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アルゴナウティカ

索引 アルゴナウティカ

『アルゴナウティカ』(Ἀργοναυτικά / Argonautika)は、紀元前3世紀にロドスのアポローニオスによって書かれた叙事詩。ヘレニズム時代の叙事詩では、唯一現存しているものである。この本の中で語られる内容は、黒海最果ての未知の地コルキスから金羊毛皮を取り戻そうとするイアーソーンとアルゴナウタイの航海の物語である。.

91 関係: 古代ギリシアのボクシング叙事詩同性愛大アイアース岡道男ペリアースペーレウスナイル川ハルピュイアポリュデウケースポセイドーンメレアグロスメンデレス川メーデイアメディア (ギリシア悲劇)ラーエルテースリムノス島リアリズムレーダー (ギリシア神話)ロドスのアポローニオスボスポラス海峡トロイア戦争ヘレネーヘレニズムヘーラーヘーラクレースヘカテーブリタニカ百科事典第11版プリクソスプロメーテウスヒュラースヒュプシピュレーヒッポリュテーヒオスビテュニアピーネウステュンダレオーステラモーンテッサリアディオスクーロイフリギアニュンペーホメーロスアマゾーンアリストテレスアルテミスアルゴナウタイアルゴー船アレースアプシュルトス...アテーナーアイエーテースアキレウスイーリアスイーコールイアーソーンイオルコスウェスパシアヌスエロースエウペーモスエウリピデスオルペウスオデュッセイアオデュッセウスカライスカライスとゼーテースカリマコスカストールガイウス・ウァレリウス・フラックスギリシア悲劇クリュタイムネーストラークレタ島クインティリアヌスグラウコスコルキスゼウスタロース (ギリシア神話)サントリーニ島サテュロス劇紀元前3世紀異性愛血液詩学 (アリストテレス)講談社講談社文芸文庫黒海金羊毛Ia松平千秋69年96年 インデックスを展開 (41 もっと) »

古代ギリシアのボクシング

古代ギリシアのボクサー(ヘレニズム期、ローマ国立博物館蔵) 古代ギリシアのボクシング(こだいギリシアのボクシング)は少なくとも紀元前8世紀、ホメーロスの『イーリアス』の時代までさかのぼり、ギリシアの都市国家のさまざまな社会状況のもとで行われた。この競技に関する現存する史料の大半は断片的もしくは伝説にとどまるものであるため、ルールや慣習、歴史など、今日その詳細を知ることは難しい。とは言え、拳に覆いをつけて行われたボクシングの試合が、古典時代初期を通じ古代ギリシアのスポーツ文化において重要な位置を占めていたことは明らかである。.

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叙事詩

多くの演劇の題材に用いられるアジアの代表的叙事詩『ラーマーヤナ』(インドネシア、サヌール海岸) 叙事詩(じょじし、epic)とは、物事、出来事を記述する形の韻文であり、ある程度の長さを持つものである。一般的には民族の英雄や神話、民族の歴史として語り伝える価値のある事件を出来事の物語として語り伝えるものをさす。 口承文芸として、吟遊詩人や語り部などが伝え、その民族の古い時代には次世代の教養の根幹を成したり、教育の主要部分となることも多かった。後世に書き残され、歴史資料に保存されることになったものが多い。.

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同性愛

同性愛(どうせいあい)、ホモセクシュアリティ(homosexuality)ホモセクシャリティとも表記。は、男性同士または女性同士の間での性愛や、同性への性的指向を指す。同性愛の性質を持っている人のことを同性愛者(どうせいあいしゃ)、ホモセクシュアル(homosexual)ホモセクシャルとも表記。という。 本項では同性愛の一般概要について記す。「日本における同性愛」は同項を参照。.

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大アイアース

大アイアース(Αἴας, Aiās, Ajax)は、ギリシア神話に登場する英雄である。長母音を省略してアイアスとも表記する。 アイアースはサラミース島の王テラモーンの子で、トロイア戦争にはサラミース人を率いて12隻の船と共に参加した。オイレウスの子アイアース(小アイアース)と区別するために大アイアースと呼ばれる。また、『イーリアス』などの叙事詩では、小アイアースと組にして両アイアースなどと呼ばれる。 同じくトロイア戦争に参加したテウクロスとは異母兄弟。トロイア戦争でギリシア勢に参加した英雄では、アキレウスに次ぐ強さを誇った。テラモーンはアキレウスの父ペーレウスの兄弟であり、アイアースとアキレウスとはいとこ同士である。.

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岡道男

岡 道男(おか みちお、1931年1月4日- 2000年3月3日)は、日本の西洋古典文学者。 大阪市生まれ。京都大学文学部西洋古典学科卒業。松平千秋に学ぶ。1965年-1966年及び1988年-1989年、マインツ大学西洋古典学科客員教授。1998年5月から没するまで日本西洋古典学会委員長(第6代)。 1977年「ホメロスと叙事詩の環」で文学博士(京都大)。1969年京大文学部助教授、1979年教授、1994年定年退官後は姫路獨協大学教授となり、図書館長にも就いていたが在職中に没した。弟子に中務哲郎らがいる。.

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ペリアース

ペリアース(Πελίας, Peliās)は、ギリシア神話に登場するイオールコスの王である。長母音を省略してペリアスとも表記される。 コルキスの黄金の羊の皮の探索をイアーソーンに命じ、アルゴナウタイの冒険の原因を作った。ポセイドーンとテューローの子。テッサリアでビアースの娘アナクシビアーを妻として、アカストス、ペイシディケー、ペロペイア、ヒッポトエー、アルケースティスを得た。一説には、妻としたのはアムピーオーンの娘ピューロマケーだともいう。.

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ペーレウス

ペーレウス(Πηλεύς, Pēleus)は、ギリシア神話の英雄である。海の女神テティスの夫で、アキレウスの父である。 アイギーナ島の王アイアコスの子で、大アイアースの父テラモーンの兄弟に当たる。アルゴナウタイの一人でもある。日本語では長母音を省略してペレウスとも表記する。.

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ナイル川

ナイル川(ナイルがわ、النيل ()、the Nile、le Nil)は、アフリカ大陸東北部を流れ地中海に注ぐアフリカ最長級の河川である。長さは6,650km、流域面積は2,870,000km2にのぼる。.

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ハルピュイア

ハーピー ハルピュイア(Ἅρπυια,, Harpyia)あるいはハルピー(Harpie)、ハーピー(Harpy)は、ギリシア神話に登場する女面鳥身の伝説の生物である。複数形ハルピュイアイ(Ἅρπυιαι, )。顔から胸までが人間の女性で、翼と下半身が鳥と描写される。その名は「掠める者」を意味する。.

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ポリュデウケース

ポリュデウケース(Πολυδεύκης, Polydeukēs, Pollux)は、ギリシア神話に登場する英雄である。長母音を省略してポリュデウケスとも表記される。父はゼウス、母はスパルタ王妃レーダー。 日本では、ラテン語形ポルクスまたはポルックスとも呼ばれる。.

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ポセイドーン

ポセイドーン(ΠΟΣΕΙΔΩΝ, Ποσειδῶν, )は、ギリシア神話の海と地震を司る神であるマイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル 『ギリシア・ローマ神話事典』 大修館書店。オリュンポス十二神の一柱で、最高神ゼウスに次ぐ圧倒的な強さを誇る。海洋の全てを支配し、全大陸すらポセイドーンの力によって支えられている。怒り狂うと、強大な地震を引き起こして世界そのものを激しく揺さぶる。また、地下水の支配者でもあり、泉の守護神ともされる。 イオーニア方言系ではポセイダーオーンとも呼ばれる。エノシガイオスという名もある。日本語では長母音を省略してポセイドンとも呼ぶ。.

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メレアグロス

メレアグロス(Μελέαγρος, ラテン文字転記:Meleagros, Meleager)は、ギリシア神話に登場する英雄である。アルゴナウタイの1人で、カリュドーンの猪狩りの中心人物。ラテン語表記でメレアゲルとも。彼はアイトーリアのカリュドーン王オイネウスと王妃アルタイアーの子だが、実の父はアレースともいう。ヘーラクレースの妻となったデーイアネイラはメレアグロスの妹である。.

