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歯周組織

索引 歯周組織

歯周組織(ししゅうそしき、Periodontium)は、歯を支える周囲組織の総称で、軟組織の歯肉、歯根膜と硬組織のセメント質、歯槽骨の4つの組織を指す。 歯周組織が炎症により破壊される病気が歯周病であり、歯周病治療には歯周基本治療としてスケーリング、ルートプレーニング、さらに歯周外科治療が行われる。 従来は一度破壊された硬組織の再生は難しかったが近年、GTR法やエムドゲイン等歯周組織再生法が開発され臨床に応用され始めている。なおGTR法、エムドゲインはともに先進医療に指定されている。.

17 関係: 保険外併用療養費ルートプレーニングエナメル質エムドゲインエムドゲインゲルスケーリングセメント質組織象牙質軟部組織GTR法歯周基本治療歯周病歯肉歯根膜歯槽骨

保険外併用療養費

保険外併用療養費(ほけんがいへいようりょうようひ)とは、健康保険法等を根拠に、日本の公的医療保険において、被保険者が保険給付の対象外のものを含んだ療養について、保険対象部分の保険給付を行うものである。健康保険法等の改正により、2006年(平成18年)10月より従前の特定療養費制度に代わって導入された。 日本の保険医療では混合診療が禁止されていて、保険外診療を受けた場合は保険が適用される診療も含めて、医療費の全額が自己負担となる(医療保険各法による「療養の給付」を受けることができなくなる)。しかし、保険外診療を受ける場合でも、厚生労働大臣の定める療養については、保険診療との併用が認められており、通常の治療と共通する部分(診察・検査・投薬・入院料等)の費用は、一般の保険診療と同様に扱われ、その部分については一部負担金を支払うこととなり残りの額は「保険外併用療養費」として保険者から給付が行われる。以下では健康保険に基づいて述べるが、他の公的医療保険(船員保険、国民健康保険、後期高齢者医療制度、共済組合等)でも内容はほぼ同一である。.

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ルートプレーニング

ルートプレーニング (root planing) とは、スケーリング終了後に、スケーラーを用い歯根表面の汚染・軟化されたセメント質や象牙質を除去し歯根面を硬く滑沢に仕上げることを目的とする歯周基本治療の一つである。 歯根面を硬く滑沢に仕上げることで、歯周炎の原因を取り除き、歯肉の再付着を促すことになる。 Category:歯科医療 en:Scaling and root planing.

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エナメル質

ナメル質(エナメルしつ、enamel)または琺瑯質(ほうろうしつ)は、歯の歯冠の最表層にある、生体で最も硬い硬組織でRoss ''et al.'' (2002), p. 441藤田尚男、藤田恒夫 (2001) p.94ある。モース硬度は6 - 7を示す。このエナメル質と、象牙質、セメント質、歯髄で歯は構成される。通常目に見える部分がこのエナメル質であり、象牙質に支えられている。象牙質の支持がなければエナメル質は硬くてもろいため、容易に割れてしまう。重量比で96%は無機質で残りが水と有機質でありCate (1998), p. 1:日本語版p.

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エムドゲイン

ムドゲイン(Emdogain®)はビオラ社(Biora AB 本社:スウェーデン マルメ市、2003年よりスイスのストローマンの傘下)により発売されているエナメルマトリックスデリバティブを主成分とする歯周組織再生誘導材料。 スウェーデンのカロリンスカ研究所で、ビオラ社の創立者のDr.Hammarstromらにより開発された。日本では1998年に厚生労働省の認可がおり、2002年に改良版であるエムドゲインゲルが認可されている。原則健康保険が利かない自由診療の治療であるが2007年に先進医療に指定された。.

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エムドゲインゲル

ムドゲインゲル(Emdogaingel)はビオラ社(BIORA 本社:スウェーデン マルメ市)により発売されている歯周組織再生誘導材料。エムドゲインの改良版であり日本では2002年に厚生労働省の認可を受けている。エムドゲインは主剤と溶解液の2剤構成だったが、エムドゲインゲルは混合溶液(主剤と溶解液)をあらかじめシリンジに充填したもので、従来品と比べて操作性の向上が図られている。また本剤は幼弱豚の歯胚より抽出した成分を用いているが、BSE問題の際エムドゲインが非加熱製剤であったためメーカーが自主回収を行った。そのため改良版のエムドゲインゲルは加熱製剤となり安全性も高まっている。.

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スケーリング

ーリング (Tooth scaling) とは、スケーラーという器具を使用し、歯面に沈着したプラーク、歯石、そのほかの歯面沈着物を機械的に除去すること。歯石除去ともいう。 スケーラーには手用スケーラー、超音波スケーラー、エアースケーラーがあり、それぞれ沈着状況・部位等に応じて使い分けられる。歯科衛生士は、予防的歯石除去として歯科衛生士法で定められた業務として行うものと歯科診療補助として歯石除去を主治医の指示で行うものとがある。 Image:Tooth scaling 9301.JPG|スケーリングの様子 Image:Dental scaler.JPG|手用スケーラー 化学業界の場合、再結晶時に実験室サイズではフラスコ、工業レベルでは釜の内壁に結晶が付着する事を言う。.

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セメント質

メント質(セメントしつ、Cementum、白亜質)とは、歯根部象牙質外表を覆う非血管性の結合組織である硬組織で、歯根膜線維を歯根に付着させる役割を持つ。 歯は歯根膜を介し、顎骨に固定されることによって咬合圧に対応している。また、組織学的にはエナメル質、象牙質、歯髄、セメント質よりなり、歯を支持する組織、つまり歯周組織として歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨がある田中, p.24。.

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組織

組織(そしき).

