ロゴ
ユニオンペディア
コミュニケーション
Google Play で手に入れよう
新しい! あなたのAndroid™デバイスでユニオンペディアをダウンロードしてください!
ダウンロード
ブラウザよりも高速アクセス!
 

多色性

索引 多色性

多色性(たしょくせい)とは、結晶の色が、偏光面と結晶軸、観察方向の位置関係によって異なる色に見える光学現象である。色変化が明確でなく、色調の濃淡に変化が見られるだけの場合もあるが、これも多色性という。.

49 関係: 偏光顕微鏡大阪教育大学変色効果宝石ペリドットチタン石モルガナイトリシア輝石ルビートルマリントパーズフェナカイトベニト石アメシストアレキサンドライトアクアマリンエメラルドオレンジ色コランダムジルコンサファイア光学石英灰簾石灰色立方晶系等方的と異方的紅柱石緑柱石結晶無色燐灰石菫青石頑火輝石複屈折黄色茶色金緑石鉱物鉱物学電場桃色正長石水色普通角閃石

偏光顕微鏡

ライカ製の偏光顕微鏡 偏光顕微鏡(へんこうけんびきょう、polarization microscope または polarizing microscope)は光学顕微鏡の一種。試料に偏光を照射し、偏光および複屈折特性を観察するために用いられる。偏光特性は結晶構造や分子構造と密接な関係があるため、鉱物学や結晶学の研究で多く用いられる。他、高分子化学や液晶の研究、細胞の偏光性構造の研究などにも用いられる。.

新しい!!: 多色性と偏光顕微鏡 · 続きを見る »

大阪教育大学

;前史;新制大学.

新しい!!: 多色性と大阪教育大学 · 続きを見る »

変色効果

優れた変色効果を示すアレキサンドライト 変色効果(へんしょくこうか)は、鉱物に見られる光の効果のひとつで、ある鉱物が異なる光源下で違う地色を示すことを云う。特に宝石に関しては、日光・蛍光灯下と白熱光・燃焼光下での明瞭に色が違って見える現象を指し、具体的にはアレキサンドライトだと日光・蛍光灯下では暗緑色、青緑色を示すが、白熱灯や蝋燭の明かりの下だと赤紫色に変わる。アレキサンドライト効果ともいい、この効果を示す石をアレキタイプなどともいう。 変色効果自体は18世紀から知られており、白昼は深い青、夜間の人工照明下においてはアメシストに似たスミレ色を呈するサファイアが不思議なサファイアと呼ばれ、小説の題材にされたりした。一躍有名になったのは19世紀になり、青緑から赤紫へと劇的な変色効果を示すアレキサンドライトがロシアで発見されてからである。 変色効果の原理をアレキサンドライトを例にとり説明すると、これはこの石が黄色系スペクトルを吸収するクロムを含有し、また石が反射する光に赤色要素と緑色要素の両方が平均的に存在し、青みが強い光線の元では青色系の色を、赤みが強い光線の元では赤色系の色を反射するためである。 宝石として用いられる素材で、変色効果を有することがある鉱物にはアメシスト、ガーネット、クリソベリル、不純物としてバナジウムを含んだサファイアやスピネル、トルマリン、人工宝石であるCZ(キュービックジルコニア)などがある。 アレキサンドライトは変色効果を示すクリソベリルを指し、変色効果を示すガーネットとともに色変化が劇的で希少性も高いが、その他の石についてはそれほど珍しいものでもなく、変色もサファイアやスピネルを例にとると上述したように多くは青とスミレ色など、さほど劇的ではないのでそれほど注目されない。しかし変色の程度は個々の石一つ一つで異なるので、同じアレキサンドライトでも赤があまり出ない、程度のあまり良くない石は安価になり、劇的な色変化を示す石は人工宝石を除き種類を問わず高価になる。 また安価に人工合成できるキュービック・ジルコニア(CZ)や、サファイア、スピネルについては人工合成されたそれらが合成アレキサンドライトという触れ込みで安物のジュエリーに取り付けられ、販売されることがある。またガラスにも変色効果が認められる製品があり、ダイクロイック・ガラスと呼ばれる。.

