ロゴ
ユニオンペディア
コミュニケーション
Google Play で手に入れよう
新しい! あなたのAndroid™デバイスでユニオンペディアをダウンロードしてください!
無料
ブラウザよりも高速アクセス!
 

有機半導体

索引 有機半導体

有機半導体(ゆうきはんどうたい, Organic Semiconductor, OSC)は、半導体としての性質を示す有機物のことである。 半導体特性は、ペンタセンやアントラセン、ルブレンなどの多環芳香族炭化水素や、テトラシアノキノジメタン (TCNQ) などの低分子化合物をはじめ、ポリアセチレンやポリ-3-ヘキシルチオフェン(P3HT)、ポリパラフェニレンビニレン(PPV)などのポリマーでも発現する。.

58 関係: 半導体多環芳香族炭化水素導電性高分子井口洋夫ペリレンペンタセンノーベル化学賞チオフェンバンドギャップポリチオフェンポリパラフェニレンビニレンポリアニリンポリアクリロニトリルポリアセチレンヨウ素ルブレントリス(8-キノリノラト)アルミニウムトンネル効果テトラチアフルバレンテトラシアノキノジメタンテトラセンフタロシアニンドープニコライ・セミョーノフ分子エレクトロニクスアモルファスアントラセンアセンケイ素共立出版Chemical Communications絶縁体炭素白川英樹高分子超伝導赤松秀雄重合体臭素色素増感太陽電池電子電荷移動錯体電気伝導電気抵抗率Journal of the Chemical Society松永義夫正孔有機太陽電池有機化合物有機エレクトロルミネッセンス...有機薄膜太陽電池有機電子論有機電界効果トランジスタ1954年1963年1972年1977年2000年 インデックスを展開 (8 もっと) »

半導体

半導体(はんどうたい、semiconductor)とは、電気伝導性の良い金属などの導体(良導体)と電気抵抗率の大きい絶縁体の中間的な抵抗率をもつ物質を言う(抵抗率だけで半導体を論じるとそれは抵抗器と同じ特性しか持ち合わせない)。代表的なものとしては元素半導体のケイ素(Si)などがある。 電子工学で使用されるICのような半導体素子はこの半導体の性質を利用している。 良導体(通常の金属)、半導体、絶縁体におけるバンドギャップ(禁制帯幅)の模式図。ある種の半導体では比較的容易に電子が伝導帯へと遷移することで電気伝導性を持つ伝導電子が生じる。金属ではエネルギーバンド内に空き準位があり、価電子がすぐ上の空き準位に移って伝導電子となるため、常に電気伝導性を示す。.

新しい!!: 有機半導体と半導体 · 続きを見る »

多環芳香族炭化水素

多環芳香族炭化水素(たかんほうこうぞくたんかすいそ、英:polycyclic aromatic hydrocarbon、PAH)は、ヘテロ原子や置換基を含まない芳香環が縮合した炭化水素の総称である。縮合環式炭化水素とも呼ばれる。 多環芳香族炭化水素には100以上の化学物質がある。.

新しい!!: 有機半導体と多環芳香族炭化水素 · 続きを見る »

導電性高分子

導電性高分子(どうでんせいこうぶんし)または、導電性ポリマー(conductive polymers、intrinsically conducting polymers、ICPs)とは、電気伝導性を持つ高分子化合物の呼称である。共役したポリエン系がエネルギー帯を形成し伝導性を示すと考えられている。代表的な物質としてはポリアセチレン、ポリチオフェン類などが挙げられる。「導電性」と呼ばれているが、実際の性質は導体というより半導体であり、高分子半導体などと呼ぶ場合もある。.

新しい!!: 有機半導体と導電性高分子 · 続きを見る »

井口洋夫

井口 洋夫(いのくち ひろお、1927年2月3日 - 2014年3月20日)は日本の化学者。東京大学名誉教授。広島県広島市段原(現在の南区段原)生まれ。父の井口豊八郎は広島高等工業学校教授を務めた。兄の井口牧郎は元名古屋高等裁判所長官。.

新しい!!: 有機半導体と井口洋夫 · 続きを見る »

ペリレン

ペリレン (perylene) は化学式 C20H12 で表される有機化合物で、褐色の固体である。多環芳香族炭化水素の一種で、CAS登録番号は である。ペリレンの誘導体は発癌性があると考えられており、危険性の高い汚染物質である。紫外線をあてることにより蛍光を発する。.

