ロゴ
ユニオンペディア
コミュニケーション
Google Play で手に入れよう
新しい! あなたのAndroid™デバイスでユニオンペディアをダウンロードしてください!
インストール
ブラウザよりも高速アクセス!
 

密結合クラスター

索引 密結合クラスター

密結合型クラスター(みつけつごうがた-)とは、クラスターに参加するノード間で各種資源と情報を共有し、1台のサーバのように動作するクラスターのこと。密結合クラスターでは、多くの場合、幾つかのサービスを提供する計算資源/処理環境を、1台のコンピュータに模して提供するため、クラスターに参加する個々のノードの障害によるサービスの中断を防ぐことが可能となる。 その代表的な例として、高可用クラスターがある。高可用クラスターを構成するノードは、多くの場合、共有リソースとしてのストレージや共有メモリ領域を持ち、実際にサービスを提供する稼動系ノードと、それをバックアップするための待機系ノードが存在する。現在の主流の形態としては、稼動ノードがN台存在し、それをバックアップする待機ノードが1台という形態(N+1構成と呼ぶ)を持つ構成が取られる事が多い。 高可用クラスターの弱点として、本来、サービス提供を行なうノードがM個存在すべき処、M+1以上のサービスノードが稼動してしまい、仮想的に割り当てられるIPアドレスの競合や、想定外の資源の奪い合いが発生し、クラスター全体や、そのクラスターを利用するシステム全体が停止してしまう事象が発生しうる点にある。 この状態をスプリットブレインシンドローム(SBS)と呼び、高可用クラスターにおける忌避すべき状態である。 多くの高可用クラスターパッケージでは、このSBSを避けるため、クォーラムディスク(ロックディスク)やSCSIロック(SCSIリサーブ/フェンシングなどの呼称が存在する)によるノードのサバイバルスキーマ/ロジックを持ち、サービスの継続提供を意識した制御を行っている。 商用UNIX/Linux上の高可用クラスターによるDBクラスター等では、ノード間での情報共有にシェアード(共有)ディスクを利用し、DBファイルの引継ぎなどの情報の継続性を図る。さらにこのシェアードディスクへのアクセスパスを複数持ち(ストレージマルチパス)、あるパスの障害時には健常なパスへ自動で切り替えるなど、サービスのサバイバリティ向上を目指した施策が多く取り入れられている。 また、ノード間の監視には監視パケット専用のLAN(ハートビートLAN)を複数もち、ハートビートと呼ばれる独自監視用パケットを飛ばし合う事で互いの動作を監視しあう方式を取るものが主流である。 商用UNIX/Linuxの高可用クラスターパッケージの代表例としてAIXのHACMP、HP-UXのMC/ServiceGuard、SolarisのSunClusterが、複数の環境に対応するVxClusterServerが存在する。またLinuxでは、LifeKeeper(サイオステクノロジー)、CLUSTERPRO(NEC)などがある。Windows向けとしては「Windows Server Failover Cluster」がある。オープンソースソフトウェアとしてはLinuxで動くPacemaker/Heartbeat/Corosync などが存在する。.

20 関係: AIXフォールトトレラントシステムコンピュータ・クラスタースプリットブレインシンドロームサイオステクノロジーCLUSTERPRO疎結合クラスター補助記憶装置HP-UXLinuxLinux-HAMC/ServiceGuardMicrosoft Clustering ServiceMicrosoft WindowsPowerHASmall Computer System InterfaceSolarisSunClusterUNIXVxClusterServer

AIX

AIX(Advanced Interactive Executive、エーアイエックス)は、IBM の UNIX オペレーティングシステムのブランド名である。.

新しい!!: 密結合クラスターとAIX · 続きを見る »

フォールトトレラントシステム

フォールトトレラントシステム(Fault tolerant system)は、その構成部品の一部が故障しても正常に処理を続行するシステムである。本項目はフォールトトレラントシステムの特定の実装方法に関して記述する。一般的な理論についてはフォールトトレラント設計を参照されたい。.