新しい!!: 多色性と変色効果 · 続きを見る »

宝石

宝石(ほうせき)とは、希少性が高く美しい外観を有する固形物のこと。一般的に外観が美しく、アクセサリーなどに使用される鉱物を言う。 主に天然鉱物としての無機物結晶を指すが、ラピスラズリ、ガーネットのような数種の無機物の固溶体、オパール、黒曜石、モルダバイトのような非晶質、珊瑚や真珠、琥珀のような生物に起源するもの、キュービックジルコニアのような人工合成物質など様々である。.

新しい!!: 多色性と宝石 · 続きを見る »

ペリドット

ペリドットの原石 ペリドット(、ペリドートとも)とは宝石の一種である。カンラン石(苦土橄欖石)の中で、宝石として扱われるものがこう呼ばれる。 含有する鉄分の作用によって、緑色を示す。 ペリドットは、夜間照明の下でも昼間と変わらない鮮やかな緑色を維持したため、ローマ人からは「夜会のエメラルド」と呼ばれていた。後にペリドットは十字軍によって紅海に浮かぶセントジョンズ島から持ち帰られ、中世の教会の装飾に使われた。200カラット以上ある大きなペリドットが、ケルン大聖堂にある東方の三博士の3つの聖堂を飾っている。.

新しい!!: 多色性とペリドット · 続きを見る »

チタン石

チタン石(チタンせき、titanite、チタナイト)またはくさび石(くさびいし、sphene、スフェーン)とは、ケイ酸塩鉱物の一種で、組成にチタンを含む(そのことがチタナイトという名前の由来となっている)。「チタナイト」と表記する場合は鉱物として、また「スフェーン」と表記する場合は宝石として扱う場合が多い。.

新しい!!: 多色性とチタン石 · 続きを見る »

モルガナイト

モルガナイト(morganite)はピンク色ないし淡赤紫色の緑柱石(ベリル)である。呈色はマンガン(Mn)に由来する。.

新しい!!: 多色性とモルガナイト · 続きを見る »

リシア輝石

リシア輝石(リシアきせき、spodumene、スポジュメン、リチア輝石文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、ISBN 4-8181-8401-2()。)とは、ペグマタイトから産出されるペグマタイト鉱物の一種(ケイ酸塩鉱物)であり、リチウムとアルミニウムを含む単斜輝石。.

新しい!!: 多色性とリシア輝石 · 続きを見る »

ルビー

ルビーの指輪 ルビーの指輪 ルビー(Ruby、(ルービィ)、紅玉)は、コランダム(鋼玉、Al2O3)の変種である。ダイヤモンドに次ぐ硬度の、赤色が特徴的な宝石である。 天然ルビーは産地がアジアに偏っていて欧米では採れないうえに、産地においても宝石にできる美しい石が採れる場所は極めて限定されている。また、3カラットを超える大きな石は産出量も少ない。それゆえ、かつては全宝石中で最も貴重とされ、ダイヤモンドの研磨法が発見されてからも、火炎溶融法による人工合成ができるまでは、ダイヤモンドに次ぐ宝石として扱われた。 7月の誕生石。石言葉は「熱情・情熱・純愛・仁愛・勇気・仁徳」など。語源はラテン語で「赤」を意味する「ルベウス」 (rubeus) に由来する。.

新しい!!: 多色性とルビー · 続きを見る »

トルマリン

電気石 トルマリン()は、ケイ酸塩鉱物のグループ名。結晶を熱すると電気を帯びるため、電気石(でんきせき)と呼ばれている。.

新しい!!: 多色性とトルマリン · 続きを見る »

トパーズ

トパーズあるいはトパズ (topaz) は、石英(水晶)より少し硬いケイ酸塩鉱物。和名は黄玉(おうぎょく)。 語源ははっきりしておらず、ギリシャ語で『探し求める』を意味する『topazos』(トパゾス)からという文献もあれば、サンスクリット語で『火』を意味する『tapas』からという文献もある。産出地である紅海の島(現在のザバルガート島、英名セントジョーンズ島(en))の周辺が霧深く、島を探すのが困難だったからとされる。但し、古くはトパゾスはペリドットを意味し、『ペリドット』と現在のトパーズが混同されていた。 フッ素やアルミニウムを含み、様々な色を呈するが、宝石としては淡褐色のものが上質とされる。加熱や放射線照射などで色が変わる。結晶の上下方向に劈開性があり、強い衝撃を与えると内部亀裂が発生することがある。屈折率は 1.619 - 1.627(中程度)。11月の誕生石。石言葉は「誠実・友情・潔白」など。.

