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地方病 (日本住血吸虫症)

索引 地方病 (日本住血吸虫症)

肝臓に蓄積した日本住血吸虫の卵殻。甲府盆地の住民に多大な被害を与えた。 甲府盆地(定期航空機より2006年11月13日)。左上方から中央部に弧状を描き下方へ流れるのが釜無川、右方向から左下方へ流れるのが笛吹川。 地方病(日本住血吸虫症)撲滅に尽力した杉浦健造医師 (1866 - 1933山梨日日新聞社編『山梨 歴史カレンダー』p.242) の胸像(2010年9月撮影) 本項で解説する地方病(ちほうびょう)とは、日本住血吸虫症(にほんじゅうけつきゅうちゅうしょう)の山梨県における呼称であり、長い間その原因が明らかにならず、住民に多大な被害を与えた感染症である。ここではその克服・撲滅に至る歴史について説明する。 日本住血吸虫症とは住血吸虫科に分類される寄生虫である日本住血吸虫(にほんじゅうけつきゅうちゅう)の寄生によって発症する寄生虫病であり、ヒトを含む哺乳類全般の血管内部に寄生感染する人獣共通感染症でもある 2016年1月2日閲覧。日本住血吸虫はミヤイリガイ(宮入貝、別名カタヤマガイ)という淡水産巻貝を中間宿主とし、河水に入った哺乳類の皮膚より吸虫の幼虫(セルカリア)が寄生、寄生された宿主は皮膚炎を初発症状として高熱や消化器症状といった急性症状を呈した後に、成虫へと成長した吸虫が肝門脈内部に巣食い慢性化、成虫は宿主の血管内部で生殖産卵を行い、多数寄生して重症化すると肝硬変による黄疸や腹水を発症し、最終的に死に至る。病原体である日本住血吸虫については日本住血吸虫を、住血吸虫症全般の病理については住血吸虫症を参照のこと。 病名および原虫に日本の国名が冠されているのは、疾患の原因となる病原体(日本住血吸虫)の生体が、世界で最初に日本国内(現:山梨県甲府市)で発見されたことによるものであって、日本固有の疾患というわけではない。日本住血吸虫症は中国、フィリピン、インドネシアアジアにおける日本住血吸虫症の分布は撲滅された日本を含め、中華人民共和国、フィリピン、インドネシアの4カ国(厳密には台湾でもかつて分布が見られたが、ブタ、イヌ等の感染は認められたものの、ヒトへの感染事例は未確認である。)であるが、このうちインドネシアでの流行地は小規模なものでスラウェシ島(旧称セレベス島)中部にあるLindoe湖西岸の3ヶ村(人口約1,500人)に有病地が確認されている。ただしスラウェシ島の大部分は未開発の熱帯雨林であり、未発見の日本住血吸虫症有病地が存在する可能性も指摘されている。飯島利彦 日本住血吸虫病の疫学 第1節分布 インドネシアにおける流行、台湾における流行 山梨地方病撲滅協力会編 (1981) pp.38-39の3カ国を中心に年間数千人から数万人規模の新規感染患者が発生しており、世界保健機関 (WHO)などによって2017年現在もさまざまな対策が行われている2017年1月17日閲覧 Uganda National Health Consumers' Organisation (UNHCO) ウガンダ国民健康消費者機構 2016年1月2日閲覧。 日本国内では、1978年(昭和53年)に山梨県内で発生した新感染者の確認を最後に、それ以降の新たな感染者は発生しておらず、1996年(平成8年)の山梨県における終息宣言をもって日本国内での日本住血吸虫症は撲滅されている。 日本は住血吸虫症を撲滅、制圧した世界唯一の国である日本は日本住血吸虫症 (Schistosomiasis japonica) を撲滅した世界唯一の国である。林 (2000) 序文pp.1-3。 日本国内での日本住血吸虫症流行地は水系毎に大きく分けて次の6地域であった。.

