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グラム陰性菌

索引 グラム陰性菌

ラム陰性菌(グラムいんせいきん、gram-negative bacteria)とはグラム染色においてクリスタルバイオレットによる染色が脱色される細菌の総称。グラム陽性菌ではクリスタルバイオレットは脱色されない。グラム染色試験では対比染色として通常はサフラニンがクリスタルバイオレットの後に加えられ、全てのグラム陰性菌は赤あるいは桃色に染色される。 かつてグラム陰性の真正細菌には、グラキリクテス(Gracilicutes)というラテン語の分類名が与えられ、門相当として扱われた。命名はグラム陰性菌の薄い細胞壁にちなんでおり、ラテン語のグラキリス(gracilis: 細い、貧弱な)とクティス(cutis: 皮膚)の合成語であった。.

65 関係: 古細菌大腸菌対比染色ナリジクス酸ペプチドグリカンペニシリンバクテロイデス属ポリン (タンパク質)モラクセラモラクセラ・カタラーリスラテン語リポ多糖リポタンパク質リポタイコ酸リピドAリゾチームレジオネラヘリコバクター・ピロリブデロビブリオプロテオバクテリアデイノコックス・テルムス門フィルミクテス門アンピシリンインフルエンザ菌エチレンジアミン四酢酸クリスタルバイオレットクレブシエラ・ニューモニエクロラムフェニコールクロロフレクサス門グラム陽性菌グラム染色シュードモナス属ストレプトマイシンスピロヘータセラチア属タイコ酸サルモネラサフラニンサイトカイン内毒素免疫系球菌細胞壁緑膿菌緑色硫黄細菌真正細菌炎症鞭毛菌血症髄膜炎...髄膜炎菌藍藻肺炎脂質酢酸菌腸内細菌科色素O抗原S層抗生物質桿菌洗剤淋菌放線菌性感染症 インデックスを展開 (15 もっと) »

古細菌

古細菌(こさいきん、アーキア、ラテン語:archaea/アルカエア、単数形:archaeum, archaeon)は、生物の分類の一つで、''sn''-グリセロール1-リン酸のイソプレノイドエーテル(他生物はsn-グリセロール3-リン酸の脂肪酸エステル)より構成される細胞膜に特徴付けられる生物群、またはそこに含まれる生物のことである。古"細菌"と名付けられてはいるが、細菌(バクテリア。本記事では明確化のため真正細菌と称する)とは異なる系統に属している。このため、始原菌(しげんきん)や後生細菌(こうせいさいきん)という呼称が提案されたが、現在では細菌や菌などの意味を含まない を音写してアーキアと呼ぶことが多くなっている。 形態はほとんど細菌と同一、細菌の一系統と考えられていた時期もある。しかしrRNAから得られる進化的な近縁性は細菌と真核生物の間ほども離れており、現在の生物分類上では独立したドメインまたは界が与えられることが多い。一般には、メタン菌・高度好塩菌・好熱好酸菌・超好熱菌など、極限環境に生息する生物として認知されている。.

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大腸菌

大腸菌(だいちょうきん、学名: Escherichia coli)は、グラム陰性の桿菌で通性嫌気性菌に属し、環境中に存在するバクテリアの主要な種の一つである。この菌は腸内細菌でもあり、温血動物(鳥類、哺乳類)の消化管内、特にヒトなどの場合大腸に生息する。アルファベットで短縮表記でとすることがある(詳しくは#学名を参照のこと)。大きさは通常短軸0.4-0.7μm、長軸2.0-4.0μmだが、長軸が短くなり球形に近いものもいる。 バクテリアの代表としてモデル生物の一つとなっており、各種の研究で材料とされるほか、遺伝子を組み込んで化学物質の生産にも利用される(下図)。 大腸菌はそれぞれの特徴によって「株」と呼ばれる群に分類することができる(動物でいう品種のような分類)。それぞれ異なる動物の腸内にはそれぞれの株の 大腸菌が生息していることから、環境水を汚染している糞便が人間から出たものか、鳥類から出たものかを判別することも可能である。大腸菌には非常に多数の株があり、その中には病原性を持つものも存在する。.

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対比染色

対比染色(たいひせんしょく)は、主となる染色に対照的な色の染色を行い、染色された構造物の可視性を高める目的で行われる染色である。 ギムネッツ染色法におけるフクシン (fuchsine) の対比染色としてマラカイトグリーンが使用される。 またHE染色においてヘマトキシリン (haematoxylin) の対比染色としてエオジン (eosin) が使用される。 グラム染色においてもクリスタルバイオレット (crystal violet) はグラム陽性菌のみを染め、サフラニン (safranin) による対比染色により全ての細胞が染色され、グラム陽性菌の細胞壁を確認することができる。 Category:組織学 Category:微生物学 Category:生物学の研究技術 Category:染色.

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ナリジクス酸

ナリジクス酸(ナリジクスさん、Nalidixic acid)とは、1962年にウィンスロップ・ラボラトリー社により開発(化学合成)された抗菌剤の一種である。日本では第一製薬によりウイントマイロンという商品名で販売された(現在は第一三共製造販売)。 この化合物は最初に発見されたキノロン系抗菌剤であり、第一世代キノロンに分類されている。ナリジキシン酸(ナリジキシンさん)とも呼ばれる。主にグラム陰性菌に対して効果を発揮する。.

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ペプチドグリカン

ペプチドグリカン(Peptidoglycan)はペプチドと糖からなる高分子のこと。狭義にはムレイン(murein)としても知られ、真正細菌の細胞膜の外側に層を形成する細胞壁の主要物質である。構造上の重要な役割を果たし、細胞質の浸透圧に対する耐久性を与え、細胞の形態、強度を保持させる。また、増殖時の細胞分裂にも関わる。.

