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ジャック・モーデュイ

索引 ジャック・モーデュイ

ャック・モーデュイ(Jacques Mauduit, 1557年9月16日 – 1627年8月21日)はフランス後期ルネサンス音楽の作曲家。16世紀後半のフランス人作曲家では最も革新的な一人で、新しい方法で声楽と器楽を結び付け、イタリアからヴェネツィア楽派の壮麗な分割合唱様式を導入した。ピエール・ド・ロンサールの葬儀のために作曲した《死者のためのミサ曲》によって有名。.

50 関係: 声楽人文科学作曲家修辞技法ミサ曲マラン・メルセンヌバレエ音楽モテットユグノー戦争リュートリズムルネサンス音楽レクイエムヴィオール属ヴェネツィア楽派パリピエール・ド・ロンサールフランスフランス人フランス語和声アクセントイムヌスイントネーションイングランドイタリアエール・ド・クールクロード・ル・ジュヌコーリ・スペッツァーティジャン=アントワーヌ・ド・バイフ哲学倫理学器楽音価音節音楽韻文詩篇語学貴族1557年1581年1585年1589年1590年1617年1627年16世紀8月21日9月16日

声楽

声楽(せいがく)とは器楽の対語であり、人声を中心とした音楽を指す。通常、浪曲や演歌は含まない『新明解国語辞典』(2010)。.

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人文科学

人文科学(じんぶんかがく)あるいは人文学(じんぶんがく、)とは、学問の分類の一つ。広義には自然学が学問的対象とする自然に対して、人間・人為の所産 を研究の対象とする学問であり、またそれを可能にする人間本性を研究する学問である。これは学問を人文科学と自然科学に二分する分類法で、この場合、社会科学は人文科学に含まれる。一方、社会を人間と対比された形で一個の研究対象と見るとき、学問は人文科学・社会科学・自然科学に三分される。こちらの方が、今日では一般的である。.

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作曲家

作曲家(さっきょくか)は、音楽を創作(作曲)する人のことであり、とくにそれを生業とする人を指す。日本語で作曲者というとそれより広い意味を持つことがある。.

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修辞技法

修辞技法(しゅうじ ぎほう)とは、文章やスピーチなどに豊かな表現を与えるための一連の技法のこと。英語の「」やフランス語の「」などから翻訳された現代語的表現で、かつての日本語では文彩(ぶんさい)、また単に彩(あや)などといっていた。.

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ミサ曲

ミサ曲(ミサきょく)は、カトリック教会のミサ(感謝の祭儀)に伴う声楽曲。正教会の聖体礼儀に対して「ミサ」の語が誤用される場合があるが、正教会自身が「ミサ」との呼称を聖体礼儀に対して用いる事は無い及川信『オーソドックスとカトリック―どのように違うのか歴史と多様性を知る 第二部 三「ミサではないのに」』139頁 - 140頁、サンパウロ ISBN 9784805612279。 カトリック教会においては、聖体拝領を伴うミサは、教会の典礼儀式のなかでもっとも重要なものである。典礼文の歌唱は、東西分裂前に発する伝統を有する(ただし、こんにちの東方教会の奉神礼で用いられる形式・祈祷文は、西方教会各教派のものとは大きく異なる)。 ミサの典礼文には固有文と通常文があり、固有文はミサの行われる日によって扱われる文が異なるが、ミサ曲は基本的に通常文をテキストとしているため、作曲された時代背景が異なっても、歌詞そのものは一定である。 西方教会においてはグレゴリウス1世の頃より典礼の形式が整備され、最初期のミサにおいては、典礼文はグレゴリオ聖歌や単声による朗唱方式によって歌われた。これらが音楽的な基盤となり、多声によるミサ曲が書かれるようになった。複数の音楽家がミサの各章ごとに付曲していたが、のちに一人の音楽家が全曲を扱うようになった。全曲を通じて一人の音楽家によって作曲されたミサ曲は、14世紀、ギヨーム・ド・マショーの『ノートルダム・ミサ曲』が最初のものといわれる。さらに、声楽に加えて器楽も付加されるようになり、大規模化された。19世紀、ベートーヴェンのころには、宗教音楽の域を超えた演奏会用の作品としての位置づけも持つようになった。 現代では、ルネサンス期のものとして、ギヨーム・デュファイ、ヨハネス・オケゲム、ジョスカン・デ・プレ、ジョヴァンニ・ダ・パレストリーナなど、バロック期では、マルカントワーヌ・シャルパンティエの作品や、ヨハン・ゼバスティアン・バッハのロ短調のミサ曲、古典派では、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの作品やルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのミサ・ソレムニス、ロマン派ではルイジ・ケルビーニ、ジョアキーノ・ロッシーニ、フランツ・シューベルト、アントン・ブルックナーの作品などが有名である。また、日本の作曲家の作品としては、三枝成彰や佐藤賢太郎のものがあげられる。.

