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心理療法

索引 心理療法

ポジティブ心理療法 心理療法(しんりりょうほう、psychotherapy:サイコセラピー)、精神療法(せいしんりょうほう)、心理セラピーとは、物理的また化学的手段に拠らず、教示、対話、訓練を通して認知、情緒、行動などに変容をもたらすことで、精神障害や心身症の治療、心理的な問題、不適応な行動などの解決に寄与し、人々の精神的健康の回復、保持、増進を図ろうとする理論と技法の体系のことである。 臨床心理学においては心理療法、精神医学においては精神療法の呼称が通常用いられ、事実上同じものを指す。この違いは、明治期以降に西洋学問を輸入した際、psycheの語に心理と精神という2通りの訳語が当てられ、それが心理学界と医学界に別々に定着したことに由来する。 心理療法を行う者を心理療法士、心理療法家、精神療法家、心理セラピスト、サイコセラピスト(psychotherapist)などと呼び、専門家が立脚する学派により精神分析家や行動療法家などと呼び分けることもある。また、心理療法を受ける者をクライエント(client)、来談者、患者などと呼ぶ。.

87 関係: 古典的条件づけ吉永進一対人関係療法対症療法対話対象関係論人間関係人間性心理学心理学心理療法の一覧心理療法アクセス改善心身医学心身症マーティン・セリグマンマインドフルネス認知療法ハリー・スタック・サリヴァンハンス・アイゼンクハインツ・コフートポジティブ心理学メラニー・クラインメンタルヘルスメンタルケア心理士ユニバーサルヘルスケアラポールルートヴィヒ・ビンスワンガーレセプトロゴセラピーヴィクトール・フランクルトランスパーソナル心理学プライマリ・ケアプロセス指向心理学フランツ・アントン・メスメルドナルド・ウィニコットニューエイジ分析心理学呼吸法アメリカ心理学会アブラハム・マズローウィリアム・ジェームズエサレン協会オペラント条件づけオットー・カーンバーグカール・ロジャーズカール・グスタフ・ユング催眠ゲシュタルト療法ジークムント・フロイトストレス (生体)スタニスラフ・グロフソーシャルワーカー...公認心理師副作用国民保健サービスBABジャパン現存在分析現象学精神精神医学精神分析学精神分析家精神科の治療精神科医精神障害経済協力開発機構行動行動主義心理学行動療法西洋診療報酬認知認知行動療法霊術薬物治療臨床心理士臨床心理学自助グループ自己実現理論自己愛性パーソナリティ障害来談者中心療法根拠に基づく医療民間療法服薬コンプライアンス明治感受性訓練感情手当て療法1968年 インデックスを展開 (37 もっと) »

古典的条件づけ

古典的条件づけ(こてんてきじょうけんづけ、Classical conditioning、またはPavlovian conditioning)とは、学習の一形態であり、刺激の対呈示によって刺激間に連合が起こり反応が変化容することである。行動主義心理学の基本理論である。 1903年、ロシアの生理学者イワン・パブロフによって、犬に餌を与える前にベルの音を鳴らすことで、次第にベルの音を聞くだけで唾液を分泌するという条件反射の研究観察がもとになった理論である。刺激に応答(respondent)するというレスポンデント条件づけ、あるいはパブロフ型条件づけとも呼ばれる。 後の1938年、バラス・スキナーがオペラント条件づけを提唱する。.

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吉永進一

吉永 進一(よしなが しんいち、1957年 - )は、宗教学、秘教思想史、アメリカ文化を研究する日本の宗教学者。舞鶴工業高等専門学校人文科学部門教授 国立高等専門学校機構舞鶴工業高等専門学校。日本宗教学会理事。宗教哲学会理事。日本近代仏教史研究会運営委員 。『Japanese Religions』誌の編集長。京都大学理学部生物学科卒業、同文学部宗教学専攻博士課程単位取得退学。 研究テーマは、19世紀アメリカ宗教思想、近代日本の心身技法と思想、日米の思想交流。類似宗教学者を自称している。1979年に Studies in Esoteric Tradition(秘教伝統研究)と銘打って刊行された『迷宮』(白馬書房)の寄稿者で、横山茂雄(稲生平太郎)らとオカルト研究団体「近代ピラミッド協会」を結成していた。2007年に論文「原坦山の心理学的禅:その思想と歴史的影響」で人体科学会の第一回湯浅泰雄賞を受賞。また2014年12月にAsian Buddhism: Plural Colonialisms and Plural Modernities - workshop #3 – Kyotoを主催(仏教伝道協会、AAR(アメリカ宗教学会)、龍谷大学BARC、京都大学人文科学研究所などの援助を受ける)。さらに近年は、平井金三、『新仏教(新佛教)』などの近代仏教研究に携わる。.

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対人関係療法

対人関係療法(たいじんかんけいりょうほう、Interpersonal psychotherapy、IPT)とは、1970 - 1980年代に中から重度の非妄想性うつ状態と診断された成人に対する外来治療法として開発された短期の心理療法である。 ハリー・スタック・サリヴァンの精神医学における対人関係理論に由来する。その後、多くの実験的研究により、対人関係療法がうつに有効だと示された。本来は成人の個人療法として開発されたが、若年成人や老年期、双極性障害・過食症・産後うつ・夫婦カウンセリングなどにも使用できるように修正を加えられてきた。対人関係療法は精神力動理論に基礎を持つが、短期であること、そして課題・構造化面接・評価ツールを用いるという点において、現代の認知行動学的方法も用いている。心的外傷後ストレス障害(PTSD)にも対応したマニュアルが作成されている。次第に診療ガイドラインでもその有効性が評価された。 対人関係療法は、最初はジェラルド・クラーマンらの心理療法研究での利用のため、理論的対照として開発された。しかし対人関係療法は、いくつかの心理的問題の解決にかなり役立つことがわかっている。.

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対症療法

対症療法(たいしょうりょうほう、symptomatic therapy)とは、疾病の原因に対してではなく、主要な症状を軽減するための治療を行い、自然治癒能力を高め、かつ治癒を促進する療法である。姑息的療法とも呼ばれる。転じて、医学以外の分野において「根本的な対策とは離れて、表面に表れた状況に対応して物事を処理すること」という意味で用いられることがある。「対処療法」と表記するのは間違いである。対症療法に対して、症状の原因そのものを制御する治療法を原因療法という。 病気そのものを治療するには、原因療法や自然治癒力の助けが必要である。また、疾患の多くは直接の原因と複数の遠因が重なりあって起こるため、原因療法と対症療法の区別は相対的なものである。.

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対話

対話(たいわ、dialogue, ダイアローグ)とは、2人の会話によって進行される叙述形式のこと。この対話形式を採用した文学・哲学作品のことを対話篇(たいわへん)と呼んだりもする。 一人語り(monologue, モノローグ)と対比される。.

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対象関係論

対象関係論(たいしょうかんけいろん、)は精神分析の一方法論である。ジークムント・フロイトの理論を基に、メラニー・クラインらが児童や精神病性疾患の精神分析に取り組む中で、新しいやり方として発展した。.

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人間関係

人間関係(にんげんかんけい、interpersonal relationship)は、人間と人間の関係のこと。社会や集団や組織の場あるいは個人的な場における、感情的な面も含めた、人と人の関係のこと。 文脈によっては対人関係とも言う。.

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人間性心理学

人間性心理学(にんげんせいしんりがく、英語:humanistic psychology)とは、主体性・創造性・自己実現といった人間の肯定的側面を強調した心理学の潮流である。ヒューマニスティック心理学とも呼ばれる。それまで支配的であった精神分析や行動主義との間に1960年代に生まれた第三の心理学とされる。 提唱者であるアブラハム・マズローは、精神分析を第一勢力、行動主義を第二勢力、人間性心理学を第三勢力と位置づけた。人間性心理学は人間性回復運動の支柱ともなった。また後に、人間性心理学に続きトランスパーソナル心理学が登場する。 代表的な人間性心理学者には、前述のマズローの他、カール・ロジャーズ、ゲシュタルト療法家のフレデリック・パールズなどがおり、また、ロロ・メイや個人心理学の創始者アルフレッド・アドラーをこれに加える向きもある。 人間性心理学に属する理論・療法には、実存分析、現存在分析、マズローの自己実現理論、来談者中心療法、ゲシュタルト療法、交流分析、エンカウンターグループ、フォーカシングなどがある。 人間性心理学は、機械論的で物質主義的な傾向へ反論する精神によって生じたとされている。行動主義的心理学は人間性を一面的にしか見ておらず、また、精神分析のほうは、意識の役割を軽視していたため、決定論的になりすぎていた。それらへの反論として提唱された学問である。 マズローが人間性心理学を唱えた背景には、それまで第一勢力であった行動主義では人間と他の動物を区別せず、第二勢力とした精神分析では人間の病的で異常な側面を研究しており、どちらも正常で健康な人間を対象とする視点が欠如しているという思いがある。 人間性心理学は、ひとりひとりを異なった独自の存在と見なすという点で、実存主義的な心理学と共通点がある。異なる点は人間性心理学が自己実現 (self-actualization) の活動を主眼とするのに対して、実存主義では人生の意味や死の意味に重点を置いていることである。 マズローは、行動主義の強かった動物の研究から転向した基礎心理学者であり、ロジャーズは臨床の立場から人間性心理学へと向かった。 それまでの心理学では、行動の原因の動機として空腹などの単純な特定の欲求を満たすような欠乏動機(deficiency motivation)に重点を置いて満足してしまっていたが、マズローはそれだけでは説明できない人間のある種の成長への欲求を存在動機(being motivation)と呼び、より高次の価値を求める人間について研究しようとしたのである。現在では、マズローの自己実現理論は高校の教科書にも記述されるほど広く知られるようになっている。 カール・ロジャーズは1930年代の精神分析がさかんな時代に心理療法を学び、問題をもつ子供の治療を通じて、普通の人々に施す治療法についての洞察を得た。1942年の『カウンセリングと心理療法』において、それまで被治療者が患者(patient)と呼ばれていたのをクライエント(client)と呼ぶようにし、やがて療法をクライエント中心療法と呼び、クライエントの持っている自己実現傾向を強調するようになった。ロジャーズは、健康的なパーソナリティを促す方法のひとつとして無条件の肯定的配慮というものを考えている。 1961年にはマズローらは『ヒューマニスティック心理学雑誌』を創刊し、ロジャースも寄稿した。そして、1963年にはマズローの助力を得たロジャースはヒューマニスティック心理学会を創設する。後にマズローは、自己実現した後に超個の欲求があると述べるようになったが、1969年には、スタニスラフ・グロフと共にトランスパーソナル心理学会を設立した。.

