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クリプタンド

索引 クリプタンド

リプタンド (cryptand) は2つ以上の環からなるかご状の多座配位子の総称で、さまざまなカチオンに対して選択的な配位能力を持つさまざまなクリプタンドが知られている。1987年のノーベル化学賞は、クリプタンドとクラウンエーテルを発見・開発し、超分子化学の発展の礎を築いたドナルド・クラム、ジャン=マリー・レーン、チャールズ・ペダーセンの3者に与えられた。「クリプタンド」の名は、取り込まれたゲスト分子を墓 (crypt) に埋葬された遺骸になぞらえて付けられた。クリプタンドはクラウンエーテルの設計概念を三次元構造へと展開したもので、より高い選択性と包接能力を持つ。生成する錯体は脂溶性を示す。.

13 関係: 地下聖堂ノーベル化学賞チャールズ・ペダーセンドナルド・クラムアルカリドクラウンエーテルクラスター (物質科学)ジャン=マリー・レーン相間移動触媒超分子配位子電子化物IUPAC命名法

地下聖堂

地下聖堂(ちかせいどう、crypt)は教会堂や城の床下に作られる、石造りの部屋あるいは貯蔵室である。Crypt という名称はラテン語の crypta、ギリシャ語の kryptē に由来する。礼拝堂や納骨所として利用されるのが普通で、聖人や高位の聖職者など、高貴な人物の石棺・棺・遺物などが納められている。場合によっては、通常の聖堂と同様の用途・形態をとる聖堂が、地下に位置しているだけの事から「地下聖堂」と呼ばれる事がある。.

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ノーベル化学賞

ノーベル化学賞(ノーベルかがくしょう、Nobelpriset i kemi)はノーベル賞の一部門。アルフレッド・ノーベルの遺言によって創設された6部門のうちの一つ。化学の分野において重要な発見あるいは改良を成し遂げた人物に授与される。 ノーベル化学賞のメダルは、表面にはアルフレッド・ノーベルの横顔(各賞共通)、裏面には宝箱を持ち雲の中から現れた自然の女神のベールを科学の神が持ち上げて素顔を眺めている姿(物理学賞と共通)がデザインされている。.

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チャールズ・ペダーセン

チャールズ・ジョン・ペダーセン(Charles John Pedersen、1904年10月3日 - 1989年10月26日)は、アメリカ合衆国の化学者。父はノルウェー人のブレーデ・ペーデシェン(Brede Pedersen)で、母は朝鮮で豆や蚕の貿易に携わっていた福岡県出身の日本人一家の娘・安井タキノ。自身も日本名として良男(よしお)という名を持っていた。.

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ドナルド・クラム

ドナルド・ジェームズ・クラム(Donald James Cram, 1919年4月22日 – 2001年6月17日)は、アメリカ合衆国の化学者で、「自然分子の機能を模倣することのできる三次元分子の合成」の業績により1987年度のノーベル化学賞を受賞した。 クラムはバーモント州のチェスターで生まれ、カリフォルニア州のパームデザートで没した。.

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アルカリド

アルカリド (alkalide) はアルカリ金属のアニオンを含む化合物の総称である。長い間、塩に含まれるアルカリ金属は全てカチオンとしてのみ存在すると考えられていたので、アルカリドのような化学種は理論的に興味深い。アルカリ土類金属であるバリウムのカチオンを含むアルカリド化合物も合成されている。.

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クラウンエーテル

ラウンエーテル (crown ether) は一般構造式 (-CH2-CH2-O-)n で表される大環状のエーテルである。デュポン社のチャールズ・ペダーセンが発見した。ペダーセンはその功績により、1987年にノーベル化学賞を受けている。 一般にはx-クラウン-y-エーテル(「エーテル」は略することが多い)と命名される。xは環を構成する原子の全数、yは酸素原子の数である。環の内側に酸素原子の非共有電子対があるため、金属カチオンを取り込みやすい。 環の大きさによってとりこむ金属カチオンの大きさが違い、また様々な修飾をすることによっても選択性を変化させられる。OがSやNHなどに置き換わったチアクラウンエーテル、アザクラウンエーテルも合成されている(セレンを含むものも報告されている)。こうした研究は後に超分子化学の概念の礎となった。.