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ペニシリン

ペニシリン(penicillin、)とは、1928年にイギリスのアレクサンダー・フレミング博士によって発見された、世界初の抗生物質である。抗菌剤の分類上ではβ-ラクタム系抗生物質に分類される。博士はこの功績によりノーベル生理学・医学賞を受賞した。 発見後、医療用として実用化されるまでには10年以上の歳月を要したが、1942年にベンジルペニシリン(ペニシリンG、PCG)が単離されて実用化され、第二次世界大戦中に多くの負傷兵や戦傷者を感染症から救った。以降、種々の誘導体(ペニシリン系抗生物質)が開発され、医療現場に提供されてきた。 1980年代以降、日本国内においては主力抗菌剤の座をセファロスポリン系抗生物質やニューキノロンに明け渡した感があるが、ペニシリンの発見はこれらの抗菌剤が開発される礎を築いたものであり、しばしば「20世紀における偉大な発見」の中でも特筆すべき1つとして数え上げられる。.

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バクテロイデス属

バクテロイデス属(genus Bacteroides)はバクテロイデス門バクテロイデス綱バクテロイデス目バクテロイデス科の真性細菌の属である。.

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ポリン (タンパク質)

ポリン(Porin)は、βバレル構造を含む膜貫通タンパク質である。他の膜輸送タンパクとは違って、分子の受動的拡散(passive diffusion)を許すほど大きな孔(pore)を持ち、いろいろな種類の分子に特異的なイオンチャネルのような働きをする。ポリンはグラム陰性菌、ミトコンドリア、葉緑体の外膜に存在する。.

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モラクセラ

モラクセラ属 は、シュードモナス目に分類される真正細菌の属。グラム陰性球菌であり、ヒトや動物の口腔・上気道・性器の粘膜における常在菌である。 呼吸器感染症ではモラクセラ・カタラーリス が主である。成人市中肺炎の起炎菌としてはしばしば検出される。β-ラクタマーゼ産生菌がほとんどであり、治療に際しては抗生物質の選択に留意する必要がある。アモキシシリン/クラブラン酸合剤、ST合剤、経口第2世代又は第3世代セフェム系、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、フルオロキノロン系が推奨される。 は洗濯物の部屋干しの際に発生する悪臭の原因菌であることが同定された。この菌は、増殖する際に雑巾のような悪臭を発生する4-メチル-3-ヘキセン酸という物質を作る。.

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モラクセラ・カタラーリス

モラクセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)は、モラクセラ属の真正細菌の一種で、ヒトでの病原性を示すことの多い菌である。 ブランハメラ・カタラーリス(Branhamella catarrhalis)と呼ばれることもある。グラム陰性球菌である。.

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ラテン語

ラテン語(ラテンご、lingua latina リングア・ラティーナ)は、インド・ヨーロッパ語族のイタリック語派の言語の一つ。ラテン・ファリスク語群。漢字表記は拉丁語・羅甸語で、拉語・羅語と略される。.

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リポ多糖

LPSの構造。(上)O抗原、(中)コアオリゴ糖、(下)リピドA。 リポ多糖(リポたとう、Lipopolysaccharide, LPS)は、グラム陰性菌細胞壁外膜の構成成分であり、脂質及び多糖から構成される物質(糖脂質)である。LPSは内毒素(エンドトキシン、Endotoxin)であり、ヒトや動物など他の生物の細胞に作用すると、多彩な生物活性を発現する。LPSの生理作用発現は、宿主細胞の細胞膜表面に存在するToll様受容体 (Toll-like Receptor、TLR) 4 (TLR4) を介して行われる。.

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リポタンパク質

リポタンパク質(リポたんぱくしつ、Lipoprotein)は、脂質が血漿中に存在する様態で、脂質とアポタンパク質が結合したものである。 脂肪酸のような分極した分子を除き(遊離脂肪酸)、脂質を血漿中に安定に存在させるには、タンパク質(アポタンパク質と呼ぶ)と結合させる必要がある。リポタンパク質は、トリアシルグリセロール(トリグリセリド、中性脂肪)および、細胞の生命維持に不可欠なコレステロールを多く含む球状粒子である。カイロミクロン(キロミクロン)、 (VLDL)、 (IDL)、 (LDL) 、 (HDL) の各種類があり、比重が大きいほどアポリポタンパク質の割合が高く、逆に脂質の割合が低い。.

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リポタイコ酸

リポタイコ酸(Lipoteichoic acid:LTA)はグラム陽性細菌の細胞壁の主要な成分の一つである。グラム陽性細菌はその細胞に内膜(または細胞膜)と、最大で80ナノメートルの厚いペプチドグリカンの外膜を有する。リポタイコ酸はリビトールリン酸やグリセロールリン酸の長鎖から成る。長鎖の長さや配列、側鎖の分岐や数によって、種でリポタイコ酸の構造は異なる。リポタイコ酸はジアシルグリセロールと繋がり、細胞壁に固定されている 。細胞壁自己融解酵素(ムラミダーゼ)の調節因子として働き、特定の免疫応答を刺激することができる抗原性を持つ。 リポタイコ酸ポリマーの構造 リポタイコ酸はリン脂質細胞膜と結合することで非特異的に他の細胞と、あるいは特異的にCD14やToll様受容体と結合する。TLR-2との結合は中心的な転写因子であるNF-κBの発現を誘導し、アポトーシス誘導性および阻害性遺伝子の両方の発現を増加させる。この発現誘導はまたPI3キナーゼ活性化を通して分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ(mitogen-activated protein kinases:MAPK)の活性化も導く。 リポタイコ酸は全てに細菌の中で最も強固な疎水結合を示す。 リポタイコ酸は単球のPD-1レベルを増加させてIL-10の生産を誘導し、T細胞表面のCD4の増大を阻害する。.

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リピドA

pmid.

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リゾチーム

リゾチームの三次元構造 リゾチームの単結晶 リゾチーム(Lysozyme,EC 3.2.1.17)とは、真正細菌の細胞壁を構成する多糖類を加水分解する酵素である。この作用があたかも細菌を溶かしているように見えることから溶菌酵素とも呼ばれる。ヒトの場合涙や鼻汁、母乳などに含まれている。工業的には卵白から抽出したリゾチームが食品や医薬品に応用されている。この酵素は1922年にアレクサンダー・フレミング(ペニシリンの発見でノーベル医学生理学賞を受賞した著明な細菌学者、Alexander Fleming)によって発見され、溶菌をあらわすlysisと、酵素をあらわすenzymeからLysozymeと命名された。.

