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桿菌

索引 桿菌

桿菌(かんきん、杆菌)とは、個々の細胞の形状が細長い棒状または円筒状を示す原核生物((真正)細菌および古細菌)のこと。球菌、らせん菌と併せて、微生物を形態によって分類するときに用いられる慣用的な分類群である。.

189 関係: まんがサイエンスの専門家一覧古細菌壊死桿菌症大腸菌家禽コレラ川崎病丸山ワクチン乳酸菌ミカビブリオ属ミクソコックス属チオマルガリータ属チオバシラス属チオプロカ属チオスリックス属ネオアサイア属ハロモナス属ハフニア属バチルスバークホルデリア属バクテロイデス属バクテロイデス門バシラス科バシラス綱バシトラシンメチロモナス属メチロコッカス属メチロシスティス属メタノバクテリウム綱メタノブレウィバクテル属メタノピュルス・カンドレリメタノテルムス属メタノスパエラ属メタノサエタ属モリテーラ属モルガネラ属ラクトバシラス属リステリアレプトスリックス属レジオネラローソニア感染症ロドコッカス・エクイヘモフィルス属ブルーリ潰瘍ブルセラ属プロビデンシア属プロテウス属パラルカリゲネスパエニバシラス・ポリミキサヒフォミクロビウム属ビブリオ...ビブリオ属ビフィズス菌ツカムレラ属テルムス属テルムス・アクウァーティクステルモトガ門テルモプラズマ属テルモプロテウス目テルモフィルム・ペンデンスデルキシア属デレヤ属デフェリバクター科デイノコックス・テルムス門デスルフロモナス属デスルフォネーマ属デスルフォバルブス属デスルフォバクテリウム属デスルフォバクター属デスルフォビブリオ属フランシセラ属フラテウリア属フィルミクテス門フィブロバクター属フォトバクテリウム属フソバクテリウム属フソバクテリウム門ドクドネラ属ドクドニア・ドンヘンシスニトロソプミルス・マリティムスベッギアトア属アミノバクター属アルテロモナス属アルカリフィルス・トランスヴァーレンシスアルカリゲネス属アロモナス属アンドロメダ病原体アクチノマイセス属アクチノバチルス症アクウィフェクス門アシネトバクターアシドチオバシラス属アシドモナス属アセトバクター属アゾモナス属アゾトバクターアサイア属インフルエンザ菌イデオネーラ属ウェルシュ菌ウォリネーラ属エルシニア属エロモナス属エンテロバクター属エンテロバクター・アエロゲネスエンテロバクター・クロアカエンテロビブリオ属エドワージエラ属エウィンゲラ属エクトチオロドスピラ属エスケリキア属オキサロバクター属カルディオバクテリウム属カンピロバクター症カプノサイトファーガ・カニモルサスキサントモナス属クレブシエラ・ニューモニエクロマチウム属クロノバクター属クロモバクテリウム属クロストリジウム属クロストリジウム・ブチリカムクロストリジウム性筋肉壊死グラム陰性菌グラム陽性菌グルコナセトバクター属グルコノバクター属コマモナス属コリネバクテリウム属コリスチンコルウェリア属コレラコンドロミセス属コザキア属ザイモモナス属シネルギステス門シモンシエラ属シュードモナス属シュードモナス・メンドシナシュードモナス・プチダシュードモナス・フルオレッセンスシュードモナス・クロロラフィスシュードモナス・シリンガエシュードモナス・スタッツェリシェワネラ属シクロモナス属シストバクター属ジモバクター属スチグマテラ属スピロヘータスフェロチルスズーグレア属セラチア属セレウス菌ソランギウム属サーモアナエロバクター属サッカリバクター属サッカロバクター属BCG球菌破傷風菌硫黄細菌糖化菌細菌の細胞構造細菌性鰓病細菌性溶血性黄疸緑膿菌真正細菌結核菌給食当番牛ヘモフィルス・ソムナス感染症牛放線菌症百日咳芽胞莢膜遺伝子組み換え作物類鼻疽高度好塩菌豚丹毒鼻疽赤痢菌肝膿瘍野兎病酪酸菌腸内細菌腸内細菌科腸炎ビブリオ通性嫌気性生物枯草菌放線菌 インデックスを展開 (139 もっと) »

まんがサイエンスの専門家一覧

まんがサイエンスの専門家一覧では、あさりよしとおの漫画作品『まんがサイエンス』に登場する専門家について記述する。長期連載なので、専門分野が重なる専門家も多い。彼らの名前は何かのパロディになっていることも多い。.

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古細菌

古細菌(こさいきん、アーキア、ラテン語:archaea/アルカエア、単数形:archaeum, archaeon)は、生物の分類の一つで、''sn''-グリセロール1-リン酸のイソプレノイドエーテル(他生物はsn-グリセロール3-リン酸の脂肪酸エステル)より構成される細胞膜に特徴付けられる生物群、またはそこに含まれる生物のことである。古"細菌"と名付けられてはいるが、細菌(バクテリア。本記事では明確化のため真正細菌と称する)とは異なる系統に属している。このため、始原菌(しげんきん)や後生細菌(こうせいさいきん)という呼称が提案されたが、現在では細菌や菌などの意味を含まない を音写してアーキアと呼ぶことが多くなっている。 形態はほとんど細菌と同一、細菌の一系統と考えられていた時期もある。しかしrRNAから得られる進化的な近縁性は細菌と真核生物の間ほども離れており、現在の生物分類上では独立したドメインまたは界が与えられることが多い。一般には、メタン菌・高度好塩菌・好熱好酸菌・超好熱菌など、極限環境に生息する生物として認知されている。.

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壊死桿菌症

壊死桿菌症(えしかんきんしょう、英:necrobacillosis)とは壊死桿菌(Fusobacterium necrophorum)感染を原因とする感染症。壊死桿菌はグラム陰性、嫌気性の桿菌であり、ウシ、ブタ、ヒトなどを宿主とする。第一胃パラケラトーシス、第一胃炎などによる第一胃粘膜の損傷が存在する場合に内在性の壊死桿菌が門脈経路によって肝臓に到達する。ウシにおける臨床症状は乏しく、生前診断法が確立していないため、屠畜検査の際に発見される。ウシでは肝膿瘍、趾間腐爛が形成される。ワクチンは実用化されていない。.

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大腸菌

大腸菌(だいちょうきん、学名: Escherichia coli)は、グラム陰性の桿菌で通性嫌気性菌に属し、環境中に存在するバクテリアの主要な種の一つである。この菌は腸内細菌でもあり、温血動物(鳥類、哺乳類)の消化管内、特にヒトなどの場合大腸に生息する。アルファベットで短縮表記でとすることがある(詳しくは#学名を参照のこと)。大きさは通常短軸0.4-0.7μm、長軸2.0-4.0μmだが、長軸が短くなり球形に近いものもいる。 バクテリアの代表としてモデル生物の一つとなっており、各種の研究で材料とされるほか、遺伝子を組み込んで化学物質の生産にも利用される(下図)。 大腸菌はそれぞれの特徴によって「株」と呼ばれる群に分類することができる(動物でいう品種のような分類)。それぞれ異なる動物の腸内にはそれぞれの株の 大腸菌が生息していることから、環境水を汚染している糞便が人間から出たものか、鳥類から出たものかを判別することも可能である。大腸菌には非常に多数の株があり、その中には病原性を持つものも存在する。.

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家禽コレラ

家きんコレラ(かきんコレラ、fowl cholera)とはPasteurella multocida(パスツレラ・ムルトシダ)感染を原因とする鳥類の感染症。鳥類のPasteurella multocidaによる感染症のうち70%以上の死亡率を示すものを家きんコレラとして日本の家畜伝染病予防法において法定伝染病に指定されており、対象動物はニワトリ、アヒル、ウズラ、シチメンチョウ。日本での発生はあるが、法的処置が行われたことはない。家きんの疾病でほかに法定伝染病に指定されているものはニューカッスル病、高病原性鳥インフルエンザ、家きんサルモネラ感染症である。.

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川崎病

川崎病(かわさきびょう、Kawasaki disease, KD)は、主に乳幼児がかかる全身の血管炎症候群のこと。主として中型の血管が全身で炎症を起こすことで、発熱、発疹、冠動脈病変など様々な症状を惹き起こす。小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群(MucoCutaneous Lymph-node Syndrome, MCLS)とも言われるが、世界的に「川崎病 (KD)」と呼ばれるのが一般的である。.

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丸山ワクチン

丸山ワクチン(まるやまワクチン、Specific Substance Maruyama, SSM)は、日本医科大学皮膚科教授だった丸山千里博士(1901-1992)が開発したがん免疫療法剤である。無色透明の皮下注射液で、主成分は、ヒト型結核菌から抽出されたリポアラビノマンナンという多糖体と核酸、脂質である。 1944年、丸山によって皮膚結核の治療のために開発され、その後、肺結核、ハンセン病の治療にも用いられた。支持者たちは末期のがん患者に効果があると主張しているが、薬効の証明の目処は立っていない。 1976年11月に、ゼリア新薬工業から厚生省に「抗悪性腫瘍剤」としての承認申請を行うが、1981年8月に厚生省が不承認とした。ただし、「引き続き研究継続をする」とし、異例の有償治験薬として患者に供給することを認め、現在に至る。2015年12月末までに、39万9787人のがん患者が丸山ワクチンを使用している。.

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乳酸菌

''Enterococcus faecalis'' ''Lactobacillus'' sp. ''Streptococcus mutans'' 乳酸菌(にゅうさんきん)は、代謝により乳酸を産生する細菌類の総称。生育の為には糖類、アミノ酸、ビタミンB群、ミネラル(Mn, Mg, Fe等の金属)が必要な細菌類岡田早苗、 乳酸菌研究集談会誌 Vol.1 (1990-1991) No.2 p.41-47, 。ヨーグルト、乳酸菌飲料、漬け物など食品の発酵に寄与する。一部の乳酸菌は腸などの消化管(腸内細菌)や膣の内に常在して、他の微生物と共生あるいは拮抗することによって腸内環境の恒常性維持に役立っていると考えられている。.

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ミカビブリオ属

ミカビブリオ属はグラム陰性非芽胞形成好気性桿菌。デロビブリオ科に属し、基準種はミカビブリオ・アドミランダス。属名は小さなビブリオを意味する。GC含量は54から57。 水中に生息する。細菌の表面に取り付いてその内容物を消費して増殖して殺す。この性質を利用して病気の治療に用いる研究が行われている。.

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ミクソコックス属

ミクソコッカス属はグラム陰性の非芽胞形成好気性桿菌。ミクソコッカス科に属し、その基準属である。基準種はミクソコッカス・フルブス。名称は粘液の顆粒を意味する。GC比は68から71。 粘液細菌を代表する属で、土壌に存在して粘液を出しながら運動する。集団で行動し、後続の菌は先行する菌の出した粘液を追跡する。細菌などを溶かして栄養を得るが、栄養状態が悪くなると集合して子実体を形成し、2μmほどの粘液胞子を形成する。粘液胞子は栄養状態の良い場所で発芽して栄養細胞となる。.

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チオマルガリータ属

チオスマルガリータ属はグラム陰性の非芽胞形成好気性のフィラメント状の桿菌。硫化水素を酸化して元素硫黄にする硫黄酸化菌の一種で、運動性はない。チオスリックス科に属し、基準種のチオマルガリータ・ナミビエンシスのみが知られている。2015年現在、原核生物のうちで最も細胞が大きく、肉眼で確認ができる場合もある。属名は硫黄の真珠を意味する。GC含量は42前後。 チオプロカ属に近縁で、ナミビアの海岸での酸素濃度の低い海域で発見されている。.

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チオバシラス属

チオバチルス属(-ぞく、Thiobacillus)とは、プロテオバクテリア門βプロテオバクテリア綱ヒドロゲノフィルス目ヒドロゲノフィルス科の真性細菌の属である。硫黄菌とも呼ばれる。名称は硫黄(thio)の桿菌(bacillus)に因む。 チオバチルス属はグラム陰性で非芽胞形成の好気性桿菌である。硫黄細菌の一種。GC比は51から68。現在、22の種 (分類学)が知られている。 硫化水素や硫黄、チオ硫酸イオンを酸化して硫酸を作り出す。また、カルビン回路の酵素を有し、二酸化炭素を還元して有機物を得ることができ、一部の種は菌体外の有機物を利用できない偏性独立栄養生物である。土壌や水中に広範に生息し一部の種は好酸性である。第一鉄イオンも利用可能なチオバチルス・フェロオキシダンスはバイオリーチングに利用されている。 プロテオバクテリア門の複数の綱の性質を持った菌がこの属に含まれていたが、遺伝子の分析により本属のほかにアシディフィリウム属、アシディチオバシラス属、スターケヤ属、チオモナス属、チオミクロスピラ属、パラコッカス属、ハロチオバシラス属及びサーミチオバシラス属に再分類された。.

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チオプロカ属

チオプロカ属はチオスリックス科に属する真正細菌で、グラム陰性の非芽胞形成偏性好気性のフィラメント状桿菌。硫化水素を酸化する硫黄酸化菌の一種で、GC含量は52。滑走細菌に分類され、かつてはサイトファーガ目に属するとみられていた。 基準種はチオプロカ・シュミドレイ。チオスリックス属やベギアトア属に近縁で、硫化水素が含まれる汚水や汚泥でみられる。菌体同士が末端でつながり放射状の集合体を形成し、目視で確認できる大きさのものもある。.

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チオスリックス属

チオスリックス属(チオトリクス属、チオスリクス属)はチオスリックス科の基準属で、グラム陰性の非芽胞形成偏性好気性のフィラメント状桿菌。硫化水素を酸化する硫黄酸化菌の一種で、GC含量は52。運動性はない。基準種はチオスリクス・ニベア。 チオプロカ属やベギアトア属に近縁で、硫化水素が含まれる汚水や汚泥でみられ、菌体同士が末端でつながり放射状の集合体を形成する。.

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ネオアサイア属

ネオアサイア属はグラム陰性の非芽胞形成偏性好気性桿菌。運動性はない。酢酸菌科に属し、基準種ネオアサイア・チェンマイエンシス一種のみが知られている。コザキア属と近縁。名称は新しいアサイア属を意味する。GC含量は59から63。 赤コショウの花から発見された。アサイア属とは異なりエタノールを酸化して酢酸を作ることができ、ある程度の酢酸存在下でも生育できる。ただし、酢酸を完全に酸化することはできない。糖を酸化して酸を作り出す能力はアサイア属に劣る。.

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ハロモナス属

ハロモナス属はグラム陰性の非芽胞形成好気性ないし通性嫌気性の桿菌。鞭毛を持ち運動する。ハロモナス科に属し、その基準属である。属名は塩の個体を意味する。基準種はハロモナス・エロンガタ。GC含量は52.6から71.2。 カタラーゼ陽性、オキシダーゼ陽性。好塩菌に分類され生育には高い塩化ナトリウムを必要とし、主に海や塩湖に生息する。低温環境に適応した好冷菌や極端な高圧に適応した好圧菌(ハロモナス・サラリア)が本属に属している。.

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ハフニア属

ハフニア属はグラム陰性の非芽胞形成通性嫌気性桿菌。30℃までは運動性があるが、それを超える温度では運動性を失うことが多い。腸内細菌科に属し、名称はコペンハーゲンの古名に因む。基準種はハフニア・アルベイで、GC含量は48から49。 土壌や水中、動物の腸内で見られ、ヒトにおける日和見感染の原因菌のひとつ。フォーゲスプロスカウエル試験陽性、フェニルメチルレッド試験陰性であるが温度によって代謝特性が変わる。また、シアン化カリウムとクエン酸を代謝することができる。.

