ロゴ
ユニオンペディア
コミュニケーション
Google Play で手に入れよう
新しい! あなたのAndroid™デバイスでユニオンペディアをダウンロードしてください!
インストール
ブラウザよりも高速アクセス!
 

アルヴィースの言葉

索引 アルヴィースの言葉

『アルヴィースの言葉』(アルヴィースのことば、Alvíssmál)とは、古ノルド語詩である。一般に『古エッダ』の一篇に数えられ、北欧神話の原典資料の一つとなっている。『アルヴィースの歌』とも。 アース神のトールとドヴェルグのアルヴィースとの間の知恵比べが歌われている。その中で、言葉の言いかえ(も参照)が、「各部族(人間、アース神、等)での呼ばれ方」として列挙される(スールル)。 詩形は歌謡律『エッダ 古代北欧歌謡集』pp.293-294(谷口による解説)。11世紀の成立と考えられている。第20スタンザ(「風」の言いかえ)が『詩語法』第74段落に、第30スタンザ(「夜」の言いかえ)が第78段落に、それぞれ引用されている。.

21 関係: 古エッダ主格伊藤盡北欧神話マグニユリイカ (雑誌)ヴァン神族トールドワーフアルヴィースアース神族エルフスールルスットゥングスタンザ詩語法谷口幸男霜の巨人新潮社数 (文法)曲用

古エッダ

古エッダの写本2冊。流布本ともいえる王の写本(写真上)と、異本の一つフラート島本(下)。 古エッダ(こエッダ、Elder Edda)とは、17世紀に発見された北欧神話について語られた写本。9世紀から13世紀にかけて成立したとされている、古ノルド語で書かれた歌謡集(詩群)である。主に北欧神話や北欧の英雄伝説について語っている。一般に「古エッダ」と呼ばれているものは発見された王の写本をその根底としている。 本来「エッダ」とはスノッリ・ストゥルルソンの『エッダ』(スノッリのエッダ、新エッダ)のことを指していたが、その中で言及されている古い詩の形式や、後に再発見されたそのような形式の詩を指す言葉としても用いられるようになったため、この2つを特に区別するために「古エッダ」と呼ばれるようになった。しかし現在ではエッダよりも後に編纂されたとされている。 『エッダ』が「散文のエッダ」と呼ばれるのに対して、古エッダは「詩のエッダ」「韻文のエッダ」「歌謡エッダ 」(Ljóðaedda, Poetic Edda) と呼ばれることもある。また下記の経緯により「セームンド(セームンドル、サイムンドル)のエッダ」(Sæmundaredda) と呼ばれていたこともある。.

新しい!!: アルヴィースの言葉と古エッダ · 続きを見る »

主格

主格(しゅかく、英語:nominative ラテン語: nominativus、フランス語: nominatif、ドイツ語:Nominativ、Werfall、erster Fall。)は、格のひとつであり、狭義には、対格言語における主語(自動詞文の主語および他動詞文の動作主名詞句)の格をいう。広義には、能格言語の絶対格をも nominative case という場合もある例えば Dixon (1972: 9)。 。 ドイツ語では1格(der erste Fall)、と呼ばれることがある。.

新しい!!: アルヴィースの言葉と主格 · 続きを見る »

伊藤盡

伊藤 盡(いとう つくす、1965年 - )は日本の文献学者。専攻は中世英語・中世北欧語文献学。信州大学准教授。J・R・R・トールキンの創作言語(アルダの言語)にも造詣が深く、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の日本語字幕ではエルフ語の監修を務めた。.

新しい!!: アルヴィースの言葉と伊藤盡 · 続きを見る »