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レジオネラ

レジオネラ (Legionella) は、レジオネラ属に属する真正細菌の総称であり、グラム陰性の桿菌。レジオネラ肺炎(在郷軍人病)等多くのレジオネラ症を引き起こす種を含む。少なくとも46の種と、70の血清型が知られている。通性細胞内寄生性菌である。.

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ヘリコバクター・ピロリ

ヘリコバクター・ピロリ (Helicobacter pylori) とは、ヒトなどの胃に生息するらせん型のグラム陰性微好気性細菌である。単にピロリ菌(ピロリきん)と呼ばれることもある。ヘリコバクテル・ピロリと表記されることもある。1983年にオーストラリアのロビン・ウォレンとバリー・マーシャルにより発見された。 胃の内部は胃液に含まれる塩酸によって強酸性であるため、従来は細菌が生息できない環境だと考えられていた。しかし、ヘリコバクター・ピロリはウレアーゼと呼ばれる酵素を産生しており、この酵素で胃粘液中の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、生じたアンモニアで、局所的に胃酸を中和することによって胃へ定着(感染)している。この菌の発見により動物の胃に適応して生息する細菌が存在することが明らかにされた。 ヘリコバクター・ピロリの感染は、慢性胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍のみならず、胃癌や MALTリンパ腫やびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫などの発生に繋がることが報告されているほか、特発性血小板減少性紫斑病、小児の鉄欠乏性貧血、慢性蕁麻疹などの胃外性疾患の原因となることが明らかとなっている。細菌の中でヒト悪性腫瘍の原因となり得ることが明らかになっている病原体のひとつである。ピロリ菌検査で陰性でも胃炎など胃疾患が続く場合は、ヘリコバクター・ハイルマニイの感染が疑われることがある。.

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ブデロビブリオ

ブデロビブリオ属(デロビブリオ、Bdellovibrio)は、グラム陰性偏性好気性細菌の属 である。他のグラム陰性菌の内部に侵入し、細胞質を捕食することで増殖する特徴がある。 学名は、ヒルの様なビブリオ菌と言う意味を持つ。これはギリシャ語でヒル、吸盤を意味するΒδελλα(ブデッラ)と、ラテン語で振動するを意味するVibro(ウィブロー)から派生している。Bdellovibrioの直接の音写はブデッロウィブリオー、英語読みの音写はデロビブリオに近い。.

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プロテオバクテリア

プロテオバクテリア門(Proteobacteria)は真正細菌の門の一つである。大腸菌、サルモネラ、ビブリオ、ヘリコバクターなど多種多様な病原体が含まれている。また、窒素固定に関わる細菌など、自由生活性のものも多く含まれている。この分類群は、他の真性細菌の分類群と同様に基本的にはrRNA配列によって定義されている。その多様性から、ギリシャ神話で姿を変幻自在に変える神プロテウスにちなんで名付けられた。.

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デイノコックス・テルムス門

デイノコックス・テルムス門(Deinococcus-Thermus、デイノコッカス-サーマス)は、強い放射線耐性菌と好熱性細菌を含む真正細菌の小型の門である。デイノコックス門(Deinococci)とされることもある。 一般に好気、従属栄養性。最終電子受容体に酸素以外の物質を利用できる種もいるが、酵母エキスやペプトン、グルコースを主体とした培地で好気的に培養が可能な場合が多い。細胞形状は一般的な球菌又は桿菌で、しばしばコロニーはカロテノイドによる着色が見られる。 基本的にはグラム陰性であるが、一部の属は細胞壁に厚いペプチドグリカン層を持つためグラム陽性に染色される。しかしグラム陽性のものであっても細胞壁の構造自体はグラム陰性菌に類似しており、タイコ酸を欠きペプチドグリカン層の外側に外膜を持っている。 小型の門であるが特異な性質を持つこともあり、現在20種の全ゲノムが解析されている。.

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フィルミクテス門

フィルミクテス門(Firmicutes、ファーミキューテス、グラム陽性細菌門)とは、低GC含量とグラム陽性に特徴付けられる真正細菌の門である。グラム陽性低GC含量細菌とも呼ばれる。200近くの属を含み、真正細菌の中ではプロテオバクテリア門に次ぐ多様性を持つ。 腸内細菌や皮膚常在菌、病原菌あるいはヨーグルトなどの発酵食品を通じて人間にも比較的なじみの深いグループである。.

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アンピシリン

アンピシリン(Ampicillin)とは、1961年から感染症の治療に用いられているβ-ラクタム系抗生物質の1種である。アミノペニシリングループに属し、抗菌スペクトルや活性はアモキシシリンとほぼ同じである(2006) AHFS DRUG INFORMATION 2006, 2006 ed, American Society of Health-System Pharmacists.

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インフルエンザ菌

インフルエンザ菌(インフルエンザきん、Haemophilus influenzae)とは、パスツレラ科ヘモフィルス属のグラム陰性短桿菌で、主に呼吸器や中耳に感染する細菌の1種である。b型菌のことをHib(ヒブ)と呼ぶ。歴史的な理由によりインフルエンザという名称が付けられてはいるが、インフルエンザの病原体ではない。.

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エチレンジアミン四酢酸

チレンジアミン四酢酸(エチレンジアミンしさくさん、ethylenediaminetetraacetic acid)は、金属キレーション剤の1種であり、EDTA あるいはエデト酸と呼ばれることがある。示性式は (HOOCCH2)2NCH2CH2N(CH2COOH)2。通常、とくに断らない場合の EDTA はジナトリウム塩であり、日本薬局方ではエデト酸ナトリウムである。ジナトリウム塩であることを正確に記述したい場合や強調したい場合などは、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム、EDTA・2Na、などと記述される。.

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クリスタルバイオレット

リスタルバイオレット (Crystal violet) 及び、ゲンチアナバイオレット (gentian violet)は、トリフェニルメタン色素の一種である。ベーシックバイオレット3、塩化メチルロザニリン(ピオクタニン)ともいう。IUPAC名は [4‐{ビス(4‐ジメチルアミノフェニル)メチレン}‐2,5‐シクロヘキサジエン‐1‐イリデン]ジメチルアンモニウムクロリド。 クリスタルバイオレットはpH指示薬や染色液としてよく用いられる。また殺菌消毒効果もあるため微生物培養検査における発育阻止剤や、褥瘡の治療 にも用いられる事がある。 その他内視鏡検査検査時にポリープなどの病変部を確認しやすくするための色素散布の色素としても用いられる事がある。 蟯虫の治療薬して用いられていた。.

