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ボストーク6号

索引 ボストーク6号

ボストーク6号 ボストーク6号(ボストーク6ごう)は、初めて女性が宇宙へ飛行を行ったソビエトの宇宙ミッションである。乗員はワレンチナ・テレシコワで、宇宙飛行中の女性の体の反応のデータを集めるのが目的だった。他の宇宙飛行士と同じように、彼女は飛行記録をつけ、写真を撮り、宇宙船を操縦した。彼女が撮影した宇宙の日の出の写真は後に大気中のエアロゾル層を調査するのに使用された。2日前に打ち上げられたボストーク5号とはソビエト宇宙プログラムの合同事業として行われた。今回のミッションは、もともと両方に女性が搭乗するはずだったが、ボストーク計画はボスホート計画に引き継がれることが決まったため実現しなかった。ボストーク6号はボストーク3KA機の最後の飛行となった。 報告と長年に渡る噂によると、テレシコワには飛行中、宇宙酔いや酷い月経などの症状が表れたという。ある報告によると、ある時彼女はヒステリー状態になり、無線を通じてセルゲイ・コロリョフに叱られるまで泣き続けたという。しかし結局、彼女はプログラムを完璧にこなした。 2004年、制御プログラムのエラーのため宇宙船が軌道から下降すべき時に上昇してしまっていたことが明らかとなった。テレシコワは飛行の初日にその事態に気づき、コロリョフに報告した。そのミスは適切に直され、彼女は無事に帰還することができた。宇宙船の設計も担当したコロリョフの要請によって、テレシコワはその後30年間その事実を隠した。 後に明らかにしたところによると、テレシコワは宇宙船をうまく誘導することができず、降下が始まる直前には通信も途絶えてしまった。管制センターは着陸完了から2時間もの間、テレシコワの位置を把握できなかった。救助隊がテレシコワをようやく発見した場所は、想定していた地点から数十キロも離れていた。 着陸地点はアルタイ地方の:en:Bayevo西方の農場だった。パラシュートで落下中に強い風が吹いて、テレシコワはもう少しで湖に落下するところだった。再突入時のカプセルは、モスクワ近郊コロリョフにあるRKKエネルギア博物館に展示されている。 またこれはボストーク計画の最後の飛行となった。.

17 関係: 宇宙酔いバイコヌール宇宙基地モスクワワレンチナ・テレシコワボストーク5号ボスホートパラシュートヒステリーアルタイ地方エアロゾルセルゲイ・コロリョフソビエト無線月経1963年6月16日6月19日

宇宙酔い

宇宙酔い(うちゅうよい)とは、宇宙飛行士が宇宙空間の無重力状態において約半数の確率で引き起こす身体症状。 めまい、嘔吐、食欲減退など、症状は乗り物酔いに似ているが、酔い止め薬の効果はない。人が無重力空間に放り出された時から数時間の内に起こり、その状態が数日(3〜5日程度)続く。1週間もするとほとんど元通りになり、その後再発することはない。 初めて宇宙酔いになった人間はボストーク2号の乗員ゲルマン・チトフで、このためこの症例を「宇宙病」や「宇宙酔い」のほかに彼の名前から「チトフ病」とも呼ばれており、1960年代後半頃までは彼以外宇宙酔いになったものがいなかったため、彼の体質によるものとされていた。 乗り物酔いしたことがない人でも宇宙酔いを起こした研究結果もあり、乗り物酔いをしやすいか否かと宇宙酔いをしやすいか否かは関係がないと言われている。また毛利衛宇宙飛行士が宇宙で蛙を使った動物実験でも、嘔吐する際のような奇妙な行動を見せたことにより、動物も宇宙酔いを起こすことが分かっている(参考:)。他にも、1994年に向井千秋がスペースシャトル・コロンビア号で金魚の宇宙酔い実験を行なっている。 原因は未解明な部分が多いが、無重力状態で内耳の三半規管がバランス感覚を取れなくなるためとの仮説がある。.

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バイコヌール宇宙基地

バイコヌール宇宙基地(バイコヌールうちゅうきち、Космодром Байконур、Космодром Байқоңыр、Baikonur Cosmodrome)は、カザフスタン共和国のチュラタムにあるロシアのロケット発射場である。現在、ロシア連邦宇宙局が管理している。.

