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刺激伝導系

索引 刺激伝導系

刺激伝導系(しげきでんどうけい)とは、洞房結節で発生した心拍のリズムをあたかも神経のように心臓全体の心筋に伝え、有効な拍動を行わせるための構造である。興奮伝導系(こうふんでんどうけい)とも呼ばれる。 刺激伝導系を構成する細胞は特殊心筋と呼ばれ、心房・心室の壁を構成する一般の心筋細胞である固有心筋とは区別する。固有心筋は心房では長さ100μm、直径5μmの紡錐形をしており、心室では長さ100μm、直径10μmの枝分かれした円柱状をしているが、特殊心筋はこれら周辺の固有心筋とは明らかに異なった形態をしており、組織学的には区別できる。.

15 関係: 右脚ブロック大動脈左脚ブロック心不全心筋心臓心電図ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群神経組織学肺動脈洞不全症候群洞房結節房室ブロック房室結節

右脚ブロック

右脚ブロック(うきゃくブロック、right bundle branch block, RBBB)とは、心電図でみられる異常所見の1つである。心臓の刺激伝導系を電気信号が流れる際、観念として洞結節以下で右と左に流れる電気信号の流れる通り道を想定する。右心室へ電気信号をつたえる電線の流れが悪いとき、すなわち右脚ブロックを呈する状態では、心室中隔の興奮は左から右へ伝わり、右室の興奮は左室の興奮に対して遅れて起きることになる。.

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大動脈

# 解剖学: 心臓より流れ出し全身に血流を送り出す大元となる動脈。この項目で記述。.

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左脚ブロック

左脚ブロック(さきゃく-、英 Left bundle branch block; LBBB)とは心電図でみられる伝導異常のこと。 この異常がみられるときには、左心室の活動電位は遅れ、右心室よりも左心室の収縮は遅れることになる。.

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心不全

心不全(しんふぜん、heart failure)は、心臓の血液拍出が不十分であり、全身が必要とするだけの循環量を保てない病態を指す。.

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心筋

心筋(しんきん)は、心臓を構成する筋肉のことをいう。 心筋は、骨格筋と同じ横紋筋であるが、骨格筋は随意筋で多核の細胞でできているのに対して、心筋は単核(稀に2核)の細胞でできており、不随意筋である。また、ミトコンドリアが非常に多く存在しており、心筋が要求するエネルギーの大部分をまかなっている。心房には血圧と血流の制御に関連する心房性ナトリウム利尿ペプチドと呼ばれるペプチドホルモンを合成、分泌する心筋細胞が存在する。心筋細胞は介在板により結ばれ、心筋線維を形成する。心筋線維は静止時には細胞外に対して-50~-90mVの膜電位を有する。骨格筋の絶対不応期は1~3msecなのに対して、心筋の絶対不応期は200msecと長い。.

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心臓

心臓と肺。古版『グレイの解剖学』より 心臓(しんぞう)とは、血液循環の原動力となる器官のこと大辞泉【心臓】。血液循環系の中枢器官のこと広辞苑 第五版 p.1386【心臓】。.

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心電図

心電図(しんでんず、Electrocardiogram, ECG、Elektrokardiogramm, EKG)は、心臓の電気的な活動の様子をグラフの形に記録することで、心疾患の診断と治療に役立てるものである。心臓のみの筋電図とも言える。電気生理学的検査の代表的なものであり、日常診療で広く利用されている。 心電図は1903年にオランダの生理学者ウィレム・アイントホーフェンによって検流計で測定された。彼はこの業績によって1924年、ノーベル生理学・医学賞を授与されている。日本には内科学者呉建により導入された。.

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ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群

ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群(Wolff-Parkinson-White syndrome、WPW症候群)とは、上室性の頻脈性不整脈の一つ。心臓自体には器質的疾患がないにもかかわらず特有の心電図所見を示し、しばしば偽性心頻拍を起こし、またこれらの心電図異常が突然正常化する例が1915年頃から存在が知られ始め、1930年に多くの症例(12例)についての詳しい報告がなされた。症例を研究・発表した、、の3人の名前から症状が名付けられたのが由来である。.

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神経

経 (黄色) 神経(しんけい、nerve)は、動物に見られる組織で、情報伝達の役割を担う。 日本語の「神経」は杉田玄白らが解体新書を翻訳する際、'''神'''気と'''経'''脈とを合わせた造語をあてたことに由来しており、これは現在の漢字圏でもそのまま使われている。そのため、解体新書が刊行された1774年(安永7年)以前には存在しない言葉である。.

