27 関係: 助詞、そり舌音、完了形、主格、下二段活用、九州方言、平山輝男、促音、ナ行変格活用、アクセント、カ語尾、ん、四つ仮名、福岡県、筑後国、筑前国、筑前方言、無アクセント、音便、肥筑方言、進行形、柳川弁、柳河藩、朝倉市、朝倉郡、日本語の方言、拗音。
助詞
助詞(じょし)とは、日本語の伝統的な品詞の一つである。他言語の後置詞、接続詞に当たる。.
そり舌音
そり舌音の舌の位置(南インドの言語) そり舌音(そりじたおん、retroflex)は、舌尖または下部舌端を後部歯茎から硬口蓋の前部までの部分に接触・接近させて作られる子音。.
完了形
完了形(かんりょうけい)とは、述語で表現される事象が、叙述中で基準となる時点で完了していることを表現する文法的形式。英語の"have+過去分詞"などが代表的である。 本来的には事象を、それが完了した結果あるいは経験などとして表現するもの(完了相:英語Perfect aspect)であるが、実際には2つの事象の時間的関係の表現(注目する事象が基準となる事象より前に終了または完成したことを示す)に使われることが多く、現在・過去・未来等の単純時制と組み合わせた複合時制(いわゆる完了時制)として扱われる。基準時点の時制に応じて現在完了形・過去完了形・未来完了形となる。過去完了は基準時点よりさらに過去の事象を表すので大過去形ということもあり(言語によっては別に前過去などの形式もある)、未来完了形は前未来形と呼ぶこともある。間接話法では主節が基準となり、従属節の時制はそれに従って(時制の一致)表示されるので、過去の時点でそれより過去に言及した内容も大過去形で表現される。 完了形と進行形は意味的に対立するように考えられるが、いずれも基本的には基準時点での状態を表現するものだから、必ずしも対立するわけではない(例:英語の完了進行形、日本語の「ている」)。 なお、事象を一回限りのものとして時間経過に関係なく表現する完結相(英語Perfective aspect)は、完了相と区別されるが、言語によっては明確に区別しないこともある。.
主格
主格(しゅかく、英語:nominative ラテン語: nominativus、フランス語: nominatif、ドイツ語:Nominativ、Werfall、erster Fall。)は、格のひとつであり、狭義には、対格言語における主語(自動詞文の主語および他動詞文の動作主名詞句)の格をいう。広義には、能格言語の絶対格をも nominative case という場合もある例えば Dixon (1972: 9)。 。 ドイツ語では1格(der erste Fall)、と呼ばれることがある。.
下二段活用
下二段活用(しもにだんかつよう)とは、日本語の主に文語文法における動詞の活用のひとつである。全部の活用語尾に、五十音図のウ・エ段の音が入り、それに「る、れ、よ」が付くという形で変化する。口語では得る(うる)を除き、下一段活用となる。 なお下二段活用には「得(う)」「寝(ぬ)」「経(ふ)」という1音節の語が存在するが、学校文法ではウ・エ段音からを活用語尾、その前でを語幹とするため、これらの語は「語幹がない」あるいは「語幹と語尾の区別がない」というように説明される。 言語学から言えば、下一段活用の動詞は語幹が母音で終わる母音語幹動詞である。.
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九州方言
九州方言(きゅうしゅうほうげん)は、九州地方で話される日本語の方言である。俗に九州弁(きゅうしゅうべん)とも言う。大きく、豊日方言・肥筑方言・薩隅方言に分かれる。東日本方言・西日本方言とともに日本語本土方言を構成するが、九州方言を西日本方言に含める学者もいる(奥村三雄など)。.
平山輝男
平山 輝男(ひらやま てるお、1909年8月16日 - 2005年8月17日)は、日本の国語学者。東京都立大学名誉教授。1957年に文学博士となった(学位論文「日本語音調の研究」)。日本音声学会第5代会長。1990年文化功労者。宮崎県北諸県郡中郷村(現;都城市)生まれ。.
促音
促音(そくおん)は、つまる音ともいい、日本語のかな表記で「っ」「ッ」で表され、1モーラとして数えられる。ただし、単独では成立せず、通常、3モーラを構成する真ん中の要素としてのみ存在する。.