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モスクワ

モスクワ(ロシア語:Москва́ IPA: マスクヴァー、)は、ロシア連邦の首都。連邦市として市単独でロシア連邦を構成する83の連邦構成主体のひとつとなっており、周囲を占めるモスクワ州の州都でもある。ただし州とは区別され「モスクワ市」(Город Москва)となる。人口は約1150万人でヨーロッパで最も人口の多い都市であり、世界有数の世界都市である。漢字による当て字は莫斯科。英語で発音した場合には、モスコーあるいはモスカウ(Moscow )のようになる。.

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ワレンチナ・テレシコワ

ワレンチナ・ヴラディミロヴナ・テレシコワ(Валенти́на Влади́мировна Терешко́ва、ラテン文字転写:Valentina Vladimirovna Tereshkova、1937年3月6日 - )は、ソ連の宇宙飛行士。1963年6月16日にボストーク6号に搭乗し、女性として世界初の宇宙飛行を行った。.

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ボストーク5号

ボストーク5号(ボストーク5ごう、Vostok 5、Восток-1)は、ソビエト連邦の有人宇宙飛行。1963年6月14日に打ち上げられ、4日と23時間7分で地球を82周した。コールサインはЯстреб(鷹)。 ボストーク3号,4号と同じように、ボストーク5号と6号はソビエト宇宙プログラムの合同事業として行われ、軌道上でランデブーして無線交信を行った。 宇宙飛行士ヴァレリー・ブィコフスキーは当初8日間宇宙に滞在する予定だったが、太陽フレアが活発化したために途中で計画が何度も変更され、5日後に地球に帰還することとなった。しかし、これは現在でも単独での宇宙滞在の最高記録である。 この飛行で、宇宙船内のトイレのシステムの不備が指摘された。また、大気圏再突入時にリエントリーモジュールが計画通りにはずれないという、ボストーク1号・2号でも発生した問題も生じた。 この時のリエントリーモジュールは、現在カルーガのツィオルコフスキー記念航空宇宙学歴史博物館に展示されている。.

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ボスホート

ボスホート (Восхо́д, ヴァスホート, Voskhod) はソビエト連邦が開発した有人宇宙船である。「ボスホート」とはロシア語で日の出を意味する。 ボスホート宇宙船は、ボストークに続く有人宇宙船で、ボストーク宇宙船を改造し、バックアップ用の固形燃料逆噴射ロケットを帰還船に追加すると共に、シートを増やして2-3人乗りに改良された。一方、帰還船の大きさはボストーク宇宙船と同じであったため内部のスペースを確保するために宇宙飛行士の座席を射出する装置をなくした。ボストーク宇宙船では、宇宙飛行士は降下時に空中で射出されてパラシュートで地上に降りていたが、ボスホート宇宙船では宇宙船に乗ったまま、パラシュートを開いて降下し、着地前に逆噴射ロケットで減速する方式になった。また同じくスペース不足のため、1号の乗組員は宇宙服なしで乗り組むことになったが、2号の乗組員は2人だったため宇宙服を着ることができた。2号には船外活動のために伸展式の気密室(エアロック)が設置された。ボスホート宇宙船は、打ち上げ時と帰還時の緊急脱出方法がない、リスクの大きな宇宙船であった。 ボスホートはアメリカ合衆国が2人乗りのジェミニ宇宙船を開発していることを知ったソ連がそれに対抗して急遽計画したものだったが、結局無人テスト機のコスモス衛星3機と有人機2機が打ち上げられたのみで、先に開発が始まっていたソユーズに一本化された。.

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パラシュート

アメリカの空挺歩兵 パラシュート降下の瞬間 陸上自衛隊の60式空挺傘手前の主傘を背負い、奥の予備傘を身体前部に装着する。 ドラッグシュートを用いたスペースシャトルの着陸 イタリアの無名人士による最古のパラシュート図版(1470年) パラシュート(Parachute)は、傘のような形状で空気の力を受けて速度を制御するもの。この言葉はイタリア語の「守る」 (parare) とフランス語の「落ちる」 (chute) を組み合わせた造語である。落下傘(らっかさん)という和訳語も存在する。.

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ヒステリー

ヒステリー(Hysterie, hysteria, ὑστερία)とは、神経症の一種で、精神医学において転換症状と解離症状を主とする状態に分かれて研究された過去の呼称である。現在は、DSM-IVでは身体化障害と記され、他の書籍では転換型は転換性障害、解離型は解離性障害に属す障害とされる。.

