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フラビウイルス科

索引 フラビウイルス科

フラビウイルス科(ふらびういるすか、Family Flaviviridae)は、一本鎖プラスRNAウイルスの一科。ウイルス粒子は直径40~60nmであり、エンベロープを持つ。学名の由来は黄熱ウイルスにちなむ(ラテン語flavusは黄色の意味)。フラビウイルス科にはフラビウイルス属、ペスチウイルス属、ヘパシウイルス属の3属が存在する。 フラビウイルス科のウイルスは脊椎動物に広く分布し、多くはベクター(蚊やダニ)を介して伝播する。そのほとんどは不顕性感染であるが、重篤な症状を引き起こすことがある。ウシウイルス性下痢ウイルス1、ウシウイルス性下痢ウイルス2およびブタコレラウイルスはニューカッスル病ウイルス(NDV)によってCPEが増強される。特にブタコレラウイルスによるものはEND法として利用される。.

23 関係: 媒介者学名不顕性感染ペスチウイルス属ボーダー病ウイルスデング熱ダニダニ媒介性脳炎ウイルスウイルスの分類エンベロープ (ウイルス)ジカウイルスC型肝炎ウイルス細胞変性効果牛ウイルス性下痢ウイルス西ナイルウイルス豚コレラウイルス黄熱RNAウイルス朝倉書店日本脳炎1998年

媒介者

媒介者(ばいかいしゃ)とは、それ自身は病原体ではないが、病原体をある宿主から他の宿主へ運ぶことで感染症を媒介する生物のことである。ベクター(英語Vector)ともいう。 媒介は、物理的な媒介と生物学的な媒介の2つのタイプに分けられる。物理的媒介者ではその体内で病原体は増殖せず、媒介者は吸血や接触などによりある宿主から別の宿主へ病原体を移動させるだけである。一方、生物学的な媒介者では体内で病原体が増殖し、または生活環の一部を営み(寄生虫の中間宿主はこれに当たる)、その後他の宿主へ運ばれる。 寄生動物・吸血動物あるいは咬害により媒介する動物が代表的であるが、直接的な接触によらず飲食物や水等を介して感染症を媒介するものもある。 病原体は媒介者に対し害を与える場合と、与えない場合がある。例えばペスト菌はネズミやヒトといった哺乳類に致死率の高い感染症であるペストを引き起こすのと同時に、媒介者であるノミの一種、ケオプスネズミノミの消化管を閉塞して餓死に至らせる。対照的に、マラリア原虫は媒介者(中間宿主)であるハマダラカに対し無害であるが、ヒトに対しては病原性である。狂犬病ウイルスはイヌに対しては致死的病原性を示すが、チスイコウモリには病原性はない。.

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学名

学名(がくめい、)は生物学(かつては博物学)的な手続きにもとづき、世界共通で生物の種および分類に付けられる名称。英語では二名法による名称という意味で 、あるいは科学的な名称という意味で という。命名には一定の規則があり、ラテン語として表記される。この規則は、それぞれの生物分野の命名規約により取り決められている。動物には「国際動物命名規約」があり、藻類・菌類と植物には「国際藻類・菌類・植物命名規約」が、細菌には「国際細菌命名規約」がある。日本語独自の和名(標準和名)などと異なり、全世界で通用し、属以下の名を重複使用しない規約により、一つの種に対し有効な学名は一つだけである。ただし、過去に誤って複数回記載されていたり、記載後の分類の変更などによって、複数の学名が存在する場合、どの学名を有効とみなすかは研究者によって見解が異なる場合も多い。 種の学名、すなわち種名は属名+種小名(細菌では属名+種形容語)で構成される。この表し方を二名法という。二名法は「分類学の父」と呼ばれるリンネ(Carl von Linné, ラテン語名 カロルス・リンナエウス Carolus Linnaeus, 1702 - 1778)によって体系化された。.