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マラン・メルセンヌ

マラン・メルセンヌ マラン・メルセンヌ(Marin Mersenne, 1588年9月8日 - 1648年9月1日)は、フランスの神学者。数学、物理学に加え哲学、音楽理論の研究もしていた。メーヌ州(現在はサルト県)オアゼ出身。メルセンヌ数(メルセンヌ素数)の名の由来ともなる。また音響学の父とも呼ばれる。ヨーロッパの学者の間の交流の中心となって学問の発展に貢献したことで知られる。.

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バレエ音楽

バレエ音楽(バレエおんがく)は、バレエの伴奏を目的として作曲された音楽。もともとバレエのために作曲されたものだが、バレエ以外のダンスの伴奏になることや、それ自体が音楽作品として演奏会で演奏されることもある。.

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モテット

モテット(-en-shortmotet、Motette、mottetto、motetus)は、声楽曲のジャンルのひとつ。一般的に、中世末期からルネサンス音楽にかけて成立・発達した、ミサ曲以外のポリフォニーによる宗教曲を指す。.

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ユグノー戦争

ユグノー戦争(ユグノーせんそう、フランス語:Guerres de religion, 1562年 - 1598年)は、フランスのカトリックとプロテスタントが休戦を挟んで8次40年近くにわたり戦った内戦である。 ドイツに始まった宗教改革運動は各国に広まったが、ジャン・カルヴァンの思想がフランスでも勢力を持ち、プロテスタントはカトリック側からユグノー(huguenot)と呼ばれた。ユグノーには貴族も加わり、弾圧にもかかわらず勢力を広げていった。1562年にカトリックの中心人物ギーズ公によるヴァシーでのユグノー虐殺事件(ヴァシーの虐殺)が契機となり、内乱状態になった。妥協的な和平を挟んだ数次の戦争の後の1572年8月24日には、カトリックがユグノー数千人を虐殺するサン・バルテルミの虐殺が起こっている。 宗教上の対立であるとともに、ブルボン家(プロテスタント)やギーズ家(カトリック)などフランス貴族間の党派争いでもあった。加えて、この戦争はカトリックのスペイン王フェリペ2世とプロテスタントのイングランド女王エリザベス1世との代理戦争の性格も有している。1589年にギーズ公アンリ、次いで国王アンリ3世が暗殺されてヴァロワ朝が断絶し、アンリ4世が即位してブルボン朝が興った。パリではカトリックの勢力が強く、プロテスタントの王を認めなかったため、アンリ4世はカトリックに改宗している。一方でナントの勅令(1598年)を発して、プロテスタントに一定の制限の下ではあるが信仰の自由を認め、戦争は終結した。.

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リュート

リュート(Lute:ルート、Liuto:リウト、Luth:ルュト、Laute:ラウテ)は撥弦楽器の一種で、主に中世からバロック期にかけてヨーロッパで用いられた古楽器群の総称。ひとまとめにしてリュート属とも呼ばれるこれらの楽器群には時代や目的によってさまざまな形態のものがある。 リュートはアラブ文化圏のウード(العود al-ʿūd)および中国や日本の琵琶と近縁の楽器であり、いずれも中央アジアの「」(بربات barbat)を祖先とする楽器であると考えられている。 リュートやウードの名前は「木」を意味するアラビア語の"al‘ud"(アル・ウード)に由来するとされてきた。英語では、リュート奏者はlutenist、リュート製作者はluthierという。.

