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ハーバリウム

索引 ハーバリウム

ハーバリウム(herbarium)は、植物学において保存された植物標本の集積(植物標本集)を指す言葉である。こうした標本になっているのは、植物の個体全体または部分である。これらは乾燥処理が施され台紙に貼り付けられたもの(押し葉標本)が通例であるが、素材によってはアルコールや他の防腐剤に浸して保存されるもの(液浸標本)もある。 またいくつかの言語において「herbarium」は標本が所蔵されている建物や、所蔵するだけでなくそうした標本について調査をする科学的機関など、植物標本館を指す言葉でもある。こうした施設としてのハーバリウムは、通常植物園や博物館の重要な部門として設置されている。 ハーバリウムにある標本は、植物分類学に置いて、分類群や類型を調べる参考資料として不可欠ものであるし、その標本がタイプ標本(基準標本)である場合は種の定義の基準であるためなおさらその重要度は高い。 また、インテリア装飾性の高いガラス瓶とシリコンオイルや流動性パラフィンなどを用いて、鑑賞目的で製作された植物標本もハーバリウムと呼ばれる。.

28 関係: 博物館学名体系学ハーバード大学標本館ロンドン・リンネ協会ワシントンD.C.デオキシリボ核酸ニューヨーク分子系統学分類学アメリカ合衆国アメリカ自然史博物館アルコールイギリスカール・フォン・リンネスミソニアン博物館タイプ (分類学)タクソン凝固国立自然史博物館 (アメリカ)高さ防腐剤押し葉標本植物学植物園標本 (分類学)殺菌昆虫

博物館

大英博物館(イギリス、ロンドン) エジプト考古学博物館(エジプト、カイロ) エルミタージュ美術館(ロシア、サンクトペテルブルク) 博物館(はくぶつかん)とは、特定の分野に対して価値のある事物、学術資料、美術品等を購入・寄託・寄贈などの手段で収集、保存し、それらについて専属の職員(学芸員、キュレーターなど)が研究すると同時に、来訪者に展示の形で開示している施設である。 ミュージアム(museum、)と英語風に呼ぶこともある。 多くは自然史・歴史・民族・美術・科学・技術・交通・海事・航空・軍事・平和など、ある分野を中心に構成され、収集された資料に基づく研究成果を公刊すると同時に、来訪者がその分野について幅広く知識を吸収できるように工夫されている。.

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学名

学名(がくめい、)は生物学(かつては博物学)的な手続きにもとづき、世界共通で生物の種および分類に付けられる名称。英語では二名法による名称という意味で 、あるいは科学的な名称という意味で という。命名には一定の規則があり、ラテン語として表記される。この規則は、それぞれの生物分野の命名規約により取り決められている。動物には「国際動物命名規約」があり、藻類・菌類と植物には「国際藻類・菌類・植物命名規約」が、細菌には「国際細菌命名規約」がある。日本語独自の和名(標準和名)などと異なり、全世界で通用し、属以下の名を重複使用しない規約により、一つの種に対し有効な学名は一つだけである。ただし、過去に誤って複数回記載されていたり、記載後の分類の変更などによって、複数の学名が存在する場合、どの学名を有効とみなすかは研究者によって見解が異なる場合も多い。 種の学名、すなわち種名は属名+種小名(細菌では属名+種形容語)で構成される。この表し方を二名法という。二名法は「分類学の父」と呼ばれるリンネ(Carl von Linné, ラテン語名 カロルス・リンナエウス Carolus Linnaeus, 1702 - 1778)によって体系化された。.

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体系学

体系学(たいけいがく、英語:systematics)とは生物学の一分野で、進化に基づいて生物多様性を研究する分野をいう。特に生物体系学ということもある。具体的にはいくつかの違った意味に用いられる。 広義には、分類学、系統学を中心にして、生態学、古生物学、生物地理学などを含めた広い分野を指す。 狭義には、分類学とほぼ同義に用いることもある。 また、分類学の中で特に種の分類位置を確定する分野を分類学と呼び、それらの相互関係を確立しあるいは分類体系を構築する分野を体系学と呼ぶこともある。 Category:分類学 (生物学) Category:系統学 Category:進化生物学 Category:生物多様性 Category:生物学の分野 be:Сістэматыка et:Süstemaatika uk:Систематика.