新しい!!: 有機半導体とペリレン · 続きを見る »

ペンタセン

ペンタセン (pentacene) は5つのベンゼン環が直線状に縮合した多環芳香族炭化水素である。光や酸素に敏感である。ペンタセンは暗青色の粉末だが、酸化すると緑色を帯びるようになる。普通、市販されているものは、外側の層が酸化されているため緑がかっている。ペンタセンの精製には、真空昇華あるいは吸着クロマトグラフィーが利用される。 ペンタセンはアセンの一種であり、ベンゼン環が4つ縮合したものはテトラセン、6つ縮合したものはヘキサセンである。.

新しい!!: 有機半導体とペンタセン · 続きを見る »

ノーベル化学賞

ノーベル化学賞(ノーベルかがくしょう、Nobelpriset i kemi)はノーベル賞の一部門。アルフレッド・ノーベルの遺言によって創設された6部門のうちの一つ。化学の分野において重要な発見あるいは改良を成し遂げた人物に授与される。 ノーベル化学賞のメダルは、表面にはアルフレッド・ノーベルの横顔(各賞共通)、裏面には宝箱を持ち雲の中から現れた自然の女神のベールを科学の神が持ち上げて素顔を眺めている姿(物理学賞と共通)がデザインされている。.

新しい!!: 有機半導体とノーベル化学賞 · 続きを見る »

チオフェン

チオフェン (thiophene) とは、有機化合物の一種で、硫黄を含む複素環式化合物。化学式は C4H4S。フランの酸素が硫黄に置き換わった5員環構造を持つ。消防法に定める第4類危険物 第1石油類に該当する。 分子量 84.14、融点 −38 、沸点 84 、比重 1.051 g/mL の常温で無色の液体で、刺激性の強い臭気を有する。CAS登録番号は 。チオフェン自身の物理的特性および化学的反応性はベンゼンと良く似通っている。 化合物の命名などでチオフェン環を置換基として扱う場合は「チエニル基」(thienyl group) と呼ぶ。.

新しい!!: 有機半導体とチオフェン · 続きを見る »

バンドギャップ

バンドギャップ(Band gap、禁止帯、禁制帯)とは、広義の意味は、結晶のバンド構造において電子が存在できない領域全般を指す。 ただし半導体、絶縁体の分野においては、バンド構造における電子に占有された最も高いエネルギーバンド(価電子帯)の頂上から、最も低い空のバンド(伝導帯)の底までの間のエネルギー準位(およびそのエネルギーの差)を指す。 E-k空間上において電子はこの状態を取ることができない。バンドギャップの存在に起因する半導体の物性は半導体素子において積極的に利用されている。 半導体のバンド構造の模式図。Eは電子の持つエネルギー、kは波数。Egが'''バンドギャップ'''。半導体(や絶縁体)では「絶対零度で電子が入っている一番上のエネルギーバンド」が電子で満たされており(価電子帯)、その上に禁制帯を隔てて空帯がある(伝導帯)。 金属、および半導体・絶縁体のバンド構造の簡単な模式図(k空間無視) バンドギャップを表現する図は、E-k空間においてバンドギャップ周辺だけに着目した図、さらにk空間を無視してエネルギー準位だけを表現した図も良く用いられる。.

新しい!!: 有機半導体とバンドギャップ · 続きを見る »

ポリチオフェン

ポリチオフェン (polythiophene, PT) は含硫黄複素環化合物の一種であるチオフェンの重合体(ポリマー)である。ドーピングにより共役π軌道に対して電子を付与または除去すると、導電性を持つようになる。 ポリチオフェン類の研究は1980年代ごろから活発になっていった。導電性ポリマー分野がすでに成熟期を迎えていることは、2000年のノーベル化学賞がアラン・ヒーガー、アラン・マクダイアミッド、そして白川英樹に「導電性ポリマーの発見および発展」における寄与として与えられたことによって確かなものとなった。導電性ポリマーの最も特徴的な性質である電気伝導率は、ポリマー骨格中で電子が非局在化していることによるものである。導電性ポリマーは「合成金属」 (synthetic metals) とも呼ばれる。しかしながら、電子の非局在化によって得られる性質は導電性のみではない。導電性ポリマーは外部からの刺激によって、光学的性質に影響を受ける。すなわち、溶媒・温度・電圧の変化や他の分子との結合により、その色を劇的に変化させる。色と導電性の変化は、共に同じ機構によって起こる。つまりポリマー構造のねじれによって共役系が途切れることに起因する。このような性質を持つことから、導電性ポリマーは光学的・電気的応答を示すセンサーとして魅力あるものとなっている。 ポリチオフェンに関する総説(レビュー)は数多く出版されており、最も初期のものは1981年に発表された。ショップとコスメルは、1990年から1994年にかけて報告された文献の総説を発表しているSchopf, G.; Koßmehl, G. Adv.