新しい!!: 密結合クラスターとフォールトトレラントシステム · 続きを見る »

コンピュータ・クラスター

ンピュータ・クラスターとは、複数のコンピュータを結合し、クラスター(葡萄の房)のようにひとまとまりとしたシステムのこと。単に「クラスター」または「クラスタリング」とも呼ばれる。1台のコンピュータでは得られないような、強力な計算性能や可用性を得ることができる。コンピュータ・クラスターは、クラスタリングを実現するためのハードウェアやソフトウェアなどにより構成される。但し、ネットワークを介してデータを入力して処理を開始するため、処理開始までの遅延が大きくなる欠点がある。.

新しい!!: 密結合クラスターとコンピュータ・クラスター · 続きを見る »

スプリットブレインシンドローム

プリットブレインシンドローム(split-brain syndrome)またはネットワークパーティション問題とは、複数のコンピュータ(ノード)を相互接続して1台のサーバのように動作させるシステム(密結合クラスター)において、ハードウェアやインターコネクトの障害によりシステムが分断され、1つのサービス(仮想IPを含む)がクラスタ内の複数のノード群で同時に起動してしまい、サービス供給が停止してしまう状況のこと。 スプリットブレインシンドロームが発生すると、クラスター外からのサービスへのアクセスが不能な状態に陥ったり、複数のノードのデータベースへの書き込みが競合し、データベースを破壊したり一貫性を喪失するなど、さまざまな致命的現象を引き起こすことになる。 ミッションクリティカルな密結合クラスターには、障害が発生した場合もクラスターを動的に再構成してサービスを維持する対障害機構が備わっており、スプリットブレインシンドロームはこの機構によって発生する副産物といえる。.

新しい!!: 密結合クラスターとスプリットブレインシンドローム · 続きを見る »

サイオステクノロジー

イオステクノロジー株式会社は、Linuxに代表されるオープンソースソフトウェア (OSS)とJavaをコアテクノロジーに、システムやソフトウェアの設計、開発、販売、サポートなど、幅広くサービスを提供しているサイオス (企業)のグループ事業会社である。.

新しい!!: 密結合クラスターとサイオステクノロジー · 続きを見る »

CLUSTERPRO

CLUSTERPRO(クラスタープロ)は、NECによる汎用オープン系高可用クラスターパッケージのこと。.

新しい!!: 密結合クラスターとCLUSTERPRO · 続きを見る »

疎結合クラスター

結合クラスター(そけつごうクラスター)とは、コンピュータ・クラスター配下のサーバ(ノードと呼ぶ)群の間で共有するシステムリソース(メモリ/ディスク/CPUなど)を持たない、非共有型クラスターの事を呼ぶ。 多くの場合、情報の共有に必要なメッセージング機能を搭載し、必要な通知のみを送り合う。 そのため、各ノードが単独に動作する様に見え、クラスター配下に追加するノード数に合わせてスケーラブルに性能が向上し易い。一方、実際はその上流にてシステムの統合性を確保している事が多く、上流側に配置される機器の制御を工夫する必要がある。 例を挙げれば、コンシューマサイトのWebサーバ群であり、制御する上位層としてはロードバランサとなる。 また、PCクラスタにより実現される科学技術計算システムも該当する。.

新しい!!: 密結合クラスターと疎結合クラスター · 続きを見る »

補助記憶装置

パーソナルコンピュータのハードディスク 補助記憶装置(ほじょきおくそうち)は記憶装置の分類で、「主記憶装置」がコンピュータのメインのバスに直接接続され、CPUが即座にアクセスでき、演算の対象にもできる場合もあるのに対し、外部バスに接続され、CPUからは直接アクセスできないものを指す。レイテンシやスループットは遅いが比較すると大容量である。二次記憶装置などとも。.

新しい!!: 密結合クラスターと補助記憶装置 · 続きを見る »

HP-UX

HP-UX (Hewlett-Packard UNIX) は、旧ヒューレット・パッカード(HP)社、現ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)社製の UNIX オペレーティングシステムである。ワークステーションおよび中・大規模システム用サーバに採用されている。System V(初期はSystem III)ベースのプロプライエタリUNIXである。.

