ロゴ
ユニオンペディア
コミュニケーション
Google Play で手に入れよう
新しい! あなたのAndroid™デバイスでユニオンペディアをダウンロードしてください!
無料
ブラウザよりも高速アクセス!
 

ジョン・クラーク・スレイター

索引 ジョン・クラーク・スレイター

ョン・クラーク・スレイター(John Clarke Slater, 1900年12月22日 - 1976年7月25日)は、アメリカイリノイ州オークパーク生まれの理論物理学者。ロチェスター大学やハーバード大学、ケンブリッジ大学で学ぶ。ハーバード大学助教授を経て、1930年にMIT(マサチューセッツ工科大学)教授となった。 電気、電子、化学など幅広い分野に足跡を残し、マグネトロンの定理など興味深い論文も発表しているが、業績としてもっとも知られているのは、素粒子の分野における研究である。とりわけ、彼の名を冠したスレイター行列式は、よく知られている。またバンド計算法のひとつで、マフィンティン・ポテンシャルを用いるAPW法(Augumented Plane Wave Method)も、1937年の彼の業績である。 1953年には、国際理論物理学会 東京&京都で来日した。1967年アーヴィング・ラングミュア賞、1970年アメリカ国家科学賞受賞。.

21 関係: APW法マグネトロンマサチューセッツ工科大学ハーバード大学ロチェスター大学アメリカ合衆国アメリカ国家科学賞アーヴィング・ラングミュア賞イリノイ州オークパークケンブリッジ大学スレーター則スレーター軌道スレイター行列式国際理論物理学会理論物理学有効核電荷12月22日1900年1976年7月25日

APW法

APW法 (Augmented Plane Wave method) は、1937年にジョン・クラーク・スレイターによって発明されたバンド計算手法で、マフィンティンポテンシャルを用いて電子状態計算を行う。それまでのセルラー法の難点を改良した。日本語の直訳で、補強された平面波による方法、補強された平面波法などと言われることもある。 基底関数はマフィンティン半径の外側(格子間領域と言う)では平面波が採用され、マフィンティン半径の内側では補強された平面波(球面波成分を含む)を用いる。これらの基底関数から記述される、格子間領域内の波動関数とマフィンティン半径内(すなわちマフィンティン球内)の波動関数は、マフィンティン半径上(すなわちマフィンティン球面上)で接続される。 ただしこのとき、マフィンティンポテンシャル内外の波動関数の導関数は不連続となっていて、通常の波動関数の満たすべき境界条件を満たしていない。 またAPW法では、解くべき行列要素の中に求めるべき固有値が含まれるため、セルフコンシステントな非線型問題を解く必要がある。この問題を解決するために線形化版(LAPW法)が提案された。 更にその後、フルポテンシャル版(FLAPW法)や、局在軌道 を用いた拡張版(APW+lo法)なども提案されている。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターとAPW法 · 続きを見る »

マグネトロン

マグネトロン()とは、発振用真空管の一種で、磁電管とも呼ばれる。電波の一種である強力なマイクロ波を発生する。レーダーや電子レンジに使われている。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターとマグネトロン · 続きを見る »

マサチューセッツ工科大学

マサチューセッツ工科大学(英語: Massachusetts Institute of Technology)は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ケンブリッジに本部を置く私立工科大学である。1865年に設置された。通称はMIT(エム・アイ・ティー。「ミット」は誤用で主に日本、欧州の極めて一部で用いられる)。 全米屈指のエリート名門校の1つとされ、ノーベル賞受賞者を多数(2014年までの間に1年以上在籍しMITが公式発表したノーベル賞受賞者は81名で、この数はハーバード大学の公式発表受賞者48名を上回る)輩出している。最も古く権威ある世界大学評価機関の英国Quacquarelli Symonds(QS)による世界大学ランキングでは、2012年以来2017年まで、ハーバード大学及びケンブリッジ大学を抑えて6年連続で世界第一位である。 同じくケンブリッジ市にあるハーバード大学とはライバル校であるが、学生達がそれぞれの学校の授業を卒業単位に組み込める単位互換制度(Cross-registration system)が確立されている。このため、ケンブリッジ市は「世界最高の学びのテーマパーク」とさえも称されている。物理学や生物学などの共同研究組織を立ち上げるなど、ハーバード大学との共同研究も盛んである。 MITはランドグラント大学でもある。1865年から1900年の間に約19万4千ドル(これは2008年時点の生活水準でいうところの380万ドルに相当)のグラントを得、また同時期にマサチューセッツ州から更なる約36万ドル(2008年時点の生活水準で換算して700万ドルに相当)の資金を獲得しているD.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターとマサチューセッツ工科大学 · 続きを見る »

