ロゴ
ユニオンペディア
コミュニケーション
Google Play で手に入れよう
新しい! あなたのAndroid™デバイスでユニオンペディアをダウンロードしてください!
ダウンロード
ブラウザよりも高速アクセス!
 

ランダムオラクル

索引 ランダムオラクル

ランダムオラクル(Random oracle)は、暗号理論における一種の神託機械(理論的ブラックボックス)であり、あらゆる問合せに対して値域に一様に分布するような(真の)ランダムな応答を返すが、同じ問合せに対しては毎回同じ応答をするものである。言い換えれば、ランダムオラクルは全ての入力を値域内のランダムな出力にマッピングする関数である。 ランダムオラクルは暗号理論の証明で使われる数学的な抽象観念である。典型的には、何らかの暗号方式の安全性を証明する上で、その暗号方式に現れる暗号学的ハッシュ関数が適当な数学的性質を持つことを証明できない場合に、そのようなハッシュ関数の理想的な代替物として利用される。このように、安全性を証明する際にハッシュ関数をランダムオラクルで置き換えている場合、その暗号方式は「ランダムオラクルモデルにおいて安全」あるいは「ランダムオラクル仮定のもとで安全」と言われる。反対語は「スタンダードモデルにおいて安全」あるいは「標準モデルにおいて安全」である。.

12 関係: 原像攻撃ランダムブラックボックスCramer-Shoup暗号神託機械計算複雑性理論関数 (数学)離散一様分布電子署名Optimal Asymmetric Encryption Padding暗号学的ハッシュ関数暗号理論

原像攻撃

暗号理論において、暗号学的ハッシュに対する原像攻撃(げんぞうこうげき、英:preimage attack)、プリイメージ攻撃または原像探索攻撃とは、特定のハッシュ値を持つメッセージを探索する攻撃のことである。以下の2種類がある。.

新しい!!: ランダムオラクルと原像攻撃 · 続きを見る »

ランダム

ランダム(random)とは、事象の発生に法則性(規則性)がなく、な状態である。ランダムネス(randomness)、無作為性(むさくいせい)ともいう。 事象・記号などのランダムな列には秩序がなく、理解可能なパターンや組み合わせに従わない。個々のランダムな事象は定義上予測不可能であるが、多くの場合、何度も試行した場合の結果の頻度は予測可能である。例えば、2つのサイコロを投げるとき、1回ごとの出目は予測できないが、合計が7になる頻度は4になる頻度の2倍になる。この見方では、ランダム性とは結果の不確実性の尺度であり、確率・情報エントロピーの概念に適用される。 数学、確率、統計の分野では、ランダム性の正式な定義が使用される。統計では、事象空間の起こり得る結果に数値を割り当てたものを確率変数(random variable)という。この関連付けは、事象の確率の識別および計算を容易にする。確率変数の列を(random sequence)という。ランダム過程(不規則過程、確率過程)は、結果が決定論的パターンに従わず、確率分布によって記述される進化に従う確率変数の列である。これらの構造と他の構造は、確率論や様々なランダム性の応用に非常に有用である。 ランダム性は、よく定義された統計的特性を示すために統計で最も頻繁に使用される。ランダムな入力(や擬似乱数発生器など)に依存するモンテカルロ法は、計算科学などの科学において重要な技術である。これに対し、では乱数列ではなく一様分布列を使用している。 無作為抽出(random selection)は、ある項目を選択する確率が母集団内におけるその項目の割合と一致している集団から項目を選択する方法である。例えば、赤い石10個と青い石90個を入れた袋に入れた場合、この袋から何らかのランダム選択メカニズムによって石を1個選択した時にそれが赤い石である確率は1/10である。しかし、ランダム選択メカニズムによって実際に10個の石を選択したときに、それが赤1個・青9個であるとは限らない。母集団が識別可能な項目で構成されている状況では、ランダム選択メカニズムは、選択される項目に等しい確率を必要とする。つまり、選択プロセスが、母集団の各メンバー(例えば、研究対象)が選択される確率が同じである場合、選択プロセスはランダムであると言うことができる。.

新しい!!: ランダムオラクルとランダム · 続きを見る »

ブラックボックス

ブラックボックス (Black box) とは、内部の動作原理や構造を理解していなくても、外部から見た機能や使い方のみを知っていれば十分に得られる結果を利用する事のできる装置や機構の概念。転じて、内部機構を見ることができないよう密閉された機械装置を指してこう呼ぶ。.

新しい!!: ランダムオラクルとブラックボックス · 続きを見る »

Cramer-Shoup暗号

Cramer-Shoup暗号(クレーマー シュープあんごう)とは暗号理論における暗号方式の一つ。に対する安全性(IND-CCA2)がで証明された初の効率的な公開鍵暗号である。 安全性はの計算理論的な非展性(但し証明はされていない)に基づいている。 1998年にとによって提案されたもので、ElGamal暗号の拡張になっている。 ElGamal暗号は頑強性を持たないが、Cramer-Shoup暗号は別の要素を加えることでより強力な攻撃者に対しても頑強性を達成している。 この頑強性は万能一方向ハッシュ関数の利用とElGamal暗号にはない計算の追加によって得られており、その結果、暗号文の長さはElGamal暗号の2倍になる。.