新しい!!: 多色性とトパーズ · 続きを見る »

フェナカイト

フェナカイト、フェナサイト、フェナス石、phenakite/phenaciteとは、クォーツやトパーズなどに間違うほどの、無色透明のケイ酸塩鉱物。.

新しい!!: 多色性とフェナカイト · 続きを見る »

ベニト石

ベニト石(ベニトせき、)は鉱物(ケイ酸塩鉱物)の一種。化学組成は BaTiSi3O9、結晶系は六方晶系。.

新しい!!: 多色性とベニト石 · 続きを見る »

アメシスト

紫水晶 ステップカットされた紫水晶 アメシスト(アメジスト、)は、紫色の水晶である。紫水晶(むらさきすいしょう)ともいう。.

新しい!!: 多色性とアメシスト · 続きを見る »

アレキサンドライト

アレキサンドライト。当たる光の種類で色が変わって見えるが、同じ石である アレキサンドライト(alexandrite、アレクサンドライトとも)は、1830年、ロシア帝国ウラル山脈東側のトコワヤ(Токовой、Рефт)ので発見された。金緑石(クリソベリル、BeAl2O4)の変種クリソベリルという鉱物名はギリシャ語に由来し、「chryso」は金、「beryl」は緑柱石を意味する。。 発見当初はエメラルドと思われていたが、すぐに昼の太陽光下では青緑、夜の人工照明下では赤へと色変化をおこす他の宝石には見られない性質が発見され、珍しいとして当時のロシア皇帝ニコライ1世に献上された。巷説では、このロシア帝国皇帝に献上された日である4月29日が、皇太子アレクサンドル2世の12歳の誕生日だったため、 この非常に珍しい宝石にアレキサンドライトという名前がつけられたとされている。また当時のロシアの軍服の色が赤と緑でカラーリングされていたため、ロシア国内で大いにもてはやされた。 6月の誕生石のひとつである。石言葉は「秘めた思い」。.

新しい!!: 多色性とアレキサンドライト · 続きを見る »

アクアマリン

3Al2Si6O18 | 硬度.

新しい!!: 多色性とアクアマリン · 続きを見る »

エメラルド

メラルドの原石 エメラルド(emerald)は、ベリル(緑柱石)の一種で、強い緑を帯びた宝石である。和名は、翠玉(すいぎょく)、緑玉(りょくぎょく)である。.

新しい!!: 多色性とエメラルド · 続きを見る »

オレンジ色

thumb オレンジ色(オレンジいろ)は、果物のオレンジの実のような色「オレンジ」『スーパー大辞林』三省堂、2010年。"orange" New Oxford American Dictionary, Oxford University Press, 2010.

新しい!!: 多色性とオレンジ色 · 続きを見る »

コランダム

図1 採掘されたコランダムの塊 コランダム (corundum) は、酸化アルミニウム (Al2O3) の結晶からなる鉱物。鋼玉(こうぎょく)とも呼ばれる。赤鉄鉱グループに属する。 純粋な結晶は無色透明であるが、結晶に組みこまれる不純物イオンにより色がつき、ルビー(赤色)、サファイア(青色などの赤色以外のもの)などと呼び分けられる。 古くから、磨かれて宝石として珍重されたが、現在では容易に人造でき、単結晶は、固体レーザー、精密器械の軸受などに使われ、大規模に作られる多結晶の塊は研磨材、耐火物原料などに使われる。 なお、磁鉄鉱、赤鉄鉱、スピネルなどが混ざる粒状の不純なコランダムは、エメリーと呼ばれ、天然の研磨材であった。.

新しい!!: 多色性とコランダム · 続きを見る »

ジルコン

ルコンサンド ジルコン()は、ケイ酸塩鉱物(ネソケイ酸塩鉱物)の一種。化学組成は ZrSiO4、結晶系は正方晶系。風信子(ヒヤシンス)鉱、ヒヤシンス鉱、風信子(ヒヤシンス)石ともいう。.

