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オイディプース

索引 オイディプース

イディプース(Οἰδίπους, Oidipūs, Oedipus)は、ギリシア神話の登場人物である。長母音を省略してオイディプス、あるいはエディプスとも表記される。テーバイの王ラーイオスとその妻イオカステーの間の子。名前は「膨れ上がった足」の意味。実の父を殺し、実の母と親子婚を行ったため、オイディプースの名は「エディプスコンプレックス」の語源になった。.

53 関係: 岩波文庫岩波書店中務哲郎京都大学学術出版会ミュシアハイモーンポリュネイケースポリュボスムーサメロペーラーイオスラーオダマースルキウス・アンナエウス・セネカトロイア戦争ヘーラーブローチビブリオテーケーテルサンドロステーバイテーバイ攻めの七将テーレポステーセウスデルポイフォキスドミニク・アングルアポローンアポロドーロスアンティゴネーアテナイアイスキュロスイーリアスイオカステーエピゴノイエテオクレースエディプスコンプレックスエキドナオルトロスオイディプス王キサイロナスギュスターヴ・モローギリシア神話ギリシア悲劇コリントスコロノスのオイディプススフィンクスソポクレス神託親子婚語源学高津春繁...藤沢令夫野村萬斎長母音 インデックスを展開 (3 もっと) »

岩波文庫

岩波文庫(いわなみぶんこ)は、株式会社岩波書店が発行する文庫本レーベル。1927年(昭和2年)7月10日に、ドイツのレクラム文庫を模範とし、書物を安価に流通させ、より多くの人々が手軽に学術的な著作を読めるようになることを目的として創刊された日本初の文庫本のシリーズ。最初の刊行作品は『新訓万葉集』などであった。.

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岩波書店

株式会社岩波書店(いわなみしょてん、Iwanami Shoten, Publishers. )は、日本の出版社。.

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中務哲郎

中務 哲郎(なかつかさ てつお、1947年2月24日『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.332 - )は西洋古典学者、古代ギリシア文学研究者、京都大学名誉教授。 大阪府大阪市生まれ。大阪府立天王寺高等学校卒、1969年京都大学文学部西洋古典学卒、1975年同大学院西洋古典学博士課程満期退学。松平千秋門下生、岡道男や藤縄謙三の指導も受けた。1975-1979年京大文学部助手、1980年京都産業大学専任講師、1984年助教授、1987年京大文学部助教授、1994年「古代説話研究」で京大文学博士、同年教授となった。2010年定年により名誉教授。同年6月より、日本西洋古典学会委員長(第10代、前任は内山勝利)に就いた。〈西洋古典叢書〉(京都大学学術出版会)編集委員でもある。 2014年、『ヘシオドス 全作品』の訳により第65回読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞。.

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京都大学学術出版会

一般社団法人京都大学学術出版会(きょうとだいがくがくじゅつしゅっぱんかい、英称:Kyoto University Press)は、京都大学の出版部に当たる一般社団法人で、大学出版部協会の会員。主として京都大学における学術的成果を出版活動を通じて公表・普及することを目的とする。現会長は山極寿一、理事長は末原達郎。同会の出版活動に対して、梓会出版文化賞第20回記念特別賞、2011年度地中海学会賞が授与されている。.

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ミュシア

ミュシアの位置 ミュシア(ギリシャ語:Μυσία, Mysia)は、古代の小アジア(トルコのアナトリア半島)北西部の地方。プロポンティス海(現在のマルマラ海)の南に位置する。東をビテュニア、南東をフリギア、南をリディア、南東をアイオリス、東をトローアスとそれぞれ国境を接していた。古代にはミュシア人(Mysians)、フリギア人、アイオリス人、ギリシャ人などが居住していた。 フリギアとの国境は変動していたうえ、トローアスをミュシアに含める場合もあり、その範囲を正確に定めることは難しい。北部は小ミュシア(Mysia Minor)またはHellespontica、南部は大ミュシア(Mysia Major)またはPergameneと呼ばれる。.

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ハイモーン

ハイモーン(、Haimon)は、ギリシア神話の人物。テーバイの王・クレオーンとその妻・エウリュディケの息子。日本語では長音を省略してハイモンと表記する場合もある。.