新しい!!: ランダムオラクルとCramer-Shoup暗号 · 続きを見る »

神託機械

託機械(しんたくきかい、oracle machine)または預言機械(よげんきかい)は、計算複雑性理論や計算可能性理論における抽象機械の一種であり、決定問題の研究で使われる。チューリングマシンに神託(oracle)と呼ばれるブラックボックスが付加されたものであり、そのブラックボックスは特定の決定問題を1ステップで決定可能である。チューリングマシンの停止問題のような決定不能な問題にも神託機械を想定することができる。.

新しい!!: ランダムオラクルと神託機械 · 続きを見る »

計算複雑性理論

計算複雑性理論(けいさんふくざつせいりろん、computational complexity theory)とは、計算機科学における計算理論の一分野であり、アルゴリズムのスケーラビリティや、特定の計算問題の解法の複雑性(計算問題の困難さ)などを数学的に扱う。計算量理論、計算の複雑さの理論、計算複雑度の理論ともいう。.

新しい!!: ランダムオラクルと計算複雑性理論 · 続きを見る »

関数 (数学)

数学における関数(かんすう、、、、、函数とも)とは、かつては、ある変数に依存して決まる値あるいはその対応を表す式の事であった。この言葉はライプニッツによって導入された。その後定義が一般化されて行き、現代的には数の集合に値をとる写像の一種であると理解される。.

新しい!!: ランダムオラクルと関数 (数学) · 続きを見る »

離散一様分布

離散一様分布(りさんいちようぶんぷ、discrete uniform distribution)は、確率論や統計学における離散型確率分布の一種であり、有限集合の全ての値について、等しく確からしい場合である。 確率変数が n 個の値 k_1,k_2,\dots,k_n を同じ確率でとりうるとき、離散一様分布と言える。任意の k_i の確率は 1/n である。離散一様分布の単純な例としてサイコロがある。その場合の k がとりうる値は 1, 2, 3, 4, 5, 6 で、1回サイコロを振ったとき、それぞれの値が出る確率は 1/6 である。2個のサイコロを振って和をとると、もはや一様分布ではなくなり、とりうる値(2 から 12)によって確率が変わってくる。 離散一様分布の確率変数がとりうる値が実数の場合、累積分布関数を退化分布を使って表すことができる。すなわち、 ここで、ヘヴィサイドの階段関数 H(x-x_0) は、x_0 を中心とする退化分布の累積分布関数 (CDF) である。この式は、各転移点で一貫した規定が使われると想定している。.

新しい!!: ランダムオラクルと離散一様分布 · 続きを見る »

電子署名

電子署名(でんししょめい)とは、電磁的記録(電子文書)に付与する、電子的な徴証であり、紙文書における印章やサイン(署名)に相当する役割をはたすものである。主に本人確認や、改竄検出符号と組み合わせて偽造・改竄(かいざん)の防止のために用いられる。 電子署名を実現する仕組みとしては、公開鍵暗号方式に基づくデジタル署名が有力である。日本では、「電子署名及び認証業務に関する法律に基づく特定認証業務の認定に係る指針」の第3条で、RSA、DSA、ECDSA の3方式を指定している。いずれも公開鍵暗号方式に基づく方式である。.

新しい!!: ランダムオラクルと電子署名 · 続きを見る »

Optimal Asymmetric Encryption Padding

Optimal Asymmetric Encryption Padding (略称:OAEP、試訳:「最適非対称暗号化パディング」)は、暗号理論において特殊な確定的暗号系 (落とし戸付部分領域一方向性置換) を安全に利用するための平文パディング手法の一つである。とによって1994年に考案され、後に と RFC 2437において標準化された。この手法を用いた暗号系はランダムオラクルモデルで適応的選択暗号文攻撃の下で (IND-CCA2安全性) を持つ。RSA暗号と組み合わせて使われることが多く、その場合はRSA-OAEPと呼ばれる。.

新しい!!: ランダムオラクルとOptimal Asymmetric Encryption Padding · 続きを見る »

暗号学的ハッシュ関数

暗号におけるハッシュ関数(特にSHA-1)の動作の様子。入力の微妙な変化で出力が大きく変化する点に注意(雪崩効果) 暗号学的ハッシュ関数(あんごうがくてきハッシュかんすう、cryptographic hash function)は、ハッシュ関数のうち、暗号など情報セキュリティの用途に適する暗号数理的性質をもつもの。任意の長さの入力を(通常は)固定長の出力に変換する。 「メッセージダイジェスト」は、暗号学的ハッシュ関数の多数ある応用のひとつであり、メールなどの「メッセージ」のビット列から暗号学的ハッシュ関数によって得たハッシュ値を、そのメッセージの内容を保証する「ダイジェスト」として利用するものである。.

新しい!!: ランダムオラクルと暗号学的ハッシュ関数 · 続きを見る »

暗号理論

暗号理論(あんごうりろん)の記事では暗号、特に暗号学に関係する理論について扱う。:Category:暗号技術も参照。.

新しい!!: ランダムオラクルと暗号理論 · 続きを見る »

ここにリダイレクトされます:

ランダム・オラクル

出ていきます入ってきます
ヘイ!私たちは今、Facebook上です! »