新しい!!: 有機半導体とポリチオフェン · 続きを見る »

ポリパラフェニレンビニレン

ポリパラフェニレンビニレン(Poly(p-phenylene vinylene)、略称: PPV、ポリフェニレンビニレン polyphenylene vinyleneとも)は、剛直棒状高分子に分類される導電性高分子である。p-フェニレン基とビニレン基の繰り返し構造を持つ。PPVは、この種の高分子の内で唯一高秩序結晶性薄膜が製造できる。PPVとその誘導体はドーピングにより導電性を示す。 水には不溶だが、前駆体は水溶液中で扱うことができる。光学バンドギャップが狭く、明るい黄色の蛍光を発するため、有機発光ダイオード (OLED) や太陽電池への応用が模索されている。また、PPVをドープすることにより導電性材料を製造することもある。物理的および電気的物性は側鎖に官能基を導入することで変化させることができる。.

新しい!!: 有機半導体とポリパラフェニレンビニレン · 続きを見る »

ポリアニリン

ポリアニリン (polyaniline, PANI) は導電性高分子の一種である。多くの導電性高分子と同様、共役π電子系が直線的な分子鎖に沿って連なる一次元構造を有する。固体電解コンデンサの電極材料などとして実用化されている。 重合条件(溶液のpH)やドーピングによってプロトンの付加・脱離が容易に可能という他の導電性高分子にはない特徴を持つ一方、その機構には不明な点もある。.

新しい!!: 有機半導体とポリアニリン · 続きを見る »

ポリアクリロニトリル

ポリアクリロニトリル (polyacrylonitrile) とは有機高分子の一種で、アクリロニトリルを重合させて得られるもの。製造にはラジカル重合が用いられる。PAN と略称される。.

新しい!!: 有機半導体とポリアクリロニトリル · 続きを見る »

ポリアセチレン

ポリアセチレン (polyacetylene) とは、アセチレンからなる共役系高分子である。共役ポリエン系を持ち、ヨウ素などの電子受容体をドープすると大きな電気伝導性を示すことが知られている。 白川英樹が導電性ポリアセチレンを発見し、2000年、ノーベル化学賞を受賞した。.

新しい!!: 有機半導体とポリアセチレン · 続きを見る »

ヨウ素

ヨウ素(ヨウそ、沃素、iodine)は、原子番号 53、原子量 126.9 の元素である。元素記号は I。あるいは分子式が I2 と表される二原子分子であるヨウ素の単体の呼称。 ハロゲン元素の一つ。ヨード(沃度)ともいう。分子量は253.8。融点は113.6 ℃で、常温、常圧では固体であるが、昇華性がある。固体の結晶系は紫黒色の斜方晶系で、反応性は塩素、臭素より小さい。水にはあまり溶けないが、ヨウ化カリウム水溶液にはよく溶ける。これは下式のように、ヨウ化物イオンとの反応が起こることによる。 単体のヨウ素は、毒物及び劇物取締法により医薬用外劇物に指定されている。.

新しい!!: 有機半導体とヨウ素 · 続きを見る »

ルブレン

ルブレンは、テトラセン誘導体の芳香族炭化水素である。ルブレンは赤色結晶の外観をしており、ケミカルライトで橙色の感光薬として使われる。 ルブレン単結晶は有機半導体で最も高い移動度をもち、有機EL (OLED) 、有機電界効果トランジスタ (OFET) などに用いられる。ルブレンの単結晶は、温度勾配のつけた管状炉によって徐々に成長させるPhysical Vapor Transport法によって作成される。 Category:多環芳香族炭化水素 Category:有機半導体 Category:蛍光色素.

新しい!!: 有機半導体とルブレン · 続きを見る »

トリス(8-キノリノラト)アルミニウム

トリス(8-キノリノラト)アルミニウム (tris(8-hydroxyquinolinato)aluminium) は、アルミニウム金属と3つの8-キノリノール配位子の二座配位による錯体であり、有機ELパネルの発光材料である。一般にAlq3と略され、mer体とfac体の幾何異性体が知られている。 この化合物は8-キノリノールとアルミニウム(III)との反応によって得られる。 Alq3は最初の有機EL (OLED) デバイスの素子として知られておりC.

新しい!!: 有機半導体とトリス(8-キノリノラト)アルミニウム · 続きを見る »

トンネル効果

トンネル効果 (トンネルこうか) 、量子トンネル(りょうしトンネル )、または単にトンネリングとは、古典力学的には乗り越えられないはずのを粒子があたかも障壁にあいたトンネルを抜けたかのように通過する量子力学的現象である。太陽のような主系列星で起こっている核融合など、いくつかの物理的現象において欠かせない役割を果たしている。トンネルダイオード、量子コンピュータ、走査型トンネル顕微鏡などの装置において応用されているという意味でも重要である。この効果は20世紀初頭に予言され、20世紀半ばには一般的な物理現象として受け入れられた。 トンネリングはハイゼンベルクの不確定性原理と物質における粒子と波動の二重性を用いて説明されることが多い。この現象の中心は純粋に量子力学的な概念であり、量子トンネルは量子力学によって得られた新たな知見である。.