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心理学

心理学(しんりがく、psychology)とは、心と行動の学問であり、科学的な手法によって研究される。そのアプローチとしては、行動主義のように行動や認知を客観的に観察しようとするものと、一方で、主観的な内面的な経験を理論的な基礎におくものとがある。研究法を質的研究と量的研究とに大別した場合、後者を主に学ぶ大学では、理数系として心理学を位置付けている例がある。 起源は哲学をルーツに置かれるが、近代の心理学としては、ドイツのヴィルヘルム・ヴントが「実験心理学の父」と呼ばれ、アメリカのウィリアム・ジェームズも「心理学の父」と呼ばれることもある。心理学の主な流れは、実験心理学の創設、精神分析学、行動主義心理学、人間性心理学、認知心理学、社会心理学、発達心理学である。また差異心理学は人格や知能、性などを統計的に研究する。 20世紀初頭には、無意識と幼児期の発達に関心を向けた精神分析学、学習理論をもとに行動へと関心を向けた行動主義心理学とが大きな勢力であったが、1950年代には行動主義は批判され認知革命がおこり、21世紀初頭において、認知的な心的過程に関心を向けた認知心理学が支配的な位置を占める。.

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心理療法の一覧

心理療法の一覧(しんりりょうほうのいちらん、List of psychotherapies)は、心理療法の各理論、各技法の名称を一覧としたものである。.

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心理療法アクセス改善

心理療法アクセス改善(Improving Access to Psychological Therapies、IAPT)とは、イギリス政府の心理療法に対するイニシアティブである。この取り組みはRichard Layard, Baron Layard博士とイギリス労働党による、経済的評価を元にしている。 このプロジェクトの目標は、プライマリ・ケア機関における不安および抑うつに対する根拠に基づいた治療計画の推進である。さらに十分に訓練を受けた精神保健の専門家育成プログラム策定も含まれている。 当初の段階では、プロジェクトは臨床的に良い成績を上げており、人々が認知行動療法を段階的に受診するようになった良い例だとされている。 一部には、公費負担となる認知行動療法のみだけを受診しているという批判もあり、またプログラム初期には訓練が不十分な心理職により未熟な治療を受けたとされるという批判もある。 2010年12月、保健省ケアサービス大臣は、IAPTプロジェクトを児童青年サービスの事業に据えると発表した。.

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心身医学

心身医学(しんしんいがく、)は、患者の身体面だけではなく心理・社会面を含めて、人間を統合的に診ていこうとする全人的医療を目指す医学の一分野である。心身医学を実践している診療科が心療内科(しんりょうないか)である。.

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心身症

心身症(しんしんしょう、psychosomatic disease)は、その身体疾患の症状発現や症状の消長に心の問題の関与が大きい身体疾患の総称。何らかの身体的な疾患が、精神の持続的な緊張やストレスによって発生したり、症状の程度が増減する。身体的な検査で実際に異常を認めることも多い身体疾患であるが、症状の発生や、症状の増悪に心因が影響している疾患をさす。身体的な治療と並行して、心理面の治療やケア(「ストレス管理」・「認知行動療法」などを参照)も必要な場合が多い。.

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マーティン・セリグマン

マーティン・セリグマン(Martin E. P. Seligman、1942年8月12日 - )はニューヨーク州アルバニー出身のアメリカ人心理学者で、うつ病と異常心理学に関する世界的権威で、学習性無力感の理論で有名であり、その研究はポジティブ心理学の創設につながった。彼はペンシルベニア大学のポジティブ心理学センターの長でもある。一般向けの著書も多い。.

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マインドフルネス認知療法

マインドフルネス認知療法(マインドフルネスにんちりょうほう、英:Mindfulness-based cognitive therapy:MBCT)は、マインドフルネス(気づき)を基礎に置いた心理療法で、第3世代の認知療法の1つ。心に浮かぶ思考や感情に従ったり、価値判断をするのではなく、ただ思考が湧いたことを一歩離れて観察するという、マインドフルネスの技法を取り入れ、否定的な考え、行動を繰り返(自動操縦)さないようにすることで、うつ病の再発を防ぐことを目指す。 1979年に、痛みの患者のために開発されたマインドフルネスストレス低減法(MBSR)を、うつのために転換したものである。MBSRが身体のストレスであるがん、慢性疼痛、心臓病や線維筋痛症に焦点を当てているのに対し、MBCTはうつ病、不安、燃え尽き、摂食障害といった認知に焦点を当てている。危険な副作用を持っている可能性は低く、教育、妊娠中、刑務所などで使用されている。.

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ハリー・スタック・サリヴァン

ハリー・スタック・サリヴァン(、1892年2月21日 - 1949年1月14日)はニューヨーク州生まれのアメリカ合衆国の精神科医、社会心理学者 p.518。.

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ハンス・アイゼンク

ハンス・アイゼンク ハンス・アイゼンク(Hans Jurgen Eysenck, 1916年3月4日 - 1997年9月4日)はドイツの心理学者。 不適切な学習によって神経症が引き起こされると考えた。行動療法によって治療しようと試みた。 パーソナリティ研究の分野で活躍した。1975年にアイゼンク性格検査を考案した。 精神分析の実証性について痛烈な批判を行ったことで知られる。 ドイツ・ベルリン生まれ。フランスとイギリスの大学を卒業後、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで心理学博士号を取得する。キングス・カレッジ・ロンドン精神医学研究所(IoP)心理学部主任などを経て、キングス・カレッジ・ロンドン教授などを務めた。生涯に『人格の次元』をはじめとして数多くの論文や著書を発表した。.

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ハインツ・コフート

ハインツ・コフート(Heinz Kohut, 1913年5月3日 - 1981年10月8日)はオーストリア出身の精神科医、精神分析学者。精神分析的自己心理学の提唱者で、今日の自己愛研究や間主観的アプローチの端緒を開いた。自己愛性パーソナリティ障害の研究に先鞭をつけたことでも知られる。.

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ポジティブ心理学

ポジティブ心理学(ポジティブしんりがく、positive psychology)とは個人や社会を繁栄させるような強みや長所を研究する、近年注目されている心理学の一分野である。ただ精神疾患を治すことよりも、通常の人生をより充実したものにするための研究がなされている。即ち、ポジティブ心理学は、デベロップメント・カウンセリングの一分野である。 現代のポジティブ心理学は、1998年にマーティン・セリグマン教授が、アメリカ心理学会の会長に選ばれた際に、今後取り組む課題としてポジティブ心理学の創設を選んだことによって開始された。マーチン・セリグマン教授は、「ポジティブ心理学の父」と呼ばれている。.

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メラニー・クライン

メラニー・クライン(、1882年3月30日 - 1960年9月22日)は、オーストリアのウィーン出身の女性精神分析家。児童分析を専門とする。.

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メンタルヘルス

メンタルヘルス(mental health)とは、精神面における健康のことである。精神的健康、心の健康、精神保健、精神衛生などと称され、主に精神的な疲労、ストレス、悩みなどの軽減や緩和とそれへのサポート、メンタルヘルス対策、あるいは精神保健医療のように精神障害の予防と回復を目的とした場面で使われる。 世界保健機関による精神的健康の定義は、精神障害でないだけでなく、自身の可能性を実現し、共同体に実りあるよう貢献して、十全にあることだとしている。精神的健康は、基本的人権であり、それを最大限に享受するという狙いから精神保健法が制定される。それら法においては、精神障害を人権に配慮して治療し、また予防し、そして社会共同体の中へと回復し、精神的健康を維持し増進していくことがその方法として宣言されている。 精神障害は生産性低下・病欠・失職を引き起こす大きな社会的負担であり、任意の時点で常に成人人口の10%、軽~中等症では就業年齢人口の15%が罹患している。OECDは精神的健康に関わる直接的・間接的コストはGDPの4%以上と推定しているが、しかし未だ多くの国の医療制度において重点が低い現状であり、精神医療サービスの成果や質を正確に把握できていないと述べている。.

