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労働者国家

索引 労働者国家

労働者国家(ろうどうしゃこっか)とは、カール・マルクスがゴータ綱領批判でとなえた、プロレタリア革命から共産主義(国家の死滅)へと至る過渡期においてなお存在する「プロレタリアート独裁」を指す。 本来のマルクス主義の立場では、このような国家はプロレタリア革命から共産主義の低い段階(社会主義)へといたる時期に限られたものであったが、ヨシフ・スターリンは、国家が存続しているにもかかわらず「社会主義が実現された」と主張するために、この過渡期を社会主義を指すものと改変した。 第一インターナショナルでマルクスと対立したバクーニンは、マルクスのような国家死滅構想は、国家の死滅をもたらさず逆に強化をもたらすと批判した。その後、アナキスト諸潮流はこのマルクス主義批判(プロレタリアート独裁の否定)を続けている。 また、トロツキズムはソ連や中国などの党官僚が指導する既存の社会主義国家は、「官僚によって歪められ、堕落した労働者国家」としている。更に反スターリン主義を掲げる新左翼などの一部は、これらの既存の社会主義国家の実態は「スターリニズム国家」または「赤色帝国主義」国家であり、労働者国家ではないと主張している。 Category:共産主義 Category:政治システム.

21 関係: 反スターリン主義堕落した労働者国家帝国主義中華人民共和国ミハイル・バクーニンマルクス主義ヨシフ・スターリントロツキズムプロレタリア独裁プロレタリア革命アナキズムカール・マルクスゴータ綱領批判スターリニズムソビエト連邦党官僚共産主義社会主義社会主義国第一インターナショナル新左翼

反スターリン主義

反スターリン主義(はんスターリンしゅぎ、反スターリニズム、英:Anti-Stalinism)とは、スターリン主義に反対する政治思想や運動である。 広義には共産主義の外部からも含めた、スターリン主義への批判・否定の総称である。しかし狭義には社会主義や共産主義の内部の思想の1つで、既存の社会主義国やコミンテルンを系譜とする各国の共産党を「スターリン主義」として批判・否定し、乗り越えようとする。多数の潮流や立場がある。.

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堕落した労働者国家

堕落した労働者国家(だらくしたろうどうしゃこっか、Теория деформированного рабочего государства、degenerated workers' state)とは、1930年代より使用されているトロツキズムの政治的用語の1つで、1923年にヨシフ・スターリンらが実質的に権力掌握した以降のソビエト連邦を指す。また、モンゴル人民共和国を含む場合もある。.

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帝国主義

1898年当時の帝国主義列強勢力図 帝国主義(ていこくしゅぎ、imperialism)とは、一つの国家が、自国の民族主義、文化、宗教、経済体系などを拡大するため、あるいは新たな領土や天然資源などを獲得するために、軍事力を背景に他の民族や国家を積極的に侵略し、さらにそれを推し進めようとする思想や政策。.

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中華人民共和国

中華人民共和国(ちゅうかじんみんきょうわこく、中华人民共和国、中華人民共和國、People's Republic of China, PRC)、通称中国(ちゅうごく、China)は、東アジアに位置する主権国家である。 中華人民共和国は、13億8千万人以上の人口で世界一人口が多い国である。中華人民共和国は、首都北京市を政庁所在地とする中国共産党により統治されるヘゲモニー政党制である。.

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ミハイル・バクーニン

ミハイル・アレクサンドロヴィチ・バクーニン(Михаи́л Алекса́ндрович Баку́нин、Mikhail Alexandrovich Bakunin、1814年5月30日 - 1876年7月1日)はロシアの思想家で哲学者、無政府主義者、革命家。元正教徒で無神論者。.

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マルクス主義

マルクス主義(マルクスしゅぎ、Marxismus)とは、カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスによって展開された思想をベースとして確立された社会主義思想体系の一つである。しばしば科学的社会主義(かがくてきしゃかいしゅぎ)とも言われる。 マルクス主義は、資本を社会の共有財産に変えることによって、労働者が資本を増殖するためだけに生きるという賃労働の悲惨な性質を廃止し、階級のない協同社会をめざすとしている。 エンゲルスは1883年に『空想から科学へ』を出版し、彼やマルクスの思想を社会主義思想、弁証法的唯物論、資本主義分析の三つの分野に分けて解説したうえで、唯物史観と剰余価値の発見によって社会主義は科学になったと説明した。また、レーニンは1913年に『マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分』を書き、マルクス主義の三つの源泉をドイツ哲学、イギリス経済学、フランス社会主義とし、マルクス主義の三つの構成部分を弁証法的唯物論、経済学、社会主義思想とした。.

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ヨシフ・スターリン

ヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・スターリン(, 1878年12月18日 – 1953年3月5日)は、ソビエト連邦の政治家、軍人。同国の第2代最高指導者。一般に広く知られているスターリンという姓は「鋼鉄の人」を意味する筆名であり、本姓はジュガシヴィリ(、)である。.