新しい!!: 有機半導体とトンネル効果 · 続きを見る »

テトラチアフルバレン

テトラチアフルバレン (Tetrathiafulvalene, TTF) は、H2C2S2Cで表される有機硫黄化合物である。この複素環式化合物の研究により分子エレクトロニクスの発展につながった。テトラチアフルバレンはフルバレン (C5H4)2 の誘導体であり、4つのCH基を硫黄原子で置き換えた構造をしている。このTTFとその誘導体に関して1万を超える科学論文が出ている。.

新しい!!: 有機半導体とテトラチアフルバレン · 続きを見る »

テトラシアノキノジメタン

テトラシアノキノジメタン (TCNQ) は(NC)2CC6H4C(CN)2で表される有機半導体分子である。電荷移動錯体の電子受容体分子と知られる。毒物及び劇物取締法の劇物に該当する。.

新しい!!: 有機半導体とテトラシアノキノジメタン · 続きを見る »

テトラセン

テトラセン (tetracene) は、有機化合物の一種。ベンゼン環が直線上に縮合して連なった構造を持つ芳香族炭化水素、アセン類のひとつで、テトラセンは4環からなる。淡黄色の固体。 化学発光の演示実験で、蛍光発光剤として用いられる。 テトラセンは有機半導体のひとつで、有機電界効果トランジスタ (OFET)、有機エレクトロルミネッセンス (OLED) の材料として利用される。OLEDの場合には発光させるための色素として微量ドープされる。また、初の単層で光る発光性薄膜有機トランジスタの活性層として使われた。 Category:多環芳香族炭化水素 Category:色素 Category:有機半導体.

新しい!!: 有機半導体とテトラセン · 続きを見る »

フタロシアニン

フタロシアニン (Phthalocyanine) は、4つのフタル酸イミドが窒素原子で架橋された構造をもつ環状化合物。ポルフィリンに類似した構造を持つ。略語Pc。.

新しい!!: 有機半導体とフタロシアニン · 続きを見る »

ドープ

ドープ (dope) またはドーピング (doping) とは、結晶の物性を変化させるために少量の不純物を添加すること。 特に半導体で重要な操作で、不純物の添加により電子や正孔(キャリア)の濃度を調整する他、禁制帯幅などのバンド構造や物理的特性などを様々に制御するのに用いる。 添加する不純物をドーパントと呼ぶ。半導体の場合、キャリアとして電子を供給するドーパントをドナー、正孔を供給するドーパントをアクセプタと呼ぶ。.

新しい!!: 有機半導体とドープ · 続きを見る »

ニコライ・セミョーノフ

ニコライ・ニコラエヴィチ・セミョーノフ(Николай Николаевич Семёнов, 1896年4月15日〈ユリウス暦3日〉 - 1986年9月25日)はソビエト連邦サラトフ出身の物理学者、化学者。1956年にノーベル化学賞を受賞。.

新しい!!: 有機半導体とニコライ・セミョーノフ · 続きを見る »

分子エレクトロニクス

分子エレクトロニクス(ぶんしエレクトロニクス)とは分子を使用するエレクトロニクス。 分子の英訳(molecule)から「モレキュラーエレクトロニクス(molecular electronics)」、あるいはこれを略した「モレクトロニクス(molectronics)」とも呼ばれるが、この場合時期によって異なる意味合いのものを指す場合がある。.

新しい!!: 有機半導体と分子エレクトロニクス · 続きを見る »

アモルファス

アモルファス、あるいは 非晶質(ひしょうしつ)とは、結晶のような長距離秩序はないが、短距離秩序はある物質の状態。これは熱力学的には、非平衡な準安定状態である。 は、(形を持つ)に「非」の意味の接頭辞 a‐ が付いた語(19世紀にスウェーデンのイェンス・ベルセリウスが非結晶の固体に対して命名した)。結晶は、明礬や水晶のようにそれぞれ固有の結晶形態を持っており、 である。しかし、急冷や不純物が混じった状態で出来た固体は、時間的空間的に規則的な原子配列が取れず非晶質となり、不定形である。 アモルファス状態は、非金属ではしばしば見られる状態である。しかし、金属にもアモルファス状態が存在することは、アメリカのポール・デュエイ カリフォルニア工科大学教授らが1960年に発見した。.