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ポリュネイケース

ポリュネイケース(Πολυνείκης,, Polynices)は、ギリシア神話に登場する人物である。長母音を省略してポリュネイケスとも表記する。テーバイ攻めの七将の一人。 テーバイ王オイディプースとイオカステーの息子。母親については、ヒュペルパースの娘エウリュガネイアであるとする説もある。兄弟姉妹にエテオクレース、アンティゴネー、イスメーネーがある。ポリュネイケースはアドラストスの娘アルゲイアーと結婚し、息子にテルサンドロスがある。 ポリュネイケースの名は「多くの争いを引き起こす者」という意味であり、アイスキュロスのギリシア悲劇『テーバイ攻めの七将』では、エテオクレース(「真の名誉を持つ者」)の英雄性との対比から厭うべき存在として描かれている。.

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ポリュボス

ポリュボス(Πόλυβος, Polybos)は、ギリシア神話の人物である。主に、.

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ムーサ

ムーサ(, )またはムサは、ギリシア神話で文芸(; ムーシケー、ムシケ)を司る女神たちである。複数形はムーサイ(, )。英語・フランス語のミューズ (英語・フランス語単数形: 、フランス語複数形) やミューゼス (英語複数形) としても知られる。 ムーサたちはパルナッソス山に住むとされている、またヘリコン山との関係が深い。ムーサたちを主宰するのは芸術の神・アポローンである。しばしば叙事詩の冒頭でムーサたちに対する呼びかけ(インヴォケイション)が行われる。なお『ホメーロス風讃歌』にはムーサたちに捧げる詩がある。.

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メロペー

メロペー(Μερόπη, )は、ギリシア神話の女性である。長母音を省略してメロペとも表記される。主に、.

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ラーイオス

ラーイオス(Λάϊος, Lāïos)は、ギリシア神話に登場するテーバイの王である。長母音を省略してライオスとも表記される。 テーバイ王ラブダコスの息子。メノイケウスの娘イオカステー(エピカステーとも)との間に息子オイディプースが生まれた。ラーイオスがオイディプースに殺された神話は後に「エディプスコンプレックス」の語源となった。.

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ラーオダマース

ラーオダマース(Λαοδάμας, Lāodamās)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してラオダマスとも表記される。主にエテオクレースの子のほか数人が知られている。.

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ルキウス・アンナエウス・セネカ

ルキウス・アンナエウス・セネカ(Lucius Annaeus Seneca、紀元前1年頃 - 65年 4月)は、ユリウス・クラウディウス朝時代(紀元前27年 - 紀元後68年)のローマ帝国の政治家、哲学者、詩人。 父親の大セネカ(マルクス・アンナエウス・セネカ)と区別するため小セネカ(Seneca minor)とも呼ばれる。第5代ローマ皇帝ネロの幼少期の家庭教師としても知られ、また治世初期にはブレーンとして支えた。ストア派哲学者としても著名で、多くの悲劇・著作を記し、ラテン文学の白銀期を代表する人物と位置付けられる。.

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トロイア戦争

トロイア戦争(トロイアせんそう、Τρωικός πόλεμος, Trojan War)は、ギリシア神話に記述された、小アジアのトロイアに対して、ミュケーナイを中心とするアカイア人の遠征軍が行った戦争である。 トロイア、あるいはトローアスという呼称は、後の時代にイーリオス一帯の地域につけられたものである。この戦争の記述から、古代ギリシアにおいて、ホメーロスの英雄叙事詩『イーリアス』、『オデュッセイア』のほか、『キュプリア』、『アイティオピス』、『イーリオスの陥落』などから成る一大叙事詩環が派生した。またウェルギリウスはトロイア滅亡後のアイネイアースの遍歴を『アエネーイス』にて描いている。.

