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ディーン・スターク装置

索引 ディーン・スターク装置

ディーン・スターク装置(ディーン・スタークそうち、Dean-Stark apparatus)は、可逆な脱水反応において生成してくる水を溶媒との共沸を利用して系外に除去し平衡を生成系側へ移動させるために使用される装置である。 ディーン・スターク管、ディーン・スターク・トラップ (Dean-Stark trap) などとも呼ばれる。 アメリカの科学者、アーネスト・ウッドワード・ディーン(Ernest Woodward Dean)とデビッド・デューイ・スターク(David Dewey Stark)によって考案されたため、二人の名がついている。ドイツ語で火曜日を表すディーンスターク(:de:Dienstag)は無関係。 もっとも単純なディーン・スターク装置はh型をしたガラス管であり、直管側の下部には水抜き用のコックが付いている。 上部に適当な冷却管を、枝側のガラス管に反応フラスコを装着し、直管部分に枝のところまで反応溶媒を満たして使用する。 この反応溶媒は水と共沸し、水よりも比重が軽く、水と相分離する液体である必要がある。 使い方は、まず脱水反応を開始し、加熱により水と反応溶媒を共沸させる。 この共沸の蒸気は装着された冷却管の部分まで上がり凝縮して液体となり直管部に落下する。 ここで水は反応溶媒と相分離し、直管の下部に溜まる。 水が増えた分、反応溶媒が枝の部分からを通じて反応フラスコに戻され、反応フラスコの溶媒量は一定に保たれる。 こうして直管部に水が溜まったら、下のコックから水相を抜き、反応を終了するまでこれを繰り返す。 改良されたタイプのものには分離した水滴が確実に直管の下部に落ちるように導管がついているものや蒸気の上がる管と溶媒が還流する管を別々に設けているものもある。.

7 関係: トルエンフィッシャーエステル合成反応ベンゼン共沸脱水反応比重

トルエン

トルエン(toluene)は、分子式 C7H8(示性式:C6H5CH3)、分子量92.14の芳香族炭化水素に属する有機化合物で、ベンゼンの水素原子の1つをメチル基で置換した構造を持つ。無色透明の液体で、水には極めて難溶だが、アルコール類、油類などには極めて可溶なので、溶媒として広く用いられる。 常温で揮発性があり、引火性を有する。消防法による危険物(第4類第1石油類)に指定されており、一定量以上の貯蔵には消防署への届出が必要である。人体に対しては高濃度の存在下では麻酔作用がある他、毒性が強く、日本では毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。管理濃度は、20ppmである。.

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フィッシャーエステル合成反応

フィッシャーエステル合成反応(フィッシャーエステルごうせいはんのう、Fischer esterification)あるいはフィシャー・スペイアエステル合成反応(Fischer–Speier esterification)とは有機化学における化学反応のひとつで、酸触媒を用いたカルボン酸エステルの合成法である。1895年にエミール・フィッシャーとアルトゥル・スペイアによって報告されたFischer (1895).

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ベンゼン

ベンゼン (benzene) は分子式 C6H6、分子量 78.11 の最も単純な芳香族炭化水素である。原油に含まれており、石油化学における基礎的化合物の一つである。分野によっては慣用としてドイツ語 (Benzol:ベンツォール) 風にベンゾールと呼ぶことがある。ベンジン(benzine)とはまったく別の物質であるが、英語では同音異綴語である。.

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共沸

共沸(きょうふつ)とは液体の混合物が沸騰する際に液相と気相が同じ組成になる現象である。このような混合物を共沸混合物(きょうふつこんごうぶつ)という。通常の液体混合物は沸騰するにしたがって組成が変化し、沸騰する温度が徐々に上昇していくが、共沸混合物の場合は組成が変わらず沸点も一定のままである。このことから定沸点混合物(ていふってんこんごうぶつ、constant boiling mixture, CBM)ともいう。 例えば水(沸点100)とエタノール(沸点78.3)の混合物が沸騰する際、エタノールの濃度が低ければ気相におけるエタノール濃度は液相のそれより高い。ところが、エタノールの濃度が96%(重量%、以下同じ)に達すると共沸混合物となり、気相のエタノール濃度も同じく96%となる。よって蒸留によって水-エタノール混合物のエタノール濃度を96%以上に濃縮することはできない(なお、この組成の酒は、スピリタスとして市販されている)。 水-エタノール共沸混合物の沸点は78.2で、水およびエタノール単体の沸点より低い。このような共沸混合物の沸点を極小共沸点という。一方、水と塩化水素(沸点 −80)の混合物は塩化水素20%の濃度で共沸混合物となり、その沸点は109であるので、これを極大共沸点という。 水-エタノールや水-塩化水素の共沸混合物は液相が溶け合っており均一共沸混合物という。水と有機溶媒のように完全には溶け合わない組み合わせでも共沸混合物となることがあり、これを不均一共沸混合物という。.

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脱水反応

脱水反応(だっすいはんのう:Dehydration reaction)とは、分子内あるいは分子間から水分子が脱離することで進行する化学反応である。.

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比重

比重(ひじゅう)とは、ある物質の密度(単位体積当たり質量)と、基準となる標準物質の密度との比である。通常、固体及び液体については水、気体については、同温度、同圧力での空気を基準とする。.

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水面から跳ね返っていく水滴 海水 水(みず)とは、化学式 HO で表される、水素と酸素の化合物である広辞苑 第五版 p. 2551 【水】。特に湯と対比して用いられ、温度が低く、かつ凝固して氷にはなっていないものをいう。また、液状のもの全般を指すエンジンの「冷却水」など水以外の物質が多く含まれているものも水と呼ばれる場合がある。日本語以外でも、しばしば液体全般を指している。例えば、フランス語ではeau de vie(オー・ドゥ・ヴィ=命の水)がブランデー類を指すなど、eau(水)はしばしば液体全般を指している。そうした用法は、様々な言語でかなり一般的である。。 この項目では、HO の意味での水を中心としながら、幅広い意味の水について解説する。.

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