新しい!!: 多色性とジルコン · 続きを見る »

サファイア

ファイア 様々な色のサファイア。透明なものはカラーレス・サファイアまたはホワイト・サファイア、黄色のものはイエロー・サファイアとよばれる スターサファイア サファイアの宝石 サファイアのネックレス サファイアのネックレス サファイア(sapphire)または蒼玉、青玉(せいぎょく)は、コランダム(Al2O3、酸化アルミニウム)の変種で、ダイヤモンドに次ぐ硬度の、赤色以外の色の宝石。9月の誕生石。 語源は「青色」を意味するラテン語の「sapphirus(サッピルス)」、ギリシャ語の「sappheiros(サピロス)」に由来する。.

新しい!!: 多色性とサファイア · 続きを見る »

光学

光学(こうがく、)は、光の振舞いと性質および光と物質の相互作用について研究する、物理学のひとつの部門。光学現象を説明し、またそれによって裏付けられる。 光学で通常扱うのは、電磁波のうち光と呼ばれる波長域(可視光、あるいはより広く赤外線から紫外線まで)である。光は電磁波の一種であるため、光学は電磁気学の一部門でもあり、電波やX線・マイクロ波などと類似の現象がみられる。光の量子的性質による光学現象もあり、量子力学に関連するそのような分野は量子光学と呼ばれる。.

新しい!!: 多色性と光学 · 続きを見る »

石英

水晶砂 石英(せきえい、、、クォーツ、クオーツ)は、二酸化ケイ素 (SiO₂) が結晶してできた鉱物。六角柱状のきれいな自形結晶をなすことが多い。中でも特に無色透明なものを水晶(すいしょう、、、ロッククリスタル)と呼び、古くは玻璃(はり)と呼ばれて珍重された。 石英を成分とする砂は珪砂(けいしゃ・けいさ、、)と呼ばれ、石英を主体とした珪化物からなる鉱石は珪石と呼ぶ。.

新しい!!: 多色性と石英 · 続きを見る »

灰簾石

石(かいれんせき、zoisite、ゾイサイト)は鉱物(ケイ酸塩鉱物)の一種。黝簾石(ゆうれんせき)文部省編 『学術用語集 地学編』(日本学術振興会、1984年、ISBN 4-8181-8401-2、)の表記は「ユウレン石、ゆうれん石」。ともいう。緑簾石グループに属し、緑簾石の Fe3+ が Al に置き換わったもの。化学組成は Ca2AlAl2(Si2O7)(SiO4)O(OH)、斜方晶系。 名前はジグムント・ゾイスにちなんで命名された。 同じ化学組成で単斜晶系の鉱物は斜灰簾石(斜黝簾石)。.

新しい!!: 多色性と灰簾石 · 続きを見る »

灰色

色(はいいろ、カイショク、gray / grey)は物を燃やした際に出る灰のような色。例えば、白と黒の着色材の混合によって作ることができる。無彩色もしくは白と黒の中間色と呼ばれるが、普通は若干の色味を有する。鼠色と呼ぶこともある(ただし、灰色と鼠色は厳密には異なる)。.

新しい!!: 多色性と灰色 · 続きを見る »

立方晶系

立方晶系(りっぽうしょうけい、)は、7つの結晶系の1つ。対応するブラベー格子は、単純立方格子・体心立方格子・面心立方格子の3種類。 単位胞の軸と角はa1.

新しい!!: 多色性と立方晶系 · 続きを見る »

等方的と異方的

ある対象の性質や分布が方向に依存しないときそれは等方的(英語:isotropic)であるという。また、方向に依存するとき異方的(anisotropic)であるという。別な表現では、ある対象の性質や分布が回転により変化しないとき等方的であり、回転により変化するとき異方的である。対象が等方的か異方的かは、対象の等方性(isotropy)もしくは異方性(anisotropy)の有無として表現する場合もある。 空間(真空)は、本質的には、回転に関して物理法則が不変であるので等方的である。また、そこに何らかの物体があるとその場は異方的になる場合がある。.

新しい!!: 多色性と等方的と異方的 · 続きを見る »

紫色の水晶、アメシスト セイヨウスモモ 紫(むらさき)は、純色の一種。青と赤の間色であり、典型的な紫は菫よりやや赤寄り。紫色(むらさきいろ、ししょく)は同義語。英語ではパープル といい、菫色(すみれいろ、きんしょく)、バイオレット を紫に含む場合もある。古英語ではパーピュア といい、紋章学で用いる。虹の七色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)のうち、光の波長が最も短い(380〜430nm)。これより波長が短いものを紫外線という。.