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ヘーラー

ヘレニズム時代の原物を摸したローマのヘーラー像 (ルーヴル美術館蔵) ヘーラー(古希:ΗΡΑ, Ἥρα, Hērā、イオニア方言:ヘーレー)は、ギリシア神話に登場する最高位の女神であるマイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル『ギリシア・ローマ神話事典』。。長母音を省略してヘラ、ヘレとも表記される。その名は古典ギリシア語で「貴婦人、女主人」を意味し、結婚と母性、貞節を司るフェリックス・ギラン『ギリシア神話』。。 ヘーラーの沿え名はガメイラ(結婚の)、ズュギア(縁結びの)で、アルカディアのステュムパーロスでは女性の一生涯を表すパイス(乙女)、テレイアー(成人の女性、妻)、ケーラー(寡婦)の三つの名で呼ばれた。ホメーロスによる長編叙事詩『イーリアス』では「白い腕の女神ヘーレー」、「牝牛の眼をした女神ヘーレー」、「黄金の御座のヘーレー」など特有の形容語を持っている。.

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ブローチ

ブローチ.

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ビブリオテーケー

『ビブリオテーケー』(Βιβλιοθήκη、、Bibliotheca)は、伝統的なギリシア神話と英雄伝説の概要を述べた本。3巻が現存する。日本語訳書の題は『ギリシア神話』だが、原題は「文庫」の意。 この種類の書籍として、古代より現在にまで伝存した唯一のもので、世界の起源からトロイア戦争までのギリシア神話の系統的概説書である。.

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テルサンドロス

テルサンドロス(Θέρσανδρος, )は、ギリシア神話の人物である。主に、.

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テーバイ

テーバイが覇権を握っていた時期(紀元前371年-紀元前362年)の地図。黄色がテーバイとその同盟国。 テーバイ(Θήβαι / Thēbai 発音: )は、古代ギリシアにあった都市国家(ポリス)のひとつ。現在の中央ギリシャ地方ヴィオティア県の県都ティーヴァにあたる。 ボイオーティア同盟の盟主となり、アテナイやスパルタと覇権を争った最有力の都市国家のひとつであった。精強を謳われた「神聖隊」の活躍も知られている。 またギリシャ神話では「7つの門のテーバイ」として名高く、オイディプース伝説などの舞台となっている。 長音を略した「テバイ」や、「テーベ」(Thebes)と表記されることもある。.

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テーバイ攻めの七将

『テーバイ攻めの七将』(テーバイぜめのななしょう、Ἑπτὰ ἐπὶ Θήβας, Hepta epi Thēbas, ヘプタ・エピ・テーバス、Septem contra Thebas)は、古代アテーナイの詩人アイスキュロスによるギリシア悲劇。ギリシア神話で古代都市テーバイの王権をめぐる戦いの物語に基づく。 紀元前467年の春、アテナイの大ディオニューシア祭にて、.

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テーレポス

テーレポス(Τήλεφος, Tēlephos, Telephus)は、ギリシア神話の人物であり、小アジアのミューシアの王である。長母音を省略してテレポスとも表記される。 ヘーラクレースとアルカディアのテゲアーの王アレオスの娘アウゲーの子。トロイア王ラーオメドーンの娘アステュオケーを妻とし、エウリュピュロスをもうけた。あるいはミューシアの王テウトラースの娘アルギオペー、プリアモスの娘ラーオディケーを妻にしたとも、またヒエラーという妻がいたともいわれ、、彼女との間にタルコーンとテュレーノスをもうけたという。 テーレポスは幼いころに捨てられたが、後に母と再会しミューシアの王となった。トロイア戦争においてはギリシア軍がトロイアと間違えてミューシアを攻撃したさいにこれと戦ったが、その後両者は和解し、ギリシア軍がトロイアに航海できたのはテーレポスが案内したおかげだとされる。.

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テーセウス

テーセウス(Θησεύς)は、ギリシア神話に登場する伝説的なアテーナイの王、そして国民的英雄である。長母音を省略してテセウスとも表記される。 ミーノータウロス退治などの冒険譚で知られ、ソポクレースの『コローノスのオイディプース』では憐み深い賢知の王として描かれる。ヘーラクレースほどではないが、大岩を持ち上げるほどの怪力を誇る。プルタルコスの『英雄伝』では古代ローマの建国の父ロームルスと共に、アテーナイを建国した偉大な人物として紹介されている。 マラトンの戦いでは、アテーナイ軍の先陣に立ってペルシア軍に突っ込み、アテーナイ軍の士気を大いに高めたという伝説がある。.

