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イリドウイルス科

索引 イリドウイルス科

イリドウイルス科(Family Iridoviridae)とは直径125~300nmの正二十面体構造のカプシドを持ち、線状の2本鎖DNAをゲノムとするDNAウイルスの一科。イリドウイルス科の多くのウイルス種はエンベロープを持たないが、いくつかのウイルス種はエンベロープを持つ。なお、脊椎動物に感染するイリドウイルス科のウイルスのエンベロープは感染に必須のものではない。ウイルスの核酸の合成は宿主細胞の核内で行われ、ウイルス粒子の組み立ては細胞質内で行われる。細胞質内封入体を形成する。アスファウイルス科のアフリカ豚コレラウイルスはかつてはイリドウイルス科に分類されていた。.

19 関係: 封入体マダイマダイイリドウイルス病リンホシスチス病ブリデオキシリボ核酸ニシンアフリカ豚コレラウイルスアスファウイルス科ウイルス性赤血球壊死症エンベロープ (ウイルス)カレイカプシドゲノムタラサケ類DNAウイルス脊椎動物核酸

封入体

封入体(ふうにゅうたい、英:inclusion body)とは異常な物質の集積により形成される細胞内の異染色領域であり、能動的機能を有しない小体。ウイルスやクラミジア感染あるいは重金属中毒において形成されることがある。細胞質内に形成される封入体を細胞質内封入体、核内に形成される封入体を核内封入体、両者に形成される封入体を混合型封入体と呼ぶ。核内封入体には両染性の封入体が核内を満たすfull型と両染性から好酸性の封入体の周囲にhaloが伴うCowdry A型が存在する。例えば、狂犬病では海馬や小脳の細胞質内に好酸性のネグリ小体と呼ばれる封入体を形成することがある。封入体は糖質、脂肪、タンパク質、分泌顆粒、色素、結晶質、異物、細菌、ウイルスなどで構成される。 あるいは遺伝子組み換え等で合成されたタンパク質等が、本来の生体内での状態とは異なる立体構造を構成することによって、不溶性の凝集体として蓄積したもの。そのため、組み換え蛋白等は、尿素等によって溶解後再構成させたりして使用する必要が生じることがある。.

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マダイ

マダイ (真鯛、英: Red seabream、Pagrus major)は、スズキ目スズキ亜目タイ科に分類される魚類。日本では重要な食用魚で、「鯛」といえば狭義にはこの魚を指す。 属名は、ギリシャ語でタイを意味するΠάγρος(パグロス)のラテン語形Pagrus。種小名は、ラテン語で大きいを意味するmajor(マヨル)に由来する。Pagrus major(パグルス・マヨル)全体として、「大きな、タイ」という意味を成している。.

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マダイイリドウイルス病

マダイイリドウイルス病(マダイイリドウイルスびょう、iridovirus disease of red sea bream)とはイリドウイルス科メガロシスチスウイルス属に属するウイルスが原因と考えられるマダイ、カンパチ、シマアジ、イシダイなどの感染症。体色黒化、体表、鰭、鰓の出血、貧血などの症状を示す。診断は鰓薄板の点状出血や脾臓、心臓、腎臓、肝臓に異形肥大細胞を確認および蛍光抗体法、PCRにより行われる。日本では本病に対する不活化ワクチンが市販されており、マダイ、ブリの腹腔内あるいは筋肉内に1回注射することにより予防が為される。.

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リンホシスチス病

リンホシスチス病(リンホシスチスびょう、)とはイリドウイルス科リンホシスチウイルス属に属するリンホシスチス病ウイルスの感染を原因とする魚類の感染症。リンホシスチス病ウイルスはエンベロープを持たないDNAウイルス。スズキ目、カレイ目、フグ目によく発生、ニシン目、サケ目、アシロ目、アンコウ目、メダカ目、カサゴ目でも報告されている。体表、鰭、まれに筋肉内、腹膜、内臓諸臓器の表面に不規則に白色、灰白色ないし黒色の水泡様あるいは腫瘍様の腫瘤(リンホシスチス細胞の集塊)が形成される。リンホシスチス細胞の核は肥大しており、細胞質には好塩基性の封入体が観察できる。世界中で報告されているが、リンホシスチス病のほとんどは自然治癒して斃死する魚はまれであり、大量発生も報告されていないため、養殖魚に対しての防疫対策が行われることはない。ブリのリンホシスチス病は黒点病と呼ばれる。.

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ブリ

モジャコ」) ブリ(鰤、Amberjack、学名 Seriola quinqueradiata )は、スズキ目アジ科に分類される海水魚の一種。北西太平洋に生息する回遊性の大型肉食魚である。日本では重要な食用魚であり、各地の文化や産業に深く関わる。.

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デオキシリボ核酸

DNAの立体構造 デオキシリボ核酸(デオキシリボかくさん、deoxyribonucleic acid、DNA)は、核酸の一種。地球上の多くの生物において遺伝情報の継承と発現を担う高分子生体物質である。.

