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中世西洋音楽

索引 中世西洋音楽

中世西洋音楽(ちゅうせいせいようおんがく)は、6世紀頃から15世紀にかけての音楽を指す。.

70 関係: 古代の音楽古代西洋音楽古楽古楽器中世フィドルペロティヌスミュゼットミンネザングノートルダム楽派チャルメラチェンバロハープハーディ・ガーディバグパイプモンセラートの朱い本ライアーリュートリコーダールネサンス音楽レベックレオニヌスヴァイオリントランペットトルバドゥールトルヴェールトレチェントトレチェント音楽トロンボーンヘルムホルツ共鳴器プロヴァンス太鼓プサルタリーヒルデガルト・フォン・ビンゲンピッフェロツィンクツィターツィター属フランチェスコ・ランディーニフランスフルートホルンダルシマーダニエル劇アルス・ノーヴァアルス・アンティクアアルス・スブティリオルアンブロジオ聖歌イギリスの音楽オルガンオルガヌムオーボエ...カリクストゥス写本カルミナ・ブラーナカンティガキリスト教ギヨーム・ド・マショークラシック音楽クルムホルングレゴリオ聖歌コルネットゴリアールゴシックシャンティー写本ショームスペインスイスタンブリンサン・マルシャル楽派典礼劇15世紀6世紀 インデックスを展開 (20 もっと) »

古代の音楽

古代の音楽(こだいのおんがく、Ancient music)とは初期音楽の時代の始まりとされている5世紀以前の音楽をさす。さらに古代音楽は先史時代の音楽(Prehistoric music)と分けて考えられることもある。 古代の音楽といっても、その言葉で意味される音楽は種類も地域もさまざまである(メソポタミア、エジプト、ペルシア、インド、中国、日本、ギリシア、ローマなど)。古代音楽は、単純な音程と音階という特徴を持ち、口承または文字によって伝えられた。.

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古代西洋音楽

古代西洋音楽(こだいせいようおんがく)とは6世紀以前の西洋音楽。.

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古楽

古楽(こがく)は、古典派音楽よりも古い時代の西洋音楽、すなわち中世西洋音楽、ルネサンス音楽、バロック音楽の総称である。.

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古楽器

古楽器の演奏、アシジの下教会の礼拝堂にあるシモーネ・マルティーニのフレスコ画 古楽器(こがっき)は、その使用が現代に至る演奏史上で廃れた楽器、あるいは改良や変更を受ける以前の古い様式の楽器を指す。英語では、original instruments (オリジナル楽器)もしくは period instruments (ピリオド楽器、時代楽器)などと呼ばれる。これに対して、20世紀ごろから標準的に用いられている様式の楽器を「モダン楽器」と呼ぶことがある。ヴァイオリン、フルート、トランペットなどの楽器は、現在に至るまで様々な改良を加えながら使い続けられてきたため、同名のモダン楽器と古楽器では、しばしばその音質や奏法に差がみられる。 古い時代に製作され、そのままの形で保存・伝承された楽器(オリジナル楽器)を演奏に用いることもあるが、それらの楽器をモデルとして、新しく製作した楽器を用いることも多い。また、ヴァイオリン属の楽器やヴィオローネなどでは19世紀以降に改造された楽器を、元の形に復元して使うこともある。 古楽器の研究・復元は19世紀末ころから始まり、特に1970年代ころから古楽器を用いた演奏とともに盛んとなった。古楽器を用いることによって、古い音楽の作曲当時の音響を再現できるだけでなく、モダン楽器では無理が生じるアーティキュレーションなどをより自然に演奏できる。現在ではバロック時代以前の音楽の演奏には作曲年代に応じた古楽器を用いることが一般的であり、古典派以降の音楽についても、史的考証に基づいて演奏に古楽器を用いることが少なくない。.

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中世フィドル

中世フィドル(英語 medieval fiddle) は中世期に用いられた擦弦楽器の一種。当時、各種呼称があり、フィドル (fiddle) 以外にも、ヴィエール (vielle)、ヴィウオラ (viuola)、フィーデル(Fiedel)とも呼ばれた。名前からもわかるように、後のヴィオール属やヴァイオリン属の祖先と見なすことができる。.

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ペロティヌス

ペロタン(仏語:Pérotin)またはペロティヌス(羅語:Perotinus)は、中世西欧の作曲家。12世紀末から13世紀はじめにかけてフランスで活躍した。出身や民族は不明だが、フランス人であったと考えられている。ノートルダム楽派のポリフォニー音楽の最も有名な担い手である。レオニヌスの名が、中世フランス語のレオもしくはレオンをラテン語化させ、その縮約形をフランス語風に呼んだものであると考えられるように、ペロタンの名は、ピエールをラテン語化し、その縮約形をフランス語風に読み下したものであると考えられる。.

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ミュゼット

ミュゼット(musette)は、フランスの地方の民族音楽と、そこから派生した様々な音楽概念について用いられる。.

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ミンネザング

ミンネザング(Minnesang)は、12世紀から14世紀のドイツ語圏における抒情詩と恋愛歌曲の伝統をさす。「ミネ」(minne)とは、中世高地ドイツ語で「愛」の意味であり、「ザング」(sang)は現代ドイツ語の「ゲザング」(Gesang)と同じで「歌」の意味である。したがって「ミンネザング」とは「愛の歌」の意味であるが、当時は特に恋愛を主題とした詩歌(とりわけ歌曲)については、「ミンネリート」(minneliet)と分類していた。このような分類がなされるようになったのは、時代が下がるに連れてミンネザングの内容が変容し、社会諷刺などが盛り込まれるようになって恋愛ばかりが取り上げられなくなったことによる。 ミンネザングの作り手や演じ手は、「ミンネゼンガー」(Minnesänger)と呼ばれた。ミンネゼンガーは中世フランスのトゥルバドゥールやトゥルヴェールに相当し、これらフランス文化の伝統を受け、中世の貴族社会に伝統的な騎士道精神や「宮廷の愛」について歌った。 信頼できる評伝的な資料が欠けているため、ミンネゼンガーの社会的地位については多くの議論が重ねられてきた。明らかに高位の王侯貴族に属している人たちもいる。14世紀の『マネセ写本』は、侯爵、伯爵、王、皇帝(ハインリヒ6世)の歌が含まれている。逆に、マイスター・コンラート・フォン・ヴュルツブルクのように通り庶民の出身者もいる。 しかし多くは、下層階級出身からなるミンストレル(従者)や、主君に仕える封臣だったと考えられている。大まかに言えば、ミンネゼンガーは宮廷における自らの社会階層のために歌を詠んだり演じたりした人たちであり、「プロフェッショナルの」雇われ楽師のように見做してはならない。彼らは活動の見返りとして、たとえばヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデの場合、神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世から封土を授与された。 ミンネザングの最も古い史料は、おそらく1150年ごろに遡り、最初期のミンネゼンガーとしてデア・フォン・キューレンベルクやディートマール・フォン・アイストの名が残っている。初期のミンネゼンガーは、12世紀後半に伝統的だった手法で作詞を行なっている。 12世紀の末になると、ドイツの抒情詩人は、プロヴァンスのトゥルバドゥールや北フランスのトゥルヴェールの影響をこうむり始める。これはカンツォーネ形式による詩節構造に明白である。最も基本的なのは7行詩で、ab|ab|cxc という押韻を踏み、音楽はこれに対応して A-A-B 形式となっている。 当時の歌曲は、形式においては厳格にトゥルヴェール歌曲と釣り合っており、フランス由来の旋律に当時のドイツの叙事詩を当てはめることもできる。このような一種の替え歌は、「コントラファクトゥム」ないしは「コントラファクトゥーア」と呼ばれる(英語の医学用語の contrafacture とは意味が異なる)。コントラファクトゥーアの有名な例は、ギオ・デ・プロヴァンスの《"Ma joie premeraine"》によるフリードリヒ・フォン・ハウゼンの《"Ich denke underwilen"》がある。 Walther von der Vogelweide ミンネリートの旋律は、こんにちほんの少ししか伝わっていない。主に15世紀かそれ以降の手稿譜によっているので、元来の旋律とは違ったかたちになっているかもしれない。付け加えると、使われている記譜法が近代的なものとは異なるために、しばしば解読が困難である。旋律の気配はなんとなく察しがつくにしても、リズムがしばしば分かりかねる。 有名なミンネゼンガーは、叙事詩でも著名であり、とりわけヘンリク・ファン・フェルデーケ、ヴォルフラム・フォン・エッシェンバハ、ハルトマン・フォン・アウエらが代表的である。 十字軍の時代を通じて騎士階級が没落すると、上記のような市民階級の出身者がミンネザングの担い手や宮廷楽師として活躍するようになった。ミンネザングの内容も、従来の抒情詩から、より社会性のあるものへと変質をとげ、やがて低迷期を迎えた。 15世紀になるとミンネザングの伝統は、マイスタージンガーに道を譲った。とはいえこの二つは全く別々の伝統である。ミンネザングは主に貴族のものだったが、マイスタージンガーはたとえば商人のものだった。 ミンネゼングの伝統についてはオペラの題材になっており、少なくともリヒャルト・ワーグナーの《タンホイザー》と、リヒャルト・シュトラウスの《グントラム》の2作が有名である。.

