ロゴ
ユニオンペディア
コミュニケーション
Google Play で手に入れよう
新しい! あなたのAndroid™デバイスでユニオンペディアをダウンロードしてください!
インストール
ブラウザよりも高速アクセス!
 

原虫

索引 原虫

原虫(げんちゅう)とは、真核単細胞の微生物であって動物的なものを指す語。もともと原生動物と同義であったが、現在では寄生性で特に病原性のあるものについて言うことが多い。これは寄生虫学において単細胞の寄生虫を原虫として区分していることによる。また病理学方向からは、病原体の大部分は細菌類なので、そうでないものをこう呼ぶ。 すなわち、ある病気があって、その病原体を探したときに、発見された生物が単細胞生物的で、真核細胞であり、すなわち細菌類ではなく、菌糸のような構造を持たず、つまり菌類とは思われない場合に、これにこの名を付ける。基本的に運動性があればこの名を与える。 先進諸国では衛生状態が良いため、原虫による病気は過去のものとされているが、近年、日本国内においても水道水中からクリプトスポリジウムが発見されるなど、目に見えていないだけで汚染は深刻であるという意見もある。.

42 関係: 原生動物単細胞生物大型ピロプラズマ症寄生寄生虫小型ピロプラズマ症上水道微生物ナガナ病マラリアノゼマ病バベシア症リーシュマニアロイコチトゾーン病トリパノソーマ症トリコモナス症トキソプラズマ症ヘキサミタ症ピロプラズマ症ニューモシスチス・イロベチイニューモシスチス肺炎アルゼンチナ病アフリカ睡眠病ウサギコクシジウム症クリプトスポリジウムクリプトスポリジウム症シャーガス病サルコシスチス症犬ヘパトゾーン症真核生物真正細菌病原体病原性病理学病気菌糸菌類馬原虫性脊髄脳炎鶏マラリア鶏コクシジウム症黒頭病腸ジアルジア症

原生動物

原生動物(げんせいどうぶつ)とは単細胞生物のうち生態が動物的なもの。原虫とも。 歴史的には、生物を動物と植物に分けていた(2界説)頃に使われた分類群であり、動物「のうち」単細胞のものと定義されていた。 実際は雑多な生物の集まりであり、系統学的に妥当なグループに修正する試みもされたが、現在ではどの意味でも分類群としては使われず、大まかな総称として伝統的なグループを表すのに使われている。.

新しい!!: 原虫と原生動物 · 続きを見る »

単細胞生物

単細胞生物(たんさいぼうせいぶつ)とは、1個の細胞だけからできている生物のこと。体が複数の細胞からできている多細胞生物に対する言葉である。 原核生物と、原生生物に多く、菌類の一部にもその例がある。 単細胞生物には寿命が無いと思われがちだが、接合による遺伝子交換をさせないよう注意深くゾウリムシを培養するとやはり死に至る。.

新しい!!: 原虫と単細胞生物 · 続きを見る »

大型ピロプラズマ症

大型ピロプラズマ症(おおがたぴろぷらずましょう)とは大型ピロプラズマ()の寄生を原因とするウシの寄生虫病。症状は発熱、黄疸、血色素尿であり、小型ピロプラズマ()との干渉現象が知られているが、放牧地での混合感染では症状が悪化することが多い。幼牛と比較して成牛の方が感受性が高い。血液塗抹より原虫の検出、ELISA、IFA、CFによって診断する。.

新しい!!: 原虫と大型ピロプラズマ症 · 続きを見る »

寄生

寄生(きせい、Parasitism)とは、共生の一種であり、ある生物が他の生物から栄養やサービスを持続的かつ一方的に収奪する場合を指す言葉である。収奪される側は宿主と呼ばれる。 また、一般用語として「他人の利益に依存するだけで、自分は何もしない存在」や「排除が困難な厄介者」などを指す意味で使われることがある。 「パラサイト・シングル」や経済学上における「寄生地主制」などは前者の例であり、後者の例としては電子回路における「寄生ダイオード」や「寄生容量」といった言葉がある。.