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メンデレス川

メンデレス川()、古名マイアンドロス(古代ギリシア語:Μαίανδρος / ''Maíandros''.、現代ギリシャ語ではメアンドロス)はトルコ南部の川。トルコにはもうひとつ同名のメンデレス川(Küçük Menderes)があり、本記事の川を「大メンデレス川」(ビュユックメンデレス川)、もうひとつの川を「小メンデレス川」(キュチュックメンデレス川)と呼ぶことも多い。流れのあちこちが蛇行しており、英単語meander(曲流する)はこの川の名に由来する。.

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メーデイア

メーデイア(Μήδεια, Mēdeia)は、ギリシア神話に登場するコルキス(現在のグルジア西部)の王女である。長母音を省略してメデイアとも表記される。 アポロドーロスによればコルキスの王アイエーテースとオーケアノスの娘エイデュイアの娘で、カルキオペー、アプシュルトスと兄弟。ロドスのアポローニオスによるとアイエーテースとエイデュイアの娘で、カルキオペーと姉妹であり、アプシュルトスは母の異なる兄にあたる。太陽神ヘーリオスの後裔として、魔女キルケーと同じ金色の輝く瞳を持つグスターフ・シュヴァープ 『ギリシア・ローマ神話』第1巻、角信雄/訳。 ヘカテー神殿に仕える巫女でもあり、ヘカテーの魔術に長け、イアーソーン率いるアルゴナウタイの冒険を成功に導いた。元来はギリシアに征服された地方の土着の女神だったと考えられている。.

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メディア (ギリシア悲劇)

『メディア』(メーデイア、Μήδεια, Mēdeia)は、古代ギリシアの劇作家エウリピデス作のギリシア悲劇。日本においては『王女メディア』のタイトルでよばれることも多い。 ギリシア神話に登場するコルキス王女メディア(メーデイア)の晩年におこったとされるコリントスでの逸話、すなわち夫イアソン(イアーソーン)の不貞に怒り、復讐を果たして去っていく話を劇化したもの。 紀元前431年に、古代アテナイのディオニュシア祭で.

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ラーエルテース

ラーエルテース(Λαέρτης, Laērtēs)は、ギリシア神話の人物である。長母音を略してラエルテスとも表記する。 アルケイシオスの息子。アルケイシオスはケパロスとプロクリスの子で、ラーエルテースは父を継いでケパレーニア人の領主となった。アウトリュコスとアムピテアーの娘アンティクレイアを妻とし、子にオデュッセウスとクティメネーの兄妹がある。オデュッセウスの父はシーシュポスだともいわれる。イアーソーン率いるアルゴナウタイに参加した。.

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リムノス島

リムノス島(リムノスとう、Λήμνος、Límnos、Lemnos)は、エーゲ海北部にある島。レムノス島などの表記も用いられる。面積は約477kmと広く、ギリシャでは8番目に大きな島である。.

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リアリズム

リアリズム(realism).

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レーダー (ギリシア神話)

ュスターヴ・モローによる『レダ』(1865年-1875年) パリ、ギュスターヴ・モロー美術館所蔵 絵画館所蔵 レーダー(Λήδα, Lēdā)は、ギリシア神話の女性である。長母音を省略してレダとも表記される。アイトーリア王テスティオスの娘で、スパルタ王テュンダレオースの妻。 本来は大地の女神でレートーと同一の存在だったと考えられている。.

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ロドスのアポローニオス

ドスのアポローニオス(Ἀπολλώνιος Ῥόδιος / Apollōnios Rhodios, 紀元前3世紀初期 - 紀元前246年以降)は、叙事詩人、学者である。またアレクサンドリア図書館の第2代館長。金羊毛を求めてのイアソンとアルゴナウタイの冒険を描いた、叙事詩史上重要な作品の1つである『アルゴナウティカ』の作者として知られる。 アポローニオスはロドス島の出身ではない。ロドス島には人生の一時期居ただけで、そこにいた時に「ロドスの」という添え名をつけた。.

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ボスポラス海峡

ボスポラス海峡とルメリ・ヒサル(手前)、ファーティフ・スルタン・メフメト橋。 '''ボスポラス海峡の衛星写真''' 画面上が黒海、下がマルマラ海。イスタンブール旧市街は左側の陸の右下にある三角形の半島の部分。イスタンブール旧市街の北側の細長い湾は金角湾 ボスポラス海峡(ボスポラスかいきょう、Bosporus)は、トルコのヨーロッパ部分(オクシデント:)とアジア部分(オリエント:)を隔てる海峡である。.

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トロイア戦争

トロイア戦争(トロイアせんそう、Τρωικός πόλεμος, Trojan War)は、ギリシア神話に記述された、小アジアのトロイアに対して、ミュケーナイを中心とするアカイア人の遠征軍が行った戦争である。 トロイア、あるいはトローアスという呼称は、後の時代にイーリオス一帯の地域につけられたものである。この戦争の記述から、古代ギリシアにおいて、ホメーロスの英雄叙事詩『イーリアス』、『オデュッセイア』のほか、『キュプリア』、『アイティオピス』、『イーリオスの陥落』などから成る一大叙事詩環が派生した。またウェルギリウスはトロイア滅亡後のアイネイアースの遍歴を『アエネーイス』にて描いている。.