新しい!!: 有機半導体とアモルファス · 続きを見る »

アントラセン

アントラセン (anthracene) は、分子式 C14H10、分子量 178.23 の有機化合物の一種で、ベンゼン環が3個縮合したアセン系多環芳香族炭化水素。融点は 218 ℃、沸点は 342 ℃ で、昇華性がある。CAS登録番号は 。1832年、ジャン=バティスト・デュマによって発見された。 工業的にはコールタールから分離精製することで生産されており、アントラキノンの還元やテトラブロモベンゼンとベンゼンの縮合反応によって合成することもできる。木材の保存剤に用いられるアントラセン油やクレオソート油に含まれており、殺虫剤やガソリンの安定剤などに用いられる。三重項の増感剤または消光剤として用いられることがある。また赤い色素であるアリザリンの原料ともなっている。無色の固体であるが、紫外線を照射すると青い蛍光を発する。また、シンチレーション材料(シンチレータ)として用いられることがある。 ベンゼン環が折れ曲がって縮合した異性体であるフェナントレンの方が生成エンタルピーが大きく、いわゆる安定な化合物である。.

新しい!!: 有機半導体とアントラセン · 続きを見る »

アセン

アセン (acene) またはポリアセン (polyacene) とは、有機化合物のうち、複数のベンゼン環が直線状に縮合した構造を持つ炭化水素の総称。有機半導体、蛍光色素などの性質が研究される化合物群である。.

新しい!!: 有機半導体とアセン · 続きを見る »

ケイ素

イ素(ケイそ、珪素、硅素、silicon、silicium)は、原子番号 14 の元素である。元素記号は Si。原子量は 28.1。「珪素」「硅素」「シリコン」とも表記・呼称される。地球の主要な構成元素のひとつ。半導体部品は非常に重要な用途である。 地殻中に大量に存在するため鉱物の構成要素として重要であり、ケイ酸塩鉱物として大きなグループを形成している。これには Si-O-Si 結合の多様性を反映したさまざまな鉱物が含まれている。しかしながら生物とのかかわりは薄く、知られているのは、放散虫・珪藻・シダ植物・イネ科植物などにおいて二酸化ケイ素のかたちでの骨格への利用に留まる。栄養素としての必要性はあまりわかっていない。炭素とケイ素との化学的な類似から、SF などではケイ素を主要な構成物質とするケイ素生物が想定されることがある。 バンドギャップが常温付近で利用するために適当な大きさであること、ホウ素やリンなどの不純物を微量添加させることにより、p型半導体、n型半導体のいずれにもなることなどから、電子工学上重要な元素である。半導体部品として利用するためには高純度である必要があり、このため精製技術が盛んに研究されてきた。現在、ケイ素は99.9999999999999 % (15N) まで純度を高められる。また、Si(111) 基板はAFMやSTMの標準試料としてよく用いられる。.

新しい!!: 有機半導体とケイ素 · 続きを見る »

共立出版

共立出版株式会社(きょうりつしゅっぱん)は、理工系の専門書を中心に刊行している出版社。自然科学書協会、日本理学書総目録刊行会に加盟している。大学の教科書としてもよく使用され、大学生協との取引も多い。.

新しい!!: 有機半導体と共立出版 · 続きを見る »

Chemical Communications

Chemical Communications(略称:Chem.

新しい!!: 有機半導体とChemical Communications · 続きを見る »

絶縁体

絶縁体(ぜつえんたい、insulator)は、電気あるいは熱を通しにくい性質を持つ物質の総称である。.

新しい!!: 有機半導体と絶縁体 · 続きを見る »

炭素

炭素(たんそ、、carbon)は、原子番号 6、原子量 12.01 の元素で、元素記号は C である。 非金属元素であり、周期表では第14族元素(炭素族元素)および第2周期元素に属する。単体・化合物両方において極めて多様な形状をとることができる。 炭素-炭素結合で有機物の基本骨格をつくり、全ての生物の構成材料となる。人体の乾燥重量の2/3は炭素である​​。これは蛋白質、脂質、炭水化物に含まれる原子の過半数が炭素であることによる。光合成や呼吸など生命活動全般で重要な役割を担う。また、石油・石炭・天然ガスなどのエネルギー・原料として、あるいは二酸化炭素やメタンによる地球温暖化問題など、人間の活動と密接に関わる元素である。 英語の carbon は、1787年にフランスの化学者ギトン・ド・モルボーが「木炭」を指すラテン語 carbo から名づけたフランス語の carbone が転じた。ドイツ語の Kohlenstoff も「炭の物質」を意味する。日本語の「炭素」という語は宇田川榕菴が著作『舎密開宗』にて用いたのがはじめとされる。.