新しい!!: 原虫と寄生 · 続きを見る »

寄生虫

寄生虫(きせいちゅう)とは、寄生生物のうち動物に分類されるものを指す。寄生動物とも。 植物における寄生生物は寄生植物と呼ばれる。 寄生の部位によって、体表面に寄生するものを外部寄生虫、体内に寄生するものを内部寄生虫という。寄生虫と言ったときは、おもに内部寄生虫のことを意味することが多いが、外部寄生虫のダニなどを含めることがある。カ・ブユなど一時的に付着するだけの吸血性昆虫は寄生とは言わないのが普通だが、寄生虫学では寄生虫に含めることがある。なお、社会寄生や労働寄生のものは語感的には含めないようである。 寄生虫に寄生される生物を宿主(または寄主)と呼ぶ。また、寄生バチや寄生バエのような寄主を食い尽くす生物を捕食寄生者と呼ぶ。.

新しい!!: 原虫と寄生虫 · 続きを見る »

小型ピロプラズマ症

小型ピロプラズマ症(こがたピロプラズマしょう)とはタイレリア属に属するTheileria orientalis寄生を原因とするウシの寄生虫病。日本ではフタトゲチマダニ、ヤスチマダニ、マゲシマチマダニにより媒介される。ウシは感受性動物であるが、野生反芻動物の感受性については不明。症状は発熱、貧血、スポロゾイト侵入部位付近のリンパ節の腫脹。ウシの入牧1か月前後での検診で貧血が認められる場合は本症を疑う。末梢血塗抹より赤血球内の虫体の検出により診断を行う。治療はパマキン、プリマキンによる原虫の殺滅を行うが、パマキンは溶血作用を有するため、重度の貧血がある場合はある程度貧血が改善するのを待つか3日以上の連続投与を控える。また、輸血、輸液、強心剤の投与などの対症療法を併用する。予防には放牧を数年間中止することにより牧野に生息するダニ内の原虫を消失させる。.

新しい!!: 原虫と小型ピロプラズマ症 · 続きを見る »

上水道

上水道(じょうすいどう)とは、一般に飲用可能な水の公共的な供給設備一般を指す。上水道には単に「水道」という呼び方もあり、下水道や中水道などとの区別を強調する場合に上水道と呼ばれることが多い。.

新しい!!: 原虫と上水道 · 続きを見る »

微生物

10,000倍程度に拡大した黄色ブドウ球菌 微生物(びせいぶつ)とは、肉眼でその存在が判別できず、顕微鏡などによって観察できる程度以下の大きさの生物を指す。微生物を研究する学問分野を微生物学と言う。.

新しい!!: 原虫と微生物 · 続きを見る »

ナガナ病

ナガナ病(ナガナびょう、)とは脊椎動物の疾病。ナガナ病は原生生物であるトリパノソーマ属のうちいくつかの種が原因となる。トリパノソーマが脊椎動物宿主の血液に感染すると、発熱、衰弱、体重減少、貧血を引き起こし、未治療では致死的となる場合がある。これらのトリパノソーマはツェツェバエによって媒介される。.

新しい!!: 原虫とナガナ病 · 続きを見る »

マラリア

マラリア(麻剌利亜、「悪い空気」という意味の古いイタリア語: mal aria 、Malaria、malaria)は、熱帯から亜熱帯に広く分布する原虫感染症。高熱や頭痛、吐き気などの症状を呈する。悪性の場合は脳マラリアによる意識障害や腎不全などを起こし死亡する。古典などで出てくる瘧(おこり)とは、大抵このマラリアを指していた。 マラリアは予防可能、治療可能な病気である。全世界ではマラリアに年間2.16億人が感染し、うち44.5万人が死亡している(2016年)。.