52 関係: うちのトコでは南アルプス市双葉町 (山梨県)吉岡順作大草村 (山梨県)天野建宮川米次宮入慶之助害虫寄生虫病予防法小幡昌盛小櫃川山口玄洞山梨県山梨県立博物館山梨県立中央病院山梨県立医学専門学校 (旧制)山梨県流通センター島邨俊一中央市下平用彩平田紀一住血吸虫住血吸虫科住血吸虫症土屋岩保地方病ミヤイリガイ田富町甲府市甲府リバーサイドタウン甲府盆地甲斐市登美村韮崎市風土伝承館杉浦醫院風土病西上作戦開国橋 (山梨県)長町耕平松浦有志太郎桂田富士郎樋口光治武田信玄本間利雄 (内務官僚)明治40年の大水害昭和町浅原橋日本住血吸虫日本住血吸虫症...感染症の歴史2月19日 インデックスを展開 (2 もっと) »

うちのトコでは

『うちのトコでは』は、もぐらによる日本の漫画作品。略称は「うちトコ」。県民性を題材とした漫画。著者のサイト内で描かれている『四国四兄弟』が始まり。単行本は飛鳥新社から出版された。 本項では基となったwebコミック『四国四兄弟』および本書に登場するキャラクターを使用した同じ作者によって描かれた書籍『見とこ、行っとこ、トコトコシリーズ』についても扱う。.

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南アルプス市

南アルプス市(みなみアルプスし)は、山梨県西部に位置する市。山梨県内の自治体としては最西端にあたる。人口は人。.

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双葉町 (山梨県)

双葉町(ふたばちょう)は、山梨県中部に存在した町である。町名は二村合併による願意。.

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吉岡順作

吉岡順作 吉岡 順作(よしおか じゅんさく、元治元年10月11日(1864年11月10日) - 昭和19年(1944年)9月3日)は、山梨県出身の医師。.

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大草村 (山梨県)

大草村(おおくさむら)は山梨県北部、北巨摩郡に属していた村。現在の韮崎市南端部、大草町各町にあたる。.

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天野建

天野 建(あまの けん、1928年2月24日 - 2005年2月17日)は、日本の政治家。旧東八代郡石和町(現笛吹市)町長。山梨県公選第5代知事(1991年2月17日 - 2003年2月16日・3期12年)、 山梨県大月市出身。父親は笹一酒造創業者、山梨県知事の天野久で3男。旧制山梨県立都留中学校(現山梨県立都留高等学校)卒業。無線電信講習所(現電気通信大学)中退。.

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宮川米次

宮川 米次(みやかわ よねじ、明治18年(1885年)2月4日 - 昭和34年(1959年)12月26日)は、日本の医学者、病理学者、細菌学者。東京帝国大学伝染病研究所所長を務め、伝染病・感染症の拡大防止、撲滅などに寄与した。号は「豊山」。.

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宮入慶之助

宮入 慶之助(みやいり けいのすけ、慶応元年5月15日(1865年6月8日) - 1946年4月6日)は日本の寄生虫学者、衛生学者。九州帝国大学教授。.

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害虫

蝗害をもたらすバッタの群れ 害虫(がいちゅう、)とは、人間(ヒト)や家畜・ペット・農産物・財産などにとって有害な作用をもたらす虫。主に無脊椎動物である小動物、特に昆虫類などの節足動物類をいう。駆除には殺虫剤が使われる。英語では「害虫」「害獣」「害鳥」は、いずれも「Vermin」の語で表される。害虫の一覧も参照。 役に立つものは益虫という。.

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寄生虫病予防法

寄生虫病予防法(きせいちゅうびょうよぼうほう、昭和6年4月2日法律第59号)は、日本の寄生虫病の予防に関する、廃止された法律。1932年(昭和7年)8月1日施行。1994年(平成6年)11月11日、許可、認可等の整理及び合理化に関する法律(平成6年11月11日法律第97号)をもって廃止された。内容は現在、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律へ引き継がれている。 制定時の条文は8条で、関係省庁は内務省。廃止直前の条文は11条で、厚生省管轄。.

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小幡昌盛

小幡 昌盛(おばた まさもり)は、戦国時代の武将。甲斐国武田氏家臣で足軽大将。武田信玄、武田勝頼の2代に仕える。父は小畠虎盛(小幡虎盛)で次男。叔父に小幡光盛がいる。仮名は孫十郎だが、『甲陽軍鑑』や『軍鑑』に基づいた『甲斐国志』では孫次郎としている。武田二十四将の一人に数えられる。.

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小櫃川

小櫃川(おびつがわ)は、千葉県を流れ東京湾に注ぐ二級河川。流路延長88kmは、千葉県内では利根川に次いで2番目に長い川である。.

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山口玄洞

山口 玄洞(やまぐち げんどう、文久3年10月10日(1863年11月20日) - 昭和12年(1937年)1月10日)は、日本の実業家、帝国議会議員。広島県尾道市出身。大阪府平民『人事興信録.

