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催眠療法

索引 催眠療法

催眠療法(さいみんりょうほう、)とは、催眠を用いる補完・代替医療の一種である。被暗示性高進を中心に、催眠現象が持つ様々な生理的・心理的特性を利用し、多様な治療が行われる。心身の回復、同化の促進、緊張の解放、不安感情の低下などが期待され、心理的興奮やストレスが関わる心身症、身体疾患や医学的処置の苦痛など精神科リエゾンの領域でも利用される。自己洞察や行動変容の促進にも用いられる『最新 医学大辞典 第3版』医歯薬出版、2005年、p679。 様々な用途に用いられているが、研究の品質は低く、有効性を判断することが難しいWebb AN, Kukuruzovic R, Catto-Smith AG, Sawyer SM.

13 関係: 代替医療心身症医歯薬出版ミルトン・エリクソンメタアナリシスリエゾン精神医学催眠システマティック・レビュー前世療法暗示欧米成瀬悟策日本催眠医学心理学会

代替医療

代替医療(だいたいいりょう、alternative medicine)とは、「通常医療の代わりに用いられる医療」を指す用語である。Medicineは医療とも医学とも訳されることがあるので、代替医学とも呼ばれる。近代ドイツ医療社会史専攻の服部伸は、代替医療(オルタナティブ医療)とは、科学的・分析的な近代医学の限界を指摘し、時には霊の力を援用しながら、患者の心身全体の調和を取り戻そうとする医療であり、中国医学や漢方医学、アーユルヴェーダもこれに含まれると述べている服部伸 著 『世界史リブレット82 近代医学の光と影』 山川出版社、2004年 。今のところ、通常医療に取って代わるような代替医療は存在しない 大野智 朝日新聞の医療サイト・アピタル。帝京大学の大野智は、科学的に有効性が裏付けられた医療は通常医療に組み込まれるため、代替医療という言葉自体に矛盾があるのかもしれないと指摘している。日本でも一部の漢方薬は通常医療に取り入れられている。 似た用語に、補完医療、相補医療(ほかんいりょう、complementary medicine)があるが、これは「通常医療を補完する医療」を指す用語である。アメリカでも日本でも、学会等の正式の場では代替医療と補完医療を総称して補完・代替医療(Complementary and Alternative Medicine: CAM) の名称が使われることが多かったが、アメリカでは近年変わりつつある。 アメリカの国立補完代替医療センター(現・アメリカ国立補完統合衛生センター)では、2010年頃から研究目的は「病気の予防・治療」から「症状のマネジメント」に変更され、各種施術療法の総称として、補完・代替医療ではなく補完的健康アプローチ(complementary health approaches)という用語を使うようになってきている。 通常医療と補完・代替医療の2つを統合した医療は統合医療と呼ばれる。日本の厚生労働省は、統合医療は近代西洋医学と補完・代替医療や伝統医学等とを組み合わせて行う療法であり、多種多様なものが存在すると説明している。 これらは元々欧米から発信されている用語であり、欧米での医療の歴史が反映された概念である。.

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心身症

心身症(しんしんしょう、psychosomatic disease)は、その身体疾患の症状発現や症状の消長に心の問題の関与が大きい身体疾患の総称。何らかの身体的な疾患が、精神の持続的な緊張やストレスによって発生したり、症状の程度が増減する。身体的な検査で実際に異常を認めることも多い身体疾患であるが、症状の発生や、症状の増悪に心因が影響している疾患をさす。身体的な治療と並行して、心理面の治療やケア(「ストレス管理」・「認知行動療法」などを参照)も必要な場合が多い。.

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医歯薬出版

医歯薬出版株式会社(いしやくしゅっぱん、Ishiyaku Publishers,Inc.)は、1921年に創業を開始した日本の出版社で、医学、歯学などの医療系分野を専門とする大手出版社である。 本社は、東京都文京区本駒込1-7-10である。.

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ミルトン・エリクソン

ミルトン・エリクソン(Milton H〔yland〕 Erickson, 1901年12月5日 - 1980年3月25日)は、催眠療法家として知られる精神科医、心理学者。の創始者で、初代会長も勤めた。アメリカ精神医学会(APA)、アメリカ心理学会(APA)、などのメンバー。晩年は催眠の臨床性・実践性向上のため、精力的にワークショップを開き世界各国を行脚した。にもかかわらず、日本への訪問は3度目のポリオ発病のため、ついにかなわなかった。そのため、日本人で彼の教えを受けた人間は高石昇、柴田出など数少ない。 精神療法にしばしば斬新な手法を用いた事で知られる。「治療に抵抗するクライエントなどいない。柔軟性にかけるセラピストがいるだけだ」。この言葉に端的に表されるように、彼の技法は「ユーティライゼーション(Utilization:利用できる物はなんでも利用する)」を旨とした、臨機応変・変化自在なもので、その名人芸は「アンコモン・セラピー」、「魔術師」と呼ばれる。クライエントごとに異なるアプローチをすべきという信念から、自らは技法の体系化は好まなかった。しかし、エリクソンの影響を受けた弟子や共同研究者たちは、それぞれ独自の治療技法を構築し、総称して短期療法と呼ばれる一派を形成した。とくに家族療法(家族システム論)への影響は大きく、グレゴリー・ベイトソンのダブル・バインド理論は彼あってのものである。.

