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ヘルヘイム

索引 ヘルヘイム

18世紀のアイスランド語写本『SÁM 66』に描かれた、ヘルモーズがバルドルの奪還のためヘルヘイムに来、ヘルとバルドルが彼を迎える場面。 ヘルヘイム(Helheim)は、北欧神話に登場する世界のひとつで、ロキの娘・ヘルが治め、ユグドラシルの地下にあるといわれる死者の国。ニヴルヘイムと同一視される。 時に「ヘル」(『アルヴィースの言葉』第32節など)、「」(『ヴァフスルーズニルの言葉』第43節など)とも呼ばれる。.

13 関係: 九つの世界北欧神話バルドルムスペルヘイムユグドラシルロキヴァフスルーズニルの言葉ヘルヘルモーズニヴルヘイムアルヴィースの言葉谷口幸男新潮社

九つの世界

九つの世界(ここのつのせかい)は、北欧神話に登場する世界の総称で9つあり、3つの層に分かれている。第一層と第二層とは、虹の橋(ビフレスト)によって結ばれている。 第二層のスヴァルトアールヴヘイムとニダヴェリール、あるいは第三層のヘルヘイムとニヴルヘイムを同一のものとして、創世以前からあるムスペルヘイムを数える事もある。.

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北欧神話

北欧神話の神々は不死ではないため、最終戦争であるラグナロクまで老いることのないよう、イズンの黄金の林檎を食べなければならない。1890年、J・ペンローズ作 北欧神話(ほくおうしんわ、アイスランド語:Norræn goðafræði、ノルウェー語:Norrøn mytologi、スウェーデン語:Nordisk mytologi、デンマーク語:Nordisk mytologi)は、キリスト教化される前のノース人の信仰に基づく神話。スカンディナビア神話とも呼ばれている。ゲルマン神話の一種で、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、アイスランドおよびフェロー諸島に伝わっていたものの総称。普通、フィンランド神話とは別系統のものとされる。 神話は主にキリスト教化以前に存在した現地の宗教と、主にノルウェー人が入植、定住し、北欧神話の文書化された典拠の大多数が収集されるに至ったアイスランドを含むスカンディナヴィア人の伝説と信仰で構成されている。北欧以外のゲルマン人は、早くからキリスト教化されたため、民族独自の神話や思想を示す書物がほとんど残っていない。そのため北欧神話は、年代の古い一般的なゲルマン・ペイガニズムが最も良い状態で保存されており、ゲルマン人の古来の習俗や精神を理解する上で貴重な資料となっている。このゲルマン・ペイガニズムは、アングロ・サクソン神話と極めて密接に関連した内容を含んでいる。なお、ゲルマン神話は初期のインド・ヨーロッパ神話から発展したものである。 北欧神話は北ゲルマン民族によって共有されていた信仰や物語が集約されたもので、神話は詩の形で口承により伝えられ、現存する神話についての知識は主にスノッリ・ストゥルルソンにより書かれた『エッダ』や、キリスト教化中またはその後に書き下ろされた、中世における他の版本に基づいている。北欧神話は基本的に古ノルド語で著わされているが、『デンマーク人の事績』などラテン語で書かれたものもある。 北欧神話の中にはスカンディナヴィアの伝承の一部となり、現在まで生き残ったものもある。その他は近年、ゲルマン・ネオペイガニズムとして再考案・構築されている。ステージでの上演劇や映画同様、神話は現在も様々な文学の着想として残されている。.

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バルドル

のヘズの手で刺殺されるバルドル。18世紀のアイスランドの写本『SÁM 66』より。 バルドル(Baldr、Baldur、Balder)は北欧神話の光の神である。 後述の『スノッリのエッダ』では、最も賢明で、美しく光り輝く美貌と白いまつ毛を持ち、雄弁で優しいとされ、やや優柔不断な面もあったが彼の裁きは不変であるといわれる『エッダ 古代北欧歌謡集』p.244(「ギュルヴィたぶらかし」第22章)。 両親はオージン(オーディン)とフリッグ谷口幸男「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』第43巻No.特輯号3、1983年、p.20、妻はネプの娘ナンナで、彼女との間に息子フォルセティがいる。ブレイザブリク(ブレイダブリク、ブレイザブクリク)という館に住みフリングホルニという船を所有している『エッダ 古代北欧歌謡集』pp.270-273(「ギュルヴィたぶらかし」第49章)。 両『エッダ』においては、ロキの奸計により異母弟ヘズにより殺されるが、ラグナロクで世界が滅びた後に現れる新世界に甦り、ヘズと共に暮らすとされている。罪なくして一度死んだ後に復活するという神話は、キリスト教の伝播に伴ってその影響を受けたものとも考えられている。山室静によれば、バルドルはサガなどでは戦士とみなされており、彼が神として崇拝されていた形跡はないという。.