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メンタルケア心理士

メンタルケア心理士(メンタルケアしんりし)とは、特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会が認定(認証)試験を実施し、メンタルケア学術学会と一般財団法人生涯学習開発財団がダブル認定する民間資格である。受験をするには受験資格があり、その一つとして協会指定の教育機関において通学または通信教育を学ぶことで受験資格を取得できる。 医療福祉情報実務能力協会は、資格目的を「医療・福祉・教育・産業・公共サービス等での相談援助および心理カウンセリング、心理療法によるカウンセリング業務従事職やコミュニケーション向上で求められる基礎能力を有すことを証明します。」としている。また、上位資格として「メンタルケア心理専門士」という資格を認定している。 この資格名は2006年に商標登録されている。.

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ユニバーサルヘルスケア

ユニバーサルヘルスケア(Universal health care, Universal care)、ユニバーサルヘルスカバレッジ(Universal health coverage, Universal coverage)、普遍主義的医療制度(ふへんしゅぎてきいりょうせいど)、国民皆保険(こくみんかいほけん)とは、市民の全員に保健医療サービスおよび医療費補助を提供する保健プログラムのこと。 WHOによれば、社会の構成員すべてに対し特定の福利厚生パッケージを提供することで、医療費リスクから保護し、医療アクセスを改善し、保健状態の向上を図ることを目的とした制度である。 ユニバーサルヘルスケアは、すべてのケースにおいて最善の形態が存在する概念ではないし、また万人のすべてのケースに対応できるものでもない。「誰をカバーするか」「どのようなサービスまでカバーするか」「どの価格までカバーするか」という、三つの要素によって形態が定義づけられる。 OECD諸国においては、ギリシャ、米国、ポーランドを除いたすべての国で、基本的保健サービス(GP受診・専門医・検査・手術・医療用品)におけるカバーを達成している。歯科および処方薬については、これらの国では一般的に部分的補助となる。 ギリシャにおいては国家経済破綻のため、長期失業者や保険に加入しない自営業者が発生した(加入率79.9%)。 米国では現在オバマケアが進行中である(加入率88.5%)。ポーランドでは保険料不払い者が資格を喪失するようになった(加入率91.6%)。.

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ラポール

ラポール (rapport) とは臨床心理学の用語で、セラピストとクライエントとの間の心的状態を表す。 もとは、オーストリアの精神科医フランツ・アントン・メスメルが「動物磁気」に感応したクライエントとの間に生じた関係を表現するために用いた語である。その後、セラピストとクライエントの間に、相互を信頼し合い、安心して自由に振る舞ったり感情の交流を行える関係が成立している状態を表す語として用いられるようになった。カウンセリングや心理療法をどのような立場から行う場合であっても、ラポールは共通した基本的な前提条件として重視されている。 ちなみに、ラポールと類義した用語に治療同盟がある。両者ともにそれが構築される場合は、患者と医師が治療に対しての前向きな感情を抱いている場合に言われやすい。文脈によってこれらの言葉は悪い関係や、単なる患者と医者の結びつきのみを指す時もある。.

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ルートヴィヒ・ビンスワンガー

ルートヴィヒ・ビンスワンガー(英:Ludwig Binswanger、1881年4月13日 - 1966年2月5日)は、スイスの医学者、精神科医。姓はビンスヴァンガーとも。現存在分析学派を創始した p.536。 叔父には、脳血管性痴呆の一種であるビンスワンガー病の発見者のがいる。 1907年にチューリッヒ大学を卒業した。オイゲン・ブロイラーに学び、カール・グスタフ・ユング、ジークムント・フロイトらと交友を深めた。フロイトとの親交で精神分析と関わり、後にエトムント・フッサールの現象学、マルティン・ハイデッガーの哲学にも深い影響を受けて現存在分析を創始した。.

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レセプト

レセプトは、患者が受けた保険診療について、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合等)に請求する医療報酬の明細書のことである。医科・歯科の場合には診療報酬明細書、薬局における調剤の場合には調剤報酬明細書、訪問看護の場合には訪問看護療養費明細書ともいう。医療機関内では単にレセということが多い。 レセプトは、患者の氏名、保険者番号や病名等を記入した上書き部分と、診療報酬点数、療養の給付、食事・生活療養の欄で構成されている。.

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ロゴセラピー

ラピー(意味中心療法; 実存分析、Logotherapy)とは、人が自らの「生の意味」を見出すことを援助することで心の病を癒す心理療法のこと。創始者は、神経科医で心理学者のヴィクトール・フランクル。.

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ヴィクトール・フランクル

ヴィクトール・エミール・フランクル(Viktor Emil Frankl、1905年3月26日 - 1997年9月2日)は、オーストリアの精神科医、心理学者。著作は多数あり日本語訳も多く重版されており、特に『夜と霧』で知られる。.

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トランスパーソナル心理学

トランスパーソナル心理学(トランスパーソナルしんりがく)とは、1960年代に展開しはじめた心理学の新しい潮流で、行動主義心理学、精神分析、人間性心理学に続く心理学の分野。先に人間性心理学を提唱した心理学者アブラハム・マズローは、晩年にその自己実現の理論の最上位に自己超越を置いていた。1969年にマズローと共に、スタニスラフ・グロフがアメリカ合衆国でトランスパーソナル心理学会を設立。.

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プライマリ・ケア

プライマリ・ケア(Primary care)とは、プライマリヘルスケアの一部とされる。WHOはプライマリケアを「プライマリケアは、ケアやゲートキーパー以上の役目であり、最初の第一線としてアクセスされ、継続的・統合的に調合されたケアを提供する保健制度の中心的な役割である。必要とされた際の第一線コンサルタントであり、短期の疾病に限らず個人の長期的な保健状態を診る」と定義している。国民のあらゆる健康上の問題、疾病に対し、総合的・継続的、そして全人的に対応する地域の保健医療福祉機能を指す。直ちに生命の危険がない新規患者を診察し、患者の長期的な健康状態をサポートし、必要な患者は病院に紹介するサービスである。 プライマリ・ケアはすべての臨床医に必要な能力とされるが、なかでもこれを専門に担う医師は、各専門診療科別の専門医(スペシャリスト)と区別して、総合診療医(ジェネラリスト)と呼ばれる。「家庭医療」、「General Practitioner(GP)」、「総合医」、「総合内科医」などがこの範疇に入る。 また総合医は役割として、外来診療や在宅医療を中心とする家庭医と病院内での総合的な診療を行う病院総合診療医(ホスピタリスト;総合内科医)に分けられる。(役割としての区別であり、専門性の区別ではない。).

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プロセス指向心理学

プロセス指向心理学(プロセスしこうしんりがく)は、アメリカのユング派心理学者アーノルド・ミンデルが中心となって創始、発展させてきた、心理療法、自己成長、関係性への取り組み、社会運動等に、統一的に活用できる体系。米国では主に「プロセスワーク」の名前で呼ばれているが、ヨーロッパ、日本を含むアジアでは「プロセス指向心理学」の名前もよく使われている。 当初ユング派心理療法家であったアーノルド・ミンデルは、人間の背後に「ドリーミング」と呼ばれる広大な無意識体が存在し、その働きかけが「ドリームボディ」となり、身体に夢や病気を引き起こすと考えた。プロセス指向心理学の仕事とは、このドリームボディに付き添い、それが治療的なプロセスを展開するのをサポートすることである。既存の多くの心理学体系のように、病をただ治療すべき対象と見なすのではなく、「病や夢はそれ自身に目的を持つ」ものとして目的論立場に立って扱うのである。(→#ドリームボディワーク)プロセス指向心理学は、ユング心理学の夢の概念を身体性へも拡張したものと言える。 この「状況を観察しながらプロセスに従う」という方法は非常に高い普遍性を持っていることが経験的に確信されるにつれ、幅広い応用が展開されることになった。一見、外界とのコミュニケーションが不可能であるような昏睡状態の患者とのワーク(→#コーマワーク)、紛争対立する集団へのワーク(→#ワールドワーク)などである。サトル・ボディの概念なども深化させるにともなって従来の心理療法の枠組みを踏み越え技法を展開することとなった。プロセス指向心理学はより広範な範囲での実践を行うため独立して打ち立てた理論・実践の体系である。 プロセス指向心理学はネオ・シャーマニズム、老荘思想の「道」の概念、量子物理学、マハトマ・ガンディーやキング牧師などに多くの影響を受けている。.

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フランツ・アントン・メスメル

フランツ・アントン・メスメル・フランツ・アントン・メスマー(Franz Anton Mesmer, Frédéric-Antoine Mesmer, 1734年5月23日 - 1815年3月5日)は、ドイツの医師。動物磁気 (magnétisme animal,:en:Animal magnetism) と呼ばれるものの提唱者。メスメルは動物磁気と呼んだが、他の人たちはそれをメスメリズム (mesmerism) と呼んだ 『宗教への問い3 「私」の考古学』岩波書店、2000年、ISBN 4000264834 所収「魂と自己」の中で彌永信美氏は、 magnétisme animal は「動物」の「磁気」というより、「霊魂」(anima) の「磁気」という意味を含んでいる、と指摘している。 -->。メスメルの概念と実践の発展が、1842年のジェイムズ・ブレイド(James Braid, 1795年 - 1860年)による催眠術の開発をもたらした。メスメルの名前はmesmerize(催眠術をかける)の由来となった。.

