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徳倫理学

索引 徳倫理学

徳倫理学(とくりんりがく、英語 Virtue Ethics)は、規範倫理学のアプローチの一つである。それは、義務や規則(義務論)や行為の帰結(帰結主義、功利主義)を強調する倫理学と対比され、徳や性格を強調するものとみなされている。この理論の起源は、少なくともプラトンやアリストテレスに遡る(それが、より古くは中国哲学に起源があるかは議論がある)。近代の徳倫理学は、必ずしもアリストテレス的な伝統を引き継いでいるわけではない。だが、多くのタイプが古代ギリシャ哲学に由来する三つの概念を利用している。これらの概念は、アレテー(卓越性や徳)、フロネーシス(実践的もしくは道徳的知慮)、エウダイモニア(普通は「幸福」と訳される)である。.

17 関係: 功利主義帰結主義人間ポストモダンプラトンデイヴィッド・ヒュームフィリッパ・フットアラスデア・マッキンタイアアリストテレスエリザベス・アンスコム倫理学義務論行為規範倫理学貢献心英語

功利主義

功利主義(こうりしゅぎ、utilitarianism)とは、行為や制度の社会的な望ましさは、その結果として生じる効用(功利、有用性、utility)によって決定されるとする考え方である。帰結主義の1つ。「功利主義」という日本語の語感がもたらす誤解を避けるため、「公益主義」や「大福主義」といった訳語が用いることが提案されている。 倫理学、法哲学、政治学、厚生経済学などにおいて用いられる。.

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帰結主義

帰結主義(きけつしゅぎ、)とは、行為を道徳的に判断する際に、その行為から生じる帰結(結果)を考慮に入れる立場を指す。功利主義は、帰結主義のひとつの立場である。俗に結果主義と呼ばれることもある。.

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人間

人間(にんげん、英: human beingジーニアス和英辞典「人間」)とは、以下の概念を指す。.

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徳(とく、ἀρετή アレテー, virtūs, virtue)は、人間の持つ気質や能力に、社会性や道徳性が発揮されたものである。 徳は卓越性、有能性で、それを所持する人がそのことによって特記されるものである。人間に備わって初めて、徳は善き特質となる。人間にとって徳とは均整のとれた精神の在り方を指すものである。これは天分、社会的経験や道徳的訓練によって獲得し、善き人間の特質となる。徳を備えた人間は他の人間からの信頼や尊敬を獲得しながら、人間関係の構築や組織の運営を進めることができる。徳は人間性を構成する多様な精神要素から成り立っており、気品、意志、温情、理性、忠誠、勇気、名誉、誠実、自信、謙虚、健康、楽天主義などが個々の徳目と位置付けることができる。.

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ポストモダン

ポストモダン()とは、「モダニズム(近代主義)がその成立の条件を失った(と思われた)時代のこと。ポストモダニズム とは、そのような時代を背景として近代主義の閉塞を打開すべく成立した、モダニズム(近代主義)を批判する文化的諸分野上の運動(ムーブメント)のこと。脱近代主義。"主に哲学・思想・文学・建築の分野で用いられる語。.

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プラトン

プラトン(プラトーン、、Plato、紀元前427年 - 紀元前347年)は、古代ギリシアの哲学者である。ソクラテスの弟子にして、アリストテレスの師に当たる。 プラトンの思想は西洋哲学の主要な源流であり、哲学者ホワイトヘッドは「西洋哲学の歴史とはプラトンへの膨大な注釈である」という趣旨のことを述べた“ヨーロッパの哲学の伝統のもつ一般的性格を最も無難に説明するならば、プラトンに対する一連の脚註から構成されているもの、ということになる”(『過程と実在』)。ちなみに、ホワイトヘッドによるこのプラトン評は「あらゆる西洋哲学はプラトンのイデア論の変奏にすぎない」という文脈で誤って引用されることが多いが、実際には、「プラトンの対話篇にはイデア論を反駁する人物さえ登場していることに見られるように、プラトンの哲学的着想は哲学のあらゆるアイデアをそこに見出しうるほど豊かであった」という意味で評したのである。。『ソクラテスの弁明』や『国家』等の著作で知られる。現存する著作の大半は対話篇という形式を取っており、一部の例外を除けば、プラトンの師であるソクラテスを主要な語り手とする。 青年期はアテナイを代表するレスラーとしても活躍し、イストミア大祭に出場した他、プラトンという名前そのものがレスリングの師から付けられた仇名であると言われているディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』3巻4節。(中野好夫訳、1984年、pp.