新しい!!: 原虫とマラリア · 続きを見る »

ノゼマ病

ノゼマ病(のぜまびょう、英:Nosema disease)とはNosema apis感染を原因とするミツバチの感染症。日本では家畜伝染病予防法において届出伝染病に指定されており、対象動物はミツバチ。.

新しい!!: 原虫とノゼマ病 · 続きを見る »

バベシア症

ムザ染色を施した血液塗抹標本。赤血球内に ''Babesia'' spp. が認められる。 バベシア症(ばべしあしょう、babesiosis)とは、バベシア属 Babesia の原虫感染を原因とする感染症。マダニの吸血の際に唾液を介してスポロゾイトが宿主内に侵入する。日本ではギブソン犬バベシア Babesia gibsoni および犬バベシア Babesia canis 感染による犬のバベシア症が存在する。症状は発熱と溶血性貧血を主とする。クームス試験陽性となることが多く免疫介在性溶血性貧血との鑑別が必要。確定診断は虫体の証明によってなされ、ライトギムザ染色あるいはギムザ染色などが用いられる。虫体は1.0×3.2μmのリング状。治療にはジミナゼン、イミドカルブ、フェミジン、トリパンブルーなどの投与。予防にはマダニとの接触を避けることが最も有効である。.

新しい!!: 原虫とバベシア症 · 続きを見る »

リーシュマニア

リーシュマニア は、トリパノソーマ科に属する原生生物で、脊椎動物の細胞内に寄生してリーシュマニア症を引き起こす。 名はイギリス陸軍軍医のウィリアム・リーシュマン (1865–1926) に因む。 この原虫はサシチョウバエ類によって媒介されるが、特に旧世界では 属、新世界では 属のものが知られている。主要な宿主は哺乳動物であり、ヒトのほかにげっ歯類、イヌなどにおいて感染の報告が多くなされている。.

新しい!!: 原虫とリーシュマニア · 続きを見る »

ロイコチトゾーン病

イコチトゾーン病(ろいこちとぞーんびょう、英:leucocytozoonosis)とは住血胞子虫ロイコチトゾーン()の寄生を原因とする感染症。日本では家畜伝染病予防法においてニワトリを対象に届出伝染病に指定されている。.

新しい!!: 原虫とロイコチトゾーン病 · 続きを見る »

トリパノソーマ症

トリパノソーマ症(トリパノソーマしょう、trypanosomiasis)とは鞭毛虫類キネトプラスト門トリパノソーマ属原虫の感染を原因とする疾病の総称。クルーズトリパノソーマ(Trypanosoma cruzi)感染を原因とするシャーガス病、ブルーストリパノソーマの1亜種であるTrypanosoma brucei gambiense感染を原因とするガンビアトリパノソーマ症(慢性睡眠病)、Trypanosoma brucei rhodesiense感染を原因とするローデシアトリパノソーマ症(急性睡眠病)が代表的な疾患である。いずれも吸血昆虫により媒介される。家畜に認められるトリパノソーマ症のうち,媾疫トリパノソーマ(Trypanosoma equiperdum)による媾疫は媒介者なしで感染する唯一のトリパノソーマ症である。.

新しい!!: 原虫とトリパノソーマ症 · 続きを見る »

トリコモナス症

トリコモナス症(トリコモナスしょう、Trichomoniasis)は、原生生物のトリコモナスを原因とする哺乳類や鳥類の感染症の総称である。ヒトでは通常性感染症(STD)の一つ膣トリコモナス症(トリコモナス膣炎)を指すが、ほかにも大腸に感染し下痢を引き起こす腸トリコモナス症なども知られている。家畜では家畜伝染病予防法において届出伝染病に指定されている。本項では主にヒトの膣トリコモナス症について述べる。.