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ドナルド・ウィニコット

ドナルド・ウッズ・ウィニコット(、1896年4月7日 - 1971年1月28日)は、イギリスの小児科医、精神科医、精神分析家であり、特に対象関係論の領域で広く知られている。ウィニコットは英国精神分析協会における独立学派を牽引するメンバーであり、英国精神分析協会会長を1956年-1959年および1965年-1968年の二度にわたり務めた。ウィニコットは本当の自己と偽りの自己、移行対象、独りでいられる能力などのアイディアで最も知られている。ウィニコットは『遊ぶことと現実』を含むいくつかの著書と200を超える論文を執筆した。.

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ニューエイジ

ニューエイジ(New Age)とは、20世紀後半に現れた自己意識運動であり、宗教的・疑似宗教的な潮流である。ニューエイジという言葉は、魚座の時代から水瓶座の時代(Age of Aquarius)の新時代(ニューエイジ)に移行するという占星術の思想に基づいている。グノーシス的・超越的な立場を根幹とし、物質的世界によって見えなくなっている神聖な真実を得ることを目指す。ニューエイジ思想の運動は、ニューエイジ・ムーブメント New Age movement・ニューエイジ運動、NAMという。.

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分析心理学

分析心理学(ぶんせきしんりがく、独語:Analytische Psychologie,英語:Analytical Psychology)は、スイスの精神科医・心理療法家であったカール・グスタフ・ユングが創始した深層心理学理論で、心理療法理論である。ユング心理学とも呼ばれる。 コンプレックス(感情複合)の現象を研究したユングは、言語連想実験等を通じて深層心理の解明を志向し、当時、精神分析を提唱していたウィーンのジークムント・フロイトから大きな影響を受けた。しかし、ユングは「リビドー」の概念を、従来よりはるかに幅の広い意味で定義し直してフロイトと訣別し、「集合的無意識」の存在を提唱し、元型の概念において、神話学、民俗学、文化人類学等の研究に通底する深層心理理論を構成した。.

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呼吸法

呼吸法(こきゅうほう)とは、呼吸(息)のしかた、またその技術体系やそれを用いた訓練法などのこと。身体の機能を向上させることを目指すもの、心の働きを活発化させるもの、心の落ち着きをもたらすことを目指すもの、心身全体の調和をもたらすことを目指すもの、等々がある。 ヨーガのプラーナーヤーマに対するバンダや、仏教の禅、内丹術の武息・文息など、また気功においても、行法の基本となる重要なものである。武道・格闘技・スポーツにもしばしば独特の呼吸(法)がある(空手道のサンチンなどの型やプロレス、長時間行われる長距離走など)。声楽やボイストレーニングにおいても、良い歌唱を行うための歌唱法の体系の一部として重視されている。.

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アメリカ心理学会

アメリカ心理学会(アメリカしんりがっかい、American Psychological Association:APA)は、アメリカ合衆国における心理学分野の職能団体として代表的な学会である。設立は1892年、現在会員数15万人、年間総予算7千万ドル(約80億円)に及ぶ、アメリカ最古で最大の心理学者の団体である。本記事にて取り扱う。目的は「科学および職業としての心理学、そして健康・教育・福祉の増進の手段としての心理学を進展させること」とされる。 アメリカ心理学会から一部分派したような形をとる科学的心理学会(Association for Psychological Science, 旧・アメリカ心理学協会)も、アメリカの心理学の学会であるが別組織である。また、アメリカ精神医学会(American Psychiatric Association)もAPAという略称を用いているため、混同しないよう注意が必要である。 アメリカ心理学会は、1892年にクラーク大学において26人の発起人によって設立された。初代の会長はスタンレー・ホールが勤めた。巨大組織であるため、54の専門領域別分科会、58の地域別分科会を下部組織に持っている。アメリカの学会であるが、カナダも実質的に含み、年次大会もアメリカ合衆国だけでなくカナダの都市でも開催されてきている。また、北アメリカ以外の心理学者も会員になれるため、日本国内の心理学者にも会員となっている者もいる。 アメリカ心理学会は、設立からしばらくは心理学研究者を中心とした学術団体であったが、その後、臨床心理士やスクールカウンセラーなど臨床心理学分野での心理学実践家(Professional Psychologists)が会員数でも従来の心理学研究者(Research Psychologists)を凌駕するようになり、学術団体というよりは職能団体としての色彩が強くなった。 そこで、1959年には認知心理学を専門とする心理学研究者のグループが新しく「心理科学協会」(Psychonomic Society)を作り分派した。さらには、1988年には心理学のすべての研究領域における研究志向の心理学者が、学術団体としての「アメリカ心理学協会」(APS: American Psychological Society)を作った。ただし、職能団体としてのアメリカ心理学会(APA)と学術団体としてのアメリカ心理学協会(APS)に完全に色分けされたわけではなく、APS会員となった心理学研究者もAPA会員であり続けている場合が多い。なお、APSは2006年1月から、名称を変更して「科学的心理学会」(Association for Psychological Science: 略称は同じAPSのままである)となっている。.

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アブラハム・マズロー

アブラハム・ハロルド・マズロー(Abraham Harold Maslow, 1908年4月1日 - 1970年6月8日)は、アメリカ合衆国の心理学者。 ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区に生まれる。彼は人間性心理学の最も重要な生みの親とされている。これは精神病理の理解を目的とする精神分析と、人間と動物を区別しない行動主義心理学の間の、いわゆる「第三の勢力」として、心の健康についての心理学を目指すもので、人間の自己実現を研究するものである。彼は特に人間の欲求の階層(マズローの欲求のピラミッド)を主張した事でよく知られている。マズローは人間についての学問に新しい方向付けを与えようとしたが、彼の著作はそれ以上に内容豊かなものになっている。著書、雑誌論文は100編以上におよび、アカデミックな心理学のみならず、教育や経営学のような隣接領域にまで彼の思索は及んでいる。.

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ウィリアム・ジェームズ

ウィリアム・ジェームズ(William James、1842年1月11日 - 1910年8月26日)は、アメリカ合衆国の哲学者、心理学者である。意識の流れの理論を提唱し、ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』など、アメリカ文学にも影響を与えた。パースやデューイと並ぶプラグマティストの代表として知られている。弟は小説家のヘンリー・ジェームズ。著作は哲学のみならず心理学や生理学など多岐に及んでいる。 日本の哲学者、西田幾多郎の「純粋経験論」に示唆を与えるなど、日本の近代哲学の発展にも少なからぬ影響を及ぼした。夏目漱石も、影響を受けていることが知られている。後の認知心理学における記憶の理論、トランスパーソナル心理学に通じる『宗教的経験の諸相』など、様々な影響をもたらしている。 ジェームズは1875年には、アメリカで初の心理学の講義を開始し、研究室を設けた。ドイツのヴィルヘルム・ヴントが研究室を用意したのは、この4年後の1879年である。.

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エサレン協会

レン協会エサレン研究所、エスリン研究所とも。ここでは『現代世界宗教事典』(悠書館、2009年)で索引語として記載されている「エサレン協会」を採用した。(Esalen Institute, 通称: Esalen)は、アメリカの非営利的リトリート施設であり、オルタナティブな人間性教育に取り組んでいるカリフォルニア州ビッグサーのインテンショナル・コミュニティ(意図を持った共同体)である。ビッグサー温泉とも呼ばれていた。エサレンという名称はアメリカ先住民の一部族名にちなんだもので、その部族の聖地とされる場所は当協会の敷地に所在している(→エセレン族)。人口は白人が大部分を占め、高い教育を受けた人が多い。海野弘は、ある特定の時期に不思議な人々が集まってきた特別な場所としてアスコナのモンテ・ヴェリタになぞらえている。 この協会は、1960年代に始まったヒューマン・ポテンシャル運動における最大規模の「成長センター」であり、最も重要な役割を果たした。エサレンの集団感受性訓練グループの革新的な利用、心身相関性への傾注や、現在も継続中のかれらの個人的意識における実験は、後に主流となる多くのアイデアを提起した。 エサレンはスタンフォード大学の卒業生マイケル・マーフィーとリチャード・“ディック”・プライスによって1962年に設立された。かれらの意図は、オルダス・ハクスリーが「人間の可能性」(潜在能力)と表現した人間意識のオルタナティブな手法を確認することであった。それからの数年間でエサレンは、東洋の宗教・哲学から代替医療や心身介入療法、ゲシュタルト療法に至るまでの、ニューエイジ運動を構成する諸実践と諸信念の施設となった。エンカウンターグループ、ゲシュタルト療法、ボディワークの3つは、エサレンで開発された要素の中心であり、1960年代という時代と深く結びついている。これらは、20世紀初頭ヨーロッパから大戦を逃れてアメリカに来た人々によって持ち込まれた文化・研究を源とする。エンカウンターという言葉は現在のプログラムのタイトルには見られず、ボディワークが中心になっている。 2016年まで、エサレンは自己啓発、瞑想、マッサージ、ゲシュタルト療法、ヨーガ、心理学、エコロジー、スピリチュアリティ、有機食品といった諸分野において、年間500以上のワークショップを提供した。2016年にはおよそ15000人がそれらのワークショップに参加した。.