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クレブシエラ・ニューモニエ

クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)とは、グラム陰性の桿菌で、日本では肺炎桿菌とも呼ばれる。口腔や腸管における常在菌であるが、しばしば呼吸器感染症、尿路感染症などを引き起こす。弱毒菌であるが、菌交代現象を起こし、感染症を引き起こし問題となる。 学名は属名がドイツの細菌学者Edwin Klebsへの献名で、種形容語がギリシア語で肺炎を意味するΠνευμονία(Pneumonia)に由来する。ラテン語風にクレブシエラ・プネウモニアエとも呼ぶ。 クレブシエラ属の基準種に指定されている。 大葉性肺炎の病態を取ることが多く、また胸部X線写真上では緊満性病変による葉間胸膜圧迫像(bulging sign)を形成することがある。治療には、第二・三世代セフェム系抗生物質やニューキノロン系抗菌剤が用いられる。 Category:プロテオバクテリア門 Category:細菌学.

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クロラムフェニコール

ラムフェニコール (Chloramphenicol) は、バクテリア Streptomyces venezuelae 由来の抗生物質であり、現在は化学合成によって作られている。化合物名は 2,2-ジクロロ-N-[(1R,2R)-2-ヒドロキシ-1-ヒドロキシメチル-2-(4-ニトロフェニル)エチル]アセトアミドである。製品名はクロロマイセチン錠・軟膏(第一三共製造販売)である。 類似化合物にフロルフェニコールがあるが、こちらは動物のみでヒトには用いられていない。.

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クロロフレクサス門

フレクサス門(Chloroflexi、クロロフレクスス門)は真正細菌の門である。カール・ウーズが光合成性の緑色非硫黄細菌を含む系統群として定義したのが始まりだが、光合成細菌は1目のみであり、非光合成の好熱菌や放線菌様の細菌も含んでいる。形態や特徴で定義するのは困難であるため、16S rRNA系統解析などに基づいて定義されている。綱の数としては6を含み、プロテオバクテリア門やフィルミクテス門など大型の門と並ぶ。 タイプであるChloroflexusは、Χλωρός(クローロス/希: 緑色) + flexus(フレクスス/羅: 曲がった)を語源とする。ラテン語読みでクロロフレクスス門とも呼ばれる。.

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グラム陽性菌

ラム陽性菌(グラムようせいきん、)とは、グラム染色により紺青色あるいは紫色に染色される細菌の総称。これに対して赤色あるいは桃色を呈すものをグラム陰性菌と呼ぶ。大まかにいえば、フィルミクテス門と放線菌門がグラム陽性菌に属している。 かつてグラム陽性の真正細菌は、フィルミクテス門Firmicutesに一括してまとめられた時期がある。命名はグラム陽性菌の厚い細胞壁にちなんでおり、ラテン語のFirmisフィルミス(強固な)とcutisクティス(皮膚)の合成語であった。ここには、現在のフィルミクテス門に含まれる低GCグラム陽性細菌の他に、現在は別の門として扱われる放線菌(高GCグラム陽性細菌)やデイノコックスなども含まれていた。.

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グラム染色

ラム染色(グラムせんしょく、英:Gram staining)とは、主として細菌類を色素によって染色する方法の一つで、細菌を分類する基準の一つ。デンマークの学者ハンス・グラムによって発明された。.

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シュードモナス属

ュードモナス属(-ぞく、Pseudomonas)とは、プロテオバクテリア門ガンマプロテオバクテリア綱シュードモナス科Pseudomonadaceaeに属する、グラム陰性好気性桿菌の属である。本来のラテン語読みであるプセウドモナスと呼ばれることもある(シュードモナスは英語発音に近い)。シュードモナス属である菌株をシュードモナス属菌pseudomonadという。現在、218の種と18の亜種が知られている。.

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ストレプトマイシン

トレプトマイシン(Streptomycin)は抗生物質のひとつである。最初に発見されたアミノグリコシド類であり、結核の治療に用いられた最初の抗生物質である。略してストマイともいう。放線菌の一種 Streptomyces griseus に由来する。 真正細菌(バクテリア)型リボソームのみに選択的で、それ以外の生物、例えば古細菌には効果がない。古細菌に近い祖先をもつと考えられる真核生物本体のリボソームも阻害を受けず、真正細菌のみを選択的に殺すことができる。ただし、ミトコンドリアリボソームは進化的に真正細菌に起源があり、ある程度影響を受ける。これが副作用の原因の一つになると考えられている。 なお、ストレプトマイシンは消化管からの吸収がよくないため経口では投与できず、筋肉注射を行わなければならない。 現在では、硫酸塩および誘導体のジヒドロストレプトマイシンが農薬の一種である殺菌剤として発売されている。.

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スピロヘータ

ピロヘータ(またはスピロケータ、spirochaetaまたはspirochete, spirochetis)とは、らせん状の形態をしたグラム陰性の真正細菌の一グループである。学名の由来は「コイル状の髪」を意味するギリシア語σπειροχαίτηをラテン語に音写したもので、古典ラテン語の発音では「スピーロカエタ」である。 他の典型的な細菌とは異なり、菌体の最外側にエンベロープと呼ばれる被膜構造を持ち、それが細胞体と鞭毛を覆っている。細胞壁が薄くて比較的柔軟であり、鞭毛の働きによって、菌体をくねらせたりコルク抜きのように回転しながら活発に運動する。 自然環境のいたるところに見られる常在菌の一種でもある。一部のスピロヘータはヒトに対して病原性を持つものがあり、梅毒、回帰熱、ライム病などの病原体がこれに該当する。またシロアリや木材食性のゴキブリの消化管に生息するスピロヘータは、腸内細菌として宿主が摂った難分解性の食物から栄養素を摂取したり、エネルギーを産生する役割にかかわっている可能性が指摘されている。.