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デルポイ

デルポイ(Δελφοι / Delphoi)は、古代ギリシアのポーキス地方にあった都市国家(ポリス)。パルナッソス山のふもとにあるこの地は、古代ギリシア世界においては世界のへそ(中心)と信じられており、ポイボス・アポローンを祀る神殿で下される「デルポイの神託」で知られていた。古代デルポイの遺跡はユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている。 日本語では「デルフォイ」「デルファイ」と表記されることも多い。英語表記(Delphi)、フランス語表記(Delphes)や現代ギリシア語発音に基づく「デルフィ」も用いられる。遺跡の西にはデルフィの名を持つ集落があり、また遺跡を含む自治体の名前にもなっている。.

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フォキス

ポーキス(Φωκίς)は、コリンティアコス湾の北部にあった、古代ギリシアの一地方。現代音(カサレヴサ)ではフォキス。名称は現在のフォキダ県(フォキス県)に受け継がれているが、範囲は必ずしも一致しない。 ポーキスという名前は、ポセイドーンの子でこの国の創設者である神話の登場人物ポーコス(Phocus.

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ドミニク・アングル

ャン・オーギュスト・ドミニク・アングル(Jean-Auguste-Dominique Ingres、 1780年8月29日 - 1867年1月14日)は、フランスの画家。19世紀前半、当時台頭してきたドラクロワらのロマン主義絵画に対抗し、ダヴィッドから新古典主義を継承、特にダヴィッドがナポレオンの没落後の1816年にブリュッセルに亡命した後、注目され、古典主義的な絵画の牙城を守った。 ラファエロに対する極めて高い評価、入念に構成された調子の緊密な諧調、形体の幾何学的解釈など、師であったギョーム・ジョセフ・ロックの影響が濃厚。職務に追われた繁忙な時期にも屈指の傑作を描き上げている。ファイナルバーニッシュをも念頭に置いた平坦なテクスチャーは有名。入念に組み立てられた肌理・テクスチャと徹底的に研鑽された描線、そして緊密な調子の諧調によって成立する空間は、「端正な形式美」を湛えている。この様式美はセザンヌによって「肉体を全く描かずに済ませた」と批判されるほど徹底している。 アングルの美術史理解はその作品群から伺い知れるように公汎であり、且つ結束性が高く、加えて非常に示唆的である。顔料やバインダーの運用方法もまた多様であり、数百年の隔絶がある巨匠達の作品の研究にも余念がなかった。その研究の成果として、組織的且つ合理的な方法を「保存が完璧」『油彩画の技術 増補・アクリル画とビニル画 』 グザヴィエ・ド・ラングレ 著 黒江 光彦 訳 美術出版社 1974.1 ISBN 4568300304 ISBN 978-4568300307と讃えられる制作と言説によって的確にのこしている。 他方では、ポスト印象主義者たちやキュビスト、現代美術家の根底的な方法やアイデアに決定的な影響を与えており、アングル芸術の影響範囲、射程は底知れないものがある。アングルの作品に対する脚注は、美術作品によるものを含め、未だに途絶えることが無い。アングルの作品とその個性は、同時代の体制派、反体制派の必ずしも芳しくない評価にもかかわらず、影響は非常に甚大で、アングルに先行する画家とアングルに続く画家の代表作にさえ決定的な影響を与えた事例も少なくない。.

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アポローン

アポローン(ΑΠΟΛΛΩΝ, Ἀπόλλων, )は、ギリシア神話に登場する男神。オリュンポス十二神の一柱であり、ゼウスの息子である。詩歌や音楽などの芸能・芸術の神として名高いが、羊飼いの守護神にして光明の神でもあり、イーリアスにおいてはギリシア兵を次々と倒した「遠矢の神」であり、疫病の矢を放ち男を頓死させる神「アポローンの矢に射られる」という表現は男が頓死することを意味した(ホメロス 『イリアス(上)』 松平千秋訳、394頁)。であるとともに病を払う治療神でもあり、神託を授ける予言の神としての側面も持つなど、付与された性格は多岐に亘る。もとは小アジアに起源をもつ神格で、本来は繁茂する植物の精霊神から転じて牧畜を司る神となったという説や、北方の遊牧民に起源を求める説など、アポローンの出自については諸説あり、複数の神格の習合を経て成立したものとも考えられている。古典期のギリシアにおいては理想の青年像と考えられ、また、ヘーリオス(太陽)と同一視されるようにもなった。 推定される原音に近づけてその名をカナ転写すればアポルローンとなるが、日本語のカタカナ表記ではアポローン、または長母音を省略してアポロンとするのが通例である。.