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オペラント条件づけ

ペラント条件づけ(オペラントじょうけんづけ、operant conditioning、またはinstrumental conditioning)とは、報酬や嫌悪刺激(罰)に適応して、自発的にある行動を行うように、学習することである。行動主義心理学の基本的な理論である。 1898年のエドワード・ソーンダイクによる実験がはじめてであるが、1938年にはバラス・スキナーがマウスやハトを用いて体系的な研究を開始した。スキナー箱とは、マウスが餌が出るレバーを押すように自発的に行動(operate)するようになることを観察する代表的な実験装置である。道具的条件づけやスキナー型条件づけ、オペラント学習とも呼ばれる。 イワン・パブロフによる古典的条件づけは、オペラント条件づけに対する条件づけである。こちらは、遺伝的に組み込まれた反応と、無関係な反応とを結びつけることである。 ヒトを含む動物が自発する広範な行動が条件づけの対象となり、日常生活の中のいたるところで偶発的に生じている。また経験則として、子どものしつけや飼育動物の訓練などに古くから用いられてきた。スキナーとその後継者によって行動療法やプログラム学習などの応用領域が開拓され、現在では、動作や運転などの技能訓練、嗜癖や不適応行動の改善、障害児の療育プログラム、身体的・社会的リハビリテーション、e-ラーニングなど、幅広い領域で自覚的で洗練された応用がなされている。 しかしながら、コンラート・ローレンツに発見された刷り込みはいかなる条件づけもなく、きわめて強固に学習が行われる。による内発的動機づけの研究は、外部からの報酬や罰を随伴させなくても行動が動機づけられることを明らかにしてきたし、外から与えられる動機づけは、創造性や責任感といった点で、内発的動機づけに劣ることを実証しが提唱されてきた。アルバート・バンデューラは、他者を観察し模倣して学習するモデリングについての社会的学習理論を提唱した。.

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オットー・カーンバーグ

ットー・カーンバーグ(英:Otto Friedmann Kernberg、1928年9月10日 - )は、オーストリアのウィーン出身のアメリカ合衆国の医学者、精神科医、精神分析家。ウェイル・コーネル医科大学教授。妻は児童分析家のポーリナ・カーンバーグ。 彼は、境界性人格構造や自己愛病理に関する精神分析理論によって非常に広く知られている。また、彼の仕事は戦後の自我心理学(これは主に米英で発達した)とクライン派の対象関係論(これは主に大陸欧州と北アフリカで発達した)統合の中心であり続けた。彼の統合的な文章は、おそらく現代の精神分析医達の間で最も広く受け入れられている理論である、現代対象関係論の発展の中心だった。 彼の主な貢献は、自己愛と対象関係論及び人格障害の領域に存している。彼は構造的構成と重篤性の度合いに沿って人格障害を調整するための新しく有用な枠組みを開発した。彼は1972年にニューヨーク精神分析学会のハインツ・ハートマン賞を、1975年のエドワード・A・ストリーカー賞をペンシルベニア病院研究所から、1981年に精神分析医学協会のジョージ・E・ダニエルズ・メリット賞を、授与された。 他の主要なカーンバーグの貢献は彼の発達モデルである。このモデルの中で彼は人が達成しなければならない3つの発達上の課題を記述している。ある発達上の課題を達成することに失敗した場合、これはある精神病理を発展させる高危険に対応する。最初の発達課題に失敗することによって、それは自己と他者の精神的な明確化のことなのだが、多様な精神病を発展させる高危険が生じる。2番目の課題(スプリッティングの克服)が達成されないと、境界性人格障害を発展させる高危険が生じる。.

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カール・ロジャーズ

ール・ロジャーズ(Carl Ransom Rogers, 1902年1月8日 - 1987年2月4日)は、アメリカ合衆国の臨床心理学者。来談者中心療法(Client-Centered Therapy)を創始した。カウンセリングの研究手法として現在では当然の物となっている面接内容の記録・逐語化や、心理相談の対象者を患者(patient)ではなくクライエント(来談者:client)と称したのも彼が最初である。1982年、アメリカ心理学会によるアンケート調査「もっとも影響力のある10人の心理療法家」では第一位に選ばれた。学生時代に1度、その後も2度来日している。.

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カール・グスタフ・ユング

ール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung、1875年7月26日 - 1961年6月6日)は、スイスの精神科医・心理学者。ブロイラーに師事し深層心理について研究、分析心理学(ユング心理学)を創始した。.

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催眠

''Photographic Studies in Hypnosis, Abnormal Psychology'' (1938) 催眠(さいみん、)とは、暗示を受けやすい変性意識状態のひとつ。また、その状態(催眠状態)、およびその状態に導く技術(催眠法)を指す場合がある。催眠術(さいみんじゅつ、)とも呼ばれる。.

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ゲシュタルト療法

ュタルト療法(ゲシュタルトりょうほう、gestalt therapy)は、ユダヤ人の精神科医、フレデリック・パールズ(フリッツ・パールズ)とその妻のローラにより、ゲシュタルト心理学、実存主義思想などを手がかりにはじめられたものである。"Ego, Hunger & Aggression -- A Revision of Freud's Theory and Method"(1942)が、その基本を述べた最初の著作とされ、1951年には"Gestalt Therapy -- Excitement and Growth in the Human Personality"が出版されている。彼は、その後日本にもやってきて、京都の大徳寺で禅の修業もしている。「ゲシュタルト」(Gestalt)は、ドイツ語で「かたち」「形象」をいう言葉。直接は「ゲシュタルト心理学」から由来した言葉と思われるが、その意味づけは参禅体験などと深くつながっている。彼の考え方には、エーリヒ・フロムや鈴木大拙などの影響も色濃く見られる。東洋的な瞑想や精神統一の体験を基盤に取り込んだという点では、ユージン・ジェンドリンのフォーカシングと似ている。セラピーの姿勢としては、カール・ロジャーズの来談者中心療法などと一緒に人間性心理学(アブラハム・マズローの流れ)の中に分類されている。 このセラピーでは、過去になにをしたか、それはなぜなのかを問うことはしない、「今・ここ」で、「いかに」・話しているか、「なにを」・話しているかを問題にする。それを気づき、体験すること、そこから全身全霊的な気づき、覚醒を目指し、そこで自分自身であるという自由を取り戻すことを目的とする。 やり方としては、グループワークショップとして行われることが多い。 ゲシュタルト療法の手法というのは、心理学や哲学の手法を広く取り入れており、それらを精神と身体の完全統一という考え方に基づいて、セラピーの療法として統合したものである。この療法の目的とは、活動におけるより確立した独立と、自然な成長を阻害する障害物に対処する能力を、患者自身が獲得することを助けることにある。.

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ジークムント・フロイト

ークムント・フロイト(、1856年5月6日1939年9月23日)は、オーストリアの精神医学者、精神分析学者、精神科医。オーストリアのモラヴィア辺境伯領のユダヤ人の家庭に生まれた。神経病理学者を経て精神科医となり、神経症研究、心的外傷論研究(PTSD研究)、自由連想法、無意識研究を行い、さらに精神力動論を展開した。精神分析学の創始者として知られる。 非常に詳細で精密な観察眼を示す症例報告を多数残した。それらは、現在においても次々と新しい角度から研究されている。フロイトの提唱した数々の理論は、のちに弟子たちによって後世の精神医学や臨床心理学などの基礎となったのみならず、20世紀以降の文学・芸術・人間理解に広く甚大な影響を与えた。弟子たちは、フロイトの考え方のどこかしらを批判した上でこれを受け継ぎ、様々な学派に分岐し、それぞれ独自の理論を展開していった。現代思想、特に大陸哲学、フランス現代思想の哲学者(ジャック・ラカン、ジャック・デリダ、フェリックス・ガタリなど多数)に大きな影響を与え、精神分析を基調とする哲学の創始者とされる。人間が意識していないいわゆる「無意識」を初めて扱ったフロイトの精神分析は、「無意識の哲学」として非常に重要なものであり、精神分析を広く援用する大陸現代思想に大きな影響を及ぼした。 フロイトは精神科医であり、精神医学(そのなかで彼が創始した精神分析学)の研究者・学者である。他方、フロイトが「心理学者」であるか否かは「心理学」という語をどのように定義するかによって異論が存在するが、少なくともフロイト自身は著作の中で自分を心理学者だと述べている。現代思想、哲学を解説する書物では広義の哲学者とされることもある。 タビストック・クリニックには銅像が作られた。.

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ストレス (生体)

トレス(英: stress)とは、生活上のプレッシャーおよび、それを感じたときの感覚である。オックスフォード英語辞典では、苦痛や苦悩を意味する distress が短くなった単語とされる。ストレスの概念は一般に、1930年代のハンス・セリエの研究に起源を持つとされる。この文脈では、精神的なものだけでなく、寒さ熱さなど生体的なストレスも含む。ストレスが健康に影響を与える研究が行われてきた。様々なストレス管理の方法がある。 しかし、近年の2012年の研究では、ストレスが健康に影響を与えると認識している群の死亡率が43%高まることが見いだされている。逆に認識していない群はそうではない。そのようなストレスに対する認識の影響の研究が進展している。.

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スタニスラフ・グロフ

タニスラフ・グロフ(Stanislav Grof)は、トランスパーソナル心理学におけるLSDを用いたサイケデリック・セラピーを研究し、後に呼吸法を用いたホロトロピック・ブレスワークを開発した。またアブラハム・マズローと並び、トランスパーソナル心理学会の創始者の一人である。.

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ソーシャルワーカー

ーシャルワーカー(英語:Social Worker)または社会奉仕家(しゃかいほうしか)とは、生活する上で困っている人々や、生活に不安を抱えている人々、社会的に疎外されている人々に対して、関係を構築し、問題解決のための援助を提供する専門職の総称である。また、被援助者本人だけではなく、それらの背景にある、家族、友人、その他の関連機関(警察、自治体、学校、保護観察機関)とも密接に協業する。大阪府で2004年から実施されている、コミュニティーソーシャルワーカー(CSW)制度とは別の制度である。 就業場所は、自治体、独立機関、慈善団体、病院など。.