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ノートルダム楽派

ノートルダム楽派(ノートルダムがくは)とは、1200年前後にパリのノートルダム大聖堂で活動した作曲家たちを指す。個人名が残されている作曲家はレオニヌスと ペロティヌスのみである。 オルガヌムとよばれる初期のポリフォニー音楽を発展させた。 Category:中世西洋音楽 Category:クラシック音楽史.

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チャルメラ

世界のチャルメラ(大阪府吹田市・国立民族学博物館) チャルメラとは、オーボエと同じ、2枚リードの木管楽器の一種である。チャルメルともいう。.

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チェンバロ

チェンバロ(Cembalo, clavicembalo)は、鍵盤を用いて弦をプレクトラムで弾いて発音させる楽器で、撥弦楽器(はつげんがっき)、または鍵盤楽器の一種に分類される。英語ではハープシコード (harpsichord)、フランス語ではクラヴサン (clavecin) という。 狭義にはグランド・ピアノのような翼形の楽器を指すが、広義には同様の発音機構を持つヴァージナルやスピネット等を含めた撥弦鍵盤楽器を広く指すE.

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ハープ

ハープ(harp)は、西洋音楽で用いられる弦鳴楽器。 コンサートハープ ダブル・アクション・ペダル・ハープ ハープの7本のペダル(左足用が3本と右足用が4本) 現代のコンサートハープの基本的な構成要素と用語(英語) ケルティック・ハープを弾く女性 ハープと演奏者を表したサーサーン朝ペルシア時代のモザイク。インド、ビシャプール発掘。ルーブル美術.

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ハーディ・ガーディ

ハーディ・ガーディ(ハーディー・ガーディー、hurdy gurdy より)は、弦楽器の一種で、張られた弦の下を通るロジンを塗った木製のホイール(回転板)が弦を擦ることで発音する。ホイールはヴァイオリンの弓と同じような機能を果たしているが、クランク(ハンドル)で操作されており、従ってハーディ・ガーディは一種の機械仕掛けのバイオリンということができる。胴はギターやリュートのような形をしたものが多い。旋律は鍵盤を使って演奏されるが、この鍵盤は「タンジェント」と呼ばれる小さな楔形(通常は木製)を押し下げて弦に押し付けることでピッチを調整している。 ほとんどのハーディ・ガーディには、旋律弦の他に複数の「ドローン弦」があり、旋律と同時に常に持続音が響いている。このため、同じようにドローン音を持つバグパイプと似たところがあり、フランスの民族音楽や、現代のハンガリー音楽などでは、バグパイプと同時に、あるいはバグパイプの代わりとしてしばしば使われている。 ハーディ・ガーディの演奏は、多くのヨーロッパの民族音楽祭で見ることができるが、その中でも著名なのはフランスアンドル県のサン・シャルティエで、7月14日前後に行われる音楽祭である。.

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バグパイプ

バグパイプ(bagpipe/bagpipes もしくはバッグパイプ)は、リード式の民族楽器で、簧(リード)の取り付けられた数本の音管(パイプ pipe)を留気袋(バッグ bag)に繋ぎ、溜めた空気を押し出す事でリードを振動させて音を出すものである。バグパイプの発声原理は有簧木管楽器と同じであり、一種の気鳴楽器ではあるが、必ずしも一般的な意味での「吹奏楽器」ではない。 送気方式として、人の呼気を用いるものと、鞴(ふいご)を使うものとがあるが、いずれも留気袋の押圧で音管に送る空気の量を調節し、区切りなく音を出し続けることができる。旋律を演奏する主唱管(チャンター chanter)の他に、しばしば一本ないし数本の通奏管(ドローン drone)が付き、同時に鳴奏される。 日本ではスコットランドのものが有名であるが、この他にも独自のバグパイプがアイルランド、スペイン、ポーランド、トルコ、バルカン半島といった広い範囲に存在している。スコットランドの代表的なバグパイプである「グレート・ハイランド・バグパイプ」は、アイルランドや、スコットランド移民の多い北米やオーストラリア、ニュージーランドでも盛んに演奏される。また、インドを始めとする旧イギリス帝国植民地諸国では、軍事パレードで旧宗主国由来のバグパイプによる軍楽隊が使われることがある。 2008年10月12-19日には、「パイプフェストジャパン」として毎年世界各国で開催されているパイプフェストが関西を拠点として開催された。 2015年、スロバキアのバグパイプ文化がユネスコの無形文化遺産に登録された。.

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モンセラートの朱い本

モンセラートの朱い本のフォリオ モンセラートの朱い本(カタルーニャ語:Llibre Vermell de Montserrat)は、中世ヨーロッパの古楽歌曲集。 14世紀の手写本で、スペイン・バルセロナ郊外モンセラート山の、黒い聖母像で知られるモンセラート修道院に伝承される。13世紀から14世紀頃、モンセラート修道院へ参ずる巡礼者たちによって歌い踊られた10曲の歌謡を含む。.

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ライアー

リュラー、リラ、ライアー、ライア(古典ギリシア語:λυρα、英・仏:lyre、独:Lyra、Leier、伊:lira)は、弦楽器である。本来は古代ギリシアの竪琴(撥弦楽器)を意味するものであったが、後に形態の近いいくつかの楽器をこの名で呼ぶようになった。 中世ヨーロッパにおいてlyra、 liraなどの名称は、撥弦楽器のみならず似た形状の弓で弾く擦弦楽器にも用いられるようになった。これにはフィドルから発展した一族も含まれる。一方、lyra、 Leierはハーディ・ガーディを指すようになり、Leierはさらに転じて「手回しオルガン(バレル・オルガン)」の意味にまでなった。また別に、(古代ギリシアの)リュラー型の枠を持った打楽器の一種でリラを名乗るもの(ベルリラ)まで現れ、しばしば混乱を招いている。 古代ギリシアにおいて朗読会はリュラーで伴奏された。.

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リュート

リュート(Lute:ルート、Liuto:リウト、Luth:ルュト、Laute:ラウテ)は撥弦楽器の一種で、主に中世からバロック期にかけてヨーロッパで用いられた古楽器群の総称。ひとまとめにしてリュート属とも呼ばれるこれらの楽器群には時代や目的によってさまざまな形態のものがある。 リュートはアラブ文化圏のウード(العود al-ʿūd)および中国や日本の琵琶と近縁の楽器であり、いずれも中央アジアの「」(بربات barbat)を祖先とする楽器であると考えられている。 リュートやウードの名前は「木」を意味するアラビア語の"al‘ud"(アル・ウード)に由来するとされてきた。英語では、リュート奏者はlutenist、リュート製作者はluthierという。.