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アポロドーロス

アポロドーロス(Apollodoros)は、古代ローマ時代のギリシャの著作家。長母音表記を省略してアポロドロスとも。『ビブリオテーケー』(『ギリシア神話』)の編纂者として知られる。1世紀から2世紀頃の人物と推定されている。 紀元前2世紀後半ごろのアテーナイの文法家にアポロドーロスという人がいて、著作『神々について』、『年代記』の断片が現存している。かつてこのアポロドーロスと、『ビブリオテーケー』の編者は同一人物と見なされていたが、後年の研究によって、別人説が有力となっている。このため、『ビブリオテーケー』の編者は「偽アポロドーロス」とも呼ばれる。 『ビブリオテーケー』の編者については、9世紀にフォティオスが言及しているのが初出で、その後ツェツェース(Tzetzes, およそ1110年 - 1180年)が引用しているが、それ以前の記録は無い。伝承の諸写本ではこのアポロドーロスを「アテーナイ人にして文法家」、フォティオスも「文法家」と呼んでおり、古代後期の頃からこの両者は同一視されていたと見られる。 19世紀に入り、ローベルト(C.Robert)の研究(1873年)によって別人説が打ち出された。すなわち、アテーナイ人の文法家の著書の断片と『ビブリオテーケー』の比較から、文法家の合理主義的神話解釈と『ビブリオテーケー』の古代文学より伝承された神話の無批判的な編纂方針に於ける大きな乖離があることである。また、『ビブリオテーケー』ではカストール(Kastor)が引用されているが、異説はあるにせよ、ストラボンやスーイダースの伝えるところによれば、カストールは紀元前1世紀の歴史家であることから、『ビブリオテーケー』の編者としてのアポロドーロスは、最も早くとも紀元前1世紀より遡ることはないとの見解が有力である。とはいえ、年代を紀元前1世紀以後のいつごろに帰すべきかについては諸説の一致を見ておらず、「1世紀から2世紀ごろ」についても推定の域を出ていない。.

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アンティゴネー

アンティゴネー(Ἀντιγόνη, Antigonē)はギリシア神話に登場するテーバイの王女。長母音を省略してアンティゴネとも表記される。父はオイディプース、母はその妃で母親のイオカステー。.

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アテナイ

アクロポリス、間にアレオパゴス、西にプニュクスがある。 アテナイと外港ペイライエウス アテナイ(: Ἀθῆναι, Athēnai)は、ギリシャ共和国の首都アテネの古名。中心部にパルテノン神殿がそびえるイオニア人の古代ギリシアの都市国家。名はギリシア神話の女神アテーナーに由来する。アッティカ半島の西サロニコス湾に面し外港ペイライエウスを有していた。.

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アイスキュロス

アイスキュロス(Αισχύλος,, 紀元前525年 - 紀元前456年)は、古代アテナイの三大悲劇詩人のひとりであり、ギリシア悲劇(アッティカ悲劇)の確立者。代表作はオレステイア三部作。.

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イーリアス

イーリアスの表紙(1572年・Rihel社) 『イーリアス』(Iλιάς, Ilias, Iliad)は、ホメーロスによって作られたと伝えられる長編叙事詩で、最古期の古代ギリシア詩作品である。.

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イオカステー

イオカステー(Ἰοκάστη, Iokastē, Iocasta, Jocasta)は、ギリシア神話の女性である。長母音を省略してイオカステとも表記される。テーバイ王ラーイオスの妻で、オイディプースの母。しかし後に知らずして息子オイディプースの妻となり、ポリュネイケース、エテオクレース、イスメーネー、アンティゴネーを生んだとされる。ソポクレースの『オイディプス王』などの悲劇作品にも登場する。.