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セラチア属

ラチア属(Serratia Bizio)はグラム陰性の非芽胞形成通性嫌気性の桿菌で真正細菌の一属。名称はイタリアの科学者セラフィノ・セラティに因む。 土壌、水中、動植物中にみられる。ブタンジオール発酵を行い、フォーゲス・プロスカウエル(VP)テスト陽性である。オルニチンデカルボキシラーゼを持ち、ソルビトールを代謝できるが乳糖は利用できない。体温付近で最も増殖し、GC比は52から60。鞭毛を持ち運動性がある。エンテロバクター属、クラブシェラ属に遺伝的に近い。プロディジオシンと呼ばれる赤い色素を生産する特長を持つ。薬剤耐性を持つ株があり弱い毒性を持つ。院内感染の原因菌の一つ。.

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タイコ酸

タイコ酸(タイコさん、Teichoic acid)は、ホスホジエステル結合を介して連なった、グリセロールリン酸またはリビトールリン酸からなるポリマーである。「タイコ(τειχος、teichos)」とは、ギリシア語で「壁」という意味の言葉である ブドウ球菌、レンサ球菌、バシラス属、クロストリジウム属、コリネバクテリウム属、リステリアなどのグラム陽性細菌の細胞膜のペプチドグリカン表面層を形成している。タイコ酸はグラム陰性細菌には見られない。また、細胞膜脂質上のN-アセチルムラミン酸やD-アラニンと結合している。タイコ酸と脂質の化合物はリポタイコ酸と呼ばれる。 タイコ酸は負の電荷を帯び、グラム陽性細菌の細胞膜の電荷を負に保っている。 細胞構造の維持や抗原としての機能を持っている可能性もある。 また、N-アセチルグルコサミンとN-アセチルムラミン酸の間の β(1-4)結合の自己消化を制限することにより、細胞成長の制御の役割も担っている。 Category:リン酸エステル Category:オキソ酸 Category:生体物質 Category:細胞生物学 Category:有機酸.

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サルモネラ

ルモネラ とは、グラム陰性 通性嫌気性桿菌の腸内細菌科の一属(サルモネラ属)に属する細菌のこと。主にヒトや動物の消化管に生息する腸内細菌の一種であり、その一部はヒトや動物に感染して病原性を示す。ヒトに対して病原性を持つサルモネラ属の細菌は、三類感染症に指定されている腸チフスやパラチフスを起こすもの(チフス菌 とパラチフス菌 )と、感染型食中毒を起こすもの(食中毒性サルモネラ:ネズミチフス菌 や腸炎菌 など)とに大別される。食品衛生の分野では、後者にあたる食中毒の原因となるサルモネラを特にサルモネラ属菌と呼ぶが、一般には、これらを指して狭義にサルモネラあるいはサルモネラ菌と呼ぶこともある。細胞内寄生性細菌であり、チフス菌やパラチフス菌は主にマクロファージに感染して菌血症を、それ以外の食中毒性サルモネラは腸管上皮細胞に感染して胃腸炎を起こす性質を持ち、この細胞内感染がサルモネラの病原性に関与している。 という属名は、1885年にアメリカでサルモネラ属の基準株であるブタコレラ菌 を発見した細菌学者、にちなんで名付けられた。ただし、サルモネラ属に属する細菌の分離はそれ以前から行われており、ヒトに対する病原性サルモネラとして最初に分離されたのはチフス菌 である。チフス菌は1880年にカール・エーベルトにより命名され、1884年にゲオルク・ガフキーがその純培養に成功した。.

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サフラニン

フラニン(Safranin)またはサフラニンO、ベーシックレッド2は組織学、細胞生物学で用いられる染料である。細胞核を赤く染める性質を持ち、グラム染色などで対比染色に利用される。また、軟骨、ムチン、肥満細胞顆粒も染色する。 右図の化合物はジメチルサフラニンとも呼ばれるが、下の環のオルト位にメチル基が付加したトリメチルサフラニンも存在する。どちらの化合物もほぼ同じ性質を持ち、特に区別されずに、混合されて使われている。 分析化学では酸化還元指示薬としても使われる。.

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サイトカイン

イトカイン(cytokine) は、細胞シグナリングにおいて重要な小さい蛋白質(およそ5 - 20 kDa)であり、広範かつ緩やかな分類概念である。細胞からのサイトカイン分泌は周囲の細胞の行動に影響する。サイトカインはオートクリン、パラクリン、および内分泌のシグナリングに免疫調節因子として関与するといえる。サイトカインのホルモンとの明確な違いについては現在研究途上にある。サイトカインにはケモカイン、インターフェロン、インターロイキン、リンホカイン、および腫瘍壊死因子が含まれる一方、例えばエリスロポエチンのように多少の用語上の重複があるものの、一般的にはホルモンと成長因子は含まれない。サイトカインは多様な細胞により産生される。それにはマクロファージ、Bリンパ球、Tリンパ球、肥満細胞といった免疫細胞のほかに内皮細胞、線維芽細胞、各種の間葉系細胞をも含む。したがい、ある1つのサイトカインが多種類の細胞により産生されることがありうる。Horst Ibelgaufts.

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内毒素

内毒素(ないどくそ)とは、グラム陰性菌の細胞壁の成分であり積極的には分泌されない毒素を指す。英語名をそのまま用い、エンドトキシン (endotoxin) とも呼ぶ。.