北欧神話

北欧神話の神々は不死ではないため、最終戦争であるラグナロクまで老いることのないよう、イズンの黄金の林檎を食べなければならない。1890年、J・ペンローズ作 北欧神話(ほくおうしんわ、アイスランド語:Norræn goðafræði、ノルウェー語:Norrøn mytologi、スウェーデン語:Nordisk mytologi、デンマーク語:Nordisk mytologi)は、キリスト教化される前のノース人の信仰に基づく神話。スカンディナビア神話とも呼ばれている。ゲルマン神話の一種で、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、アイスランドおよびフェロー諸島に伝わっていたものの総称。普通、フィンランド神話とは別系統のものとされる。 神話は主にキリスト教化以前に存在した現地の宗教と、主にノルウェー人が入植、定住し、北欧神話の文書化された典拠の大多数が収集されるに至ったアイスランドを含むスカンディナヴィア人の伝説と信仰で構成されている。北欧以外のゲルマン人は、早くからキリスト教化されたため、民族独自の神話や思想を示す書物がほとんど残っていない。そのため北欧神話は、年代の古い一般的なゲルマン・ペイガニズムが最も良い状態で保存されており、ゲルマン人の古来の習俗や精神を理解する上で貴重な資料となっている。このゲルマン・ペイガニズムは、アングロ・サクソン神話と極めて密接に関連した内容を含んでいる。なお、ゲルマン神話は初期のインド・ヨーロッパ神話から発展したものである。 北欧神話は北ゲルマン民族によって共有されていた信仰や物語が集約されたもので、神話は詩の形で口承により伝えられ、現存する神話についての知識は主にスノッリ・ストゥルルソンにより書かれた『エッダ』や、キリスト教化中またはその後に書き下ろされた、中世における他の版本に基づいている。北欧神話は基本的に古ノルド語で著わされているが、『デンマーク人の事績』などラテン語で書かれたものもある。 北欧神話の中にはスカンディナヴィアの伝承の一部となり、現在まで生き残ったものもある。その他は近年、ゲルマン・ネオペイガニズムとして再考案・構築されている。ステージでの上演劇や映画同様、神話は現在も様々な文学の着想として残されている。.

新しい!!: アルヴィースの言葉と北欧神話 · 続きを見る »

マグニ

マグニ(Magni)は、北欧神話に登場する雷神トールの息子の名前である。.

新しい!!: アルヴィースの言葉とマグニ · 続きを見る »

ユリイカ (雑誌)

『ユリイカ』(Eureka)は、青土社から刊行されている月刊誌である。詩および批評を中心に文学、思想などを広く扱う芸術総合誌である。なおユリイカとは「見つけた」を意味する「Eureka」から来ている。.

新しい!!: アルヴィースの言葉とユリイカ (雑誌) · 続きを見る »

ヴァン神族

ヴァン神族(ヴァンしんぞく、古ノルド語:Vanr 、複数形:Vanir 、ヴァナ神族とも)とは、北欧神話に登場する一群の神々である。その名前は「光り輝く者」を意味する『エッダ 古代北欧歌謡集』20頁。。豊穣と平和をつかさどる。ニョルズ、フレイ、フレイヤが所属していた神族である。.

新しい!!: アルヴィースの言葉とヴァン神族 · 続きを見る »

トール

トールとは、北欧神話に登場する神である。神話の中でも主要な神の一柱であり、神々の敵である巨人と対決する戦神として活躍する。その他考古学的史料などから、雷神・農耕神として北欧を含むゲルマン地域で広く信仰されたと推定されている。アーサソール(アースたちのソール)やオクソール(車を駆るソール)とも呼ばれる。.

新しい!!: アルヴィースの言葉とトール · 続きを見る »

ドワーフ

ドワーフと鉄道(カール・シュピッツヴェーク画) ドワーフ(、英語の発音はドゥウォーフに近い)は、人間よりも少し背丈の小さい伝説上の種族。民話、神話、童話、ファンタジー作品などに登場することが多い。高度な鍛冶や工芸技能をもつとされており、外観は男女共に背丈が低いものの力強く屈強で、特に男性はその多くで長い髭をたくわえているとされる。 ドワーフ小人、矮人、侏儒、あるいは単に小人と訳されることもある。.

新しい!!: アルヴィースの言葉とドワーフ · 続きを見る »

アルヴィース

Lorenz Frølichが描いたアルヴィースとスルーズ。 W.G. Collingwoodが描いた、トールの問いに答えるアルヴィース。 同じく、石になったアルヴィース。 アルヴィース(Alvíss)は、北欧神話のドワーフである。「完全な賢者」、「すべてを知る者」という意味がある。.