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ハーバード大学標本館

ハーバード大学標本館(Harvard University Herbaria and Botanical Museum)はアメリカ合衆国、マサチューセッツ州のハーバード大学敷地内にある植物標本館、植物博物館である。鉱物学地質学博物館、比較動物学博物館とともにハーバード大学自然史博物館を構成している。ピーボディ考古学民族学博物館とは建物が物理的につながっている。 1842年にエイサ・グレイによって設立され、500万の標本を所有する世界有数の植物標本館で、大学の標本館としては世界最大である。Gray Herbarium Index を管理し、植物の種や、植物学者、文献のデータベースとなっており、グレイが引退するまで、アメリカ合衆国の植物研究の中心であった。 植物博物館は1858年に設立され、当初、栽培植物博物館(Museum of Vegetable Products)の名称で、有用植物を中心にした学際的研究のために設立された。王立植物園園長のウィリアム・ジャクソン・フッカーから寄付された展示品を中心に設立され、初代館長はジョージ・グーデールが務めた。建物は1890年に完成し、研究施設と展示スペースが設けられた。歴代の館長によって、植物学に関するの博物学的資料などの収集が行われてきた。オークス・エームスが集めたラン科の植物の、Oakes Ames Orchid Herbarium、古植物学コレクション、マーガレット・タウルの植物学の考古学的遺産のコレクションなどが保存されている。 一般向けの展示として有名なのは、植物のガラス模型のウェア・コレクション(ウェアは資金提供者の名前で、「グラス・フラワーズ」と呼ばれる)はレオポルド・ブラシュカとルドルフ・ブラシュカのブラシュカ父子によって1887年から1936年の間に製作されたもので、3000のカラス細工の実物大や拡大された植物模型のコレクションである。.

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ロンドン・リンネ協会

ンドン・リンネ協会 (ロンドン・リンネきょうかい、Linnean Society of London)は、イギリスのロンドンにある分類学・博物学の研究と普及を目的とした学術機関である。生物学的に重要な標本や原稿・文献のコレクションを所有しており、植物学・動物学に関わる学術誌を出版している。また本協会や分類学の歴史についてのレビュー誌である「The Linnean」の発行も行っている。本協会はまた、その分野での功績に対し、多くの権威あるメダルや賞の授与も行っている 2015年11月6日閲覧。.

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ワシントンD.C.

ワシントンD.C.(ワシントン・ディーシー、Washington, D.C.)は、アメリカ合衆国の首都である。同国東海岸、メリーランド州とヴァージニア州に挟まれたポトマック川河畔に位置する。現代の主要都市としては狭隘で人口もさほど多くないが、超大国の政府所在地として国際的に強大な政治的影響力を保持する世界都市であり、また金融センターとしても高い重要性を持つ。首都としての機能を果たすべく設計された、計画都市である同様な計画都市としては満州国の新京、オーストラリアのキャンベラ、ブラジルのブラジリア(共に首都)がある。。.

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デオキシリボ核酸

DNAの立体構造 デオキシリボ核酸(デオキシリボかくさん、deoxyribonucleic acid、DNA)は、核酸の一種。地球上の多くの生物において遺伝情報の継承と発現を担う高分子生体物質である。.

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ニューヨーク

ニューヨーク市(New York City)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州にある都市。 1790年以来、同国最大の都市であり、市域人口は800万人を超え、都市圏人口では定義にもよるが2000万人以上である.

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分子系統学

分子系統学(ぶんしけいとうがく、英語:molecular phylogenetics)とは、系統学のサブジャンルのひとつであり、生物のもつタンパク質のアミノ酸配列や遺伝子の塩基配列を用いて系統解析を行い、生物が進化してきた道筋(系統)を理解しようとする学問である。 従来の系統学は形態、発生、化学・生化学的性質といった表現型の比較に基づいていたのに対し、分子系統学はそれらの根本にある遺伝子型に基づく方法であり、より直接的に生物の進化を推定できると期待される。計算機や理論の発達に加え、20世紀末に遺伝子解析が容易になったことから大いに発展し、進化生物学の重要な柱となっている。.