ハーバード大学

ハーバード大学(英語: Harvard University)は、アメリカ合衆国の研究型私立大学であり、アイビー・リーグの一校。イギリス植民地時代の1636年に設置された、アメリカ合衆国内において、最も学術的起源の古い高等教育機関である。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターとハーバード大学 · 続きを見る »

ロチェスター大学

チェスター大学(University of Rochester)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ロチェスターにある共学の私立大学。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターとロチェスター大学 · 続きを見る »

アメリカ合衆国

アメリカ合衆国(アメリカがっしゅうこく、)、通称アメリカ、米国(べいこく)は、50の州および連邦区から成る連邦共和国である。アメリカ本土の48州およびワシントンD.C.は、カナダとメキシコの間の北アメリカ中央に位置する。アラスカ州は北アメリカ北西部の角に位置し、東ではカナダと、西ではベーリング海峡をはさんでロシアと国境を接している。ハワイ州は中部太平洋における島嶼群である。同国は、太平洋およびカリブに5つの有人の海外領土および9つの無人の海外領土を有する。985万平方キロメートル (km2) の総面積は世界第3位または第4位、3億1千7百万人の人口は世界第3位である。同国は世界で最も民族的に多様かつ多文化な国の1つであり、これは多くの国からの大規模な移住の産物とされているAdams, J.Q.;Strother-Adams, Pearlie (2001).

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターとアメリカ合衆国 · 続きを見る »

アメリカ国家科学賞

アメリカ国家科学賞(あめりかこっかかがくしょう、National Medal of ScienceまたはPresidential Medal of Science)は、アメリカ合衆国大統領によって、科学や工学の世界において、その貢献が認められたアメリカ市民に送られる勲章・メダルである。対象となる主な学術分野は、行動科学、社会科学、生物学、化学、工学、数学、物理学に及ぶ。 その選考作業はアメリカ国立科学財団(NSF)が責務を持っている。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターとアメリカ国家科学賞 · 続きを見る »

アーヴィング・ラングミュア賞

アーヴィング・ラングミュア賞(Irving Langmuir Prize in Chemical Physics)はアメリカ合衆国の科学賞。 アーヴィング・ラングミュアの功績を讃えて創設され、化学物理学や物理化学における10年以内の卓越した業績に対して、偶数年はアメリカ化学会から、奇数年はアメリカ物理学会から授与される.。1931年に創設され、ゼネラル・エレクトリックの協賛により、賞金は1万ドル。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターとアーヴィング・ラングミュア賞 · 続きを見る »

イリノイ州

イリノイ州(State of Illinois)は、アメリカ合衆国の州。合衆国に加盟したのは21番目であり、人口では国内5番目、中西部では人口最大、かつ民族構成が最も多様化した州である。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターとイリノイ州 · 続きを見る »

オークパーク

ーク・パーク(Oak Park, Illinois)は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ西郊に位置する村である。交通機関が発達しているためシカゴへのアクセスは容易である。2000年の国勢調査では人口は52,524人であったが、2003年の調査では50,824人に減少した。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターとオークパーク · 続きを見る »

