17 関係: 孫陀羅難陀、五比丘、パーリ語、カピラ城、サンスクリット、四天王、羅ご羅、父親、直訳と意訳、預流、釈迦、釈迦族、耶輸陀羅、法句経、漢訳、摩訶波闍波提、摩耶夫人。
孫陀羅難陀
孫陀羅難陀(そんだらなんだ、名前については後述)は、釈迦仏の弟子の一人。釈迦とは異母兄弟にあたるとも、あるいは孫陀羅・難陀と難陀は別人ともされる(詳細は後述)。 なお北伝、すなわち大乗仏教の多くの経典では、実父を浄飯王(シュッドーダナ)とし、実母を摩訶波闍波提(マハー・プラジャーパティー)とする。ちなみに釈迦は摩訶波闍波提の姉・摩耶夫人と浄飯王との間に生まれたので、孫陀羅難陀とは異母兄弟にあたる。.
五比丘
五比丘(ごびく)は、ゴータマ・シッダルタ(釈迦)が成道して(悟りを開いて)最初に弟子となった5人の修行者。最初期の僧伽。 彼らはもともと、ゴータマの父であるスッドダーナ(浄飯王)の要請によって苦行林に同行した(出家したゴータマの身辺警護のため父王の命令で派遣されたともいわれている)が、釈迦が「苦行は悟りを得る真実の道ではない」として苦行林を去り、スジャータから乳がゆの供養を得た様子を見て、鹿野苑へ去った。しかし、すぐに悟りを得た釈迦は、鹿野苑へ赴いて彼らへ最初に法を説いた。 当初、この5人の比丘は、修行を捨てた釈迦が遠くから来るのを見て、軽蔑の念を抱き歓迎を拒んだ。しかし、彼が徐々に近づくと、その堂々とした姿を見て畏敬の念を抱き、自然に立ち上がって座に迎えたといわれる。自らが阿羅漢であり正等覚者(仏陀)であることを宣言した釈迦は、なお教えを受けることを拒む5人を説得して最初の説法をなしたところ、阿若・憍陳如(コンダンニャ)はじめ次々とその教えを理解し預流果を得た。彼らが仏教に帰依して布教活動したことで、初期仏教教団の重要な役割を果たしたといわれる。この出来事は初転法輪と呼ばれ(説法波羅奈〈せっぽうはらな〉とも)、釈尊の人生の4つの転機の1つに数えられている。 なお、5人の名前は以下の通り。.
パーリ語
パーリ語(、巴利語、略して巴語)は、南伝上座部仏教の経典(『パーリ語経典』)で主に使用される言語。バーリ語とも。なお日本における仏教関連の辞典や書物では pl などと略称される。.
カピラ城
ピラ城(かぴらじょう)とは、紀元前4-6世紀ごろに存在した小国、あるいはその土地。釈迦の出身地として著名である。カピラヴァストゥ、カピラワットゥとも(後述)。 位置については、長らく忘れ去られ、20世紀になってから政治がらみの論争が起きており、学術的に最終的な結論が出ているわけではないが、いずれにせよ現在のインドとネパール国境付近に位置する。.
サンスクリット
Bhujimolという書体を使って書かれており、椰子の葉からできている (貝葉)。 サンスクリット(संस्कृत、saṃskṛta、Sanskrit)は、古代インド・アーリア語に属する言語。インドなど南アジアおよび東南アジアにおいて用いられた古代語。文学、哲学、学術、宗教などの分野で広く用いられた。ヒンドゥー教、仏教、シーク教、ジャイナ教の礼拝用言語でもあり、現在もその権威は大きく、母語話者は少ないが、現代インドの22の公用語の1つである。 サンスクリットは「完成された・洗練された(言語、雅語)」を意味する。言語であることを示すべく日本ではサンスクリット語とも呼ばれる。 漢字表記の梵語(ぼんご)は、中国や日本でのサンスクリットの異称。日本では近代以前から、般若心経など、サンスクリットの原文を漢字で翻訳したものなどを通して、梵語という言葉は使われてきた。梵語は、サンスクリットの起源を造物神ブラフマン(梵天)とするインドの伝承を基にした言葉である。.