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不顕性感染

不顕性感染(ふけんせいかんせん、inapparent infection)とは感染が成立していながら臨床的に確認しうる症状を示さない感染様式のことを示す。不顕性感染と顕性感染は連続的であり、病原体により不顕性感染の方が一般的であり、発症に至ることの方が稀であるものも少なくない。不顕性感染を示す個体は臨床症状を示さないため、感染源として気付かないうちに病原体を他個体に拡げてしまうおそれがある。このような個体をキャリアと呼ぶ。一般に宿主と微生物との関係が長期間におよぶほど病原性は弱くなる傾向がある。これは宿主側の免疫などの防御機能や微生物側の生存戦略が関係している。不顕性感染の臨床上の応用では弱毒生ワクチンがあり、これは人為的に不顕性感染を成立させることにより、免疫を成立させる方法である。.

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ペスチウイルス属

ペスチウイルス属(ペスチウイルスぞく、Genus Pestivirus)とはエンベロープを持つ、約12.3kbの一本鎖(+)RNAウイルスの総称。フラビウイルス科(Flaviviridae)に分類される。ゲノムには約4,000のアミノ酸からなるポリプロテインをコードする1つのオープンリーディングフレーム(ORF)が含まれる。このポリプロテインは翻訳後に、ウイルスあるいは細胞由来のプロテアーゼによって11〜12の成熟タンパク質に開裂する。ORFに存在するタンパク質の順番はNpro-C-Erns-E1-E2-p7-NS2/3-NS4A-NS4B-NS5A-NS5Bである。Nproはペスチウイルス属に特有の非構造タンパク質であり、他のフラビウイルス科のウイルスからは発見されていない。フラビウイルス科にはペスチウイルス属の他にフラビウイルス属、ヘパシウイルス属が存在する。 ペスチウイルス属では牛ウイルス性下痢ウイルス(bovine viral diarrhea virus)1および2、ボーダー病ウイルス(border disease virus)、豚コレラウイルス(classical swine fever virus)の4種が認められている。この4種間のORFにおけるアミノ酸の相同性は約71〜78%である。また、キリンから分離されたペスチウイルスが暫定的な種とされることもある。ペスチウイルス属の種はかつては感染宿主を基にして分類されていたが、種を超えて感染することから現在ではゲノムの塩基配列を基にして分類されている。ペスチウイルス属の遺伝型分類においては5'-UTR、Npro、E2領域などが用いられる。 ペスチウイルス属のウイルスは偶蹄類の間で動物種の壁を越えて伝播する。また、大部分のフラビウイルス属のウイルスが節足動物細胞で増殖可能であるのに対して、ペスチウイルス属のウイルスでは増殖は起こらない。.

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ボーダー病ウイルス

ボーダー病ウイルス(ボーダーびょうウイルス、英:border disease virus)とはフラビウイルス科ペスチウイルス属に属するRNAウイルス。そのビリオンは球形であり、エンベロープを有する。ゲノムは約12.3kbの一本鎖RNAであり、5'UTRと3'UTRの間に10種のウイルスタンパク質をコードするオープンリーディングフレームを有する。牛ウイルス性下痢ウイルス、豚コレラウイルスとは抗原的に交差する。多くの偶蹄類に感染する。また、ヒツジやヤギに対してはボーダー病を引き起こし、畜産業において経済的損失を生じさせる。ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア,ニュージーランドなど世界中に分布する。日本での報告はない。垂直感染を起こすことがあり、感染の時期により免疫寛容を引き起こす。ペスチウイルス属にはボーダー病ウイルスの他に牛ウイルス性下痢ウイルス1および2、豚コレラウイルスおよびいくつかの暫定的な種が存在する。.