新しい!!: 多色性と紫 · 続きを見る »

紅柱石

ットされた紅柱石 空晶石。十字型の断面が特徴 紅柱石(こうちゅうせき、andalusite、アンダルサイト、アンダリュサイト)は、鉱物の一種。組成はアルミニウムのケイ酸塩 (Al2SiO5)。比重 3.1。モース硬度 7.5。斜方晶系。スペイン・アンダルシア州で発見されたことから命名された。 同一化学組成では、他に多形として藍晶石と珪線石がある(同質異像の関係)。紅柱石は低温・低圧で安定。 泥質岩起源の変成岩、ペグマタイトなどに産する。変質して白雲母になっていることがある。ブラジルやスリランカでは、宝石級の結晶を産する。宝石としてカットされることもあるが、多色性が大きい。 炭素包有物を含むものを空晶石(chiastolite)という。.

新しい!!: 多色性と紅柱石 · 続きを見る »

緑色の葉 苔むした石段 緑(みどり、綠)は、寒色の一つ。植物の葉のような色で、黄色と青緑の中間色。光の三原色の一つは緑であり、1931年、国際照明委員会は546.1nmの波長を緑 (G) と規定した。500-570nmの波長の色相はおよそ緑である。色材においては例えば、シアンとイエローを混合して作ることができる。緑色(リョクショク、みどりいろ)は同義語。 緑は(緑色の、特に新緑のころの)草・木、新芽・若葉、植物一般、転じて、森林、自然などを指す語としても用いられる。.

新しい!!: 多色性と緑 · 続きを見る »

緑柱石

緑柱石(りょくちゅうせき、、ベリル)は、ベリリウムを含む六角柱状の鉱物。金属元素のベリリウムの名前は、この中から発見されたことに由来する。透明で美しいものはカットされて宝石になる。.

新しい!!: 多色性と緑柱石 · 続きを見る »

結晶

結晶(けっしょう、crystal)とは原子や分子が空間的に繰り返しパターンを持って配列しているような物質である。より厳密に言えば離散的な空間並進対称性をもつ理想的な物質のことである。現実の物質の大きさは有限であるため、そのような理想的な物質は厳密には存在し得ないが、物質を構成する繰り返し要素(単位胞)の数が十分大きければ(アボガドロ定数個程度になれば)結晶と見なせるのである。 この原子の並びは、X線程度の波長の光に対して回折格子として働き、X線回折と呼ばれる現象を引き起こす。このため、固体にX線を当てて回折することを確認できれば、それが結晶していると判断できる。現実に存在する結晶には格子欠陥と呼ばれる原子の配列の乱れが存在し、これによって現実の結晶は理想的な性質から外れた状態となる。格子欠陥は、文字通り「欠陥」として物性を損ねる場合もあるが、逆に物質を特徴付けることもあり、例えば、一般的な金属が比較的小さな力で塑性変形する事は、結晶欠陥の存在によって説明される。 準結晶と呼ばれる構造は、並進対称性を欠くにもかかわらず、X線を回折する高度に規則的な構造を持っている。数学的には高次元結晶の空間への射影として記述される。また、液晶は3次元のうちの一つ以上の方向について対称性が失われた状態である。そして、規則正しい構造をもたない物質をアモルファス(非晶質)と呼び、これは結晶の対義語である。.

新しい!!: 多色性と結晶 · 続きを見る »

無色

無色(むしょく)とは「色が無い」ことを指す。英語でカラーレス(Colorless / Colourless)と言う。.

新しい!!: 多色性と無色 · 続きを見る »

燐灰石

石(りんかいせき、、アパタイト)は、リン酸塩鉱物の鉱物グループに対する一般的な名称。化学組成の違いによって多彩な色をもちいくつかの種類があり、単に燐灰石といった場合はフッ素燐灰石をさすことが多い。.

新しい!!: 多色性と燐灰石 · 続きを見る »

菫青石

菫青石(きんせいせき、、コーディエライト)はケイ酸塩鉱物の一種。化学組成は Mg2Al3(AlSi5O18)。結晶系は斜方晶系。.

新しい!!: 多色性と菫青石 · 続きを見る »

青(あお、、蒼、碧)は基本色名のひとつで、晴れた日の海や瑠璃のような色の総称である。青は英語のblue、外来語のブルーに相当する。寒色のひとつ。また、光の三原色のひとつも青と呼ばれる。青色(セイショク、あおいろ)は同義語。 国際照明委員会 (CIE) は435.8nm の波長をRGB表色系において青 (B) と規定している。 「あお」は緑色などの寒色全体を指して用いられることがあり、このように青と緑が明確に分節されてこなかった言語は世界に例が多い。.