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免疫系

免疫系(めんえきけい、immune system)とは、生体内で病原体などの非自己物質やがん細胞などの異常な細胞を認識して殺滅することにより、生体を病気から保護する多数の機構が集積した機構である。精密かつダイナミックな情報伝達を用いて、細胞、組織、器官が複雑に連係している。この機構はウイルスから寄生虫まで広い範囲の病原体を感知し、作用が正しく行われるために、生体自身の健常細胞や組織と区別しなければならない。 この困難な課題を克服して生き延びるために、病原体を認識して中和する機構が一つならず進化した。細菌のような簡単な単細胞生物でもウイルス感染を防御する酵素系をもっている。その他の基本的な免疫機構は古代の真核生物において進化し、植物、魚類、ハ虫類、昆虫に残存している。これらの機構はディフェンシンと呼ばれる抗微生物ペプチドが関与する機構であり、貪食機構であり、 補体系である。ヒトのような脊椎動物はもっと複雑な防御機構を進化させた。脊椎動物の免疫系は多数のタイプのタンパク質、細胞、器官、組織からなり、それらは互いに入り組んだダイナミックなネットワークで相互作用している。このようないっそう複雑な免疫応答の中で、ヒトの免疫系は特定の病原体に対してより効果的に認識できるよう長い間に適応してきた。この適応プロセスは適応免疫あるいは獲得免疫(あるいは後天性免疫)と呼ばれ、免疫記憶を作り出す。特定の病原体への初回応答から作られた免疫記憶は、同じ特定の病原体への2回目の遭遇に対し増強された応答をもたらす。獲得免疫のこのプロセスがワクチン接種の基礎である。 免疫系が異常を起こすと病気になる場合がある。免疫系の活動性が正常より低いと、免疫不全病が起こり感染の繰り返しや生命を脅かす感染が起こされる。免疫不全病は、重症複合免疫不全症のような遺伝病の結果であったり、レトロウイルスの感染によって起こされる後天性免疫不全症候群 (AIDS) や医薬品が原因であったりする。反対に自己免疫病は、正常組織に対しあたかも外来生物に対するように攻撃を加える、免疫系の活性亢進からもたらされる。ありふれた自己免疫病として、関節リウマチ、I型糖尿病、紅斑性狼瘡がある。免疫学は免疫系のあらゆる領域の研究をカバーし、ヒトの健康や病気に深く関係している。この分野での研究をさらに推し進めることは健康増進および病気の治療にも期待できる。.

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球菌

球菌の顕微鏡像(黄色ブドウ球菌) 球菌(きゅうきん)とは、個々の細胞の形状が球形を示す原核生物(真正細菌および古細菌)のこと。桿菌、らせん菌と併せて、原核生物を形態によって分類するときに用いられる用語である。 ラテン語の「coccus(複数形はcocci)」は「(穀物などの)粒」あるいは「木の実」を表すギリシャ語「κόκκος」に由来している。.

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細胞壁

細胞壁(さいぼうへき)は、植物や菌類、細菌類の細胞にみられる構造。動物細胞には存在しない。細胞膜の外側に位置するために細胞外マトリクスの1つである。 細胞壁を形成する物質は、植物ではセルロースで、これはグルコース(ブドウ糖)がいくつもつながって出来ている糖鎖である。他にも、リグニンやペクチンのようなものもある。細胞壁は、二重構造(一次壁・二次壁)になっていて、たえず成長を繰り返している。細胞壁の主な役割は、防御(細胞膜から内側を守る)、改築・補強、物質補給、細胞間連絡、影響感知細胞である。また、細胞壁の分子間は微細ではない為、水・ナトリウムイオン・カリウムイオンなどを容易に通す。通常、植物細胞は緑色をしているが、木などは茶色をしている。これは、細胞壁がリグニンによって木化したためで、通常の細胞壁よりも硬い。.

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緑膿菌

緑膿菌(りょくのうきん、学名、Pseudomonas aeruginosa)とは、真正細菌に分類される、グラム陰性で好気性の桿菌の1種であり、地球上の環境中に広く分布している代表的な常在菌の1つでもある。ヒトに対しても病原性を持つものの、仮に健常者に感染しても発病させることはほとんど無い。対して、免疫力の低下した者に感染すると、日和見感染症の1つとして数えられる緑膿菌感染症の原因となる。 元々、緑膿菌は消毒薬や抗菌薬に対する抵抗性が高い上に、ヒトが抗菌薬を使用したことによって薬剤に対して耐性を獲得したものも多いため、緑膿菌感染症を発症すると治療が困難である。このために、日和見感染症や院内感染の原因菌として、緑膿菌は医学上重要視されている。.

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緑色硫黄細菌

緑色硫黄細菌(りょくしょくいおうさいきん)は緑褐色を呈し酸素非発生型光合成を行う光合成細菌の一群で、電子供与体として硫化水素などの硫黄を利用するものである。分類学上はクロロビウム科(Chlorobiaceae)をあてるが、16S_rRNA系統解析に基づく原核生物の分類によれば、緑色硫黄細菌とイグナウィバクテリウム綱(Ignavibacteria)で、クロロビウム門(Chlorobi)を構成する。.

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真正細菌

真正細菌(しんせいさいきん、bacterium、複数形 bacteria バクテリア)あるいは単に細菌(さいきん)とは、分類学上のドメインの一つ、あるいはそこに含まれる生物のことである。sn-グリセロール3-リン酸の脂肪酸エステルより構成される細胞膜を持つ原核生物と定義される。古細菌ドメイン、真核生物ドメインとともに、全生物界を三分する。 真核生物と比較した場合、構造は非常に単純である。しかしながら、はるかに多様な代謝系や栄養要求性を示し、生息環境も生物圏と考えられる全ての環境に広がっている。その生物量は膨大である。腸内細菌や発酵細菌、あるいは病原細菌として人との関わりも深い。語源はギリシャ語の「小さな杖」(βακτήριον)に由来している。.

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炎症

症(えんしょう、Inflammation)とは、生体の恒常性を構成する解剖生理学的反応の一つであり、非特異的防御機構の一員である。炎症は組織損傷などの異常が生体に生じた際、当該組織と生体全体の相互応答により生じる。.

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鞭毛

鞭毛(べんもう、英:flagellum)は毛状の細胞小器官で、遊泳に必要な推進力を生み出す事が主な役目である。構造的に真核生物鞭毛と真正細菌鞭毛、古細菌鞭毛とに分けられる。.

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菌血症

感染症と全身性炎症反応症候群(SIRS)と敗血症の関係 菌血症(きんけつしょう、英: bacteremiaあるいはbacteraemia)とは、本来無菌であるはずの血液中に細菌が認められる状態を指し、通常血液培養によって証明される。敗血症と混同されることが多いが、敗血症は「感染を原因として全身性に炎症が起きている状態」と定義される。一方菌血症は「細菌が血液中に存在すること」を指し、両者はオーバーラップする概念だが別概念である。.

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髄膜炎

膜炎(ずいまくえん)とは、髄膜(脳および脊髄を覆う保護膜)に炎症が生じた状態である。脳膜炎、脳脊髄膜炎ともいう。炎症はウイルスや細菌をはじめとする微生物感染に起因し、薬品が原因となることもある。髄膜炎は炎症部位と脳や脊髄との近接度合いによっては生命の危険があるため、救急疾患に分類される。.