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リズム

リズム(rhythm)は古代ギリシャに生まれた概念で、ῥυθμός - rhythmos(リュトモス)を語源とする。リュトモスは古代ギリシャ語では物の姿、形を示すのに一般的に用いられた語で、たとえば「αという文字とβという文字ではリュトモス(形)が違う」というように用いられた。やがて、音楽におけるひとつのまとまりの形をリュトモスと言うようになった徳丸吉彦『音楽理論の基礎('07)第10回「リズムと時間構造」』、放送大学学園東京テレビジョン放送局・放送大学学園東京デジタルテレビジョン放送局、放送日2010年2月25日など。。 時間軸の中に人間に知覚されるような2つの点を近接して置くと、2点間の時間に長さを感じるようになるが、その「長さ」をいくつか順次並べたものをリズムという。律動(りつどう)と訳される。.

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ルネサンス音楽

ルネサンス音楽は、ヨーロッパにおいて、15世紀から16世紀のルネサンス期に作られた音楽の総称である。中世西洋音楽とバロック音楽の中間に位置し、その中心をなすのは、ポリフォニーによる声楽、とくに、宗教曲である。中世・ルネサンス音楽をまとめて、初期音楽 early musicということがある。.

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レクイエム

レクイエム(Requiem、レクィエムとも表記される)は、ラテン語で「安息を」という意味の語であり、以下の意味で使われる。.

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ヴィオール属

ヴィオラ・ダ・ガンバ ヴィオール属(ヴィオールぞく、Viol Family)は、擦弦楽器に関する括りの一つ。 「ヴィオール (Viole) 」というフランス語は、イタリア語のヴィオラ Viola と同様古くは擦弦楽器の総称であったとの見解もある。だがこの語は17~18世紀フランスにおいては、イタリア語のヴィオラ・ダ・ガンバと同じ楽器を指した。この意味でのヴィオール属の解説は「ヴィオラ・ダ・ガンバ」の項目を参照。 「~属 (Family) 」 とは、本来、いくつかの音域からなる一つの(同じ構造の)楽器に用いられる表現である。しかし今日、実際には、ヴィオールと似ている、あるいは何らかの関係があると考えられる他の擦弦楽器も含めて「ヴィオール属」と呼ぶことが多い。これは、擦弦楽器の総称としての「ヴィオール」(当然ヴァイオリン属も含む)とは別の用法であり、しばしばヴァイオリン属との対比の意味で用いられる。フランス語圏や英語圏(ヴァイオル Viol)ではこのような用法は見られない。.

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ヴェネツィア楽派

ヴェネツィア楽派(ヴェネツィアがくは)は、イタリアのヴェネツィアで、16世紀中期から17世紀初頭にかけてのルネサンス音楽、バロック音楽の作曲家たちである。この楽派が音楽史に残した業績は、二つの聖歌隊と2台のオルガンを用いた二重合唱(複合唱 cori spezzati)の技法の開発である。この技法は、協奏曲のひな形となる。二重合唱の発展と、フィレンツェでのモノディとオペラの誕生により、ルネサンス音楽は終わりを告げ、バロック音楽が始まった。.

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パリ

ランドサット パリの行政区 パリ(Paris、巴里)は、フランス北部、イル=ド=フランス地域圏にある都市。フランスの首都であり、イル=ド=フランス地域圏の首府である。 フランス最大の都市であり、同国の政治、経済、文化などの中心である。ロンドン、ニューヨーク、香港、東京などと並ぶ世界トップクラスの世界都市でもある。行政上では、1コミューン単独で県を構成する特別市であり、ルーヴル美術館を含む1区を中心に、時計回りに20の行政区が並ぶ(エスカルゴと形容される)。.

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ピエール・ド・ロンサール

ピエール・ド・ロンサール(Pierre de Ronsard, 1524年9月11日 - 1585年12月27日)は、ルネサンス期フランスの詩人。プレイヤード派の中心人物であり、「詩人たちの君主」(le prince des poètes )と称えられた。.

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フランス

フランス共和国(フランスきょうわこく、République française)、通称フランス(France)は、西ヨーロッパの領土並びに複数の海外地域および領土から成る単一主権国家である。フランス・メトロポリテーヌ(本土)は地中海からイギリス海峡および北海へ、ライン川から大西洋へと広がる。 2、人口は6,6600000人である。-->.