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デング熱

デング熱(デングねつ、まれにデンゲ熱とも、ˈdɛŋgi -, breakbone fever)とは、が原因の感染症であり、熱帯病の一つである。 蚊の吸血活動を通じて、ウイルスが人から人へ移り、高熱に達することで知られる一過性の熱性疾患であり、症状には、発熱・頭痛・筋肉痛・関節痛、はしかの症状に似た特徴的な皮膚発疹を含む。 治療方法は対症療法が主体で、急性デング熱にはいま起きている症状を軽減するための支持療法 (supportive therapy, supportive care)が用いられ、軽度または中等度であれば、経口もしくは点滴による水分補給、より重度の場合は、点滴静脈注射や輸血といった治療が用いられる。ただ稀ではあるが、生命を脅かすデング出血熱に発展し、出血、血小板の減少、または血漿(けっしょう)漏出を引き起こしたり、デングショック症候群に発展して出血性ショックを引き起こすこともある。 主な媒介生物はヤブカ属の中でも特にネッタイシマカ(Aedes aegypti)やヒトスジシマカ(Aedes albopictus)などの蚊によって媒介される。このウイルスには4つの異なる型があり、ある型に感染すると、通常その型に対する終生免疫を獲得するが、他の型に対する免疫は短期間にとどまる。また、異なる型に続けて感染すると、重度の合併症のリスクが高まる。 デング熱が文献に現れるようになったのは1779年からであり、ウイルスが原因であることや伝染経路について解明されたのは、20世紀初頭である。第二次世界大戦以降、デング熱は世界的に広まり、1960年代からその発生数は急激に増加している。現在では、110か国以上で毎年およそ5000万人から1億人が感染する風土病となっている。うち70%がアジアで、インドは全世界の34%を占める世界一の感染者数を持つ。また「実際の感染規模は政府公表の数百倍を超える」とする専門家もいる。 主な原因として、急激な都市化や地球温暖化、また国際化による人の往来の増加による感染拡大が関与していると考えられている。対策としては、蚊の駆除の他に、ワクチンの研究やウイルスに直接働きかける薬物治療の研究が進められている。.

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ダニ

ダニ(壁蝨、蜱、蟎、螕)とは、節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目に属する動物の総称である。いずれも小型の生物で、体長1mm以下のものも多い。 全世界で約2万種とも言われており、形態・生態ともに非常に多様性に富むことから、現在の「ダニ目」という分類群について多系統であることが示唆されているが、研究は進んでいない。.

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ダニ媒介性脳炎

ダニ媒介性脳炎(ダニばいかいせいのうえん、tick-borne encephalitis、TBE)は中枢神経系におけるウイルス感染症である。この疾患はほとんどの場合髄膜炎、脳炎、もしくは髄膜脳炎として表れる。また、ほとんどの場合は神経障害として認識されるが、軽い熱として起きることもある。長期、もしくは永続的な麻痺の頻度は感染患者の10-20%でみられる。新規患者数はほとんどの国で増加している。原因ウイルスであるダニ媒介性脳炎ウイルス (tick-borne encephalitis virus; TBEV) は広い宿主域を持ち、反芻動物、鳥類、齧歯類、肉食動物、馬、人に感染する。この感染症は人獣共通感染症であり、反芻動物や犬が人への感染源となり得る reviewed and published by WikiVet, accessed 12 October 2011.

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ウイルス

ウイルス()は、他の生物の細胞を利用して、自己を複製させることのできる微小な構造体で、タンパク質の殻とその内部に入っている核酸からなる。生命の最小単位である細胞をもたないので、非生物とされることもある。 ヒト免疫不全ウイルスの模式図.

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ウイルスの分類

ウイルスの分類(ウイルスのぶんるい)は、生物の分類と同様に常に議論が続けられていくものである。これまでに宿主や症状、伝染方法、ウイルス粒子の形状などを基準に分類されてきたが、今日ではウイルスに含まれる核酸の型と、その発現形式に重点を置く分類が広く用いられるようになっている。これはウイルスによる逆転写を発見した功績でノーベル賞を受賞したデビッド・ボルティモア(1938 -) によって提案され、現在ではの定める分類体系の基本骨格となっている。.

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エンベロープ (ウイルス)

ウイルスの構造とエンベロープ エンベロープ (envelope) は、単純ヘルペスウイルスやインフルエンザウイルス、ヒト免疫不全ウイルスなど一部のウイルス粒子に見られる膜状の構造のこと。これらのウイルスにおいて、エンベロープはウイルス粒子(ビリオン)の最も外側に位置しており、ウイルスの基本構造となるウイルスゲノムおよびカプシドタンパク質を覆っている。エンベロープの有無はウイルスの種類によって決まっており、分離されたウイルスがどの種類のものであるかを鑑別する際の指標の一つである。.

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(蚊)は、ハエ目(双翅目)糸角亜目カ科(学名: )に属する昆虫である。ナガハシカ属、イエカ属、ヤブカ属、ハマダラカ属など35属、約2,500種が存在する。ヒトなどから吸血し、種によっては各種の病気を媒介する衛生害虫である。 カの最も古い化石は、1億7,000万年前の中生代ジュラ紀の地層から発見されている。.