新しい!!: 密結合クラスターとHP-UX · 続きを見る »

Linux

Linux(リナックス、他の読みは後述)とは、Unix系オペレーティングシステムカーネルであるLinuxカーネル、およびそれをカーネルとして周辺を整備したシステム(GNU/Linuxシステムも参照)である。.

新しい!!: 密結合クラスターとLinux · 続きを見る »

Linux-HA

Linux-HAロゴ Linux-HA (High-Availability Linux) は、Linux、FreeBSD、OpenBSD に高可用ソリューション(高可用クラスター)を提供するプロジェクトであり、これらプラットフォームでの信頼性、可用性、保守性 (RAS) を促進することを目的としている。 プロジェクトの主な成果は Heartbeat というソフトウェアで、GPLライセンスの高可用クラスター用クラスタ管理プログラムである。主な特徴・機能は以下の通り。.

新しい!!: 密結合クラスターとLinux-HA · 続きを見る »

MC/ServiceGuard

MC/ServiceGuardとは、ヒューレットパッカード (HP) のHP-UXかLinuxで高可用性を実現するクラスターパッケージのこと。 現在の最新バージョンは11.19(2009年4月リリース)。先頭の11と言う数字は、HP-UXのバージョン数に合わせ付けられている。 なお、バージョン11.15以降はServiceguardまたはHP Serviceguardが正式名称。旧称はMC/ServiceGuardまたはMulti-Computer/ServiceGuard。 商用UNIX系高可用クラスター構築実績において、IBM社のHACMPと同等の実績を持つ。 2009年4月、HPはServiceGuard for Linux 11.19を最終バージョンとすることを発表した。その後、2012年にProject Odyssayを発表し、Serviceguard for Linuxを再度発売することを決定した。.

新しい!!: 密結合クラスターとMC/ServiceGuard · 続きを見る »

Microsoft Clustering Service

MSCS(MicroSoft Clustering Service)とはマイクロソフトにより開発された、Windowsのサーバ用オペレーティングシステム (OS) にて構築するフェイルオーバー型クラスタリング技術を言う。Windows Server 2008以降では「Windows Server Failover Cluster (WSFC)」という名称に変更されている。.

新しい!!: 密結合クラスターとMicrosoft Clustering Service · 続きを見る »

Microsoft Windows

Microsoft Windows(マイクロソフト ウィンドウズ)は、マイクロソフトが開発・販売するオペレーティングシステム (OS) の製品群。グラフィカルユーザインタフェース (GUI)を採用している。.

新しい!!: 密結合クラスターとMicrosoft Windows · 続きを見る »

PowerHA

PowerHA(パワーエッチエー)は、IBMのPOWERシステムベースのAIXおよびLinuxプラットフォーム用の、高可用性のためのクラスターパッケージである。当初の名称はHigh Availability Cluster Multiprocessing(HACMP、エッチエーシーエムピー)だったが、2008年にPowerHAと改名された。.

新しい!!: 密結合クラスターとPowerHA · 続きを見る »

Small Computer System Interface

(スモール コンピュータ システム インターフェース、小型計算機システムインタフェース)、略して (スカジー)は、主に周辺機器とコンピュータなどのハードウェア間のデータのやりとりを行うインタフェース規格の一つである。SCSIを使用可能にするインタフェース装置をSCSIインタフェースと呼ぶ。ANSI(米国規格協会)によって規格化されている。.

新しい!!: 密結合クラスターとSmall Computer System Interface · 続きを見る »

Solaris

Solaris(ソラリス)はサン・マイクロシステムズ(サン)によって開発され、UNIXとして認証を受けたオペレーティングシステム (OS) である。2010年1月27日のオラクルによるサン買収に伴い、現在の開発は同社が担っている。 プロプライエタリ・ソフトウェアであるが、かつてコア部分(ONという:OS+NETの略)はOpenSolarisとしてオープンソース化されたが、2010年8月以降、ONのソースコードの公開はされていない。 なお、公開されていたONのソースコードは、有志の手によってIllumosプロジェクトとしてオープンソース化されたまま更新が続けられている。.

