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歩兵砲

索引 歩兵砲

M1927 76mm歩兵砲 歩兵砲(ほへいほう)とは、歩兵に対する直接火力支援を行うため歩兵科が独自に運用する火砲の一種。多くの対戦車砲と同様に、砲兵科の管轄下ではないことが最大の特徴であり、比較的小型軽量な榴弾砲であることが多い。英語ではしばしばIG (Infantry Gun)と略される。広義には迫撃砲を含むが、一般に歩兵砲と呼ぶ場合は閉鎖機と駐退復座機をもつ通常形式の火砲を指す。 歩兵砲の機能は、歩兵がトーチカ・機関銃陣地・戦車など、標準装備である小火器では対処が困難な敵目標に遭遇した場合、これに打撃を加え、無力化することである。 本来、砲の運用は専門の砲兵の任務であるが、頑強な敵陣地や戦車の攻撃に遭遇した歩兵部隊が現場から砲兵に連絡するには、前線 -> 歩兵部隊司令部 -> 砲兵司令部 -> 砲兵の現地部隊 という正規の経路では時間がかかりすぎた。まして無線がなく、作戦連絡を有線電話か伝令に頼っていた時代はなおさらであった。 そのため、歩兵部隊の前進に随伴し、歩兵自身が扱える、軽量で移動性に優れた火砲が、どうしても必要であった。そのため歩兵砲は一頭か二頭の馬、あるいは人力でも移動できる軽量性と機動性が最優先で設計され、射程や威力は犠牲にされた。 日本の歩兵砲の射程や威力は、砲兵の用いる同クラスの口径の榴弾砲よりも小さい場合が多いが、これは敵陣に対する直接射撃など比較的近距離で用いられることと、歩兵科と砲兵科の管轄争いの結果、砲兵科の領分を侵さない程度に性能が抑えられたものである。その程度は各国陸軍部内における両兵科の発言力など国によって異なり、ドイツでは口径150ミリの強力な大型歩兵砲も運用された。 また山砲は分解搬送が容易で比較的軽量であることから、歩兵砲用途にも適しており、旧式化した山砲を歩兵科に融通転用した例も少なくない。 現代ではRPGなど打撃力に優れた携帯用歩兵火器が普及したこと、また無線の発達で航空支援が迅速かつ容易になったことで、歩兵砲という分類の火砲は完全にすたれた。.

28 関係: 十一年式平射歩兵砲十一年式曲射歩兵砲大砲対戦車砲小火器山砲九七式曲射歩兵砲九二式歩兵砲トーチカ火力支援砲兵狙撃砲Da 47/32駐退機迫撃砲M1916 37mm歩兵砲M1927 76mm歩兵砲M1943 76mm歩兵砲M3 105mm榴弾砲RPG (兵器)榴弾砲歩兵戦車1.59インチビッカース Q.F. ガン, Mk II15cm sIG3337mmトレンチガンM19157.5 cm IG 377.5 cm leIG 18

十一年式平射歩兵砲

十一年式平射歩兵砲(11ねんしきへいしゃほへいほう)とは、旧日本陸軍が大正11年(1922年)に制式化した口径37mmの歩兵砲。同時期に開発された狙撃砲と同じく直射による機関銃陣地撲滅を目的としていた。.

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十一年式曲射歩兵砲

十一年式曲射歩兵砲(じゅういちねんしききょくしゃほへいほう)とは日本軍が大正11年(1922年)に採用した迫撃砲である。十一年式という名称は大正11年に由来している。当時の日本陸軍では迫撃砲は砲兵科の管轄する兵器であったため、歩兵科が扱うために曲射歩兵砲という名称になり歩兵砲の一種であるとされた。.

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大砲

大砲(たいほう)は、火薬の燃焼力を用いて大型の弾丸(砲弾)を高速で発射し、弾丸の運動量または弾丸自体の化学的な爆発によって敵および構造物を破壊・殺傷する兵器(武器)の総称。火砲(かほう)、砲とも称す。.

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対戦車砲

対戦車砲(たいせんしゃほう)とは、対戦車兵器として使用される火砲である。.