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分類学

分類学(ぶんるいがく、taxonomy)とは、生物を分類することを目的とした生物学の一分野。生物を種々の特徴によって分類し、体系的にまとめ、生物多様性を理解する。 なお、広義の分類学では無生物も含めた事物(観念も含めて)を対象とする。歴史的には博物学にその起源があり、古くは、鉱物などもその対象としたが、それらの分野は分類学という形で発展することがなかった。以下の叙述では狭義の分類学(生物の分類学)についておこなう。 分類学は、この世に存在する、あるいは存在したすべての生物をその対象とする。現在存在しない生物については古生物学が分担するが、現在の生物の分類にも深く関わりがあるため、それらはまとめて考える必要がある。実際には、個々の分類学者はその中の特定の分類群を研究対象とし、全体を見渡した分類体系をその対象にすることのできる人はあまりいない。 分類学は本来は進化論とは無関係であったが、現在では近いどうしを集め分類群を作成することで系統樹が作成され、分類学は進化を理解する上で重要な役割をもっている。.

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アメリカ合衆国

アメリカ合衆国(アメリカがっしゅうこく、)、通称アメリカ、米国(べいこく)は、50の州および連邦区から成る連邦共和国である。アメリカ本土の48州およびワシントンD.C.は、カナダとメキシコの間の北アメリカ中央に位置する。アラスカ州は北アメリカ北西部の角に位置し、東ではカナダと、西ではベーリング海峡をはさんでロシアと国境を接している。ハワイ州は中部太平洋における島嶼群である。同国は、太平洋およびカリブに5つの有人の海外領土および9つの無人の海外領土を有する。985万平方キロメートル (km2) の総面積は世界第3位または第4位、3億1千7百万人の人口は世界第3位である。同国は世界で最も民族的に多様かつ多文化な国の1つであり、これは多くの国からの大規模な移住の産物とされているAdams, J.Q.;Strother-Adams, Pearlie (2001).

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アメリカ自然史博物館

アメリカ自然史博物館(アメリカしぜんしはくぶつかん、)は、ニューヨーク市マンハッタン区アッパー・ウエスト・サイドにある科学博物館。動植物、鉱物など自然科学・博物学に関わる多数の標本・資料を所蔵・公開している。1869年に設立され、現在、1,200名を超えるスタッフを擁し、毎年100を超える特別野外探査を主催している。.

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アルコール

アルコールの構造。炭素原子は他の炭素原子、または水素原子に結合する。 化学においてのアルコール(alcohol)とは、炭化水素の水素原子をヒドロキシ基 (-OH) で置き換えた物質の総称である。芳香環の水素原子を置換したものはフェノール類と呼ばれ、アルコールと区別される。 最初に「アルコール」として認識された物質はエタノール(酒精)である。この歴史的経緯により、一般的には単に「アルコール」と言えば、エタノールを指す。.

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イギリス

レートブリテン及び北アイルランド連合王国(グレートブリテンおよびきたアイルランドれんごうおうこく、United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)、通称の一例としてイギリス、あるいは英国(えいこく)は、ヨーロッパ大陸の北西岸に位置するグレートブリテン島・アイルランド島北東部・その他多くの島々から成る同君連合型の主権国家である。イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国で構成されている。 また、イギリスの擬人化にジョン・ブル、ブリタニアがある。.

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カール・フォン・リンネ

ール・フォン・リンネ(1735-1740頃) カール・フォン・リンネ(Carl von Linné 、1707年5月23日 - 1778年1月10日)は、スウェーデンの博物学者、生物学者、植物学者。ラテン語名のカロルス・リンナエウス(Carolus Linnaeus)でも知られる。「分類学の父」と称される。同名の息子と区別するために大リンネとも表記される。.

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スミソニアン博物館

ミソニアン博物館(スミソニアンはくぶつかん、英:Smithsonian Museum )は、アメリカを代表する科学、産業、技術、芸術、自然史の博物館群・教育研究機関複合体の呼び名。スミソニアン学術協会が運営している。.