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フランス人

フランス人(フランスじん、peuple français)は、フランス(フランス共和国、フランス王国、フランス帝国など)の国籍を有する人々を指し、2004年時点で約6200万人を数える。.

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フランス語

フランス語(フランスご)は、インド・ヨーロッパ語族のイタリック語派に属する言語。ロマンス諸語のひとつで、ラテン語の口語(俗ラテン語)から変化したフランス北部のオイル語(またはウィ語、langue d'oïl)が母体と言われている。日本語では、仏蘭西語、略して仏語とも書く。 世界で英語(約80の国・地域)に次ぐ2番目に多くの国・地域で使用されている言語で、フランス、スイス、ベルギー、カナダの他、かつてフランスやベルギーの領域だった諸国を中心に29カ国で公用語になっている(フランス語圏を参照)。全世界で1億2,300万人が主要言語として使用し、総話者数は2億人以上である。国際連合、欧州連合等の公用語の一つにも選ばれている。このフランス語の話者を、'''フランコフォン''' (francophone) と言う。.

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和声

和声(わせい、harmony)は、西洋音楽の音楽理論の用語で、和音の進行、声部の導き方(声部連結)および配置の組み合わせを指す概念である。西洋音楽では、メロディ(旋律)・リズム(律動)と共に音楽の三要素の一つとする。 狭義の和声は16世紀ヨーロッパに端を発した古典的な機能和声をさす。これは、個々の和音にはその根音と調の主音との関係に従って役割・機能があると考えるものである。 なお、おもに機能和声から派生した現代のポピュラー音楽における和声については「ポピュラー和声」を参照されたい。.

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アクセント

アクセントとは、言語学において単語または単語結合ごとに社会的な慣習として決まっている音の相対的な強弱や高低の配置のこと長野正『日本語の音声表現』玉川大学出版部、1995年、108頁。音の強弱による強弱アクセント(強勢アクセント) (stress accent) と音の高低による高低アクセント (pitch accent) に分けられる。なお、文レベルの感情表現に関わる高低はイントネーションという。アクセントは音素の一つであり、単語ごとに決まっていて意味との結びつきが必然性を持たないのに対し、イントネーションは文単位であり、アクセントの上にかぶさって疑問や肯定などの意味を付け加える。.

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イムヌス

イムヌス(羅:hymnus)はキリスト教のカトリック教会の聖歌の一つ。和訳では「賛歌」。本来、:en:hymnusは宗派を問わず使う語だが日本語では、カトリックでは賛歌ないしイムヌス、プロテスタントでは賛美歌と呼ぶことが多い。.

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イントネーション

イントネーション(intonation, )とは、音声言語において文または発話全体につけられた音の高低(ピッチ)のパターンを言う。音調(おんちょう)や抑揚(よくよう)とも言われる。イントネーションの違いによって文法的機能や発話のニュアンスを表すことができる。 イントネーションのパターンは、上昇調、下降調、自然下降調といった用語で表される。国際音声記号では上昇調に、下降調にを当てている。日本では上昇調に、下降調にを当てることが多い。 単語ごとに決められた音の高低の違いは高低アクセントもしくは声調であり、イントネーションとは区別されている。例えば「東京方言と大阪弁では“橋”と“箸”の高低の発音が逆である」というのはアクセントの違いであり、イントネーションの違いではない。.

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イングランド

イングランド(England)は、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス)を構成する4つの「国」(country)の一つである。人口は連合王国の83%以上、面積はグレートブリテン島の南部の約3分の2を占める。北方はスコットランドと、西方はウェールズと接する。北海、アイリッシュ海、大西洋、イギリス海峡に面している。 イングランドの名称は、ドイツ北部アンゲルン半島出身のゲルマン人の一種であるアングル人の土地を意味する「Engla-land」に由来する。イングランドは、ウェールズとともにかつてのイングランド王国を構成していた。.

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イタリア

イタリア共和国(イタリアきょうわこく, IPA:, Repubblica Italiana)、通称イタリアは南ヨーロッパにおける単一国家、議会制共和国である。総面積は301,338平方キロメートル (km2) で、イタリアではロスティバル(lo Stivale)と称されるブーツ状の国土をしており、国土の大部分は温帯に属する。地中海性気候が農業と歴史に大きく影響している。.