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バチルス

バチルス.

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バークホルデリア属

バークホルデリア属(ブルクホルデリア属)はグラム陰性の非芽胞形成好気性の極鞭毛を持つ桿菌。バークホルデリア科の基準属である。属名はアメリカの植物病理学者ウォルター・バークホルダーに因む。かつてはシュードモナス属に分類されていたが1993年に再分類されて独立した。一部はその後さらに分類しなおされ、ラルストニア属やクプリビダス属、パンドラエア属に移っている。基準種はバークホルデリア・セパシア。 エントナー・ドウドロフ経路で糖を酸化し、多彩な有機物を資化することができる。動植物に病原性を示す種が多く、ヒトに被害をもたらすこともある。.

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バクテロイデス属

バクテロイデス属(genus Bacteroides)はバクテロイデス門バクテロイデス綱バクテロイデス目バクテロイデス科の真性細菌の属である。.

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バクテロイデス門

バクテロイデス門(-もん、Bacteroidetes)は、グラム陰性の細菌グループで、真正細菌の門の1つ。Cytophaga-Flavobacterium-Bacteroidetes (CFB) グループとも呼ばれる。腸内細菌叢の主要な構成菌であり、海洋を中心とした水系、土壌などにも広く分布する。系統的に近縁なクロロビウム門と合わせ、Bacteroidetes/Chlorobi グループ(FCB群)と呼ばれることがある。 バクテロイデス門は、真正細菌としてはやや大きめの門であり、プロテオバクテリア門に次いで一般的なグラム陰性菌になる。バクテロイデス綱、フラボバクテリア綱、スフィンゴバクテリア綱の3綱に分類される場合が多い。2008年現在、3つの綱の合計で約60の属が含まれている。 多くは桿菌またはらせん菌の形をとり、タンパク質や糖類を基質にして従属栄養的に増殖する。細胞膜にスフィンゴ脂質を含むという特徴がある。バクテロイデス綱は嫌気性で、多くの動物の消化器官に分布し、ヒトの腸内細菌の中でも最も大きなグループを占めている。人に対して病原性を持つ種は少ないが、日和見感染症を引き起こすことがある。一方、フラボバクテリア綱、スフィンゴバクテリア綱は好気性菌が多く、水系、土壌から分離されることが多い。多くの種が黄色色素を産生する。.

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バシラス科

バシラス科(Bacillaceae)は、グラム陽性の真正細菌の科である。従属栄養生物で棒状の細菌で、芽胞を産生することもある。この科の属で運動性を持つものは、周毛性の鞭毛によって特徴付けられる。いくつかの桿菌は好気性であり、他のものは通性嫌気性生物または厳密な偏性嫌気性生物である。大部分は病原性ではないが、バシラス属の菌はヒトに病気を引き起こすことがあること知られている。.

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バシラス綱

バシラス綱 (Bacilli)は、分類学上の真正細菌の綱を指す。バシラス綱は、これには、炭疽菌(炭疽の原因菌)のようないくつかのよく知られた病原体を含む2つの目であるバシラス目及びラクトバシラス目が含まれる。すべてのバシラス綱はグラム陽性菌である。.

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バシトラシン

バシトラシン (bacitracin) は、枯草菌が産生する抗生物質で、バシトラシンAを主成分とする環状ポリペプチドの混合物である。.

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メチロモナス属

メチロモナス属はグラム陰性の非芽胞形成偏性好気性桿菌。メチロコッカス科に属し、メチル酸化細菌(メチロトローフ)に分類される。極鞭毛を持ち運動性を示すものがある。GC含量は50から54で、基準種はメチロモナス・メタニカ。 メタンの存在する水中などに生息する。メタンモノオキシゲナーゼを有し、リブロース一リン酸経路によりメタン及びメタノールを酸化してエネルギーを得ることができる。炭素数が2を超える有機化合物は利用できない。また、α-ケトグルタル酸脱水素酵素を持たないためクエン酸回路が不完全である。.

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メチロコッカス属

メチロコッカス属はメチロコッカス科の基準属でグラム陰性の非芽胞形成偏性好気性桿菌。一部の種は運動性を有する。I型メチル栄養細菌(メチロトローフ)に分類される。基準種はメチロコッカス・カプスラツス。属名はメチルの球菌を意味する。GC含量は62から64。 メタンの存在する水中などに生息する。メタンモノオキシゲナーゼを有し、リブロース一リン酸経路により、メタン及びメタノールを酸化してエネルギーを得ることができるが、炭素数が2を超える有機化合物は利用できない。また、窒素固定能力を有する。α-ケトグルタル酸脱水素酵素を持たないためクエン酸回路が不完全である。.

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メチロシスティス属

メチロシスティス属はグラム陰性の非芽胞形成偏性好気性桿菌。メチロシスティス科に属し、その基準属である。偏性メチル酸化細菌(メチロトローフ)に分類され、GC含量は63である。属名はメチルとシストに由来する。基準種はメチロシスティス・パルブス。 メタンの存在する水中などに生息してセリン経路により、メタンやメタノールを酸化してエネルギーを得ることができる。また、窒素固定能力がある。.

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メタノバクテリウム綱

メタノバクテリウム綱(Methanobacteria)は古細菌ユリアーキオータ門に属す綱の1つであり、動物の消化器官、熱水泉、下水、湖沼、その他広い淡水系に分布するメタン菌である。メタノバクテリアという学名がつけられているが、これは命名上の優先権のあるMethanobacteriumのためであり、本綱は細菌(バクテリア)ではなく古細菌(アーキア)である。 多くはグラム陽性で運動性を持たない桿菌であり、水素と二酸化炭素を資化してメタンを生成することで増殖する。一部の種はギ酸、メタノール、プロパノールなども利用できる。分離源は比較的多様で、メタノバクテリウム科は脊椎動物やシロアリの消化器官、深い地下水、下水、水田、湖沼の沈殿物など。メタノテルムス科は熱水泉より分離された。メタンを生成することで嫌気条件における有機物分解の最終段階を担っている。人間の口腔や結腸から検出される腸内古細菌としてのメタン菌もその殆どがメタノバクテリウム科に属している。 細胞壁はシュードムレインと呼ばれる糖ペプチドより成るが、これはメタノバクテリウム綱と近縁のメタノピュルス綱のみの特徴であり、他の古細菌や真正細菌はこの構造を持たない。このため古細菌の中では例外的にグラム陽性に染色される。メタノピュルス綱も同様のグラム陽性桿菌であるが、メタノピュルス綱に属す生物はいずれも100を大きく超える温度で増殖が可能なのに対し、メタノバクテリウム綱は最高でもMethanothermus sociabilisの97が限界であり、生育温度で区別がつけられる。シュードムレイン自体は真正細菌の細胞壁ムレイン(ペプチドグリカン)に類似しており、ムレインと同じように機械的強度が強く細胞に浸透圧変化に対する抵抗性を持たせるが、その構造と合成系の違いによりβ-ラクタム系抗生物質やリゾチームの作用は受けない。.

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メタノブレウィバクテル属

メタノブレウィバクテル属(メタノブレビバクター属、-ぞく、Methanobrevibacter)は、代表的なメタン菌の一属。哺乳類やシロアリなどの消化器官、水田、湖沼、海洋汚泥、ぬれた土など広範囲の嫌気環境に分布する。人体から最も多く分離される古細菌もこの属で、腸内古細菌として結腸内にも生息している。基準種はM.

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メタノピュルス・カンドレリ

メタノピュルス・カンドレリ(メタノパイラス- メタノピルス- Methanopyrus kandleri)は、深海の熱水噴出孔などに生息するグラム陽性桿菌偏性嫌気性の超好熱メタン菌(メタン生成古細菌)である。複数の培養株が知られるが、何れも100℃を大きく上回る温度での増殖が可能。このうちの一つStrain 116は、2009年現在知られている中では最も高温(122)で増殖が可能な生物であると報告されている。 Methanopyrusに属すのは、Methanopyrus kandleri 1種のみである。また、この属のみでメタノピュルス綱 (Methanopyri) を構成する。 学名の由来は、属名が「methan-um」(羅: メタン)+「ο」(希: 接続母音)+「πῦρ」(希: 炎)+「us」(羅: 男性名詞屈折語尾)。種小名は微生物学者「Otto Kandler」への献名で、そのラテン語名Kandlerusを属格としたkandleriカンドレリーが採用されている。ラテン語として語形成を行うと、Methanopyrus kandleri(古典ラテン語の音写はメタノピュルス・カンドレリー)となり、全体として「カントラーさんの、炎を好むメタン菌」といった意味を帯びる。.

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メタノテルムス属

メタノテルムス属(-ぞく、Methanothermus、メタノサーマス)はグラム陽性、偏性嫌気性、超好熱性のメタン生成古細菌の1属である。メタン菌の中でも好熱性はかなり高い部類に属し、1980年代初頭のごく短期間であるが、最も増殖温度が高い生物として知られていた。 1981年にアイスランドの熱水泉より発見、報告された。形態は3×0.3-4μm程の鞭毛を持たない桿菌で、運動性はない。細胞壁はシュードムレインであり、グラム染色では陽性に染まる。これらの特徴はMethanobacteriumと類似するが、メタノバクテリウム科のMethanothermobacterなどと比べても明らかに生育温度が高く、抗原抗体反応の傾向も異なることから、メタノバクテリウム目にメタノテルムス科が新設された。細胞表面の珍しい構造としては、シュードムレインの外側にさらにS層があること、中央付近で架橋されたH型カルドアーキオール(C80)をコア脂質に持つ点などがある。 熱水中の水素と二酸化炭素からメタンを合成する独立栄養生物であり、それ以外の基質、蟻酸やメタノールなどは利用しない。 至適増殖温度は80-90、生育温度は最高で97にまで達し、メタン菌の仲間でも''Methanopyrus kandleri''(122)に次ぐ好熱性の高さである。発見当時はSulfolobus solfataricus(87)の記録を10℃更新し、同年Pyrodictium occultum(110)が報告されるまでの短期間であるが、最も高温で増殖できる生物であった。 生育温度が高すぎることや、有機物による増殖阻害があることなどから、メタン発酵を含め工業的な利用は殆どされていない。利用例は分子生物学的研究に限られ、特に古細菌型ヒストンやヌクレオソームについての研究論文でよく名前を見かける。 全ゲノムは、2010年にMethanothermus fervidusのものが解読されている。ゲノムサイズは1,243,342bpしかなく、自由生活性生物としては極端に小さい。.

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メタノスパエラ属

メタノスパエラ属(メタノスファエラ属、-ぞく、Methanosphaera)は、メタノバクテリウム科に属すメタン菌の一属である。主に哺乳類の大腸にみられ、1985年にヒトから分離、報告された。 腸内環境によく適応しており、増殖条件は常温(37℃程度)、中性の強い嫌気環境である。大腸では''Bacteroides''などの真正細菌の活動により、有機物が酢酸、水素、二酸化炭素、メタノールなどに分解されるため、これらを基質に増殖している。 外観は1μm程度の球菌。大半が桿菌のメタノバクテリウム綱の中では例外的である。シュードムレインより構成される細胞壁を持ち、グラム染色では陽性を示す。一般的に鞭毛を持たず、運動能力はない。細胞壁と鞭毛の有無は他のメタノバクテリウム綱と類似している。 栄養的には、水素-二酸化炭素や蟻酸をメタン生成の基質に用いるメタノバクテリウム綱他属とは異なり、この系を欠いており、代わりにメタノミクロビウム綱の一部菌種と同様にメタノールを水素で還元してメタン生成とプロトン濃度勾配の形成(ATP合成)を行う。この他、増殖に炭素源として酢酸と二酸化炭素を要求するが、これらをメタン生成の基質として用いることはできない。 2006年にMethanosphaera stadtmanaeについて全ゲノムの解読が報告された。ゲノムサイズは176万7403bp、ORF1534箇所。GC含率は28%と異常に低く、古細菌の中で最も低い。.

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メタノサエタ属

Methanosaeta(メタノサエタ)は、メタン醗酵槽などから見つかる酢酸資化性のメタン菌(メタン生成古細菌)である。この属のみでメタノサエタ科を構成する。学名は、メタン菌であることと形状から、メタン+ ラテン語のsaeta(剛毛)より。 他のメタン菌と異なり、メタン生成の基質として水素やギ酸などを利用できず、酢酸のみを使用するという特徴がある。現在までにM.

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モリテーラ属

モリテーラ属モリテーラ科の基準属ではグラム陰性の非芽胞形成通性嫌気性桿菌。極鞭毛を持ち運動を行う。かつてはビブリオ属とみなされていたが16S rRNA系統解析により新しく設けられた。名称はアメリカの微生物学者リチャード・モリタに因む。GC含量は40から45。 好圧細菌、好冷菌、好塩菌として知られ、極圏の海水や海溝の堆積物から発見されている。増殖に適した圧力が50MPaを超え100MPaまで生育するが、低い圧力では増殖できない偏性好圧の種もある。細胞膜の脂肪酸にドコサヘキサエン酸を含む特徴がある。.

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モルガネラ属

モルガネラ属はグラム陰性の非芽胞形成通性嫌気性桿菌。周鞭毛を有する。腸内細菌科に属し、基準種は。プロテウス族に分類され、もともとはプロテウス属とみなされていた。名称はこの菌を最初に研究したハリー・ド・リーマー・モルガンに因む。GC含量は50。 動物の腸内で見られ、日和見感染の原因菌のひとつ。ウレアーゼ陽性、リパーゼ陽性。オキシダーゼ陰性。リシン鉄寒天培地では無色のコロニーとして確認される。グルコースやマンノース、酒石酸が利用でき、硝酸を亜硝酸に還元する。生育にはパントテン酸とニコチン酸を要求する。また、モルガノシンと呼ばれるバクテリオシンを生産する。.

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ラクトバシラス属

ラクトバシラス属(Lactobacillus、ラクトバキルス)は、グラム陽性の通性嫌気性または微好気性、桿菌、非芽胞形成性の真正細菌の属である。ラクトバシラス属は、糖を乳酸に代謝する乳酸菌群の大部分を占めている。ヒトでは、ラクトバシラス属細菌は多数の身体部位におけるの重要な構成要素である。ヨーロッパ系の女性では、ラクトバシラス属は通常、膣内微生物の主要な細菌である。.

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リステリア

リステリア (Listeria) とは、グラム陽性桿菌のリステリア属に属する真正細菌の総称。リステリア属には10種が含まれるが、このうち、基準種であるリステリア・モノサイトゲネス (L. monocytogenes) にはヒトに対する病原性があり、医学分野では特にこの菌種のことを指す。 リステリアという学名は、消毒法を開発した英国の外科医ジョゼフ・リスターを記念して献名されたものである。.

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レプトスリックス属

レプトスリックス属はコマモナス科に属するグラム陰性の非芽胞形成好気性桿菌で、極鞭毛で運動を行う。栄養状態が良いと鞘を形成する。基準種はレプトスリックス・オクラケア。属名は細い毛を意味する。 水中に生息し、二価の鉄イオンやマンガンイオンを酸化する鉄細菌(鉄酸化細菌)に分類される。酸化された鉄は鞘上に沈着する。.

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レジオネラ

レジオネラ (Legionella) は、レジオネラ属に属する真正細菌の総称であり、グラム陰性の桿菌。レジオネラ肺炎(在郷軍人病)等多くのレジオネラ症を引き起こす種を含む。少なくとも46の種と、70の血清型が知られている。通性細胞内寄生性菌である。.