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リコーダー

リコーダーは木管楽器の一種で、リードを使わないエアリード(無簧)式の縦笛である安藤由典 『新版 楽器の音響学』 音楽之友社、1996年、ISBN 4-276-12311-9。ザックス=ホルンボステル分類では、気鳴楽器の中の「内隙溝フルート」となる下中直也(編)『音楽大事典』全6巻、平凡社、1981年。.

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ルネサンス音楽

ルネサンス音楽は、ヨーロッパにおいて、15世紀から16世紀のルネサンス期に作られた音楽の総称である。中世西洋音楽とバロック音楽の中間に位置し、その中心をなすのは、ポリフォニーによる声楽、とくに、宗教曲である。中世・ルネサンス音楽をまとめて、初期音楽 early musicということがある。.

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レベック

レベック レベック(Rebec、またはRebeck)は、今日のヴァイオリンのもとになった弦楽器の一つである。一般的にはアラブ人の楽器ラバーブがもとになっていると考えられており、外観は洋ナシ形をしている。おそらく中世中期にスペイン経由でヨーロッパに広まったとされている。ラベイカとも。16世紀から17世紀のレベックはフレットがなく2~3弦で5度調弦である。高い技術を要する楽器ではなかったため、特にダンスの際によく使用された。.

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レオニヌス

レオナン(Léonin、またはラテン語でレオニヌス(Leoninus))は、ポリフォニックなオルガヌムの作者として、歴史上最初に名を残した人物。12世紀にパリのノートルダム大聖堂で活躍した。 ノートルダム大聖堂に学んだイングランド出身の音楽理論家「第4の無名氏 Anonymous IV 」によると、レオナンは『オルガヌム大全 Magnus Liber 』の著者であるという。『オルガヌム大全』は、クラウズラ(グレゴリオ聖歌のメリスマ的な部分を、速度を大幅に落として定旋律に利用し、その上声部に速い動きの対旋律をのせて作られたポリフォニー音楽)に捧げられている。恐らく最初にリズム・モードを用いた作曲家で、そのための記譜法を発明した人物とも見なされている。 『オルガヌム大全』は、典礼上の用途のために作成された。「第4の無名氏」によると、「レオニヌス師は最上のオルガヌム作曲家である。『オルガヌム大全』は、典礼のグラドゥアーレやアンティフォナのために書かれた」。また、「レオナンの作品を大幅に改良して、拡大させたのが、後世の作曲家ペロタンである」という。 『オルガヌム大全』の全曲が2声部で作曲されているものの、実際の演奏習慣がどんなものかだったのは、ほとんど分かっていない。この2声がどちらも必ずしも独唱者というわけではない。.

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ヴァイオリン

ヴァイオリンまたはバイオリンは弦楽器の一種。ヴァイオリン属の高音楽器である。ヴァイオリン属に属する4つの楽器の中で最も小さく、最も高音域を出す楽器である。弦を弓や指などで振動させて音を出す、弦鳴楽器に属する。しばしば「Vn」「Vl」と略記される。.

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トランペット

トランペットは、金管楽器の一種である。略称は「Tp」「Trp」など。語源は貝殻の一種を意味するギリシア語のstrombosであるとされる下中直也(編)『音楽大事典』全6巻、平凡社、1981年。 管は全体としては円錐形だが、全長の1/4から1/3ほどは円筒形であり、長円状に巻かれている。その中ほどに3つ(稀に4つ)のピストンまたはロータリー式のバルブを備え、バルブによって管長を変えて音高を変化させる。 様々な調性のものが存在し、最も一般的なのは変ロ調(B♭管)とハ調(C管)で、ハ調を除き移調楽器である。.

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トルバドゥール

トルバドゥール(Troubadour)は、中世のオック語抒情詩の詩人、作曲家、歌手のこと。リムーザン、ギュイエンヌ(Guyenne)、プロヴァンス、さらに、カタルーニャ、アラゴン王国、ガリシア、イタリアで活躍した。女性のトルバドゥールはトロバイリッツ(Trobairitz)と呼ばれる。 トルバドゥールは、12世紀後半になると北フランスのトルヴェール(trouvères)と、ドイツ側でミンネザングを歌うミンネゼンガーとして、拡散した。彼らの詩の多くは、騎士道と宮廷の愛をテーマにしたものであった。特に、結婚した恋人を想う真実の愛の歌が有名である。これらの中世叙情歌も騎士階級の没落とともに衰退することになった。有名なトルバドゥールには、アルナウト・ダニエルやジャウフレ・リュデルがいる。.

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トルヴェール

トルヴェール(Trouvère)は、12世紀後半に盛んになった吟遊詩人で、11世紀に生じたトルバドゥールが北フランスに伝播し、変化したものである。アーサー王物語など騎士道物語を広めたフランスのクレティアン・ド・トロワは、代表的な吟遊詩人である。 トルバドゥールやトルヴェールというと一般的なイメージは、弦楽器を背に、町から町へとさすらう放浪の楽師というものである。確かにそのような人々はいたのだが、彼らはジョングルールやミンストレルと呼ばれ、社会の底辺に属する男女の貧しい芸人であった。トルバドゥールやトルヴェールは、対照的に、貴族階級の音楽の担い手だった。こちらは詩人兼作曲家であり、貴族階級の庇護を受けたか、しばしば自ら貴族ないしは騎士であった。トルバドゥールやトルヴェールは、貴族のために創作や演奏を行い、伝統ある宮廷文化の一環を担っていた。その担い手には、王侯貴族だけでなく、その妃も含まれていた。トルバドゥールやトルヴェールの歌詞は、それを生み出した社交界を自然に反映し、「宮廷の愛」や宗教的情熱といった理想の扱い方を軸に動いている。しかしながら、多くの場合に見出されるのは、恋愛についての世俗的な眼差しである。 この種の音楽は、楽譜の解読をめぐってしばしば演奏様式が議論の的となる。(とりわけテクストが高邁な場合には)自由なリズム法によって楽器伴奏を控えめに用いるのがよいとする研究者がいる一方、楽器伴奏もリズムの解釈も同じように固定すべきだとする研究者もおり、演奏界からは後者の説が支持されている(聞き手の立場からすれば、いずれにせよ説得力があって楽しめればよいのだが)。 Category:中世西洋音楽 Category:フランスの音楽史.

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トレチェント

トレチェント(Trecento)とは、14世紀のイタリアにおける文化・芸術面での時代区分をいう。総括的にはルネッサンス期の開始と捉えられるが、まだゴシックの形態を残している分野あるいは地域が多く見られ、過渡期と捉える事も出来る。.

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トレチェント音楽

トレチェント音楽は、14世紀に北イタリアで発生し、発展したイタリア最初で独自の多声音楽文化。イタリア語で「300」を意味するトレチェント(trecento)、つまり「1300年代」を指す名前が冠されている。フランスのアルス・ノーヴァ、アルス・スブティリオル期に対応する。著名な作曲家としては、フランチェスコ・ランディーニが挙げられる。これらのトレチェントの音楽は、同時代のフランス音楽であるアルス・ノーヴァが、イソリズムなどリズムを重視したのに対し、旋律を重視したことに特徴がある。.

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トロンボーン

トロンボーンは、金管楽器の一種である。スライド式のものは、2つの長いU字型の管を繋ぎ合わせた構造を持ち、その一部(スライド)を伸縮させて音高を変える。また、バルブ式の物もある。テナートロンボーンと現代のベーストロンボーンの調はB♭(変ロ調)であるが、いずれも実音で記譜される。語源はラッパを意味するイタリア語 tromba に、より大きなものを表す接尾語(“-one”)を付けたものであり、「大きなトランペット」という意味である。.