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メタアナリシス

メタアナリシス(meta-analysis)とは、複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析すること、またはそのための手法や統計解析のことである。メタ分析、メタ解析とも言う。ランダム化比較試験(RCT)のメタアナリシスは、根拠に基づく医療において、最も質の高い根拠とされる。 メタアナリシスという言葉は、情報の収集から吟味解析までのシステマティック・レビューと同様に用いられることがある。厳密に区別する場合、メタアナリシスはデータ解析の部分を指す。.

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リエゾン精神医学

リエゾン精神医学(リエゾンせいしんいがく、Liaison psychiatry または、Consultation Liaison Psychiatry)とは、一般の身体医療の中で起こる様々な精神医学問題に対して、医師を含む医療スタッフと精神科医が共同してあたる治療・診断やシステム、それに関する研究のことである。「コンサルテーション精神医学」と「リエゾン精神医学」を区別して用いる場合もあるが、コンサルテーション・リエゾン精神医学(CLP)のことをリエゾン精神医学と短く呼称し用いる場合が多い。.

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催眠

''Photographic Studies in Hypnosis, Abnormal Psychology'' (1938) 催眠(さいみん、)とは、暗示を受けやすい変性意識状態のひとつ。また、その状態(催眠状態)、およびその状態に導く技術(催眠法)を指す場合がある。催眠術(さいみんじゅつ、)とも呼ばれる。.

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システマティック・レビュー

テマティック・レビュー(systematic review)とは、文献をくまなく調査し、ランダム化比較試験(RCT)のような質の高い研究のデータを、出版バイアスのようなデータの偏りを限りなく除き、分析を行うことである。根拠に基づく医療(EBM)で用いるための情報の収集と吟味の部分を担う調査である。コクラン共同計画におけるシステマティック・レビューは、主題ごとに定期的に手入れされ、情報にアクセスできることも意図されている。 メタアナリシスという言葉は情報の収集から吟味解析までのシステマティック・レビューと同様に用いられることがある。システマティック・レビューの手法は、イギリスで1992年に国民保健サービス(NHS)からはじまったコクラン共同計画から発展してきたもので、アメリカでは余り用いられない言葉である。システマティック・レビューの手順には、データの解析であるメタアナリシスが含まれるが、コクランではこれを厳密に区別する。 2003年には、世界にシステマティック・レビューが4,600件あり、そのうちコクランのものは1,600件であるとされる。.

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前世療法

前世療法(ぜんせりょうほう、)とは、催眠療法の一種であり、人間は死後人間に生まれ変わるという転生論を前提とする。退行催眠により患者の記憶を本人の出産以前まで誘導(=過去生退行)し、心的外傷等を取り除くと主張されている。 日本での典型的な前世療法のクライアントは、1980年代から始まった、自分には前世の記憶や超能力、前世の記憶を共有する仲間たちがあると信じ、最終戦争(ハルマゲドン)を機に世界を救うために仲間たちと連帯しようという空想や信念が流行した「前世ブーム」(前世の仲間探し)の際に、思春期の少女だった女性たちである。.

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暗示

暗示(あんじ、suggestion)は、言葉や合図などにより、他者の思考、感覚、行動を操作・誘導する心理作用のことをいう。暗示にかけられた者は自然にそうなったと考え、それが他者による誘導によるものであることに気が付かない。特に催眠状態において暗示は最も効力を発揮する。 暗示は睡眠不足や過労状態にあるとき特にかかりやすくなるほか、先天的気質によってもかかりやすい人とそうでない人がいるという。 自分で自分にかける暗示を「自己暗示」という。 心身症や神経症などの治療に暗示が利用されることもあり「暗示療法」という。催眠療法もその一種である。フランスのエミール・クーエという人物がクエイズムという自己暗示法によって心理療法を行っていた。これは否定的な言葉を口にしないことにより心身を健やかにしていくというものである。.

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欧米

欧米(おうべい)とは、ヨーロッパ州(欧州)とアメリカ州(米州。北アメリカ州と南アメリカ州)の3大州を指す。 狭義では、ヨーロッパの先進国及びアメリカ合衆国とカナダの北アメリカ2か国とを合わせた集団を指す。イギリス人が建国した、オセアニアにあるオーストラリアやニュージーランドを含める場合もある。.

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成瀬悟策

成瀬 悟策(なるせ ごさく、1924年 - )は日本の臨床心理学者。医学博士・臨床心理士。岐阜県生まれ。東京教育大学卒。第二次大戦後における日本の心理系催眠の第一人者。 竹山恒寿、池見酉次郎らと「日本催眠医学心理学会」を立ち上げ、学術面からの催眠研究に尽力した。前田重治、蔵内宏和ら精神分析を専攻する精神科医にも催眠を教授し、多くの優秀な弟子を輩出し、鶴光代、宮田敬一、田嶌誠一、田中新正、針塚進、門前進ら数多くを大学教授に育て、日本に科学的催眠研究の礎を築いた。他にも成瀬に催眠を学んだ臨床家は数多く、河野良和、柴田出、栗山一八らがいる。後に動作を用いて人の生き方や健康を援助していく方法である臨床動作法を創始し、近年はそちらに重心が移り、催眠・トランスからは離れる傾向にあった。 現在教授を務める吉備国際大学は山々に囲まれて起伏が激しい場所であるが、宿泊先からいつも徒歩で出勤している。春は桜、秋は紅葉と自然を愛し、ゼミ生とよく遊びに行く姿が目撃されている。.

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日本催眠医学心理学会

日本催眠医学心理学会(にほんさいみんいがくしんりがっかい、英語名 The Japanese Society of Hypnosis)は、医学、歯学、心理学等における催眠の科学的研究を促進するための学会。 事務局を大分県大分市大字旦野原700大分大学教育福祉科学部に置いている。.

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