新しい!!: 有機半導体と炭素 · 続きを見る »

白川英樹

白川 英樹(しらかわ ひでき、1936年8月20日 - )は、日本の化学者。東京工業大学工学博士、筑波大学名誉教授、日本学士院会員。「導電性高分子の発見と発展」により、ノーベル化学賞を受賞した。.

新しい!!: 有機半導体と白川英樹 · 続きを見る »

高分子

分子(こうぶんし)または高分子化合物(こうぶんしかごうぶつ)(macromolecule、giant molecule)とは、分子量が大きい分子である。国際純正・応用化学連合(IUPAC)の高分子命名法委員会では高分子macromoleculeを「分子量が大きい分子で、分子量が小さい分子から実質的または概念的に得られる単位の多数回の繰り返しで構成した構造」と定義し、ポリマー分子(polymer molecule)と同義であるとしている。また、「高分子から成る物質」としてポリマー(重合体、多量体、polymer)を定義している。すなわち、高分子は分子であり、ポリマーとは高分子の集合体としての物質を指す。日本の高分子学会もこの定義に従う。.

新しい!!: 有機半導体と高分子 · 続きを見る »

超伝導

超伝導(ちょうでんどう、superconductivity)とは、特定の金属や化合物などの物質を非常に低い温度へ冷却したときに、電気抵抗が急激にゼロになる現象。「超電導」と表記されることもある。1911年、オランダの物理学者ヘイケ・カメルリング・オンネスにより発見された。この現象と同時に、マイスナー効果により外部からの磁力線が遮断されることから、電気抵抗の測定によらなくとも、超伝導状態が判別できる。この現象が現れるときの温度は超伝導転移温度と呼ばれ、この温度を室温程度に上昇させること(室温超伝導)は、現代物理学の重要な研究目標の一つ。.

新しい!!: 有機半導体と超伝導 · 続きを見る »

赤松秀雄

赤松 秀雄(あかまつ ひでお、1910年12月27日 - 1988年1月8日 )は、日本の物理学者、化学者。有機半導体の発見者として知られる。.

新しい!!: 有機半導体と赤松秀雄 · 続きを見る »

重合体

重合体(じゅうごうたい)またはポリマー(polymer)とは、複数のモノマー(単量体)が重合する(結合して鎖状や網状になる)ことによってできた化合物のこと。このため、一般的には高分子の有機化合物である。現在では、高分子と同義で用いられることが多くなっている。ポリマー(polymer)の poly- は接頭語で「たくさん」を意味する。 2種類以上の単量体からなる重合体のことを特に共重合体と言う。 身近なものとしては、繊維に用いられるナイロン、ポリ袋のポリエチレンなどの合成樹脂がある。また、生体内のタンパク質は、アミノ酸の重合体である。.

新しい!!: 有機半導体と重合体 · 続きを見る »

臭素

臭素(しゅうそ、bromine)は、原子番号 35、原子量 79.9 の元素である。元素記号は Br。ハロゲン元素の一つ。 単体(Br2、二臭素)は常温、常圧で液体(赤褐色)である。分子量は 159.8。融点 -7.3 ℃、沸点 58.8 ℃。反応性は塩素より弱い。刺激臭を持ち、猛毒である。海水中にも微量存在する。.

新しい!!: 有機半導体と臭素 · 続きを見る »

色素増感太陽電池

色素増感太陽電池(しきそぞうかんたいようでんち、Dye Sensitized Solar Cell、DSC、またはDSSC)は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池の一種。発明者であるスイス連邦工科大学ローザンヌ校のマイケル・グレッツェルの名からグレッツェルセルとも呼ばれる。.

新しい!!: 有機半導体と色素増感太陽電池 · 続きを見る »

電子

電子(でんし、)とは、宇宙を構成するレプトンに分類される素粒子である。素粒子標準模型では、第一世代の荷電レプトンに位置付けられる。電子は電荷−1、スピンのフェルミ粒子である。記号は e で表される。また、ワインバーグ=サラム理論において弱アイソスピンは−、弱超電荷は−である。.

新しい!!: 有機半導体と電子 · 続きを見る »

電荷移動錯体

電荷移動錯体(でんかいどうさくたい)とは、2種類以上の分子からなる分子間化合物のうち、電荷移動相互作用を有するものである。たとえば、電子供与性の分子と電子受容性の分子を混合した場合に、電子供与性分子から電子受容性分子に部分的な電荷移動が起こり、その結果として電荷を帯びた分子同士が軌道相互作用や静電相互作用などの引力によって錯体を形成する。英語のelectron-donor-acceptor complexから「EDA錯体」とも呼ばれる。 溶液中では特徴的な電荷移動吸収帯を示したり、電荷移動発光などの現象が観測されることがある。また、光励起状態において電荷移動錯体を形成する場合には元来の蛍光や燐光を失活させることもある。 電荷移動錯体結晶は、構造的な興味もさることながら、導電性有機結晶という一分野を形成しており、有機分子でありながら電気伝導性や超伝導性を有するものがある。最も代表的なものはテトラチアフルバレン-テトラシアノキノジメタン (TTF-TCNQ)錯体である。 Category:錯体化学 Category:有機半導体 Category:化合物.