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ニシン

ニシン(鰊・鯡、学名:Clupea pallasii)は、ニシン目ニシン科の海水魚。別名、春告魚(はるつげうお)。欧米で ヘリング Herring, Häring といえばニシンも含むが、普通はタイセイヨウニシン(C. harengus)のことをいう。2種を区別したいときは、ニシンを パシフィックヘリング Pacific herring、タイセイヨウニシンを アトランティックヘリング Atlantic herring という。種小名は、ドイツの生物学者ペーター・ジーモン・パラスにちなむ。繁殖特性や形態などが異なることから本種とタイセイヨウニシンは別種と考える研究者もいる。魚体は細長く、体長は30-35cmほど。背側は青黒色、腹側は銀白色。日本付近では春、産卵のために北海道沿岸に現れる。.

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アフリカ豚コレラウイルス

アフリカ豚コレラウイルス(アフリカぶたコレラウイルス、African swine fever virus;ASFV)とはアフリカ豚コレラの病原体。アフリカ豚コレラウイルスは大型の二本鎖DNAウイルスでありウイルスの増殖は細胞質で行われる。アフリカ豚コレラウイルスはアスファウイルス科に属する唯一のウイルスである。アフリカ豚コレラウイルスはブタ、イボイノシシ、カワイノシシ、軟ダニに感染する。アフリカ豚コレラウイルスはブタに致死性の出血性疾患を引き起こし、感染後1週間程度で死に至ることがある。ブタ以外の動物では目立った症状を引き起こさない。アフリカ豚コレラウイルスはサハラ以南のアフリカにおいてダニとブタ、イボイノシシ、カワイノシシの間で感染環を形成して存在している。アフリカ豚コレラウイルスによる症状は豚コレラウイルスによる症状と非常に類似しており、一般にその鑑別には実験室診断が必要である。.

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アスファウイルス科

アスファウイルス科(あすふぁういるすか、英:Family Asfarviridae)とはウイルスの分類の1科。そのビリオンはエンベロープを有し、直鎖状二本鎖DNAをゲノムとして持つ。宿主細胞の細胞質で増殖する。.

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ウイルス性赤血球壊死症

ウイルス性赤血球壊死症(ウイルスせいせっけっきゅうえししょう、英:viral erythrocytic necrosis;VEN, piscine erythrocyte necrosis;PEN)とはイリドウイルス科に属するウイルスが原因と考えられるサケ科魚類、タラ、ニシンなどの感染症。鰓の褪色、貧血、赤血球の多様な変性、赤血球細胞質に封入体が認められる。単一のウイルスによる疾病かどうかは不明。.

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エンベロープ (ウイルス)

ウイルスの構造とエンベロープ エンベロープ (envelope) は、単純ヘルペスウイルスやインフルエンザウイルス、ヒト免疫不全ウイルスなど一部のウイルス粒子に見られる膜状の構造のこと。これらのウイルスにおいて、エンベロープはウイルス粒子(ビリオン)の最も外側に位置しており、ウイルスの基本構造となるウイルスゲノムおよびカプシドタンパク質を覆っている。エンベロープの有無はウイルスの種類によって決まっており、分離されたウイルスがどの種類のものであるかを鑑別する際の指標の一つである。.

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カレイ

底砂に隠れるイシガレイ カレイ(鰈)は、カレイ目 カレイ科に分類される魚類の総称である。.

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カプシド

プシド(capsid)は、ウイルスゲノムを取り囲むタンパク質の殻のことを指し、カプソメアによって構成されている。カプシドの構造はウイルスゲノムとカプシドとの立体配列により、立方対称性、ラセン対称性、非対称性のものがある。カプシドの構成単位であるカプソメアは暗黒期に他のタンパク質とともに合成される。その数はウイルスによって一定である。ウイルスによってはカプシドの外側にエンベロープを持つものもある。カプシドはウイルスゲノムを核酸分解酵素などから保護し、細胞のレセプターへの吸着に関与している。カプシドはウイルスが細胞に侵入後、細胞またはウイルス自身の酵素によって取り除かれる。この過程を脱殻と呼ぶ。ウイルスゲノムとカプシドの複合体をヌクレオカプシド(nucleocapsid)と呼ぶ。.

