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ケスイスモ

索引 ケスイスモ

イスモ(スペイン語:quesuismo )は、スペイン語の口語に特有の言語現象のひとつ。関係詞cuyo,-a,-os,-asの代わりにque suというつながりを用いる(関係代名詞を所有詞とともに用いる)ことに基づいている。たとえば、el chico cuyo padre es médico(父親が医者である男の子)に対してel chico que su padre es médicoと言うことである。 これは破格構文である。なぜなら規範的には、関係詞queは名詞の機能を果たさなければならず、その機能を果たさないままでいけないからである。この現象は今日では、口語特有の特徴であるが、中世スペイン語においては稀なことではなかった。cuyoは所有関係詞であり、que + su, または、que + el, laなど両方の価値を持ったものに分けたものに取って代わられるからであると説明される。つまり関係詞の価値をqueが、そして所有の価値をsu(またはel,la)が担うということである。 しかしながら、que suというつながりであればいつもケスイスモというわけではないということは覚えておかねばならない。つまり主にqueが接続詞として機能する時、たとえばEste es el libro que su amigo me dio.(これは彼/彼女の友だちが私にくれた本です。)などではケスイスモではない。 スペイン語の規範文法主義においては、ケスイスモは許容されていない。そのため、スペイン王立アカデミーによると、ケスイスモは間違いであり、教養のある話し方、書き方としては避けられるべきであると考えられている。 ケスイスモはおそらく、cuyoという関係詞の使用を話者があまりにフォーマルであると感じていることに原因がある、というのは実際の話し言葉ではそんなに使われないからである。.

10 関係: 口語中世スペイン語レアル・アカデミア・エスパニョーラデケイスモケイスモスペイン語破格構文規範文法関係詞所有代名詞

口語

口語(こうご)とは、普通の日常的な生活の中での会話で用いられる言葉遣いのことである。書記言語で使われる文語と違い、方言と呼ばれる地域差や社会階層などによる言語変種が応じやすく、これらと共通語などを使い分ける状態はダイグロシアと呼ばれる。.

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中世スペイン語

中世スペイン語による『わがシッドの歌』の一ページ 中世スペイン語(スペイン語:castellano antiguo,español medieval)はおよそ 10世紀から15世紀の遅くまでイベリア半島で話されていたカスティーリャ語の変種の総称で、より明確にすると現代のスペイン語の元となった言語であり、歯擦音の再調整が起きる前のスペイン語である。 中世スペイン語による文学でよく知られた最初の作品は『わがシッドの歌』(Cantar de mio Cid)である。この作品は12世紀の終わりごろか13世紀の初め頃にかかれたものであるが作者は不明である。.

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レアル・アカデミア・エスパニョーラ

レアル・アカデミア・エスパニョーラ(Real Academia Española、略称:RAE)は、スペインの国立である。スペイン王立アカデミーや王立スペイン学士院とも訳される。 スペイン語の標準を規定している組織として、スペインの言語や文化を伝えるために、辞書を発行し、コーパスやスペイン語の質問への回答など情報を提供している。.

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デケイスモ

デケイスモ(スペイン語:dequeísmo)は、スペイン語において、直接目的語の補語節や直接目的節における従位接続詞queとともに前置詞deを規範的には認められない場合に使用することである。 このような過剰修正の例を以下に挙げる。.

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ケイスモ

イスモ(スペイン語:queísmo)はスペイン語の従属節で、queの前に来る前置詞、特にdeを省略することである。以下に例文を挙げる。.

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スペイン語

ペイン語(スペインご、)もしくはカスティーリャ語(カスティーリャご、)は、インド・ヨーロッパ語族イタリック語派に属する言語。略して西語とも書く。.

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破格構文

格構文(はかくこうぶん、英語:anacoluthon)とは修辞技法の一種で、ざっと「1つの文の中での構文の変化」と定義されるもの。とくに、文がある構造から別の構造に急に変わる時に、破格構文は作られる。 破格構文の解釈・使われ方は分野によって異なる。.

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規範文法

規範文法(きはんぶんぽう)とは、ある言語の話者が従うべき文法の規範のことであり、文法的に正しいか正しくないかを判断する。 近代語は一般に、貴族の言葉遣いなど社会的に優位な方言を元に、文法を人工的に整えて成立する。このため正しさを判断する基準となる文法が生まれ、これを規範文法と呼ぶ。権威のある辞書に正誤の根拠が求められることが多い。 現代の言語学は規範的ではなく記述的であり、実際に使われる言語を調べて法則性を見出す科学である。これを記述文法と呼ぶ。誤用に対しては、批判するのではなく、何故そのような変化が生じるのかに注目する。このため、現代の言語学者はしばしば規範文法の考え方を批判する。.

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関係詞

関係詞(かんけいし、英:relative,Relativizer)は、関係節(Relative clause)を構成するのに用いられる語彙範疇で、関係節の始めに位置して関係節の標識になると同時に、関係節によって修飾される名詞(主要部名詞)を含む句(名詞句/副詞句/形容詞句)の代用形にもなっているものを指す。特に、諸言語の関係節を分類する文脈では、主要部名詞が関係節内で持つ文法関係・意味役割を標示しているもののみを指す。.

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所有代名詞

所有代名詞(しょゆうだいめいし)とは、所有物を表す代名詞である。.

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