新しい!!: アルヴィースの言葉とアルヴィース · 続きを見る »

アース神族

アース神族(古ノルド語:Ás, Áss, 複数形:Æsir, 女性形:Ásynja, 女性複数形:Ásynjur, 古英語:Ós, ゲルマン祖語再建形:*Ansuz, アサ神族とも)とは、北欧神話における最高神オーディンを長とする神々の系統のことである。 スノッリ・ストゥルルソンがいくつかの文献で述べている伝説によれば、アース神族はアジアからドニエプル川下流に移り、ヴァン神族と戦うが、後に和解、人質としてニョルズとその息子フレイ、娘フレイヤを受け取った。 アース神族は、世界の中心アースガルズに住む。神々はしばしば巨人の脅威にさらされるが、その度にトールの剛勇やロキの頭脳で難を逃れる。世界終末戦争ラグナロクでは死力を尽くして戦うが、世界と共に滅ぶ事となる。.

新しい!!: アルヴィースの言葉とアース神族 · 続きを見る »

エルフ

ルフ(elf、複数形: 、)は、ゲルマン神話に起源を持つ、北ヨーロッパの民間伝承に登場する種族である。日本語では妖精あるいは小妖精と訳されることも多い。北欧神話における彼らは本来、自然と豊かさを司る小神族であった。エルフはしばしば、とても美しく若々しい外見を持ち、森や泉、井戸や地下などに住むとされる。また彼らは不死あるいは長命であり、魔法の力を持っている。 J・R・R・トールキンの『指輪物語』では、賢明で半神的な種族である「エルフ」が活躍した。この作品が成功して以降、トールキン風のエルフは現代のファンタジー作品における定番となった。.

新しい!!: アルヴィースの言葉とエルフ · 続きを見る »

スールル

ールル(Þulur、thulur)は、アイスランドに古くから伝わる簡素な物語風の歌である。 固有名詞を口承で伝えるための詩であり、憶えやすいように頭韻や脚韻が用いられている。 そうした固有名詞には、神や巨人、人、物品といったさまざまな種類がある。 スノッリ・ストゥルルソンの『散文エッダ』の中にも『名の諳誦(ナヴナスールル)』と呼ばれるスールルが残されているが、スノッリの独創的な作品に後から加えられたと考えられて、いわゆる『エッダ』の版に必ず含まれるものではない。 しかし、『古エッダ』の『アルヴィースの言葉』や『リーグルの詩』はスールルが元になっていると考えられる。 また、『巫女の予言』や『グリームニルの言葉』には、スールルのように固有名詞を列挙する節がある。.

新しい!!: アルヴィースの言葉とスールル · 続きを見る »

スットゥング

ットゥングによって追われ、オーディンは詩の蜜酒をいくつかの壺に吐き出した。そのいくらかがはからずも向こう側にこぼれている。18世紀のアイスランド人画家Jakob Sigurðssonによる、写本『SÁM 66』の挿絵。 en) Hammars (III)には、鷲の姿のオーディンが取ってくる様子(鷲のあごひげに注目)、グンロズ(詩の蜜酒をつかんでいる)、スットゥングの描写が残っている。 北欧神話において、スットゥング(Suttungr)は霜の巨人である。ドワーフの兄弟フィアラルとガラールによって(スットゥングの母と共に)殺されることとなるギリングの息子にあたる。 彼は『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』に登場する。.

新しい!!: アルヴィースの言葉とスットゥング · 続きを見る »

スタンザ

タンザは、文学や音楽の歌詞において、定型詩(ていけいし)を構成する数行を、1つのまとまりとしてとらえるための単位である。言語が内包するシラブルから生まれるリズム、つまり韻律(いんりつ)を活用して作られる韻文(いんぶん)に対する用語である。 通説としては、「韻を踏む(いんをふむ)」という言葉でお馴染みの押韻(おういん)を含んだ、4行以上からなる詩に対して使う。行と行のあいだに空白やインデントが置かれている場合は、その前後のまとまりはそれぞれ別のスタンザであるととらえる。空白の行か句読点でスタンザを区切るのが印刷上の慣習なので、現代詩のほとんどは、印刷されたページ上でスタンザを恣意的に表すことが可能である。 イタリア語で部屋を意味する「Stanza」が語源である。日本では連(れん)と訳されることもある。さらに複数の連をまとめたものを節(せつ)や詩節(しせつ)ともいう。.