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小火器

小火器(しょうかき、small arms)は、地上部隊が使う火器のうち、歩兵部隊が使用するもの、特に兵士1人で携帯操作できるものを言う。これに対し砲兵が使用する火器は重火器という。 具体的には通常、1人で携帯操作できる拳銃、小銃、短機関銃、ショットガン、アサルトライフル、軽/汎用/重機関銃、グレネードランチャー、手榴弾などを指す。また、文脈によっては小型の迫撃砲、無反動砲、携帯型のロケット弾やミサイルなど、操作に複数の兵士を要する武器も含むことがあるが、これらは総称として軽火器(英:light weapons)とも呼ばれる。大型の迫撃砲、榴弾砲、歩兵砲、地雷などは、歩兵部隊の装備であっても、通常小火器に含まない。 小火器と重火器の区別は兵器の運用の仕方によるものであって必ずしも威力の大小でわけられるものではない。かつては砲兵部隊には威力の大きな大砲、歩兵には威力の小さな小銃といった具合に単純に分類できたが、戦車の登場や歩兵の自動車化など技術の進歩や戦術の変化により歩兵の用いる武器も多様化し分類はあいまいになっている。 なお、アメリカ軍、自衛隊ともに口径20mm未満の火器を小火器と定義している。.

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山砲

山砲(さんぽう、Mountain Gun、Pack gun、Pack howitzer、Gebirgsgeschütz)は、火砲の一種。定義は同口径の野砲ないし軽榴弾砲と比べて軽量・小型かつ分解が可能で、砲口直径(口径)に対する砲身長(口径長)が短く、低初速・短射程。.

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九七式曲射歩兵砲

九七式曲射歩兵砲(きゅうななしききょくしゃほへいほう)は、1937年(昭和12年)に開発が開始され、1939年(昭和14年)に制式制定されて日本陸軍で運用された迫撃砲。当時歩兵大隊に配備されていた九二式歩兵砲を補完するものとして開発された。.

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九二式歩兵砲

九二式歩兵砲(きゅうにしきほへいほう)は、1920年代後期から1930年代初期にかけて開発・採用された大日本帝国陸軍の歩兵砲。1個歩兵大隊に対し本砲2門を擁する大隊砲小隊が付随するため、「大隊砲(大隊歩兵砲)」の通称を持つ。.

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トーチカ

トーチカ(точка)は、鉄筋コンクリート製の防御陣地を指す軍事用語。 日本語では特火点(とっかてん)と訳される。英語ではその形や用途からピルボックス(pillbox、錠剤ケースの意)と呼ばれ、掩体壕(バンカー)の一種に分類される。.

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火力支援

火力支援()は、近接戦闘部隊の戦術・作戦行動を支援するために行われる火力投射。.

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砲兵

兵(ほうへい、artillery)は、陸上戦闘を行う兵科の1つであり、火砲(大砲)・ロケット・ミサイルによる支援攻撃を担っている。日本の陸上自衛隊では特科(とっか)と称される(自衛隊用語)。.

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狙撃砲

狙撃砲(そげきほう)とは、大日本帝国陸軍が第一次世界大戦後に開発した口径37mmの歩兵砲。直射による機関銃陣地撲滅を目的として開発された。.

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Da 47/32

Cannone da 47/32 は、第二次世界大戦前にオーストリアで開発され、イタリアでライセンス生産された大砲である。.

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駐退機

退機(ちゅうたいき)は、大砲を発射した際に生じる反動(recoil)を砲身のみを後座させることによって軽減するための装置である。通常、後座した砲身を元の位置に戻す復座機と一体化して駐退復座機として用いられる。.