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ムスペルヘイム

ムスペルヘイム(ムスペルスヘイム、ムースペッルスヘイム、ムスペル『エッダ 古代北欧歌謡集』227頁。とも。Muspellzheimr)は北欧神話に登場する、世界の南の果てにある灼熱の国である。 『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第4章によると、ムスペルヘイムにはムスペルと呼ばれる巨人が住み、スルトという巨人が入り口を守っているとされている。世界の創めから存在し、あまりの暑さにムスペルヘイムで生まれたもの以外はムスペルヘイムで暮らすことはできないとされている。.

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ユグドラシル

北欧神話における世界図中心の木がユグドラシルである。『スノッリのエッダ』の英語訳本(1847年)の挿絵。 ユグドラシル(古ノルド語: Yggdrasill, )は、北欧神話に登場する1本の架空の木。ユッグドラシル、イグドラシルとも表記する。 世界を体現する巨大な木であり、アースガルズ、ミズガルズ、ヨトゥンヘイム、ヘルヘイムなどの九つの世界を内包する存在とされる。そのような本質を捉えて英語では ""、日本語では、世界樹(せかいじゅ)、宇宙樹(うちゅうじゅ)と呼ばれる。 ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」の「神々の黄昏 (楽劇)」の冒頭「ワルキューレの岩」で第一のノルン(運命の女神)が「一人の大胆な神が水を飲みに泉にやって来て 永遠の叡智を得た代償に片方の目を差し出しました そして世界樹のトネリコの木から枝を一本折り その枝から槍の柄(つか)を作りました 長い年月とともに その枝の傷は 森のような大樹を弱らせました 葉が黄ばんで落ち 木はついに枯れてしまいました」と歌う。.

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ロキ

自分が工夫した魚網をもったロキ。18世紀のアイスランドの写本『SÁM 66』より。 ロキ(Loki)は北欧神話に登場する悪戯好きの神。その名は「閉ざす者」、「終わらせる者」の意。神々の敵であるヨトゥンの血を引いている。巨人の血を引きながらもトールの義兄弟となってアースガルズに住み、オーディンやトールと共に旅に出ることもあった。変身術を得意とし、男神であるが時に女性にも変化する『ロキの口論』第23節では、ロキが8年間乳搾り女となって子供ももうけたというエピソードが語られている(『エッダ 古代北欧歌謡集』83頁)。。自身が変身するだけでなく、他者に呪文をかけて強制的に変身させたこともある。『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』において、女神イズンを胡桃に変身させている。 美しい顔を持っているが、邪悪な気質で気が変わりやすい。狡猾さでは誰にも引けを取らず、よく嘘をつく。「空中や海上を走れる靴」(「陸も海も走れる靴」または「空飛ぶ靴」とも)を持っている。 元は火を神格化した存在だったと考えられており、ロキをモデルとした『ニーベルングの指環』のローゲはその点が強調されている。 なお、巨人の王ウートガルザ・ロキおよびその宮殿で相まみえるロギとは、三者同時に登場する神話が残っているので別人のようだが混同されることもあったらしく、サクソ・グラマティクスの『デンマーク人の事績』にはロキのように地下に縛られ幽閉されているウートガルザ・ロキの話がある他、ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』ではロキとロギを混同この劇はフレイアがイドゥンの役目(神々の食す金の林檎を管理)を兼任するなどストーリーの都合での改変はあるが、ロギが登場する話の要素は一切ないのでストーリー上の都合でロキにロギの要素を加えたわけではない。して「火の神」のローゲというキャラクターが登場する。.