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ヘルムホルツ共鳴器

ヘルムホルツ共鳴器(- きょうめいき)とは、開口部を持った容器の内部にある空気がばねとしての役割を果たし、共鳴(共振)することで音を発生する装置で、ヘルムホルツ共振器ともいうH.F.オルソン(著)、平岡正徳(訳) 『音楽工学』 誠文堂新光社、1969年。。この装置で発生する共鳴をヘルムホルツ共鳴 (英:Helmholtz resonance)と呼ぶ。.

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プロヴァンス太鼓

プロヴァンス太鼓(Tambourin de Provence)は、フランスのプロヴァンス地方特有の打楽器である。民族楽器であるが、クラシック音楽ではフランスを中心に近現代の管弦楽曲で使用されることがある。.

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プサルタリー

プサルタリー(英語:Psaltery)とは、木箱に24本のピアノ線を張った楽器を指す。ギリシャ語では、プサルテリオン(Psalterion)。.

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ヒルデガルト・フォン・ビンゲン

ヒルデガルト・フォン・ビンゲンまたはビンゲンのヒルデガルト(Hildegard von Bingen, ユリウス暦1098年 - ユリウス暦1179年9月17日)は、中世ドイツのベネディクト会系女子修道院長であり神秘家、作曲家。史上4人目の女性の教会博士。 神秘家であり、40歳頃に「生ける光の影」()の幻視体験()をし、女預言者とみなされた。50歳頃、ビンゲンにて自分の女子修道院を作る。自己体験を書と絵に残した。 医学・薬草学に強く、ドイツ薬草学の祖とされる。彼女の薬草学の書は、20世紀の第二次世界大戦時にオーストリアの軍医ヘルツカ(Gottfried Hertzka)により再発見された。才能に恵まれ、神学者、説教者である他、宗教劇の作家、伝記作家、言語学者、詩人であり、また古代ローマ時代以降最初(ギリシア時代に数名が知られる)の女性作曲家とされ、近年グレゴリオ聖歌と並んで頻繁に演奏されCD化されている。神秘主義的な目的のために使われたリングア・イグノタという言語も考案した。中世ヨーロッパ最大の賢女とも言われる。.

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ピッフェロ

ピッフェロ()またはピッファロ(piffaro)は、円錐形で内部に空間のある、ダブルリードの楽器。オーボエ属である。.

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ツィンク

ツィンク(ドイツ語:Zink)またはコルネット(イタリア語:cornetto、フランス語:cornet à bouquin)は金管楽器の一種。古代の角笛に起源を持ち、ルネサンス期に愛用された。イタリア語、英語などの名称は近代金管楽器のコルネットと語源が同じであるが、異なる楽器である。英語ではルネサンス期の楽器をイタリア語のままcornettoまたはcornett、近代の楽器をcornetと綴って区別することが多い。 発音機構上はリップリードを用いる金管楽器ではあるが、自然倍音列以外の音を出すために、バルブ機構やスライド機構の代わりに音孔を持ついわゆる「木管システム」を採るのが特徴である。標準的なものは木製革巻きの8角錐をゆるやかにカーブさせた形状で、左手4孔・右手3孔を持つ。 管長と形状の異なるミュート・コルネット、コルネッティーノ、リザルドンなどの亜種も使用された。ヴェネツィアではトロンボーンの祖型であるサックバットとのアンサンブルが独自の発展を遂げた。17世紀まではソロ楽器としてもヴァイオリンに並ぶものとして賛美されたが、あまりに演奏が困難であること、音量が貧弱であることから、バロック期の木管楽器の発達にともない、18世紀に入ると急速に廃れてしまった。 同種の低音楽器としてセルパンやオフィクレイド等があり、これらは軍楽隊などで20世紀初頭まで使用されていたが、次第にバルブ式のチューバに取って代わられた。.

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ツィター

ツィター(、、)は、主にドイツ南部、オーストリア、スイスなどでよく使用される弦楽器(弦鳴楽器)。チターとも。 日本の箏(琴)に似た形状をしているが、長さは短い。約30本の伴奏用弦と5、6本の旋律用のフレット付き弦が張られている。これを親指につけたプレクトラムと呼ばれる爪を使って弾く。 ソードマンデル(スワルマンダル)と呼称される楽器と極めて近い構造を持っており、一般的には明確に分類されていない。 ヨハン・シュトラウス2世のワルツ『ウィーンの森の物語』の冒頭と末尾で演奏されるソロが有名であり、映画『第三の男』のテーマソングをアントーン・カラスが弾いた楽器としても知られている。 中東からヨーロッパにかけ、類似した楽器がある。特にアラビアやトルコのカーヌーンは有名。.

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ツィター属

ツィター属、チター属(ツィターぞく)は弦楽器の分類のひとつ。ヨーロッパ・チロル地方の撥弦楽器であるツィターに由来する。琴属とも。.

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フランチェスコ・ランディーニ

フランチェスコ・ランディーニ(Francesco Landini, またはランディーノ、Landino)は、イタリアの作曲家、オルガニスト、歌手、詩人、楽器製作者。14世紀後半で最も有名かつ尊敬された作曲家の1人で、イタリアではことに有名だった。.

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フランス

フランス共和国(フランスきょうわこく、République française)、通称フランス(France)は、西ヨーロッパの領土並びに複数の海外地域および領土から成る単一主権国家である。フランス・メトロポリテーヌ(本土)は地中海からイギリス海峡および北海へ、ライン川から大西洋へと広がる。 2、人口は6,6600000人である。-->.

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フルート

フルートは木管楽器の一種で、リードを使わないエアリード(無簧)式の横笛である下中直也(編)『音楽大事典』全6巻、平凡社、1981年安藤由典『新版 楽器の音響学』音楽之友社、1996年、ISBN 4-276-12311-9。.

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ホルン

ホルンは金管楽器の一種である。.

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ダルシマー

ダルシマー(ハンマード・ダルシマー、ハンマーダルシマー)は、ツィター属打弦楽器の英語圏における呼称。擦弦楽器である「アパラチアン・ダルシマー(マウンテン・ダルシマー)」と区別するため「hammered dulcimer」と表記されることが多い。日本では通常「ハンマーダルシマー」と呼ばれるが、単語のつづりや意味からは「ハンマード・ダルシマー(槌で打たれるダルシマー)」が正しい。「dulcimer」という語の由来はラテン語であり、「甘美な旋律」を意味する「dulce melos」が語源として推察されている。箱型の共鳴体に張られた多数の金属製の弦を、ばちで打って演奏する。弦を弓などで擦るか、弾いて音を出す演奏法が圧倒的に多い弦楽器の中では、数少ない例である。金属製の弦を打って音を出す点や、音色の類似性から「ピアノの先祖」と呼ばれることもある。同系の楽器として、西南アジアのサントゥール、ハンガリーのツィンバロム、中国の揚琴(洋琴)、ドイツのハックブレットがある。 アジアで使用されるダルシマーは比較的小型であるが、ヨーロッパではオーケストラで使用するにあたって音域を広げる必要が出てきた為に大型化が試みられ、中には100キロ近い重量をもつものも作られている。 ヨーロッパの移民がもたらした楽器の一つに「アパラチアン・ダルシマー」(マウンテン・ダルシマー、ラップ・ダルシマーとも)と呼ばれるものがあるが これらは撥弦楽器であり、打弦楽器のダルシマーとは別物である。.