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迫撃砲

迫撃砲(はくげきほう、mortar)は、簡易な構造からなる火砲で、高い射角をとることから砲弾は大きく湾曲した曲射弾道真空中であれば砲弾は放物線を描くが、迫撃砲は最も強く空気抵抗の影響を受けるため砲弾の落下角度は垂直に近くなる。詳しくは斜方投射を参照を描く。 少人数で運用でき操作も比較的簡便なため、砲兵ではなく歩兵の装備であることが一般的で、最前線の戦闘部隊にとっては数少ない間接照準による直協支援火器の一つである。 射程を犠牲にして砲口初速砲口初速(muzzle velocity)とは、砲身から射出された直後の砲弾の飛翔速度のこと。単に初速ともいう。砲弾が砲身内を進んでいる間は装薬の燃焼ガスによる圧力で加速し続けるため、長砲身であるほど初速は高くなる(ただしバランスがあり、砲身長が長ければ長いほど良いとは限らない)を低く抑えているため、各部の必要強度を抑えられ、全体を小型化かつ軽量化できる。また、射撃時の反動は地面に吸収させる方式によるため駐退機や復座機といった反動制御機構を省略し、機構を簡素化することができる。多くは砲口装填式(前装式)のため閉鎖機も不要であり、同口径「口径」には二通りの意味があり、ストレートに砲口直径が何mmであるかを指す場合(例えば「口径155mm」と表記)と、砲身長が砲口直径の何倍であるかを指す場合(例えば「71口径88mm砲」と表記)がある。後者は「口径長」を略した「口径」である。紛らわしいのが拳銃や小銃・機関銃などの口径表記で、例えば30口径は銃身長ではなく口径7.62mmを指す。50口径なら12.7mmで、これは1インチ(25.4mm)の0.3倍、0.5倍であることから。.30.50」と表記することもあるの榴弾砲と比べ極めて軽量・コンパクトである。小中口径迫撃砲は分解して担いででも携行でき、120mmクラスの重迫撃砲も小型車輌で牽引できるなど可搬性に優れる。 低い命中精度や短い射程といった短所もあるが、軽量で、大きな破壊力をもち、速射性に優れ、安価で生産性に優れるなど、多くの長所を有している。そのため、かつて師団砲兵の標準的な装備の一つであった105-122mmクラスの榴弾砲が近年では120mm迫撃砲に更新されつつあり、このことも本砲の有用性を示している。 本稿では、最も一般的な81mm及び120mmクラスの(自走式でない)迫撃砲を中心に、その他の迫撃砲、他の火砲との比較、更に古代の曲射弾道兵器から迫撃砲に至る発展の歴史などについても敷衍する。.

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M1916 37mm歩兵砲

M1916 37mm歩兵砲(仏語:Canon d'Infanterie de 37 modèle 1916 TRP)は、フランス陸軍の歩兵砲である。 フランスのピュトー工廠(Atelier de Construction de Puteaux, APX)で製造されたことから、日本ではピュトー砲あるいはプトー砲と呼ばれることもある。.

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M1927 76mm歩兵砲

M1927 76mm歩兵砲 M1927 76mm連隊砲(ロシア語:76-мм полковая пушка обр.)とは、ソビエト連邦が1927年に開発した歩兵砲である。.

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M1943 76mm歩兵砲

M1943 76mm歩兵砲 M1943 76mm連隊砲(ロシア語:76-мм полковая пушка обр.)とは、1943年にソビエト連邦が開発した歩兵砲である。.

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M3 105mm榴弾砲

M3 105mm榴弾砲 M3 105mm榴弾砲(M3 105ミリりゅうだんほう、105mm Howitzer M3)とは、第二次世界大戦中にアメリカ軍が開発した軽量の榴弾砲である。.

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RPG (兵器)

RPG(РПГ)は、ソ連、ロシアの対戦車擲弾。RPG-2以降は対戦車擲弾発射器とされている。 名称の由来は、ロシア語の「ручной противотанковый гранатомёт(ラテン文字転写:ruchnoy protivotankovyy granatomyot、ルチノーイ・プラチヴァターンカヴィイ・グラナタミョート、「携帯対戦車グレネードランチャー」の意)」のアクロニムである。英語では「rocket-propelled grenade(ロケット推進グレネード)」の略とされるが、これはバクロニムであり、厳密には誤りである。実際、第二次世界大戦以前・戦中に開発されたRPG-40やRPG-43などは手榴弾型であるうえ、RPG-2の弾頭にはロケットがない。 第二次世界大戦中にドイツ軍で使用されたパンツァーファウスト250がRPG-2の原型として模倣された後、RPG-7への改良進化を経て数々の発展改良型が存在している。.