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髄膜炎菌

膜炎菌(ずいまくえんきん、Neisseria meningitidis)とは、主に髄膜炎を生じる細菌。.

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藍藻

藍藻(らんそう、blue-green algae)は、藍色細菌(らんしょくさいきん、cyanobacteria)の旧名である。藍色細菌は、シアノバクテリア、ラン色細菌とも呼ばれる細菌の1群であり、光合成によって酸素を生み出す酸素発生型光合成細菌である。単細胞で浮遊するもの、少数細胞の集団を作るもの、糸状に細胞が並んだ構造を持つものなどがある。また、ネンジュモなどの一部のものは寒天質に包まれて肉眼的な集団を形成する。.

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肺炎

肺炎(はいえん、Pneumonia)とは、肺の炎症性疾患の総称である。 ある種の肺炎はワクチンによって予防可能である。他の方法には、手洗い、禁煙などがある。治療法はその原因によって異なり、細菌性のものであれば抗生物質が用いられる。重症の場合は一般的に入院となる。酸素レベルが低い場合は酸素吸入を行う。 肺炎は世界で年間4.5億人(人口の7%)が発症しており、うち400万人が死亡している。肺炎は19世紀にはウイリアム・オスラーに「男性死因の代表格」として描かれていたが、20世紀には抗生物質とワクチンの普及により生存率は改善された。しかしながら途上国では、現在も主要な死因の一つとされ、高齢者と若年者において代表的な慢性疾患である。しばしば肺炎は、死に近づいている者の象徴として描かれており「老人の友」と呼ばれている。.

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脂質

代表的な脂質であるトリアシルグリセロールの構造。脂肪酸とグリセリンがエステル結合した構造をもつ。 脂質(ししつ、lipid, lipide)は、生物から単離される水に溶けない物質を総称したものである。特定の化学的、構造的性質ではなく、溶解度によって定義される。 ただし、この定義では現在では数多くの例外が存在し、十分な条件とは言えない。現在の生化学的定義では「長鎖脂肪酸あるいは炭化水素鎖を持つ生物体内に存在あるいは生物由来の分子」となる。.

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酢酸菌

酢酸菌(さくさんきん)とは、エタノールを酸化発酵して酢酸を生産するグラム陰性の好気性細菌の総称である。その名の通り酢酸を産生し、耐酸性を有する。pH 5.0 以下でも問題なく増殖するが、好適な範囲は5.4から6.3である。酢酸菌の代表例として食酢を醸造する際に用いられる アセトバクター属 Acetobacter aceti や グルコノバクター属 Gluconacetobacter が存在する惠美須屋 廣昭、 日本乳酸菌学会誌 Vol.26 (2015) No.2 p.118-123, 。.

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腸内細菌科

腸内細菌科(ちょうないさいきんか、エンテロバクター科)とは、真正細菌の分類上の一グループ。グラム陰性の桿菌であり、通性嫌気性でブドウ糖を発酵して酸とガスを産生する。しばしば腸内細菌(動物の腸内に生育する細菌群)と混同されるが両者は別物である。腸内細菌科に属する細菌には、大腸菌や赤痢菌、サルモネラなど、ヒトや動物の腸内に生息したり(=腸内細菌の一種である)、腸管感染症の原因になるものが多いが、ペスト菌のように消化管ではなくリンパ節や肺に感染するものも含まれている。ヒトの腸内細菌のうち腸内細菌科は1%未満である。.

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色素

色素(しきそ、coloring matter, pigment)は、可視光の吸収あるいは放出により物体に色を与える物質の総称。 色刺激が全て可視光の吸収あるいは放出によるものとは限らず、光の干渉による構造色や真珠状光沢など、可視光の吸収あるいは放出とは異なる発色原理に依存する染料や顔料も存在する。染料や顔料の多くは色素である。応用分野では色素は染料及び顔料と峻別されず相互に換言できる場合がある。色素となる物質は無機化合物と有機化合物の双方に存在する。.

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O抗原

O抗原(オーこうげん、O antigen)とは、真正細菌におけるH抗原(鞭毛抗原)以外の細胞壁の抗原であり、構造的には細胞壁のリポ多糖のことを指す。菌体抗原(きんたいこうげん、somatic antigen)とも呼ばれる。O抗原は耐熱性であり、エタノールや1N HCl処理で不活化しない。O抗原はH抗原、K抗原、F抗原とともに血清群や血清型の分類に利用される。.

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S層

S層()とは、一般に真正細菌や古細菌に認められる細胞外皮(cell envelope)の一部位。S層はタンパク質あるいは糖タンパク質から構成される単分子層である。S層の二次元構造は自己組織化を経て形成され、細胞表面を囲む。S層のタンパク質は細胞のタンパク質量の10-15%を占める 。 S層のタンパク質はほとんど保存されておらず、種差が大きい。S層の厚さは種により5-25nmの厚さであり、直径2-8nmの均一な微細孔がある 。S層は斜交格子(p1, p2)、正方格子(p4)もしくは六方格子(p3, p6)の格子対称性を示す。格子対称性により、S層はそれぞれ1個(P1)、2個(P2)、3個(P3)、4個(P4)もしくは6個(P6)の同一サブユニットタンパク質を形成する。それらのサブユニットの中心間の距離(または格子定数)は2.5ナノメートルから35ナノメートルの間である。.

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抗生物質

抗生物質(こうせいぶっしつ、antibiotics)とは「微生物が産生し、ほかの微生物の発育を阻害する物質」と定義される。広義には、「微生物が産生」したものを化学修飾したり人工的に合成された抗菌剤、腫瘍細胞のような「ほかの微生物」以外の細胞の増殖や機能を阻害する物質を含めることもある生化学辞典第2版、p.471【抗生物質】。通俗的に抗ウイルス薬と混同されることもあるが誤りである。 アレクサンダー・フレミングが1928年にアオカビから見付けたペニシリンが世界初の抗生物質である。ペニシリンの発見から実用化までの間には10年もの歳月を要したものの、いったん実用化されたのちはストレプトマイシンなどの抗生物質を用いた抗菌薬が次々と開発され、人類の医療に革命をもたらした。ペニシリンの開発は20世紀でもっとも偉大な発見のひとつで「奇跡の薬」と呼ばれることがあるのも、このことによる。 1990年頃には、天然由来の抗生物質は5,000〜6,000種類があると言われ、約70種類(微量成分を含めると約100種類)が実用に使われている。この他にも半合成抗生物質も80種が利用されている。 しかし乱用が指摘されており、抗生物質処方の50%以上は不適切であるとOECDは報告している。WHOやCDCはガイドラインを作成し、適切な利用を呼び掛けている。厚生労働省も2017年ガイドライン第1版を公開した。薬剤耐性菌を生む問題があり、感染症でもないのに使用することは戒められる。.