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エピゴノイ

ピゴノイ(επιγονοι、epigonoi)は、ギリシア語で「後に生まれた者」を意味するエピゴノス(epigonos)の複数形。 ギリシア神話では、テーバイ攻めの七将が敗れた10年後に、七将の子供たちが復讐を誓い、再びテーバイを攻めた故事において、この七将の子供たちを「エピゴノイ」と呼んだ。エピゴノイの戦いは「テーバイ攻めの七将」のときとは逆の経過をたどった。彼らは勝利してテーバイを落城させたが、かつての七将のうちただ一人生還したアドラーストスの子アイギアレウスのみがこの戦いで死んだ。 ロバート・グレーヴスによれば、これは古くから吟遊詩人たちが語り伝えてきた物語で、アルゴナウタイの冒険やトロイア戦争より前の紀元前14世紀ごろの史実ではないかと考えられている。 歴史上では、アレクサンドロス大王の死後、その後継者となった部下たちをディアドコイといい、さらにその次代を担う指導者のことをいう。.

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エテオクレース

テオクレース(Ἐτεοκλῆς, Eteoklēs, Eteocles)は、ギリシア神話に登場する人物である。長母音を省略してエテオクレスとも表記される。テーバイ王オイディプースと、その母であり妻となったイオカステーの息子である。ラーオダマースの父。 父オイディプースが出生と神託の真実を知り、妹アンティゴネーと国を出た後、兄のポリュネイケースと一年おきに国を治めるが、その後、兄を国外追放し、国を独占する。 しかし、国を逃れ、アルゴス王アドラーストスの娘と結婚したポリュネイケースとの戦闘で相討ちとなり死亡した。(『テーバイ攻めの七将』).

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エディプスコンプレックス

ディプスコンプレックス(独語:Oedipuskomplex,英語:Oedipus complex)は、ジークムント・フロイトが提示した概念である。男根期に生じ始める無意識的葛藤として提示された。日本では訳語としてエディプス複合と呼ばれることもある。フロイト派では男女ともに適用される用語であり、心的発達の重要な転換点として、また神経症の発症段階として注目されている。.

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エキドナ

ドナ()は、ギリシア神話に登場する怪物である。上半身は美女で下半身は蛇で背中に翼が生えた姿をしている健部伸明と怪兵隊 『幻想世界の住人たち』 新紀元社。「蝮の女」がその名の意味。.

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オルトロス

Staatliche Antikensammlungen所蔵。 オルトロス(Ὄρθρος,, Orthrus)あるいはオルトス(Ὄρθος,, Orthus)は、ギリシア神話に登場する怪物である。双頭の犬でアポロドーロス、2巻5・10。、ゲーリュオーンの牛の番犬とされる。 その名はオルトロスが「速い」を松平 2005、77頁。、オルトスが「真っ直ぐな」を意味する松平 2005、76頁。。 ゼウスを打倒するために生みだされた怪物テューポーンがエキドナとの間にもうけた子で、ケルベロス、ヒュドラー、キマイラ、ネメアーの獅子、不死の百頭竜(ラードーン)アポロドーロス、2巻5・11。、プロメーテウスの肝臓を喰らう不死のワシ、パイア(クロミュオーンの猪)といった怪物たちを兄弟に持つ。また、母であるエキドナとの間にネメアーの獅子、スピンクスをもうけたとされる。 エリュテイア(現在のイベリア半島)でゲーリュオーンの雄牛を守っていたが、牛を求めてやって来たヘーラクレースを発見して跳びかかり、棍棒で殴り殺された。さらにオルトロスを助け駆けつけた牛飼エウリュティオーンも倒された。.

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オイディプス王

『オイディプス王』(またはオイディプース王; -おう、ギリシャ語:Oἰδίπoυς τύραννoς, ラテン文字表記:Oedipus Tyrannus)は、古代ギリシャ三大悲劇詩人の一人であるソポクレスが、紀元前427年ごろに書いた戯曲。ギリシャ悲劇の最高傑作として、最も挙げられることが多い作品である。テーバイの王オイディプスの物語を題材とする。 ソポクレスにはテーバイ王家に材をとった作品が他に2つ現存している。すなわちオイディプスの娘が登場する『アンティゴネー』と最晩年の作品である『コロノスのオイディプス』である。これらを総称してテーバイ三部作というが、これらは本来の意味での三部作ではなく、別々の機会に書かれたと現在の研究では一般に考えられている。.