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榴弾砲

榴弾砲(りゅうだんぽう、りゅうだんほう)は、 火砲(大砲)の一種。基本の定義は同口径のカノン砲(加農砲・カノン・加農)に比べて砲口直径(口径)に対する砲身長(口径長)が短く、低初速・短射程であるが軽量でコンパクト、高仰角の射撃を主用する(定義)。しかしながら、概ね冷戦後の現代は火砲の進化(榴弾砲の長砲身化)による砲種の統廃合(榴弾砲の統一)により、榴弾砲とカノン砲の区別は無くなっている(歴史)。旧日本陸軍による呼び名は、りゅうだんぽうである。.

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歩兵

2歩兵師団所属の歩兵 歩兵(ほへい、Infantry)は、軍隊における兵科の一つであり、戦場を徒歩で行動する兵士のこと。(戦場にたどり着くまでは馬や自動車などさまざまな移動手段を用いても戦場において徒歩であれば歩兵である)。最古かつ最も基本的な兵科であり、歩兵の存在しない軍隊は存在しない。最も柔軟性の高い兵科でもあり、あらゆる戦場で姿を見ることができる。自衛隊用語では普通科という。 いかに軍の機械化が進んでも、諸兵科連合を構成したり、都市・拠点を確保したりするのには歩兵の存在が不可欠である。近年は非対称戦への要求が高まり、占領地の治安維持や平和維持活動に従事する特別な訓練を受けさせた歩兵の需要が増している。.

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戦車

T-34/85 レオパルト2A5 74式戦車(左)と10式戦車試作車(右) 戦車(せんしゃ)は、戦線を突破することなどを目的とする高い戦闘力を持った装甲戦闘車両である。一般に攻撃力として敵戦車を破壊できる強力な火砲を搭載した旋回砲塔を装備し、防御力として大口径火砲をもってしても容易に破壊されない装甲を備え、履帯による高い不整地走破能力を持っている。.

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1.59インチビッカース Q.F. ガン, Mk II

1.59インチビッカース Q.F. ガン, Mk IIとは第一次世界大戦でイギリス軍が塹壕戦で使用するために開発した歩兵砲である。 航空機に搭載され空対空にも使用された、ロケット弾は使用できないが「ビッカース・クレイフォード・ロケットガン(Vickers-Crayford rocket gun)」の通称で呼ばれた。.

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15cm sIG33

15 cm sIG 33(schweres Infanteriegeschütz 33、重歩兵砲33年型)は、ナチス・ドイツが第二次世界大戦で使用した歩兵砲である。歩兵部隊を火力支援する榴弾砲として1927年、ラインメタル社によって開発が始められ、1933年に制式化された。歩兵連隊の歩兵砲中隊に2門ずつが装備された。歩兵部隊自体が装備する火砲としては最も大口径かつ強力であり、厳重に防護された敵拠点の制圧に威力を発揮、1945年の終戦間際まで生産が続けられた。しかし一方で、短い射程と比べて重量がかさむため、戦車車台に搭載された自走砲も各種開発・運用された。.

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37mmトレンチガンM1915

37mmトレンチガンM1915(ロシア語:Траншейная37-ммпушкаобр1915года) は、第一次世界大戦でロシア軍が使用した歩兵砲である。.

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7.5 cm IG 37

7.5 cm leIG 37(独: 7.5 cm Infanteriegeschütz 37)とは第二次世界大戦でドイツ国防軍が使用した歩兵砲である。 1944年6月に最初の84門が生産・配備され、戦争終結時には1,304門が運用されていた。 本砲は当初7.5cm PaK 37と呼称された。7.5 cm IG 37は3.7cm PaK 35/36、およびソビエト連邦から捕獲され、ほぼ同一形状の3.7cm PaK 158(r)の砲架から製造された。製造開始は1944年後半である。また砲身には、歩兵支援用の砲であるIG 42のためにオリジナルに設計されていたものが用いられた。対戦車兵器として、成形炸薬弾が使用された。炸薬は0.5kg、砲弾の存速395m/sの状態で85mmの垂直装甲を貫通した。.

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7.5 cm leIG 18

7.5 cm leIG 18()は、第二次世界大戦でドイツ国防軍が使用した歩兵砲である。.

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