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ダニエル劇

ダニエル劇(ダニエルげき、ラテン語:Ludus Danielis, 英語:The Play of Daniel)は、中世フランスの典礼劇のひとつである。楽譜が完全な形で残されていること、その内容が旧約聖書に題材がありながら世俗的な内容を含むことから、典礼劇を代表する作品として今日でも上演されることが多い。北フランスのボーヴェ聖堂に由来し、1140年の新年の愚者祭(身分の低い聖職者が騒ぐ日)などのために作られたとされる。13世紀の完全な写本が大英博物館に保存されている。 物語は、旧約聖書のダニエル書による。新バビロニアの王宮の壁に奇妙な文字が記され、預言者ダニエルがこれを解読する物語(ダニエル書5章)と、ペルシアのダリウス王のもとで仕えるダニエルが罠にかけられ、獅子の洞窟に落とされるが、天使によって救われるという物語(ダニエル書6章)が含まれる。 Category:音楽史 Category:中世西洋音楽 Category:舞台芸術史.

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アルス・ノーヴァ

アルス・ノーヴァ(Ars nova)は、14世紀のフランスで栄えた音楽様式。1322年頃にフィリップ・ド・ヴィトリによって書かれた、新しいリズムの分割法と記譜法を論じた音楽理論書『Ars nova (新技法)』にその名が由来する。 これに対して、より以前の音楽様式はアルス・アンティクア(Ars antiqua)と称される。 シンコペーションやイソリズムを用いた高度なリズム技法が発達し、それに伴い記譜法の改良が進んだ。セミブレヴィスよりも小さい音価を持つ音符であるミニマが導入され、マクシマ、ロンガ、ブレヴィス、セミブレヴィス、ミニマという幅広い音価の音符が使用された。さらに各音符の分割には、従来の三分割法(完全分割)と共に、二分割法(不完全分割)が対等に認められた。分割の方式は作品の最初に置かれたメンスーラ記号によって示され、それが現代の拍子記号の元となった。また、2/3の音価を意味する赤い音符も使用された。「完全」パッセージが赤い音符で書かれた場合はシンコペーションが生じる(ヘミオラと言える)(例1)。「不完全」パッセージにおいては三連符が生じる(例2)。.

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アルス・アンティクア

アルス・アンティクア(Ars antiqua)は、「古い技法」を意味し、14世紀のアルス・ノーヴァ(「新しい技法」)に対し、13世紀のヨーロッパの音楽様式を指す用語である。この時代に異なる長さの音を異なる形の音符で示す計量記譜法が確立した。 Category:中世西洋音楽.

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アルス・スブティリオル

アルス・スブティリオル (Ars subtilior) は、14世紀末から15世紀初頭のフランスや北イタリアにおける、極度に複雑で技巧的な音楽様式。.

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アンブロジオ聖歌

アンブロジオ聖歌(Ambrosian Chant)は、ラテン語のミサに付随した単旋律の聖歌である。アンブロシオ聖歌とも呼ばれる。聖アンブロジウスは、374年から397年までミラノの大司教をつとめた。北イタリアのミラノは、文化的にビザンチンと密接に結びついて発展し、東方教会聖歌の影響を受けている。アンティフォナ(交唱)と呼ばれる形式がみられる。しかし、現在まで伝わっているアンブロジオ聖歌が当時のものと同じであったかどうかは不明である。.

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イギリスの音楽

イギリスの音楽(イギリスのおんがく)では、イギリス、イギリス人の音楽について述べる。 イギリスはヨーロッパの一部にあり、ヨーロッパ大陸からいくらか離れたグレートブリテン諸島にある国である。従って、ヨーロッパの音楽文化圏の一部であって、ヨーロッパ大陸の音楽、すなわちイタリアやドイツ、フランスの音楽と、リズム、音組織(音階や和音)などに基本的な違いはない。常に大陸と密接な関わりを持ちながら、発達してきたと言っていい。しかしながら、民族に独特の音楽も持っている。スコットランドのバグパイプの音楽などは、その代表例である。マザーグースなどの童謡、クリスマスキャロル、スコットランドやアイルランドの民謡などは、日本でもよく知られたものが多い。.

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オルガン

ルガン (organ) は、加圧した空気を鍵盤で選択したパイプに送ることで発音する鍵盤楽器であり、パイプオルガンとも呼ばれる。パイプオルガンに準じた鍵盤楽器である、リードオルガンや電子オルガンもオルガンの名で呼ばれる。.

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オルガヌム

ルガヌム(Organum)は、中世ヨーロッパで発達した合唱の技法である。西洋音楽におけるポリフォニーの原点である。.

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オーボエ

ーボエ(オーボー、オーボワとも)は、木管楽器の一種であり、ダブルリードで発音する円錐管の楽器(複簧管楽器)である安藤由典 『新版 楽器の音響学』 音楽之友社、1996年、ISBN 4-276-12311-9。原義はフランス語のhaut bois(高い木)で、「高音(または大音量)の木管楽器」であるとされる下中直也(編)『音楽大事典』全6巻、平凡社、1981年。.

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カリクストゥス写本

リクストゥス写本 カリクストゥス写本(Codex Calixtinus)は、ローマ教皇カリクストゥス(カリストゥス)2世によるものとされていた12世紀の写本。現在では、フランス人修道士で司祭でもあったエメリック(アイメリ)・ピコー(Aymeric Picaud)によるとされる。『聖ヤコブの書』(Liber Sancti Iacobi)の最も完全な形に近い写本のひとつ。この本は中世ヨーロッパにおけるキリスト教の最大の巡礼地であったスペイン・ガリシアの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラの聖ヤコブの墓への巡礼の案内書でもあった(後述#構成の第5書『巡礼案内記』)。原本はラテン語であり、完訳された現代語訳版はスペイン語版のみ存在する。抄訳は英語、フランス語、ドイツ語、ガリシア語などが存在するが品質はあまりよくないものもあるという。 聖ヤコブの奇跡の報告、巡礼地の地理案内、芸術、更には現地の風俗までが解説されている。『聖ヤコブの書』は、おそらく1140年過ぎに編纂が開始され、この写本は1173年より少し前にまとめられたと考えられている。本の権威付けのために、1124年に死去した教皇カリクストゥス2世の偽造サインがついている。.

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カルミナ・ブラーナ

ルミナ・ブラーナ(Carmina Burana)は19世紀初めにドイツ南部、バイエルン選帝侯領にあるベネディクト会のボイエルン修道院(ベネディクトボイエルン: Benediktbeuern)で発見された詩歌集。カール・オルフがこれに基づいて作曲した同名の世俗カンタータがある。.

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カンティガ

アルフォンソ10世と宮廷 カンティーガ(Cantiga)とは、中世西洋音楽のひとつで、イベリア半島における単旋律の歌曲。頌歌(しょうか)ともいう。 とりわけ名高い曲集は、13世紀レコンキスタの盛んなイベリア半島で王であったアルフォンソ10世(El Sabio賢王)が編纂した「聖母マリアのカンティーガ集」(Cantigas de Santa María、「聖母マリア頌歌集」とも)である。この手稿本はガリシア語による聖母マリアによる救済とその奇跡の讃歌を中心をした詩に、ネウマ譜によってつけられた400曲以上の音楽と、細密画を含む。詩はトルバドゥール抒情歌の歌詞を持っているが、音楽はさらに古いとされる。 また、モンセラートの朱い本(Llibre Velmell de Monserrat)はスペインカタルーニャのモンセラート修道院に伝えられた10曲からなる素朴で美しい曲集である。いずれもアラブ音楽の影響を受けている。.