新しい!!: 原虫とトリコモナス症 · 続きを見る »

トキソプラズマ症

トキソプラズマ症とは、トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)による原虫感染症である。世界中で見られる感染症で、世界人口の3分の1が感染していると推測されているが、有病率には地域で大きな差がある。健康な成人の場合には、感染しても無徴候に留まるか、せいぜい数週間のあいだ軽い風邪のような症状が出る程度である。しかし胎児・幼児や臓器移植やエイズの患者など、免疫抑制状態にある場合には重症化して死に至ることもあり、重篤な日和見感染症といえる。重症化した場合には、脳炎や神経系疾患をおこしたり、肺・心臓・肝臓・眼球などに悪影響をおよぼす。予防するためのワクチンはない。.

新しい!!: 原虫とトキソプラズマ症 · 続きを見る »

ヘキサミタ症

ヘキサミタ症(へきさみたしょう、英:hexamitosis)とはディプロモナス類の鞭毛虫であるヘキサミタ科原虫寄生を原因とする寄生虫病。シチメンチョウなどに寄生するシチメンチョウヘキサミタ(Spironucleus meleagridis)やサケ科魚類に寄生するHexamita salmonisが存在する。シチメンチョウヘキサミタはシストの経口摂取により感染が成立し、シチメンチョウの小腸上部のカタル性腸炎、水様性下痢を引き起こす。診断は糞便検査による栄養型虫体の検出によりなされ、ジブチルジラウリルスズ、ニチアジドが治療には有効。Hexamita salmonis寄生ではサケ科魚類は旋回運動や削痩が認められ、伝染性膵臓壊死症、せっそう病との混合感染が多い。治療にはスルファメラジン、スルファモノメトキシン、フラゾリドンが有効である。.

新しい!!: 原虫とヘキサミタ症 · 続きを見る »

ピロプラズマ症

ピロプラズマ症(ぴろぷらずましょう、piroplasmia)は、住血胞子虫と呼ばれるピロプラズマ目に属する原虫の寄生を原因とする寄生虫病。ピロプラズマ目の原虫はウシ、ウマ、イヌ、ネコ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ラクダ、トナカイなどが宿主となる。タイレリアはリンパ球において、バベシアは赤血球においてシゾゴニーを行う。 ピロプラズマ病は住血胞子虫類のバベシア科とタイレリア科の原虫寄生によって起こる伝染病で、バベシア科ではビゲミナ、ボビス、エクイ、カバリが、タイレリア科ではパルバ、アヌラタが法定伝染病に指定されている。 症状としては、これらの原虫が赤血球内に寄生する結果、発熱、貧血、黄疸、を起こし、バベシア病では血色素尿も見られます。さらに重症となると心機能、呼吸器、胃腸障害などの全身症状が顕著となる。産後に発症する確率が高い.

新しい!!: 原虫とピロプラズマ症 · 続きを見る »

ニューモシスチス・イロベチイ

ニューモシスチス・イロベチイ (Pneumocystis jirovecii) はニューモシスチス属(プネウモキスチス属)に属する子嚢菌の一種である。ヒトにおけるニューモシスチス肺炎の起因菌であり、後天性免疫不全症候群 (HIV/AIDS) など免疫不全状態における日和見感染で広く知られるようになった。この菌の名前は、1952年にヒトでのニューモシスチス肺炎流行を報告したチェコの寄生虫学者、 (Otto Jírovec) に因むものである。イロベチイはその他の真菌症と異なり、一般的な抗真菌薬の多くが無効で、原虫症の治療に用いられるST合剤やアトバコン、ペンタミジンに感受性を持つ。 学名には P. jiroveci と P. jirovecii の2者が混在しているが、これはかつて原虫の一種と考えられており、国際動物命名規約が採用されていたためである。1909年にシャーガス病へ名を残すブラジルの微生物学者が発見した後、新種の原虫として同定され、1912年にイタリアの微生物学者の名前を取って「ニューモシスチス・カリニ」(Pneumocystis carinii) と命名された。その後、18S rRNAの解析などにより真菌であることが判明したほか、旧来「ニューモシスチス・カリニ」として知られてきた菌はラットを宿主とする別菌種だと分かり、現在の「ニューモシスチス・イロベチイ」へと改名された。現在の学名は、真菌であることから国際藻類・菌類・植物命名規約を採用した P. jirovecii とすることが一般的である。 学名の発音について、2002年には “yee row vet zee”(イロヴェツィ)、2017年にはとの論文が出されている。その日本語転記については多くが入り混じっているが、この記事では日本医真菌学会の表記に従い、「ニューモシスチス・イロベチイ」と表記する。.