新しい!!: 有機半導体と電荷移動錯体 · 続きを見る »

電気伝導

電気伝導(でんきでんどう、electrical conduction)は、電場(電界)を印加された物質中の荷電粒子を加速することによる電荷の移動現象、すなわち電流が流れるという現象。 電荷担体は主として電子であるが、イオンや正孔などもこれに該当する。荷電粒子の加速には抵抗力が働き、これを電気抵抗という。抵抗の主な原因として、格子振動や不純物などによる散乱が挙げられる。この加速と抵抗は、最終的には釣り合うことになる。.

新しい!!: 有機半導体と電気伝導 · 続きを見る »

電気抵抗率

電気抵抗率(でんきていこうりつ、英語:electrical resistivity)は、どんな材料が電気を通しにくいかを比較するために、用いられる物性値である。単に、抵抗率(resistivity)、比抵抗(specific electrical resistance)とも呼ばれる。単位は、オームメートル(Ω・m)である。慣例的に Ω・cm もよく使われる。 電気抵抗 R の値は、電気抵抗率を \rho(ロー)、導体の長さを l 、導体の断面積を A とすると次の式で示される。 すなわち、電気抵抗率 \rho の値は、次の式で表される。 電気抵抗率 \rho の逆数 \frac を電気伝導率(導電率)と呼ぶ。.

新しい!!: 有機半導体と電気抵抗率 · 続きを見る »

Journal of the Chemical Society

Journal of the Chemical Society(略称:J.

新しい!!: 有機半導体とJournal of the Chemical Society · 続きを見る »

松永義夫

松永義夫(まつなが よしお、1929年 - )は日本の化学者。北海道大学名誉教授。岐阜県出身。東京大学理学部化学科卒業。.

新しい!!: 有機半導体と松永義夫 · 続きを見る »

正孔

正孔(せいこう)は、ホール(Electron hole または単にhole)ともいい、物性物理学の用語。半導体(または絶縁体)において、(本来は電子で満たされているべき)価電子帯の電子が不足した状態を表す。たとえば光や熱などで価電子が伝導帯側に遷移することによって、価電子帯の電子が不足した状態ができる。この電子の不足によってできた孔(相対的に正の電荷を持っているように見える)が正孔(ホール)である。 半導体結晶中においては、周囲の価電子が次々と正孔に落ち込み別の場所に新たな正孔が生じる、という過程を順次繰り返すことで結晶内を動き回ることができ、あたかも「正の電荷をもった電子」のように振舞うとともに電気伝導性に寄与する。なお、周囲の価電子ではなく、伝導電子(自由電子)が正孔に落ち込む場合には、伝導電子と価電子の間のエネルギー準位の差に相当するエネルギーを熱や光として放出し、電流の担体(通常キャリアと呼ぶ)としての存在は消滅する。このことをキャリアの再結合と呼ぶ。 正孔は、伝導電子と同様に、電荷担体として振舞うことができる。正孔による電気伝導性をp型という。半導体にアクセプターをドーピングすると、価電子が熱エネルギーによってアクセプタ準位に遷移し、正孔の濃度が大きくなる。また伝導電子の濃度に対して正孔の濃度が優越する半導体をp型半導体と呼ぶ。 一般に正孔のドリフト移動度(あるいは単に移動度)は自由電子のそれより小さく、シリコン結晶中では電子のおよそ1/3になる。なお、これによって決まるドリフト速度は個々の電子や正孔の持つ速度ではなく、平均の速度であることに注意が必要である。 価電子帯の頂上ではE-k空間上で形状の異なる複数のバンドが縮退しており、それに対応して正孔のバンドも有効質量の異なる重い正孔(heavy hole)と軽い正孔(light hole)のバンドに分かれる。またシリコンなどスピン軌道相互作用が小さい元素においてはスピン軌道スプリットオフバンド(スピン分裂バンド)もエネルギー的に近く(Δ.

新しい!!: 有機半導体と正孔 · 続きを見る »

有機太陽電池

有機太陽電池 有機太陽電池(ゆうきたいようでんち、Organic solar cell)は、機能性高分子や有機色素による太陽電池。.