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トロツキズム

レフ・トロツキー トロツキズムまたはトロツキー主義(Trotskyism)は、レフ・トロツキーによって主張されたマルクス主義および共産主義革命理論のこと。トロツキズムを主張する者をトロツキストという。 当初の呼称はボリシェヴィキ・レーニン主義(Bolshevik-Leninism)で、「トロツキスト」はヨシフ・スターリンらによる批判用語を自称に採用したものである。 トロツキストの国際組織には第四インターナショナルなどがある。.

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プロレタリア独裁

プロレタリア独裁(プロレタリアどくさい、Diktatur des Proletariats、Dictatorship of the proletariat)とは、階級独裁の1種で、プロレタリアートによる独裁のこと。労働者階級独裁、無産階級独裁とも訳される。日本では「プロ独」とも略される。 マルクス主義では、資本主義社会から共産主義社会に移行する過渡期に必要とされた。特に、後のマルクス・レーニン主義を標榜する社会主義国においては、国家や社会に対する党の指導性、ひいては一党独裁制を正当化するための思想的根拠ともなった。.

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プロレタリア革命

プロレタリア革命とは、プロレタリアートがブルジョワジーの国家を打倒し、プロレタリアート独裁を樹立し、ブルジョワジーの所有を公的所有に移すことにより、資本主義社会から社会主義社会への道を切り開くことを目的とした革命。 歴史的には、1871年のパリ・コミューンが短期間に終わったものの最初のプロレタリア革命である。 帝国主義時代にはいり、第一次世界大戦が1917年のロシア革命を生み出した。1919年にコミンテルンが結成され、プロレタリア革命の波を西欧へと拡大する試みがなされたが、ハンガリーの短期間に終わった革命をのぞいて西欧諸国での革命は成功せず、ソ連は孤立を余儀なくされ、やがて一国社会主義論を掲げるスターリン主義が台頭することとなる。.

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アナキズム

アナキストの黒旗 アナキズム(Anarchism、アナーキズム、無政府主義)は、既成の国家や権威の存在を望ましくない・必要でない・有害であると考え、調和的な社会結合を目指す政治思想 The following sources cite anarchism as a political philosophy: Slevin, Carl.

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カール・マルクス

ール・ハインリヒ・マルクス(Karl Heinrich Marx, 1818年5月5日 - 1883年3月14日)は、ドイツ・プロイセン王国出身の哲学者、思想家、経済学者、革命家。1845年にプロイセン国籍を離脱しており、以降は無国籍者であった。1849年(31歳)の渡英以降はイギリスを拠点として活動した。 フリードリヒ・エンゲルスの協力を得ながら、包括的な世界観および革命思想として科学的社会主義(マルクス主義)を打ちたて、資本主義の高度な発展により共産主義社会が到来する必然性を説いた。ライフワークとしていた資本主義社会の研究は『資本論』に結実し、その理論に依拠した経済学体系はマルクス経済学と呼ばれ、20世紀以降の国際政治や思想に多大な影響を与えた。.

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ゴータ綱領批判

ータ綱領批判(ゴータこうりょうひはん、独:Kritik des Gothaer Programms、英:Critique of the Gotha Program)は、1875年5月にカール・マルクスが、ドイツ社会民主主義運動の中でマルクスやフリードリヒ・エンゲルスに近い、「アイゼナハ派」に書いた手紙を中心とした文書である。 1875年にザクセン=コーブルク=ゴータ公国のゴータで、アウグスト・ベーベルらのドイツ社会民主労働党(いわゆる「アイゼナハ派」)が会議を開いて、フェルディナント・ラッサールらの全ドイツ労働者協会(「ラサール派」)との合同・統一党結成を決定した。アイゼナハ派は統一党のための綱領草案をマルクスに送りコメントを求めたが、ラッサールの理論による否定的な影響をマルクスは見出し、ラサール派を政府への譲歩のために労働者運動の要望を制限しようと意図する日和見主義者とみなしていた。綱領案に対するコメントとしてマルクスは「ドイツ労働者党綱領評注」を送付したが、マルクスの文書は公表されぬまま同年5月の後半にゴータでアイゼナハ・ラサール両派の会議が開かれ、綱領草案はわずかな修正のみで可決し統一党としてドイツ社会民主党が結党された。 「ゴータ綱領批判」は長く、マルクスの最も詳細な革命戦略の組織論の宣言であり、「プロレタリア独裁」 や、資本主義から共産主義への過渡期や、プロレタリア国際主義や労働者階級の政党について議論した文書であるとされてきた。 この文書はまた、資本主義からの移行の直後の共産主義社会の低い段階では「各人は能力に応じて働き、労働に応じて受け取る」、そして将来の共産主義社会の高い段階では「各人は能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」(本来はルイ・ブランに由来する表現)などの、のちにスターリンが定式化した〈原則〉である二段階発展論を明示した文書と読まれてきた。低い段階での記述では「個人は社会から、与えただけ正確に受け取る」と述べている。また、資本主義社会から社会主義社会への過渡期における国家をプロレタリア独裁とした。この「ゴータ綱領批判」は、彼の死後に出版され、マルクスの最後の主要文書の一つとなった。 この手紙は、かなり後の1891年、ドイツ社会民主党が新綱領であるエルフルト綱領の採用の意向を宣言した際に、これを批判したエンゲルスが、公開し出版した。またエンゲルスはエルフルト綱領批判を書いて出版した。.