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デイヴィッド・ヒューム

デイヴィッド・ヒューム(David Hume、ユリウス暦1711年4月26日(グレゴリオ暦5月7日) - 1776年8月25日)は、イギリス・スコットランド・エディンバラ出身の哲学者である。ジョン・ロック、ジョージ・バークリーらに続き英語圏の経験論を代表する哲学者であり、歴史学者、政治哲学者でもある。生涯独身を通し子供もいなかった。.

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フィリッパ・フット

フィリッパ・ルース・フット(Philippa Ruth Foot、旧姓Bosanquet、1920年10月3日-2010年10月3日)はイギリスの哲学者。倫理学分野における業績で著名。 今日の徳倫理学を築いたうちの一人と目されている。1950年代・1960年代の研究とそれ以降では立場に大きな違いがあり、後年はアリストテレスの倫理学を現代に復活させ、それが現代社会の問題に対しても適応可能であり、義務論や功利主義といった現代持て囃されている倫理学説にも対抗しうるものであることを示そうと試みたものと捉える事が出来る。また特に帰結主義を批判して、分析哲学の内に規範倫理学を再び打ち立てようとした研究も非常に重要である。よく知られた例はいわゆる「トロッコ問題」であり、この問題については今も議論が続けられている。フットの方法論には後期ウィトゲンシュタインの影響が見てとれるが、ウィトゲンシュタインによって扱われた題材をそのまま取り上げることはほとんどなかった。 Philippa Ruth Foot (née Bosanquet; 3 October 1920 – 3 October 2010) was a British philosopher, most notable for her works in ethics.

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アラスデア・マッキンタイア

アラスデア・マッキンタイア(Alasdair MacIntyre、1929年1月12日 - )は、アメリカ合衆国におけるコミュニタリアニズム(共同体主義)の哲学者。ノートルダム大学教授(2005年現在)。徳倫理学の主要な唱道者の一人。 同時代の英語圏の哲学者が論理的、分析的、あるいは科学的な基礎から問題に取り組んだのと対照的に、マッキンタイアは論争が絶えない複雑な倫理学や思想史、実践理性、アリストテレス、トマス・アクィナスの思想の諸問題を巧みに整理してシンプルな叙述形式で提示することから、哲学研究者から一般読者に至るまで広く評価されている。.

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アリストテレス

アリストテレス(アリストテレース、Ἀριστοτέλης - 、Aristotelēs、前384年 - 前322年3月7日)は、古代ギリシアの哲学者である。 プラトンの弟子であり、ソクラテス、プラトンとともに、しばしば「西洋」最大の哲学者の一人とされ、その多岐にわたる自然研究の業績から「万学の祖」とも呼ばれる。特に動物に関する体系的な研究は古代世界では東西に類を見ない。イスラーム哲学や中世スコラ学、さらには近代哲学・論理学に多大な影響を与えた。また、マケドニア王アレクサンドロス3世(通称アレクサンドロス大王)の家庭教師であったことでも知られる。 アリストテレスは、人間の本性が「知を愛する」ことにあると考えた。ギリシャ語ではこれをフィロソフィア()と呼ぶ。フィロは「愛する」、ソフィアは「知」を意味する。この言葉がヨーロッパの各国の言語で「哲学」を意味する言葉の語源となった。著作集は日本語版で17巻に及ぶが、内訳は形而上学、倫理学、論理学といった哲学関係のほか、政治学、宇宙論、天体学、自然学(物理学)、気象学、博物誌学的なものから分析的なもの、その他、生物学、詩学、演劇学、および現在でいう心理学なども含まれており多岐にわたる。アリストテレスはこれらをすべてフィロソフィアと呼んでいた。アリストテレスのいう「哲学」とは知的欲求を満たす知的行為そのものと、その行為の結果全体であり、現在の学問のほとんどが彼の「哲学」の範疇に含まれている立花隆『脳を究める』(2001年3月1日 朝日文庫)。 名前の由来はギリシア語の aristos (最高の)と telos (目的)から 。.