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山梨県

山梨県(やまなしけん)は、本州の内陸部に位置する日本の県の一つ。県庁所在地は甲府市。令制国の甲斐国に相当する。.

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山梨県立博物館

山梨県立博物館(やまなしけんりつはくぶつかん)は、山梨県笛吹市御坂町成田にある総合博物館である。2005年(平成17年)10月15日に開館した。愛称は甲斐とミュージアムをかけた「かいじあむ」。2018年現在、館長は守屋正彦である。前館長の平川南は名誉館長に就任した。 基本テーマは「山梨の自然と人」であり、自然系展示と歴史系展示を分けずに展示や資料の収集、調査研究活動、社会教育活動を行っている。常設展示は原始時代から現代という時系列に沿った展示であるが、観覧順序は自由導線であり、「水に取り組む」「信仰の足跡」といったテーマを設定した展示になっている。.

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山梨県立中央病院

地方独立行政法人山梨県立病院機構 山梨県立中央病院(ちほうどくりつぎょうせいほうじんやまなしけんりつびょういんきこう やまなしけんりつちゅうおうびょういん)は、山梨県甲府市富士見にある医療機関である。山梨県の災害拠点病院の中心である基幹災害医療センターに指定されているほか、山梨県唯一の総合周産期母子医療センターを持つなど、多様な機能を有する。2010年4月1日より、特定地方独立行政法人である地方独立行政法人山梨県立病院機構の運営に移管。 山梨県における中心的な医療機関であり、救急医療(山梨県内では唯一、三次救急医療の指定を受けている)は勿論がん患者や結核患者、さらにはエイズ患者も受け入れている。近年施設の老朽化と受け入れ体制の強化を目的に改築工事が行われ、同時に増床されている。駐車場など一部施設においてPFI方式が取り入れられ、民間業者が運営・管理している。.

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山梨県立医学専門学校 (旧制)

山梨県立医学専門学校 (やまなしけんりついがくせんもんがっこう) は、1944年 (昭和19年) に設立された公立の旧制医学専門学校。第二次世界大戦末期の空襲で校舎・設備を焼失し、1947年に廃校となった。 本項では、1945年に併設された山梨県立女子医学専門学校 (山梨女子医専) についても記述する。.

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山梨県流通センター

山梨県流通センター(やまなしけんりゅうつうセンター)は山梨県中央市にある卸売・トラックターミナル・倉庫などが集まる団地(準工業地域)である。 住所表記は山之神流通団地(やまのかみりゅうつうだんち)であり、1丁目から3丁目まである。.

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島邨俊一

島邨 俊一(しまむら しゅんいち、文久元年12月25日(1862年1月24日) - 1923年(大正12年)3月11日)は戦前日本の精神病学者、神経病学者。京都府立医学専門学校長、同校附属病院長。狐憑きの研究でも知られる。.

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中央市

市内を流れる笛吹川。(写真右上は、シャトレーゼ豊富工場) 中央市(ちゅうおうし)は、山梨県の甲府盆地の南部にある市。中央市の「中央」は甲府盆地の中央、山梨県の中央、日本の中央の意味がある。.

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下平用彩

下平 用彩(しもだいら ようさい、文久3年5月16日(1863年7月1日) - 大正13年(1924年)2月23日)は、三重県出身の医師、第四高等学校、金沢医学専門学校、金沢医科大学の教授。.

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平田紀一

平田 紀一(ひらた きいち / のりかず、1886年(明治19年)3月17日 - 1938年(昭和13年)5月28日)は、日本の官僚。山梨県知事、群馬県知事、富山市長を歴任した。.

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住血吸虫

住血吸虫(じゅうけつきゅうちゅう).

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住血吸虫科

住血吸虫科(じゅうけつきゅうちゅうか、学名 Schistosomatidae)は、扁形動物門吸虫綱有壁吸虫目の1科であり、鳥類や哺乳類の血管内に寄生する寄生虫の一群である。雌雄異体。.

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住血吸虫症

住血吸虫症(じゅうけつきゅうちゅうしょう、Schistosomiasis)とは、住血吸虫科に属する寄生虫に感染することにより引き起こされる病気の総称である。致死率こそ高くないものの、長期にわたり内臓を痛める慢性疾患であり、社会的経済的影響が大きい。淡水産の巻貝が中間宿主となっており、皮膚を汚染された水に浸すことで感染する。 WHOによれば、世界77ヶ国で2億人以上が感染しているとされる。.

