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低感度爆薬

索引 低感度爆薬

低感度爆薬(ていかんどばくやく、Insensitive High Explosives)とは通常の爆薬よりも感度が低い、すなわち偶発的に爆発する可能性が低い爆薬のことである。 IM化爆薬(Insensitive Munition)と呼ぶ場合もある。 1940年代に開発されたV2ロケットの弾頭には大気圏再突入時の暴発を防ぎ、信頼性を高めるために低感度爆薬であるアマトールが使用された。 1990年代後半からアメリカ国防総省によって生存性と安全性を高める目的で従来品よりも安全な爆薬の開発が始められた。 具体的にはMIL規格:MIL-STD-2105で定める危険評価テストに合格した爆薬だけが低感度爆薬と称することが出来る。.

12 関係: 九七式爆薬トリニトロアゼチジントリアミノトリニトロベンゼンピカティニー・アーセナル爆薬アマトールアメリカ国防総省ジニトロイミダゾール火薬MIL規格PBX爆薬V2ロケット暴発

九七式爆薬

九七式爆薬(きゅうななしきばくやく)とは、大日本帝国海軍が魚雷用として開発した爆薬である。 TNTとヘキシルの混合爆薬であり、酸素魚雷の弾頭に使用された。英米で戦争後半以降に配備が進んだトーペックスやHBX爆薬と比べると、水中破壊力では劣っていた。 TNTをトリニトロアニソールで置き換えたのが九八式爆薬で、航空爆弾や機雷、爆雷に用いられた。.

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トリニトロアゼチジン

トリニトロアゼチジン(略称:TNAZ、英:Trinitroazetidine)とは爆薬の一種である。 特徴は非常に低感度で低感度爆薬として認められている。ポリマーと混合しなくても溶融・成型が可能で次世代の可塑性爆薬として期待されている。 爆薬としては優れた特性を持つが、2007年現在のRDXの製造コストは1キログラムあたり20ドルなのに対し、同量のトリニトロアゼチジンの製造コストはおよそ200ドルと製造コストの高さが実用化の最大の問題点になっている。 現在、5種類の合成ルートがあるが、さらに効率の高い合成ルートの研究が進められている。 Category:爆薬 Category:ニトロ化合物.

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トリアミノトリニトロベンゼン

トリアミノトリニトロベンゼン (triaminotrinitrobenzene) は芳香族の爆薬。TATBと略称される。 3つのニトロ基 (NO2) と3つのアミノ基 (NH2) がベンゼン環に交互に付いている。 爆薬としてはRDXより弱いがトリニトロトルエン (TNT) より強い。しかし、衝撃、振動、火または環境などの影響にとても鈍感な低感度爆薬であり、偶然に爆発することが極めて希なので、過酷な状況下や極めて高い信頼性を要求される核兵器で使われる。 Category:ニトロベンゼン Category:アニリン Category:爆薬.

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ピカティニー・アーセナル爆薬

ピカティニー・アーセナル爆薬(ピカティニー・アーセナルばくやく、Picatinny Arsenal Explosive、略:PAX)とはアメリカ陸軍ピカティニー・アーセナルが1980年代から標準化した低感度爆薬である。 1980年代以前に使われていた旧式爆薬を置き換えるものとして開発された。そのため、それぞれの型番ごとに旧式爆薬との対応関係を持っている。 主にRDXとHMXを基剤としてTNTなどの旧式爆薬を使用していないことが特徴である。特に生産性と費用対効果を重視されている。.

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アマトール

アマトール (Amatol) は、トリニトロトルエン (TNT) と硝酸アンモニウムからなる混合爆薬である。第一次世界大戦と第二次世界大戦の間に広範囲に使われたが、近年ではコンポジション爆薬などに変り、使われなくなった。 トリニトロトルエンは高性能だが製造コストが比較的高価で複雑であり、硝酸や硫酸が大量に必要だった。また、TNTは酸素バランスが悪いため、黒い煙が多く出た。TNTと比較して、硝酸アンモニウムは威力では劣るが、安価で大量に入手できた。硝酸アンモニウムは酸素の余剰がでるのでTNTから出る遊離炭素を吸収するため白か灰色の煙になった。TNTの量が60%以上あれば目立った威力の低下が無かったため、戦時中の物資不足の間は大きな利点となった。 1940年代に開発されたV2ロケットの弾頭には大気圏再突入時の暴発を防ぎ、信頼性を高めるために低感度爆薬であるアマトールが使用された。 TNTと硝酸アンモニウムの混合比率は以下の通りである。.

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アメリカ国防総省

アメリカ合衆国国防総省(アメリカがっしゅうこくこくぼうそうしょう、、略称:DoD)は、アメリカ合衆国の国防省である。アメリカ軍の七武官組織のうち、沿岸警備隊、アメリカ公衆衛生局士官部隊、合衆国海洋大気局士官部隊を除く陸軍、海軍、空軍、海兵隊の4つの軍を傘下に収める。陸海空軍の各省の統括組織であるため、日本では「国防総省」と訳されることが多いが、単に「国防省」とされることもある。2015年現在、同国の官庁の中で最大規模の組織となっている。 本庁舎は、五角形の形をしていることからペンタゴンと呼ばれている。アメリカ合衆国大統領の官邸組織がホワイトハウスと呼ばれるように、ペンタゴンという名称自体が国防総省を指す呼称となっている。.

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ジニトロイミダゾール

ニトロイミダゾール(英:Dinitroimidazoles、略称:DNI)とは低感度爆薬の一種である。 イミダゾールにニトロ基が2個ついた形をしている。 1,4-dinitroimidazole体も存在するが爆薬として使用できるのは2,4-dinitroimidazoleだけである。 そのため、区別して24DNIと呼ぶこともある。.

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火薬

無煙火薬 火薬(かやく)は、熱や衝撃などにより急激な燃焼反応をおこす物質(爆発物)のことを指す。狭義には最初に実用化された黒色火薬のことであり、ガン・パウダーの英名通り、銃砲に利用され戦争の歴史に革命をもたらした。また江戸時代には焔硝(えんしょう)の語がよくつかわれ、昭和30年代頃までは、玩具に使われる火薬を焔硝と言う地方も多かった。 GHSにおける火薬類とは、Explosives(爆発物)のことである。.

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MIL規格

MIL規格 (みるきかく、Military Standard) とは、一般的にアメリカ軍が必要とする様々な物資の調達に使われる規格を総称した表現である。.

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PBX爆薬

PBX爆薬(PBXばくやく、Polymer bonded explosive または Plastic bonded explosive) とは、爆薬の粒子をナイロンやポリスチレンなどのプラスチックと水中で混合し溶剤を気化させて、プラスチックでコーティングした爆薬粒子に加工したものである。.

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V2ロケット

V2ロケットは、第二次世界大戦中にドイツが開発した世界初の軍事用液体燃料ミサイルであり、弾道ミサイルである。宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルスが命名した報復兵器第2号(Vergeltungswaffe 2)を指す。この兵器は大戦末期、主にイギリスとベルギーの目標に対し発射された(→発射映像)。以前より開発されていたアグリガット(Aggregat)シリーズのA4ロケットを転用・実用兵器化したものである。後にアメリカ合衆国でアポロ計画を主導したヴェルナー・フォン・ブラウンが計画に参加し設計を行ったことで知られる。.

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暴発

暴発(ぼうはつ)には、以下の意味がある。.

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