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ローソニア感染症

ーソニア感染症(Lawsonia intracellularis infection in swine)とはローソニア・イントラセルラリス (Lawsonia intracellularis) 感染を原因とする動物の感染症。臨床所見より腸腺腫症候群、腸腺腫症、増殖性腸炎、限局性回腸炎とも呼ばれる。.

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ロドコッカス・エクイ

ドコッカス・エクイ(学名:Rhodococcus equi)とは好気性のグラム陽性桿菌であり、抗酸性を示す。本菌は乾燥したほこりのある土壌に生息し、飼育動物(ウマやヤギ)の疾病を引き起こすため重要視されることがある。感染頻度は60%に近い。ロドコッカス・エクイは仔馬の肺炎を引き起こす病原体として最も重要である。1923年に子馬の肺膿瘍から初めて分離され、日本では1949年に子馬から初めて分離された。2008年からブタに加えてイノシシでの感染が知られるようになった。 治療にはクラリスロマイシン、リファンピシンなどが使用される。 分類学において、Rhodococcus equiのシノニムとしてCorynebacterium equi、Bacillus hoagii、Corynebacterium purulentus、Mycobacterium equi、Mycobacterium restrictum、Nocardia restricta、Proactinomyces restrictus.がある。.

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ヘモフィルス属

ヘモフィルス属(Genus Haemophilus)とはパスツレラ科に含まれるグラム陰性多形性桿菌の一属。ヘモフィルス属菌は典型的な小桿菌であるにもかかわらず多形性とされるのは、時として形態が大きく変化するからである。基準種は H. influenzae(インフルエンザ菌)。ヘモフィルス属において著名な種として小児に敗血症や細菌性髄膜炎を引き起こすインフルエンザ菌や軟性下疳を引き起こすH.

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ブルーリ潰瘍

ブルーリ潰瘍(ぷるーりかいよう、Buruli ulcer)はグラム陽性桿菌の Mycobacterium ulcerans ないしその近縁の M. ulcerans subsp.

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ブルセラ属

ブルセラ属(Brucella)はグラム陰性の非芽胞形成好気性非運動性の球菌ないし桿菌。ブルセラ科に属する。名称はブルセラ属菌が原因となって起きるブルセラ症の研究で貢献したデヴィッド・ブルースに因む。GC含量は55から58。基準種はブルセラ・メリテンシス(B.

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プロビデンシア属

プロビデンシア属は腸内細菌科に属し、プロテウス族に分類されるグラム陰性の非芽胞形成通性嫌気性桿菌。鞭毛を持ち、運動性がある。かつてはプロテウス属とされていたが分離された。名称はアメリカロードアイランド州プロビデンスに因む。基準種はプロビデンシア・アルカリファシエンスで、GC比は39から42。 ヒトの腸内で見られ、ヒトにおける日和見感染の原因菌のひとつである。他に尿路感染の原因となるとされる。フォーゲスプロスカウエル試験陰性、フェニルメチルレッド試験陽性。アミノ酸の脱アミノ化を行う代謝特性があり、シアン化カリウム、クエン酸及び酒石酸を炭素源として利用できる。.

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プロテウス属

プロテウス属(Genus Proteus)とは腸内細菌科に含まれるグラム陰性桿菌の一属。.

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パラルカリゲネス

パラルカリゲネス(Paralcaligenes)は、2011年に記載された真正細菌の一属である。 基準種Paralcaligenes ureilyticusパラルカリゲネス・ウレイリュティクス(ウーレーイリュティクス)は朝鮮人参を栽培している畑の土壌から分離されたものである。鞭毛をもつ自動性の好気グラム陰性桿菌で、16S rRNA系統解析によりアルカリゲネス科に属すると推定された。学名は、「アルカリゲネスに近縁なもの」という意味で、アルカリゲネス属を意味するAlcaligenesに、ギリシア語の接頭辞παρά「~の近く」を付けたものである。.

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パエニバシラス・ポリミキサ

パエニバシラス・ポリミキサ(Paenibacillus polymyxa)とはグラム陽性の真正細菌の種の一つである。バシラス・ポリミキサ(Bacillus polymyxa)はこの種のシノニムである。窒素固定能を持つ。.

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ヒフォミクロビウム属

ヒフォミクロビウム属(ハイフォミクロビウム属)はグラム陰性の非芽胞形成偏性好気性桿菌。細胞周期の一部で鞭毛を有する。ヒフォミクロビウム科に属し、その基準属である。基準種はヒフォミクロビウム・ブルガエ。GC含量は59から65。 海水、淡水及び土壌に広く見いだされる。脱窒を行う通性メタン酸化細菌でメタノールやホルマリン、ギ酸などの存在下でよく増殖するが、炭素数の多い化合物はうまく利用できない。特徴的な細胞分裂を行うことで知られ、出芽細菌と称される。細胞分裂を行う際、母細胞が菌糸を伸ばし、その先端に芽ができると母細胞からDNAが送られ、芽に隔壁出来てさらに鞭毛が作られ娘細胞が分離する。鞭毛は娘細胞の成長とともに失われる。この分裂形式は近縁のロドミクロビウム属やペドミクロビウム属でもみられる。.

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ビブリオ

ビブリ.

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ビブリオ属

ビブリオ属(ビブリオぞく)は、グラム陰性桿菌に分類される通性嫌気性菌の一属。自然界では海水などの水中に多く存在する環境中の常在細菌であり、コレラ菌や腸炎ビブリオなどの病原体もこのグループに含まれる。 ビブリオ (vibrio) という名称は、「振動する」を意味するラテン語 (vibro-) に由来し、本属の菌が水中で活発に泳ぎ回る様子にちなんで名付けられたものである。.

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ビフィズス菌

ビフィズス菌とはグラム陽性の偏性嫌気性桿菌の一種で、放線菌綱Bifidobacteriales目Bifidobacterium属に属する細菌の総称。また、本菌属の基準種でもあるビフィドバクテリウム・ビフィドゥム Bifidobacterium bifidumのみを指すこともある。ビフィズス菌は乳酸菌のなかの一種類であり、「乳酸菌とビフィズス菌は違う菌である」とする言い方は正しくない。.

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ツカムレラ属

ツカムレラ属(Tsukamurella)はグラム陽性の非芽胞形成偏性好気性の桿菌で、ツカムレラ科(Tsukamurellaceae)の真正細菌の属である。 ツカムレラ属のほとんどの株はでんぷんを分解する。 ツカムレラ属のいくつかの種はヒトへの感染症の原因となる。.

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テルムス属

テルムス属(Thermus)は、グラム陰性桿菌好気好熱性の真正細菌である。.

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テルムス・アクウァーティクス

テルムス・アクウァーティクス(Thermus aquaticus)は、グラム陰性桿菌好気好熱性の真正細菌である。学名はラテン語とラテン化されたギリシャ語で、「水中に棲む、熱を好む菌」といったほどの意味がある。 1969年にイエローストーン国立公園から発見されたBrock TD and Freeze H (1969).

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テルモトガ門

テルモトガ門(-もん、Thermotogae、サーモトーガ門)は、グラム陰性桿菌、好熱性の細菌群を含む門である。熱水噴出孔や油田近傍に生息し、有機物を発酵する。系統的に他の細菌門とはかなり離れている。テルモトガの名称は、ギリシア語で「熱い」を意味するテルモ-と、桿菌の両端ないしは片側に持つ鞘状の構造が古代ローマのトガに例えられたことに由来する。 2012年6月現在、この門には10属40種が属す。ほぼ全てが嫌気条件下40-80程度で有機物を発酵する好熱性の偏性嫌気性従属栄養生物である。多くの場合硫黄を最終電子受容体に使用する。細胞表層構造は独特で、トガと呼ばれる鞘状の構造を持つ。このトガは、一般的なグラム陰性菌の外膜と相同の構造とみなされるが、それとは異なるという見解もある。細胞壁がリゾチームにより分解を受けるという点でも通常のグラム陰性菌とは異なっている。大抵は鞭毛を有している。 この門の中ではThermotoga maritimaが最も広く知られる。T.

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テルモプラズマ属

Thermoplasma(テルモプラズマ属、サーモプラズマ属)は、陸上の温泉などに生息する好熱、好酸、通性嫌気性の古細菌の一属。古細菌のモデル生物の一つで、細胞壁を欠くなどの特徴で知られる。学名はギリシア語で「熱(θέρμη)」+「形作られたもの(Πλάσμα)」という意味である。 単離は好熱古細菌の中では最も早く、1960年代後半にインディアナ州の炭鉱のボタ山から発見された。1980年代になると各地の温泉などからも単離され始め、日本でも温泉からの報告例がある。.

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テルモプロテウス目

テルモプロテウス目(-もく、Thermoproteales、サーモプロテアス目)は、クレンアーキオータ門テルモプロテウス綱に属す古細菌の目である。多くが長径2-10μ程の棒状の外観を持つ桿菌で、高温を好み、硫黄が豊富な陸性熱水系を中心に生息する。 増殖温度はおおむね70-104、中性か弱い酸性環境を好む。主な分離源は硫黄泉や熱水噴出孔であり、この他地熱発電所、鉱山からも単離されたことがある。大半が嫌気条件で硫黄を還元して水素や有機物を代謝することで増殖するが、一部の種、例えばPyrobaculum aerophilumの様に硝酸塩や酸素を利用する種も知られている。 一般的に好熱クレンアーキオータはヒストンを持たないが、テルモプロテウス目については全ゲノムが解読されている4属のうち、3属からヒストンと相同性のある遺伝子が見つかっている。この他、一般的なクレンアーキオータとの違いでは、細胞分裂時に単純な二分裂ではなく、出芽を起こす点が独特である。細胞分裂に関与する遺伝子は今のところ特定されておらず、殆どの原核生物の分裂に必須であるFtsZやMin、テルモプロテウス目以外のクレンアーキオータやタウムアーキオータが細胞分裂に使用するESCRT何れの遺伝子も発見されていない。一方でアクチン様たんぱく質の存在が確認されており、細胞分裂に関与すると予想されている。.

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テルモフィルム・ペンデンス

テルモフィルム・ペンデンス(Thermofilum pendens、サーモフィラム-)は、テルモプロテウス目テルモフィルム科に属する古細菌の一種。嫌気従属栄養性の超好熱菌で、主に陸上の硫黄泉に生息する。学名はラテン語で「(Thermoproteus tenaxに)依存する、好熱性の糸状菌」という意味がある。 1980年代にアイスランドやヴルカーノ島(イタリア)、イエローストーン国立公園(アメリカ合衆国)の硫黄泉より発見、報告された。鞭毛を持たない角ばった桿菌で、長さは時に100μmにも達する。桿菌の片側に小さなふくらみが生じ、出芽により新たな細胞を形成する。後述の栄養要求性と合わせ、これらの特徴は古細菌の中でもやや珍しい。 増殖可能温度は55-100、pHは4-6.5。多少複雑な栄養要求性を示し、硫黄、炭素源の他に、硫化水素、Thermoproteus tenaxの(未知の)極性脂質が必須である。ただし近縁の未記載種"Thermofilum librum"は極性脂質を要求しない。炭素源としては酵母エキス、トリプトン、ゼラチンなどが利用されるほか、スクロースの添加により増殖が促進される。; ゲノム情報 2006年に解析が完了している。1,781,889bpの主ゲノムと、31,504bpのプラスミドを持つ。ORFは1876箇所と推定されている。アミノ酸やヌクレオチド、補酵素の合成系をかなり欠損しているが、寄生生物へと進化しているわけではなく、単に栄養豊富な環境に適応しているだけとみられている。 なお16S rRNAによる系統樹では、クレンアーキオータの中でもかなり古い系統に属しているとされる。.

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デルキシア属

デルキシア属はアルカリゲネス科に属するグラム陰性の非芽胞形成好気性桿菌。極鞭毛を有し運動する。基準種はデルキシア・グミモサで、属名はオランダの化学者ヘンリ・ジョルジュ・デルクスに因む。GC含量は69から73。 土壌や湖で発見され、窒素固定菌に分類される。カタラーゼは陰性。ブドウ糖、果糖及びマンニトールを利用する一方で水素と酸素を利用して二酸化炭素を還元し同化することができる化学合成無機力源栄養でもある。また、メタンやメタノールも利用できるメチル栄養細菌に分類される。 Category:プロテオバクテリア門.

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デレヤ属

デレヤ属はハロモナス科に属するグラム陰性の非芽胞形成好気性桿菌。鞭毛を持ち運動する。かつてアルカリゲネス属やアクロモバクター属、シュードモナス属に含まれていた種が16SrRNAの系統分析により新たに振り分けられて設けられた。属名はベルギーの微生物学者ジョゼフ・ド・レイに因む。基準種はデレヤ・アエスタ。GC含量は52から68。 塩分を生育に必要とする好塩菌で、海水や塩分の高い土壌などから発見されている。オキシダーゼは一部を除き陽性。二糖を含む糖類や有機酸、アミノ酸を利用する。ポリヒドロキシ酪酸を菌体内にため込む性質があり、その生産に用いるための研究がおこなわれている。.

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デフェリバクター科

デフェリバクター科(デフェリバクターか、Deferribacteraceae)とは好気性のグラム陰性の真性細菌の科の一つである。.

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デイノコックス・テルムス門

デイノコックス・テルムス門(Deinococcus-Thermus、デイノコッカス-サーマス)は、強い放射線耐性菌と好熱性細菌を含む真正細菌の小型の門である。デイノコックス門(Deinococci)とされることもある。 一般に好気、従属栄養性。最終電子受容体に酸素以外の物質を利用できる種もいるが、酵母エキスやペプトン、グルコースを主体とした培地で好気的に培養が可能な場合が多い。細胞形状は一般的な球菌又は桿菌で、しばしばコロニーはカロテノイドによる着色が見られる。 基本的にはグラム陰性であるが、一部の属は細胞壁に厚いペプチドグリカン層を持つためグラム陽性に染色される。しかしグラム陽性のものであっても細胞壁の構造自体はグラム陰性菌に類似しており、タイコ酸を欠きペプチドグリカン層の外側に外膜を持っている。 小型の門であるが特異な性質を持つこともあり、現在20種の全ゲノムが解析されている。.

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デスルフロモナス属

デスルフロモナス属はグラム陰性非芽胞形成偏性嫌気性化学合成桿菌。1本の側鞭毛を持つ。デスルフロモナス科の基準属で、基準種はデスルフロモナス・アセトキシダンス。GC含量は50から63。 元素硫黄を還元して硫化水素を生産する硫黄還元菌に分類される。この還元反応を利用して有機酸を酸化してエネルギーを得る。.

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デスルフォネーマ属

デスルフォネマ属はグラム陽性の非芽胞形成偏性嫌気性桿菌。繊維状に連なり、滑走する。名称は硫黄を還元する糸を意味する。GC含量は34から42。硫酸塩を硫化水素に還元する硫酸還元菌に分類される。基準種はデスルフォネマ・リミコラ。 硫酸塩を含む水中に生息する。デスルフォビリジンを有する種ともたない種がある。脂肪酸を完全に酸化する。また、アセチルCoA経路により二酸化炭素を固定化することもできる。.

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デスルフォバルブス属

デスルフォブルブス属はグラム陰性の非芽胞形成偏性嫌気性桿菌。デスルフォバルブス科に属し、その基準属である。一本の極鞭毛を有する。硫酸塩を硫化水素に還元する硫酸還元菌に分類される。基準種はデスルフォバルブス・プロピオニクス。 海水や汽水中に生息する。デスルフォビリジンは有さない。プロピオン酸を炭素源として利用し、酢酸と二酸化炭素に分解するが酢酸は利用できない不完全酸化型である。.