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桿菌

桿菌(かんきん、杆菌)とは、個々の細胞の形状が細長い棒状または円筒状を示す原核生物((真正)細菌および古細菌)のこと。球菌、らせん菌と併せて、微生物を形態によって分類するときに用いられる慣用的な分類群である。.

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洗剤

洗剤(せんざい、Reinigungsmittel、Detergent)は、衣類(Waschmittel、Laundry detergent)や食器(Geschirrspülmittel、Dishwashing liquid)、人体や機械などの洗浄を目的とした、界面活性剤を主成分とする製品である。.

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淋菌

淋菌(りんきん、Neisseria gonorrhoeae)はナイセリア属のグラム陰性双球菌である。ナイセリア属の菌は全部で11種類あり、その内病原性のものは、この淋菌と髄膜炎菌のみである。淋菌は淋病、角結膜炎、咽頭炎などの原因となる。 その他の9種類のナイセリア菌は全て口腔内に存在する常在菌(日本人の5〜10%に常在)である。粘膜から離れると数時間で感染性を失う国立感染症研究所 感染症情報センター。日光、乾燥や温度の変化、消毒剤で簡単に死滅するので、分離培養が必要な場合には検体の取り扱いに注意を要する。 1879年、アルベルト・ナイサーが発見してゴノコックス(Gonococcus)と命名したが、1885年にヴィルヘルム・ツォプフにより、ナイサーにちなみ命名された。.

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放線菌

放線菌(ほうせんきん、羅・英: Actinomycetes)は一般に、グラム陽性の真正細菌のうち、細胞が菌糸を形成して細長く増殖する形態的特徴を示すものを指していた。元来、菌糸が放射状に伸びるためこの名があるが、現在の放線菌の定義は16S rRNA遺伝子の塩基配列による分子系統学に基づいているため、桿菌や球菌も放線菌に含められるようになり、もはやこのグループを菌糸形成という形態で特徴づけることは困難である。 学名のActinobacteria(放線菌門)は、ギリシア語で光線、放射を意味するακτίς(アクティース)とバクテリアを合成したもの。また、放線菌類を意味する一般名詞Actinomyceteは、ακτίςに、菌類を意味する接尾語-mycetes(ミュケーテース、語源はギリシア語で菌を意味するμύκες(ミュケース))を合わせたものである。 ''Streptomyces''属など典型的な放線菌では空気中に気菌糸を伸ばし胞子を形成するので、肉眼的には糸状菌のように見える。多くは絶対好気性で土壌中に棲息するが、土壌以外にも様々な自然環境や動植物の病原菌としても棲息している。また病原放線菌として知られる''Actinomyces''属とその関連菌群などのように嫌気性を示す放線菌も一部存在する。放線菌のDNAはそのGC含量が高く(多くは70%前後)、それがこの菌群の大きな特徴である。 分類学的には下記に示す多くの属が放線菌綱に分類されるが、マイクロコッカス目(Order Micrococcales)の各属のように菌糸形態を示さないものは便宜的に放線菌として扱われないこともある。.

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性感染症

性感染症(せいかんせんしょう、性行為感染症、性病、sexually transmitted infections: STI, sexually transmitted diseases: STD, venereal diseases: VD)とは、膣性交、肛門性交、口腔性交を含む性行為によって感染する感染症である -->。ほとんどの性感染症は感染初期に症状を示さない。そのため他の人へ感染させやすい。。症状と徴候として膣やペニスの分泌物、性器やその周辺に生じる潰瘍、下腹部痛などが含まれる。 -->妊娠や出産に伴う感染では新生児の予後不良となりうる。 -->また、不妊の原因となることもある。 性感染症の原因となる細菌、ウイルス、寄生虫は30種以上にのぼる。細菌性にはクラミジア感染症、淋病、梅毒などがある。 -->ウイルス性には性器ヘルペス、HIV/AIDS、尖圭コンジローマなどがある。 -->寄生虫にはトリコモナス症などがある。 -->性感染症は通常は性交によって伝播するが、汚染した血液や臓器との接触、授乳、出産など性交以外の接触によって伝播することもある。診断検査は先進国では利用しやすいが、発展途上国においてはその限りでない。 性感染症の最も効果的な予防法は性交をしないことである。予防接種によってある種の性感染症のリスクを低減する事も可能であり、B型肝炎、一部の型のHPVがこれにあたる。コンドームの使用、不特定多数の相手と性交をしないといったセーフセックスの実施も感染のリスクを低下させる。男性の割礼はある種の性感染症の予防に効果的である。ほとんどの性感染症は寛解可能あるいは完治可能である。一般的な性感染症の中では梅毒、淋病、クラミジア感染症、トリコモナス症が完治可能だが、ヘルペス、B型肝炎、HIV/AIDS、HPVは寛解可能である一方完治はできない。淋菌などの一部の病原体はある種の抗生物質に耐性を獲得しつつある。 2008年には5億人の人々が梅毒、淋病、クラミジア、トリコモナスのいずれかに感染したと推定された。さらに少なくとも5.3億人が性器ヘルペスに、2.9億人の女性がヒトパピローマウイルスに感染している。HIVを除いても性感染症は2013年の一年間で14万2千人の死を引き起こした。アメリカ合衆国では2010年に1900万人が新たに性感染症に感染している。歴史的な記述は少なくとも紀元前1550年頃のエーベルス・パピルスや旧約聖書までさかのぼる。性感染症にはしばしば恥や汚名を伴う。英語では症状を示さない感染者を含む、sexually transmitted infection の語が、sexually transmitted disease や venereal disease よりも好まれて用いられる。.

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