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エール・ド・クール

ール・ド・クール(仏語:Air de cour)は、1570年代から1650年まで、すなわちルネサンス音楽の末期から初期バロック音楽にかけてフランスの上流階級に人気のあった、世俗歌曲の一ジャンル。ルイ13世の治世にあたる1610年ごろから1635年ぐらいまでがこの楽種の頂点であった。 「エール・ド・クール」という語が初めて使われたのは、1571年に出版されたアドリアン・ル・ロワの『リュート伴奏つきの宮廷歌曲集( Airs de cour miz sur le luth )』においてである。リュートに伴奏された独唱曲という演奏形態の例は、16世紀末までに現れたもので、それ以前は四重唱や五重唱が一般的で、時どき伴奏が付くこともあった(あるいは器楽伴奏は選択可能なものでよかった)。17世紀半ばまでに、たいていのエール・ド・クールが再び伴奏付き独唱曲の体裁をとるようになった。 音楽的に言うとエール・ド・クールは有節歌曲であり、同じ音楽の繰り返しに対して、異なる歌詞が順々に歌われていく。以前の音楽がとりわけ多声のためのポリフォニーであったのに対して、1610年以降のフランス音楽はふつうホモフォニックで、拍節感をもってシラビックに歌われる。そこには、1570年ごろにパリで発展した「韻律音楽 musique mesurée 」の影響が一目瞭然である。しかしながら、これらの風潮からかなり自由な曲集も現存している。17世紀の初頭のうちは、ポリフォニックなエール・ド・クールを専門とする出版社が存在し、ル・ロワとピエール・バラールによって出版された8巻はモノフォニーで、つまり単旋律のみが記譜され、伴奏部は表記されていない。このシリーズはフランス革命までいろいろと名前を変えつつ続けられ、膨大な数のこのジャンルが残されている(パリ国立図書館など蔵)。 「エール・ド・クール」は、ポリフォニックな場合であれ、コンチェルタートによる場合であれ、イタリア初期バロック音楽のモノディ音楽の風潮やマドリガーレから、驚くべきことに、ほとんど影響されていない。イタリア人の音楽家がしばしばフランスで働いていたことや、ポリフォニックなマドリガーレやコンチェルタート形式が同時期のドイツで非常に幅を利かせていたことを思えば、これはますます驚きである。エール・ド・クールにおける感情表現は、同時代のイタリア・マドリガーレの作風に比べると、冷たく古典的で抑制されており、当時のフランス人の審美眼にかなっていた。曲に使われる声域はたいていオクターヴ以内に制限されている。不協和音や半音階技法は稀である。全般的に素朴な表現が顕著である。 エール・ド・クールの影響力は、フランスの外にも広がった。曲集はドイツにおいても出版されたが、むしろイングランドで重要であり、いくつかの出版譜や写譜は、訳詞つきの版がむしろ好評だったことを物語っている。『英詩つきのフランスの宮廷歌曲集 French Court-airs, with their Ditties Englished 』と誇らしげに題された出版譜(1629年Edward Filmer刊行)が現存しており、エール・ド・-クールがイギリスのエアの発展にかなりの影響力を及ぼしていたのである。 エール・ド・クールの雰囲気は、イングランドのリュート歌曲のそれとは非常にかけ離れており、リュートの演奏技巧もいくつか新技巧が取り入れられ、たとえば第1指を上げ下げして「掻き鳴らす」奏法が記譜されている。 レスピーギの《リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲》において言及されている「宮廷のアリア」とは、エール・ド・クールのことにほかならない。 エール・ド・クールの主要な作曲家に次のような人物がいる。.

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クロード・ル・ジュヌ

クロード・ル・ジュヌ (Claude Le Jeune, 1528年あるいは1530年ヴァランシエンヌ生まれ、1600年パリ没)は、フランドル楽派の作曲家。 ル・ジュヌはプロテスタントの家庭で生まれ育った。才能にあふれ、アンリ4世の宮廷音楽家となった。主としてミサ曲・モテトゥス・プサルムス等の多声楽曲を手がけた。彼のマニフィカトは、イタリアとフランドルの音楽の作風や伝統を融合させた試みとされている。 Category:フランドル楽派の作曲家 Category:ルネサンスの作曲家 Category:16世紀の音楽家 Category:ヴァランシエンヌ出身の人物 Category:1600年没.