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ヘレネー

ヘレネーとパリス、ジャック=ルイ・ダヴィッド(1788) ヘレネー(Ἑλένη, Helenē, Helena, Helen)は、ギリシア神話に登場する女性である。長母音を省略してヘレネとも表記される。元来はスパルタで信仰された樹木崇拝に関わる女神だったと考えられている。 表向きはスパルタ王テュンダレオースと王妃レーダーの娘であるが、実父はゼウスであり、実母はネメシスともされる。兄にディオスクーロイ(カストールとポリュデウケース)兄弟、姉にクリュタイムネーストラーがいる。メネラーオスの妻となったが、イーリオス(トロイア)の王子パリスにさらわれ、トロイア戦争の原因となった。 ヘレネーは成長すると、地上で最も美しい絶世の美女となった。テーセウスは彼女をさらって母アイトラーのもとにあずけたが、ディオスクーロイにアイトラーごと取り返された。アイトラーは、この後ヘレネーに召し使われてイーリオスまでついて行き、イーリオス陥落の際にテーセウスの息子のデーモポーンとアカマースに再会した。 ヘレネーの結婚に際しては、求婚者がギリシア中から集まった。ヘレネーの義父テュンダレオースは、彼らの中の誰を結婚相手に選んでも、それ以外の男たちの恨みを買う恐れがあるため、あらかじめ「誰が選ばれるにしても、その男が困難な状況に陥った場合には、全員がその男を助ける」という約束をさせ、彼らの中からメネラーオスを選んだ。 メネラーオスの妻となったヘレネーは、イーリオスの王子パリスの訪問を受けた。パリスは美の審判の際に、アプロディーテーからヘレネーを妻にするようそそのかされていたのである。ヘレネーはパリスに魅了され、娘ヘルミオネーを捨てて、イーリオスまでついていってしまった。 メネラーオスとその兄アガメムノーンらは、ヘレネーを取り返すべく、求婚者仲間たちを集めてイーリオスに攻め寄せた。元求婚者たちは、前の約束があるためにこれを断ることができず、トロイア戦争に参加した。 トロイア戦争では、ヘレネーを返してギリシア勢に引き上げてもらおうという提案がなされるが、パリスが反論して沙汰やみになった。パリスの死後は、パリスの弟のヘレノスとデーイポボスがヘレネーをめぐって争いをおこし、ヘレネーはデーイポボスの妻になることとなった。ヘレノスは弟にヘレネーを奪われたことをうらみ、戦闘に参加するのをやめて市外に逃れた。その後ヘレノスはオデュッセウスに捕まって説得され、ギリシア勢に味方することになった。ヘレノスは予言能力によりイーリオス陥落に必要な条件を教え、その滅亡を助けた。 イーリオス陥落の際、木馬の中にいたメネラーオスは、デーイポボスの館に駆けつけてデーイポボスを殺した。そしてヘレネーも殺そうとするが、恋情やみがたく殺すことができなかった。ヘレネーはメネラーオスと共にスパルタに帰った。 後日談では、再びスパルタの王妃として、かつての求婚者たちの許しを得て平穏に暮らしたとされる。また、別の話ではアガメムノーンの息子オレステースによって殺されたとある。オレステースは、密通の果てに夫アガメムノーンを殺した母クリュタイムネーストラーを自らの手にかけたが、叔母であるヘレネーをも「父アガメムノーンを10年に及ぶ戦争に連れ出し、家族崩壊の原因を作った不義の女」として成敗した。ギリシア悲劇でもしばしば扱われたが、三大作家の一人エウリーピデースによる悲劇『ヘレネー』が現存している。 ヘロドトスはその著書「歴史」で、エジプトで得た知識としてこれらの通説とは異なる話を記載している。 それによると、パリスの船が風の影響でエジプトに来航した際に、彼の従者が神殿に駆け込んで主人のヘレネー誘拐を暴露した為、パリス一行はエジプトの官憲に逮捕されてしまう。当時のエジプトには「漂着者は丁重に保護する」という規則があった為、パリスは命だけは助けられたものの、ヘレネーと彼女と共に略奪したスパルタ王室の宝物をエジプト王室の管理下に置かれた上で国外追放の判決が下された。事態を知らされたパリスの父でトロイ王プリアモスはスパルタに事情を説明するが、激怒したメネラーオスはトロイ側の話をトロイが落城するまで信用せず、エジプトに問い合わせすらしなかった。トロイが占領されるに至って、トロイからヘレネーの姿も痕跡も発見されず、尚且つ生き残った捕虜もプリアモスの話を繰り返すだけであった事から、漸くメネラーオスはエジプトを来訪。エジプトのファラオから歓待を受けた上、丁重に扱われていたヘレネーと厳重に保管されていた宝物の返還を受けた。しかしながら、帰国を焦るメネラーオスが航海安全祈願の生贄の為に現地民の子供を誘拐した事が発覚した為、慌てて出航したスパルタ人はリビア方面に流されてしまい、却って帰国に手間取ることになってしまった。 ヘロドトス自身は「王族を含む大量の戦死者が出ている状況でヘレネーを返還しないのは異常。返還しようにも返還できない状況にあったと考える方が合理的。」として、通説よりもこのエジプトで伝えられていた説を支持している。.

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ヘレニズム

ヘレニズム(Hellenism)とは、ギリシア人(ヘレネス)の祖、ヘレーンに由来する語。その用法は様々であり、アレクサンドロスの東方遠征によって生じた古代オリエントとギリシアの文化が融合した「ギリシア風」の文化を指すこともあれば、時代区分としてアレクサンドロス3世(大王)(在位前336年 - 前323年)の治世からプトレマイオス朝エジプトが滅亡するまでの約300年間を指すこともある。また、ヨーロッパ文明の源流となる2つの要素として、ヘブライズムと対置してヘレニズムが示される場合もある。この場合のヘレニズムは古典古代の文化(ギリシア・ローマの文化)におけるギリシア的要素を指す。.

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ヘーラー

ヘレニズム時代の原物を摸したローマのヘーラー像 (ルーヴル美術館蔵) ヘーラー(古希:ΗΡΑ, Ἥρα, Hērā、イオニア方言:ヘーレー)は、ギリシア神話に登場する最高位の女神であるマイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル『ギリシア・ローマ神話事典』。。長母音を省略してヘラ、ヘレとも表記される。その名は古典ギリシア語で「貴婦人、女主人」を意味し、結婚と母性、貞節を司るフェリックス・ギラン『ギリシア神話』。。 ヘーラーの沿え名はガメイラ(結婚の)、ズュギア(縁結びの)で、アルカディアのステュムパーロスでは女性の一生涯を表すパイス(乙女)、テレイアー(成人の女性、妻)、ケーラー(寡婦)の三つの名で呼ばれた。ホメーロスによる長編叙事詩『イーリアス』では「白い腕の女神ヘーレー」、「牝牛の眼をした女神ヘーレー」、「黄金の御座のヘーレー」など特有の形容語を持っている。.

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ヘーラクレース

ヘーラクレース (Ηρακλής, Hēraklēs) は、ギリシア神話の英雄。ギリシア神話に登場する多くの半神半人の英雄の中でも最大の存在である。のちにオリュンポスの神に連なったとされる。ペルセウスの子孫であり、ミュケーナイ王家の血を引く。幼名をアルケイデース(Ἀλκείδης, Alkeidēs)といい、祖父の名のままアルカイオス(Ἀλκαῖος, Alkaios)とも呼ばれていた。後述する12の功業を行う際、ティーリュンスに居住するようになった彼をデルポイの巫女が 「ヘーラーの栄光」を意味するヘーラクレースと呼んでからそう名乗るようになった。キュノサルゲス等、古代ギリシア各地で神として祀られ、古代ローマに於いても盛んに信仰された。その象徴は弓矢、棍棒、鎌、獅子の毛皮である。 ローマ神話(ラテン語)名は Hercules (ヘルクーレス)で、星座名のヘルクレス座はここから来ている。 英語名はギリシア神話ではHeracles(ヘラクリーズ)、ローマ神話ではHercules(ハーキュリーズ)。イタリア語名はギリシア神話ではEracle(エーラクレ)、ローマ神話では Ercole(エールコレ)。フランス語名はギリシア神話では Héraclès (エラクレス)、ローマ神話では Hercule (エルキュール)という。なお、欧米ではローマ神話名の方が一般的に用いられている。 日本語では長母音を省略してヘラクレスとも表記される。.

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ヘカテー

ヘカテー(ウィリアム・ブレイク/画、1795年) ヘカテー()は、ギリシア神話の女神である。ヘカテイアとも呼ばれる。日本では長音を省略してヘカテとも表記される『ギリシア・ローマ神話事典』(グラント & ヘイゼル)454頁。。 「ヘカテー」は、古代ギリシア語で太陽神アポローンの別名であるヘカトス(「遠くにまで力の及ぶ者」、または「遠くへ矢を射る者」。陽光の比喩)の女性形であるとも、古代ギリシア語で「意思」を意味するとも(ヘーシオドスの用法より)言われている。 「死の女神」、「女魔術師の保護者」、「霊の先導者」、「ラミアーの母」、「死者達の王女」、「無敵の女王」等の別名で呼ばれた『ギリシア神話』(ギラン)254頁。。「ソーテイラー(救世主)」の称号でも呼ばれる。また、江戸時代日本の文献では「ヘカッテ」と表記された。 古代ローマにおいてはトリウィア(Trivia、「十字路の」の意)という形容語を付けて呼ばれた。 トリカブトや犬、狼、牝馬、蛇(不死の象徴)『世界の神話伝説図鑑』41頁。、松明(月光の象徴)、ナイフ(助産術の象徴)、窪みのある自然石『悠久なる魔術』152頁。等がヘカテーの象徴とされる。.

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ブリタニカ百科事典第11版

ブリタニカ百科事典第11版(ブリタニカひゃっかじてん だい11はん、1911年版ブリタニカ百科事典、1911 Encyclopædia Britannica)は、1910年から1911年にかけて発行されたブリタニカ百科事典の11番目の版で、全29巻からなる20世紀初頭の知識の集大成である。製作には当時の著名な研究者や、後に有名になる執筆者が多数参加している。また、この版は現在、米国で著作権の保護期間を経過しパブリックドメインになっている。.