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公認心理師

公認心理師(こうにんしんりし)とは、公認心理師法を根拠とする日本の心理職国家資格である。心理職の国家資格化に関して、関係団体の間で意見集約・合意形成が難しい状況と規制緩和・行政改革の流れの中で政府提案による国家資格化には課題が多いことを背景に、2005年に「臨床心理士及び医療心理師法案」を議員立法として国会に提出する動きがあったが、最終的に関係団体の意見がまとまらなかったため、法案の形にすることができず、国会提出には至らなかった。意見の調整を経た後、2014年の第186回国会に「公認心理師法案」として提出され継続審議となっていたが、第187回国会での衆議院解散に伴い審査未了となり、2015年の第189回国会において改めて提出された。そして、与野党間で協議が整ったことを受けて、衆議院文部科学委員長提出の議員立法として、衆・参ともに全会一致での可決により成立した。衆・参それぞれの委員会では、6項目の付帯決議が全会一致で採択された。 名称独占資格として規定される(第44条第1項)とともに、資格創設(全面施行)以降は、公認心理師の有資格者以外は「心理師」という文字の使用禁止が規定された(第44条第2項)。なお、「公認心理士」は誤記であり、併せて、混乱がおこることを避けるため、一般に「心理士」などの「士」の付く既存の民間資格の名称を禁止するというまでには至らないとされている。 公認心理師は、現行の「臨床心理士」と同様、教育、医療・保健、福祉、司法・矯正、労働・産業、学術・研究など非常に多岐にわたる活動領域を想定しており、特定の分野に限定されない「汎用性」「領域横断性」 精神経誌.

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副作用

副作用 (ふくさよう、side effect) とは、医薬品の使用に伴って生じた治療目的に沿わない作用全般を指す。狭義には、医薬品の使用に伴って発現した好ましくないできごとのうち当該医薬品との因果関係が否定できないものを指す。この好ましくない作用を厳密に指す場合には、薬物有害反応(adverse drug reaction、ADR)の用語が用いられる。一般に副作用といった場合には、両者が混合して用いられている。その他の定義については、定義節にて触れる。 特に副作用が強く、安全な使用に注意が必要とされる医薬品はハイリスク薬と呼ばれる。副作用の発生率は、実際の臨床では、服用量や併用薬や既往歴、また期間といった条件によって異なってくる。医薬品の添付文書における副作用の発生率の記載は、治験の条件においてのことであり、実際の利用のされ方によっては、それよりも高まる。.

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国民保健サービス

国民保健サービス(こくみんほけんサービス、National Health Service, NHS)とは、イギリスの国営医療サービス事業をさし、患者の医療ニーズに対して公平なサービスを提供することを目的に1948年に設立され、現在も運営されている。NHSにはイギリス国家予算の25.2%が投じられている。 公費負担医療によるユニバーサルヘルスケアに位置づけられ、利用者の健康リスクや経済的な支払い能力にかかわらず、臨床的必要性に応じて利用可能であり、自己負担は殆ど少ないか無料である。また、外国人も合法的にイギリスに滞在していると認定を受けられれば、NHSのサービスを利用することができる。.

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BABジャパン

BABジャパン(ビーエービージャパン)は、日本の出版社である。 専門雑誌6誌と、それに関連する書籍やDVD、ビデオを制作販売している。所在地は東京都渋谷区笹塚1の30の11。.

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現存在分析

存在分析(げんそんざいぶんせき、 Daseinanalyse)とはルートヴィヒ・ビンスワンガーによって創始された精神分析の方法論である。 ビンスワンガーはもともとジークムント・フロイトのもとで学んだ精神科医であったが、1930年代にマルティン・ハイデッガーなどの現象学の影響を受けて、「現存在分析」という新たな手法を模索するようになった。この現存在分析は、統合失調症の症状を理解可能なものとして解釈するために哲学上の概念を利用しようというものであった。そして、ビンスワンガーは、1944年に「症例エレンウェスト」(Der Fall Ellen West)を出版したように、臨床上でも「現存在分析」を実践した。一方、別の精神病理学者メダルト・ボスは、より徹底してハイデガーの哲学を精神分析に適用する立場をとった。 日本の精神病理学者の木村敏も、現存在分析の影響を受けているとされる。.

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現象学

象学(げんしょうがく、)は、哲学的学問及びそれに付随する方法論を意味する。.

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精神

精神(せいしん)は、心、意識、気構え、気力、理念といった意味を持つ言葉。.

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精神医学

精神医学(せいしんいがく、Psychiatry)は、各種精神障害に関する診断、予防、治療、研究を行う医学の一分野であるGuze, S.B. (1992), p. 4Storrow, H.A. (1969).

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精神分析学

精神分析(せいしんぶんせき、Psychoanalysis )は、ジークムント・フロイトによって創始された人間心理の理論と治療技法の体系を指す。広義には、フロイト以後の分派を含めた理論体系全体も指す。 精神分析は、現在の英米系の精神医学と対立することがある。 精神分析は、人間には無意識の過程が存在し、人の行動は無意識によって左右されるという基本的な仮説に基づいている。フロイトは、ヒステリー(現在の解離性障害や身体表現性障害)の治療に当たる中で、人は意識することが苦痛であるような欲望を無意識に抑圧することがあり、それが形を変え神経症の症状などの形で表出されると考えた。そのため、無意識領域に抑圧された葛藤などの内容を自覚し、表面化させて、本人が意識することによって、症状が解消しうるという治療仮説を立てた。 フロイトの晩年においては、精神分析はエス―自我―超自我の葛藤による心的構造論という心的理解によって神経症は治されるようになった。この心的構造図式ではうつ病や精神病まで範囲に入り、それらの理解に寄与する事になった。またフロイト自身は晩年に文化や歴史や宗教に対しての心理的理解を深めるようになる。こうして精神分析は人間の心や精神を理解する包括的な心理学として台頭し、様々な近接学問や人文学思想に影響を与える事になった。.

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精神分析家

精神分析家(せいしんぶんせきか)とは、一般にはジークムント・フロイトの臨床技法を受け継ぐインスティテュートで訓練分析を含む訓練を受け、精神療法としての精神分析を行う者。インスティテュートにおける訓練を経ることなく精神分析に関する学術研究を行う者は、精神分析研究家であって精神分析家ではない、とされる。また精神分析家の養成は大学や大学院では行われていない。 精神分析家になるための基準は国際精神分析協会(IPA)によって明確に規定されている。その日本支部である日本精神分析協会における基準と訓練を以下に明記する。.

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精神科の治療

精神科の治療(せいしんかのちりょう、Psychiatric treatments)は、精神疾患に関する医療であり、WHOは1996年に「精神医療法:10の原則」において、「必要とする全ての人は、基本的精神保健ケアへにアクセスする権利を持つ」、「自己決定権:あらゆる介入は事前に患者からの同意を求めるべきである」との指針を示している。さらにWHOは「患者への処置(治療)や拘束(入院)が長期間に渡る場合には、機械的に定期レビューが実施される制度が存在していなければならない」との方針をも示している。 どのような疾患であっても患者教育は重要である。患者には疾患予防のためのリスクファクターを教育し、健康的なライフスタイルを推奨すべきである。 精神科医数と自殺率は、正の相関関係(p.

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精神科医

精神科医(せいしんかい、Psychiatrist)とは、精神医学を専門とする医師であり、精神障害・依存症の治療を専門的に診察する医師免許を持つAmerican Psychiatric Association.

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精神障害

精神障害(せいしんしょうがい、mental disorder)は、精神や行動における特定の症状を呈することによって、機能的な障害を伴っている状態である。世界保健機関は、症状と苦痛とを組み合わせた機能不全とし、アメリカ精神医学会によれば著しい苦痛や社会的な機能の低下を伴っているものであり、死別など喪失によるありうる反応や、文化的に許容できる反応は精神障害ではない。精神疾患(mental disease)の語が用いられるが、厳密に正しい用語は精神障害である。従来のイメージである不可逆的なものとは異なるため、診断名に「症」の字を当てはめる動きについては議論がある。発達上の問題や統合失調症、うつ病や双極性障害といった気分障害や、パニック障害といった不安障害、性機能障害、また薬物依存症といった物質関連障害など様々な症状を呈する状態がある。知的障害やパーソナリティ障害が含まれる。診断された者は精神障害者と呼ばれる。 罹患者は世界では4500万人と推定され、4人に1人は生涯に1回以上の精神障害を経験する。任意の時点で、成人人口の10人に1人は精神疾患を罹患しており、また18歳以下の児童青年では8人に1人は罹患し、これは障害児においては5人に1人となる。神経精神疾患は世界の障害調整生命年(DALY)の13%を占め、2015年には15%に増加するとWHOは推定している。米国では精神障害関連のコストは1470億ドルに上り、これはがん、呼吸器疾患、AIDSらを上回る。 症状を呈する原因としては、先に甲状腺機能の異常や栄養欠乏、またなど医学的に生じているとか、医薬品や向精神薬によって薬理学的に生じているといった状態を除外して、それ以外の固有の症状であると仮定される。つまり精神の障害は、髄膜炎、内分泌疾患などの身体疾患によって引き起こされる場合もあるし、単にアルコールやカフェイン、また精神科の薬によって薬物の作用で生じている場合もある。それ以外にストレスによって生じたり、脳の機能的な変調によって生じている可能性もある。決定的な原因は判明しておらず、様々な仮説が検討されている状態である。 従って、精神障害を診断するための合意された生物学的指標(検査)は存在しない。つまり未だ、診断のための理解という部分から十分に高度というわけではなく、その基礎となる脳の研究の進展を要請している段階である。軽い日常的な出来事が医療化されることに弱く、製薬会社による病気喧伝も加わって患者の数が激増している。金融危機より先に先進国各国で患者数が増加し、薬物治療は人々を復帰させていない。治療法も決定的なものは存在しない。自然に軽快することもある。 精神障害は精神医学によって扱われる。日本では、担当は主に精神科医(精神科)であるが、患者の症状や状況によっては内科(心療内科が多い)など、他の科で診察、治療が行われている場合もある。.

