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クラミジア門

索引 クラミジア門

ラミジア門(Chlamydiae)とは、グラム陰性細菌の門である。狭義では脊椎動物を主に宿主とするクラミジア科などの「病原性クラミジア」をクラミジアと呼ぶが(最狭義ではクラミジア属のみ)、広義ではパラクラミジア科などのアメーバを主な宿主とする「環境クラミジア」を含めたクラミジア門全体をクラミジアと呼ぶことがある。 主に脊椎動物とアメーバなどの原生生物を宿主とする細胞内寄生生物である。ATP/ADPトランスロカーゼなどの各種輸送体を持っており、宿主からエネルギーや栄養を取得して生育している。このため細胞外では全く増殖できず、環境中では感染性のある基本小体の形をとる。医学的に重要な細菌群であるが、人工培地で培養できないため培養は培養細胞や鶏卵を使用する必要があり、研究が難しいグループである。 プランクトミケス門などに近縁で、同様にペプチドグリカンを欠損し、FtsZを持っていない。PVC群に入るとみられている。.

13 関係: 培養細胞原生生物ペプチドグリカンプランクトミケス門アメーバクラミジア・トラコマチスクラミジア科グラム陰性菌真正細菌門 (分類学)脊椎動物FtsZPVC群

培養細胞

培養細胞(ばいようさいぼう)は多細胞生物に於いて、人為的に生体外で培養されている細胞のこと。細胞を培養することを細胞培養という。組織通培養することを組織培養(tissue culture)、器官(organ)あるいは臓器(organ)を培養することを器官培養(organ culture)という。常は動物細胞の培養のことを指す。植物ではプロトプラスト培養やカルス培養等、さらに細分化して記述する。また、植物では、葉や葯など器官そのものを培養する器官培養(組織培養:tissue culture)が一般的であり、細胞を単離して培養することは少ない。下記は主に動物の細胞培養の特徴であり、植物の培養には当てはまらない事が多い。 生体から取り出して、最初の植え替えを行うまでの培養は初代培養と呼ばれる。初代培養細胞は、生体内での細胞の性質が比較的よく保たれているが、細胞の純度、性質などがもとの生物の状態や実験条件に左右されるため、均一な条件を整えるのは困難である。既存の培養あるいはその一部を新しい培地を含む培養容器に移し替えて増殖、維持するものを継代培養(英:subculture)と呼ぶ。長期間にわたって、体外で維持され、一定の安定した性質をもつに至った細胞は、細胞株と呼ばれる。様々な生物種の様々な組織に由来する細胞株が存在する。同一の組織あるいは細胞に由来するものから同一の細胞株が得られるわけではない。また、同じ細胞株であっても異なる施設の細胞株とは性質が異なることがある。 これらは、生物学、特に分子生物学や生化学、細胞生物学において in vitro 実験系として広く用いられる。動物実験の縮小のため、動物個体を用いた実験をできるだけ培養細胞で代替しようとする流れがある。しかし、培養条件下では生体内での生理的条件から離れてしまい、また継代するうちに異常染色体などが生じることから、得られた実験結果は元の生物と全く同じに扱うことはできない。利点としては遺伝子導入や RNAi が容易に行えること、凍結により保存可能なことなどがある。.

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原生生物

原生生物(げんせいせいぶつ, Protist)とは、生物の分類の一つ。真核生物のうち、菌界にも植物界にも動物界にも属さない生物の総称である。もともとは、真核で単細胞の生物、および、多細胞でも組織化の程度の低い生物をまとめるグループとして考えられたものである。いくつかの分類体系の中に認められているが、その場合も単系統とは考えておらず、現在では認めないことが多い。.

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ペプチドグリカン

ペプチドグリカン(Peptidoglycan)はペプチドと糖からなる高分子のこと。狭義にはムレイン(murein)としても知られ、真正細菌の細胞膜の外側に層を形成する細胞壁の主要物質である。構造上の重要な役割を果たし、細胞質の浸透圧に対する耐久性を与え、細胞の形態、強度を保持させる。また、増殖時の細胞分裂にも関わる。.

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プランクトミケス門

プランクトミケス門 (Planctomycetes、プランクトマイセス門) は、グラム陰性細菌の小型の門で、幾つかの水生従属栄養細菌を含む。この門には2綱2門2科12属17種が属している。系統的にはウェルコミクロビウムやクラミジア(他にレンティスパエラ)に比較的近縁だが、他の細菌群とは離れている。分類体系によっては、この3系統を合わせPVC群(あるいはプランクトバクテリア)を設置する場合がある。 タイプ属のPlanctomycesは、ギリシャ語のπλαγκτός(プランクトス/漂う)+μύκες(ミュケス/菌)をラテン語化したもので、「(水中で)浮遊する菌」との意を持つ。 原核生物の中では最も複雑な構造と生活環を持つグループの1つである。形状は大まかに卵形であるが、柄を持つなど変わったところがあり、出芽によって増殖する点でも特異である。細胞壁は通常の細菌と異なりペプチドグリカンを含まないと考えられてきたが、最近になってプランクトミケス門細菌の細胞壁にもペプチドグリカンが存在することが確認された。また、細胞内に核膜のような構造を形成することでも知られる。原核生物においてこの構造は、プランクトミケスを含むPVC系統と、古細菌である''Ignicoccus''にしか発見されていない。Gemmata obscuriglobusなどでは特に顕著で、細胞壁。 これまでに知られている種は殆どが好気性の従属栄養生物であるが、嫌気的アンモニア酸化反応(Anammox)を行う系統も存在する。この細菌類は亜硝酸を電子受容体としてアンモニアを窒素に酸化する特異な代謝系を備えている。これらは何れも未記載であるが、暫定的な系統分類としてBrocadia, Kuenenia, Anammoxoglobus, Scalindua, Jetteniaの5属約20種が提案されている。Anammox細菌は出芽ではなく分裂により増殖する点、細胞質内にエネルギー代謝を行う細胞内小器官アナモキソソームを有する点でも他のプランクトミケス門細菌と異なっている。 近年では水系だけでなく、土壌などからもプランクトミケス門の16S rRNA配列が見つかっている。.