ナ行変格活用
ナ行変格活用(ナぎょうへんかくかつよう)とは、日本語の文語文法における動詞の活用のひとつである。活用語尾が、五十音図のナ行の音をもとにして、変則的な変化をする。縮めて「ナ変」とも呼ぶ。この活用をするのは「死ぬ」「往ぬ(去ぬ)」二語のみである。口語では「死ぬ」は五段活用へと変化し、「往ぬ(去ぬ)」は標準語では使用されず、方言に残る。助動詞「ぬ」も同様の活用をする。.
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アクセント
アクセントとは、言語学において単語または単語結合ごとに社会的な慣習として決まっている音の相対的な強弱や高低の配置のこと長野正『日本語の音声表現』玉川大学出版部、1995年、108頁。音の強弱による強弱アクセント(強勢アクセント) (stress accent) と音の高低による高低アクセント (pitch accent) に分けられる。なお、文レベルの感情表現に関わる高低はイントネーションという。アクセントは音素の一つであり、単語ごとに決まっていて意味との結びつきが必然性を持たないのに対し、イントネーションは文単位であり、アクセントの上にかぶさって疑問や肯定などの意味を付け加える。.
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カ語尾
語尾(カごび)とは、形容詞の終止形・連体形活用語尾が「か」になることを言う。現代方言の肥筑方言や薩隅方言で使われる。中古から中世初期の京都で盛んに使われていた形容詞カリ活用が変化したものである。.
ん
ん」の筆順 「ン」の筆順 ん、ンは、日本語の仮名の1つである。この音は、撥音(はつおん、はねるおん)と呼ばれ、1モーラを形成するが、通常は子音であり、かつ、直前に母音を伴うため、単独では音節を構成せず、直前の母音と共に音節を構成する。ただし、「ん?」などのように語頭にある場合は、母音に代わる音節の核、すなわち音節主音として、単独で音節を構成する。したがって、鼻母音以外に発音される限り、すなわち子音である限り、「ん」は音節主音的な子音である。「ん」は元来五十音には現れないが、一般にわ行の次に置かれる。 文字としての「ん」、「ン」を「ウン」と発音することもある。.
四つ仮名
四つ仮名(よつがな)とは、ジ・ヂ・ズ・ヅの4つの仮名をいう。現代日本語の多くの方言において、これらの音韻の発音の統合が起きていることに言及するために使われる術語である。.
福岡県
福岡県(ふくおかけん)は、日本の九州地方北部にある県。県庁所在地は福岡市。2017年現在の人口は約511万人で、全国の都道府県中9位である。.
筑後国
筑後国(ちくごのくに)は、かつて日本の地方行政区分だった令制国の一つ。西海道に属する。7世紀末までに成立した。.
筑前国
筑前国(ちくぜんのくに)は、かつて日本の地方行政区分だった令制国の一つ。西海道に属する。.
筑前方言
筑前方言(ちくぜんほうげん)とは、福岡県西部の旧筑前国にあたる地域(福岡市、飯塚市など)で話される日本語の方言。九州方言の肥筑方言に属すが、筑前東部は肥筑方言的な要素が薄くなっている。筑前東部の方言については福岡県豊前方言も参照。.
無アクセント
無アクセント(むアクセント)とは、日本の方言学上、アクセントのきまりを持たないことを言う。京阪式アクセントや東京式アクセントなどの有アクセントには、語と語を区別する弁別的機能がある。しかし、無アクセントでは弁別的機能を持たず、「橋」と「箸」、「型」と「肩」、「一語」と「苺」、「歯医者」と「廃車」など同拍同音語を同じアクセントで発音し、区別しない。多くの場合、全ての語が平板あるいは語の真ん中がわずかに高くなる音調で発音される。 一型アクセントと言う場合もあるが、この名称はアクセントのパターンが一定しているもの(宮崎県都城市などにみられる)だけを指す学者もいる。都城市などの一型アクセント(尾高一型アクセント)では文節のまとまりを示す統合的機能を持つが、無アクセントではこれもなく秋永(2009)、85-91頁。、区別するため「平板一型(式)アクセント」という。また無型(式)アクセント山口幸洋 (2003)、崩壊アクセントとも言う。.
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音便
音便(おんびん)とは、日本語の歴史上において、発音の便宜によって語中・語末で起こった連音変化のことをいう。国語史・音韻論・形態論的に多様な現象を含んでいる。 なお、本項では以下のような書き方にそって解説している。.
