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山論

索引 山論

山論(さんろん、やまろん)は、山林・原野など山に関する争論。日本の江戸時代において盛んに発生した。 山は材木などの林産物を算出し、狩猟や交易を含めた山稼ぎは可耕地の乏しい山村においては重要な場となっていた。日本の近世社会の成立過程では検地が実施され、米の生産高に基づく石高制が成立するが、山村の山稼ぎについても山改を行い石高に換算されて年貢が負荷された。 山林の利用については村落同士で共同利用を行う入会慣行が存在したことから用益権をめぐる争論が発生しやすく、境界などを巡る山論が発生した。 山論については幕府や領主による裁定を受けることが多く、境界論争の証拠として裁許証文や裁許絵図が作成される。領主権露力は山論の介入により在地社会への支配を強化していたことも指摘されている。.

9 関係: 山本英二年貢入会石高制裁許絵図検地水論江戸時代

蓼科山 山(やま)とは、周囲よりも高く盛り上がった地形や場所のことを言い、平地と比べ、傾斜した地形から成る。また、地形学では丘陵や台地よりも高度や起伏が大きいものを指す。.

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山本英二

山本 英二(やまもと えいじ、1961年9月29日 - )は、日本の日本史学者。専攻は日本近世史。.

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年貢

年貢(ねんぐ)は、日本史上の租税の一形態。律令制における田租が、平安時代初期-中期に律令制が崩壊・形骸化したことにともなって、年貢へと変質したが、貢租(こうそ)という別称に名残が見られる。その後、中世・近世を通じて、領主が百姓(農民でなく普通の民をいう。)を始めとする民衆に課する租税として存続した。主に、米で納めるため、その米を年貢米(ねんぐまい)と呼ばれた。.

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入会

入会.

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石高制

石高制(こくだかせい)とは、土地の標準的な収量(玄米収穫量)である石高を基準として組み立てられた日本近世封建社会の体制原理のことである。土地の大小や年貢量のみならず、身分秩序における基準として用いられた。.

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裁許絵図

裁許絵図(さいきょえず)とは、中世・近世において水や土地の用益権や領有権を巡る争いに関して、訴訟機関の裁許を絵図と文字によって示したもの。 江戸幕府の評定所では裁許の内容を絵図の形で表現し、裏側に文書の形で表現した上で担当者の署名・捺印がされた裁許裏書絵図(さいきょうらがきえず)が作成され、評定所と原告・被告の3者がそれぞれ同一のものを1枚ずつ保有した。江戸時代の用益権や領有権の争いは町村間だけではなく、そこを領知する領主に関わる問題でもあったために幕府の評定所を関与し、国郡の境界を巡る訴訟については裁許裏書絵図に老中の加判を行った(『公事方御定書』下巻第2条)。.

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検地

検地(けんち)とは中世から近世にかけて行われた田畑の面積と収量の調査のことである。現在の課税台帳整備に当たるもの。.

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水論

水論(すいろん、みずろん)とは、灌漑用水の田への分配(分水)をめぐる論争または紛争。境相論(論所)を指すこともある。「水争い」「水喧嘩」「水騒動」「水紛争」ともいう。.

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江戸時代

江戸時代(えどじだい)は、日本の歴史において徳川将軍家が日本を統治していた時代である。徳川時代(とくがわじだい)とも言う。この時代の徳川将軍家による政府は、江戸幕府(えどばくふ)あるいは徳川幕府(とくがわばくふ)と呼ぶ。 藩政時代(はんせいじだい)という別称もあるが、こちらは江戸時代に何らかの藩の領土だった地域の郷土史を指す語として使われる例が多い。.

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