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デスルフォバクテリウム属

デスルフォバクテリウム属はグラム陰性非芽胞形成中温性桿菌。硫酸還元菌に分類され、独立栄養が可能。GC含量は41から59。基準種はデスルフォバクテリウム・インドリカム。 有機酸を二酸化炭素まで酸化することができる完全酸化型で、海水中に生息している。 Category:プロテオバクテリア門.

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デスルフォバクター属

デスルフォバクター属はグラム陰性非芽胞形成絶対嫌気性の完全酸化型硫酸還元細菌。極鞭毛を有する。桿菌であるが、卵形や湾曲したものもみられる。 GC比は45から46。運動性を持たず、酢酸以外の有機物を利用できない。また、デスルフォビリジン(亜硫酸還元酵素)を有しない。海水および汽水に生息している。 Category:プロテオバクテリア門.

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デスルフォビブリオ属

デスルフォビブリオ属(Desulfovibrio )は真正細菌の一属で、硫酸を還元して硫化水素にする硫酸還元細菌である。グラム陰性、偏性(絶対)嫌気性菌で、淡水、海水問わず水中に生息する桿菌であり、一般に鞭毛を有し運動性がある。化学合成従属栄養生物で、有機酸を酢酸まで代謝する能力がある。本属が硫酸を還元するのは嫌気呼吸を行うためであり、そのためヒドロゲナーゼを有する。排水が腐卵臭を放つのはこの菌によるところが大きい。また、硫化水素によって配管が腐食するので問題となっている。微生物工学ではメタン合成のための共培養に用いられている。 本属の細菌にはD.

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フランシセラ属

フランシセラ属(学名:)はグラム陰性の非芽胞形成偏性好気性の球菌ないし桿菌。一部の種は莢膜を作る。非運動性で2015年現在フランシセラ科に含まれる唯一の属である。基準種は野兎病菌。属名はアメリカの微生物学者エドワード・フランシスに因む。GC含量は33から36。 動物に寄生して生息し、至適増殖温度は37℃前後。オキシダーゼ陰性。ヒトに対して病原性を示す種がある。野兎病菌は増殖にシステインを必要とする。.

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フラテウリア属

フラテウリア属はグラム陰性非芽胞形成偏性好気性桿菌。極鞭毛を持ち運動性を有する場合がある。キサントモナス科に属し、基準種はフラテウリア・アウランティア。名称はベルギーの微生物学者ジョセフ・フラテールに因む。GC比は63.4から67.4。 カタラーゼ陽性、オキシダーゼ陰性。花や果物から発見される。グルコースやフルクトース、アラビノース、ラムノースなどを酸化し、エタノールから酢酸を生産することからかつては酢酸菌とみなされていたが、系統分析の結果キサントモナス科に再分類された。.

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フィルミクテス門

フィルミクテス門(Firmicutes、ファーミキューテス、グラム陽性細菌門)とは、低GC含量とグラム陽性に特徴付けられる真正細菌の門である。グラム陽性低GC含量細菌とも呼ばれる。200近くの属を含み、真正細菌の中ではプロテオバクテリア門に次ぐ多様性を持つ。 腸内細菌や皮膚常在菌、病原菌あるいはヨーグルトなどの発酵食品を通じて人間にも比較的なじみの深いグループである。.

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フィブロバクター属

フィブロバクター属 (Fibrobacter) はグラム陰性嫌気性桿菌で、スフィンゴバクテリアである。1950年にロバート・ハンゲートにより、反芻動物の第一胃(ルーメン)からF.

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フォトバクテリウム属

フォトバクテリウム属はグラム陰性の非芽胞形成嫌気性桿菌。ビブリオ科に属し、基準種はフォトバクテリウム・フォスフォリウム。極鞭毛を持って運動する。名称は光の微生物を意味する。GC含量は40から44。 ルシフェラーゼを持って発光する特徴があり、いくつかの種は海中生物と共生し特定の器官に集まって一定の密度以上になると光る。海中に生息し、増殖にはナトリウムイオンを必要とする。.

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フソバクテリウム属

フソバクテリウム属(Fusobacterium)は、バクテロイデス属と似た嫌気性のグラム陰性菌である。個々の細胞は棒状の桿菌で、端は尖っている。歯周病やレミエール症候群、局所的な皮膚潰瘍等の人間の病気に関わっている。古い文献では、ヒトの中咽頭の常在菌とされているが、現在は常に病原菌として扱われている。2011年、この菌が大腸癌の細胞で繁殖していることが発見され、また潰瘍性大腸炎ともしばしば関連付けられている 腸内細菌学雑誌 Vol.27 (2013) No.3 p.169-179, が、この菌が実際にこれらの病気の発症と関わっているのか、あるいは単にこれらの病気が作る環境で繁殖するだけなのかは分かっていない。 バクテロイデス属と比べ、フソバクテリウム属は長いリポ多糖を持つ。 クリンダマイシンは、フソバクテリウム属に対して最も効果のある抗生物質である。クロラムフェニコール、カルベニシリン、セフォペラゾンもほぼ同程度の効果を持ち、次いでセファマンドールも効果がある。.

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フソバクテリウム門

フソバクテリウム門(Fusobacteria)は、真正細菌の門である。 代謝や形態はそれほど多様ではなく、ほぼ全種が桿菌、全種が偏性嫌気性の従属栄養生物である。大半が動物の消化器官に寄生する。一部は人の腸管や口腔に存在し、さらにこの中の一部は病原性を示す。感染性のもの以外としては、嫌気性の海底泥中などから分離された種も存在する。2013年現在、2科9属33種が属している。.

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ドクドネラ属

ドクドネラ属はキサントモナス科に属する、グラム陰性非芽胞形成好気性桿菌。鞭毛を持ち運動性がある種が多いが運動しない種もある。基準種はドクドネラ・コレエンシス。属名は竹島 (島根県)の韓国語名称である独島(독도)に因む。GC含量は66.7から73。 土壌から発見されている。カタラーゼ陽性、オキシダーゼ陽性。ピルビン酸や酢酸などの有機酸を利用するが糖の利用は種によって異なる。色素を生産するため、概ね黄色い色をしている。 Category:プロテオバクテリア門.

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ドクドニア・ドンヘンシス

ドクドニア・ドンヘンシス(Dokdonia donghaensis)は、海洋環境を好む絶対好気性でグラム陰性の光栄養細菌の一種である(→形態とゲノム)。海水培地中で生育可能な温度幅は広い(→生育環境)。バイオフィルムを形成する能力を持つ。当該バイオフィルムは、テトラサイクリンなどの抗生物質に対する本バクテリアの耐性を向上させる(→代謝)。.

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ニトロソプミルス・マリティムス

ニトロソプミルス・マリティムス(Nitrosopumilus maritimus)は、2005年に水族館から分離されたタウムアーキオータ門(海洋性クレンアーキオータ)に属するアンモニア酸化古細菌。タウムアーキオータとしては最も早く培養に成功した。 従来古細菌は極限環境にのみに分布すると考えられてきたが、1992年に海洋からクレンアーキオータに属すと考えられる16S rRNA配列が検出され、marine archaeal group 1などと呼ばれた。しかしこのグループは分離が困難で、1996年に海綿に共生する"Cenarchaeum symbiosum"が発見されたものの、あまり研究は進まず、その生態は謎に包まれていた。 その中で、Nitrosopumilus maritimusは2005年にシアトル水族館の海洋性熱帯魚の水槽から単離された。形態や16S rRNA配列から前述のmarine archaeal group 1に属すと考えられている。少なくともアンモニアを酸化して独立栄養的に生育することができると見られている。近縁の古細菌のDNAは土壌からも検出される上、検出量はアンモニアを酸化する細菌の10-100倍にも達すことがあり、窒素循環で重要な地位を占めている可能性がある。同様の亜硝酸古細菌(ただし好熱菌)が、2007年("Nitrososphaera gargensis")と、2008年("Nitrosocaldus yellowstonii")に発見されている。 形態は0.5×0.2×0.2 μm程の大きさを持つ桿菌。学名のNitrosopumilus maritimus(ニトロソプーミルス・マリティムス)は、「海の、亜硝酸を作る小人」といった意味を帯びる。 ゲノムは2007年に解読が終了。ゲノムサイズは、164万5259塩基対、ORFは1795箇所。2017年に記載された。.

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ベッギアトア属

ベギアトア属(学名:)はチオスリックス科に属するグラム陰性の非芽胞形成偏性好気性桿菌。滑走運動をする硫黄細菌の一種で化学合成独立栄養生物であるが炭素固定に必要な酵素が不足しているため有機化合物を利用する混合栄養の株が多い。電子供与体として硫化水素のほか、チオ硫酸イオンを利用できる。名称はイタリアの物理学者、フランチェスコ・ベッギアートに因む。GC含量は37から51。 水中に生息し、pH6から8の範囲で増殖し硫化水素の存在下でよく見られる。体内に単体硫黄の顆粒を持つ。また、目視で確認できるほどの大きさを持つ。排水処理におけるバルキングの原因菌としても知られる。.

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アミノバクター属

アミノバクター属はフィロバクテリウム科に属するグラム陰性非芽胞形成好気性桿菌で極に近い位置に鞭毛持ち運動する。基準種はアミノバクター・アミノボランスである。名前はアミンの桿菌を意味する。GC比は62から64。 土壌に生息する。かつてはシュードモナス属として扱われていたシュードモナス・アミノボランス等が遺伝解析の結果やアミンを資化する能力があることなどから再分類されて設けられた。マンニトールやショ糖を利用することができる。.

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アルテロモナス属

アルテロモナス属はグラム陰性の非芽胞形成好気性桿菌。極鞭毛を持ち運動する。アルテロモナス科に属し、その基準属である。基準種はアルテロモナス・マクレオディイ。GC含量は38から50。 海水に生息し、生育にナトリウムイオンが必要な好塩菌に分類される。糖や有機酸、アルコールを利用するほか、芳香族化合物やアルギン酸、キチンなど他の微生物が利用しない有機化合物を利用することのできる種がある。また、いくつかの種はビオラセインやプロジオシンなどの色素を生産する。.

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アルカリフィルス・トランスヴァーレンシス

アルカリフィルス・トランスヴァーレンシス (Alkaliphilus transvaalensis) は、グラム陽性、嫌気性の真正細菌で、2008年現在知られている中では、最もpHの高い環境を好む生物である。 系統的に''Clostridium''に近縁なため、深い地下から発見されたこと、強いアルカリ環境を好むことを除けばClostridiumによく似ている。まっすぐ、または僅かに湾曲した3-6μmほどの桿菌であり、しばしば菌体の片側に、芽胞を伴う膨らみを持ったマッチ棒形を示す。鞭毛をもち運動性がある。嫌気条件下で酵母エキスやペプトンなどを主体とした培地上で増殖する。 発見されたのは南アフリカトランスヴァールにある金鉱の地下3200mという特殊な場所である。アルカリに強い耐性があり、pH12.5という強いアルカリ環境でも増殖できる。属名のAlkaliphilusはこの性質に由来している(Alkali-: アルカリ性、-philus: 好む)。.

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アルカリゲネス属

アルカリゲネス属はグラム陰性の鞭毛を有する非芽胞形成好気性桿菌。アルカリゲネス科に属し、その基準属である。属名はアルカリと生み出すという意味のギリシア語に因む。基準種はアルカリ大便菌でGC含量は56から70。 一部の種はヒドロゲナーゼを有し水素を利用する水素酸化細菌としてよく研究されている。また、硝酸や亜硝酸を還元して窒素分子とするもの(アルカリゲネス.デニトリフィカンスが代表)もあり、それらは硝酸還元菌に分類される。また、一酸化炭素を酸化する種もある。有機酸塩の有機酸を代謝してアルカリにするため名付けられた。水中、土壌、消化管など自然界に広範に存在する。.

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アロモナス属

アロモナス属はグラム陰性の非芽胞通性嫌気性桿菌。ビブリオ科に属し、基準種のアロモナス・エンテリカのみが知られている。名称は(エロモナス属に)近縁の個体であることに由来する。GC含量は約57。 河川の水から発見され、その後汚水やうんこからも発見されている。生育には塩化ナトリウムを必要とする。カタラーゼ及びオキシダーゼ陽性。グルコースやスクロース、アラビノース等を発酵あるいは呼吸により利用することができるが、ラクトースは利用できない。.

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アンドロメダ病原体

『アンドロメダ病原体』(アンドロメダびょうげんたい、原題;The Andromeda Strain、直訳では、strainは「病原体」ではなく「菌株」)は、1969年に出版されたマイケル・クライトンによるSF小説。この小説がテクノロジー小説の嚆矢とされている。.

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アクチノマイセス属

アクチノマイセス属(アクチノマイセスぞく、Actinomyces、アクチノミセス属、アクチノミケス属)はグラム陽性桿菌に分類される真正細菌の一属である。.

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アクチノバチルス症

アクチノバチルス症()とはアクチノバチルス属による人獣共通感染症。 アクチノバチルス属に属する真正細菌はグラム陰性通性嫌気性桿菌であり、無芽胞、非運動性。種々の動物の気管、消化管、生殖器に常在する。Actinobacillus pleuropneumoniae以外の菌腫では原則としてマッコンキー寒天培地で増殖する(A.

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アクウィフェクス門

アクウィフェクス門(Aquificae)は、グラム陰性、好熱性の真正細菌の門である。温泉や海底火山近傍に生息し、水素を酸化して増殖することを特徴とする。16S rRNA系統解析からは真正細菌の中でも最も初期に分岐したことが示されている。.

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アシネトバクター

アシネトバクター(Acinetobacter)はグラム陰性桿菌の真正細菌の1属である。土壌など湿潤環境を好み、自然環境中に広く分布する。健康な人の皮膚にも存在することがあり、動物の排泄物からも分離されることがある。 好気性、グラム陰性。短い棒状の形をしている。鞭毛を持たず、不動性である。オキシダーゼ陰性、ブドウ糖を醗酵しない。乾燥には比較的強い。通常は無害だが、A.

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アシドチオバシラス属

アシディチオバシラス属はアシディチオバシラス科の基準属で、グラム陰性の非芽胞形成桿菌。基準種はアシディチオバシラス・チオオキシダンス。硫黄細菌の一種で、かつてはチオバシラス属に分類されていたが、酸性条件で生育するほか遺伝的な系統も異なるため分けられた。名称は酸の硫黄桿菌を意味する。GC比は52から64。 pH2.0から3.5の酸性条件化で最も生育する。本属のアシディチオバシラス・フェロオキシダンスは二価の鉄イオンを三価にする鉄酸化細菌でもある。.

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アシドモナス属

アシドモナス属は酢酸菌科に属するグラム陰性の非芽胞形成偏性好気性桿菌。極鞭毛を持ち運動性を示すものがある。GC比は62から63。2014年現在基準種のアシドモナス・メタノリカ以外知られていない。 酸性条件化で生育しエタノールから酢酸を作り出す。酢酸は完全に酸化することができるが乳酸の酸化能力は少なく、糖を糖酸にする能力も乏しい。また、パントテン酸要求性である。メタノール及びメチルアミンをリブロース一リン酸経路を用いて資化することができるメチル資化性菌(メチロトローフ)の一種でもある。.