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キリスト教

リスト教で最も頻繁に用いられるラテン十字 アギア・ソフィア大聖堂にある『全能者ハリストス』と呼ばれるタイプのモザイクイコン。 キリスト教(キリストきょう、基督教、Χριστιανισμός、Religio Christiana、Christianity)は、ナザレのイエスをキリスト(救い主)として信じる宗教「キリスト教」『宗教学辞典』東京大学出版会、1973年、146頁。「キリスト教」『大辞泉』増補・新装版、小学館、1998年11月20日、第一版、714頁。 小学館、コトバンク。。イエス・キリストが、神の国の福音を説き、罪ある人間を救済するために自ら十字架にかけられ、復活したものと信じる。その多く(正教会正教会からの出典:・東方諸教会東方諸教会からの出典:・カトリック教会カトリック教会からの出典:・聖公会聖公会からの出典:・プロテスタントルーテル教会からの出典:改革派教会からの出典:バプテストからの出典:メソジストからの参照:フスト・ゴンサレス 著、鈴木浩 訳『キリスト教神学基本用語集』p103 - p105, 教文館 (2010/11)、ISBN 9784764240353など)は「父なる神」「御父」(おんちち、『ヨハネによる福音書』3:35〈『新共同訳聖書』〉)。と「その子キリスト」「御子」(みこ、『ヨハネによる福音書』3:35〈『新共同訳聖書』〉)・「子なる神」。と「聖霊」を唯一の神(三位一体・至聖三者)として信仰する。 世界における信者数は20億人を超えており、すべての宗教の中で最も多い。.

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ギヨーム・ド・マショー

自然の女神と3人の娘から祝福を受けるマショー ギヨーム・ド・マショー(Guillaume de Machaut, 1300年頃 - 1377年4月13日)は、フランス、ランス生まれの作曲家、詩人。 アルス・ノーヴァを代表する作曲家である。.

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クラシック音楽

ラシック音楽(クラシックおんがく classical music、Klassische Musik 、musique classique、musica classica)は、直訳すると「古典音楽」となるが、一般には西洋の芸術音楽を指す。宗教音楽、世俗音楽のどちらにも用いられる。.

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クルムホルン

ルムホルン(英: crumhorn)は古い木管楽器のひとつである。ルネサンス期にはポピュラーな楽器であった。20世紀には、古楽への関心の復活とともに再びクルムホルンが演奏されるようになった。 その名前は「曲がったホルン(角笛)」を意味するドイツ語のKrumhorn (Krummhorn またはKrumphornとも綴られる)に由来する。 このKrumは「曲線」を意味する古英語のcrumpと関連があり、現代英語のcrumpled(ねじ曲がった)やcrumpet(丸いケーキ)に引き継がれている。 クルムホルンはリードがキャップで覆われた楽器である。その構造はバグパイプのチャンター(主唱管)に良く似ている。長い管の一方の端にある歌口のキャップの中に、ダブルリードが取り付けてあり、歌口のキャップに息を吹き込んで音を出す。音高は管に沿って開けられた指穴を開閉して変化させる。クルムホルンのもっとも特異な点はその形状である。端が上に向かって弧を描いて曲がっており、そのためにこの楽器はバナナのような形、よりひらたく言えばアルファベットのJの文字の形をしている。 クルムホルンは大きなビーという音を出す。音域は狭く、通常は長9度の範囲である。理論的にはリードをオーバーブロウすることによって基音より12度高い音を出すことが出来るが、リードを唇にくわえていないためにこれは非常に難しく、現実にはすべての演奏は基音の範囲で行われる。いくつかの大きな楽器では、指穴を追加したり、スライドを設けたり、息の圧力を減じたりすることによって音域を下方に拡張することもある。現代のクルムホルンは、ふたつのキーによって音域を上方に拡張して11度としている。クルムホルンはクロス・フィンガリングによって、最低音の短2度上の音以外は半音階を演奏することが出来る。こうした音域の制限のために、クルムホルンの音楽は、異なる音域を持つ異なるサイズの楽器のグループによって演奏されることが一般的である。こうしたグループは、クルムホルン・コンソートと呼ばれている。クルムホルンはルネサンス期の他の多くの楽器と同様、声楽の四重唱の例にならってソプラノ・アルト・テナー・バスの4種で構成された。時折はさらに音域の高い、あるいは低い楽器も作られたが、上記の4種にくわえて長続きしたのはコントラバスのみであった。ルネサンス期の他の多くの木管楽器と同様、C管とF管の楽器がもっとも長く作られ続けた。 ヨハン・ヘルマン・シャインは、1617年の曲集『音楽の饗宴(Banchetto Musicale)』の中に、クルムホルンのための「4声のパドゥアーナ(padouana à 4)」を収録している。ミヒャエル・プレトリウスは自らのいくつかの宗教声楽曲の中で、トロンボーン、あるいはその他の楽器の代わりにクルムホルンを使用することも可能であると記している。アントニー・ホルボーンの作品のいくつかは、クルムホルンでの演奏に適している。.

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グレゴリオ聖歌

レゴリオ聖歌(グレゴリオせいか、グレゴリアン・チャント)は、西方教会の単旋律聖歌(プレインチャント)の基軸をなす聖歌で、ローマ・カトリック教会で用いられる、単旋律、無伴奏の宗教音楽。.

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コルネット

ルネット(cornet、cornet à pistons、Kornet, Piston、cornetta)は、金管楽器の一種である。イタリア語で角笛もしくはホルンを意味するcornoに縮小語尾の -ettoを付加したものが語源。この楽器の直接の起源は、ポストホルンである。 ルネサンス期に用いられた音孔を持つ金管楽器も「コルネット」と呼ばれるが、別の楽器である。こちらはイタリア語でcornetto、もしくは英語でもcornettと綴ることが多いようである。ドイツ語でツィンクと呼んで区別することも行われる(当該記事も便宜上これを項目名としている)。.

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ゴリアール

リアールの詩を集めた『カルミナ・ブラーナ』 ゴリアール(ゴリアード、ゴリヤード、ゴリャード、Goliards)は、12世紀と13世紀に酒好きのラテン語風刺詩を書いた聖職者の集団のこと。ゴリアールは主としてフランス、ドイツ、イタリア、イングランドの大学の聖職者の遍歴学生で、たとえば十字軍の失敗、財政上の悪用といった教会内でふくれあがる矛盾に反抗し、それを歌、詩、パフォーマンスで表現した。.

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ゴシック

ック (Gothic) は、もともと12世紀の北西ヨーロッパに出現し、15世紀まで続いた建築様式を示す言葉である。ゴティック、ゴチック(Gotik)とも表記される。 「ゴシック」は第一に建築様式を示す言葉として使われるが、この用語は絵画や彫刻など美術全般の様式にも適用される(ゴシック美術)。さらにゴシックの概念は、ゴシック時代(12世紀後半から15世紀)の美術のみならず哲学や神学、政治理論などの知的領域の様式にも適用され、精神史的文脈において「ゴシック精神」という概念が提唱されている。 今日のポピュラーカルチャーにおいてもゴシックという言葉は広く使われている。そこでゴシック的とみなされているものは、例えば闇、死、廃墟、神秘的、異端的、退廃的、色で言えば「黒」といったイメージである。そのような現在流布している多様なゴシックの表象は、歴史上ゴシックがもともと意味していたものとは必ずしも合致しない。総じてゴシックという言葉は多義的で曖昧であると言える。.

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シャンティー写本

ャンティー写本(シャンティーしゃほん、Chantilly Codex)(シャンティー城図書館 MS 564)はアルス・スブティリオル様式の曲を含む中世西洋音楽の写本。 シャンティー写本の中のほとんどの曲には1350年から1400年までの日付がつけられている。全部で120曲あり、ほとんどはフランスの作曲家の曲で、そのすべてがポリフォニー(多声)である。収められている曲は当時最も人気のあった舞曲形式が多く、たとえば、バラード、ロンドー、ヴィルレー、イソリズムの手法によるモテといったものである。モテの幾つかはリズムが非常に複雑で、難解かつ厳格な記譜法で書かれている。ボード・コルディエの2曲は他で見たことがないような独特の形で書かれていて、その曲の内容を視覚的に表している。ちなみに、その1曲『美しく気立て好く賢い女(ひと)よ』の楽譜の形は、コルディエ Cordier の Cor(心臓、の意味)から取られた遊びである。 コルディエ以外には、ヨハネス・シモン・アスプロワ、Jehan Suzay、ピエール・デ・モラン、Goscalch、 ソラージュ、グリマス、 ギヨーム・ド・マショー 、ジャン・ヴァイヨン、フランソワ・アンドリュー、Cunelier、トレボール、ジャコブ・ド・サンレーシュといった作曲家の作品が、シャンティー写本には含まれている。.