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アルタイ地方

アルタイ地方(; Altai Krai)はロシア連邦の中南部に位置する連邦構成主体の一つ。行政の中心はバルナウル。シベリア連邦管区に属する。ロシアの共和国のひとつであるアルタイ共和国は隣接するものの別の地である。.

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エアロゾル

アロゾル (aerosol) とは、化学上は、分散相が固体または液体またはその両方であり、連続相が気体(通常は空気)であるゾルであると定義されている。一方、化学品の分類および表示に関する世界調和システムGHSでは、Aerosols (エアゾールと表記される)の定義はエアゾール噴霧器(中身を含めていう)のことである。 この記事では化学上の"エアロゾル"を扱う。 分散媒が気体の分散系、つまり、気体の中に微粒子が多数浮かんだ物質である。気中分散粒子系、煙霧体ともいう。エアロゾル中の微粒子(あるいはエアロゾルの別名)を煙霧質(えんむしつ)または気膠質という。なお俗に、微粒子のことをエアロゾルと呼ぶことがあるが間違いである。 ゾルとは分散媒が液体のコロイドのことであり、エアロゾルはそれにエアロ(空気)を付けた言葉である。ただし、分散媒は空気に限らずさまざまな気体があり、たとえばスプレーによるエアロゾルの分散媒はプロパンなどである。また、コロイド(粒子が約100nm以下)に限らず、より大きい粒子のものもある。 微粒子のサイズは、10nm程度から1mm程度までさまざまである。ある程度大きなもの(定義はさまざまだが、1µm~、0.2~10µm など)を塵埃(じんあい)という。.

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セルゲイ・コロリョフ

ルゲイ・パーヴロヴィチ・コロリョフ(Сергей Павлович Королёв;1907年1月12日 – 1966年1月14日)は、ソビエト連邦の最初期のロケット開発指導者。第一設計局 (OKB-1) の主任設計者として世界初の大陸間弾道ミサイル (ICBM) であるR-7を開発した。R-7はペイロードを核弾頭から宇宙船に替えて宇宙開発にも使用され、1957年に世界最初の人工衛星スプートニク1号を打ち上げ、1961年には世界初の有人宇宙飛行としてユーリイ・ガガーリンを宇宙に運んだ。アメリカのヴェルナー・フォン・ブラウンと並ぶ米ソ宇宙開発競争の双璧を成した人物である。.

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ソビエト

ビエト(ロシア語:Совет サヴィェート)とは、ロシア革命時において、社会主義者の働きかけもありながらも主として自然発生的に形成された労働者・農民・兵士の評議会(理事会)。もしくはそれらの(名目上の)後継組織であるソビエト連邦の議会。ラテン文字表記は英語では「Soviet」が一般的。日本語カタカナ表記としては「ソビエト」や「ソヴィエト」が比較的よく用いられるが、まれに「ソヴェト」「ソヴェート」「ソビエット」という表記もある。.

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無線

無線(むせん、wireless)とは、線を使わない方法・方式のこと。 接頭辞などとして被修飾語に附加され、複合語を構成する。そのうち特に「無線電気通信」(あるいは「無線通信」)は頻繁に短縮され単に「無線」と呼ばれるので、結果として「無線」は無線電気通信を指していることが多い。.

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月経

月経(げっけい、menstruation)は、成熟した人間の女性および高等霊長類のメスの子宮から周期的に起こる、生理的出血である生化学辞典第2版、p.427 【月経周期】。正式な医学用語は月経だが、生理(せいり)、女の子の日、メンス、アレなど様々に呼ばれる。他には#別名節を参照。 月経は、思春期に始まり(初潮)、個人差はあるが、閉経時期までの間におよそ28日周期で起こり、通常4-7日間続く(正常月経周期:25-38日)。.

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1963年

記載なし。

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6月16日

6月16日(ろくがつじゅうろくにち)はグレゴリオ暦で年始から167日目(閏年では168日目)にあたり、年末まであと198日ある。誕生花はチューベローズ、カンパニュラ。.

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6月19日

6月19日(ろくがつじゅうくにち)は、グレゴリオ暦で年始から170日目(閏年では171日目)にあたり、年末まであと195日ある。誕生花はノアザミ、アリウム。.

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