新しい!!: 原虫とニューモシスチス・イロベチイ · 続きを見る »

ニューモシスチス肺炎

ニューモシスチス肺炎(ニューモシスチスはいえん、Pneumocystis pneumonia、PCP)は、酵母様真菌であるニューモシスチス・イロベチイ (Pneumocystis jirovecii) によって引き起こされる肺炎である。正常な免疫能力を持つ場合発症することは希であり、化学療法やステロイド剤長期内服、後天性免疫不全症候群(AIDS)などによる免疫低下時に発症する、日和見感染症の一つである。以前はプネウモキスチス・カリニ(ニューモシスチス・カリニ Pneumocystis carinii)による肺炎とされ、「カリニ肺炎」と呼ばれた。しかし、ラットから見つかったニューモシスチス・カリニ(「カリニ」は病原体発見に貢献したにちなむ)と、ヒトで肺炎をおこすニューモシスチスは異なる種類であることが判明し、ヒトに病原性をもつニューモシスチスは、1952年にニューモシスチスが肺炎を起こすことを報告したチェコの寄生虫学者への献名である Pneumocystis jirovecii に命名し直され、これによる肺炎はニューモシスチス肺炎に名称変更された。なお略号はニューモシスチス・カリニ肺炎の時の略号のまま、PCPを用いる(Pneumocystis cariniii pneumoniaの略からPneumocystis pneumoniaの略となった)。 またニューモシスチス・イロベチイは以前原虫に分類されていたが、遺伝子解析の結果、真菌の一種(子嚢菌門タフリナ菌亜門)であると判明した。なお、現在でもニューモシスチスの体外での人為的増殖は実現しておらず、研究においてはラットに感染させることが必要である。治療をしないと致死的な疾患である。.

新しい!!: 原虫とニューモシスチス肺炎 · 続きを見る »

アルゼンチナ病

アルゼンチナ病(アルゼンチナびょう)は牛バベシア()の寄生を原因とするウシの感染症である。名は病原体の学名がかつてとされていたことによる。日本では家畜伝染病予防法により、ダニ熱ほかとともにピロプラズマ病として法定の家畜伝染病になっている。.

新しい!!: 原虫とアルゼンチナ病 · 続きを見る »

アフリカ睡眠病

アフリカ睡眠病(アフリカすいみんびょう、sleeping sickness)は、ツェツェバエが媒介する寄生性原虫トリパノソーマによって引き起こされる人獣共通感染症である。病状が進行すると睡眠周期が乱れ朦朧とした状態になり、さらには昏睡して死に至る疾患であり、これが名前の由来となっている。アフリカのサハラ以南36か国6千万人の居住する領域における風土病で、感染者は5万人から7万人と推計されているWHO Media centre(2006)。催眠病、眠り病、アフリカトリパノソーマ症とも呼ばれる。.

新しい!!: 原虫とアフリカ睡眠病 · 続きを見る »

ウサギコクシジウム症

ウサギコクシジウム症とはEimeria属原虫の寄生によるウサギの寄生虫病。Eimeria stiedaiによるものが最も病原性が高く、激しい下痢、食欲不振を示す。Eimeria stiedaiによる肝コクシジウム症を耐過したウサギは強い免疫性を獲得する。診断は糞便検査によるオーシスト検出により行われる。治療にはサルファ剤のスルファジメトキシンが使用され、予防は動物舎の熱消毒および糞便の適切な処理が有効である。.