新しい!!: 浄飯王とサンスクリット · 続きを見る »
四天王
四天王(してんのう)は、仏教の世界観における須弥山の中腹にある四天王天の四方に住んで、仏教を守護する四つの神(東方の持国天、南方の増長天、西方の広目天、北方の多聞天)のこと。四大王(しだいおう)ともいう。.
羅ご羅
羅睺羅(らごら、ラーフラあるいはラゴーラ、名前については後述)は、釈迦の実子であり、またその弟子の1人。釈迦の妻である耶輸陀羅妃が釈迦の出家前に妊娠した子で、釈迦が出家して5年後に生まれたとされる。釈迦十大弟子の一人に数えられ、正しい修行の密行第一と称される。また十六羅漢の一人でもある。.
父親
親(ちちおや)とは男親のことである。 「お父さん」と一般には呼び、親しみをこめて「とうさん」「とうちゃん」「親父」(おやじ)などと呼ばれる場合もある。日本語においてこれらの呼称は、養父など社会的な父親、すなわち文化人類学で言うところのペイター (pater) であるか、生物学的な遺伝的な意味での父親であるジェニター (genitor) であるかとは無関係に用いられる。 「お父さん」という呼称は、.
直訳と意訳
本記事では直訳(ちょくやく)と意訳(いやく)について解説する。.
預流
流(よる、sotāpanna ソーターパンナ, srotāpanna スローターパンナ, स्रोत आपन्न、音写:須陀洹〈しゅだおん〉)とは、仏教において無漏(むろ)の聖者の流れに入った者であり、四向四果の最初の段階。 原始仏教では、有身見(うしんけん)・戒禁取見(かいごんじゅけん)・疑の三結を断じた者が得る位であった。のち、『倶舎論』では、見道において見惑の八十八随眠(ずいめん)煩悩を断った者が得るとしている。 この位に達すると退転することなく、最大でも7回人間界と天界を往来するだけで悟りに達する。.
釈迦
釈迦(しゃか)は、紀元前5世紀前後の北インドの人物で、仏教の開祖である。.
釈迦族
釈迦族(しゃかぞく、シャーキャ)とは、古代北インドの一部族・小国である。釋迦族やシャーキャ族とも。 インドではサンスクリット語で शाक्य (śakya, シャーキャ) 、パーリ語で sākiya(サーキヤ)と言い、「有能」という単語に由来する。.
耶輸陀羅
耶輸陀羅(やしゅだら、名称については後述)とは、釈迦が出家する前、すなわちシッダールタ太子だった時の妃である。一般的な説では、出家以前の釈迦、すなわちガウタマ・シッダールタと結婚して、一子羅睺羅(らごら、ラーフラ、ラゴーラ)を生んだとされる。のち比丘尼(すなわち釈迦の女性の弟子)となった。.
法句経
『法句経』(ほっくきょう)、または『ダンマパダ』(Dhammapada)は、仏典の一つで、仏教の教えを短い詩節の形で伝えた、韻文のみからなる経典である。語義は「真理(法。dhamma)の言葉(pada)」である。様々なテクストから仏陀の真理の言葉だけを取り出し、偈(詩)の形にしたもので、編纂者は法救(ほっぐ。Dharmatrāta)と考えられる。パーリ語仏典の中では最もポピュラーな経典の一つである。スッタニパータとならび現存経典のうち最古の経典といわれている。かなり古いテクストであるが、釈迦の時代からはかなり隔たった時代に編纂されたものと考えられている。.
漢訳
漢訳(かんやく)は、漢字文化圏に外側から入ってきた文章や、概念などを漢文・漢語へと翻訳を行なうことである。.
摩訶波闍波提
摩訶波闍波提(まか・はじゃはだい、名前については後述)は、釈迦の叔母であり養母である。また孫陀羅難陀(そんだら・なんだ)の母である。後に釈迦が悟りを得て仏となると、最初の比丘尼(びくに、女性の内弟子)となった。.
新しい!!: 浄飯王と摩訶波闍波提 · 続きを見る »
摩耶夫人
摩耶夫人(まや-ふじん/ぶにん、パーリ語またはサンスクリット: 、、マーヤー)は、ゴータマ・シッダッタ(またはガウタマ・シッダールタ 釈迦)の生母である。 ただし「マーヤー(Māyā)」は一般にこの人物の名前だとされているものの、近年の学説では、母を意味するmātāの俗語形であって本名ではない、ともされている。.