ケンブリッジ大学

ンブリッジ大学(University of Cambridge)は、イギリスの大学都市ケンブリッジに所在する総合大学であり、イギリス伝統のカレッジ制を特徴とする世界屈指の名門大学である。中世に創設されて以来、英語圏ではオックスフォード大学に次ぐ古い歴史をもっており、アンシャン・ユニヴァシティーに属する。 ハーバード大学、シカゴ大学、オックスフォード大学等と並び、各種の世界大学ランキングで常にトップレベルの優秀な大学として評価されており、公式のノーベル賞受賞者は96人(2016年12月現在)と、世界の大学・研究機関で最多(内、卒業生の受賞者は65人)。総長はで、副総長は。 公式サイトでは国公立大学(Public University)と紹介している。法的根拠が国王の勅許状により設立された自治団体であること、大学財政審議会(UFC)を通じて国家から国庫補助金の配分を受けており、大学規模や文科・理科の配分比率がUFCにより決定されていること、法的性質が明らかに違うバッキンガム大学等の私立大学が近年新設されたことによる。ただし、自然発生的な創立の歴史や高度な大学自治、独自の財産と安定収入のあるカレッジの存在、日本でいう国公立大学とは解釈が異なる。 アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカ各国からの留学生も多い。2005年現在、EU外からの学生は3,000人を超え、日本からの留学生も毎年十数人~数十人規模となっている。研究者の交流も盛んで、日本からの在外訪問研究者も多い。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターとケンブリッジ大学 · 続きを見る »

スレーター則

量子化学において、 スレーター則 (Slater's rules) とは、有効核電荷の具体的な値を与える法則である。多電子原子では、各電子は別の電子による遮蔽により実際の核電荷よりも小さな電荷しか感じない。スレーター則により、原子の各電子について実際の核電荷と有効核電荷を以下のように関連付ける遮蔽定数 ( または と表記することもある)の値を得ることができる。 この法則はジョン・C・スレイターにより半経験的に導出され、1930年に公表された。 ハートリー・フォック法による原子構造計算に基いた修正値がらによって1960年代に公表された。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターとスレーター則 · 続きを見る »

スレーター軌道

レーター軌道(スレーターきどう、Slater-type orbital、略称: STO)は量子力学において、多電子系、例えば原子番号の大きい原子の原子軌道関数をみつもるために提案された近似的な波動関数である。名称は1930年にこの軌道を提案したジョン・スレーターに因む。 スレーター型軌道は遠距離で指数関数的減衰、近距離で加藤のカスプ条件を有する(水素様原子関数、すなわち1電子原子についての定常状態シュレーディンガー方程式の解析解と組み合わせた時)。水素様シュレーディンガー軌道とは異なり、STOは動径節(球面節)を持たない。 角度方向の波動関数は、水素原子で求められたものと同じとして、動径波動関数を次の式で近似する。 ここで n は主量子数、l は方位量子数、n は有効主量子数で n>3の時小さく見積もる。aoは遮蔽定数、Z は原子番号(電子数)、sは他の電子による遮蔽で、スレーターの規則に従って他電子の寄与をきめる。 計算コストの観点から、量子化学計算では一般的にガウス軌道が用いられる。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターとスレーター軌道 · 続きを見る »

スレイター行列式

レイター行列式(スレイターぎょうれつしき、Slater determinant)とは、フェルミ粒子からなる多粒子系の状態を記述する波動関数を表すときに使われる行列式である。この行列式は2つの電子(または他のフェルミ粒子)の交換に関して符号を変化させることによって反対称性の必要条件と、その結果としてパウリの排他原理を満たすMolecular Quantum Mechanics Parts I and II: An Introduction to QUANTUM CHEMISTRY (Volume 1), P.W. Atkins, Oxford University Press, 1977, 。名称は1929年に波動関数の反対称性を保証する手段としてこの行列式を導入したジョン・クラーク・スレイターに因むが、この行列式の形式での波動関数はそれより3年前にハイゼンベルクとディラックの論文において最初に独立に登場していた。 量子論では複数の同種粒子は原理的に区別できない(エンタングルしている)。よって複数の同種粒子を含む系の状態ベクトルは一定の対称性を持つものに限られる。その対称性は、任意の2個の粒子を入れ替えることに対して、ボーズ粒子では対称性をもつ波動関数、フェルミ粒子では反対称性をもつ波動関数という、少し不自然にも見える形で現れる。この不自然さは、個々の粒子に別々の「位置」を割り当てるのは粒子が区別できることが大前提であるのに、区別ができない粒子にそれをやってしまったことによる。 スレイター行列式は、複数のフェルミ粒子系の波動関数が持っている反対称性と同じ性質を持っている。またスレイター行列式の線形結合も反対称性を満たす。よって多電子系などを表すときに、スレイター行列式は便利なのでよく用いられる。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターとスレイター行列式 · 続きを見る »