新しい!!: 原虫とウサギコクシジウム症 · 続きを見る »

クリプトスポリジウム

リプトスポリジウムは、アピコンプレックス門に属する原虫であり、ヒトを含む脊椎動物の消化管などに寄生する。種と宿主の組み合わせ次第ではクリプトスポリジウム症を引き起こし、致死的になる場合もある。クリプトスポリジウム・パルバム(遺伝子型1または2)は病原性原虫としては唯一、感染症法により特定病原体等(四種病原体)に指定されている。分類学上はクリプトスポリジウム属(Tyzzer, 1907)とし、この1属をもってクリプトスポリジウム科 Leger, 1911 を構成する。学名は、ギリシア語でkryptos隠れた + ラテン語のsporidium担子胞子(sporaで種)に由来する。.

新しい!!: 原虫とクリプトスポリジウム · 続きを見る »

クリプトスポリジウム症

リプトスポリジウム症()とは、アピコンプレックス門のクリプトスポリジウム属に属する原生動物の寄生により、哺乳類の腸が障害を受ける寄生虫病である。糞口経路によって伝播し、免疫系が健全なヒトに対しては自然寛解性の下痢が主要な症状である。しかし AIDS 患者のように免疫不全状態の場合には、重症化ししばしば致死的になる。1976年まで確認されていなかったにもかかわらず、現在、最も一般的な水系感染症の1つとして世界中で認められている。環境抵抗性のシスト(オーシスト)により伝播し、これを摂取すると小腸で脱嚢して腸管上皮組織への感染が成立する。日本においては感染症法の2003年11月の改定以降は5類感染症に指定されており、届出が必要であり全数把握が義務付けられている。.

新しい!!: 原虫とクリプトスポリジウム症 · 続きを見る »

シャーガス病

ャーガス病(シャーガスびょう、)は、原虫 Trypanosoma cruzi トリパノソーマ・クルージ の感染を原因とする人獣共通感染症。「アメリカトリパノソーマ病」、「刺し亀病(サシガメ病)」とも呼ばれる。.

新しい!!: 原虫とシャーガス病 · 続きを見る »

サルコシスチス症

ルコシスチス症(さるこしすちすしょう、英:sarcocystosis)とは肉胞子虫と呼ばれる Sarcocystis 属原虫の寄生を原因とする寄生虫病。Sarcocystis属原虫のオーシストは終宿主内でスポロゾイトを形成し、多くはオーシスト壁が壊され4個のスポロゾイトを含むスポロシストが糞便中に排泄される。中間宿主内では腎臓や脳の血管内皮でメロゴニーによりメロゾイトを形成する。メロゾイトは横紋筋へ移動し、サルコシストを形成する。終宿主へは中間宿主の捕食により移行し、サルコシスト内のブラディゾイトは腸管上皮細胞でガメトゴニーを行い、ザイゴートを経てオーシストを排泄する。Sarcocystis属の中ではSarcocystis crusiが病原性が高く、ウシに発熱、食欲不振、体重減少、貧血、衰弱などの急性サルコシスチス症を引き起こす。診断は糞便材料を用いて浮遊法によりスポロシストを検出する。産業動物では通常は治療を行わない。.

新しい!!: 原虫とサルコシスチス症 · 続きを見る »

犬ヘパトゾーン症

ヘパトゾーン症(いぬヘパトゾーンしょう、canine hepatozoonosis)とはHepatozoon canis寄生を原因とする寄生虫病。イヌ、コヨーテのほか、日本ではネコやツキノワグマなどにも見られる。.