新しい!!: 密結合クラスターとSolaris · 続きを見る »

SunCluster

Sun Cluster(サン・クラスター)とは、Sun 社による高可用クラスターパッケージの名称。 現在は Sun Cluster, Sun Cluster Geographic Edition, Sun Cluster Agent の総称として Oracle Solaris Cluster とも呼ばれる。 Oracle ClusterwareはOracleRACに対して利用されるクロスプラットフォームのクラスタソフトであり、Oracle Solaris Clusterと全く別の製品であるため注意が必要である。 現在リリースされている最新のバージョンは 3.3 であり、Oracle 社の提供する UNIX OS の Solaris 10 で動作する。(バージョン3.2は Solaris 9,10で動作する) Sun Cluster は、Solaris OS のカーネルモジュールとして動作する点が特徴的である。 Solaris OS 上で動作する 高可用性クラスタの競合製品として Symantec 社の VERITAS Cluster Server がある。 VERITAS Cluster Server のほうが稼動実績も多くこちらが使われることが多い。.

新しい!!: 密結合クラスターとSunCluster · 続きを見る »

UNIX

UNIX (ユニックス、Unix、)は、コンピュータ用のマルチタスク・マルチユーザーのオペレーティングシステムの一種である。公式な商標は「UNIX」だが、商標以外の意味として「Unix」、またはスモールキャピタルを使用して「Unix」などとも書かれる。Unixは1969年、AT&Tのベル研究所にて、ケン・トンプソン、デニス・リッチーらが開発を開始した。 当初はアセンブリ言語のみで開発されたが、1973年にほぼ全体をC言語で書き直した。このため、Unixは歴史上、初めて高水準言語で書かれたOSであると言われる。 1973年の段階ではPDP-11に依存したコードが多く、移植性は低かったが、その後徐々にPDP-11に依存したコードを減少させ、1978年にInterdata 8/32への移植に成功して以降、徐々に他のプラットフォームにも移植されていった。 現在では「Unix」という語は、Unix標準に準拠するあらゆるオペレーティングシステムの総称でもある。現在ではUnixシステムは多数の系統に分かれており、AT&Tの開発停止後も、多数の商用ベンダーや非営利組織などによって開発が続けられている。 1970年代から1980年代の初期にかけて、Unixは大学や研究所などの教育機関で広範囲に採用され、特にカリフォルニア大学バークレー校をオリジナルとするBSD系統が誕生した。また Version 7 Unix や UNIX System V の特徴を持つオペレーティングシステムは「伝統的なUNIX」(traditional Unix)とも呼ばれる。 2007年に、「UNIX」の商標の所有者である標準化団体のThe Open Groupは、Single UNIX Specificationを完全に満たすと認証を受けたシステムのみが「UNIX」の商標を得られるとした。このためそれ以外のシステムは(ずっと以前から、AT&T版およびBSD以外を指して使われていた用語だが)「Unixシステムライク」または「Unixライク(Unix系)」と呼ばれるようになった。ただし The Open Groupはその呼称を気に入っていない。 現在では多く使われているUnixとしてはmacOS、AIX、HP-UX、Solarisなどがある(いずれも商用)。また認証を受けていないUnix系としてはLinux(派生OSにAndroid他)やMINIX、BSDの派生OS(FreeBSD、NetBSD、OpenBSD、DragonFly BSDなど)がある。.

新しい!!: 密結合クラスターとUNIX · 続きを見る »

VxClusterServer

VxClusterServer(Veritas Cluster Server、VCS)とは、VERITAS社による高可用クラスターパッケージのことである。.

新しい!!: 密結合クラスターとVxClusterServer · 続きを見る »

ここにリダイレクトされます:

密結合クラスタ

出ていきます入ってきます
ヘイ!私たちは今、Facebook上です! »