肥筑方言
肥筑方言(ひちくほうげん)は、日本語の方言の区画の一つで、九州方言のうちの大まかな分類の一つである。 中・北部九州地域の福岡県西部(旧筑前国・筑後国)、佐賀県、長崎県(壱岐・対馬含む)、熊本県や大分県日田市近郊で使われている諸方言を総称した呼称である。九州方言には、このほかに豊日方言・薩隅方言が存在する。.
進行形
進行形(しんこうけい)は、英語などに見られ、ある時点において動作・現象が進行中または継続中であり完了していないことを表す動詞の表現形式である。英語では"be …ing(現在分詞)"で表される。特に教育では「現在進行形」「過去進行形」などの形で、時制として扱われるが、「進行」自体は時制ではなく相(アスペクト)であるから、「進行相」というのが適切である。 進行相はさらに厳密には、主語が行為をしている状態を表す「継続相」(日本語でいえば「…ている」)と、行為・現象の動的な性質(完了に向けて進行中)を表す「進行相」(「…ていく」「…つつある」)の2つに分けられる。これらを区別する言語もある。 進行形はすべての言語に独自の形式として存在するわけではなく、単純な現在形などと区別しない言語も多い。また進行形のある言語でも守備範囲は言語によって大きく異なる。たとえば英語では現在進行形が近接未来「…ようとしている」の意味でも用いられる。一方、日本語では進行形に相当する「…ている」で習慣・反復を表すこともあるが、これは相としては区別され、英語でもこれには普通、進行形を用いない。 進行相と対立する概念としては、動作・現象を時間経過と関係なく一回きりとして捉える完結相がある。完了相も対立するように考えられるが、これは本来的には基準時点での状態を示すものであるから、必ずしも進行相に対立するものではない(例えば完了進行形などがある)。.
柳川弁
柳川弁(やながわべん)とは、福岡県柳川市や大川市南部、八女市の矢部川南側、みやま市など、筑後地方南西部・旧柳河藩に属した地域で話される日本語の方言。語彙の多くは他の肥筑方言と似ているが、文末の終助詞の変化や、特有の語彙が多く見受けられる。.
柳河藩
柳河藩(柳川藩、やながわはん)は、筑後国に存在した藩。藩庁は柳川城(現:福岡県柳川市)。当初は筑後一国を支配する大藩であったが、のちに久留米藩の成立により筑後南部のみを領有する中藩となった。.
朝倉市
朝倉市(あさくらし)は、福岡県の中南部、筑後地域に位置する市である。.
朝倉郡
福岡県朝倉郡の位置(1.筑前町 2.東峰村 薄黄:後に他郡に編入された区域) 朝倉郡(あさくらぐん)は、福岡県の郡。 以下の1町1村を含む。.
日本語の方言
日本語の方言(にほんごのほうげん)、すなわち日本語の地域変種(地域方言)について記述する。 日本語は語彙・文法・音韻・アクセントなどあらゆる面で地方ごとの方言差が大きく、異なる地方に転居や旅行した際に、言葉が通じず苦労する場合が少なくない。日本語の方言は大きく「本土方言」と「琉球方言」に分かれ、それぞれがさらに細分化できる(区分章を参照)。明治以降、東京方言を基に標準語の確立と普及が進められ、地方の方言はそれを阻害するものとして否定的に捉えられるようになった。太平洋戦争後は標準語(「共通語」とも言い換えるようになった)と方言の共存が模索されるようになったが、実際には各地の伝統的な方言は急速に衰退・変質している(歴史・近代以降章を参照)。 日本では「方言」という語は、「めんこい」「おもろい」「ばってん」のような標準語・共通語とは異なる各地方独特の語彙や言い回し(「俚言」)あるいはアクセントや発音の違い(いわゆる「なまり」)を指す場合が多い。しかし、言語学ではアクセント・音韻・文法などを全てひっくるめ、その地域社会の言語体系全体を指すのが一般的である。すなわち、東京という一地域の日本語の体系ということで「東京方言」も当然存在する。.
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拗音
拗音(ようおん)とは、日本語の音節の一種。1モーラを形成する。拗音とは「曲がった音」を意味し、直音(ちょくおん)の対語である。音声学上、拗音は硬口蓋化または円唇化することによって形成された音節であるが、そのような音節のうち対立する硬口蓋化または円唇化されない直音をもっているものをいう(例:きゃ・きゅ・きょ vs.