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アメーバ

アメーバ(amoeba, ameba, amœba)は、単細胞で基本的に鞭毛や繊毛を持たず、仮足で運動する原生生物の総称である。また仮足を持つ生物一般や細胞を指してこの言葉を使う場合もある。ギリシャ語で「変化」を意味する αμοιβη(amoibē) に由来する。 アメーバという語は意味が広いため、この項ではまず分類学的にもまとまっている典型的なアメーバについて説明し、その後で様々な「アメーバ」と呼ばれる生物について概要を述べ、最後に「アメーバ」と呼ばれる細胞について述べる。アメーバという語の一般社会での用法については最後にまとめる。.

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クラミジア・トラコマチス

ラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis, CT)とは、主に目と性器に感染するクラミジアの1種。その種によって、主な性感染症のひとつである性器クラミジア感染症や、もはや日本では流行のないトラコーマや鼠径リンパ肉芽腫などを引き起こす。.

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クラミジア科

ラミジア科 (Chlamydiaceae) とは、グラム陰性偏性細胞内寄生性の真正細菌の1科である。2属9種を含む。 代表的なクラミジアとしては、以下の4種類がある。いずれもかつてはクラミジア属に含まれたが、1999年に分類の大幅な変更がなされ、Chlamydia trachomatisを除いて1999年にChlamydophila psittaciをタイプ種とする近縁のクラミドフィラ属 (Chlamydophila) に移された。一般的にはこれらもクラミジアと呼ばれる。.

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グラム陰性菌

ラム陰性菌(グラムいんせいきん、gram-negative bacteria)とはグラム染色においてクリスタルバイオレットによる染色が脱色される細菌の総称。グラム陽性菌ではクリスタルバイオレットは脱色されない。グラム染色試験では対比染色として通常はサフラニンがクリスタルバイオレットの後に加えられ、全てのグラム陰性菌は赤あるいは桃色に染色される。 かつてグラム陰性の真正細菌には、グラキリクテス(Gracilicutes)というラテン語の分類名が与えられ、門相当として扱われた。命名はグラム陰性菌の薄い細胞壁にちなんでおり、ラテン語のグラキリス(gracilis: 細い、貧弱な)とクティス(cutis: 皮膚)の合成語であった。.

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真正細菌

真正細菌(しんせいさいきん、bacterium、複数形 bacteria バクテリア)あるいは単に細菌(さいきん)とは、分類学上のドメインの一つ、あるいはそこに含まれる生物のことである。sn-グリセロール3-リン酸の脂肪酸エステルより構成される細胞膜を持つ原核生物と定義される。古細菌ドメイン、真核生物ドメインとともに、全生物界を三分する。 真核生物と比較した場合、構造は非常に単純である。しかしながら、はるかに多様な代謝系や栄養要求性を示し、生息環境も生物圏と考えられる全ての環境に広がっている。その生物量は膨大である。腸内細菌や発酵細菌、あるいは病原細菌として人との関わりも深い。語源はギリシャ語の「小さな杖」(βακτήριον)に由来している。.

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門 (分類学)

(もん、phylum, division、phylum, divisio)は、生物分類のリンネ式階層分類における基本的分類階級のひとつであり、またその階級に属するタクソンのことである。生物全体はおよそ100の門に分類されているが、この数字は分類学者によって大きく異なる。界の下・綱の上に位置しており、門の下に亜門(あもん、subphylum, subdivision)を置く場合もある。.

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脊椎動物

脊椎動物(せきついどうぶつ、Vertebrata)は、動物の分類のひとつ。現在主流の説では脊索動物門に属するとされ、脊索と置き換わった脊椎をもつ。魚類、鳥類、両生類、爬虫類、哺乳類の5類からなり、無脊椎動物に比べて(脊椎動物である)人間にとって類縁関係が近く、なじみの深い生物によって構成されているグループである。.

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FtsZ

FtsZは、真正細菌やユーリ古細菌などに存在する、ftsZ 遺伝子から翻訳されるタンパク質。細胞膜下に集合して環構造を形成し、その箇所が分裂時に隔壁となる。これは原核生物において、真核生物のチューブリンとホモログ(相同)である。FtsZの名称は、"Filamenting temperature-sensitive mutant Z" (フィラメント状温度感受性変異株Z)による。E. coliの分裂異常株でフィラメント状に成長するものの場合、娘細胞を分離する能力を欠くために細長く成長すると考えられている。.

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PVC群

PVC群(PVCぐん、PVC group)とは、真正細菌の系統についての仮説である。プランクトミケス門とクラミジア門を中核としたグループで、上門相当とされる。未培養系統である"Poribacteria"、OP3系統を含む場合がある。 広く受け入れられているわけではないが、トーマス・キャバリエ=スミスは、この系統に対してプランクトバクテリア門 (Planctobacteria)を提唱している。 この系統全体に明確な共通する性質があるわけではない。プランクトミケス門とクラミジア門は細胞壁のペプチドグリカン及び細胞分裂に使用するFtsZを欠くGupta RS, Bhandari V and Naushad HS (2012) Molecular signatures for the PVC clade (Planctomycetes, Verrucomicrobia, Chlamydiae, and Lentisphaerae) of bacteria provide insights into their evolutionary relationships.

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