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経済協力開発機構

経済協力開発機構(けいざいきょうりょくかいはつきこう、Organisation for Economic Co-operation and Development, OECD、Organisation de coopération et de développement économiques, OCDE)は、ヨーロッパ、北米等の国々によって、国際経済全般について協議することを目的とした国際機関。 本部事務局はパリ16区の旧に置かれている。公用語は英語とフランス語。事務総長はアンヘル・グリア。.

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行動

行動(こうどう、behavior)は、人間を含む動物の活動や行い全般を指す言葉である。ただし、日本語の「行動」がもっぱら生物(とくに動物)に適用されるのに対し、英語の「behavio(u)r」は物体・機械など無生物の挙動・振舞いの意味で用いられることがある。 類語に「行為」(act)がある。こちらは一般に意図や目的を有する人間の活動を指すのに対し、「行動」は無意識の活動(条件反射など)も含む、より広い意味で用いられる。もっとも、両者の使い分けに関して統一的見解があるわけではなく、分野や研究者によっては互換に言い換え可能な場合もある。生物学や心理学の分野では、自由意志の問題を避けて、「行動」の語が多用されるが、社会学では「行動」と「行為」を区別して用いることが多い。.

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行動主義心理学

行動主義(こうどうしゅぎ、英語:behaviorism)は心理学のアプローチの1つで、内的・心的状態に依拠せずとも科学的に行動を研究できるという主張である。行動主義は、唯物論・機械論の一形態であると考えられ、あたかもブラックボックスのような外からは観察ができない心 (mind) の独在を認めていない。 多くの行動主義者に共通する1つの仮説は、“自由意志は錯覚であり、行動は遺伝と環境の両因子の組み合わせによって決定されていく”というものである。 20世紀、精神分析学のムーブメントと同時期に、行動主義学派は心理学に浸透した。 行動主義に影響を与えた主な人物には、.

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行動療法

行動療法(こうどうりょうほう、behavior therapy)とは、心理療法のひとつで、学習理論(行動理論)を基礎とする数多くの行動変容技法の総称。近年は広義の認知療法との交流・統合が進展し、認知行動療法と称されることも多い。行動療法においてターゲットとすべきは客観的に測定可能な「行動」であり、また目標とすべきは望ましくない行動の「強化」や「弱化」といった行動の制御である。特徴としては訓練のようであり、精神分析のような原因探求や来談者中心療法のような受容的な支持療法とは一線を画する。 イワン・パブロフにおける古典的条件づけを特徴とした行動主義心理学は第二次世界大戦時には欧米で盛んに研究された。後にハーバード大学の心理学者であるバラス・スキナーによるオペラント条件づけの登場によって一世を風靡したが、その後、人間性に焦点を当てた人間性心理学や、アーロン・ベックの認知療法など認知に焦点を当てた技法の登場によって、その勢力は衰退していった。近年認知行動療法への注目によって、広義にここに分類される。 なお「療法」と称しているものの、行動療法の技法は精神科・心療内科などの医療に留まらず、種々の技能訓練、習癖の改善、リハビリテーション、障害を持つ子どもの療育、犯罪者の矯正など、幅広い分野において利用されている。この場合、行動変容ないし行動修正(behavior modification)の呼称が用いられることもある。数ある技法の中には、古来より経験則として用いられてきたしつけや訓練の技法を洗練したものも含まれている。.

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西洋

西洋(せいよう、)は、キリスト教文明に根ざしたヨーロッパ諸国、及び北アメリカを指すが、その指し示す範囲は多様である。歴史的にはオクシデント(Occident)とも呼ばれ、その対立概念は東洋(the East, Orient、オリエント)である。.

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診療報酬

診療報酬(しんりょうほうしゅう、Health care fee)とは、保険診療の際に医療行為等の対価として計算される報酬を指す。 「医師の報酬」ではなく、医療行為を行った医療機関・薬局の医業収入の総和を意味する。医業収入には、医師(または歯科医師)や看護師、その他の医療従事者の医療行為に対する対価である技術料、薬剤師の調剤行為に対する調剤技術料、処方された薬剤の薬剤費、使用された医療材料費、医療行為に伴って行われた検査費用などが含まれる。 日本の保険診療の場合、診療報酬点数表に基づいて計算され点数で表現される。患者はこの一部を窓口で支払い(いわゆる自己負担)、残りは公的医療保険で支払われる。保険を適用しない自由診療の場合の医療費は、診療報酬点数に規定されず、医療機関が価格を任意に設定し、その費用は患者が全額を負担する。.

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認知

認知(にんち)とは、心理学などで、人間などが外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のこと。.

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認知行動療法

認知行動療法(にんちこうどうりょうほう、英:Cognitive behavioral therapy:CBT)は、従来の行動に焦点をあてた行動療法から、アルバート・エリスの論理療法や、アーロン・ベックの認知療法の登場によって、思考など認知に焦点をあてることで発展してきた心理療法の技法の総称である。「認知行動療法」の用語は、アメリカ以外の国でしばしばアーロン・ベックの認知療法(Cognitive therapy)を指しているが、本項では本来の意味である総称としての認知行動療法の説明に力点を置く。哲学的には、古代ローマのストア派や仏教の影響を受けてはいるが、1950年〜60年代の論理療法や認知療法に起源をもつ。共に、不適切な反応の原因である、思考の論理上の誤りに修正を加えることを目的としており、認知、感情、行動は密接に関係しているとされる。従来の精神分析における無意識とは異なり、観察可能な意識的な思考に焦点があり、ゆえに測定可能であり、多くの調査研究が実施されてきた。 認知行動療法は、うつ病、パニック障害、強迫性障害、不眠症、薬物依存症、摂食障害、統合失調症などにおいて、科学的根拠に基づいて有効性が報告されている。また自殺企図を半分程度に減少させる。専門家によって実施されるほかに、こうした技法はマニュアル化できるため、セルフヘルプ・マニュアルのように自身で行うこともできる。コンピューターCBTと呼ばれるパソコンプログラムとの対話も存在する。コンピューターCBTは、施術者の不足する地方で有用である。 また、行動療法の側面の強いのは強迫性障害に対する曝露反応妨害法や、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対する持続エクスポージャー療法である。後者のものは「トラウマに焦点化した認知行動療法」に含まれる。 第三世代の認知行動療法には、マインドフルネス認知療法、アクセプタンス&コミットメント・セラピーなどがあり、うつ病や不安だけでなく、疼痛にも効果が見られている。境界性パーソナリティ障害に特化された技法は弁証法的行動療法であり、これは瞑想の技法と認知行動療法を組み合わせたような構成である。.

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霊術

霊術(れいじゅつ)は、明治末から昭和初期にかけて日本で大流行した一群の民間療法である。海外から導入された催眠術(メスメリズム)や心霊学、心理学などと、日本の修験道などの呪術文化が融合して生まれたもので、霊術の世界、霊術業界は「霊界」と呼ばれた別冊宝島編集部 編 『日本「霊能者」列伝』宝島社、2005年 ISBN 4796648062 。霊術ブームについては、鍼灸師・翻訳家で在野のサイ科学、東洋医学の研究家であった井村宏次による『霊術家の饗宴』でほぼ初めて包括的に取り上げられたが、2001年時点では井村を除いてあまり研究は行われておらず、部分的・限定的な議論に留まっている玉川大学出版部、2001年 ISBN 4472402483。.

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薬物治療

薬物治療(やくぶつちりょう、pharmacotherapy)とは薬を使用して行う医学的な治療のことである。.