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ジカウイルス

ウイルス()は、フラビウイルス科に属する+鎖のRNAウイルスの1種である。1947年、ウガンダにあるのアカゲザルから初めて分離された。.

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C型肝炎ウイルス

C型肝炎ウイルス(シーがたかんえんウイルス、hepatitis C virus、HCV)は、フラビウイルス科ヘパシウイルス属に属するRNAウイルスで、C型肝炎の原因となる。抗ウイルス薬の登場により近年中の撲滅が期待されている矢田豊、 超音波検査技術 Vol.41 (2016) No.

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細胞変性効果

'''細胞変性効果(円形化)'''培養フラスコの底に敷石状に生育している培養細胞がウイルスの感染によって円く変形し、やがてフラスコからはがれてプラーク(空隙、写真中央)を形成する。 '''細胞変性効果(合胞体)'''敷石状に生育した培養細胞同士がウイルス感染によって細胞膜の融合を起こし、細胞核が中央に凝集して(写真中央)多核巨細胞様の形態になる。 細胞変性効果(さいぼうへんせいこうか、cytopathic effect; CPE)とはウイルスに感染した培養細胞にみられる形態変化のこと。 光学顕微鏡下で容易に観察でき、その変化として円形化、収縮、集合、膨化、崩壊、多核巨細胞形成、封入体の形成などがある。CPEはウイルスおよび感染した細胞の種類によって特徴的であることが多いので、ウイルス種の推定に利用できる。また、TCID50により、ウイルスの量(正確にはウイルス感染価)が測定できる。.

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牛ウイルス性下痢ウイルス

牛ウイルス性下痢ウイルス(うしウイルスせいげりウイルス、bovine viral diarrhea virus, BVDV)はウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、野生反芻獣に感染し、畜産業において、多大な経済的被害を発生させているウイルスであり、世界中に分布している。牛ウイルス性下痢粘膜病ウイルス(bovine viral diarrhea mucosal disease virus、BVD-MDV)と呼ばれることもある。 牛ウイルス性下痢ウイルスは、1つのオープンリーディングフレーム(ORF)を伴う約12.3 kbのプラス一本鎖RNAを有する、エンベロープに包まれたRNAウイルスである。フラビウイルス科ペスチウイルス属に分類されており、5' 非翻訳領域(5'UTR)の解析から牛ウイルス性下痢ウイルス1 (BVDV I) および牛ウイルス性下痢ウイルス2 (BVDV II) の2種に分類される。CD46がレセプターとしての役割を果たしていると考えられている。 牛ではこのウイルスに感染しても多くの場合は不顕性感染となるが、発熱、下痢、呼吸器症状、粘膜病、早期胚死滅、流産などを引き起こすことがある。妊娠牛が感染すると胎盤を介して胎子にこのウイルスが伝播することがあり、胎齢45~125日の胎子が感染すると免疫寛容となり、持続感染牛となる場合がある。また、胎齢100~150日に感染した胎子では内水頭症が生じることがある。なお、胎齢150日以降での感染では抗体を有した子牛が娩出される。 培養細胞に対する影響から、細胞変性効果(CPE)を引き起こす細胞病原性株と引き起こさない非細胞病原性株が存在する。非細胞病原性株に持続感染している牛に同一血清型の細胞病原性株が重感染した場合あるいは持続感染している非病原性株が突然変異により病原性株に変異した場合に消化器のびらん、潰瘍を特徴とした粘膜病を発症することがある。粘膜病は急性および慢性の経過をとるが、いずれも致死率は100%に近い。 生ワクチンおよび不活化ワクチンが市販されている。 牛ウイルス性下痢ウイルスは研究機関においてコンタミネーションが問題となっている。細胞培養において培地の多くにウシ胎子血清が使用されているが、牛ウイルス性下痢ウイルスは胎盤を介して胎子に感染することが可能であり、血清内に牛ウイルス性下痢ウイルスが存在する場合がある。また、牛ウイルス性下痢ウイルスはCPEを起こさない株が多く存在することから、そのコンタミネーションが見過ごされることがある。 医学領域の研究では、牛ウイルス性下痢ウイルスは培養細胞での増殖が容易であること、その性状がC型肝炎ウイルスに類似していることから、培養細胞での増殖が困難なC型肝炎ウイルスの代替モデルウイルスとして利用される。.