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象牙質

象牙質(ぞうげしつ、Dentin)は歯の主体をなす硬組織である。エナメル質やセメント質と歯髄腔の間にある。象牙芽細胞により作られる。エナメル質より柔らかいため、う蝕が象牙質まで達した後は急速に進行する。.

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軟部組織

軟部組織(なんぶそしき、soft tissue)とは、生体における骨格以外の支持組織のことである。軟組織 (なんそしき) とも呼ぶ。 軟部組織は、腱、靭帯、筋膜、皮膚、脂肪組織などの骨組織を除く結合組織(=結合織、英語:connective tissue)と、血管、横紋筋、平滑筋、末梢神経組織(神経節と神経線維)を総称する。軟部組織に対して硬組織という術語があるが、これはほぼ骨組織に対応している。微妙なのは軟骨である。耳介軟骨、喉頭軟骨、気管支軟骨を除けば脊椎動物の軟骨組織は骨組織と密接に関連しているので、骨・軟骨組織を一体として硬組織として扱う傾向がある。 軟部組織という術語は解剖学の用語であるが、専ら病理学領域で汎用される。病理学領域で好んで用いられるのは、腫瘍の分類の際に軟部腫瘍(英語:soft tissue tumor)をひとつのカテゴリーとしてまとめるときに便利なためである。しかし発生学的由来のまったく異なる組織、たとえば外胚葉由来の神経組織と中胚葉由来の血管や筋組織が軟部組織として一括されることには解剖学の専門家からは異論があるであろう。 軟部組織は便宜的に設定された術語であるため、以下の組織や組織由来の腫瘍はたとえ柔軟(soft)であっても軟部組織や軟部腫瘍のカテゴリーには含まれない。.

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GTR法

GTR法(guided tissue regeneration)は歯周外科手術後、メンブレンを挿入することにより歯根膜組織を歯根面に選択的に誘導し上皮組織と結合組織を排除することで、歯周病の炎症により破壊された骨組織やセメント質などの硬組織を新生させ、喪失した結合組織性付着の回復をはかる歯科の治療法である。1982年にヨーテボリ大学(スウェーデン)のスティーレ・ニーマンらによってGTR法の成功が初めて報告された。歯周組織再生誘導法または組織再生誘導法ともいう。.

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歯(は、tooth)は、口腔内にある咀嚼するための一番目の器官。人体でもっとも硬く、遺体ではその治療状況によって人物の特定の重要な手掛かりとなる。人工歯と区別する意味で天然歯と言うこともある。多くの種類の構造を持ち、それぞれが異なる目的を果たす。歯学では、過去には歯牙(しが)と言ったが、現在は使わない傾向にある。 また、それに似たものを歯ということがある。例えば歯車、鋸歯など。 歯の部位を示すために、歯の内側を舌側、口蓋側、外側を唇側、頬側、正中に近い方を近心、反対側を遠心、上端下顎の歯の場合。上顎の歯の場合は下端。を切縁、咬合面という。 多くの高等動物が持つ。人間は乳歯と永久歯の二組を持つが(二生歯性)、ネズミ目のように一組の歯が伸び続ける動物もいれば(一生歯性)、サメのように、二週間に一組ずつ新しい歯が作られていく動物もいる(多生歯性)。化石化した哺乳類においてもっとも特徴的な部位であり、古生物学者達は化石の種類や関係を鑑別するのにしばしば歯を使う。 歯は摂食の際の重要な構造であり、その形は餌のタイプと強く結びついている。.

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歯周基本治療

歯周基本治療(ししゅうきほんちりょう)とは歯周疾患に対する治療の一つ。歯周外科手術に先立って行われる。 歯周基本治療の目的は、急性症状の緩和・炎症の軽減・原因の除去・歯周疾患の進行停止などである。 歯周疾患は患者の生活習慣に関連するものが多く、歯周疾患の治療における歯周基本治療はとても重要なものである。患者のモチベーションを高め、メインテナンスを成功に導く。 イニシャルプレパレーションとも呼ばれることもある。.

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歯周病

歯周病(ししゅうびょう)とは、歯肉、セメント質、歯根膜および歯槽骨より構成される歯周組織に発生する慢性疾患の総称である。歯周疾患(ししゅうしっかん)、ペリオ (perio) ともいい、ペリオは治療のことを指すこともある。ただし、歯髄疾患に起因する根尖性歯周炎、口内炎などの粘膜疾患、歯周組織に波及する悪性腫瘍は含まない。.

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歯肉

歯肉(しにく)は、口腔粘膜の一部田中, p.24で、歯周組織の一つ。歯の歯根を囲む。歯槽骨を覆い始める部分より根尖側は歯槽粘膜であり、その境を歯肉歯槽粘膜境という。 健康で正常な歯肉は、ピンク色ないし淡赤色を取り、歯にしっかりとつく。また、付着歯肉や乳頭歯肉の表面にはスティップリング (stippling) と呼ばれる小窩が存在する。 不適切ないし不十分な口腔衛生環境においては、単純性歯肉炎などの歯周病を引き起こす。.

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歯根膜

歯根膜(しこんまく)は、歯根と歯槽骨の間に存在し、歯槽骨に歯を植立する懸架組織のことである。歯周靭帯とも呼ばれる。歯槽骨、セメント質、歯肉とともに、歯周組織を構成する組織である田中, p.24。.

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歯槽骨

歯槽骨(しそうこつ)とは、顎骨の骨体部と歯牙を結ぶ骨で歯槽突起とも言う。歯槽骨は、固有歯槽骨と支持歯槽骨とに分けられる中塚, p.76。人体の場合、解剖学的に独立した骨体ではない。歯槽骨の「歯槽」とは、歯を入れ置く槽という意味を持つ。.

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