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ゲノム

ノム(Genom、genome, ジーノーム)とは、「遺伝情報の全体・総体」を意味するドイツ語由来の語彙であり、より具体的・限定的な意味・用法としては、現在、大きく分けて以下の2つがある。 古典的遺伝学の立場からは、二倍体生物におけるゲノムは生殖細胞に含まれる染色体もしくは遺伝子全体を指し、このため体細胞には2組のゲノムが存在すると考える。原核生物、細胞内小器官、ウイルス等の一倍体生物においては、DNA(一部のウイルスやウイロイドではRNA)上の全遺伝情報を指す。 分子生物学の立場からは、すべての生物を一元的に扱いたいという考えに基づき、ゲノムはある生物のもつ全ての核酸上の遺伝情報としている。ただし、真核生物の場合は細胞小器官(ミトコンドリア、葉緑体など)が持つゲノムは独立に扱われる(ヒトゲノムにヒトミトコンドリアのゲノムは含まれない)。 ゲノムは、タンパク質をコードするコーディング領域と、それ以外のノンコーディング領域に大別される。 ゲノム解読当初、ノンコーディング領域はその一部が遺伝子発現調節等に関与することが知られていたが、大部分は意味をもたないものと考えられ、ジャンクDNAとも呼ばれていた。現在では遺伝子発現調節のほか、RNA遺伝子など、生体機能に必須の情報がこの領域に多く含まれることが明らかにされている。.

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タラ

タラ(鱈、大口魚、鰔)は、タラ目タラ科のうちタラ亜科に所属する魚類の総称。北半球の寒冷な海に分布する肉食性の底生魚で、重要な水産資源となる魚を多く含む。 日本近海では北日本沿岸にマダラ・スケトウダラ・コマイの3属3種が分布する『日本の海水魚』 pp.132-133。単に「タラ」と呼んだ場合はマダラ(Gadus macrocephalus)を指すことが多い。.

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サケ類

産卵期に他のオスとの争いや河川への遡上で傷だらけになり、皮が白く変色し、背と腹の肉の一部がむき出しになったサケ(シロザケ)のオス(上) サケ類は、単にサケまたはシャケともいい、サケ目の唯一の科であるサケ科に属するものあるいはそのうちサケ属に属する魚類の総称。狭義にはサケ(鮭)は、サケ属のサケ(シロザケ、学名:Oncorhynchus keta)を指すが、広義にはシロザケ以外にも、タイセイヨウサケ(アトランティックサーモン)、ベニザケ、ギンザケ、キングサーモン などの仲間を総称する。.

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DNAウイルス

DNAウイルスとは、ゲノムとしてDNAをもつウイルスのこと。 ゲノムDNAから宿主細胞のRNAポリメラーゼを利用してmRNAを合成し、そのmRNAから蛋白質を合成するのがDNAウイルスの増殖経路である。 DNAウイルスはRNAウイルスと異なり、ゲノムの構造に多様性がない。ほとんどが二本鎖DNAウイルスであり、そうでないウイルスは一本鎖-鎖DNAウイルスのパルボウイルス科と不完全二本鎖DNAウイルスのヘパドナウイルス科のみである。DNAの構造はほとんどが線状であり、環状二本鎖DNAを有するのはパポバウイルス科(現在ではポリオーマウイルス科とパピローマウイルス科)のみである。なお、一本鎖DNAウイルスゲノムはそのままでは増殖できないため、宿主細胞のDNAポリメラーゼを使い二本鎖の状態を経て増殖する。また、ペパドナウイルスは非常に特異的な増殖様式を取る。部分的に一本鎖がある不完全環状DNAを有するこのウイルスゲノムは宿主細胞内で完全な二本鎖DNAとなり、mRNAを合成する。そしてDNAの合成はそのmRNAを逆転写することで合成される。 DNAウイルスには増殖の過程で生じたDNA複製のミスを修正する機構が備わっている。そのため、RNAウイルスと比較すると遺伝子の変異が少ない。そのため、長期にわたって同じワクチンが使用可能であり、天然痘をワクチンによって根絶することができたのも天然痘ウイルスがDNAウイルスであったためであるとされる。.

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脊椎動物

脊椎動物(せきついどうぶつ、Vertebrata)は、動物の分類のひとつ。現在主流の説では脊索動物門に属するとされ、脊索と置き換わった脊椎をもつ。魚類、鳥類、両生類、爬虫類、哺乳類の5類からなり、無脊椎動物に比べて(脊椎動物である)人間にとって類縁関係が近く、なじみの深い生物によって構成されているグループである。.

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核酸

RNAとDNA、それぞれの核酸塩基 核酸(かくさん)は、リボ核酸 (RNA)とデオキシリボ核酸 (DNA)の総称で、塩基と糖、リン酸からなるヌクレオチドがホスホジエステル結合で連なった生体高分子である。糖の部分がリボースであるものがRNA、リボースの2'位の水酸基が水素基に置換された2-デオキシリボースであるものがDNAである。RNAは2'位が水酸基であるため、加水分解を受けることにより、DNAよりも反応性が高く、熱力学的に不安定である。糖の 1'位には塩基(核酸塩基)が結合している。さらに糖の 3'位と隣の糖の 5'位はリン酸エステル構造で結合しており、その結合が繰り返されて長い鎖状になる。転写や翻訳は 5'位から 3'位への方向へ進む。 なお、糖鎖の両端のうち、5'にリン酸が結合して切れている側のほうを 5'末端、反対側を 3'末端と呼んで区別する。また、隣り合う核酸上の領域の、5'側を上流、3'側を下流という。.

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