新しい!!: 多色性と青 · 続きを見る »

頑火輝石

頑火輝石(がんかきせき、、エンスタタイト)は、ケイ酸塩鉱物の一種。マグネシウムに富む斜方輝石。.

新しい!!: 多色性と頑火輝石 · 続きを見る »

複屈折

複屈折(ふくくっせつ、Birefringence)とは、光線がある種の物質(例えば方解石という結晶)を透過したときに、その偏光の状態によって、2つの光線に分けられることをいう。それぞれは通常光線と異常光線と呼ばれ、光学軸に対する偏光方向(電場ベクトルの向き)が異なる。この現象は,それぞれの偏光の向きに対して2つの異なる物質の屈折率を与えることで説明される。物質を透過する時の光の速さが、透過する光の電場ベクトルの向きに依存していると言い換えることもできる。 複屈折性は次のように定量化される。 ここで n_o は通常光線についての屈折率、n_e は異常光線についての屈折率である。二つの光線についての屈折率は入射光が光学軸と同軸で入射するときは一致する。通常光線についての屈折率は入射光の光学軸に対する角度には依存しない。一方で、異常光線についての屈折率は入射光の光学軸に対する角度によって変化し、入射光と光学軸のなす角が垂直の時に最大になる。 もっと一般的には、異方的な誘電体の誘電率を2階のテンソル(3×3行列)で記述する。複屈折性の物質は実対称誘電率テンソル \epsilon の特別な場合であり、3つの直交する偏極主軸についての固有値が n_o^2、n_o^2、および n_e^2 であるものに対応する(または、光の伝播方向を固定して考え、残りの2つの軸だけを考えることもある)。 複屈折は原理的には誘電体だけではなく磁性体でも生じ得るが、透磁率は光の振動数の領域ではほとんど変化しない。 セロハン紙は、安価に手に入る複屈折性物質の一例である。 水晶球が本物であるかどうか判断する場合は、複屈折を確認するとよい。天然水晶の場合、複屈折により透過した景色の輪郭が滲んで見える。透明であっても、輪郭がにじまず明瞭に見える場合は、ガラス等の複屈折性のない物質だと区別できる。.

新しい!!: 多色性と複屈折 · 続きを見る »

黄色

色い花。自然界におけるフィボナッチ数の例として使われる、ヒマワリ。 黄色(黃色、きいろ、オウショク)は、基本色名の一つであり、色の三原色の一つである。ヒマワリの花弁のような色。英語では yellow と言う。暖色の一つ。波長 570〜585 nm の単色光は黄色であり、長波長側は橙色に、短波長側は黄緑色に近付く。RGBで示すと赤と緑の中間の色。黄(き、オウ、コウ)は同義語。 現代日本語では一般に「黄色」(名詞)、「黄色い」(形容詞)と呼ぶ。これは小学校学習指導要領で使われ、母語として最初に学ぶ色名の一つである。しかし JIS 基本色名やマンセル色体系における公式名称は一般に黄色ではなく黄(黃、き)である。複合語内の形態素としては、黄緑、黄身、黄信号など、「黄」が少なくない。.

新しい!!: 多色性と黄色 · 続きを見る »

茶色

茶色(ちゃいろ)は、色の一つで、栗の実のような色。オレンジ色と黒の中間色である。茶を染料として使った時に出る色に由来する。化学の世界や、他の色と対比したり、熟語を作る際には褐色(かっしょく)と称する(例:赤茶色→紅褐色)。栗色(くりいろ、りっしょく)ともいう。 なお、日本語や五行思想では、「黒砂糖」「黒パン」というように「brown」と「black」が混同されることがあるが、本項目においては“brown”を茶色(褐色、栗色)、“black”を黒として明確に区別する。.

新しい!!: 多色性と茶色 · 続きを見る »

金緑石

金緑石(きんりょくせき、chrysoberyl、クリソベリル)は鉱物の一種。組成は BeAl2O4 で、色は黄色、帯黄緑色、緑色、褐色(稀に無色透明なものもある)など様々であるが、黄色~帯黄緑色が最も多い。斜方晶系、モース硬度8.5。 ペグマタイトや変成岩中に産出する。.