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プリクソス

en)所蔵。 プリクソス(Φρίξος, )は、ギリシア神話に登場する人物である。コルキス(現グルジア)の地に「金羊毛」をもたらした。これが後のイアーソーン率いるアルゴナウタイの物語につながる。 ボイオーティアの王アタマースとネペレーの息子で、妹にヘレーがいるアポロドーロス、1巻9・1。。2人はイクシーオーンとネペレーの子とする説もある。コルキスでアイエーテースとエイデュイアの娘カルキオペーを妻とし、アルゴス、メーラス、プロンティス、キュティッソーロス、プレスボーンが生まれた。妻をアイエーテースの娘イオポッサとする説もある。.

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プロメーテウス

プロメーテウス( )は、ギリシア神話に登場する男神で、ティーターンの一柱である。イーアペトスの子で、アトラース、メノイティオス、エピメーテウスと兄弟ヘーシオドス『神統記』507行-511行。アポロドーロス、1巻2・3。、デウカリオーンの父。ゼウスの反対を押し切り、天界の火を盗んで人類に与えた存在として知られる。また人間を創造したとも言われる。日本語では長音を省略してプロメテウスと表記されることもある。ヘルメースと並んでギリシア神話におけるトリックスター的存在であり、文化英雄としての面を有する。.

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ヒュラース

ヒュラース(Ὕλας, )は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してヒュラスとも表記される。 ドリュオプス人の王テイオダマースとアポロドーロス、1巻9・19。ヒュギーヌス、271話。、オーリーオーンの娘でニュムペーのメノディケーの子ヒュギーヌス、14話。。あるいはケーウクスの子ニーカンドロス(アントーニーヌス・リーベラーリス、26話による引用)。。 ヒュラースはヘーラクレースに仕える美しい少年で、ヘーラクレースに愛された。しかしヘーラクレースに従ってアルゴナウタイに参加したが、美しさゆえに泉のニュムペーにさらわれたという。.

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ヒュプシピュレー

ヒュプシピュレー(Ὑψιπύλη, )は、ギリシア神話の女性で、レームノス島の女王である。長母音を省略してヒュプシピュレとも表記される。 ヒュプシピュレーの父トアースはディオニューソスとアリアドネーの息子。ヒュプシピュレーとはギリシア語で「高い門の女」の意である。イアーソーンとの間にエウネーオスとネブロポノスの二人の息子を生んだ。エウオーネスは後にレームノス島の王となった。.

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ヒッポリュテー

ヒッポリュテー(Ἱππολύτη, )は、ギリシア神話に登場するアマゾーンの女王である。長母音を省略してヒッポリュテとも表記される。ヒッポリュテーが持つアレースの帯が、ヘーラクレースの「12の功業」のうち9番目の課題の対象となった。 ヒュギーヌスでは、ヒッポリュテーはアレースとアマゾーンの女王オトレーレーの娘とされる。.

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ヒオス

ヒオス(Χίος、Chios)は、ギリシャのヒオス島にある中心的な町。かつてはひとつの市であったが、2011年の地方行政改革で新しいヒオス市に所属する地区となった Greece Ministry of Interior 。トルコのチェシュメと向かい合う、島の東海岸に位置する。人口は3.2万で、ヒオス島またはヒオス県の行政と商業の中心である。ヒオス島に8つある地区のひとつ。 地元では、島名と区別するためにしばしばホラ(Χώρα、町)やカストロ (Κάστρο) と呼ばれる。 元々は古代の入植地として、自然港の北岸に築かれた。16世紀までに、城壁がめぐらされた市街は続く支配者によってさらに補強され、堅固な中世城塞都市(カストロ)となった。 現在の市街はカストロの外側まで広がっている。1881年の壊滅的な震災の後、波止場の周辺や郊外は近代的になったが、市街のほとんどは新古典主義建築で再建された。人口は比較的安定しているものの、市街は南北に拡大を続けている。しかし、行政機関やいくつかの博物館、大通りのアプロタリア通り、市立庭園が所在する港と城のあいだの中心市街地は依然として過密状態にある。 北のヴロンタドス地区にヒオス島国営空港が、中心部の数km南にカルファスの町がある。.

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ビテュニア

ビテュニア属州の位置(120年ごろのローマ帝国) ビテュニア(Bithynia)は歴史的地名で、古代にはビテュニア王国、共和政ローマの時代に属州(ビテュニア属州)が存在した。小アジアの北西にあたり、マルマラ海、トラキア、ボスポラス海峡および黒海に接する。.

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ピーネウス

ピーネウス(Фινεύς, Phīneus)はギリシア神話の人物である。長母音を省略してピネウスとも表記される。アンドロメダーの婚約者としてペルセウス伝説に、トラーキアのサルミュデーソスに住む盲目の予言者としてアルゴナウタイの冒険譚に、それぞれ登場する。.

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テュンダレオース

テュンダレオース(Τυνδάρεως, Tyndareōs, Tyndareus)は、ギリシア神話に登場するスパルタ王である。長母音を省略してテュンダレオス、ティンダリオスとも。 スパルタ王オイバロスとゴルゴポネーの子(ペリエーレースとバテイアの子という説もある)。弟はヒッポコオーン、イーカリオス(ペーネロペーの父)。 妻はレーダー。 子にディオスクーロイ(カストールとポリュデウケース(ポルックス)の双子の兄弟)、クリュタイムネーストラー(ミュケーナイの王アガメムノーンの妻)、ヘレネー(トロイア戦争の原因となった美女)、ティーマンドラー、ポイベー、ピロノエーがいる(なお、ポリュデウケースとヘレネーの実の父はゼウスであると言われる)。.

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テラモーン

テラモーン(Τελαμών, ), は、ギリシア神話に登場する英雄である。サラミース島の王で、カリュドーンの猪狩り、アルゴナウタイ、ヘーラクレースのトロイア攻略に参加したアポロドーロス、2巻6・4。ディオドロス、4巻32・5。。長母音を省略してテラモンとも表記される。 アイギーナ島の王アイアコスとエンデーイス(スケイローンの娘)の子で、ペーレウスと兄弟。ポーコスとは異母兄弟である。一説ではテラモーンはキュクレウスの娘グラウケーとアクタイオスの子で、ペーレウスとは友人だったとされるアポロドーロス、3巻12・6。。グラウケーはテラモーンの最初の妻ともいわれるディオドロス、4巻72・1。。アルカトオスの娘ペリボイアとの間に大アイアース、トロイアの王女ヘーシオネーとの間にテウクロスアポロドーロス、3巻12・7。、また一説にトロイアの女テアーネイラとの間にトラムベーロスをもうけた。大アイアースとテウクロスはトロイア戦争の英雄である。.

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テッサリア

テッサリア(Θεσσαλία / Thessalía、Thessaly)は、ギリシャ中部の地域名であり、ギリシャ共和国の広域自治体であるペリフェリエス(地方)のひとつである。 テッサリア平原の広がるこの地方は、ギリシャの穀倉地帯である。.

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ディオスクーロイ

ディオスクーロイ(Διόσκουροι, Dioskūroi, Dioscuri)は、ギリシア神話に登場する双子の兄弟カストールとポリュデウケースのことである。長母音を省略してディオスクロイとも表記され、ローマ神話ではゲミニ(Gemini、ラテン語で双子の意)と呼ばれる。また、ポリュデウケースは、ラテン語読みでポルックスと呼ばれることが多い。母親はレーダーで、姉妹にヘレネーとクリュタイムネーストラーがいる。 「ディオスクーロイ」は「ゼウスの息子」の意味である。白鳥に化けたゼウスがレーダーを誘惑し、レーダーが卵を産んだという話はよく知られている。レーダーの夫はテュンダレオースで、生まれた子供には父親がゼウスの者(神であり不死)と、テュンダレオースの者(人間であり死の運命がある)がいるとされる。カストールとポリュデウケースは、両方とも神だとされたり、人間だとされたりする。どちらか一方が神とされる場合は、ポリュデウケースのほうが神とされる。.

