ただし、日本語の「行動」がもっぱら生物(とくに動物)に適用されるのに対し、英語の「behavio(u)r」は物体・機械など無生物の挙動・振舞いの意味で用いられることがある。 類語に「行為」(act)がある。こちらは一般に意図や目的を有する人間の活動を指すのに対し、「行動」は無意識の活動(条件反射など)も含む、より広い意味で用いられる。もっとも、両者の使い分けに関して統一的見解があるわけではなく、分野や研究者によっては互換に言い換え可能な場合もある。生物学や心理学の分野では、自由意志の問題を避けて、「行動」の語が多用されるが、社会学では「行動」と「行為」を区別して用いることが多い。.

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食物連鎖

食物連鎖(しょくもつれんさ、food chain)とは、生物群集内での生物の捕食(食べる)・被食(食べられる)という点に着目し、それぞれの生物群集における生物種間の関係を表す概念である。.

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Iδ指数

I_\delta指数 (あいでるたしすう)は、個体群生態学における指数。生物の分布様式を示す分布集中度指数のひとつである。 1959年に森下正明(1913年 - 1997年)が提唱したものである。生物の分布様式を調べる際、対象とする場を特定の大きさの区画に分け(コドラート法、分布様式区画法の項参照)、それぞれに含まれる個体数を数えることでしらべる方法が普通である。ところが、それまで広く用いられていた分散指数 \sigma^2/m を用いる手法では、非機会分布のとき区画ごとの個体数の平均によって影響を受ける。この指数はその点を改良したもので、生物の分布様式解析の定番となった。考案者にちなんで森下のI_\delta指数(もりしたのあいでるたしすう)、森下の公式、Morisita Overlap Index とも呼ばれる。(森下本人のこだわりからMorishitaではなくMorisitaである。) I_\delta指数を計算するに際して、調査区域を隣接するいくつかの区画、たいていの場合は方形区に分割し、その中の個体数を数える。 I_\delta指数は、次の数式で定義される。.

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捕食-被食関係

捕食-被食関係というのは、生物の種類間の関係のひとつである。食う食われるの関係とも言う。.

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森下正明

森下 正明(もりした まさあき、1913年1月27日 - 1997年2月25日)は、日本の生態学者。京都大学名誉教授。日本における個体群生態学の建設者。理学博士(京都大学、1950年)。正四位。大阪市東区東雲町59番地(旧住所表示)生まれ。.

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植物

植物(しょくぶつ、plantae)とは、生物区分のひとつ。以下に見るように多義的である。.

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植物社会学

植物社会学(しょくぶつしゃかいがく、"Phytosociology")とは植物群落の構成や発展、互いの連関を研究対象とする科学の一分野を指す。植物生態学の一部であるともいえ、日本で「植生学」と呼ばれる研究分野に近い。植物社会学システムとは、これらのコミュニティを分類するシステムのことである。.

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植物群落

植物群落(しょくぶつぐんらく、plant community,phytocoenosis,phytocenosis)とは、一定範囲の場所に生成し互いに連関している植物の個体群全体を指す。単に群落ともいう。 ひとつの植物群落は、近辺の植物タイプの集合体とは別のものとして識別される。各植物群落を構成する植物は、土壌の質や地形、気候、また人間の手による自然秩序破壊の程度により影響を受ける。ひとつのコミュニティの内にもしばしば異なる質の土壌がいくつか見られる。 フォレストコミュニティ(林群集)を構成するのは林冠層または高木層と呼ばれる、枝や葉で覆われた最上部の層と、下層である。下層はさらに分割され低木層、草本層、そして時にはコケ層に分けられる。複合林においては、下層はより細かく分類されることもある。.

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1959年

記載なし。

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