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西ナイルウイルス

西ナイルウイルス(にしナイルウイルス、英:West Nile virus)は蚊を媒介とする感染症の病原ウイルス。ウエストナイルウイルス、ウエストナイル熱ウイルスとも呼ばれる。フラビウイルス科フラビウイルス属に属し、血清学的には日本脳炎ウイルス群に含まれる。.

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豚コレラウイルス

豚コレラウイルス(ぶたコレラウイルス、または、とんコレラウイルス。英:classical swine fever virus,CSFV or hog cholera virus,HCV)フラビウイルス科ペスチウイルス属に属するRNAウイルス。ビリオンはエンベロープを有する球形の粒子であり、そのゲノムは一本鎖のRNAである。牛ウイルス性下痢ウイルス、ボーダー病ウイルスとは抗原的に交差する。自然宿主はブタおよびイノシシであるが、実験的にヒツジ、ヤギ、ウサギに感染する。豚および猪に豚コレラを引き起こす。豚コレラウイルスの侵入門戸は扁桃。豚コレラは畜産業に甚大な経済的損失をもたらすことからいくつかの国では撲滅計画を遂行している。豚コレラウイルスは豚の腎由来細胞および精巣細胞でよく増殖するが、細胞変性効果(CPE)を示す株は稀である。細胞変性効果を引き起こさない豚コレラウイルスに感染させた豚精巣細胞にニューカッスル病ウイルスを重感染させると、ニューカッスル病の細胞変性効果を増強する(END現象)。豚コレラウイルスのほかには牛ウイルス性下痢ウイルス、ボーダー病ウイルスおよびいくつかの暫定的な種がペスチウイルス属に属する。.

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黄熱

熱ウイルス 黄熱(おうねつ、yellow fever)は、ネッタイシマカ (Aedes aegypti) などのなどのカ(蚊)によって媒介されるフラビウイルス科フラビウイルス属に属する黄熱ウイルスを病原体とする感染症。感染症法における四類感染症。黄熱病と同義。発熱を伴い、重症患者に黄疸が見られることから命名された。.

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RNAウイルス

RNAウイルスとは、ゲノムとしてRNAをもつウイルスのこと。 ゲノムRNAからDNAを介さずに遺伝情報が発現するタイプのウイルスと、ゲノムRNAをいったん逆転写酵素によってDNAとしてコピーしそのDNAから遺伝情報を読み出すタイプのものとがある。後者をとくにレトロウイルスと呼ぶ。 また、二本鎖RNAウイルスと一本鎖RNAウイルス、さらに一本鎖RNAウイルスを+鎖型と−鎖型に分けることもある。一本鎖の+鎖RNAウイルスはゲノム自体がmRNAとして機能し得る。SARSの原因であるコロナウイルスはこれに含まれる。レトロウイルスもここに含まれるが、上記のようにいったんDNAに遺伝情報を移す。−鎖RNAウイルスゲノムはmRNAと相補的な塩基配列のためそのままではmRNAとして機能できない。これをRNA依存性RNAポリメラーゼによって+鎖に転写して機能する。.

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朝倉書店

朝倉書店(あさくらしょてん)は、日本の出版社。 1929年(昭和4年)創業の賢文館が前身で、1944年(昭和19年)に株式会社朝倉書店設立。創業者は同文館出身の朝倉鑛造。 理学・工学・医学・農学・人文科学・家政学などの学術専門書および理工系の大学教科書を出版。.

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日本脳炎

日本脳炎(にほんのうえん、Japanese encephalitis)は、日本脳炎ウイルスによる流行性脳炎。日本だけでなく南方アジア方面にも広く分布する。を保有した主にコガタアカイエカ (Culex tritaeniorhynchus) に刺されることで感染するが、熱帯地域では他の蚊も媒介する。日本においては家畜伝染病予防法における監視伝染病であるとともに感染症法における第四類感染症である。.

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1998年

この項目では、国際的な視点に基づいた1998年について記載する。.

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