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ミナミカワトンボ科

索引 ミナミカワトンボ科

ミナミカワトンボ科(Euphaeidae Selys)は、トンボ目均翅亜目に属する昆虫の群である。見かけ上はやや小型のカワトンボであるが、系統的には特異な位置を占める。 形態的にはまず普通のカワトンボである。しかし翅の構造には原始的な特徴が強い。後翅は前翅よりやや短い。鮮やかな体色や翅を持つものも多い。 全く異なるのが幼虫の姿である。カワトンボのそれが細長い体をしているのに対して、この類のものは前後に短く、やや扁平な姿をしており、むしろヒラタカゲロウに似ている。尾鰓は太くて短い。さらに、腹面に対をなした糸状の鰓(腹側鰓)を持つのが大きな特徴である。節足動物の体はその体節ごとに対をなす付属肢を持つのが基本であり、多くの群ではそれが体の部位ごとに変形している。昆虫の場合、胸部の三対の付属肢が歩脚として発達し、腹部のそれは退化傾向が強く、全く出現しないものもある。トンボ目がこれで、この群以外では幼虫でも成虫でもそれにあたる器官が一切存在しない。この群の腹側鰓は付属肢由来の器官と考えられ、それが存在することは、この群がこの類の中で特に原始的な形質を残すことを示すものと考えられる。 ほとんどは山間の渓流域に生息する。 東アジアから東南アジアにかけて、11属58種が知られ、日本では以下の2属のものが分布する。.

10 関係: 幼虫付属肢ミナミカワトンボ属トンボイトトンボコナカハグロトンボ節足動物退化渓流昆虫

幼虫

幼虫(ようちゅう)は、昆虫、クモ類、多足類(ムカデ類は除く)など陸生節足動物の幼生の総称である『岩波生物学辞典』P.1426a「幼虫」。卵から産まれて成虫になるまで(蛹の期間がある場合はそれ以前)の間の成長過程のものを指す。昆虫においては、特に完全変態のものに限って幼虫といい、不完全変態の幼生を若虫(わかむし)といって区別することがある。そのなかでも、等翅目では、初期の翅原基が外部から認められないものを幼虫、後期の翅原基が外部から現れたものを若虫と区別し、総翅目ではさらに若虫の前に翅原基を生じるが、その段階を前若虫と呼ぶ『岩波生物学辞典』P.1507h-1508「若虫」。.

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付属肢

付属肢(ふぞくし)とは、動物の体幹から突出し、運動・感覚などの機能を有する構造のことである。狭義には体節的構造を持つものにおいて、各体節から一対ずつ生じるものを指す。多くは体軸に沿って対をなし、側面から下側に出る。口の周囲に配置するものは触手という。単純な毛や突起は付属肢とは言わない。.

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ミナミカワトンボ属

ミナミカワトンボ属(Euphaea Selys)は、トンボ目均翅亜目ミナミカワトンボ科に属する昆虫の群である。小柄なカワトンボ類であるが、性的二形を示し、翅の形が雌雄で異なる。体は黒地に赤や黄色の斑紋を持ち、翅にも鮮やかな色を出すものが多い。幼虫はヒラタカゲロウに似て、腹背に扁平、腹面下側に腹側鰓をもつ。また尾鰓は肉質で太く短く、先端が少しとがる。 山間の渓流域に生息し、幼虫は流れの中の岩の表面に張り付いて生活する。 東アジアから東南アジアに21種があり、日本には一種のみが知られる。.

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トンボ

トンボの頭部・胸部(カトリヤンマ ''Gynacantha japonica'' のメス) トンボの頭部・胸部・腹部(カトリヤンマ ''Gynacantha japonica'' のメス) トンボの複眼 ハートを形作るイトトンボの交尾 左側がオス ギンヤンマ類のヤゴ トンボ(蜻蛉、蜻蜓、とんぼ、英語:dragonfly, damselfly)は細長い翅と腹を持った昆虫である。蜻蛉目(せいれいもく、トンボ目、Odonata)をなす。.

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イトトンボ

イトトンボ(糸蜻蛉、Damselfly)は、トンボ目(蜻蛉目)・イトトンボ亜目(均翅亜目、Zygoptera)に分類される昆虫の総称。 イトトンボ科、モノサシトンボ科、アオイトトンボ科など多くの科を含むが、日本で「イトトンボ」と呼んだ場合は比較的大型のカワトンボ類を除くことが多い。.

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コナカハグロトンボ

ナカハグロトンボは、八重山諸島に住む小柄なカワトンボ類の昆虫。この地域に見られる特殊なトンボの中では、もっともよく見かけられる種である。.

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節足動物

足動物(せっそくどうぶつ)とは、動物界最大の分類群で、昆虫類、甲殻類、クモ類、ムカデ類など、外骨格と関節を持つグループである。種多様性は非常に高く、陸・海・空・土中・寄生などあらゆる場所に進出して様々な生態系と深く関わり、現生種は約110万種と名前を持つ全動物種の85%以上を占めるただし未記載の動物種もいまだ多く、最近の研究では海産の線形動物だけで1億種以上いると推定されているた --> 。なお、いわゆる「虫」の範疇に入る動物は当動物門のものが多い 。.

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退化

退化(たいか)とは、生物の個体発生もしくは系統発生の過程において、特定の器官、組織、細胞、あるいは個体全体が次第に縮小、単純化、時には消失することである生物学辞典「退化」。一般語としての退化は進化の対義語と位置づけられ得るが、生物学において退化は進化の一側面であり、対義語ではない。.

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渓流

渓流。ペンシルベニア州 “Fulmer Falls”。 渓流(けいりゅう)とは、谷川の流れのこと。 なお、言葉としては沢が渓流を意味する場合もある。.

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昆虫

昆虫(こんちゅう)は、節足動物門汎甲殻類六脚亜門昆虫綱(学名: )の総称である。昆虫類という言葉もあるが、多少意味が曖昧で、六脚類の意味で使うこともある。なお、かつては全ての六脚虫を昆虫綱に含めていたが、分類体系が見直され、現在はトビムシなど原始的な群のいくつかが除外されることが多い。この項ではこれらにも触れてある。 昆虫は、硬い外骨格をもった節足動物の中でも、特に陸上で進化したグループである。ほとんどの種は陸上で生活し、淡水中に棲息するものは若干、海中で棲息する種は例外的である。水中で生活する昆虫は水生昆虫(水棲昆虫)とよばれ、陸上で進化した祖先から二次的に水中生活に適応したものと考えられている。 世界の様々な気候、環境に適応しており、種多様性が非常に高い。現時点で昆虫綱全体で80万種以上が知られている。現在知られている生物種に限れば、半分以上は昆虫である。.

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