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アセトバクター属

アセトバクター属(-ぞく、Acetobacter)とは、プロテオバクテリア門αプロテオバクテリア綱ロドスピリルム目酢酸菌科の真性細菌の属である。酢酸菌属とも呼ばれる。名称は酢(aceto)と桿菌(bacter)に因む。 アセトバクター属はグラム陰性の非芽胞形成偏性好気性桿菌である。周毛性鞭毛をもち運動性を示すものと、そうでないものがある。比較的酸に強く、pH5.0以下でも生育することが出来る。 現在、34の種 (分類学)と11の亜種が知られている。GC比は52から60。植物から発見されることが多い。かつてはグルコナセトバクター属(Gluconacetobacter属)やグルコノバクター属(Gluconobacter属)の一部を含んでいたが16SrRNAの分析や代謝特性の違いから分けられた。 アルコールを酸化してカルボン酸を生産し、特にエタノールを酸化して酢酸を生産する性質が知られている。この性質を用いた食酢の製造など、工業的に利用されている。他の代謝特性としてはクエン酸回路を有するため、酢酸や乳酸を二酸化炭素まで酸化することができる。酢を作るにあたってはこの能力は不利になるのでこの性質を持たない菌株が利用される。.

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アゾモナス属

アゾモナス属はシュードモナス科のグラム陰性の非芽胞形成偏性好気性桿菌の一族。かつてはアゾトバクター科とみなされていた。鞭毛を持ち運動性を示すものがある。基準種はアゾモナス・アギリスで、名称は窒素の個体を意味する。GC含量は52から59。 水中や土壌に存在する窒素固定細菌として知られ、広義のアゾトバクターに含まれる。ただし、アゾトバクター属と異なりシストを形成せず、窒素固定は比較的低いpHで行われる。またほかの特徴として水に対して不溶性の色素を生産するものが多い。.

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アゾトバクター

アゾトバクター(Azotobacter)はシュードモナス科に属するグラム陰性のシスト形成好気性の桿菌ないし球菌の一種である。周鞭毛を持つ種と非運動性の種が存在する。基準種はアゾトバクター・クロオコッカム。名称は窒素の桿菌を意味する。GC含量は63から68。 窒素固定の能力を持つ。また、アンモニア及び硝酸を利用できる。土壌中・水中に広く分布し、中性付近で窒素固定を行うため、酸性の所では生育が悪い。グルコース、フルクトース、スクロース、エタノール、酢酸およびフマル酸などを利用する。 Category:プロテオバクテリア門.

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アサイア属

アサイア属は酢酸菌科に属するグラム陰性の非芽胞形成偏性好気性桿菌の一属。周鞭毛を持ち運動する種がみられる。基準種はアサイア・ボゴレンシス。スワミナタニア属と近縁。名称は日本の微生物学者朝井勇宣に因む。GC含量は59から61。 植物表面から発見される。酢酸菌の一種であるが酢酸濃度が高くなると生育せず、エタノールを酸化して酢酸を生産する能力がない。また酢酸を代謝する能力も乏しい。ただし、酢酸菌の中では比較的多くの種類の糖を酸化して有機酸を作り出すことができる。 また、アサイア属の細菌はハマダラカの体内でよく増殖し、遺伝子改変が容易で、無細胞培地で増殖が可能、かつ水平感染と垂直感染が成立するといった特徴から、”パラトランスジェネシス”によるマラリアの制御を目的とした研究が行われている。.

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インフルエンザ菌

インフルエンザ菌(インフルエンザきん、Haemophilus influenzae)とは、パスツレラ科ヘモフィルス属のグラム陰性短桿菌で、主に呼吸器や中耳に感染する細菌の1種である。b型菌のことをHib(ヒブ)と呼ぶ。歴史的な理由によりインフルエンザという名称が付けられてはいるが、インフルエンザの病原体ではない。.

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イデオネーラ属

イデオネラ属はコマモナス科に属するグラム陰性非芽胞形成好気性桿菌で極鞭毛を持ち運動する。名前はスウェーデンのルンドにあるイデオンサイエンスパークに因む。基準種はイデオネラ・デクロラタンスでGC含量67.4から70.4。 カタラーゼ陽性。汚泥や土壌などから発見されており、基準種のイデオネラ・デクロラタンスは塩素酸や硝酸を電子受容体として利用した呼吸を行うが、他の種にはこの能力はみられない。イデオネラ・サカイエンシスはペットボトルの表面から発見され、ペット樹脂を分解する能力があり、注目を集めている。.

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ウェルシュ菌

ウェルシュ菌(ウェルシュきん、学名:Clostridium perfringens)とはクロストリジウム属に属する嫌気性桿菌である。河川、下水、海、土壌中など自然界に広く分布している『スタンダード栄養・食物シリーズ8 食品衛生学(第3版)』 一色賢司編、2010年、東京化学同人、p.69-70、ISBN 978-4-8079-1603-0。ヒトを含む動物の腸内細菌叢における主要な構成菌であることが多い。少なくとも12種類の毒素を作り、α, β, ε, ιの4種の主要毒素の産生性によりA, B, C, D, E型の5つの型に分類される。Clostridium perfringens B型菌の毒素はヒツジの赤痢の原因となる。 かつてClostridium welchiiという学名で呼ばれていたことがある。が分離培養し1892年にBacillus aerogenes capsulatusと命名したが、後年ウェルチにちなんでBacterium welchii Migula 1900という学名が与えられ、ついでBacillus welchiiやClostridium welchiiと呼ばれるようになった。しかし命名規約上はBacterium welchiiよりも早く命名されたBacillus perfringens Veillon and Zuber 1898に優先権があるため、これが1937年にクロストリジウム属に移されて現在の学名として登録されている。 一般に、ビフィズス菌などと対比され、悪玉菌の代表とされている。臭い放屁の原因、悪玉の常在菌である。.

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ウォリネーラ属

ウォリネラ属はヘリコバクター科に属するグラム陰性の非芽胞形成嫌気性桿菌ないしらせん菌。基準種はウォリネラ・スシノゲネス。名称はアメリカの微生物学者で基準種を発見したメイヤー・ウォリンに因む。GC比は42から48。 口腔内などに生息する。糖は利用できず、ギ酸や水素分子をフマル酸呼吸によって酸化して利用する。ただし、フマル酸の代わりにアスパラギン酸やリンゴ酸、硝酸を電子受容体として利用することができるので、硝酸還元菌の一種であるとみなせる。また、鉄還元菌でもある。.

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エルシニア属

ルシニア属は真正細菌の属の一つで、グラム陰性の通性嫌気性桿菌。生育は遅いが0〜4℃程度の低温でも増殖可能で芽胞は形成しない。室温程度で運動性を示すものもある。GC比は46から50。属名はペスト菌の発見者アレクサンドル・イェルサンに因む。尿素やβ-ガラクトースを代謝することができ、混合酸醗酵を行う。動物の体内に常在するが、細胞内に寄生しペスト、仮性結核、エルシニア腸炎などの感染症を引き起こす病原菌を含む食中毒の原因菌の一つである。.

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エロモナス属

モナス属(エアロモナス属、アエロモナス属)はグラム陰性のシスト形成偏性好気性桿菌。エロモナス科に属し、その基準属である。かつてはビブリオ科に属していた。基準種はエロモナス・ヒドロフィラ。名称は空気の個体を意味する。エロモナス・ヒドロフィラなどの極鞭毛を持ち運動性を有する種と、エロモナス・サルモニシダなどの非運動性の種に分けられる。GC含量は57から63。 水中や動物でみられる。カタラーゼ陽性、オキシダーゼ陽性、フォーゲスプロスカウエル試験陰性でグルコースを利用し、硝酸を還元することができる。トリプチケースソイ寒天培地やマッコンキー寒天培地で生育する。多くの生物に対して病原性がある。.

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エンテロバクター属

ンテロバクター属はグラム陰性の非芽胞形成通性嫌気性の桿菌で真正細菌の一属。属名は腸の(entero)菌(bacter)に由来する。 土壌、水や汚水、糞便中にみられる。ブタンジオール発酵を行い、フォーゲス・プロスカウエル(VP)テスト陽性である。クエン酸塩利用テスト陽性でムコン酸、ラクトースを代謝する事ができる。体温付近で最も増殖し、GC比は52から60。4から6本の鞭毛を持ち運動性がある。日和見感染、尿路感染症の原因菌の一つ。.

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エンテロバクター・アエロゲネス

ンテロバクター・アエロゲネス(Enterobacter aerogenes)はグラム陰性桿菌の一種である。溶血性陰性、オキシダーゼ陰性、カタラーゼ陽性、クエン酸利用能陽性、インドール陰性である。 エンテロバクター・アエロゲネスは日和見感染や院内感染の原因菌である。殆どの場合、主要な抗生物質に対して感受性を持つ。しかし、誘導性耐性、特にβ-ラクタマーゼの遺伝子を有するため治療は単純で容易とは限らない。この遺伝子は、標準的な抗生物質に対する耐性を細菌に与える。この細菌の敗血症の治療中に遺伝子の発現と耐性獲得が生じる虞があるため、治療中は抗生物質を変更する必要がある。 感染症は、特定の抗生物質のみに頼った治療で生じる虞がある。静脈カテーテルや外科的治療を原因とすることもある。エンテロバクター・アエロゲネスは一般にヒトの消化管に存在し、健康なヒトには一般的に病原性を示さない。これまで廃棄物、衛生用品、土壌から発見されている。 発酵により水素ガスを発生させるため、産業利用ができる可能性がある。偏性嫌気性の水素生産菌と異なり、エンテロバクター・アエロゲネスは通性嫌気性であり、発酵の際は培養槽からの酸素の完全除去工程は必要でない。また、中温性であること、異なる糖類を発酵に利用できること、短い増殖時間、高い水素の生産効率、高い進化速度も特徴である。さらに、この細菌の水素生産はフィードバック制御を受けず、系内の水素分圧が高くなっても生産効率は落ちない。 ただし、クロストリジウム属といった偏性嫌気性菌と比べると生産効率は低い。エンテロバクター・アエロゲネスのような通性嫌気性菌において理論上の最大収量は2 mol-H2/mol-グルコースであるのに対して、偏性嫌気性菌では理論上4 mol-H2/mol-グルコースである。廃糖蜜を基質として現在、研究が進められている。 メープル液とシロップを汚染することでも知られている。.

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エンテロバクター・クロアカ

ンテロバクター・クロアカ(Enterobacter cloacae)とはエンテロバクター属の真性細菌の一種である。その病原性から臨床上重要である。.

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エンテロビブリオ属

エンテロビブリオ属はグラム陰性の非芽胞通性嫌気性桿菌。極鞭毛を有し運動性がある。ビブリオ科に属し、基準種はエンテロビブリオ・ノルベギクス。名称は腸のビブリオ属を意味する。GC含量は約47から48。 魚の腸内から発見された好塩性の細菌でデキストリンやN-アセチルグルコサミンなどを利用する。カタラーゼ陽性、オキシダーゼ陽性。フォーゲス・プロスカウエル反応陰性で、硝酸還元能力はない。 Category:プロテオバクテリア門.

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エドワージエラ属

ドワージエラ属(エドワードシエラ属)はグラム陰性の非芽胞形成通性嫌気性桿菌。腸内細菌科に属し、エドワードジエラ・イクタルリを除き周毛性鞭毛を持ち運動性を示す。腸内細菌科に属し、基準種はエドワードジエラ・タルダ。名称はアメリカの微生物学者フィリップ・エドワーズに因む。GC含量は53から59。 動物の腸内で見られ、日和見感染の原因菌のひとつ。フォーゲスプロスカウエル試験陰性。硫化水素を生産し、トリプトファンからインドールを生産することが出来る。.

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エウィンゲラ属

ウィンゲラ属はグラム陰性の非芽胞形成通性嫌気性桿菌。腸内細菌科に属し、2015年現在基準種のエウィンゲラ・アメリカナのみが知られている。名称はアメリカの微生物学者で腸内細菌科の分類と命名に功績のあったウィリアム・ユーイングに因む。GC含量は53から59。 動物の腸内で見られ、日和見感染の原因菌のひとつ。フォーゲスプロスカウエル試験陽性で、グルコースを利用して有機酸を作り出す。.

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エクトチオロドスピラ属

マチウム属はエクトチオロドスピラ科の基準属で、グラム陰性の非芽胞形成嫌気性光合成らせん菌ないし桿菌。1本ないし複数の極鞭毛を持ち運動を行う。かつてはクロマチウム科に分類されていたが、のちに独立した。基準種はエクトチオロドスピラ・モビリス。属名は外側に硫黄を出す薔薇色のらせんに因む。 海水のような弱アルカリ性の塩水中に生息する好塩菌。バクテリオクロロフィルaやバクテリオクロロフィルb、カロテノイドといった色素を生産し光合成をおこなう独立栄養細菌。幾つかの種は増殖に硫化物とビタミンB12を要求する。細胞外に利用した硫化物が酸化して生じた硫黄粒を排出する。.

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エスケリキア属

リキア属(エシェリキア属)は別名大腸菌属とも呼ばれる真正細菌の属の一つ。属名は大腸菌の発見者であるテオドール・エシェリヒに因む。 グラム陰性、通性嫌気性で芽胞を形成しない周毛性鞭毛を持つ桿菌で、運動性を示すものと示さないものに分かれる。恒温動物の腸管に常在し、病原性を示すものもあるがビタミンを合成する有益な性質も持つ。 GC比は48から52でβガラクトース、インドール、ムコン酸、酒石酸を代謝し、混合酸醗酵を行う。この属の中では大腸菌が特に詳しく調べられ、生命工学に利用されている。サルモネラ属とは遺伝的に近縁関係であるが、代謝の違いによって判別することが出来る。また、シゲラ属(赤痢菌)とはDNA-DNA分子交雑法による判別が不可能なほど近い関係にある。.

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オキサロバクター属

バクター属はオキサロバクター科の基準属でグラム陰性非芽胞形成嫌気性桿菌。名前はシュウ酸(オキサリック酸)の桿菌を意味する。基準種はオキサロバクター・ホルミゲネシス。GC含量は50.5から51.6。 動物の腸内などに生息する。ギ酸/シュウ酸対向輸送体、シュウ酸デカルボキシラーゼ、ホルミルCoAトランスフェラーゼを有し、シュウ酸を取り入れ利用することができる。至適増殖温度は30℃から37℃。.

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カルディオバクテリウム属

ルディオバクテリウム属(カルジオバクテリウム属)はカルディオバクテリウム科の基準属でグラム陰性非芽胞形成非運動性の桿菌。一般に嫌気性であるが好気性の種も含む。基準種はカルディオバクテリウム・ホミニス。名称は心臓の微生物を意味する。GC含量は59から60。 動物でみられ心内膜炎を引き起こすことがあり、病原菌となりうる。カタラーゼ陰性、オキシダーゼ陽性、ウレアーゼ陰性。糖代謝時にガスを発生しない。ブドウ糖、果糖、蔗糖、マンノース、ソルビトールを利用し、チオグリコレート培地で増殖する。.

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カンピロバクター症

ンピロバクター症(カンピロバクターしょう、campylobacteriosis)とは、カンピロバクター属菌の感染を原因とするヒトおよび家畜の感染症。消化器系腸炎が主な症状で平成27年度の統計では、ノロウイルスの次に報告患者数が多かった。カンピロバクター属菌はグラム陰性、らせん状桿菌。水源となる河川などの汚染により発展途上国ではありふれた病気。厚生労働省によると、少なくとも1998年(平成10年)以降日本国内でのヒトの死亡例の報告はない。キャンピロバクター症とも呼ばれる。.

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カプノサイトファーガ・カニモルサス

プノサイトファーガ・カニモルサス(Capnocytophaga canimorsus)は通性嫌気性グラム陰性の桿菌で、人獣共通感染症の病原体である。イヌやネコの健康な歯肉の細菌叢の構成細菌である。 学名は、Capnocytophaga canimorsus。属名のCapnocytophagaは、二酸化炭素を要求することと、Cytophaga属に近縁と考えられたことから(現在では同じバクテロイデス門に属すもののやや離れていると考えられている)、καπνός(希;煙)+Cytophagaに由来し、種形容語canimorsusは、全体として「イヌによるかみ傷」(canis(羅;犬)+morsus(羅;かむこと、かみ傷))を意味し、犬の咬傷によって感染することから名づけられた。.