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クラスター (物質科学)

ラスター (cluster) は集合体や塊を指す英語であるが、物質科学においては同種の原子あるいは分子が相互作用によって数個~数十個、もしくはそれ以上の数が結合した物体を指す。 それぞれの原子や分子同士を結びつける相互作用は、ファンデルワールス力や静電的相互作用、水素結合、金属結合、共有結合などが挙げられている。 クラスターのうち、電荷を帯びたものをクラスターイオンと呼ぶ。 代表的なクラスターとして、炭素原子60個が結合してサッカーボール状の構造を持つC60フラーレンがある。C60フラーレンは共有結合クラスターに分類される。 これらは、いわゆるバルクとも孤立した原子・分子とも違う状態であり(少数多体系・有限多体系と呼ばれる)、バルク-孤立原子・分子の間の新しい物質相であると考えられている。クラスターは、そのサイズに依存した特異的性質を示し、新規磁性・触媒材料など、応用面でも注目されている。.

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ジャン=マリー・レーン

ャン=マリー・レーン(Jean-Marie Lehn, 1939年9月30日 - )はフランスのアルザス地方、バ=ラン県ロスハイム出身の有機化学者、超分子化学者。 ストラスブール大学卒業、同大学教授。クリプタンドの発見など、超分子化学に大きな業績を残したかどで1987年のノーベル化学賞を受賞した。 著書に "supramolecular chemistry(超分子化学)" などがある。.

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相間移動触媒

間移動触媒 (そうかんいどうしょくばい、Phase Transfer Catalyst、略称 PTC) は、水に不溶の有機化合物と有機溶媒に不溶の試薬を反応させるために使用される少量の試薬のことである。 水にも有機溶媒にも可溶な長鎖アルキルアンモニウムカチオンを持つ塩(テトラブチルアンモニウム塩、トリオクチルメチルアンモニウム塩、ベンジルジメチルオクタデシルアンモニウム塩など)、あるいはクラウンエーテルなどが使用される。 また、アルカロイドなどから誘導したキラルなアンモニウム塩を相間移動触媒とすることにより、不斉合成を行うことも検討されている。.

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超分子

超分子(ちょうぶんし、英語:supramolecule)とは、複数の分子が共有結合以外の結合、水素結合、疎水性相互作用などにより秩序だって集合した分子のことを指す。同種の原子あるいは分子が相互作用によって数個~数十個、もしくはそれ以上の数が結合した物質・物体を特にクラスター (cluster) と呼ぶが、フラーレンなどは共有結合クラスターであるため超分子には含めない。すなわち、超分子は共有結合のような強固な構造は持たないが安定した構造物質で、他の物質と穏やかに作用しあう機能性分子である。このような機能を持つ物質分子としては酵素が知られるが、酵素は生体内という限定された環境でのみ活性化し使用には制約が多いことから、超分子を利用してより広範な応用が期待できる人工酵素の開発も行われている。 超分子を扱う有機化学の一分野を超分子化学という。.

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配位子

配位子(はいいし、リガンド、ligand)とは、金属に配位する化合物をいう。.

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電子化物

電子化物の空隙とチャネル 電子化物(でんしかぶつ、electride)は、アニオンとして電子を含むイオン性化合物である。詳しく研究された最初の電子化物は、アルカリ金属の液体アンモニア溶液であった。金属ナトリウムが液体アンモニアに溶解すると、+ と溶媒和電子からなる青色の金属色溶液となる。バーチ還元で示されるように、このような溶液は強力な還元剤である。この青い溶液を蒸発させるとナトリウム鏡が得られる。電子がアンモニアを還元するにつれて、溶液はゆっくりと色を失う。 +e− の溶液に クリプタンド222を加えることで +e− が生じる。この溶液を蒸発させると、化学式 +e− の濃紺色で常磁性の塩が得られる。4+(e−)4 は室温で安定しているが、通常の塩は240 K以上で分解する。電子化物中では、電子はカチオン間で非局在化している。電子化物は常磁性で、モット絶縁体である。 ナトリウムとリチウムで新たに見出された絶縁性高圧形態に、電子化物の挙動に関する強力な理論的証拠がある。.

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IUPAC命名法

IUPAC命名法(アイユーパックめいめいほう)は、IUPACが定める、化合物の体系名の命名法の全体を指す言葉。IUPAC命名法は、化学界における国際的な標準としての地位を確立している。 有機・無機化合物の命名法についての勧告は2冊の出版物としてまとめられ、英語ではそれぞれ「ブルー・ブック」「レッド・ブック」の愛称を持つ。 広義には、その他各種の定義集の一部として含まれる化合物の命名法を含む。IUPAPとの共同編集で、記号および物理量を扱った「グリーン・ブック」、その他化学における多数の専門用語を扱った「ゴールド・ブック」のほか、生化学(ホワイト・ブック;IUBMBとの共同編集)、分析化学(オレンジ・ブック)、高分子化学(パープル・ブック)、臨床化学(シルバー・ブック)があり、各分野の用語法の拠り所となっている。 これらの「カラー・ブック」について、IUPACはPure and Applied Chemistry誌上で、特定の状況に対応するための補足勧告を継続的に発表している。.

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