33 関係: 半韻、声調、女性韻、子音韻、中国文学、中間韻、一致、平仄、平水韻、律詩、ラップ、リズム、ヒップホップ、切韻、元曲、絶句、男性韻、隋、韻、韻律 (韻文)、韻母、韻文、頭韻法、類韻、視覚韻、詞、賦、金 (王朝)、Holorime、押韻構成、漢詩、文芸、18世紀。
半韻
半韻(はんいん、Half rhyme aka slant, sprung,near rhyme)は語の中の最後の子音に置かれた子音韻のこと。多くの半韻は視覚韻である。アイルランド語、スコットランド英語、ウェールズ語、アイスランド語の詩で広く使われる。「ill」と「shell」、「dropped」と「wept」などがその例である。 半韻が英語詩でポピュラーになったのは、ウィリアム・バトラー・イェイツとジェラード・マンリ・ホプキンスが作品で使ってからである。20世紀になると、半韻は英語圏の詩人たちに広く使われるようになった。イェーツの詩の多くがそうだが、半韻はしばしば、正規の押韻、類韻、Pararhyme(:en:Pararhyme)といった他の韻と混ぜて使われる。 上の例では、「on」と「moon」、「bodies」と「ladies」が半韻である。 アメリカ合衆国の詩人エミリー・ディキンソンも作品の中でしばしば半韻を使用した。(半韻のところは太字).
声調
声調(せいちょう)、またはトーン(英語 Tone)とは、言語において意味の区別に用いる音の高低のパターンである。声調を用いる言語を声調言語(トーン言語)という。.
女性韻
女性韻(feminine rhyme)は、詩行の終わりに2つかそれ以上の音節を押韻したもので、通常、最後の音節はアクセントの弱い音節になる。二重韻(double rhyme)とも呼ばれる。.
子音韻
子音韻(しいんいん、子韻、Consonance)は主に詩で使われる押韻の一種で、強勢がある複数の音節で同じ末子音を繰り返すが母音は異なるものをいう。広義には、子音の繰り返しをすべて含む。 頭韻は、語の最初の子音の繰り返しであり、子音韻とは異なる。子音韻では語の中のどの位置でも良いが、一般に語の最後に来る。.
中国文学
中国文学(ちゅうごくぶんがく)とは、中国語で書かれた文学のこと。それらの作品や作家を研究する学問のこと。.
中間韻
中間韻(ちゅうかんいん、internal rhyme or middle rhyme)とは韻文の1行の中に発生する押韻で、それは行の中間で起こる。 中間韻は現代のラップ、ヒップホップ音楽でも広範囲に使われている。1980年代のラキムがそのパイオニアと言われている。.
一致
一致(いっち、agreement『文部科学省学術用語集:言語学編』)または呼応(こおう、concordance)とは、ある語や句の意味的・形式的な特徴によって、別の語の形式が変わることである。照応または符合といわれることもある。.
平仄
平仄(ひょうそく、)とは、中国語における漢字音を、中古音の調類(声調による類別)にしたがって大きく二種類に分けたもの。漢詩で重視される発音上のルール。平は平声、仄は上声・去声・入声である。.
平水韻
平水韻(へいすいいん、ひょうすいいん)は、 近体詩の押韻に使われる106韻。一般に詩韻(しいん)と呼ばれるものはこの平水韻を指す。『切韻』系の韻書を整理したもので、中古音の音韻体系を表している。上平声15韻、下平声15韻、上声29韻、去声30韻、入声17韻の計106韻。.
律詩
律詩(りっし)は、漢詩における近体詩の代表的な詩型の一つ。8句から成る。.
ラップ
ラップ (rap) とは、音楽手法、歌唱法の一つ。「韻律、リズミカルな演説、ストリートの言葉」を組み込み、バックビートや伴奏など様々な方法で唱えられる。ラップの要素には、「内容」(何が言われているか)、「フロウ」(リズム、韻)、「話し方」(終止、声調)が含まれる。ラップはインストルメンタルトラックの時間通りに実行されるという点で、スポークン・ワードとは異なる。ラップはしばしばヒップホップ・ミュージックと関連しており、ヒップホップ・ミュージックの主要な要素ではあるが、この現象の起源はヒップホップ文化より先立っている。近代的なラップの最も初期の先駆けは、南アフリカのグリオの伝統である。それは「口頭伝承者」 や「賛歌歌手」が、伝承や系譜を広めるか、あるいは「称賛または個人批評」のために恐るべき修辞的な技術を使用していた。 英語ではラップのことを rhyming(ライミング)、spitting (スピッティング)、emceeing / MCing(エムシーイング)とも言う。ラップをする人のことをラッパー (rapper) やMCと言う。.