新しい!!: 有機半導体と有機太陽電池 · 続きを見る »

有機化合物

有機化合物(ゆうきかごうぶつ、organic compound)は、炭素を含む化合物の大部分をさす『岩波 理化学辞典』岩波書店。炭素原子が共有結合で結びついた骨格を持ち、分子間力によって集まることで液体や固体となっているため、沸点・融点が低いものが多い。 下記の歴史的背景から、炭素を含む化合物であっても、一酸化炭素、二酸化炭素、炭酸塩、青酸、シアン酸塩、チオシアン酸塩等の単純なものは例外的に無機化合物と分類し、有機化合物には含めない。例外は慣習的に決められたものであり『デジタル大辞泉』には、「炭素を含む化合物の総称。ただし、二酸化炭素・炭酸塩などの簡単な炭素化合物は習慣で無機化合物として扱うため含めない。」と書かれている。、現代では単なる「便宜上の区分」である。有機物質(ゆうきぶっしつ、organic substance『新英和大辞典』研究社)あるいは有機物(ゆうきぶつ、organic matter『新英和大辞典』研究社)とも呼ばれるあくまで別の単語であり、同一の概念ではない。。.

新しい!!: 有機半導体と有機化合物 · 続きを見る »

有機エレクトロルミネッセンス

Galaxy Note」で使用 有機エレクトロルミネッセンス(ゆうきエレクトロルミネッセンス、organic electro-luminescence: OEL)、とは発光を伴う物理現象であり、その現象を利用した有機発光ダイオード(、organic light-emitting diode: OLED)や発光ポリマー(はっこうポリマー、light emitting polymer: LEP)とも呼ばれる製品一般も指す。 これらの発光素子は発光層が有機化合物から成る発光ダイオード(LED)を構成しており、有機化合物中に注入された電子と正孔の再結合によって生じた励起子(エキシトン)によって発光する。日本では慣習的に「有機EL」と呼ばれることが多い。次世代ディスプレイのほか、LED照明と同様に次世代照明技術(後述参照)としても期待されている。.

新しい!!: 有機半導体と有機エレクトロルミネッセンス · 続きを見る »

有機薄膜太陽電池

有機薄膜太陽電池とは導電性高分子やフラーレン等を組み合わせた有機薄膜半導体を用いる太陽電池。.

新しい!!: 有機半導体と有機薄膜太陽電池 · 続きを見る »

有機電子論

有機電子論(ゆうきでんしろん、electronic theory of organic chemistry)とは化学結合の性質および反応機構を、電荷の静電相互作用と原子を構成する価電子とにより説明する理論である。有機化学の領域では単に電子論と呼ばれる。.

新しい!!: 有機半導体と有機電子論 · 続きを見る »

有機電界効果トランジスタ

有機電界効果トランジスタ(OFET)とは有機半導体を活性層に用いた電界効果トランジスタのことである。OFETは真空蒸着や溶液塗布によって作成することができ、低コストかつ大面積な電子製品の実現をめざして開発が進められている。OFETにはさまざまな種類があるが、最も一般的な構造は基板側にゲート電極があり、ソースドレイン電極が表面についている構造である。なぜなら、この構造はシリコン基板上に熱酸化して作成した二酸化ケイ素をゲート絶縁膜として使用した薄膜トランジスタと構造が似ているからである。二酸化ケイ素のような無機物以外にもポリメチルメタクリレート(PMMA)のような有機物をゲート絶縁膜として用いることが可能である。 2007年5月、ソニーはフルカラーで動画表示可能、さらにプラスチック基板上に作成されているために折り曲げることが可能であるOFETで駆動された有機ELディスプレイを世界で初めて試作したと発表した。.

新しい!!: 有機半導体と有機電界効果トランジスタ · 続きを見る »

1954年

記載なし。

新しい!!: 有機半導体と1954年 · 続きを見る »

1963年

記載なし。

新しい!!: 有機半導体と1963年 · 続きを見る »

1972年

協定世界時による計測では、この年は(閏年で)閏秒による秒の追加が年内に2度あり、過去最も長かった年である。.

新しい!!: 有機半導体と1972年 · 続きを見る »

1977年

記載なし。

新しい!!: 有機半導体と1977年 · 続きを見る »

2000年

400年ぶりの世紀末閏年(20世紀および2千年紀最後の年)である100で割り切れるが、400でも割り切れる年であるため、閏年のままとなる(グレゴリオ暦の規定による)。。Y2Kと表記されることもある(“Year 2000 ”の略。“2000”を“2K ”で表す)。また、ミレニアムとも呼ばれる。 この項目では、国際的な視点に基づいた2000年について記載する。.

新しい!!: 有機半導体と2000年 · 続きを見る »

ここにリダイレクトされます:

有機エレクトロニクス

出ていきます入ってきます
ヘイ!私たちは今、Facebook上です! »