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エリザベス・アンスコム

ートルード・エリザベス・マーガレット・アンスコム (Gertrude Elizabeth Margaret Anscombe、1919年3月18日 - 2001年1月5日)は、イギリスの哲学者である。アイルランド・リムリック生まれ。彼女はウィトゲンシュタインの学生のひとりであり、のちにウィトゲンシュタインの哲学の権威となった。『哲学探究』を含む数多くのウィトゲンシュタインの著作を翻訳・編集した。1970年からケンブリッジ大学で哲学の教授を務めた。 彼女には、心の哲学、行為の哲学、哲学的論理学、言語哲学、それに倫理学の著作がある。彼女の1958年の論文「現代の道徳哲学」は、分析哲学に「帰結主義」という用語を付け加えた。この論文とこれに続いて発表された論文は、現在の徳倫理学に対して大きな影響を与えた。彼女の『インテンション』という論文は、彼女の最大かつ最も影響力のある業績であると認められている。哲学の世界では、意図、行為、実践的理性という概念に対して、引き続き関心がもたれているが、この関心を喚起した主たるきっかけは彼女の論文であった。.

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倫理学

倫理学(りんりがく、Ηθική、ethica、ethics)あるいは道徳哲学(どうとくてつがく、moral philosophy)とは一般に行動の規範となる物事の道徳的な評価を理解しようとする哲学の研究領域の一つである。 法哲学・政治哲学も規範や価値をその研究の対象として持つが、こちらは国家的な行為についての規範(法や正義)を論ずることとなる。ただしこれら二つの学問分野が全く違う分野として扱われるようになったのは比較的最近である。.

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義務論

義務論(ぎむろん、英語:Deontology)とは、哲学者であり倫理学者であるカントの唱えた道徳論である。 その内容は「汝の信条が普遍的法則となることを、その信条を通して汝が同時に意欲できる、という信条に従ってのみ行為せよ」というもの。 功利主義などを含む帰結主義とは対立する関係にある。.

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行為

行為(こうい)とは、人が意志(意思)に基づいてすること。.

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規範倫理学

規範倫理学(きはんりんりがく、Normative ethics)とは、倫理的行為に関する学問分野である。哲学的倫理学の一領域であり、道徳的な観点から見て、人はいかに行為すべきかにまつわる諸問題を探求する。規範倫理学はメタ倫理学とは次の点で異なっている。つまり、メタ倫理学は道徳的言語の意味と道徳的事実に関する形而上学を扱うのに対し、規範倫理学は行為の正しさと不正の基準を検討するものである。また、人々の道徳的信念についての経験的探求である記述倫理学とも、規範倫理学は区別される。別の言い方をすれば、記述倫理学は、例えば、「殺人は常に不正である」と信じる人びとの割合がどれほどかを調査するのに対し、規範倫理学は、そのような信念が正しいのかという事柄自体を検討することに関心を持つ。したがって、規範倫理学は時に、記述的(descriptive)ではなく「指令的(prescriptive)」な学問であると言われる。しかし、道徳的実在論と呼ばれる特定のメタ倫理学的立場によると、道徳的事実は記述的であると同時に指令的でもあるとされる。 伝統的な道徳理論では、任意の行為が正しいか正しくないかは、原理原則にもとづいて決定される。この類の古典的理論としては、功利主義、カント主義、そしていくつかの種類の契約主義がある。主にこれらの理論が、難しい道徳的決定を下すための包括的道徳原理を提供してきた。.

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貢献心

貢献心(こうけんしん)とは、人間の持つ利他の心。.

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英語

アメリカ英語とイギリス英語は特徴がある 英語(えいご、)は、イ・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属し、イギリス・イングランド地方を発祥とする言語である。.

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