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コーリ・スペッツァーティ

ーリ・スペッツァーティは、ルネサンス音楽とバロック音楽における、とりわけモテットの作曲技法の一つ。空間的に離れた位置にある複数の合唱隊が、交互に歌い継ぐという書法が特徴的。盛期ルネサンスの多声音楽において優勢を占め、様式上の大きな発展を遂げてそのままバロック音楽の形成を導いた。 「コーリ・スペッツァーティ (cori spezzati)」とはイタリア語で、直訳すると「分けられた合唱隊」という意味で、「分割合唱」という訳語の由来となっている。一方、「複合唱」という訳語は、ドイツ語の Mehrchörigkeit ないしはその英訳である polychoral style に由来する。.

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ジャン=アントワーヌ・ド・バイフ

ャン=アントワーヌ・ド・バイフ(Jean-Antoine de Baïf, 1532年2月19日-1589年10月末)は、フランスの詩人。ロンサールの友人であり、プレイヤード派の一人。古代の作詩法をフランスに順化させることや正書法の改革を試みた。 ラザル・ド・バイフの息子としてヴェネツィアに生まれた。幼い頃から、当時の一流の学者たちの教育を受けた。家庭教師の中で特筆すべきはジャン・ドラであり、後にコレージュ・ド・コクレでも彼に師事することになる。 バイフは多作ではあったが、どれも一流の作品とはいえなかった。その中では『宝庫、教訓及び格言』(1581年)が比較的優れている。バイフは、古代の作詩法との対比で、フランスのそれに新しい韻律をもたらそうとした。多くの音節でリズムを確立する代わりに、長短の配列を基礎に置いたのである。 彼は1570年にフォーブール・サン=マルソーの自宅に詩学・音楽アカデミーを開設したが、長くは続かなかった。劇場では、彼はテレンティウスの『宦官』やプラウトゥスの『勇者』の翻訳を任された。.

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哲学

哲学(てつがく、Φιλοσοφία、philosophia、philosophy、philosophie、Philosophie)は、語義的には「愛智」を意味する学問的活動である。日本語辞典の広辞苑では、次のように説明している。 観念論的な形而上学に対して、唯物論的な形而上学もある。諸科学が分化独立した現在では、哲学は学問とされることが多いが、科学とされる場合哲学は「自然および社会,人間の思考,その知識獲得の過程にかんする一般的法則を研究する科学」である。出典は、青木書店『哲学事典』。もある。.

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倫理学

倫理学(りんりがく、Ηθική、ethica、ethics)あるいは道徳哲学(どうとくてつがく、moral philosophy)とは一般に行動の規範となる物事の道徳的な評価を理解しようとする哲学の研究領域の一つである。 法哲学・政治哲学も規範や価値をその研究の対象として持つが、こちらは国家的な行為についての規範(法や正義)を論ずることとなる。ただしこれら二つの学問分野が全く違う分野として扱われるようになったのは比較的最近である。.

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器楽

器楽(きがく、instrumental music、musica strumental)とは、楽器の演奏による音楽のこと。声楽の対語である『新訂 標準音楽辞典 ア-テ 第二版』、音楽之友社、2008年新訂第2版、467-468頁「器楽」項。。 楽器と声の両方が用いられる場合もあるが、楽器が中心で部分的に声楽を含む場合(例:ベートーヴェンの交響曲第9番など)は、器楽として扱う『世界大百科事典 6』、平凡社、2007年改訂新版、577-578頁「器楽」項(植村耕三著)。。オペラやオラトリオといった大規模な声楽曲の中では、序曲や間奏曲として器楽が用いられる場合もある『日本大百科全書 6』、小学館、1985年、373-374頁「器楽」項(寺本まり子著)。。.

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音価

言語学における音価は、書き表される文字がどのような音声を表しているかを示す語である。たとえば「室町時代の「え」の音価は であった」のように言う。 Category:音楽理論 Category:音楽用語 Category:音声学 Category:音韻論 Category:文字.