新しい!!: 原虫と犬ヘパトゾーン症 · 続きを見る »

真核生物

真核生物(しんかくせいぶつ、学名: 、英: Eukaryote)は、動物、植物、菌類、原生生物など、身体を構成する細胞の中に細胞核と呼ばれる細胞小器官を有する生物である。真核生物以外の生物は原核生物と呼ばれる。 生物を基本的な遺伝の仕組みや生化学的性質を元に分類する3ドメイン説では、古細菌(アーキア)ドメイン、真正細菌(バクテリア)ドメインと共に生物界を3分する。他の2つのドメインに比べ、非常に大型で形態的に多様性に富むという特徴を持つ。かつての5界説では、動物界、植物界、菌界、原生生物界の4界が真核生物に含まれる。.

新しい!!: 原虫と真核生物 · 続きを見る »

真正細菌

真正細菌(しんせいさいきん、bacterium、複数形 bacteria バクテリア)あるいは単に細菌(さいきん)とは、分類学上のドメインの一つ、あるいはそこに含まれる生物のことである。sn-グリセロール3-リン酸の脂肪酸エステルより構成される細胞膜を持つ原核生物と定義される。古細菌ドメイン、真核生物ドメインとともに、全生物界を三分する。 真核生物と比較した場合、構造は非常に単純である。しかしながら、はるかに多様な代謝系や栄養要求性を示し、生息環境も生物圏と考えられる全ての環境に広がっている。その生物量は膨大である。腸内細菌や発酵細菌、あるいは病原細菌として人との関わりも深い。語源はギリシャ語の「小さな杖」(βακτήριον)に由来している。.

新しい!!: 原虫と真正細菌 · 続きを見る »

病原体

病原体(びょうげんたい)とは、病気を引き起こす微生物などを指す。ウイルスのようなものも含む。病原体によって起こされる病気のことを感染症という。.

新しい!!: 原虫と病原体 · 続きを見る »

病原性

病原性(びょうげんせい, pathogenicity)とは、真正細菌やウイルスなどの病原体が、他の生物に感染して宿主に感染症を起こす性質・能力のこと。 伝統的な医学微生物学では「病原性がある」あるいは「病原性がない」という用法で用いられる二値的な概念で、「病原性が高い」「病原性が低い」という用法は誤りとされていた(この場合はビルレンスを用いる)。しかし現代では、一般社会のみならず微生物学の専門分野においても「高病原性」などの表現が用いられることがあり、ビルレンスとの使い分けは曖昧になりつつある。.

新しい!!: 原虫と病原性 · 続きを見る »

病理学

病理学(びょうりがく、pathology)とは、病気の原因、発生機序の解明や病気の診断を確定するのを目的とする、医学の一分野である。 細胞、組織、臓器の標本を、肉眼や顕微鏡などを用いて検査し、それらが病気に侵されたときにどういった変化を示すかについて研究する学問である。 歯科分野においては、口腔病理学という分野で存在し、歯学部に設置されている。.

新しい!!: 原虫と病理学 · 続きを見る »

病気

病気(びょうき)、病(やまい)は、人間や動物の心や体に不調または不都合が生じた状態のこと。(本記事で後述)。一般的に外傷などは含まれない。病気の類似概念としての、症候群(しょうこうぐん)、疾病(しっぺい)、疾患(しっかん)は、本記事でまとめて解説する。 別の読みである、病気(やまいけ)は、病気が起こるような気配をいう。.

新しい!!: 原虫と病気 · 続きを見る »

菌糸

菌糸(きんし)とは、菌類の体を構成する、糸状の構造のことである。一般にいうカビやキノコなどは、主に菌糸が寄り集まったもので構成される。単細胞状態の菌類である酵母に対して、このように菌糸を形成した多細胞状態の菌類を糸状菌と総称することがある。また偽菌類や放線菌など、菌類以外の微生物にも菌糸を形成するものがある。.