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土屋岩保

土屋 岩保(つちや いわほ、1874年(明治7年)4月16日 – 1928年(昭和3年)8月22日)は、日本の衆議院議員(新正倶楽部)。内科医。.

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地方病

地方病(ちほうびょう)とは、.

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ミヤイリガイ

ミヤイリガイ(宮入貝)またはカタヤマガイ(片山貝)、学名 Oncomelania hupensis nosophora は、盤足目・イツマデガイ科に分類される巻貝の一種である。 ミヤイリガイの名は発見者の宮入慶之助に、カタヤマガイの名は日本住血吸虫症の症状を書き記した19世紀中頃の書物『片山記』に由来する。また、岡山県高屋川流域の生息地ではナナマキガイという方言で呼ばれていた。 殻は栗褐色で厚く堅い。殻の表面は滑らかで光沢がある。殻の高さ7mm、幅2.5mmほどで、巻きは8階。水田の溝や浅い小川などの止水域の泥底に生息する。親貝は6月頃、常に湿潤な柔らかい泥土に産卵し、孵化した個体は秋までに大きくなるのが一般的。冬は叢の根元や窪みで越冬する。寿命は約2年かそれ以上と推測される山梨県寄生虫予防会「ミヤイリガイ」 飯島利彦、1965年8月刊行、NCID BA86354077。 日本住血吸虫の中間宿主として知られる。また、ミヤイリガイの体内には多くの原虫や線虫、各種吸虫のセルカリアが寄生し、日本住血吸虫のセルカリアだけでも平均2,000 - 3,000匹も寄生している。 日本では、関東地方(利根川流域)から九州北部(筑後川流域)にかけて日本住血吸虫症の流行域に重なるように局地的に分布していたが、同症を媒介する危険生物(衛生害虫)とされ、撲滅を目的とした駆除(用水路改修、薬剤散布、土地改良など)により千葉県小櫃川流域・山梨県甲府盆地北西部(釜無川流域)の一部を除き絶滅したとみられている。2014年現在、に指定されている。 分類学上、ミヤイリガイはイツマデガイ科オンコメラニア属の基準種 Oncomelania hupensis の一亜種に位置づけられている。Oncomelania hupensis の亜種は、日本・中国・台湾・フィリピン・スラウェシ島などから10前後が発見され記載されている。.

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田富町

富町(たとみちょう)は、山梨県にあった町。2006年2月20日、隣接する玉穂町・豊富村と新設合併して市制施行し、中央市となった。.

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甲府市

府市(こうふし)は、山梨県の中部に位置する同県の県庁所在地。 市域は山梨県の中央を南北に三日月形に縦断しており、市街中心部は甲府盆地の中央北寄りに位置する。山梨県は首都圏整備法上の首都圏に属する県であり、その位置関係から東の関東地方への志向性が強い。 甲府という名称は、1519年(永正16年)に甲斐国の守護大名武田信虎が、居館を石和(現在の笛吹市石和町)、次いで川田(現在の甲府市川田町)から躑躅ヶ崎館(現在の武田神社・甲府市古府中町)へ移した際に、甲斐国の府中という意味から甲府と命名したことに始まるものである(律令制に基づく国衙が置かれたわけではない)。戦国時代には大名領国を形成した武田氏の本拠地となり、武田氏滅亡後は徳川氏や豊臣系大名浅野氏の甲斐国経営の中心となり、国中地域や甲斐国の政治的中心地と位置付けられる。江戸時代には江戸の西方の守りの要として重要視され、また甲州街道の宿場町としても盛えた。近年では、宝石研磨産業が盛んである。 2000年(平成12年)11月1日に特例市に指定され、現在は施行時特例市として2019年4月の中核市移行を目指している。2016年7月現在、全国の県庁所在地の中で人口が最も少ない。.

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甲府リバーサイドタウン

府リバーサイドタウン(こうふリバーサイドタウン)は山梨県中央市にある富士観光開発が造成および分譲をおこなっているニュータウンである。.

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甲府盆地

府盆地 桃の花咲く甲府盆地と南アルプス 大菩薩嶺から見た甲府盆地 甲府盆地(こうふぼんち)は、山梨県中央部に位置する盆地。やや東西に長い逆三角形の盆地形状で、面積は2115km2。長野県の松本盆地や諏訪盆地と続く構造盆地。中心部に県庁所在地甲府市が位置するほか、甲州市や山梨市など、多くの市域を含む。.