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フリギア

フリギア(Phrygia, Φρυγία)は、古代アナトリア(現在のトルコ)中西部の地域名・王国名である。フリュギア・プリュギアとも表記する。 (Phrygians)は、インド・ヨーロッパ語族のフリギア語を話す人々で、おそらくヨーロッパから紀元前12世紀頃移住してこの地域を支配し、紀元前8世紀に王国を建てた。しかし紀元前7世紀末頃キンメリア人の支配に屈し、その後隣接するリディア、さらにペルシャ、アレクサンドロス3世(大王)とその後継者たち、そしてペルガモン王国に支配されたのち、ローマ帝国領内の地域名として名を残した。フリギア語は6世紀頃まで残った。.

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ニュンペー

en)所蔵 ニュンペー(, )、複数形ニュンパイ()は、ギリシア神話などに登場する下級女神(精霊)である。 山や川、森や谷に宿り、これらを守っている。 一般に歌と踊りを好む若くて美しい女性の姿をしている。 ギリシア語の普通名詞としては「花嫁」や「新婦」を意味する。 ニュムペー、ニュムパイ、長母音を省略してニュンペ、ニュムペとも表記される。英語ではニンフと呼ばれる。 オリュンポス十二神のように完全な不老不死ではないが、非常に長命であるとされる。 また、樹木のニュンペーなどは、守護している樹木が枯れると自身も共に死ぬという。 庭園や牧場に花を咲かせ、家畜を見張り、狩りの獲物を提供し、守護する泉の水を飲む者に予言の力を授けたり、病を治すなど、恩寵を与える者として崇拝の対象となり、ニュンペーのいるとされる泉などには、しばしば供物が捧げられた。 ヘスペリデスの園を知る海神ネーレウスの居場所をヘーラクレースに教えたニュンペーたちは、ゼウスとテミスの間の娘であった。.

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ホメーロス

ホメーロス(、Homerus、Homer)は、紀元前8世紀末のアオイドス(吟遊詩人)であったとされる人物を指す。ホメロスとも。西洋文学最初期の2つの作品、『イーリアス』と『オデュッセイア』の作者と考えられている。「ホメーロス」という語は「人質」、もしくは「付き従うことを義務付けられた者」を意味する。古代人はホメーロスを「詩人」()というシンプルな異名で呼んでいた。 今日でもなお、ホメーロスが実在したのかそれとも作り上げられた人物だったのか、また本当に2つの叙事詩の作者であったのかを断ずるのは難しい。それでも、イオニアの多くの都市(キオス、スミルナ、コロポーンなど)がこのアオイドスの出身地の座を争っており、また伝承ではしばしばホメーロスは盲目であったとされ、人格的な個性が与えられている。しかし、彼が実在の人物であったとしても、生きていた時代はいつ頃なのかも定まっていない。もっとも信じられている伝説では、紀元前8世紀とされている。また、その出生についても、女神カリオペの子であるという説や私生児であったという説などがありはっきりしない。さらに、彼は、キュクラデス諸島のイオス島で没したと伝承されている。。 当時の叙事詩というジャンルを1人で代表するホメーロスが古代ギリシア文学に占める位置は極めて大きい。紀元前6世紀以降、『イーリアス』と『オデュッセイア』はホメーロスの作品と考えられるようになり、また叙事詩のパロディである『蛙鼠合戦』や、ホメーロス讃歌の作者とも見做されるようになった。主にイオニア方言などからなる混成的なは紀元前8世紀には既に古風なものであり、テクストが固定された紀元前6世紀にはなおのことそうであった。両叙事詩は(ダクテュロスのヘクサメトロス)で歌われており、ホメーロス言語はこの韻律と密接に結び付いている。 古代において、ホメーロスの作品に与えられていた史料としての価値は、今日では極めて低いものと見做されている。このことは同時に、西洋において叙事詩というジャンルを確立した文学的創造、詩としての価値をさらに高めた。無数の継承者が出現し、21世紀のハリウッドにまで続いている。.

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アマゾーン

アマゾーン(Ἀμαζών、Amazōn、複数形 Ἀμαζόνες、Amazónes)は、ギリシア神話に登場する女性だけの部族。ピンダロスなどにアマゾニス(Ἀμαζονίς、Amazonis)の別形がある。日本では長音記号を省略しアマゾン(亜馬森)と呼ばれるが、この語はそれが由来となった地名などを指すのに使われ、主にアマゾネスと呼び分けられる。 フランス語ではアマゾーヌ(Amazones)、ポルトガル語ではアマゾナス(Amazonas)、スペイン語ではアマソナス(Amazonas)という。.

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アリストテレス

アリストテレス(アリストテレース、Ἀριστοτέλης - 、Aristotelēs、前384年 - 前322年3月7日)は、古代ギリシアの哲学者である。 プラトンの弟子であり、ソクラテス、プラトンとともに、しばしば「西洋」最大の哲学者の一人とされ、その多岐にわたる自然研究の業績から「万学の祖」とも呼ばれる。特に動物に関する体系的な研究は古代世界では東西に類を見ない。イスラーム哲学や中世スコラ学、さらには近代哲学・論理学に多大な影響を与えた。また、マケドニア王アレクサンドロス3世(通称アレクサンドロス大王)の家庭教師であったことでも知られる。 アリストテレスは、人間の本性が「知を愛する」ことにあると考えた。ギリシャ語ではこれをフィロソフィア()と呼ぶ。フィロは「愛する」、ソフィアは「知」を意味する。この言葉がヨーロッパの各国の言語で「哲学」を意味する言葉の語源となった。著作集は日本語版で17巻に及ぶが、内訳は形而上学、倫理学、論理学といった哲学関係のほか、政治学、宇宙論、天体学、自然学(物理学)、気象学、博物誌学的なものから分析的なもの、その他、生物学、詩学、演劇学、および現在でいう心理学なども含まれており多岐にわたる。アリストテレスはこれらをすべてフィロソフィアと呼んでいた。アリストテレスのいう「哲学」とは知的欲求を満たす知的行為そのものと、その行為の結果全体であり、現在の学問のほとんどが彼の「哲学」の範疇に含まれている立花隆『脳を究める』(2001年3月1日 朝日文庫)。 名前の由来はギリシア語の aristos (最高の)と telos (目的)から 。.

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アルテミス

アルテミス(ΑΡΤΕΜΙΣ, Ἄρτεμις, )は、ギリシア神話に登場する狩猟・貞潔の女神である。アポローンがヘーリオスと同一視され太陽神とされたように、後にセレーネーと同一視され月の女神とされた。また、闇の女神ヘカテーと同一視され、三通りに姿を変えるものだとも考えられた。 アルテミスはゼウスとデーメーテールあるいはペルセポネーの娘とも、あるいはディオニューソスとイーシスとの間に生まれた娘とも言われているが、ギリシア人に普及した伝承によればゼウスとレートーの娘で、アポローンの双生児とされている。アテーナー、ヘスティアーと同様、処女神である。 オリュンポス十二神の一柱とされるが、本来のヘレーネス(古代ギリシア人)固有の神ではない。その名は古典ギリシア語を語源としていないと考えるのが妥当である。アルテミスは、ギリシアの先住民族の信仰を古代ギリシア人が取り入れたものと、現在の研究では考えられている。.

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アルゴナウタイ

ヘヴェリウス星図』 (1690年)よりアルゴ座の星座図—「物言う木」が船首ではなく船尾に描かれている(この図は天球儀の展開図として描かれているため、実際の星空と左右が逆転している) アルゴナウタイ(古典ギリシア語:Ἀργοναύται, Argonautai)は、ギリシア神話の長編叙事詩に登場する英雄たちの総称。イアーソーンに率いられて巨大なアルゴー船で数々の航海をする。 アルゴナウタイは複数形で、「アルゴーの船員」を意味するアルゴナウテース(Ἀργοναύτης, Argonautēs)が単数形である。ラテン語では、アルゴナウタエ(Argonautae)、英語ではアルゴノーツ(Argonauts)。.