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キサントモナス属

ントモナス属はキサントモナス科の基準属で、グラム陰性の極鞭毛を持ち運動性を有する非芽胞形成偏性好気性桿菌。基準種はキサントモナス・キャンペストリス。属名は黄色い個体を意味する。かつてはフィトモナスと呼ばれたこともある。 黒腐病や萎凋などの植物の病原菌として知られる。キサントモナジンという黄色の色素を生産し、属名の由来となっている。また、増粘剤として用いられるキサンタンガムを生産するため工業的に利用される。.

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クレブシエラ・ニューモニエ

クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)とは、グラム陰性の桿菌で、日本では肺炎桿菌とも呼ばれる。口腔や腸管における常在菌であるが、しばしば呼吸器感染症、尿路感染症などを引き起こす。弱毒菌であるが、菌交代現象を起こし、感染症を引き起こし問題となる。 学名は属名がドイツの細菌学者Edwin Klebsへの献名で、種形容語がギリシア語で肺炎を意味するΠνευμονία(Pneumonia)に由来する。ラテン語風にクレブシエラ・プネウモニアエとも呼ぶ。 クレブシエラ属の基準種に指定されている。 大葉性肺炎の病態を取ることが多く、また胸部X線写真上では緊満性病変による葉間胸膜圧迫像(bulging sign)を形成することがある。治療には、第二・三世代セフェム系抗生物質やニューキノロン系抗菌剤が用いられる。 Category:プロテオバクテリア門 Category:細菌学.

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クロマチウム属

マチウム属はクロマチウム科の基準属で、グラム陰性の非芽胞形成嫌気性光合成桿菌。極鞭毛を持ち運動性のある種がある。基準種はクロマチウム・オケニ。属名は色のついたものを意味する。GC含量は18から70。 バクテリオクロロフィルaやカロテノイドといった色素を生産する。幾つかの種は増殖に硫化物とビタミンB12を要求する。細胞内には利用した硫化物が酸化して生じた硫黄粒がみられる。本属の菌は硫黄を硫酸まで酸化する能力がある。.

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クロノバクター属

ノバクター属(Cronobacter、旧名Enterobacter sakazakii、サカザキ菌)は腸内細菌科のグラム陰性桿菌。.

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クロモバクテリウム属

モバクテリウム属はグラム陰性の非芽胞形成通性好気性の鞭毛を有する桿菌。ナイセリア科に属し、基準種はクロモパクテリウム・ビオラセウム。属名は色の桿菌を意味する。GC含量は50から52。 土壌や水中に生息し、しばしば動物の膿でみられる日和見感染菌でもある。糖を酸化して酸を作り出す。フォーゲスプロスカウエル試験は陽性である。基準種を含めいくつかの種ではビオラセインという水に不溶性の色素を生産する。.

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クロストリジウム属

トリジウム属(Clostridium)は、真正細菌の一属である。偏性嫌気性で芽胞を形成するグラム陽性の桿菌である。この属名は、ギリシャ語のkloth(捻じれ)から派生したklostridion(小さい捻じれたもの)から来ており、ラテン語化するとClostridium となる。 クロストリジウム属の菌は、土壌内部や生物の腸内などの酸素濃度が低い環境に生息する偏性嫌気性菌であり、酸素存在下では増殖できない。一般に偏性嫌気性菌は、スーパーオキシドディスムターゼやカタラーゼなどの活性酸素を無毒化する酵素を持たないため、酸素がある通常の環境下では不活化するが、クロストリジウム属細菌は酸素存在下で、耐久性の高い芽胞を作って休眠することで、死滅を免れることができる。この性質から、他の偏性嫌気性菌が生き残れない状態でも生き残るため、偏性嫌気性菌の中では比較的古くからその存在が発見され、研究が進められてきた。 ハイム・ワイツマン(後にイスラエル初代大統領)による1919年の特許によりデンプンから発酵によって工業的な規模でのアセトン・ブタノール生産が可能になったが、この発酵に用いられたのもクロストリジウム属細菌であり、第一次世界大戦中は燃料や火薬の原材料として破砕したトウモロコシからアセトンを生産していた。この発酵生産法は化学合成法が発達する1950年代まで、アセトンやブタノールの主な生産法であった。 206種 (分類学)と5亜種が知られている。.

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クロストリジウム・ブチリカム

トリジウム・ブチリカム(Clostridium butyricum)は、基質として細胞内に蓄積されたアミロペクチン様α-ポリグルカン(微粒子状)を発酵することによって生育する偏性嫌気性、芽胞形成性、グラム陽性、酪酸産生性の桿菌である。クロストリジウム・ブチリカムはヒトの病原体として報告されることは珍しく、アジア(特に日本、韓国、中国)のプロバイオティクスとして広く使用されている。クロストリジウム・ブチリカムは、世界中の様々な地域の土壌や健康な子供や大人の便から培養されており、ミルクやチーズによく使われている。.

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クロストリジウム性筋肉壊死

トリジウム性筋肉壊死(クロストリジウムせいきんにくえし)とは、壊死性筋膜炎の一つで、S.

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グラム陰性菌

ラム陰性菌(グラムいんせいきん、gram-negative bacteria)とはグラム染色においてクリスタルバイオレットによる染色が脱色される細菌の総称。グラム陽性菌ではクリスタルバイオレットは脱色されない。グラム染色試験では対比染色として通常はサフラニンがクリスタルバイオレットの後に加えられ、全てのグラム陰性菌は赤あるいは桃色に染色される。 かつてグラム陰性の真正細菌には、グラキリクテス(Gracilicutes)というラテン語の分類名が与えられ、門相当として扱われた。命名はグラム陰性菌の薄い細胞壁にちなんでおり、ラテン語のグラキリス(gracilis: 細い、貧弱な)とクティス(cutis: 皮膚)の合成語であった。.

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グラム陽性菌

ラム陽性菌(グラムようせいきん、)とは、グラム染色により紺青色あるいは紫色に染色される細菌の総称。これに対して赤色あるいは桃色を呈すものをグラム陰性菌と呼ぶ。大まかにいえば、フィルミクテス門と放線菌門がグラム陽性菌に属している。 かつてグラム陽性の真正細菌は、フィルミクテス門Firmicutesに一括してまとめられた時期がある。命名はグラム陽性菌の厚い細胞壁にちなんでおり、ラテン語のFirmisフィルミス(強固な)とcutisクティス(皮膚)の合成語であった。ここには、現在のフィルミクテス門に含まれる低GCグラム陽性細菌の他に、現在は別の門として扱われる放線菌(高GCグラム陽性細菌)やデイノコックスなども含まれていた。.

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グルコナセトバクター属

ルコナセトバクター属はグラム陰性の非芽胞形成偏性好気性桿菌。、周毛性鞭毛を持ち運動性を示すものがある。酢酸菌科に属し、基準種はグルコナセトバクター・リケファシエンス。GC含量は56から67。 本属に分類されている種はアセトバクター属及びグルコノバクター属に分類されていたものが再分類されたものである。エタノールを酸化して酢酸を生産し、酢酸を完全に酸化する能力を有する。また一部の糖を酸化して糖酸とすることができる。ナタ菌と呼ばれるグルコナセトバクター・キシリナス(旧名アセトバクター・キシリナム)をはじめとする一部の種はセルロースを生産する能力がある。.

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グルコノバクター属

ルコノバクター属は酢酸菌科に属するグラム陰性の非芽胞形成偏性好気性桿菌。極鞭毛を持ち運動性を示す種がある。基準種はグルコノバクター・オキシダンス。GC含量は54から63。 植物から発見されることが多い。エタノールを酢酸まで酸化する事ができるがクエン酸回路を完全に有していないため二酸化炭素まで酸化することはできない。糖や多価アルコールをカルボン酸まで酸化する能力に優れており、グルコース、フルクトース、アラビノース、ソルボース、スクロースやソルビトール、マンニトールを酸化できる。この性質を利用して食品や薬品の製造に利用されることがある。.

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コマモナス属

マモナス属はコマモナス科の基準属でグラム陰性非芽胞形成偏性好気性桿菌で極鞭毛を1から5本持ち運動する。発酵はしない。名前は髪の毛の個体を意味する。基準種はコマモナス・テリゲナでGC含量は61から67。 土壌や水中に幅広く存在する。かつてシュードモナス属に属していた菌が遺伝子の系統解析により再分類されて新たに設けられた属である。また本属に属していたデルフチア・アシドボランスが再分類され、デルフチア属が設けられた。.

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コリネバクテリウム属

リネバクテリウム属(コリネバクテリウムぞく、Corynebacterium)はグラム陽性桿菌で、放線菌に分類される真正細菌の一属。.

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コリスチン

リスチン(別名 ポリミキシンE、colistin)は、7つのアミノ酸からなる環状ペプチド系抗生物質。商品名オルドレブ点滴静注用、コリマイシン散。 塩基性の陽イオン性界面活性剤であり、細胞質膜を傷害することにより殺菌的に作用する。グラム陰性菌に対して優れた抗菌作用を示し、緑膿菌感染症や細菌性赤痢に対して有効。腎毒性、神経毒性が強いが、多剤耐性グラム陰性桿菌に対する最終手段として用いられる。点滴静注用製剤が2015年3月に日本で承認された。.

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コルウェリア属

ルウェリア属はグラム陰性の非芽胞形成嫌気性桿菌。コルウェリア科に属し、基準種はコルウェリア・サイクレリスラエア。名称はアメリカの微生物学者リタ・コーウェルに因む。GC含量は35から46。 好圧細菌、好冷菌として知られ、極圏の海水や海溝の堆積物から発見されている。増殖に適した圧力が50MPaを超え120MPaまで生育するが、低い圧力では増殖できない偏性好圧の種もある。.

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コレラ

レラ(Cholera、虎列剌)は、コレラ菌(Vibrio cholerae)を病原体とする経口感染症の一つ。日本では「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症新法)の指定感染症である(2006年(平成18年)12月8日公布の「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律等の一部を改正する法律」により二類感染症から三類感染症に変更)。日本ではコレラ菌のうちO1、O139血清型を原因とするものを行政的にコレラとして扱う。治療しなければ患者は数時間のうちに死亡する場合もある。 予防には、衛生改善と清潔な水へのアクセスが必要である。 経口コレラワクチンは、投与するとおよそ6か月効果が続き、またその他一部の大腸菌による下痢も予防できる 。主な治療法は経口水分補給であり、加糖加塩の液体により電解質を補充する。補充には米食ベースの選択が好まれる。児童には亜鉛サプリメントも推奨される 。重度な症例では、静脈輸液(乳酸リンゲル液など)が求められ、また抗生物質も効果がありうる 。抗生物質の感受性試験は、治療選択の支援となりえる。 全世界の患者数は毎年3-5百万人であり、年間28,800–130,000人の死者を出している。パンデミックには分類されておらず、先進国ではまれな病気である。最も影響を受けるのは児童である。コレラはアウトブレイクを起こす病気でもあるが、特定の地域では一般的な病気である。現在もリスクがある地域は、アフリカ、東南アジアである。 死亡リスクはたいてい5%以下であるが、医療アクセスに乏しい地域では50%ほどに高まる。歴史的な記録は、紀元前5世紀のサンスクリットにまで確認される。.

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コンドロミセス属

ンドロマイセス属はグラム陰性の非芽胞形成好気性桿菌。滑走による運動を行う。ポリアンギウム科に属し、基準種はコンドロマイセス・クロカツスである。名称は軟骨様のきのこを意味する。GC比は69から70。 土壌に存在して粘液を出しながら運動する粘液細菌の一つ。集団で行動し、後続の菌は先行する菌の出した粘液を追跡する。腐った植物などを溶かして栄養を得るが、栄養状態が悪くなると集合して粘菌胞子を多く含む小胞子嚢の複数入った橙色の分岐と柄のある子実体を形成する。粘菌胞子は桿状で栄養状態が良いと発芽して栄養細胞となる。.

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コザキア属

ア属は酢酸菌科に属するグラム陰性の非芽胞形成非運動性偏性好気性桿菌。GC含量は57。基準種のコザキア・バリエンシス以外知られていない。酢酸菌科の中ではネオアサイア属が最も近縁である。属名は日本の微生物学者小崎道雄に因む。 インドネシアの餅麹、ラギーやココナッツシュガーから発見されている。カタラーゼ陽性、オキシダーゼ陰性。グルコースからグルコン酸を形成し、エタノールを代謝して酢酸を生産する。酢酸及び乳酸の酸化能力は弱い。また、蔗糖からレバンに似た多糖を形成する特徴がある。.

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ザイモモナス属

イモモナス属は運動性のないグラム陰性の非芽胞形成通性嫌気性桿菌で、スフィンゴモナス科に属する。基準種はザイモモナス・モビリス。 かつてはシュードモナス属に分類されていたが、細胞膜にスフィンゴ脂質が含まれる等の特長によりスフィンゴモナス属などとともに分けられた。ショ糖、ブドウ糖、果糖を利用してアルコール発酵を行い、かつアルコール存在下でもある程度生育可能で生育可能であることからプルケの醸造に用いられていることて知られる。また遺伝子を組み替えてアルコール生産に用いるための研究が行われている。.

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シネルギステス門

ネルギステス門(Synergistetes)は、真正細菌の一門である。この門に属す細菌の多くはグラム陰性の桿菌で、ペプチドや脂質を嫌気環境で代謝する。いくつかの種は動物の消化器官に存在しており、歯周病、胃腸や軟組織への感染症に関係する。この他嫌気性の廃水処理設備や油田からも見出されている。.

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シモンシエラ属

シモンシエラ属はグラム陰性の非芽胞形成好気性運動性桿菌。ナイセリア科に属し、基準種はシモンシエラ・ムエレリ。かつてはサイトファーガ科やシモンシエラ科とされたことがあった。属名はヘルムート・シモンズに因む。GC含量は41から52。 脊椎動物の口腔内に生息し、縦にいくつかの菌が連なった状態で生活する。運動は菌体が連なったフィラメントの軸方向に滑走によって行われる。 Category:プロテオバクテリア門.

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シュードモナス属

ュードモナス属(-ぞく、Pseudomonas)とは、プロテオバクテリア門ガンマプロテオバクテリア綱シュードモナス科Pseudomonadaceaeに属する、グラム陰性好気性桿菌の属である。本来のラテン語読みであるプセウドモナスと呼ばれることもある(シュードモナスは英語発音に近い)。シュードモナス属である菌株をシュードモナス属菌pseudomonadという。現在、218の種と18の亜種が知られている。.

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シュードモナス・メンドシナ

ュードモナス・メンドシナ(Pseudomonas mendocina)とは、シュードモナス属のグラム陰性細菌である。2000年に行われたシュードモナス属の16S rRNA系統解析によりP. aeruginosaグループに位置づけられた。.

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シュードモナス・プチダ

ュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)はグラム陰性桿菌であり、腐生栄養性の土壌微生物である。分子遺伝学的分類手法が登場する前の形態学的分類手法に基づく狭義のシュードモナス属である。16S rRNA系統解析によりシュードモナス属の種がいくつかのグループに分類されたとき、P.

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シュードモナス・フルオレッセンス

ュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonas fluorescens)は一般的なグラム陰性桿菌である。シュードモナス属であり、2000年に行われたシュードモナス属の16S rRNA系統解析により、この種の名にちなんだP.

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シュードモナス・クロロラフィス

ュードモナス・クロロラフィス(Pseudomonas chlororaphis)とは、シュードモナス属の種の一つである、グラム陰性桿菌である。2000年に行われたシュードモナス属細菌の16S rRNA系統解析により、シュードモナス属の分類群の中にP.