新しい!!: 多色性と金緑石 · 続きを見る »

鉱物

いろいろな鉱物 鉱物(こうぶつ、mineral、ミネラル)とは、一般的には、地質学的作用により形成される、天然に産する一定の化学組成を有した無機質結晶質物質のことを指す。一部例外があるが(炭化水素であるカルパチア石など)、鉱物として記載されるためには、人工結晶や活動中の生物に含まれるものは厳密に排除される。また鉱物は、固体でなければならない()。.

新しい!!: 多色性と鉱物 · 続きを見る »

鉱物学

鉱物学(こうぶつがく、)は、地球科学の一分野。鉱物の化学、結晶構造、物理的・光学的性質を追求する。また、鉱物の形成と崩壊のプロセスについても研究する。固体物理学・無機化学・結晶学・地球化学・固体惑星科学・岩石学・鉱床学・博物学・材料科学の学際領域に存在する学問分野であり、地味ながら多彩な分野にまたがる学問である。.

新しい!!: 多色性と鉱物学 · 続きを見る »

色(いろ、color)は、可視光の組成の差によって感覚質の差が認められる視知覚である色知覚、および、色知覚を起こす刺激である色刺激を指す『色彩学概説』 千々岩 英彰 東京大学出版会。 色覚は、目を受容器とする感覚である視覚の機能のひとつであり、色刺激に由来する知覚である色知覚を司る。色知覚は、質量や体積のような機械的な物理量ではなく、音の大きさのような心理物理量である。例えば、物理的な対応物が擬似的に存在しないのに色を知覚する例として、ベンハムの独楽がある。同一の色刺激であっても同一の色知覚が成立するとは限らず、前後の知覚や観測者の状態によって、結果は異なる。 類語に色彩(しきさい)があり、日本工業規格JIS Z 8105:2000「色に関する用語」日本規格協会、p.

新しい!!: 多色性と色 · 続きを見る »

電場

電場(でんば)または電界(でんかい)(electric field)は、電荷に力を及ぼす空間(自由電子が存在しない空間。絶縁空間)の性質の一つ。E の文字を使って表されることが多い。おもに理学系では「電場」、工学系では「電界」ということが多い。また、電束密度と明確に区別するために「電場の強さ」ともいう。時間によって変化しない電場を静電場(せいでんば)または静電界(せいでんかい)とよぶ。また、電場の強さ(電界強度)の単位はニュートン毎クーロンなので、アンテナの実効長または実効高を掛けると、アンテナの誘起電圧 になる。.

新しい!!: 多色性と電場 · 続きを見る »

桃色

モモの花 桃色(ももいろ)は、明るく淡い赤色。赤と白を混ぜ合わせて作ることができる。別名、桃花色(ももはないろ)。.

新しい!!: 多色性と桃色 · 続きを見る »

正長石

正長石(せいちょうせき、orthoclase)は、鉱物(ケイ酸塩鉱物)の一種。長石グループの鉱物で、単斜晶系のカリ長石。.

新しい!!: 多色性と正長石 · 続きを見る »

水色

青く澄んだ湖 水色(みずいろ)は澄んだ水の色を表す、淡い緑みの青色。英語の "light blue"、"pale blue" にあたる。 日本古来の水縹(みずはなだ)と呼ばれる色も水色と同じような色を表しているとも考えられる。しかし、これは水浅黄同様、水の色というよりは水によって薄められた色とも考えられる。.

新しい!!: 多色性と水色 · 続きを見る »

普通角閃石

普通角閃石文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、ISBN 4-8181-8401-2。()(ふつうかくせんせき、hornblende)は、ケイ酸塩鉱物の一種。Caを含む角閃石のなかま。現在では苦土普通角閃石グループ、もしくは苦土普通角閃石と第一鉄普通角閃石を指し、独立した鉱物種ではない。もっぱら岩石学で使われる用語である。 角閃石の中では最も普通で、火成岩や変成岩に広く産する造岩鉱物。固溶体であり、組成には幅があるものの、一般には、Ca2(Mg, Fe)4Al(AlSi7O22)(OH)2とされている。.

新しい!!: 多色性と普通角閃石 · 続きを見る »

出ていきます入ってきます
ヘイ!私たちは今、Facebook上です! »