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アルゴー船

アルゴー船(アルゴーせん、Argo)は、ギリシア神話に登場する巨大な船の名前である。アルゴ船、アルゴー号とも。 船大工でプリクソスの子アルゴスが建造したので、彼の名から命名された。イオールコスの英雄イアーソーンがコルキスの黄金の羊の毛皮(金羊毛すなわちゴールデン・フリース)を求める冒険のために建造された。アルゴー船の乗組員には、勇士50人が募集され、これに応じてヘーラクレース、双子のカストールとポリュデウケース、オルペウス、リュンケウスなど、ギリシア神話で活躍する英雄たちが乗り込んだとされる。彼らをアルゴナウタイと称する。 アルゴー船はちなみに、アルゴ座という星座がトレミーの48星座にあったが、あまりに巨大な星座だったため、18世紀にフランスの天文学者ラカーユにより、ほ座、とも座、らしんばん座、りゅうこつ座の4つに分割された。.

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アレース

アレースもしくはアーレース(、)は、ギリシア神話に登場する神で、戦を司るマイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル 『ギリシア・ローマ神話事典』 大修館書店。ゼウスとヘーラーの子とされる。オリュンポス十二神の一柱。アイオリス方言ではアレウスもしくはアーレウス()とも。日本語では長母音を省略してアレスとも呼ばれる。聖獣はオオカミ、イノシシで聖鳥は啄木鳥、雄鶏。聖樹はトネリコ。 本来は戦闘時の狂乱を神格化したもので、恩恵をもたらす神というより荒ぶる神として畏怖されたフェリックス・ギラン 『ギリシア神話』 青土社。「城壁の破壊者」の二つ名がある。戦争における栄誉や計略を表すアテーナーに対して、戦場での狂乱と破壊の側面を表す。その性格も粗野で残忍、かつ不誠実であった。.

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アプシュルトス

アプシュルトス(Ἄψυρτος, )、あるいはアブシュルトス(Ἄβσυρτος, )は、ギリシア神話の人物である。 アポロドーロスによればコルキスの王アイエーテースとオーケアノスの娘エイデュイアの子で、メーデイア、カルキオペーの弟だが、ロドスのアポローニオスによるとアイエーテースとコーカサスのニュムペーのアステロディアーの子で、異母兄弟のメーデイア、カルキオペーの兄である。 アプシュルトスはメーデイアがアルゴナウタイを助けたために殺されたが、様々な説がある。.

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アテーナー

アテーナー(古典ギリシア語:Ἀθηνᾶ, Athēnā、イオニア方言:アテーネー、ドーリス方言:アタナ、叙事詩体:アテーナイエー)は、知恵、芸術、工芸、戦略を司るギリシア神話の女神で、オリュンポス十二神の一柱である。アルテミス、ヘスティアーと同じく処女神である。 女神の崇拝の中心はアテーナイであるが、起源的には、ギリシア民族がペロポネーソス半島を南下して勢力を伸張させる以前より、多数存在した城塞都市の守護女神であったと考えられている。ギリシアの地に固有の女神だが、ヘレーネス(古代ギリシア人)たちは、この神をギリシアの征服と共に自分たちの神に組み込んだのである。 日本語では主に長母音を省略してアテナ、アテネと表記される場合が多い。.

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アイエーテース

アイエーテース(Αἰήτης, Aiētēs)は、ギリシア神話に登場するコルキス(現ジョージア)の王である。イアーソーン率いるアルゴナウタイの物語で、航海の目的である金羊毛の持ち主として登場する。長母音を省略してアイエテスとも表記する。 太陽神ヘーリオスとペルセーイスの子。兄弟にキルケー、パーシパエー、ペルセース。最初の妻エイデュイアとの間に娘のメーデイア、カルキオペー、2番目の妻アステロディアーとの間に息子アプシュルトスが生まれた。.

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アキレウス

アキレウス(Ἀχιλλεύς、Achilles)は、ギリシア神話に登場する英雄で、ホメーロスの叙事詩『イーリアス』の主人公である。ラテン語ではアキレス。 プティーアの出身で、プティーア王ペーレウスと海の女神テティスとの間に生まれた。アイアコスの孫にあたる。スキューロス島の王リュコメーデースの娘デーイダメイアとの間にネオプトレモスをもうけた。トロイア戦争にはミュルミドーン人を率いて50隻の船と共に参加し、たった一人で形勢を逆転させ、敵の名将を尽く討ち取るなど、無双の力を誇ったが、戦争に勝利する前に弱点の踵を射られて命を落とした。足が速く、『イーリアス』では「駿足のアキレウス」と形容される。.

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イーリアス

イーリアスの表紙(1572年・Rihel社) 『イーリアス』(Iλιάς, Ilias, Iliad)は、ホメーロスによって作られたと伝えられる長編叙事詩で、最古期の古代ギリシア詩作品である。.

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イーコール

イーコール(ἰχώρ, )は、ギリシア神話に登場する神もしくは不老不死者の血(霊液)である。長母音を省略してイコルとも表記される。医学用語では膿漿を指すことも有る。 古代ギリシアの詩人ホメーロスの叙事詩『イーリアス』中に2回登場し、ディオメーデースが女神アプロディーテーに傷を負わせた時(原文の5章 339‐342の間)と、血を拭う時(416 「ἰχῶ」の形で、「しかく宣んして双の手をのし透明の血を拭ひ、之を癒やせば忽ちにアプロヂ,テーの苦は輕し。」)に使われた。; 原文(5章 339‐342); 日本語 また、クレタ島の神話に登場する神造の怪物タロースにも流れている。.

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イアーソーン

イアーソーン イアーソーン(Ἰάσων, Iāsōn)は、ギリシア神話に登場する英雄である。長母音を省略してイアソンとも表記される。英語風に読むと「ジェイソン」(表記はJason)。アルゴー船でコルキスの黄金の羊の毛皮を探索した冒険で知られる。.

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イオルコス

イオルコス(Ιωλκός / Iolkós)は、ギリシャ共和国テッサリア地方マグニシア県のヴォロス市に属する一地区。 古代ギリシア時代の都市イオールコス(Ιωλκός; Iolcos or Iolkos, Iolcus)の名を受け継ぐ。パガシティコス湾の北にあったイオールコスは、ギリシア神話におけるアルゴー船の出航地として知られる。ただし、古代イオールコスの所在地はディミーニ遺跡(:en:Dimini)付近とも言われており、現在の行政区画であるイオルコス地区とは必ずしも一致しない。.

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ウェスパシアヌス

ティトゥス・フラウィウス・ウェスパシアヌス(Titus Flavius Vespasianus、9年11月17日 - 79年6月23日)は、ローマ帝国の皇帝。ユリウス・クラウディウス朝断絶後の四皇帝内乱の時代(68年6月 - 69年12月)に終止符を打ち、自らの血統に基づくフラウィウス朝を創始した。.

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エロース

ース(Ἔρως,Erōs)は、ギリシア神話に登場する恋心と性愛を司る神である。ギリシア語でパスシオン則ち受苦として起こる「愛」を意味する普通名詞が神格化されたものである。日本語では長母音を省略してエロスとも呼ぶ。.

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エウペーモス

ウペーモス(Εὔφημος, Euphēmos)はギリシア神話の人物である。海神ポセイドーンの息子、トロイゼーノスの息子の二人が登場する。長母音を省略してエウペモスとも表記する。.

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エウリピデス

ウリピデス(、 紀元前480年頃 - 紀元前406年頃)は、古代アテナイのギリシア悲劇における三大悲劇詩人の1人である。エウリーピデースと長母音で表記されることもある。現代にも大きな影響を及ぼしている。代表作は『メデイア』、『アンドロマケ』など。.

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オルペウス

ルペウス(Ὀρφεύς, Orpheus, Orphée)は、ギリシア神話に登場する吟遊詩人であり、古代に隆盛したであるオルペウス教の始祖とされる。 日本語では、オルフェウス、時にフランス語での発音の影響から、オルフェとも表記される。 冥府のオルペウ.

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オデュッセイア

『オデュッセイア』(古代ギリシア語イオニア方言:ΟΔΥΣΣΕΙΑ, Ὀδύσσεια, Odysseia, ラテン語:Odyssea)は、『イーリアス』とともに「詩人ホメーロスの作」として伝承された古代ギリシアの長編叙事詩広辞苑 第五版 p.383。 オデュッセイア.