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シュードモナス・シリンガエ

ュードモナス・シリンガエ(Pseudomonas syringae)とは、極鞭毛を持つグラム陰性桿菌である。P.

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シュードモナス・スタッツェリ

ュードモナス・スタッツェリ(Pseudomonas stutzeri)とは、シュードモナス属のグラム陰性細菌である。ヒトの脳脊髄液から単離された。 脱窒菌である。発症はまれだが、ヒトに対して日和見感染の病原性を持つ。2000年に行われたシュードモナス属細菌の16S rRNA系統解析により、シュードモナス属の分類群の中にP.

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シェワネラ属

ェワネラ属(学名:)はシェワネラ科の基準属で、グラム陰性の非芽胞形成嫌気性桿菌。基準種はシェワネラ・プトレファシエンス。かつてはアルテロモナス属とみられていた。名称はアメリカの微生物学者ジェームズ・シェワンに因む。GC含量は35から46。 深海底や海水から発見された好圧細菌、好冷菌に分類される種を含む。極圏の海水や海溝の堆積物から発見されている。増殖に適した圧力が50MPaを超え120MPaまで生育するが、低い圧力では増殖できない偏性好圧の種もある。また、代謝の結果電子を放出し、電流を発生させることからバイオ燃料電池への利用が研究されている。海藻に付着しているところを発見されたシェワネラ・アルガはテトロドトキシン生産能があることで知られる。.

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シクロモナス属

モナス属はシクロモナス科の基準属でグラム陰性の非芽胞形成通性嫌気性桿菌。極鞭毛を持ち運動性極鞭毛を持ち運動性がある種と非運動性の種がある。基準種はシクロモナス・アンタルティカ。名称は冷たい個体を意味する。 オキシダーゼ陽性、カタラーゼ陽性。好圧細菌、好冷菌として知られ、極圏の海水や海溝の堆積物から発見されている。増殖に適した圧力が50MPaを超えるものがある。.

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シストバクター属

トバクター属は。シストバクター亜目、シストバクター科の基準属でグラム陰性の非芽胞形成好気性桿菌。滑走による運動を行う。基準種はシストバクター・フスカス。名称は包嚢の桿菌を意味する。GC含量は68から71。 粘液細菌の一つ。細菌や植物などを溶かして栄養を得るが、栄養状態が悪くなると集合して柄のない子実体を形成し、2μmほどの粘菌胞子を形成する。粘菌胞子は栄養状態の良い場所で発芽して栄養細胞となる。.

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ジモバクター属

イモバクター属はハロモナス科に属するグラム陰性の非芽胞形成通性嫌気性の周鞭毛を有する桿菌の属で、基準種のザイモバクター・パルマエのみが知られている。属名は酵母の桿菌を意味する。GC含量は55.4から56.2。 カタラーゼ陽性、オキシダーゼ陰性。ヤシの樹液から分離された。六単糖や二糖、三糖の一部と糖アルコールを利用してアルコール発酵を行うことから、酵母の名が冠されている。ザイモモナス属などと共に微生物から工業的にアルコールを生産するための細菌として研究がおこなわれている。.

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スチグマテラ属

ティグマテラ属はシストバクター科に属するグラム陰性の非芽胞形成好気性桿菌の一種。滑走による運動を行う。基準種はスティグマテラ・アウランティカである。名称は小さな印を意味する。GC比は68から69。 粘液細菌を代表する属で、土壌に存在して粘液を出しながら運動する。集団で行動し、後続の菌は先行する菌の出した粘液を追跡する。腐った植物などを溶かして栄養を得るが、栄養状態が悪くなると集合して粘菌胞子を多く含む小胞子嚢の複数入った黄色っぽい柄のある子実体を形成する。粘菌胞子は栄養状態の良い場所で発芽して栄養細胞となる。基準種のスティグマテラ・アウランティカは光による刺激を受けると子実体の形成を促進する。.

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スピロヘータ

ピロヘータ(またはスピロケータ、spirochaetaまたはspirochete, spirochetis)とは、らせん状の形態をしたグラム陰性の真正細菌の一グループである。学名の由来は「コイル状の髪」を意味するギリシア語σπειροχαίτηをラテン語に音写したもので、古典ラテン語の発音では「スピーロカエタ」である。 他の典型的な細菌とは異なり、菌体の最外側にエンベロープと呼ばれる被膜構造を持ち、それが細胞体と鞭毛を覆っている。細胞壁が薄くて比較的柔軟であり、鞭毛の働きによって、菌体をくねらせたりコルク抜きのように回転しながら活発に運動する。 自然環境のいたるところに見られる常在菌の一種でもある。一部のスピロヘータはヒトに対して病原性を持つものがあり、梅毒、回帰熱、ライム病などの病原体がこれに該当する。またシロアリや木材食性のゴキブリの消化管に生息するスピロヘータは、腸内細菌として宿主が摂った難分解性の食物から栄養素を摂取したり、エネルギーを産生する役割にかかわっている可能性が指摘されている。.

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スフェロチルス

フェロチルス (Sphaerotilus)は、強腐水性の流水中に綿状に繁殖する好気性の細菌。.

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ズーグレア属

ーグレア属はグラム陰性の極鞭毛を持つ非芽胞形成偏性好気性桿菌でロドシクラス科の属の一つ。基準種はズーグレア・ラミゲラ。かつてはシュードモナス科に分類されていた。 グルコースやガラクトースなどからなる粘度の高い多糖の層を形成してその中で群落を作る特徴があり、汚水中でフロックを形成する。この性質を利用して活性汚泥で用いられる。.

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セラチア属

ラチア属(Serratia Bizio)はグラム陰性の非芽胞形成通性嫌気性の桿菌で真正細菌の一属。名称はイタリアの科学者セラフィノ・セラティに因む。 土壌、水中、動植物中にみられる。ブタンジオール発酵を行い、フォーゲス・プロスカウエル(VP)テスト陽性である。オルニチンデカルボキシラーゼを持ち、ソルビトールを代謝できるが乳糖は利用できない。体温付近で最も増殖し、GC比は52から60。鞭毛を持ち運動性がある。エンテロバクター属、クラブシェラ属に遺伝的に近い。プロディジオシンと呼ばれる赤い色素を生産する特長を持つ。薬剤耐性を持つ株があり弱い毒性を持つ。院内感染の原因菌の一つ。.

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セレウス菌

レウス菌(セレウスきん、Bacillus cereus)は''Bacillus''属に属するグラム陽性大桿菌で芽胞を有する好気性菌である。土壌や汚水など自然界に多く存在し、酸性域では発育は悪い。食中毒の原因となる。 常在菌として、健康な成人の10%で腸管の中に見られる。菌は4〜50℃で発育、芽胞は1〜59℃で発芽、100℃ 10分の加熱で大部分が不活化するが、芽胞は100 ℃ 30分の加熱にも耐え、芽胞の形で土壌などを中心に自然環境に広く分布する横浜市衛生研究所感染症・疫学情報課。70% の皮膚消毒用のエチルアルコールでも不活化されないという報告がある。そのため、速乾性擦式消毒剤に使用されるエタノール系消毒剤に耐性を獲得した菌が残存し十分に滅菌されない。.

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ソランギウム属

ランギウム属はポリアンギウム科に属するグラム陰性の非芽胞形成好気性桿菌。滑走による運動を行う。2014年現在基準種のソランギウム・セルロスムのみが知られている。名称は積み重なった器を意味する。 土壌に存在して粘液を出す、粘液細菌の一つ。集団で行動し、後続の菌は先行する菌の出した粘液を追跡する。セルロースを炭素源とし無機の窒素を窒素源として利用できるほか、アンブルチシン、ジェランゴリドといった抗真菌剤や、ツガシンやタルトロロンといった抗生物質を生産する。栄養状態が悪くなると集合して粘菌胞子を多く含む小胞子嚢(スポランギオール)の複数入った橙色から灰色の柄のない子実体を形成し、粘菌胞子は栄養状態の良い場所で発芽して栄養細胞となる。.

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サーモアナエロバクター属

ーモアナエロバクター属(Thermoanaerobacter)は好熱性嫌気性非芽胞性グラム陽性桿菌で、T.

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サッカリバクター属

ッカリバクター属はグラム陰性の非芽胞形成偏性好気性桿菌。運動性はない。酢酸菌科に属し、基準種のサッカリバクター・フロリコラのみが知られている。名称は糖の桿菌を意味する。GC含量は52。 酢酸菌科に属するが、エタノールから酢酸を作る能力に乏しい。また、高濃度の酢酸存在下では生育することができない。一方で生育には高濃度のグルコースとグルタミン酸ソーダを要求する。基準種のサッカリバクター・フロリコラは花粉から発見された。.

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サッカロバクター属

ッカロバクター属は腸内細菌科に属するグラム陰性の非芽胞形成通性嫌気性桿菌。周鞭毛を持ち、運動性がある。名称は糖の桿菌を意味する。基準種のサッカロバクター・フェルメンタツスのみが知られている。GC含量は63.3から63.7。 オキシダーゼ陰性、カタラーゼ陽性、フォーゲス・プロスカウエル試験陽性、メチルレッド試験陽性。グルコースを代謝して糖とアルコールを生産することができる。.

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BCG

チールニールセン染色) BCG(Bacille de Calmette et Guérin の略、カルメット・ゲラン桿菌)とは、ウシ型結核菌()の実験室培養を繰り返して作製された細菌、および、それを利用した結核に対するワクチン(BCGワクチン)のこと。本来は前者にあたる細菌そのものを指す語であったが、一般社会や医学分野では後者を単に「BCG」と呼ぶことが多い。以下、本項では前者を「BCG」、後者を「BCGワクチン」と表記する。.

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球菌

球菌の顕微鏡像(黄色ブドウ球菌) 球菌(きゅうきん)とは、個々の細胞の形状が球形を示す原核生物(真正細菌および古細菌)のこと。桿菌、らせん菌と併せて、原核生物を形態によって分類するときに用いられる用語である。 ラテン語の「coccus(複数形はcocci)」は「(穀物などの)粒」あるいは「木の実」を表すギリシャ語「κόκκος」に由来している。.

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破傷風菌

傷風菌(はしょうふうきん、Clostridium tetani)は、クロストリジウム属の真正細菌で、破傷風の病原体である。グラム陽性、嫌気性の大型桿菌。世界中の土壌や汚泥に芽胞として存在している。 1889年にエミール・フォン・ベーリングと北里柴三郎が初めて純粋培養に成功した。.

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硫黄細菌

硫黄細菌(いおうさいきん)とは、硫黄および無機硫黄化合物を酸化、または還元して得られたエネルギーで生活する細菌類の総称 ブリタニカ国際大百科事典。 真正細菌類のチオバクテリウム科に属するもので、チオバクテリアとも称するチオバクテリウム、チオバチルス、チオスピラなどが主な属である。 チオバクテリウムは海水にいるもの、一般の土壌にいるものなどがあり、桿菌で非運動性である。 チオバチルスは水中または土中におり、小さな桿菌で非運動性または一端に鞭毛を有して泳ぐ。 チオスピラはやや曲がった桿菌で、両端がややとがり、鞭毛をもって泳ぐ。 ベッギアトアは大きく、下水溝などに肉眼でも認められるような糸状体をつくる。 チオスリックスもまた糸状で、硫化水素の存在する水中に住み、細菌内に、硫黄粒を形成する。 硫化水素を酸化する反応式はH₂S+1/20₂=H₂O+S+176kJ。ベギアトアなど無色の硫黄細菌はこのとき発生するエネルギーで炭酸同化すなわち化学合成を行う。 上記のような化学合成生物である硫黄細菌のほかに、光合成細菌である緑色硫黄細菌・紅色硫黄細菌などを含めて硫黄細菌とよぶ場合もある。有色バクテリア中のクロロビウムは沼水に生育し、嫌気的に硫黄化合物を水素受容体として光合成する。紅色硫黄細菌はバクテリオクロロフィルを持ち、光合成を行う。.

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糖化菌

糖化菌(とうかきん)とは、枯草菌やその亜種である納豆菌などの、糖化作用を持つ細菌群の俗称。偏性好気性の有胞子性桿菌であり、芽胞を形成しているので、熱・酸・アルカリに対しての抵抗性がある。.

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細菌の細胞構造

細菌は単純な生物ではあるが、よく発達した細胞構造を持ち、それらは細菌類が持つ特徴的な生物学的構造を代表するものである。この構造の多くは細菌に特異的なもので、古細菌や真核生物では見られない。より大きな生物と比べた細菌の単純さと実験的な扱いの容易さから、細菌の細胞構造については研究が進んでおり、他の生物にも適用できる生化学的原理の多くが明らかにされた。.

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細菌性鰓病

細菌性鰓病(さいきんせいえらびょう、bacterial gill disease、BGD)とは、種々のサケ科魚類に見られる疾病。.

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細菌性溶血性黄疸

細菌性溶血性黄疸(さいきんせいようけつせいおうだん、bacterial jaundice)とは直径4〜6μmの未同定の長桿菌の感染を原因とするブリの感染症。.

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緑膿菌

緑膿菌(りょくのうきん、学名、Pseudomonas aeruginosa)とは、真正細菌に分類される、グラム陰性で好気性の桿菌の1種であり、地球上の環境中に広く分布している代表的な常在菌の1つでもある。ヒトに対しても病原性を持つものの、仮に健常者に感染しても発病させることはほとんど無い。対して、免疫力の低下した者に感染すると、日和見感染症の1つとして数えられる緑膿菌感染症の原因となる。 元々、緑膿菌は消毒薬や抗菌薬に対する抵抗性が高い上に、ヒトが抗菌薬を使用したことによって薬剤に対して耐性を獲得したものも多いため、緑膿菌感染症を発症すると治療が困難である。このために、日和見感染症や院内感染の原因菌として、緑膿菌は医学上重要視されている。.

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真正細菌

真正細菌(しんせいさいきん、bacterium、複数形 bacteria バクテリア)あるいは単に細菌(さいきん)とは、分類学上のドメインの一つ、あるいはそこに含まれる生物のことである。sn-グリセロール3-リン酸の脂肪酸エステルより構成される細胞膜を持つ原核生物と定義される。古細菌ドメイン、真核生物ドメインとともに、全生物界を三分する。 真核生物と比較した場合、構造は非常に単純である。しかしながら、はるかに多様な代謝系や栄養要求性を示し、生息環境も生物圏と考えられる全ての環境に広がっている。その生物量は膨大である。腸内細菌や発酵細菌、あるいは病原細菌として人との関わりも深い。語源はギリシャ語の「小さな杖」(βακτήριον)に由来している。.

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結核菌

結核菌(けっかくきん、Mycobacterium tuberculosis、ヒト型結核菌)は、ヒトの結核の原因となる真正細菌。1882年、細菌学者ロベルト・コッホにより発見された。ヒトの病原菌としては、コッホの原則に基づいて病原性が証明された最初のものである。グラム陽性桿菌である抗酸菌の一種であり、細胞構造や培養のための条件など多くの点で他の一般的な細菌と異なる。特に、ミコール酸と呼ばれる特有の脂質に富んだ細胞壁を持つため消毒薬や乾燥に対して高い抵抗性を有する。保菌者の咳やくしゃみなどの飛沫、あるいはそれが乾燥したものを含むほこりなどから空気感染して、肺胞マクロファージの細胞内に感染し、肺結核をはじめとする各種の結核の原因となる。.

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給食当番

給食当番(きゅうしょくとうばん)とは、学校給食に際し児童・生徒から選出された配膳係を言う。交代制によりおこなわれる。.