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タイプ (分類学)

タイプ (type) という語は、生物の分類学においては以下の意味で用いられる。.

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タクソン

タクソン(taxon、複:タクサ、taxa)とは、生物の分類において、ある分類階級に位置づけられる生物の集合のこと。訳語としては分類群(ぶんるいぐん)という用語が一般的である。taxonomic unit、taxonomical groupと同義。.

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凝固

凝固(ぎょうこ、solidification, freezing)とは、物理、化学で液体が固体になるプロセスのこと。 相転移の一つ。融解と反対の意味を示す。また、凝固が起こる温度を凝固点と呼ぶ。水の場合は氷結と言う言い方のほうが一般的である。純粋に温度変化によって固体に変化することを凍結と言う。ヘリウムを除く全ての液体が凍結することが知られており、絶対零度下でも凍結しないものは高圧をかけなければ凍結しない。多くの物体では凝固点と融点が同じ温度であるが、物によっては差が生じ、寒天は85度でとけだし、40度から31度で固まる。 化学変化によってコロイド溶液がゲル化するなどして固化することや、タンパク質のコロイド溶液が凝集したり熱変性によって固まることなども凝固と呼ばれる。揚げ油を廃棄の為にゲル化剤を用いて固体にすることや、牛乳にレモンを入れるとタンパク質が沈殿することがこのことにあたるよ。.

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国立自然史博物館 (アメリカ)

国立自然史博物館(こくりつしぜんしはくぶつかん、英語名National Museum of Natural History)は、アメリカ合衆国首都ワシントンD.C.にある博物館。スミソニアン博物館群の一つであり、首都中心部のナショナル・モール沿いに位置する。国立自然誌博物館と書かれることもある。英語名の頭文字をとり、NMNHと略して表示されることもある。.

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高さ

さ(たかさ)とは、垂直方向の長さのことである。重力が働く環境下では、重力方向の長さを指す。また、空間的な物理量としての高さ以外に、温度・比率・頻度・価格なども「高さ」で表現するのが一般的である。 高さが大きいことを高い、高さが小さいことを低いと言う。.

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防腐剤

防腐剤(ぼうふざい)とは、(1)微生物の侵入・発育・増殖を防止して、(2)腐敗・発酵が起こらないようにする、「静菌作用」を目的として使われる薬剤である。必ずしも殺菌作用はなく、持続的に働くことが求められる。.

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押し葉標本

押し葉標本(おしばひょうほん)とは、高等植物の標本の標準的な作り方のことで、正式には腊葉標本(さくようひょうほん)と言う。絵画として制作されている押し花と同じであるが、ここでは学術的な標本の作り方について述べる。.

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植物学

植物学(しょくぶつがく、)は、植物を対象とする生物学の一分野。自然史学の一部門に由来する。古くは生物を動物と植物に分けることが一般的であり、生物学が誕生する以前から動物学と植物学は存在していた。.