新しい!!: アルヴィースの言葉とスタンザ · 続きを見る »

詩語法

『詩語法』(しごほう、)は、スノッリ・ストゥルルソンの『散文のエッダ』の第二部である。『詩人の言葉』(しじんのことば)とも呼ばれており、約50,000語から成る。 これは事実上、北欧神話に登場する海の神エーギルと詩の神ブラギの間で交わされる北欧神話と詩の種類について関連する会話であり、数多くのケニングの由来が挙げられている。ブラギは、様々な人や場所、事物について、体系的なケニングのリスト(en)を列挙している。さらに詩的な言い回しについて、特にヘイティ(heiti)と呼ばれる回りくどさのない詩的な語(例えば「馬」に対する「乗用馬」)の概念について詳細な議論を続け、これらについても体系化している。 ある意味『詩語法』は詩的表現の類義語辞典の初期形態であるといえる。.

新しい!!: アルヴィースの言葉と詩語法 · 続きを見る »

谷口幸男

谷口 幸男(たにぐち ゆきお、1929年7月ReaD「谷口幸男」 - )は、日本の文学者、文学研究者、民俗学者、翻訳家。専門はドイツ文学および北欧文学。.

新しい!!: アルヴィースの言葉と谷口幸男 · 続きを見る »

霜の巨人

の巨人(しものきょじん)は、北欧神話の巨人。超人的な強さをもつ、大自然の精霊の集団の一員である。古ノルド語では(ヨツン、ヨトゥン、ヨートゥン)といわれ、時にはjotun(と発音される)のように英語化される。 霜の巨人は アース神族とヴァン神族とは反する立場にあるといわれている。しかし彼らは頻繁に交流したり、あるいは彼らは結婚さえしたりした。彼らの祖国は、高い山または密林によって人間の世界ミズガルズから隔てられた、古代北欧の宇宙論における9つの世界の1つ、ヨトゥンヘイムである。ニヴルヘイム、ウートガルズ、ヤルンヴィドを含むその他の地名もまた、彼らに関係がある。いくつかの伝説や神話においては、彼らは人間と同様の背丈であると描写されている。 後の北欧の伝承において、「神秘的」を意味する語に由来するトロールと呼ばれた大自然の精霊は、 についてのより古くからの発想様式の多くを受け継いでいた。 また、南ノルウェーの山脈はノルウェー語でヨートゥンハイメン(Jotunheimen)、あるいはヨトゥンヘイム山脈と呼ばれている。.

新しい!!: アルヴィースの言葉と霜の巨人 · 続きを見る »

新潮社

株式会社新潮社(しんちょうしゃ)は、日本の出版社。.

新しい!!: アルヴィースの言葉と新潮社 · 続きを見る »

数 (文法)

言語学における数(すう)とは、語を語形変化させる文法カテゴリーの一つ。多くの言語では単数と複数に分類され、さらにそれ以上に分類する言語もある。指示対象の数量が1であるものを単数、それ以上であるものを複数と呼ぶ。また言語によっては、単数・複数以外に、2をあらわすのに特別な形式をもつものがあり、双数(あるいは両数)と呼ばれる。双数は主に、目・耳・腕・足など、1対になっているものや代名詞に用いる。双数を有する言語の例として、アラビア語、スロベニア語、ソルブ語、ハワイ語などが挙げられる。 0 については、英語やスペイン語などでは複数形を用い、それぞれ 0 hours, 0 horas(0時間)のように言う。また、アイスランド語やリトアニア語などのように20以降では1の位を数の目安とするため、21、31などの場合は意味に関わらず名詞は単数形で用いる言語も存在する(アイスランド語:1/21 maður(1人/21人の男)、2/22 menn(2人/22人の男)など)。.

新しい!!: アルヴィースの言葉と数 (文法) · 続きを見る »

曲用

曲用(きょくよう)またはディクレンション (declension) とは、語形変化のうち名詞などが性・数・格といった文法カテゴリーに対応して変化するものをいう。 古典語の文法では曲用という訳語がよく使われる。これは動詞の語形変化である活用と対をなす訳語である。また、格に応じた変化に代表されるので、語学などでは格変化と訳されることが多いが、格による変化だけをいうのではない。.

新しい!!: アルヴィースの言葉と曲用 · 続きを見る »

ここにリダイレクトされます:

アルヴィースの歌

出ていきます入ってきます
ヘイ!私たちは今、Facebook上です! »