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キサイロナス

イロナス(Κιθαιρώνας, Kitheronas, Κιθαίρων,, キタイローン、キタイロン)は、ギリシャ中央にある全長16kmの山麓。北のボイオーティア、南のアッティカ北部との境である。石灰岩ででき、最高標高は1,409m。その最北端はPastra山である。 ギリシア神話の中で、キタイローン山麓はディオニューソスを祀る山であるばかりでなく、さまざまな事件の舞台となっている。この山にオイディプースは捨てられ、斜面ではアクタイオーンとペンテウスがともにバラバラにされて殺された(オイディプース王、バッカイも参照)。 有史時代になると、紀元前479年のプラタイアの戦いの舞台で、戦いの本番の前に多くの小競り合いが行われた。その後は、アテナイとテーバイの国境争いが起こり、プラタイアとエリュトライ(現Erythres)に要塞が建てられた。プラタイアの人々はキタイローン山麓を最初の王として擬人化した。「プラタイア人は彼以前にアーソーポスとキタイローン以外の王を知らない。後者は後に山の名に、前者は河の名で伝えられている」。.

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ギュスターヴ・モロー

ルフェウス(オルフェウスの首を抱くトラキアの娘)》1865年、オルセー美術館。1865年のサロンに出品。国家買い上げ作品となる。トラキアの娘が抱くオルフェウスの首のモデルはミケランジェロの石膏像。 サロメ》1876年、モロー美術館。洗礼者ヨハネの首を、義理の父であるユダヤのヘロデ大王の息子・古代パレスチナ領主ヘロデ・アンティパスに求めた女性。水彩画のヴァージョンがルーブル美術館に所蔵されている。 ギュスターヴ・モロー(, 1826年4月6日–1898年4月18日)は、フランスの象徴主義の画家である。パリに生まれパリで亡くなった。聖書や神話に題材をとった幻想的な作風で知られる。 印象派の画家たちとほぼ同時代に活動したモローは、聖書やギリシャ神話をおもな題材とし、想像と幻想の世界をもっぱら描いた。彼の作品は19世紀末のいわゆる『世紀末』の画家や文学者に多大な影響を与え、象徴主義の先駆者とされている。.

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ギリシア神話

リシア神話(ギリシアしんわ、ΜΥΘΟΛΟΓΊΑ ΕΛΛΗΝΙΚΉ)は、古代ギリシアより語り伝えられる伝承文化で、多くの神々が登場し、人間のように愛憎劇を繰り広げる物語である。ギリシャ神話とも言う。 古代ギリシア市民の教養であり、さらに古代地中海世界の共通知識でもあったが、現代では、世界的に広く知られており、ギリシャの小学校では、ギリシャ人にとって欠かせない教養として、歴史教科の一つになっている。 ギリシア神話は、ローマ神話の体系化と発展を促進した。プラトーン、古代ギリシアの哲学や思想、ヘレニズム時代の宗教や世界観、キリスト教神学の成立など、多方面に影響を与え、西欧の精神的な脊柱の一つとなった。中世においても神話は伝承され続け、その後のルネサンス期、近世、近代の思想や芸術にとって、ギリシア神話は霊感の源泉であった。.

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ギリシア悲劇

リシア悲劇(ギリシアひげき、、トラゴーイディアー)は、古代ギリシアで、アテナイのディオニュシア祭において上演されていた悲劇またそれに範を取った劇をいう。ヨーロッパにおいては古典古代およびルネサンス以降、詩文芸の範例とみなされる。.

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コリントス

リントス(Κόρινθος) は、ギリシア共和国ペロポネソス地方にある都市であり、その周辺地域を含む基礎自治体(ディモス)。コリントス地峡に位置する港湾都市で、コリンティア県の県都である。コリントなどの表記も用いられる。 古代ギリシアにおいてコリントスは、アテナイやスパルタと並ぶ主要な都市国家(ポリス)のひとつであり、アクロポリス(アクロコリントス)には遺跡が残る。古代ローマ時代には属州アカエアの州都として繁栄し、キリスト教文化においてはパウロ書簡の宛先としても知られている。コリントスは戦乱や災害によって幾度もの破壊と再建を経ており、現在のコリントスの市街地は19世紀半ばに新たに建設されたものである。.

