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泥炭地

索引 泥炭地

泥炭地(でいたんち、mire)は、森林に覆われていない、泥炭を生成する生きた植物によって支配された湿地である。 英語ではpeatlandとも呼ばれるが、植物学や生態学においては、peatlandという語は、完全に排水されていても、少なくとも30cmの深さまで泥炭が支配する地形に対する一般的な用語として使用される。つまり、peatlandは乾燥するが、mireは常に湿っているという区別がある。 泥炭地にはフェンとボグの2種類がある。ボグはドーム状の周囲よりも高い土地に位置し、大部分の水を降水から得ている()。それに対し、フェンは斜面・平地・窪地に位置し、降水のほか地表水も利用する(鉱物質栄養性)。 ボグは必ず酸性で貧栄養性であるが、フェンは弱酸性・中性・アルカリ性のいずれかであり、貧栄養性・富栄養性のいずれの場合もある。泥炭地は、沼地(swarm)とは森林に覆われていないこと(いくつかのボグには少ない樹木や低木の成長が見られる場合もあるが、泥炭地は草や蘚類に支配されている)で区別され、沼(marsh)とは水の栄養分や流通(沼は栄養価が高い淀んだまたはゆっくり動く水によって特徴付けられるが、泥炭地の水はほとんどが土壌表層の下にある)や植物の生態(沼の植物は一般に水没または浮葉植物であるが、泥炭地はそうではない)によって区別される。 泥炭地は栄養分の補給を降水に依存しているため、通常窒素とリンの両方が不足するが、窒素に関しては大きく異なる場合がある。これらのことは、泥炭地が「古代の死骸の生きた遺物」の一種であり、植物の成長と腐朽の連続した層が層序学的に保存されていることを意味する。.

8 関係: リンボグフェン窒素沼地泥炭湿地

リン

リン(燐、、)は原子番号 15、原子量 30.97 の元素である。元素記号は P。窒素族元素の一つ。白リン(黄リン)・赤リン・紫リン・黒リンなどの同素体が存在する。+III(例:六酸化四リン PO)、+IV(例:八酸化四リン PO)、+V(例:五酸化二リン PO)などの酸化数をとる。.

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ボグ

'''Lütt-Witt Moor'''(ドイツ北部・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州) ボグ()は、酸性の泥炭が蓄積している湿原である。日本語で泥炭地(でいたんち)、湿原、沼沢地(しょうたくち)ともいう。 ムーア(moor)という湿原も意味合い的にはほぼ同類である。日本でいう、沼の部類の一種に当たる。.

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フェン

フェン(fen)は、弱酸性から弱アルカリ性の湿原である。 ボグと違い、フェンの水は豊富な鉱物を含んでおり、特有の植物群によって特徴づけられている。 日本でいう、沼の部類の一種に当たる。.

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窒素

素(ちっそ、nitrogen、nitrogenium)は原子番号 7 の元素。元素記号は N。原子量は 14.007。空気の約78.08 %を占めるほか、アミノ酸をはじめとする多くの生体物質中に含まれており、地球のほぼすべての生物にとって必須の元素である。 一般に「窒素」という場合は、窒素の単体である窒素分子(窒素ガス、N2)を指すことが多い。窒素分子は常温では無味無臭の気体として安定した形で存在する。また、液化した窒素分子(液体窒素)は冷却剤としてよく使用されるが、液体窒素温度 (-195.8 ℃, 77 K) から液化する。.

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沼(ぬま、英語:marsh)とは湿地の一種。池や湖との区別は明確ではないが、一般に水深 5 m 以内の水域であり、イネ科やシダ、ヨシ、ガマ、スゲなどの草に占められ、透明度が低く、規模があまり大きくないものを指す。湖沼学上では、水深が浅く水底中央部にも沈水植物(水草)の生育する水域と定義される。池とあわせて池沼(ちしょう)、湖とあわせて湖沼(こしょう)と呼ぶことがある。 湿っぽく泥の深い地の事を沼地と呼ぶ。沼地の植物は草より木の方が多い。 沼の水が塩水の場合、その沼は塩沼(えんしょう)と呼ばれる。河口部において満潮になると水に浸かり、干潮では土がむき出しになる場所は塩沼湿地と呼ばれ、独自の植物が見られる。 沼には野生生物が生息し、しばしば多種多様な動物の繁殖地となる。.

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沼地

ドイツのエルベ湿地 沼地(ぬまち、)とは、一般的に泥の深い湿地を指している。ただし、英語での「沼」を意味する、bog(ボグ)、moor(ムーア)、fen(フェン)、peat bog 等のような明確な区分けはない。.

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泥炭

切り出された泥炭 泥炭(でいたん、)は、泥状の炭で石炭の一種。石炭の中では炭化度が少なく、簡単にいえば、いわゆる石炭と泥の中途半端のようなものともいえる。泥なので一見は湿地帯の表層などにある何の変哲のない普通の泥だが、実は可燃性があり、採取して乾かせば燃料として使用できる。別名にピート、あるいはとも呼ばれる。.

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湿地

km2にもなる世界最大の湿地帯。2006年4月撮影の空中写真。 雨竜沼湿原/日本の代表的な湿地帯の一つ。2006年7月撮影。 NASAの衛星画像。 モン・サン=ミシェル(手前の小島)とサン・マロ湾の干潟潮汐によって劇的な変化を日々見せるサン・マロ湾一帯は有史以前より聖地であったが、陸地化は時代を追うごとに進み、19世紀後半以降は人為の働きも加わって加速的に進捗した。21世紀は一転、潮の満ち干を妨げていた施設を排除して乾燥化を防ぐ方向にある。2006年6月撮影。 湿地(しっち、英語:wetland)は、淡水や海水によって冠水する、あるいは定期的に覆われる低地のことである。生物、特に水生生物やそれを餌とする鳥類の重要な生育・生息場所となる。英語の音写でウェットランドとも呼ばれる。湿地の特徴によって他と区別される地域一帯は、湿地帯(しっちたい)と呼ばれる。.

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