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牛ヘモフィルス・ソムナス感染症

牛ヘモフィルス・ソムナス感染症()とはHaemophilus somnus感染を原因とするウシの感染症。Haemophilus somnusはグラム陰性非運動性の桿菌であり通常のヘモフィルス属(en:Haemophilus)菌と異なりV因子およびX因子非要求性である。症状は発熱、元気消失、食欲不振を示し、進行すると四肢麻痺、起立不能、昏睡状態となり死亡する。Haemophilus somnusは肺炎の起因菌にもなり得る。脳脊髄表面および実質に出血、壊死巣が認められ、脳脊髄液は混濁増量する。ウシあるいはヒツジ血液寒天培地に感染動物の脳脊髄液、血液、脳、肺やその他の実質臓器を材料として接種し、10%炭酸ガス存在下で2-3日培養すると直径1-2mmの淡黄色、正円形の光沢のあるコロニーを形成する。治療にはペニシリンG、アンピシリン、テトラサイクリンなどが有効であるが、脳脊髄炎を発症していると治癒率は低いため、初期における治療が重要。.

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牛放線菌症

牛放線菌症(うしほうせんきんしょう、英:actinomyces in cattle)とはActinomyces bovis感染によるウシの感染症。Actinomyces bovisはグラム陽性嫌気性桿菌であり、ウシの口腔内正常細菌叢に含まれる。口腔粘膜から創傷感染を起こし、化膿性増殖性炎を引き起こす。好発部位は下顎であり顎骨に不動性の硬い腫瘤を形成する。同定には血液加ブレインハートフュージョン寒天培地で嫌気培養を行う。治療にはヨウ素剤およびペニシリン系抗生物質が有効。ワクチンは実用化されていない。.

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百日咳

日咳(ひゃくにちぜき / ひゃくにちせき、whooping cough, Pertussis)は、主にグラム陰性桿菌の百日咳菌(Bordetella pertussis)による呼吸器感染症の一種。特有の痙攣性の咳発作を特徴とする急性気道感染症である。 感染力が高く、患者の同居人の90%ほどに感染する。WHOの発表では、世界の患者数は年間2,000 - 4,000 万人で、死亡率は1 - 2%、死亡数は約20 - 40万人とされている。約90%は発展途上国の小児。世界的に存在している感染症で予防接種を受けていない人々の間で、地域的な流行が3 - 5年毎に起きる。一年を通じて発生が見られるが、春が多い。 予防は主にワクチンによるが、その免疫は生涯に渡るものではない(約4 - 12年間)。世界的に成人の感染者数が増加しているが、これはワクチン接種により百日咳の患者数が減少したことで、自然罹患による追加免疫を得られない世代が増えた為である。つまり、ワクチンによる免疫獲得者の成人層での百日咳に対する免疫が持続期間を経過し減衰し、現在の流行を招いていると考えられる。小児期のワクチン接種による獲得免疫の減衰した成人感染者の増加は、水痘・帯状疱疹ウイルスや麻疹ウイルスなどの感染症でも報告されている。.

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芽胞

枯草菌の芽胞(芽胞染色法により染色されたもの。菌体緑色の部分が芽胞) 芽胞(がほう、spore)とは、一部の細菌が形づくる、極めて耐久性の高い細胞構造。胞子膜、皮層、芯部からなり、胞子膜の外側に外皮を持つものもある。芯部には、DNA、リボソーム、酵素、低分子化合物などが含まれており、半結晶状態になっている。以前は、(細菌の)胞子(ほうし、spore)、内生胞子(ないせいほうし、endospore)とも呼ばれていたが、真菌やシダ植物の胞子とは役割が異なるため、それらと区別するために、芽胞という名称で呼ばれるようになった。 芽胞を作る細菌は限られており、有芽胞菌あるいは芽胞形成菌として、細菌を分類する上での指標の一つにされている。有芽胞菌の中にはアンフィバシラス属、バシラス属、クロストリジウム属、スポロサルシナ属などが存在する。このうち、バシラス属とクロストリジウム属が、病原性や微生物の有効利用などの面から、ヒトに対する関わりが深く、代表的な有芽胞菌として取り上げられることが多い。 芽胞を作る能力を持った細菌が、栄養や温度などの環境が悪い状態に置かれたり、その細菌に対して毒性を示す化合物と接触したりすると、細菌細胞内部に芽胞が形成される。このとき、細菌の遺伝子が複製されてその片方は芽胞の中に分配される。芽胞は極めて高い耐久性を持っており、さらに環境が悪化して通常の細菌が死滅する状況に陥っても生き残ることが可能である。しかし、芽胞の状態では細菌は新たに分裂することはできず、その代謝も限られている。このため芽胞は耐久型、休眠型と呼ばれることがある。 生き残った芽胞が、再びその細菌の増殖に適した環境に置かれると、芽胞は発芽して、通常の増殖・代謝能を有する菌体が作られる。この通常の菌体を芽胞と対比して、栄養型、増殖型と呼ぶことがある。.

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莢膜

莢膜(きょうまく、capsule)は、一部の真正細菌が持つ、細胞壁の外側に位置する被膜状の構造物。細菌が分泌したゲル状の粘質物が、細胞表面にほぼ均一な厚さで層を成したものである。白血球による食作用などの宿主の免疫機構によって排除されることを回避する役割を持ち、病原菌の病原性に関与している。.

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遺伝子組み換え作物

遺伝子組換え作物(いでんしくみかえさくもつ)は、遺伝子組換え技術を用いて遺伝的性質の改変が行われた作物である。 日本語では、いくつかの表記が混在している。「遺伝子組換作物反対派」は遺伝子組み換え作物、厚生労働省などが遺伝子組換え作物、食品衛生法では組換えDNA技術応用作物、農林水産省では遺伝子組換え農産物などの表記を使うことが多い。 英語の からGM作物、GMOとも呼ばれることがある。なお、GMOは通常はトランスジェニック動物なども含む遺伝子組換え生物を指し、作物に限らない。 GMO生産マップ(2005年)。オレンジ色の5カ国はGMOの95%を生産している。オレンジ色の斜線の国々はGMOを生産している。オレンジの点の国々は屋外での実験が許可されている。.

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類鼻疽

類鼻疽(るいびそ、英:melioidosis)とは類鼻疽菌(Burkholderia pseudomallei)感染を原因とする人獣共通感染症。.

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高度好塩菌

度好塩菌(こうどこうえんきん、ハロバクテリア)とは、ユリアーキオータ門ハロバクテリウム綱に属す古細菌の総称。いずれも増殖に高い塩化ナトリウム (NaCl) 濃度を要求する。高度好塩性古細菌、好塩性アーキアやハロアーキア (Haloarchaea) と呼ぶこともある。 しかしながら、近年属種の増加により、NaCl濃度が0.9 Mでも増殖可能な種の報告や、最適増殖NaCl濃度が2.0 M以下であるHaloferax volcanii、Halorubrum sodomense、Halorussus ruberなどが報告されている。 広義の高度好塩菌には、上記に加え、至適増殖NaCl濃度が2.5–5.2M(高度好塩性)の古細菌・真正細菌全てを含む。しかし、これらはいずれもメタン菌や光合成細菌(真正細菌)であり、系統関係上高度好塩菌には含まれず、発見種もわずかである。また近年、新たな系統群としてナノ好塩古細菌(Nanohaloarchaea)が報告された。詳細は好塩菌を参照。.

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豚丹毒

豚丹毒(とんたんどく、)とは豚丹毒菌の感染によって起こる人獣共通感染症。ブタにおける症状は敗血症型、蕁麻疹型、関節炎型および心内膜炎型に分類される。豚丹毒菌はブタ、イノシシのほか、ヒトを含む哺乳類、鳥類に感染する。豚丹毒菌はヒトに敗血症や関節炎を発症させ、この場合には類丹毒と呼ばれる。日本では家畜伝染病予防法における届出伝染病に指定されており、と畜場法において全部廃棄の対象となる。BSL-2。急性敗血症型豚丹毒が1976 - 1977年に全国的に大発生した。 原因菌は、1878年にマウスの敗血症例より初めて分離された。.

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鼻疽

鼻疽(びそ、glanders)とは、鼻疽菌(Burkholderia mallei)感染による馬、ロバ、ラバなどの感染症。鼻疽菌はヒトにも感染し症状を示すことがあるため、人獣共通感染症の一つである。.

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赤痢菌

赤痢菌(せきりきん、Shigella)とは、グラム陰性通性嫌気性桿菌の腸内細菌科の一属(赤痢菌属)に属する細菌のこと吉田2007;1、N.A. Strockbine and A.T. Maurelli2005、荒川2004、IDWR、山口2008。ヒトとサルのみを自然宿主として、その腸内に感染する腸内細菌の一種である。ヒトには主に汚染された食物や水を介して経口的に感染し、赤痢(細菌性赤痢)の原因になる。主に腸管の上皮細胞の細胞内に感染する通性細胞内寄生性菌であり、細胞内では細胞骨格のひとつ、マイクロフィラメントを形成するアクチンを利用して細胞質内を移動して、さらに隣接する細胞に侵入し感染を広げるという特徴を持つ。1898年、志賀潔によって発見され、その名にちなんでShigellaという属名が名付けられた。これは、病原細菌の学名に日本人研究者の名前が付いている唯一の例である竹田2008。.

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肝膿瘍

肝膿瘍(かんのうよう、)とは肝臓に膿瘍が出現する状態。大腸菌、連鎖球菌、ブドウ球菌、赤痢アメーバなどの感染を原因とするものと腸炎、胆道炎、虫垂炎などの炎症によるものとがある。肝膿瘍では発熱、発汗、腹痛などが認められ、血液所見として白血球の増加が認められる。治療には排膿のために穿刺あるいは開腹手術が行われる。 ウシでは主としてグラム陰性無芽胞嫌気性桿菌の1属であるフソバクテリウム属の壊死桿菌(学名:Fusobacterium necrophorum)感染に起因して発生する。F.

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野兎病

野兎病(やとびょう)とは、野兎病菌Francisella tularensisを原因とする人獣共通感染症。ヒトやノウサギ(野兎)、プレーリードッグ、野生齧歯類などに感染する。家畜伝染病予防法における届出伝染病、感染症法における四類感染症に指定されている。日本では野兎との接触による感染が多く報告されているためこの名前がある。アメリカ合衆国カリフォルニア州トゥーレアリ郡(w:Tulare County, California)で発見されたことからツラレミア (tularemia)、日本での発生事例を報告し研究した医師である大原八郎の名から大原病 (Ohara's disease)-横浜市衛生研究所感染症・疫学情報課、その他、Francis's disease や rabbit feverとも呼ばれる。症状が重篤化することがあり、特に北米の野兎病菌は毒性が強く、重症化を起こしやすい。野兎病菌は極めて感染力が強い菌で、生物兵器としての使用が懸念されており、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)では、もっとも危険とされるカテゴリAに分類されている。.

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酪酸菌

酪酸菌(らくさんきん、Butyrate-producing bacteria)は、酪酸を産生する細菌をいう。代表的な細菌としてクロストリジウム・ブチリカム(Clostridium butyricum Prazmowski 1880)が掲げられる。動物の腸内にはもともと存在する菌である。.

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腸内細菌

腸内細菌(ちょうないさいきん)とは、ヒトや動物の腸の内部に生息している細菌のこと。ヒトでは約3万種類、100兆-1000兆個が生息し、1.5kg-2kgの重量になる。.

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腸内細菌科

腸内細菌科(ちょうないさいきんか、エンテロバクター科)とは、真正細菌の分類上の一グループ。グラム陰性の桿菌であり、通性嫌気性でブドウ糖を発酵して酸とガスを産生する。しばしば腸内細菌(動物の腸内に生育する細菌群)と混同されるが両者は別物である。腸内細菌科に属する細菌には、大腸菌や赤痢菌、サルモネラなど、ヒトや動物の腸内に生息したり(=腸内細菌の一種である)、腸管感染症の原因になるものが多いが、ペスト菌のように消化管ではなくリンパ節や肺に感染するものも含まれている。ヒトの腸内細菌のうち腸内細菌科は1%未満である。.

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腸炎ビブリオ

腸炎ビブリオ(ちょうえんビブリオ)とは、ビブリオ属に属する好塩性のグラム陰性桿菌の一種。学名はVibrio parahaemolyticus(ビブリオ・パラヘモリティカス)。主に海水中に生息する細菌であり、本菌で汚染された魚介類を生食することで、ヒトに感染して腸炎ビブリオ食中毒を発症させる。.

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通性嫌気性生物

通性嫌気性生物(つうせいけんきせいせいぶつ)は、そのエネルギー獲得のため、酸素が存在する場合には好気的呼吸によってATPを生成するが、酸素がない場合においても発酵によりエネルギーを得られるように代謝を切り替えることのできる生物である。通常は細菌だが、一部真核生物や古細菌も存在する。 通性嫌気性細菌のいくつかの例を挙げると、たとえば、Staphylococcus(ブドウ球菌、グラム陽性球菌)、Corynebacterium(コリネバクテリウム属、グラム陽性桿菌)、Listeria属(リステリア属、グラム陽性桿菌)、大腸菌(エシェリキア属、グラム陰性桿菌)等がある。 真核生物は通常偏性好気性であるが、酵母のように酸素が無い条件で増殖できるものも存在する。 古細菌は偏性嫌気性ないし偏性好気性生物が多いが、''Thermoplasma''、Acidianus、Sulfurisphaeraの3属、及び''Pyrolobus fumarii''、''Pyrobaculum aerophilum''は嫌気呼吸に切り替えることができる。.

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枯草菌

枯草菌(こそうきん)は、土壌や植物に普遍的に存在し、反芻動物やヒトの胃腸管に存在するグラム陽性の カタラーゼ陽性の真正細菌である。学名はBacillus subtilisである。片仮名表記ではしばしばバチルス・サブティリス日本細菌学会用語委員会編『微生物学用語集 英和・和英』南山堂、2007かバシラス・サチリス日本細菌学会用語委員会編『英和・和英微生物学用語集』第3版、菜根出版、1985が使用される。.

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放線菌

放線菌(ほうせんきん、羅・英: Actinomycetes)は一般に、グラム陽性の真正細菌のうち、細胞が菌糸を形成して細長く増殖する形態的特徴を示すものを指していた。元来、菌糸が放射状に伸びるためこの名があるが、現在の放線菌の定義は16S rRNA遺伝子の塩基配列による分子系統学に基づいているため、桿菌や球菌も放線菌に含められるようになり、もはやこのグループを菌糸形成という形態で特徴づけることは困難である。 学名のActinobacteria(放線菌門)は、ギリシア語で光線、放射を意味するακτίς(アクティース)とバクテリアを合成したもの。また、放線菌類を意味する一般名詞Actinomyceteは、ακτίςに、菌類を意味する接尾語-mycetes(ミュケーテース、語源はギリシア語で菌を意味するμύκες(ミュケース))を合わせたものである。 ''Streptomyces''属など典型的な放線菌では空気中に気菌糸を伸ばし胞子を形成するので、肉眼的には糸状菌のように見える。多くは絶対好気性で土壌中に棲息するが、土壌以外にも様々な自然環境や動植物の病原菌としても棲息している。また病原放線菌として知られる''Actinomyces''属とその関連菌群などのように嫌気性を示す放線菌も一部存在する。放線菌のDNAはそのGC含量が高く(多くは70%前後)、それがこの菌群の大きな特徴である。 分類学的には下記に示す多くの属が放線菌綱に分類されるが、マイクロコッカス目(Order Micrococcales)の各属のように菌糸形態を示さないものは便宜的に放線菌として扱われないこともある。.

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