国際理論物理学会

国際理論物理学会(こくさいりろんぶつりがっかい、The International Conference of Theoretical Physics)は、1953年9月、ネヴィル・モットと湯川秀樹博士を会長に、東京(日光含む)と京都で開催された日本初の国際会議である。素粒子と物性(転位、磁性、超伝導、ヘリウムなど)が4日間にわたり議論された。 湯川秀樹がノーベル賞を受賞した4年後に開かれたこの学会には多額の寄付が寄せられ、日本国内で連日大きく報道された。京都は京都大学の湯川記念館、楽友会館、人文科学研究所が会場となった。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターと国際理論物理学会 · 続きを見る »

理論物理学

論物理学(りろんぶつりがく、)は、物理学において、理論的な模型や理論的仮定(主に数学的な仮定)を基に理論を構築し、既知の実験事実(観測や観察の結果)や、自然現象などを説明し、かつ未知の現象に対しても予想する物理理論を扱う分野のこと。実験物理学と対比して使われる言葉。 手段として、伝統的な紙と鉛筆によるもの以外に、現在ではコンピュータによる数値的なシミュレーション、数値解析、物理シミュレーションなどにおいて使用される計算機も重要なものの一つとなっている。このシミュレーションなどによる計算物理学分野も、通常は理論物理学に含める。ただ計算物理学を、理論、実験以外の第三の分野と捉える考え方もある。 物理学が理論物理学と実験物理学に分化したのは、19世紀後半から20世紀初頭にかけての物理学の急速な発展に原因がある。それまでの物理学の知識の集積は、一人の物理学者が実験と理論の両方を十分カバーできる程度のものであった。しかし急速な発展の結果、物理学の領域はあまりにも巨大化・複雑化しすぎて、全体を把握することが困難となった。理論的な考察を行なうために習得しなければならない数学的手法や既存の物理理論も膨大な量になって、習得に何年もかかるようになった。このため、それぞれ担当分野に分かれて研究を進める他なくなったのである。ロシア(旧ソ連)のレフ・ダヴィドヴィッチ・ランダウが自国の物理学者志望の学生に課した「理論ミニマム」教程(最低限の知識)にもそれが現れている。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターと理論物理学 · 続きを見る »

有効核電荷

有効核電荷(ゆうこうかくでんか、effective nuclear charge)とは、多電子原子系において、最外殻電子(または着目する電子)が感じる中心原子核の電荷のこと。別名カーネル電荷。他の個々の電子から受ける静電反発ポテンシャルを原子核をおおうひとつの殻として扱い、原子核本来の正電荷を部分的に遮蔽すると近似する。これを有効核遮蔽(ゆうこうかくしゃへい)という。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターと有効核電荷 · 続きを見る »

12月22日

12月22日(じゅうにがつにじゅうににち)はグレゴリオ暦で年始から356日目(閏年では357日目)にあたり、年末まであと9日ある.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターと12月22日 · 続きを見る »

1900年

19世紀最後の年である。100で割り切れるが400では割り切れない年であるため、閏年ではなく、4で割り切れる平年となる。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターと1900年 · 続きを見る »

1976年

記載なし。

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターと1976年 · 続きを見る »

7月25日

7月25日(しちがつにじゅうごにち)はグレゴリオ暦で年始から206日目(閏年では207日目)にあたり、年末まであと159日ある。誕生花はインパチェンス、スイセンノウ。.

新しい!!: ジョン・クラーク・スレイターと7月25日 · 続きを見る »

ここにリダイレクトされます:

ジョン・クラーク・スレータージョン・スレーター

出ていきます入ってきます
ヘイ!私たちは今、Facebook上です! »