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ヴァフスルーズニルの言葉

Lorenz Frølichによる、オージンとヴァススルーズニルの知恵比べによる争い。(1895年) 『ヴァフスルーズニルの言葉』(ヴァフスルーズニルのことば、Vafþrúðnismál、Vafþrúðnir's sayings)は、北欧神話を伝える『詩のエッダ』の3番目の詩である。『ヴァフズルーズニルの歌』(ヴァフズルーズニルのうた)とも。 『巫女の予言』でも語られる神話の内容に言及した問答形式の詩で、10世紀前半にノルウェーまたはアイスランドで成立したと考えられている。『王の写本』に、また『AM 748 I 4to』には一部分が残されている『エッダ 古代北欧歌謡集』p.291(解説「一 エッダ 4 各篇解説 ヴァフズルーズニルの歌」)。。詩はアース神族のオージンとフリッグとの間で、そしてその後オージンと巨人ヴァフスルーズニルとの間でなされる対話形式をとって、古代北欧の世界観を詳細に説明している。スノッリ・ストゥルルソンによる『散文のエッダ』の制作において、情報源の文書としてこの詩からの引用が疑いなく大量に使用された。40-41節については保存上の疑問点がある。.

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ヘル

18世紀のアイスランド語写本『SÁM 66』に描かれた、バルドルの奪還に来たヘルモーズ(左)を迎えるヘル(右下)。 John Charles Dollmanによって描かれた、ヘルモーズ(手前)を迎えるヘル。(1909年) Johannes Gehrtsによって描かれたヘルとガルム。(1889年) ヘル (Hel, Hela) は、北欧神話における老衰、疾病による死者の国を支配する女神。エーリューズニルという館に住む。 古ノルド語のヘルはゲルマン祖語の「隠す」と言う意味の* khalija、また、その語の元となったインド・ヨーロッパ祖語の「隠す」「秘密にする」という意味の*Kel-から来ている。英語の hell (地獄)と語源が共通している。.

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ヘルモーズ

ヘルモーズ(Hermóðr Hermod)は北欧神話の神の一柱。「Hermóðr」とは、古ノルド語で「勇気-戦い」を意味するOrchard (1997:83).

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ニヴルヘイム

ニヴルヘイム(Niflheimr、「霧の国」または「暗い国」)は、北欧神話の九つの世界のうち、下層に存在するとされる冷たい氷の国。ギンヌンガガプと呼ばれる亀裂を挟んでムスペルヘイムの北方にある。ロキの娘ヘルが投げ込まれた場所であり、時にヘルヘイムと同一視される。 天地創造以前から存在し、ニヴルヘイムには世界樹の根の一つが伸びているが、その下にはフヴェルゲルミルと呼ばれる泉がある。この泉には世界樹の根を齧るニドヘグという蛇が住み、フヴェルゲスヴォル、グンスラー、フィヨルム、フィンブルスル、スリーズ、フリーズ、シュルグ、ユルグ、ヴィーズ、レイプト、ギョッルなどの川の源とされているが、このうちギョッルがニヴルヘイムとヘルヘイムを隔てている。そこにはギャラルブルという黄金の橋が架かっており、モーズグズという女巨人が守っていると考えられていた。 また、ニヴルヘイムにはエーリヴァーガルという川があり、凍りながら北のギンヌンガガプに至るとされている。.

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アルヴィースの言葉

『アルヴィースの言葉』(アルヴィースのことば、Alvíssmál)とは、古ノルド語詩である。一般に『古エッダ』の一篇に数えられ、北欧神話の原典資料の一つとなっている。『アルヴィースの歌』とも。 アース神のトールとドヴェルグのアルヴィースとの間の知恵比べが歌われている。その中で、言葉の言いかえ(も参照)が、「各部族(人間、アース神、等)での呼ばれ方」として列挙される(スールル)。 詩形は歌謡律『エッダ 古代北欧歌謡集』pp.293-294(谷口による解説)。11世紀の成立と考えられている。第20スタンザ(「風」の言いかえ)が『詩語法』第74段落に、第30スタンザ(「夜」の言いかえ)が第78段落に、それぞれ引用されている。.

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谷口幸男

谷口 幸男(たにぐち ゆきお、1929年7月ReaD「谷口幸男」 - )は、日本の文学者、文学研究者、民俗学者、翻訳家。専門はドイツ文学および北欧文学。.

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新潮社

株式会社新潮社(しんちょうしゃ)は、日本の出版社。.

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