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コロノスのオイディプス

『コロノスのオイディプス』(Οἰδίπους ἐπὶ Κολωνῷ, Oidipous epi Kolōnō, Oedipus Coloneus)は、ソポクレス作のギリシア悲劇である。テーバイのかつての王オイディプスが放浪の末アテナイ近郊のコロノスの森にたどり着いたところから始まり、オイディプスの死に到るまでを描く。 運命に翻弄されたオイディプスは予言に従って復讐の女神エウメニデスの聖林に導かれ、そこを自らの墓所として望み、アテナイ王テセウスもこれを認めた。そしてこれを阻もうとする息子ポリュネイケスやテーバイの現在の王クレオンにもかかわらず、オイディプスはテセウスのみが見守る中、コロノスの地中深く飲み込まれていく。 なお、ソポクレスの現存作品では、.

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スフィンクス

フィンクス(Sphinx)は、エジプト神話やギリシア神話、メソポタミア神話などに登場する、ライオンの身体と人間の顔を持った神聖な存在あるいは怪物。古典ギリシア語ではスピンクス(Σφίγξ, Sphinx)といい、スフィンクスとはこの英語読みである。.

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ソポクレス

ポクレース(Σοφοκλῆς,,; 紀元前497/6年ごろ – 406/5年ごろの冬Sommerstein (2002), p. 41.

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神託

デルポイに残るアポロンの神殿の遺跡。ここでデルポイの神託が行われた。 神託(しんたく、)とは、神の意を伺う事。また、その時伝えられた言葉。 道具により神の意を推し測る占いに近いものと、トランス状態になったシャーマンの口から伝えられるものとに分けられるが、何かを媒介にする点では同じである。.

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親子婚

親子婚(おやここん)は、親子同士による結婚のこと。日本では、「親子婚」と書いて「おやこたわけ」と読む場合もある。「おやこたわけ」という言葉は、単なる「親子同士の結婚」という意味に加え、罪として忌み嫌われた親子間の性行為という意味で用いられる用語である。 多くの社会では許可されていないが、世界には伝統的に許容していた文化もある。山内昶曰く、母と息子の結婚はアメリカ州のインディオではカリブ族やティンネ族など、ジャワではカラング族、アフリカではムブティ族やバニョロ族で可能とされていた山内昶 『タブーの謎を解く―食と性の文化学』(筑摩書房〈ちくま新書〉、1996年) 55ページ ISBN 4-480-05691-2。同じく山内昶曰く、父と娘の結婚はビルマではカレン族、アフリカではアザンデ族、オセアニアにおいてはソロモン諸島やマーシャル諸島などで可能とされていた。また、山内昶は母と息子の結婚を許可する文化と父と娘の結婚を許可する文化の両方が存在した例として、セレベスのミナハサ族を挙げている。.

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語源学

語源学(ごげんがく、etymologia、etymology)とは、ある語について、何に由来するのか、あるいはいつ借用されたのか、意味や形がどのように変化したのかを探る学問である。言語学の中では主要な分野ではなく、また一つ一つの語の由来を探ることは学問的に重視されていないが、その成果は言語の系統を調べる比較言語学で利用される。.

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高津春繁

津 春繁(こうづ はるしげ、1908年1月19日 - 1973年5月4日)は、日本の言語学者、比較言語学研究者、古代ギリシア文学研究者。文学博士(東京大学)。東京大学文学部教授、武蔵大学人文学部教授、人文学部長(初代)を歴任。東京大学名誉教授。.

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藤沢令夫

藤沢 令夫(ふじさわ のりお、1925年6月14日 - 2004年2月28日)は、日本の哲学者、西洋古典学者。専攻はギリシア哲学。京都大学名誉教授。.

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野村萬斎

二世野村 萬斎(のむら まんさい、本名・野村 武司〈のむら たけし〉、1966年(昭和41年)4月5日 - )は、狂言方和泉流の能楽師、俳優。能楽狂言方和泉流野村万蔵家の名跡である。二世野村万作と詩人阪本若葉子の長男として生まれる。野村裕基は萬斎の長男。.

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長母音

長母音(ちょうぼいん)とは、母音の持続時間が長いものをいう。これと対照的に持続時間が短いものは、短母音(たんぼいん)と呼ばれる。.

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