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オデュッセウス

デュッセウス()は、ギリシア神話の英雄で、イタケーの王(バシレウス)であり、ホメーロスの叙事詩『オデュッセイア』の主人公でもある。ラテン語で(ウリクセス)あるいは (ウリュッセウス)ともいい、これが英語の(ユリシーズ)の原型になっている。彼はトロイ攻めに参加した他の英雄たちが腕自慢の豪傑たちであるのに対して頭を使って勝負するタイプの知将とされ、「足の速いオデュッセウス」「策略巧みなオデュッセウス」と呼ばれる。ホメーロス以来、女神アテーナーの寵厚い英雄として書かれる。イタケー王ラーエルテースとアンティクレイアの子で、妻はペーネロペー、息子はテーレマコスである。シーシュポスが父とする説もある。 トロイア戦争ではパラメーデースの頓智でアカイア勢に加勢させられ、アキレウスの死後、その武具を大アイアースと争って勝利した。また木馬の策を立案し、アカイア勢を勝利に導いた。 オデュッセウスの貴種流離譚である長い帰還の旅に因み、長い苦難の旅路を「オデュッセイ、オデュッセイア」という修辞で表すこともある。啓蒙や理性の奸智の代名詞のようにもいわれ、テオドール・アドルノ/マックス・ホルクハイマーの「啓蒙の弁証法」でも取り上げられる。彼が難破して、裸体でスケリア島に漂着したところを助けた、純粋無垢の代表としての清らかな王女ナウシカアに対置されることもある。姦計としての理性対愛という対立構造で近世市民社会の論理を語るのに、オデュッセウスとナウシカアを対置させた哲学者もある。.

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カライス

ライス (Kalais, Calais).

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カライスとゼーテース

ライス(Κάλαϊς, Kalais)とゼーテース(Ζήτης, Zētēs, 長母音を省略してゼテスとも)は、ギリシア神話に登場する有翼の英雄である。北風の神ボレアースとアテーナイ王エレクテウスの娘オーレイテュイアの子で、クレオパトラー、キオネーと兄弟。ハルピュイア三姉妹の1人ケライノー(Kelaino:嵐の雲)の息子ともいわれる。兄弟そろってアルゴナウタイの勇者で、トラーキアでのハルピュイア退治で活躍した。.

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カリマコス

リマコス(またはカルリマコス、Καλλίμαχος,, Callimachus, 紀元前310年/紀元前305年 - 紀元前240年)は、ヘレニズム期の詩人、批評家である。詩人としては批評家=詩人の初期の1人であり、ヘレニズム時代の学問を代表する人物。アレクサンドリア図書館の学者でもあったが、主要な司書になったことはなく、図書館が所蔵するすべての本のカタログ(図書目録)を作る任務に就いた。そして出来上がった『ピナケス』(en)は120巻の長さで、図書館の蔵書を残らずすべて年代順にまとめ、ギリシア文学史に関する後の研究の基盤となった。ファラオのプトレマイオス2世とプトレマイオス3世(:en:Ptolemy III Euergetes)がパトロンで裕福に暮らした。.

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カストール

トール(Κάστωρ, Kastōr)は、ギリシア神話に登場する英雄である。ディオスクーロイの一人でポリュデウケースの兄。日本語では長母音記号を省略しカストルともいう。 テュンダレオースとレーダーの間に生まれた双子の兄。馬術の名手で、弟のポリュデウケースと協力して数々の手柄をたてた。イアーソーンとアルゴナウタイの冒険にも参加した。戦争で死に、弟と共にゼウスの力でふたご座に成ったと云う。 厳密にはカストールとポリュデウケースは双子ではなく、カストールとクリュタイムネーストラーはテュンダレオースとレーダーとの、またポリュデウケースとヘレネーはゼウスとレーダーとの間の双子である(一種の重複妊娠で、人間では極めて珍しい)。つまり神の血を引かないカストールは弟と違って不死身ではなく、そのため戦争で矢が当たり死んでしまった。 カストールとポリュデウケースの双子はディオスクーロイとも呼ばれるが、これは「ゼウスの息子たち」という意味である。ラテン語ではGemini(ゲミニ、ジェミニ)と呼ばれ、双子を指す語として現在でもたびたび使われる。 また、カストルはふたご座アルファ星の呼び名でもある。1.6等星の白い星で、前述の双子の兄の頭にあたる星である。六重連星である。.

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ガイウス・ウァレリウス・フラックス

イウス・ウァレリウス・フラックス(Gaius Valerius Flaccus, 90年頃没)はローマ帝国の詩人。皇帝ウェスパシアヌスならびにティトゥス治世下の白銀期に活躍し、ロドスのアポローニオスの有名な叙事詩に大部分を借りたラテン語叙事詩『アルゴナウティカ』を執筆した。.

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ギリシア悲劇

リシア悲劇(ギリシアひげき、、トラゴーイディアー)は、古代ギリシアで、アテナイのディオニュシア祭において上演されていた悲劇またそれに範を取った劇をいう。ヨーロッパにおいては古典古代およびルネサンス以降、詩文芸の範例とみなされる。.

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クリュタイムネーストラー

リュタイムネーストラー(Κλυταιμνήστρα,, Clytaemnestra, Clytemnestra, Clytemestra)は、ギリシア神話の女性である。長母音を省略してクリュタイムネストラとも表記される。 ミュケーナイ王アガメムノーンの后。父親はスパルタ王テュンダレオースで母親はレーダー、兄は英雄カストール、異父兄弟(父はゼウス)に英雄ポリュデウケースとスパルタ王妃ヘレネーという名家の出。 娘にイーピゲネイアとエーレクトラーエーレクトラーを主人公にするオペラではもう1人クリュソテミスという娘がいる。、息子にオレステースがいる。また、姉妹のヘレネーがパリスに誘惑されトロイアへ逃げた間に、置き去りにされたヘレネーとメネラーオスの娘ヘルミオネーを養育した。 本来の夫はアガメムノーンの従弟タンタロスで、死別後(実際には謀殺)アガメムノーンと再婚、トロイア戦争中にアガメムノーンの従弟で先夫タンタロスの実弟アイギストスを情夫とした。.

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クレタ島

レタ島(Κρήτη / Kriti; Crete)は、ギリシャ共和国南方の地中海に浮かぶ同国最大の島。古代ミノア文明が栄えた土地で、クノッソス宮殿をはじめとする多くの遺跡を持つ。また、温暖な気候や自然景観から地中海の代表的な観光地でもある。 クレタ島は島全体で、ギリシャ共和国の広域自治体であるペリフェリア(地方)を構成する。首府はイラクリオ(イラクリオン)。.

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クインティリアヌス

インティリアヌス マルクス・ファビウス・クインティリアヌス(またはクインティリアーヌス、Marcus Fabius Quintilianus, Quintilian, or Quintillian, Quinctilian, 35年頃 - 100年頃)はヒスパニア出身のローマ帝国の修辞学者。中世、ルネサンス期の著作に広く言及されている。.

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グラウコス

ラウコス(Γλαῦκος, )は、ギリシア神話の神、あるいは人物である。.

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コルキス

■ コルキス(Colchis or Kolchis, ラズ語:Kolkhati; კოლხეთი.; 古代ギリシア語:, Kolchís)は、カフカース地方にあった古代グルジアの王国、地域。コルキスはグルジア民族(:en:Georgians)およびそのサブグループの民族的文化的形成において、重要な役割を演じた。コルキス王国を初期グルジア国家として見た場合、東グルジアでのイベリア王国(カルトリ王国ともいう。:en:Caucasian Iberia)統一以降の、中世のグルジアの国家性の発展に重大な貢献を果たした。 ギリシア神話の中では、アイエーテースやメーデイアの母国にして、アルゴナウタイの目的地で、また、アマゾーン族のいた土地もここだろうと言われている。この古代の地域の場所については、現在のグルジア西部とされ、具体的には、サメグレロ(:en:Samegrelo)、イメレティ(:en:Imereti)、グリア(:en:Guria)、 アジャリア、スヴァネティ、ラチャ(:en:Racha)、アブハジア各地方、およびトルコのリゼ県とトラブゾン・アルトヴィン県の一部と言われている。 コルキス人については、青銅器時代中期には既にカフカースに定住していたものと思われる。.