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ショーム

ョーム(英:Shawm)はヨーロッパで13世紀後期から17世紀にかけて作られた、ルネッサンス期の木管楽器である。オリエントのズルナが進化したもので、現在のオーボエの祖先である。ショームはドイツ語ではシャルマイ(Schalmei)と呼ばれており、この語は葦や植物の茎を意味するラテン語のcalamusに由来すると言われている。しかし一方では、ヨーロッパのショームは十字軍の時代に近東からヨーロッパにもたらされた類似の楽器が進化したものと思われることから、エジプトの伝統的なオーボエの名であるアラビア語のsalamiyaあるいはsalameyaから来ているのではないかとする説もある。このことは、様々なヨーロッパの国々で伝統楽器として用いられている多くの民族的なショームが、非常に良く似た名で呼ばれていることからも証明される。例えばスペインのドゥルサイナ(w:dulzaina、チリミータchirimitaとも呼ばれる)、カタルーニャのショーム(w:Catalan shawm)(シリミアxirimia、ドルサイナdolçainaまたはグラリャgralla、ティブレtible、テノーラtenora)、ポルトガルのチャラメラ(charamela)、イタリアのチャラメッラ(ciaramella)などである。 ショームは長い直管にベル(朝顔)がついた楽器であった。管体は円錐管で、バスーンのリードを小さくしたようなダブルリードで演奏され、大きな音が出た。中世のショームと非常に良く似た楽器は、現在でもなお多くの国々で、ストリート・ミュージシャンや時には軍楽隊によって、演奏されているのを聴くことが出来る。軍楽隊での利用は、十字軍の兵士たちにとって馴染みの深いものであったろう。彼らはしばしば、ショームとネイカー(w:naker、中東地域の太鼓)によるイスラム教諸国の巨大な楽隊に直面していたからである。それは心理的な兵器として使われていたのであった。これは深い印象を与えたとみられ、ショームは軍事目的のみならずダンスのためにも、ヨーロッパ人たちにすぐに受容された。15世紀における標準的な屋外のダンスバンドは、流行歌の旋律を演奏する1本のスライド・トランペットと、これに即興で対旋律をつける2本のショームとで構成されていた。16世紀の初頭までには、ショームは顕著な進化を遂げた。当初の鋭い音色は、長さがほぼ倍になることによって柔らかなものとなり、倍音を変化させるために付加管が設けられた。とりわけそれなりの人数で合奏した際の大きく堂々とした音色が、都市当局者の要求にとても良く合致したために、ショームは都市の楽隊、すなわちウェイト(wait、英国の都市楽隊)に標準装備される楽器となった。ショームはウェイトと切っても切り離せないものになったために、ウェイト・パイプ(wait-pipe)とも呼ばれた。 ラウシュプファイフェ(w:rauschpfeife)は、リードにキャップがかぶせられた楽器で、ショームと近い同族関係にある。これはバグパイプやクルムホルンのように、歌口のキャップの中にダブルリードが納められており、奏者の口がリードに触れないようになっていた。 ショームの大規模な合奏は、実に壮麗な音色を持っていたにもかかわらず、とりわけ行進の際などには、構造的な欠陥を持っていた。ソプラノ・ショームは2フィート程の長さがあり、さらに低音の楽器はその比率で長くなって行き、バスは床にベルの端を置いて演奏しなければならないほどの巨大なものであったからである。とある機智に富んだ無名の作者が、1本の木材に2本の穴を開けて底の部分でこれを繋ぐという方法を発明し、オリジナルの半分の長さで持ち運びが容易な、屈曲式のショームを作り出した。この新しい楽器は英国ではカータル(curtal)あるいはダルシアン(w:dulcian)と呼ばれ、低音楽器として一般的に使われるポピュラーなものとなり、より高音のショームが不適当だとされるような上品な編成においてすら使用されていた。 オーボエはショームを元にして、17世紀の中頃にフランスの音楽家ジャン・オトテール(Jean Hotteterre)とミシェル・ダニカン・フィリドール(Michel Danican Philidor)によって改良が加えられ、より細い内径を持ち楽器の端のリードを奏者が唇でくわえる形で演奏する楽器として誕生した。.

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スペイン

ペイン王国(スペインおうこく、Reino de España)、通称スペインは、南ヨーロッパのイベリア半島に位置し、同半島の大部分を占める立憲君主制国家。西にポルトガル、南にイギリス領ジブラルタル、北東にフランス、アンドラと国境を接し、飛地のセウタ、メリリャではモロッコと陸上国境を接する。本土以外に、西地中海のバレアレス諸島や、大西洋のカナリア諸島、北アフリカのセウタとメリリャ、アルボラン海のアルボラン島を領有している。首都はマドリード。.

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スイス

イス連邦(スイスれんぽう)、通称スイスは中央ヨーロッパにある連邦共和制国家。永世中立国であるが、欧州自由貿易連合に加盟しているほかバチカン市国の衛兵はスイス傭兵が務めている。歴史によって、西欧に分類されることもある。 ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインに囲まれた内陸に位置し、国内には多くの国際機関の本部が置かれている。首都はベルンで、主要都市にチューリッヒ、バーゼル、ジュネーヴ、ローザンヌなど。.

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タンブリン

のないタンブリン タンブリンを演奏するジプシー(1910年代フランスの絵葉書) タンブリン、タンバリン(tambourine、「タンバリーン」と発音する)は、胴に小さなシンバルを付けた極めて浅い小型の片面太鼓である。打楽器、膜鳴楽器に分類される。安価で、簡単に音を出すことができるため、教育楽器として多用される。日本の小学校で使われる教科書ではタンブリンと明記している JEI ONE。これは文部科学省から発行されている「教育用音楽用語」という冊子で音楽用語に関する基準が示されており、教科書に出てくる音楽用語はこれに従っているためである。なお、フランスではこの楽器とプロヴァンス太鼓の両方を tambourin(タンブラン)と呼び、クラシック音楽の作品ではプロヴァンス太鼓の方を指す場合がほとんどである。その場合、タンブリンは tambour de Basque(タンブール・ド・バスク「バスク地方の太鼓」)として区別する。.

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サン・マルシャル楽派

ン・マルシャル楽派(- がくは)は、南フランスのリモージュにかつて建てられていたサン・マルシャル(St.

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典礼劇

典礼劇 (liturgical drama) は、中世の10世紀から14世紀にかけ、フランスを中心にキリスト教カトリック教会の典礼の中で行われた宗教的な音楽劇である。 ミサや聖務日課、特に朝課や晩課において、10世紀頃より既存の聖歌から派生したトロープスを拡大して行く中で寸劇が演じられるようになった。ラテン語が主であり、修道院の仲間内のためのものであったと思われる。特に復活祭における、空になったキリストの墓でキリストを探すマリアに天使が話しかける『だれを探しているのか』Quem quaeritis が有名で、フランス及びイギリス各地の修道院や教会の写本に残されている。やがて、旧約聖書や新約聖書の様々な部分を材料に多くの種類の典礼劇が作られ、その代表的なものにサン・ブノワ・シュル・ロワールのフルーリー(Fleury)修道院に残されている12世紀の戯曲集があげられる。これらのいくつかには部分的にフランス語も使われているところから、文字を読めない人々に聖書の内容を伝えようとして作られたのではないかとも思われる。 12世紀以降、中世都市が成立すると、舞台も教会内部からその前庭、更には街の広場で行われるようになり、役者も聖職者から一般市民になった。こうして典礼劇は典礼を離れ、近隣の村々の人々も見物する神秘劇として年中行事となり、14世紀から16世紀にかけ規模も拡大して世俗的な演劇としての性格を強める様になった。 オラトリオやオペラなどの音楽劇の源流の一つとして捉えられる。 今日知られている典礼劇は200以上あり、特に12世紀末から13世紀のはじめごろに、北フランスのボーヴェで上演された旧約聖書の予言者を題材にした「ダニエル劇」は、現在、中世音楽として演奏される機会の多いものである。.