リズム
リズム(rhythm)は古代ギリシャに生まれた概念で、ῥυθμός - rhythmos(リュトモス)を語源とする。リュトモスは古代ギリシャ語では物の姿、形を示すのに一般的に用いられた語で、たとえば「αという文字とβという文字ではリュトモス(形)が違う」というように用いられた。やがて、音楽におけるひとつのまとまりの形をリュトモスと言うようになった徳丸吉彦『音楽理論の基礎('07)第10回「リズムと時間構造」』、放送大学学園東京テレビジョン放送局・放送大学学園東京デジタルテレビジョン放送局、放送日2010年2月25日など。。 時間軸の中に人間に知覚されるような2つの点を近接して置くと、2点間の時間に長さを感じるようになるが、その「長さ」をいくつか順次並べたものをリズムという。律動(りつどう)と訳される。.
ヒップホップ
ブレイクダンサー ヒップホップ (hip hop) は、1970年代のアメリカ合衆国ニューヨークのブロンクス区で、アフロ・アメリカンやカリビアン・アメリカン、ヒスパニック系の住民のコミュニティで行われていたブロックパーティから生まれた文化。 80年代には、ヒップホップには三大要素があると言われていた。ラップ、ブレイク・ダンス、グラフィティ・アートがその構成要素である。現在ではMC、DJ、ブレイクダンス、グラフィティが四大要素である。hipはかっこいい(スラング)、hopは(ぴょんと)跳ぶ/跳躍するという意味で、アフリカ・バンバータは、音楽やダンスのみならず、ファッションやアートを含めた黒人の創造性文化を「黒人の弾ける文化」という意味を込めてヒップホップと呼称した。これは1974年11月のことだったとされる。このことから、11月を「Hip Hop History Month」として祝う習慣がある。 単に「ヒップホップ」と言った場合、文化から派生したサンプリングや打ち込みを中心としたバックトラックに、MCによるラップを乗せた音楽形態を特に指すことが一般化しているが、これらは本来はヒップホップ・ミュージックあるいはラップ・ミュージックと呼ぶのが正しい。.
切韻
『切韻』(せついん)とは、隋文帝仁寿元年(601年)の序がある、陸法言によって作られた韻書。唐代、科挙の作詩のために広く読まれた。最初は193韻の韻目が立てられていた。.
元曲
元曲(げんきょく)とは、宋の時代に始まった歌劇で、元代に隆盛した雑劇と散曲を総称したもの。ともに当時、北方で流行した曲調である北曲を用いた。 元代、この両者において優れた作家・作品がたくさん現れ、この時代の文学を代表するほどであったので、漢文・唐詩・宋詞・元曲というように他の時代の文学とともに顕彰された。とりわけ雑劇の方で優れた業績があり、元雑劇(元人雑劇)は雑劇の代表とされる。.
絶句
絶句(ぜっく)は、漢詩における近体詩の代表的な詩型の一つ。4句から成る。.
男性韻
男性韻(masculine rhyme, rime masculine)は西洋詩の韻律における押韻の種類の1つ。文法上の性とは関係がない。 英語の詩においては、行の最後に、1つの強いアクセントの音節を押韻したもの。単韻(single rhyme)と言い替えてもよく、女性韻(feminine rhyme)・二重韻(double rhyme)と対照的に使われることが多い。ロシア語やドイツ語の詩にも同様の概念がある。 フランス語の詩においては、行の最後が無音の「e」で終わる女性韻(rime féminine)に対し、「e」以外で終わる押韻を指す。両者は組み合わせて用いられる。.
隋
隋(呉音: ずい、漢音: すい、 、581年 - 618年)は、中国の王朝。魏晋南北朝時代の混乱を鎮め、西晋が滅んだ後分裂していた中国をおよそ300年ぶりに再統一した。しかし第2代煬帝の失政により滅亡し、その後は唐が中国を支配するようになる。都は大興城(現在の中華人民共和国西安市)。国姓は楊。当時の日本である倭国からは遣隋使が送られた。.
韻
韻(いん)とは、.