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組織学

組織学(Histology、ギリシア語で「組織」を意味するἱστός histosと、「科学」を意味する-λογία ''-logia''の複合語)は、植物・動物の細胞・組織を観察する顕微解剖学。解剖学から発展し、生物学や医学の重要な方法論の一つである。細胞学が細胞の内部を主な対象とするのに対し、組織学では細胞間に見られる構造・機能的な関連性に注目する。 組織学で最も基礎的な手技は、固定や染色といった手法を用いて用意した標本の顕微鏡観察である。組織学研究は組織培養を活用することも多い。組織培養とは、ヒトや動物から採取された、生きた細胞を単離し、様々な研究目的に、人工環境で培養することを指す。組織染色は、標本の観察や、微細構造の見分けを容易にするために、しばしば行われる。 組織学は発生生物学の基本技術である他、病理学でも病理組織の検査に用いられる。がんなどの病気の診断を付ける上で、検体の病理的検査が日常的に使われるようになってからは、病態組織を顕微鏡的に観察するが、の重要なツールとなった。海外では、経験を持った内科医(多くは資格を持った病理医である)が、組織病理の検査を自ら行い、それに基づいた診断を下す。一方で日本では、病理専門医が検査と診断を行うことが多いが、各地でこの病理医不足が叫ばれている。 海外では、検査のための組織標本を作成する専門職を、「組織学技術者」(histotechnicians, histology technicians (HT), histology technologists (HTL))「医療科学者」(medical scientists)、(Medical Laboratory Assistant, Medical laboratory technician)、(Biomedical scientist)などと呼ぶ(以上は全て訳者訳)。彼らの研究領域は histotechnology(訳:組織科学)と呼ばれる。.

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肺動脈

肺動脈(はいどうみゃく)は、心臓の右心室から肺へ血液を送り出す動脈であり、静脈血(脱酸素化された血液)を運ぶ唯一の動脈である(胎児の臍帯動脈を除く)。 人間の心臓の場合、肺動脈は右心室の肺動脈弁から始まり、比較的太く短い肺動脈幹(長さ5cm、直径3cm程度)を経たのち、2つの肺動脈(左肺動脈、右肺動脈)に分岐して、それぞれ左右の肺に静脈血を運ぶ。.

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洞不全症候群

洞不全症候群(どうふぜんしょうこうぐん、sick sinus syndrome, SSS)(sinus node dysfunctionと論文上記載されることもある)とは、心臓の調律を発する洞房結節または洞結節下流の電導系が原因で、徐脈を起こす病気。普段から心拍数が少なく、運動しても上昇しないため、脳の虚血が起こって失神発作などを生じる。Rubenstein分類により以下のように分けられる。.

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洞房結節

洞房結節(どうぼうけっせつ、、, 洞結節)は、心臓の右心房付近にあるペースメーカーの役目をする部分。発見者の名前からキース・フラック結節(Keith-Flack node)とも呼ばれる。70回/分のリズムを作る刺激伝導系の初端であり、生理的な心臓の収縮を指令する。その後刺激は房室結節へと伝わる。 Category:心臓解剖学.

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房室ブロック

房室ブロック(ぼうしつぶろっく)は、心臓の刺激伝導系において、心房から心室に刺激が伝わらない、または刺激伝導が遅延する病態。英語のAtrioVentricular Blockを略してAV block、AVブロック、AVBとも言う。.

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房室結節

房室結節(ぼうしつけっせつ、田原結節、田原-アショフ結節、アショフ-田原結節、英 atrioventricular node: AV node)は、心臓における刺激伝導系の一部である。 田原淳がルードヴィッヒ・アショフの研究室で発見した。右心房の下方で心室中隔近くにある。洞房結節から房室結節までを刺激が伝わる速度(毎秒約1 m程度)や、プルキンエ線維などを刺激が伝わる速度(毎秒2 mを超える)と比べて、房室結節では毎秒約5 cmから、速くとも毎秒約10 cmと刺激伝導速度が10分の1以下と大変に遅い。また、刺激伝導の上で心房と心室は結合組織によって絶縁されており、心房の固有心筋の間を伝わる刺激は、ケント束のような奇形がある場合を除いて、心室の固有心筋へは直接伝わらないようになっている。したがって、房室結節へ伝わった刺激が、刺激伝導の上で心房と心室とを隔ている結合組織を唯一貫いているヒス束を伝わることで、心室側へと刺激が伝導される。以上の理由により、心房と心室の収縮に時間差を持たせることができる。正常な状態では心房からの興奮をヒス束に伝えるが、洞房結節の作るリズム(70回/分)が途絶えた場合、房室結節の持つ自動能が、調律の機能をある程度補完する。しかし、その時に作り出すリズムは40回/分程度と遅く、徐脈となる。.

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