新しい!!: 原虫と菌糸 · 続きを見る »

菌類

菌類(きんるい)とは、一般にキノコ・カビ・酵母と呼ばれる生物の総称であり、菌界(学名:Regnum Fungi )に属する生物を指す。外部の有機物を利用する従属栄養生物であり、分解酵素を分泌して細胞外で養分を消化し、細胞表面から摂取する。 元来、「菌」とは本項で示す生物群を表す語であったが、微生物学の発展に伴い「細菌」などにも派生的に流用されるようになったため、区別の観点から真菌類(しんきんるい)、真菌(しんきん)とも呼ばれる。.

新しい!!: 原虫と菌類 · 続きを見る »

馬原虫性脊髄脳炎

々の段階の馬原虫性脊髄脳炎 馬原虫性脊髄脳炎()とはウマの中枢神経系への原虫感染によって引き起こされる疾病。.

新しい!!: 原虫と馬原虫性脊髄脳炎 · 続きを見る »

鶏マラリア

鶏マラリア(にわとりマラリア)とはPlasmodium juxtanucleareあるいはPlasmodium gallinaceum寄生を原因とするニワトリの寄生虫病。 Plasmodium juxtanucleareは主にアカイエカ、Plasmodium gallinaceumはヤブカやクロヤブカにより媒介され、鶏マラリアはこれらの媒介動物が活発に活動する夏季に散発的に発生する。鶏マラリアは発熱、脾腫、貧血を主徴とし、Plasmodium juxtanucleareによるものは耐過すると持続感染免疫が成立する。診断は末梢血塗抹ギムザ染色による赤血球内のシゾント、トロフォゾイト、ガメトサイトの検出によってなされる。実用的な治療法や予防法は確立していない。.

新しい!!: 原虫と鶏マラリア · 続きを見る »

鶏コクシジウム症

鶏コクシジウム症(にわとりコクシジウムしょう)とは、アイメリア属 Eimeria の原虫寄生を原因とする鶏の寄生虫病。.

新しい!!: 原虫と鶏コクシジウム症 · 続きを見る »

黒頭病

黒頭病()とはニワトリ、シチメンチョウや他の家禽に影響を与える商業上重要な鳥類の疾病。単に黒頭と呼ばれることもある。黒頭病は高い致死率を示し、肝臓や盲腸に影響を与る。黒頭病はヒストモナス症の一形態であり、原虫である Histomonas meleagridisの寄生によって引き起こされる。黒頭病に対する感受性はシチメンチョウの方がニワトリよりも高い。黒頭病で最も認められる症状は黄色水様性便である。黒頭病の蔓延防止のためには病鳥および病鳥の接触したものの除去が必要である。黒頭病には通常家禽のヘテラキス属の感染が関与する。.

新しい!!: 原虫と黒頭病 · 続きを見る »

腸ジアルジア症

腸ジアルジア症(ちょうジアルジアしょう、英:giardiosis)とは鞭毛虫類のGiardia属原虫寄生を原因とする動物の寄生虫病。哺乳類に寄生する種としてはGiardia intestinalis(ランブル鞭毛虫)、Giardia murisの2種が知られている。Giardia intestinalisはヒト、イヌ、ネコ、ウシ、ヒツジ、ネズミなどに、Giardia murisは齧歯類に寄生する。感染はシストの経口摂取により成立し、シストは小腸で脱シストし、分裂し栄養型虫体となり小腸上部の腸上皮に吸着する。重度の寄生では増殖した栄養型虫体に腸粘膜が覆われ吸収障害を起こし、腹痛、下痢、貧血、脂肪便などの症状を引き起こす。診断は糞便中の栄養型虫体あるいはシストの検出による。治療はメトロニダゾールが第一選択薬であり、フェンベンダゾール、アルベンダゾールも有効。予防は熱消毒や乾燥によるシストの殺滅が有効。.

新しい!!: 原虫と腸ジアルジア症 · 続きを見る »

出ていきます入ってきます
ヘイ!私たちは今、Facebook上です! »