韻律 (韻文)
詩などに用いられる文の形式である韻文は、言語、文化的背景および韻文の形式に応じた特定のリズムに基づいて作られる。これは聴覚的に、ある定まった形象を感覚させる一定の規則ということができる。このリズムあるいは規則を韻律(いんりつ)という。 韻律は言語の音韻的性格に基づいている。(リズム#言語におけるリズムを参照) 例えば日本語の伝統的韻律では、モーラ(拍)が最小単位となり、5拍・7拍を基本とする七五調・五七調などがよく使われる。フランス語でもこれに似て、韻文では時間的最小単位である音節が一定数繰り返される(5音節、6音節など)。 またアクセント・強勢や音節の長さ、あるいは声調が重視される言語も多い。例えば古典ギリシャ語とラテン語では音節の長短、英語やドイツ語ではアクセント・強勢、中国語(漢詩)では声調(平仄)に関して特定のパターンが用いられる。イタリア語やスペイン語では、フランス語と同様の音節数に加え、アクセントのパターンが重視される。(日本語ではこのタイプの韻律は、現代の歌詞などでわずかに例があるものの、一般的ではない。).
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韻母
韻母(いんぼ)とは、中国語の音節の構成要素の一つ。1音節内で声母(頭子音)の後に続き、声調を除いた母音を中心とした部分をいう(声調も韻母に含める場合がある)。 韻母は、介音(半母音)・主母音・尾音(鼻音か二重母音を構成する補助的な母音)で構成される。韻母の中における部位を表す用語としては、介音を韻頭、主母音を韻腹、尾音を韻尾と呼ぶ。 また韻文の押韻や韻書の分類には、介音を除いた韻腹と韻尾部分および音節全体にかかっている声調(四声)を区別したものが用いられ、これを韻(いん)と呼ぶ。.
韻文
韻文(いんぶん)とは、聴覚に一定の定まった形象を感覚させる一定の規則(韻律)に則って書き表された文章。散文の反意語。多く詩において用いられる。 一定のリズムを持ち、暗誦されるのに適しているため、古代から神話や歴史の叙述に用いられてきた。俳句、和歌、漢詩、連歌、連句、四行詩、脚韻詩などの韻文詩なども韻文に含まれる。.
頭韻法
頭韻法 (alliteration、とういんほう) は、文体における手法ないしは文学の技法の一つである。連続する単語(正確にはストレスを置くシラブル)が同じ音の子音または文字で始まるものを指す。 頭韻法は詩で頻繁に用いられるが、散文でも普通に見られ、特に短いフレーズにハイライトを当てるのに用いられる。詩においてはとりわけ、走句に快い音調をもたらし音楽的雰囲気を醸し出すのに貢献する。ユーモラスな効果もある。類縁の技法に類韻(assonance、母音のみ押韻する)、子音韻(consonance、子音のみ押韻する)がある。 頭韻詩は何らかの形で全てのゲルマン語に見られる。英語では、古英詩(en)が頭韻法を中心的な技法としている。ロマン派時代にはまたしても注目を浴びた。一般にロマン派詩人は詩を更に音楽的なものすることに興味をもっており、母国語が古代から引き継いだ要素にも興味があったからである。リヒャルト・ワーグナーはたとえば、楽劇の中で頭韻法を盛んに用いている。 日本においては百人一首にもある大納言公任の和歌「たきのおとはたえてひさしくなりぬれどなこそながれてなほきこえけれ」が代表例。.
類韻
類韻(るいいん、母音韻、Assonance)は、句(フレーズ)やセンテンスの中に押韻を生む母音の響きの繰り返し。頭韻や子音韻とともに詩の素材の1つである。.
視覚韻
視覚韻(しかくいん、Eye rhyme aka visual rhyme, sight rhyme)は、発音は異なるが、綴りが似ている韻のこと。それゆえに、聴覚韻ではない。「read」(過去時制でない)と「dead」がその例である。 古い英語詩、とくに中英語で書かれたものやルネサンス期のものは完全な韻を踏んでいが、現代の読者が読むと、大母音推移のため発音が変化し、視覚韻になってしまう。 他には、次のようなものがある。.
詞
詞(し)は、中国における韻文形式の一つ、あるいは歌謡文芸の一つ。 宋代に隆盛したので宋詞(そうし)ともいう。唐・五代では曲・雑曲・曲子詞(きょくしし)とも呼ばれた。また詩に対して詩余(しよ)とも言われ、長短不揃いの句で構成されることから長短句(ちょうたんく)ともいう。曲に合わせて詞が書かれたので、詞を埋めるという意味で填詞(てんし)、音楽に合わせるという意味で倚声(いせい)とも言われる。日本語では詩(し)と同音であるため、区別しやすく中国語音からツーと呼ばれることがある。 後代には音楽に合わせて作られるのではなく、前人の作品の平仄に合わせて作られるようになったため、詩と同様、朗読される詩歌の一種となった。.