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スターリニズム

ヨシフ・スターリン スターリン。 スターリニズムまたはスターリン主義(スターリンしゅぎ、Сталинизм)は、1924年から1953年までソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)の最高指導者を務めたヨシフ・スターリンの発想と実践の総体で、指導者に対する個人崇拝、軍事力や工作活動による暴力的な対外政策、秘密警察の支配を背景とした恐怖政治や大規模な粛清などを特徴とする全体主義を指す。また、それに通じる思想・体制である。スターリン自身はマルクス・レーニン主義と呼んだ。.

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ソビエト連邦

ビエト社会主義共和国連邦(ソビエトしゃかいしゅぎきょうわこくれんぽう、Союз Советских Социалистических Республик)は、1922年から1991年までの間に存在したユーラシア大陸における共和制国家である。複数のソビエト共和国により構成された連邦国家であり、マルクス・レーニン主義を掲げたソビエト連邦共産党による一党制の社会主義国家でもある。首都はモスクワ。 多数ある地方のソビエト共和国の政治および経済の統合は、高度に中央集権化されていた。.

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党官僚

党官僚(とうかんりょう、ロシア語: )とは、共産主義政党の幹部で、特権的な地位を得た者を指す。.

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共産主義

主にマルクス・レーニン主義系の共産主義のシンボルともされる赤い星 共産主義(きょうさんしゅぎ、Communism、Коммунизм)とは、政治や経済分野での思想や理論、運動、政治体制のひとつ、財産の一部または全部を共同所有することで平等な社会をめざす。その理念、共有化の範囲や形態、あるいは共産主義社会実現のための方法論などには古くから多数の議論があり、このため「共産主義」の定義は多数存在している。 共産主義のシンボルには、社会主義と同様に赤色や赤旗が広く使用されている。また特にマルクス・レーニン主義系の共産主義を表すシンボルには赤い星や鎌と槌なども使用されている。.

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社会主義

会主義(しゃかいしゅぎ、socialism)は、個人主義的な自由主義経済や資本主義の弊害に反対し、より平等で公正な社会を目指す思想、運動、体制The Oxford English Dictionary (1970年) C - 701p。 歴史的にも社会主義を掲げる主張は多数あり、共産主義、社会民主主義、無政府主義、国家社会主義なども含む生産手段の共有化は社会主義に見られる大きな特徴であり、必須の条件のように語られることも多いが、後出のアンリ・ド・サン=シモンのようにそれを掲げていない思想家の例もある。エミール・デュルケームは「社会主義とは、結局のところ経済生活をばそれを規制する中心的機関に結びつけることに帰着するのではないか」と述べている(『社会主義およびサン‐シモン』邦訳:森博 恒星社厚生閣 ISBN 4-769-90190-9)。この言葉に従うならば、社会を組織化することにより人々を支える制度は、例えば富の再分配だけであっても、社会主義の範疇に含めることができる。。.

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社会主義国

会主義国(しゃかいしゅぎこく)とは、社会主義を標榜する国家のこと。 通常は憲法などで社会主義を国家理念・国家政策として掲げる共和国であり、単に共産党が政権を担っているだけでは社会主義国とは呼ばれない(キプロス、サンマリノなど)。狭義にはマルクス・レーニン主義を掲げる国家、広義には社会主義的諸政策を推進している国家である。 最初の社会主義国家はソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)で、ソ連崩壊後の現在では中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、ベトナム、ラオス、キューバである。.

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第一インターナショナル

一インターナショナル(だいいちインターナショナル、first International)または国際労働者協会(こくさいろうどうしゃきょうかい、International Workingmen's Association、以後「IWA」と略記)は、ヨーロッパの労働者、社会主義者が1864年9月28日に創設した世界初の国際政治結社である。 ロンドンのでの発足集会(1864年)にはじまり、 (1866年)、(1867年)、(1868年)、(1869)、(1872年)が開催された。IWAは国際主義に立って国家的枠組みを超えた社会主義運動に関する決議を採択し各国政府に提言したほか、世界初の社会主義革命というべきパリ・コミューン革命を支援するなど横断的な挑戦を試みた。 しかし、1872年以降はブリテンの労働組合指導者との確執やフランスで影響力をもったアナーキズムとの対立によって二派に分裂、ニューヨークに本部を移転して組織の再建を試みたが1876年7月解散した。.

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新左翼

新左翼(しんさよく、ニューレフト、New Left)とは、第二次世界大戦後の1960年代に、欧米や日本などの先進国において、急進的な革命を志向し、主に大学生や大学院生や青年労働者から構成された左翼的な政治運動や政治勢力のこと。.

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