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植物園

イギリスのキューガーデン 植物園(しょくぶつえん、botanical garden)は、単なる庭園ではなく、その名 botanic garden (ボタニック・ガーデン/植物学庭園)からも推測されるように、主として学術研究に供するために、植物学の視点で、特性ごとに収集された植物、花卉、樹木などを生きたまま栽培保存し、かつ研究の基準となる押し葉標本など標本類を蓄積保存する施設である。通常この機能を果たすため、植物を生きたまま保存するための圃場と、押し葉標本を保存蓄積する施設であるハーバリウムを有する。 近代的な植物園は日本では市民の憩いの場、あるいは観光施設としての庭園としてのイメージが強いが、歴史的にみるとこのような学術的な色彩の強い場であり、さらには遺伝資源収集の拠点、つまりジーンバンク(Gene bank)として重要な役割を果たしてきた。そのため、各国の主要植物園の歴史を紐解くと、イギリスがパラゴムノキをブラジルからひそかに盗み出した事件など、国家的な遺伝資源の争奪戦のドラマが、植物園を舞台に繰り広げられてきた。 こうした学術色の強い植物園の最古のものは、エジプトのアレクサンドリアにあったアレクサンドリア図書館に隣接して設けられていたものだと思われる。アレクサンドリアのものは、薬草として使うために、種類ごとに採集、分類して栽培されていたものだと伝えられている。用途はハーブオイル、治療など多岐にわたる。 それ以前となると、世界七不思議に数えられたバビロンの空中庭園があるが、これが果たして今日の理解でいうような、つまり遺伝資源収集の場としての植物園であったのかどうかは疑わしい。 薬草栽培は、中世ヨーロッパでは修道院を中心に盛んに行われた。文学的な表現は、「修道士カドフェル」のシリーズを見るとイメージしやすいだろう。近世に入ってからは、大学農学部などの枠の中で、こうしたものの普及が広がっていった。有名なものに、イギリスのキューガーデンやドイツのベルリン大学の植物園、インドネシアのボゴール植物園がある。 ルネッサンス以降の大航海時代に入ると世界各地から植物が集められた。植民地の拡大と表裏一体であり、学術的な意義だけでなく当時の権力者の権勢を顕す側面も担っていた。 日本国内には大学や博物館の付属植物園のように学術的目的で運営されるものもあるが、そうした植物園は比較的少なく、市民へ公開されている部分もそれほど大きくない。市民に広く公開されている施設は知的啓蒙を兼ねた娯楽色、憩いの場としての公園的施設として運営されているものが主流であり、地方公共団体における担当部署も、通常公園課や観光課などである。多くの欧米・アジア諸国の有するような遺伝資源収集の国家戦略の拠点であり、なおかつ国民に広く認知された憩いの場ともなっているようなナショナルな植物園は日本には見られず、こうした遺伝資源収集への国民的関心も薄い。 社団法人日本植物園協会は、2007年から5月4日がみどりの日となることから、この日を植物園の日と位置づけた。.

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標本 (分類学)

アの木 (''Vitellaria paradoxa'') の乾燥標本 生物の標本(ひょうほん、)とは、生物体の全部、あるいは一部を保存可能な状態にしたものである。分類学においては、標本はその生物の存在を証明し、その特徴を明らかにするための大事な証拠である。分類群によって扱いはやや異なるが、うまく保持するために、さまざまな方法が使われている。.

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殺菌

殺菌(さっきん、英: sterilization)とは、病原性や有害性を有する糸状菌、細菌、ウイルスなどの微生物を死滅させる操作のことである。滅菌と違って具体的な程度は定義されておらず、効果は保証されない。電磁波、温度、圧力、薬理作用などを用いて細菌などの組織を破壊するか、生存が不可能な環境を生成することで行われる。病原体の除去(感染症の予防)、食品の鮮度保持、などが主な目的である。対象とする細菌などによっては効果が期待できない方法もある。人体や有益な生物への障害、高熱や腐食による装置の破損、食品の風味の変質などを引き起こすことがあるので、適切な方法を選択することが重要である。低温殺菌法のパスチャライゼーション(英語名: pasteurization)はルイ・パスツールからきている。.

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昆虫

昆虫(こんちゅう)は、節足動物門汎甲殻類六脚亜門昆虫綱(学名: )の総称である。昆虫類という言葉もあるが、多少意味が曖昧で、六脚類の意味で使うこともある。なお、かつては全ての六脚虫を昆虫綱に含めていたが、分類体系が見直され、現在はトビムシなど原始的な群のいくつかが除外されることが多い。この項ではこれらにも触れてある。 昆虫は、硬い外骨格をもった節足動物の中でも、特に陸上で進化したグループである。ほとんどの種は陸上で生活し、淡水中に棲息するものは若干、海中で棲息する種は例外的である。水中で生活する昆虫は水生昆虫(水棲昆虫)とよばれ、陸上で進化した祖先から二次的に水中生活に適応したものと考えられている。 世界の様々な気候、環境に適応しており、種多様性が非常に高い。現時点で昆虫綱全体で80万種以上が知られている。現在知られている生物種に限れば、半分以上は昆虫である。.

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