賦
庭堅「苦笋賦」(1099年) 賦(ふ)とは、古代中国の韻文における文体の一つ。唐の詩や宋の詞などと並び、漢帝国を代表する文芸である。戦国時代に端を発し、形を変えながら遅くは清に至るまで存続した。 漢詩が歌謡から生まれたのと考えられるのに対し、賦はもとより朗誦されたものと考えられている。文体の性格としては漢詩と散文の中間に位置する。賦は元来国ぼめの性質を持つとされ、都城の賛美に使われたほか、あらゆる場所・物・感情を網羅的に表現する手段として用いられた。漢代の賦は抒情的要素が少なく、事物を網羅的に描写する。時代が下ると抒情的な性格も強まっていき、また駢儷文や近体詩などの影響を受けるようになる。 賦についての研究・評論は清代において最盛期を迎える。しかし、過度に修辞的で現実的な感情に欠け、道義的主張が曖昧であるとして、20世紀の間は長らく、賦は中国の文人の批判するところとなった。このような歴史的経緯もあって、中国の賦文学研究は1949年から文化大革命の終わる1976年までほぼ消滅しかけていた。それ以降は、賦の研究は徐々に以前の水準を取り戻しつつある。 日本では『古今和歌集』においてかぞえうたと解釈され、和歌の理論の中に取り入れられているが、漢文体の賦やそれに類する日本語の文学作品の制作が試みられた時期もあった。また西洋においては賦に類似するものとして頌歌が挙げられる。.
金 (王朝)
金(きん、拼音:Jīn、女真語: 、1115年 - 1234年)は、金朝(きんちょう)ともいい、中国の北半を支配した女真族の征服王朝。 国姓は完顔氏。遼・北宋を滅ぼし、西夏を服属させ、中国南半の南宋と対峙したが、モンゴル帝国(元)に滅ぼされた。都は初め会寧(上京会寧府、現在の黒竜江省)、のち燕京(中都大興府、現在の北京)。『金史』、欽定満洲源流考には「金の始祖函普は高麗からやって来た」とある。『函普』は阿骨打(あこつだ、女真音:アクダ)の7代祖である。.
Holorime
HolorimeまたはHolorhymeとは、押韻の1形式で、全行または全フレーズに韻が押されているもの。Holorimeは同音異字の韻文から成る対句か短詩として存在しうる。.
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押韻構成
押韻構成(おういんこうせい、または押韻配列、押韻スキーム、英語:rhyme scheme, ライムスキーム)は、詩または歌で、行の押韻のパターンのこと。押韻は行の最後の部分にされるので、end rhymes(脚韻、終末韻)のパターン、つまり、脚韻構成(または脚韻配列、脚韻パターン)と言うこともできる。 押韻構成は通常、ABCなどの文字を使って、各行にどんな押韻がされているかを表す。例えば、「ABAB」は4行からなるスタンザ(詩節、連、節)で、第1行と第3行に「A」、第2行と第4行に「B」の押韻がされていることを示している。例として、ロバート・ヘリック(:en:Robert Herrick (poet))の詩『To Anthea, Who May Command Him Any Thing』を挙げる。(太字は押韻されている語) 押韻構成は、読み手に特別な効果を起こさせるための独自の関連と響きを持った多くの形式がある。単独のスタンザに適用される押韻構成と、詩全体を通してそのパターンを続ける押韻構成との間には、基本的な違いがある。 複雑なパターンで厳密な言葉を繰り返すことを求められるセスティーナ(六行六連詩)のように、複雑に絡む形式もある。英語では、高度な反復的押韻構成は珍しい。例えば、英語はイタリア語より多くの母音の響きを持っていて、それは、イタリア語より英語の方がパターンに制限があることを意味している。つまり、決められたスキームにぴったり合う語が少なくなるのである。たとえば、ダンテ・アリギエーリが『神曲』で使ったテルツァ・リーマ(三韻句法)は「aba bcb cdc ded...」という押韻構成で、これを英語でやることはきわめて難しい。.
漢詩
漢詩(かんし)とは、中国の伝統的な詩。韻文における文体の一つ。狭義には後漢時代に確立した中国の国家芸術としての詩のこと。中華文明の伝来に伴い、8世紀から日本でも詠まれた。.
文芸
文芸(ぶんげい,旧字体:文藝).
18世紀
Jean-Pierre Houëlが描いたバスティーユ襲撃(フランス国立図書館蔵)。 国立マルメゾン城美術館蔵)。 ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵)。 18世紀(じゅうはっせいき)は、西暦1701年から西暦1800年までの100年間を指す世紀。.