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臨床心理士

臨床心理士(りんしょうしんりし、Clinical Psychologist/Certified Clinical Psychologist)とは、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格、およびその有資格者のことである。活動領域に応じて学校臨床心理士、病院臨床心理士、産業臨床心理士などとも呼ばれる。また、海外の「Clinical Psychologist」などの訳語としても臨床心理士の名称が用いられる。なお、臨床心理士は幹部予備自衛官(衛生職)の任用資格になっている。 臨床心理士は臨床心理学を学問的基盤とし、相談依頼者(クライエント)が抱える種々の精神疾患や心身症、精神心理的問題・不適応行動などの援助・改善・予防・研究、あるいは人々の精神的健康の回復・保持・増進・教育への寄与を職務内容とする心理職専門家である。活動に当たって多くの臨床心理士は、一般社団法人日本臨床心理士会、居住地・勤務地の各都道府県臨床心理士会、および関連学術研究団体などに入会登録し連携を図っている。 日本では、心理士、心理カウンセラー(相談員)、心理セラピスト(療法士)などの心理職には国家資格が存在しない一方、民間の心理学関連資格は多数存在する。その中で臨床心理士資格は、知名度・取得難易度ともに最も高いものとされ、文部科学省の任用規程により全国のスクールカウンセラー(学校カウンセラー)の資格要件とされているほか、国境なき医師団日本支部においてメディカルスタッフの資格要件として掲げられているなど、医師職において医学系学会が認定する臨床専門医資格や看護職において日本看護協会が認定する専門看護師資格などの各業界内民間資格と同様の心理職業界内専門認定資格ながら、公的にも活用されている資格である。また、国が高度専門職業人養成のため創設した専門職大学院には、法科大学院(ロースクール)、経営大学院(ビジネススクール/MBA大学院)などとともに、臨床心理分野に特化した臨床心理専門職大学院が開設されている。 このように高度な養成課程に基づいた公的活用が行われる資格であることから、国公私立や小中高大などを全て含む教育機関、医療機関(総合病院、精神科・心療内科、小児科等)、行政機関(保健関連機関、福祉関連機関等)、司法機関(裁判所、矯正施設、刑事施設、捜査機関等)、民間企業(健康管理部門、メンタルヘルス対策部門、ハラスメント対策部門等)、研究機関(大学院、シンクタンク等)など様々な分野の各心理職においても資格要件とされているところが多く、心理判定員などの公務員心理職採用試験においても資格要件もしくは優遇条件・重視条件などとされるほか、教員採用試験においては、小学校教員・中学校教員・高等学校教員・特別支援学校教員・養護教諭・栄養教諭などの区分にかかわらず、採用試験の合計得点に、あらかじめ規定された加点上限の最大程度までの加点を可能とするなど、評価実績の該当資格として掲げる自治体がある。.

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臨床心理学

臨床心理学(りんしょうしんりがく、clinical psychology)とは、精神障害や心身症、心理的な問題や不適応行動などの援助、回復、予防、その研究を目的とする心理学の一分野である。心理学には、全般的な人間心理に焦点をあてる基礎心理学と、特定の人間心理に焦点をあてる応用心理学があり、この後者に分類される。臨床の文字通り、医療の対象となる可能性のある人々への心理学的援助を目的とした一学問分野である。 また、一方でそうした問題がなくとも精神的健康の保持・増進・教育を目的とした予防医学的な関わりをもつことも目的のひとつとしている。 心理検査、心理面接、地域援助、調査研究の4種領域に大別される。取り扱う題材は精神医学、精神病理学との関わりが深い。研究者を臨床心理学者と呼び、その知識の実践者を心理臨床家、臨床家と呼ぶ。臨床心理学を学問的基盤とする心理職専門家資格に臨床心理士がある。.

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自助グループ

メンタルヘルス関連の自助グループ(じじょグループ、Self Help Group)とは、なんらかの障害・困難や問題、悩みを抱えた人が同様な問題を抱えている個人や家族と共に当事者同士の自発的なつながりで結びついた集団。その問題の専門家の手にグループの運営を委ねず、あくまで当事者たちが独立しているというのが特徴的である。 その役割は、このかかわりの中で自ずから問題への取り組みの姿勢や理解の仕方の上で、自己変容的な成長が期待されること、また彼らを取り巻く地域社会との関わり方、受け入れられ方にも変化が出てくることなどがある。こうした取り組みは、1930年代にアメリカのアルコホーリク(アルコール依存症者)の間でうまれ、その後、摂食障害や、麻薬、覚せい剤、仕事、ギャンブル、買い物、恋愛、食事などのさまざまな嗜癖に悩む当事者たちの間の自助組織が、さまざまなかたちで形成されてきた。.

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自己実現理論

マズローの提唱する、欲求の階層をピラミッドで表現し原始的欲求に近づくほど底辺に書いた図。 自己実現理論(じこじつげんりろん、Maslow's hierarchy of needs)とは、アメリカの心理学者アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものである。 自己実現論、(マズローの)欲求段階説、欲求5段階説、など、別の異なる呼称がある。 ピラミッド状の階層を成し、マズローが提唱した人間の基本的欲求を、高次の欲求(上)から並べる。.

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自己愛性パーソナリティ障害

自己愛性パーソナリティ障害(じこあいせいパーソナリティしょうがい、Narcissistic personality disorder; NPD)とは、ありのままの自分を愛することができず、自分は優れていて素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込むパーソナリティ障害の一類型である市橋秀夫 (2006) pp.56-63。 DSMではクラスターBパーソナリティー障害に分類される。診断は専門家による面接によって行われる 。鑑別疾患として躁病と物質使用障害がある。 治療法は十分に研究されていない。心理療法は、患者はたいてい自分が問題であるとは認識していないため、多くは困難である。人口の1%が、一生のある時点でNPDを経験すると考えられている。女性よりも男性に多く、また老年者よりも若者に多い。このパーソナリティーは1925年にロバート・ウェルダーにより初めて記され、1968年にNPDとの用語が使われるようになった。.

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来談者中心療法

来談者中心療法(らいだんしゃちゅうしんりょうほう、クライエント中心療法、Client-Centered Therapy)は、カール・ロジャーズとその共同研究者たちにより提唱され、展開している心理療法の一派。 その名称は、ロジャーズによって、非指示的療法(Non-Directive Counseling)から来談者中心療法、そして人間中心療法(Person Centered Approach)へと、時代を追って改名されている。 ロジャーズは、個人のパーソナリティを、自己概念と経験の一致、不一致から説明。自己概念と経験の不一致が不適応や病理を生み出すと説明した。 これはオットー・ランク(Otto Rank)の意志療法の影響から生まれたもので、ロジャーズは晩年、あるインタビューに答えて「わたしの師はオットー・ランクと、自分のクライエントたちです」と述べている。なお、ロジャーズははじめて心理療法を受診する者を「患者」ではなくクライエントと称した。.

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根拠に基づく医療

根拠に基づく医療(こんきょにもとづくいりょう、evidence-based medicine, EBM)とは、「良心的に、明確に、分別を持って、最新最良の医学知見を用いる」("conscientious, explicit, and judicious use of current best evidence") 医療のあり方をさす 。エビデンスに基づく医療とも呼ぶ。 治療効果・副作用・予後の臨床結果に基づき医療を行うというもので、専門誌や学会で公表された過去の臨床結果や論文などを広く検索し、時には新たに臨床研究を行うことにより、なるべく客観的な疫学的観察や統計学による治療結果の比較に根拠を求めながら、患者とも共に方針を決めることを心がける。.

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民間療法

民間療法(みんかんりょうほう)とは、古くから民間で見出され伝承されてきた方法によって行う治療法のことである。戦前の昭和期から広く使われるようになった言葉で、通常医療に含まれない「療法」群を指すもので、健康術(体制の容認しない医学システムを用いた健康法で、一つの体系を持っているもの)や健康法(健康術よりずっと単純なもの)、呪術的療法をその内容とする井村宏次 著『霊術家の黄金時代』 ビイング・ネット・プレス、2014年。 民間療法の一部は、様々な観点から代替医療の一部と見られることがある。これについては代替医療の項目を参照のこと。.

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服薬コンプライアンス

服薬コンプライアンス(ふくやくコンプライアンス)は、患者が薬剤規定どおりに服薬することである。コンプライアンスの語は、迎合性という意味である。現在では、正しい情報による説明と同意というインフォームド・コンセントの概念の登場と共に、アドヒアランスの概念に移行した。.

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明治

明治(めいじ)は日本の元号の一つ。慶応の後、大正の前。新暦1868年1月25日(旧暦慶応4年1月1日/明治元年1月1日)から1912年(明治45年)7月30日までの期間を指す。日本での一世一元の制による最初の元号。明治天皇在位期間とほぼ一致する。ただし、実際に改元の詔書が出されたのは新暦1868年10月23日(旧暦慶応4年9月8日)で慶応4年1月1日に遡って明治元年1月1日とすると定めた。これが、明治時代である。.

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感受性訓練

感受性訓練(かんじゅせいくんれん、Sensitivity training、ST)とは、人が自らの先入観をより強く認識し、自己及び他者に対してより理解のある人間になること、人間関係への洞察力を深めることを目標とする一つの訓練の形である。 参加者同士で語り合い、集団の相互作用を学習者自身が体験し、それを通じて人間関係を学び、対人的共感性を高めていく集中的グループ体験、グループ・セラピー、ラボラトリー・メソッドによる体験学習(体験学習によるトレーニング)、態度・行動変容の技法として位置づけられている能力訓練法、個人変容の技法である後藤学 大坊郁夫 対人社会心理学.

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感情

感情(かんじょう)とは、ヒトなどの動物がものごとやヒトなどに対して抱く気持ちのこと。喜び、悲しみ、怒り、諦め、驚き、嫌悪、恐怖などがある(感情の一覧)。.

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手当て療法

手当て療法(てあてりょうほう)。手当ては世界各地で見られる療法で、手のひらや指先を患部などに当てたりかざしたりするだけで身体の不調を治そうとする方法である。触手療法(しょくしゅりょうほう)、手のひら療法(てのひらりょうほう)、手かざし、ハンド・ヒーリング、ヒーリング・タッチとも呼ばれる 有元裕美子 『スピリチュアル市場の研究:データで読む急拡大マーケットの真実』 東洋経済新報社 2011 ISBN 9784492761991 pp.13-14,92-95,115-127.

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1968年

記載なし。

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