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音節

音節(おんせつ)またはシラブル()は、連続する言語音を区切る分節単位の一種である。典型的には、1個の母音を中心に、その母音単独で、あるいはその母音の前後に1個または複数個の子音を伴って構成する音声(群)で、音声の聞こえの一種のまとまりをいう。 中国語などの声調言語(トーン言語)では、母音と子音の組合せに、さらに母音の音程の高低変化による声調を加えて一つの音節を構成する。 日本語の場合、音節とは区切り方が必ずしも一致しない「モーラ」(拍)という分節単位が重要である。.

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音楽

音楽(おんがく、music)の定義には、「音による芸術」といったものから「音による時間の表現」といったものまで、様々なものがある。 音楽は、ある音を選好し、ある音を選好しない、という人間の性質に依存する。 音楽には以下の3つの要件がある。.

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韻文

韻文(いんぶん)とは、聴覚に一定の定まった形象を感覚させる一定の規則(韻律)に則って書き表された文章。散文の反意語。多く詩において用いられる。 一定のリズムを持ち、暗誦されるのに適しているため、古代から神話や歴史の叙述に用いられてきた。俳句、和歌、漢詩、連歌、連句、四行詩、脚韻詩などの韻文詩なども韻文に含まれる。.

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詩篇

『詩篇』または『詩編』(しへん、תהלים, Psalm)は、旧約聖書に収められた150篇の神(ヤハウェ)への賛美の詩。 文語訳聖書では「詩篇」と表記し、口語訳聖書、新改訳聖書もそれを引き継いでいるが、新共同訳聖書では「詩編」と表記している。正教会では聖詠と呼ばれている。.

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語学

語学(ごがく)とは、母語以外の言語を学ぶこと。言語学を指すこともあるが、語学はあくまで「実用」を目的とし、言語学はあくまで「言語そのものの解明」を目的とする。.

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貴族

貴族(きぞく)とは、特権を備えた名誉や称号を持ち、それ故に他の社会階級の人々と明確に区別された社会階層に属する集団を指す。 その社会的特権はしばしば強大であるが、同時に国や地域により異なり、同じ国・地域であっても時代によって変遷する。また貴族階級は伝統的な概念ではあるものの、時に新たな人員を迎え入れ、常に人員は更新され続けている。 貴族階級は多くの場合は君主制の下に維持され、称号の付与や特権の保証なども君主によって行われる。一般的に、貴族などという特権階級を認めてしまうということは反民主主義とされている。フランスでは、貴族階級をものともしないヴォルテールの姿勢がフランス的民主主義の基礎となり、フランス革命でそうした考え方は公認のもの、正統なものとなり、ここに民主主義が実現したとされている。しかし共和制など君主の存在を持たない制度においても貴族制度が存在した場合もある。 西洋では特に青い血という言葉が貴族の血筋を意味する慣用句として用いることがある。ただし、これはあくまでもスペイン語由来のものであるため限定的ではある。日本の場合、貴族の起源について穀物の貯蔵が貴族制度の遠因となったと考える論者もある。.

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1557年

記載なし。

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1581年

日曜日から始まる。.

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1585年

記載なし。

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1589年

記載なし。

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1590年

記載なし。

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1617年

記載なし。

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1627年

記載なし。

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16世紀

16世紀(じゅうろくせいき)は、西暦1501年から西暦1600年までの100年間を指す世紀。 盛期ルネサンス。歴代ローマ教皇の庇護によりイタリア・ルネサンスの中心はローマに移動した。画像はこの時代に再建がなされたローマのサン・ピエトロ大聖堂の内部。 カール5世。スペイン王を兼ねイタリア各地やネーデルラントも支配したが周辺諸国との戦いにも明け暮れた。画像はティツィアーノによる騎馬像(プラド美術館蔵)。 「太陽の沈まない帝国」。カール5世の息子フェリペ2世の時代にスペインは目覚ましい発展を遂げ貿易網は地球全体に及んだ。画像はフェリペ2世によって建てられたエル・エスコリアル修道院。ここには王宮も併設されておりフェリペ2世はここで執務を行った。.

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8月21日

8月21日(はちがつにじゅういちにち)は、グレゴリオ暦で年始から233日目(閏年では234日目)にあたり、年末まであと132日ある。.

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9月16日

9月16日(くがつじゅうろくにち)はグレゴリオ暦で年始から259日目(閏年では260日目)にあたり、年末まであと106日ある。.

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