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15世紀

大航海時代。大西洋を渡り新世界を発見したコロンブス。 マチュ・ピチュ遺跡。アンデス山麓に属するペルーのウルバンバ谷に沿いの尾根にある遺跡で標高2430mの高さにある。用途は未だ明らかでない所もあるが、15世紀に建造されたインカ帝国の技術の高さを反映している。 National Museum of Anthropology (Mexico)蔵)。 香辛料の魅惑。15世紀には東方との交易路はオスマン帝国に遮断される事になり、香辛料の供給不足が大きな問題となった。画像は1410年代に描かれた『世界の記述(東方見聞録)』の挿絵で、インドでの胡椒採収が取り上げられている。 エンリケ航海王子。ポルトガルは東方への航路の開発を推進したが、その中心となったのは「航海王子」の名を持つエンリケ王子である。サグレスに設置した「王子の村」が航海士の育成に貢献したことはよく知られている。画像は「サン・ヴィセンテの祭壇画」で聖人のすぐ右隣に位置する黒帽で黒髭の人物が王子ととされているが異論もある。 キルワの大モスク跡。 サマルカンド近郊のウルグ・ベク天文台。ティムール朝の君主ウルグ・ベクは天文学に造詣が深く「ズィージ・スルターニー」のような精緻な天文表も作成させた。 Musée des Augustins蔵)。 ロシア正教会の自立。東ローマ帝国の衰退に伴い「タタールの軛」を脱したロシアでは独自の組織が形成され文化的にも新たな展開が見られた。画像はこの時代を代表するモスクワ派のイコン(聖画像)でアンドレイ・ルブリョフの「至聖三者」(モスクワのトレチャコフ美術館蔵)。 グルンヴァルトの戦い(タンネンベルクの戦い)。ポーランド・リトアニア連合軍がドイツ騎士団を破り、東方植民の動きはここで抑えられた。画像はこの戦いを描いたポーランド人画家ヤン・マテイコの歴史画(ワルシャワ国立美術館蔵)。 天文時計で1410年頃作成されてから、後世の補修はあるものの今日まで動いているものである。 プラハ大学学長ヤン・フスの火刑。コンスタンツ公会議の決定によりカトリック教会と相容れぬ異端の徒として処刑されたが、これがチェック人の憤激を呼び起こすことになった。 オルレアンの乙女ジャンヌ・ダルク。劣勢のフランス軍を鼓舞し百年戦争の終結に大きな役割を果たしたが魔女裁判で火刑に処せられた。 グーテンベルク聖書(42行聖書)』の「創世記」。 『中世の秋』。歴史家ホイジンガはこの題名でこの時代のブルゴーニュ公国の歴史を描いた。画像はヤン・ファン・エイクの「宰相ロランの聖母」。ロランはこの国の宰相で、背後にはブルゴーニュのオータンの風景が広がる。 ブルネレスキの巨大なドーム建築で知られる「花の聖母教会(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)」。 ボッティチェリの「春(プリマヴェーラ)」。メディチ家などの文化支援活動に支えられてルネサンス文化が花開いた。画像の中心の女神は美と愛の女神ウェヌス(ヴィーナス)で、その周囲を多くの神々が取り囲んでいる(ウフィッツィ美術館蔵)。 サイイド朝からローディー朝へ。北インドではデリーを中心にイスラム系王朝が続いた。画像はデリーのローディー・ガーデン内にあるサイイド朝の君主ムハンマド・シャーの霊廟。この公園の敷地にはローディー朝君主たちの霊廟もある。 タイを支配したアユタヤ朝は上座部仏教を保護し東南アジアでも有数の国家となっていた。画像はアユタヤに残るワット・プラ・シーサンペットで、1448年にボーロマトライローカナート王により建立された寺院である。 万里の長城。モンゴル人を漠北に追い払ってからもその侵入に備え明代には長城が幾度となく修復・増築を繰り返されていた。画像は1404年に「慕田峪長城」と名付けられた長城で北京市の北東に位置するもの。 鄭和の南海大遠征。永楽帝時代には明の国威を示す大艦隊が各地に派遣された。画像は1417年にベンガルから運ばれたキリンを描いた「瑞應麒麟図」。 「仁宣の治」。明は仁宗洪熙帝と続く宣宗宣徳帝の時代に安定期を迎えた。画像は明の宣宗宣徳帝の入城を描いたもの(台北故宮博物院蔵)。 如拙「瓢鮎図」。禅宗の流入は「五山文学」や「舶来唐物」などを通じて室町時代の文化に大きな影響を与えた。この「瓢鮎図」も将軍足利義持の命で描かれた水墨画で数多くの禅僧の画讃がつけられている。京都妙心寺塔頭退蔵院の所蔵。 文化を極めた。 応仁の乱。将軍後継をめぐる守護大名の争いで京都の町は焦土と化した。以後足利将軍の権威は衰え下剋上の時代へと進むことになる。画像は応仁の乱を描いた「紙本著色真如堂縁起」(真正極楽寺蔵)。 15世紀(じゅうごせいき)とは、西暦1401年から西暦1500年までの100年間を指す世紀。.

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6世紀

地中海の再統一。画像はラヴェンナのサン・ヴィターレ聖堂の東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世と随臣のモザイク。 Cabinet des Médailles所蔵のもの。 無明時代のアラビア語詩人たち。イスラム教勃興直前のこの時代にアラビアでは優れた詩人たちが活躍した。画像はその代表的な詩人アンタラ・イブン・シャッダードの細密画で、勇猛な戦士の姿で描いている。 前期チャールキヤ朝。デカン地方から南インドに展開した王朝で都はバーダーミにあった。画像はキールティヴァルマン1世の弟マンガレーシャにより建立されたバーダーミのヒンドゥー教石窟寺院第3窟でヴィシュヌ神の像が安置されている。 禅宗の祖師達磨。仏教の保護者として有名な梁の武帝との問答でも知られるが、経歴に不明な点も多い。画像は雪舟等楊の「慧可断臂図」(愛知県常滑市斉年寺蔵)。 建康。現在の南京であるこの地は中国南朝の歴代の都となり、貴族による文化が花開いた。画像は南京にある梁の武帝の異母弟蕭恢の墓を守る辟邪の石刻。 文帝。南北朝時代を終わらせて300余年ぶりに中国を統一し、「開皇の治」と呼ばれる安定期をもたらした。 関東の人物埴輪。6世紀に畿内での埴輪作成は減少するが、関東では最盛期を迎える。画像は「国宝武装男子立像(群馬県太田市出土)」で東京国立博物館蔵となっている。 東ゴート王国の盛衰。オドアケルを倒した東ゴート王テオドリックのもとイタリアはつかの間の平和を享受した。やがてこの国は6世紀半ばには東ローマ帝国の膝下に屈服することになる。画像はラヴェンナにあるテオドリック廟。 『ロッサーノの福音書』。古代末期の混乱で散逸した写本は数知れないが、この福音書は『ウィーン創世記』や『シノペの福音書』と並び現存するこの世紀に造られた数少ない写本で、「コデックス・プルプレウス」という紫染めの羊皮紙を用いた豪華なものである。 コプト織でエジプトで熱心に崇敬された「神の母(テオトコス)」がデザインされている。 6世紀(ろくせいき)とは、西暦501年から西暦600年までの100年間を指す世紀。.

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