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スタインケ・フード

索引 スタインケ・フード

タインケ・フード(発明者のハリス・スタインケ中尉にちなんでこう呼ばれる)は、沈没した潜水艦からの脱出を支援する器具で、着用者の頭部を覆うフードを備えた膨張式ライフジャケットである。浮力上昇の補助となるように設計されていた。従来使用されていたマンセン・ラングに代わり、冷戦の間を通じてアメリカ海軍のすべての潜水艦に標準装備された。 アメリカ海軍はスタインケ・フードをSEIE(Submarine Escape Immersion Equipment)と呼ばれる脱出スーツに置き換えた。.

10 関係: 中尉マンセン・ラングアメリカ海軍冷戦道具頭巾脱出沈没潜水艦救命胴衣

中尉

中尉(ちゅうい)は、軍隊の階級の一。将校(士官)に相当。尉官に区分され、大尉の下、少尉の上に位置する。.

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マンセン・ラング

訓練でマンセン・ラングを装着している水兵 マンセン・ラングは、第二次世界大戦前から戦中にかけてアメリカ海軍の潜水艦で緊急脱出用具として用いられた初歩的な循環呼吸器具である。発明者はチャールズ・B・マンセン(英語版)である。潜水艦乗組員は、ニューロンドンまたは真珠湾にある深さ24m(80ft)の脱出訓練タンクで使用法の訓練を受けた。ポーパス級潜水艦およびサーモン級潜水艦で初めて標準装備された。 この器具は呼気に含まれる二酸化炭素をソーダ石灰に吸収させて除去し、再度呼吸に使えるようにするものであった。酸素が満たされた袋とマウスピースが逆止弁のついた2本のホース(一方は呼気用、もう一方は吸気用)で繋がる構成になっていた。 マンセン・ラングが緊急時に使用された例は、1944年10月25日の「タング」からの脱出時のみであった。 30名の生存者のうち13名がエスケープトランクから脱出した。 そのうち5名は日本側に救助されたが、3人は溺死し、残り5名は行方不明となった。このとき、すべての脱出者がマンセン・ラングを使用したわけではなく、ある士官は艦を離れてすぐにマウスピースを取り外したという。また、1名はマンセン・ラングをつけずに浮上した。生存者の多くはエスケープトランクを出られなかったか、脱出を試みる勇気がなかったため、結局は乗組員の大半が死亡することになった。 マンセン・ラングは1962年の初めにスタインケ・フード(英語版)に置き換えられた。 イギリス海軍もデイヴィス式水中脱出装置(英語版)というよく似た器具を採用したが、非常に扱いづらい物だった。そのため、イギリス海軍は息を吐きながら浮上する緊急浮上法(さもないと減圧によって肺の中の空気が膨張し、最悪の場合 肺が破裂してしまう)の訓練を行うようになった。 戦後、潜水艦乗組員のウォルター・F・シュレックが同僚らとともに、呼吸器具を使わずに脱出する実験を行い、91m(300ft)から脱出可能であることを確認した。結局、マンセン・ラングの着想は、救助されるよりも多くの乗組員を失う恐れがあったともいえる。.

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アメリカ海軍

アメリカ海軍(アメリカかいぐん、United States Navy、略称:USN)は、アメリカ合衆国が保有する海軍である。.

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冷戦

ワルシャワ条約 (WT) 加盟国朱色.

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道具

道具(どうぐ)とは、.

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頭巾

頭巾 頭巾(ずきん)は被り物の一種で、主として布を袋形に、あるいは折り畳み、頭部や顔面を覆い包むもの。 また、トップスと頭巾が一体化しているものもある。この場合、頭巾部分は英語名からフード (hood) と呼ばれる。.

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脱出

脱出(だっしゅつ).

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沈没

沈没(ちんぼつ)は、船舶・舟艇などが水没すること。沈没した船は沈没船と呼ばれる。.

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潜水艦

潜水艦(せんすいかん、Submarine、U-Boot、潛艇)は、水中航行可能な軍艦である。.

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救命胴衣

救命胴衣(きゅうめいどうい)とは、着用者を水上に浮かせ、頭部を水面上に位置させる救命用具のひとつ。主にプールや河川、湖沼、海で用いられるが、海上を飛行する航空機にも装備されている。ライフジャケット、ライフベストとも呼ばれ、その目的や用途によって様々な大きさ・デザインが存在する。 日本の競艇界や海上自衛隊等、海事関係では「カポック」と呼称されることがあるが、これは昔は樹木のカポックから採れる繊維が用いられていたことによる。.

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