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ゼウス

ウス(ΖΕΥΣ, Ζεύς, )は、ギリシア神話の主神たる全知全能の存在。全宇宙や天候を支配し、人類と神々双方の秩序を守護する天空神であり、オリュンポス十二神をはじめとする神々の王でもある。全宇宙を破壊できるほど強力な雷を武器とし、多神教の中にあっても唯一神的な性格を帯びるほどに絶対的で強大な力を持つ。.

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タロース (ギリシア神話)

タロース(Τάλως, Talōs)、タロス(Τάλος, Talos)、タローン(Τάλων, Talōn)は、ギリシア神話に登場する、クレータ島を守る自動人形あるいは怪物である。.

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サントリーニ島

ントリーニ島(Σαντορίνη / Santorini) もしくは ティーラ島(Θήρα / Thira)は、エーゲ海のキクラデス諸島南部に位置するギリシャ領の島。かつて大爆発を起こした火山が形成したカルデラ地形(サントリーニ・カルデラ)の一部で、その外輪山にあたる。「サントリーニ島」の名はカルデラ全体、すなわち本島を含めた5つの島々(サントリーニ諸島)の総称としても用いられる。 カルデラ湾を望む断崖の上に白壁の家々が密集する景観でも知られており、エーゲ海の著名な観光地の1つである。一方で、サントリーニ・カルデラ内では現在も活発な火山活動がある。.

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サテュロス劇

テュロス劇(サテュロスげき、Σατυρικό δράμα、Satyr play)は、古代ギリシア時代に、ギリシア悲劇と共に上演されていた悲喜劇の一種。ギリシア神話の神ディオニューソスの従者といわれるサテュロスから成るコロス(合唱隊)を伴うこっけいな劇である。サテュロス劇で現在にまで残っているのは、エウリピデスの『キュクロプス』だけである。.

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紀元前3世紀

始皇帝陵から出土した兵馬俑の一団。 アレクサンドリアの大灯台。「世界の七不思議」の一つで、前305年から着工されプトレマイオス2世の治世(前288年 - 前246年)に完成したと伝わる。画像はその再現図。 「瀕死のガリア人」。ヘレニズム時代を代表する彫刻で小アジアのペルガモン国王アッタロス1世がガラティア人(ガリア人)に勝利した記念に作らせたものとされる。画像はローマ時代の模造でカピトリーノ美術館に所蔵されている。 アルプス越え。第二次ポエニ戦争ではカルタゴ側の将軍ハンニバルが巧みな軍略でローマ軍を翻弄した。イベリア半島から遠路はるばるアルプスを象で越え油断していたローマの背後を不意打ちしたことで有名である。 アルキメデス。シラクサ王ヒエロン2世に仕えた学者で、風呂に入ってる途中で王冠の真贋を見極める方法を発見したなど逸話に事欠かない。画像は紀元後2世紀のモザイク画でローマの兵士に殺害される寸前のアルキメデスを描いている。 ロドス島の巨像。ロドス島住民がプトレマイオス朝に与しセレウコス朝を退散させた記念にリンドスのカレスによって作られた太陽神ヘリオスの青銅の像で「世界の七不思議」の一つでもあった。画像はその再現画。 マウリア朝のアショーカ王。最初のインド統一を果たしたアショーカ王は仏教の興隆にも力を尽くした。画像はサーンチーの第一ストゥーパ(仏塔)でアショーカ王の時代に建立されシュンガ朝・アーンドラ朝で拡張された。仏塔の前に立つトーラナ(塔門)には獅子像がある。 グレコ・バクトリア王国。アレクサンドロス大王の東方遠征の残留ギリシア人によりこの王国は現在のアフガニスタンに建国された。画像はアイ・ハヌム遺跡から出土した日時計でインド天文学の影響が窺われる。 パジリク古墳群。ロシア連邦アルタイ共和国にあるスキタイ文化の影響を受けた騎馬民族の古墳で、入れ墨をした遺体と数多くの副葬品が出土した。画像は古墳の壁面覆いの「乗馬する男」。 紀元前3世紀(きげんぜんさんせいき)は、西暦による紀元前300年から紀元前201年までの100年間を指す世紀。.

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異性愛

性愛(いせいあい)、ヘテロセクシュアリティ(英:heterosexuality)ヘテロセクシャリティとも表記。とは、男性と女性の間での親愛や性愛を指す。異性愛の性質を持っている人を異性愛者(いせいあいしゃ)、ヘテロセクシュアル(英:heterosexual)ヘテロセクシャルとも表記。、あるいは略してヘテロという。 同性愛者たちが異性愛者を呼称するときには、ストレート(英:straight英語圏においては「異性愛者以外は曲がっている=変質である」とも解釈可能になるとして、この用語を使用しない者もいる。これに関しては「:en:Heterosexuality#Terminology」も参照。))、ノンケなどという事がある。.

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血液

血液 血液(けつえき、blood)は、動物の体内を巡る主要な体液で、全身の細胞に栄養分や酸素を運搬し、二酸化炭素や老廃物を運び出すための媒体である生化学辞典第2版、p.420 【血液】。.

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詩学 (アリストテレス)

『詩学』(しがく、Περὶ Ποιητικῆς、De Poetica、Poetics)は、文学理論について論じた古代ギリシャの哲学者・アリストテレスの著作。著作中では、『弁論術』とともに、創作学に関する著作である。また、この著書は、古代ギリシアの哲学者プラトンによる『国家』とともに、物語論の考え方の起源とされている。.

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講談社

株式会社講談社(こうだんしゃ、英称:Kodansha Ltd.)は、日本の総合出版社。創業者の野間清治の一族が経営する同族企業。.

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講談社文芸文庫

講談社文芸文庫(こうだんしゃぶんげいぶんこ)は、講談社が発行している文庫判の叢書である。主に純文学、文芸評論の収録が多い。.

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黒海

黒海(こっかい)は、ヨーロッパとアジアの間にある内海で、大西洋の縁海(地中海 (海洋学))の一つである。マルマラ海を経てエーゲ海、地中海に繋がる。 バルカン半島、アナトリア半島、コーカサスと南ウクライナ・クリミア半島に囲まれており、ドナウ川、ドニエストル川、ドニエプル川などの東ヨーロッパの大河が注ぐ。アナトリアとバルカンの間のボスポラス海峡、マルマラ海、ダーダネルス海峡を通じて地中海に繋がっており、クリミアの東にはケルチ海峡を隔ててアゾフ海がある。 黒海に面する国は、南岸がトルコで、そこから時計回りにブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、ロシア、ジョージアである。 黒海に面する有名な港湾には、イスタンブール(ビュザンティオン、コンスタンティノープル)から時計回りにブルガス、ヴァルナ、コンスタンツァ、オデッサ、セヴァストポリ、ヤルタ、ガグラ、バトゥミ、トラブゾン、サムスンなどがある。.

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金羊毛

金羊毛とイアソン。 金羊毛(きんようもう、χρυσόμαλλον δέρας, Golden Fleece)は、ギリシア神話に出てくる秘宝のひとつで、翼を持つ金色の羊の毛皮のこと。コルキスの王が所有し、眠らないドラゴンによって守られていた。 日本語では金羊裘(きんようきゅう)、金色の羊毛、黄金の羊毛、金色羊の革など様々に訳されている。.

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Ia

ia(アイア、8月9日 - )は日本の女性MCである。.

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松平千秋

松平 千秋(まつだいら ちあき、男性、1915年9月13日 - 2006年6月21日)は、古代ギリシア文学者(西洋古典学者)で、多数のギリシア文学原典訳を行った。.

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69年

記載なし。

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96年

金曜日から始まる。.

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