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甲斐市

斐市(かいし)は、山梨県北西部に位置する人口約7万人の市。甲府市に次ぎ県内で人口第2位である。市章は、旧三町を表現する三枚の葉で頭文字の「K」を形作り、ハートの造形を図案化したもの。.

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登美村

登美村(とみむら)は山梨県北巨摩郡にあった村。現在の甲斐市中部、中央自動車道・中部横断自動車道双葉ジャンクションの北方一帯にあたる。かつて地方病 (日本住血吸虫症)の最大有病地として知られており、「竜地(りゅうじ)、団子(だんご)へ嫁に行くなら、棺桶を背負って行け」と言われるほどであった。1911年(明治44年)には罹患率は住民の55%を超えていたが、その後病気の原因解明とともに改善が進んだ。.

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韮崎市

韮崎市(にらさきし)は、山梨県の北部に位置する市。.

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風土伝承館杉浦醫院

土伝承館杉浦醫院(ふうどでんしょうかんすぎうらいいん)は、山梨県中巨摩郡昭和町西条新田にある、大正時代の医師杉浦健造とその娘婿である三郎の業績を伝えるために、昭和町が2010年に2人の医院を復元して開館させた展示施設である。 杉浦健造と杉浦三郎は、日本住血吸虫症の治療と、病気予防の知識啓蒙活動を行い、さらに病気の中間宿主であるミヤイリガイの撲滅のために私財を投じて活動を始め、やがてそれは官民一体による「地方病撲滅運動」に発展した。.

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風土病

土病(ふうどびょう)とは、ある一定の限定した地域に定着し流行を繰り返す病気の総称である。地域によっては地方病(ちほうびょう)とも呼ばれる。.

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西上作戦

青崩峠。手前側が遠江国(現在の静岡県)、奥が信濃国(現在の長野県)であり、武田軍はここを越えて徳川方へ攻め入った(兵越峠の説あり) 西上作戦(せいじょうさくせん)とは、元亀3年(1572年)9月から元亀4年(1573年)4月にかけて行なわれた甲斐武田氏による遠征。.

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開国橋 (山梨県)

開国橋(かいこくばし)は、山梨県甲斐市西八幡と南アルプス市上今諏訪を結ぶ釜無川(富士川)に架かる橋である。.

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長町耕平

長町 耕平(ながまち こうへい、安政3年(1856年)11月 - 大正8年(1919年)6月23日)は、香川県出身の医師、山梨県病院院長、香川県立高松病院長。号は象東、藻海。.

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松浦有志太郎

松浦 有志太郎(まつうら うしたろう、1865年12月19日(慶応元年11月2日) - 1937年(昭和12年)8月28日)は、京都帝国大学皮膚科教授を務め、正円形粃糠疹という疾患を命名した。定年前に大学を辞し、禁酒、廃娼運動に没頭した。.

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桂田富士郎

桂田 富士郎(かつらだ ふじろう、1867年6月7日(慶応3年5月5日) - 1946年(昭和21年)4月5日)は日本の医師、病理学者である。日本住血吸虫の発見で知られる。.

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樋口光治

樋口光治(ひぐち こうじ、1897年(明治30年) - 1995年(平成7年)2月11日)は、日本の農民運動家・都道府県会議員。山梨県で昭和戦前期に農民運動家として活動し、戦後は日本社会党員・山梨県会議員となる。.

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武田信玄

武田 信玄(たけだ しんげん) / 武田 晴信(たけだ はるのぶ)は、戦国時代の武将、甲斐の守護大名・戦国大名。甲斐源氏の嫡流にあたる甲斐武田家第19代当主。諱は晴信、通称は太郎(たろう)。「信玄」とは(出家後の)法名で、正式には徳栄軒信玄。1915年(大正4年)11月10日に従三位を贈られる。 甲斐の守護を務めた甲斐源氏武田家第18代・武田信虎の嫡男。先代・信虎期に武田氏は守護大名から戦国大名化し国内統一を達成し、信玄も体制を継承して隣国・信濃に侵攻する。その過程で越後国の上杉謙信(長尾景虎)と五次にわたると言われる川中島の戦いで抗争しつつ信濃をほぼ領国化し、甲斐本国に加え信濃、駿河、西上野、遠江、三河と美濃の一部を領し、次代の勝頼期にかけて領国を拡大したものの、西上作戦の途上に三河で病を発し、信濃への帰還中に病没した。.

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本間利雄 (内務官僚)

本間 利雄(ほんま としお、1877年(明治10年)3月3日『新編日本の歴代知事』524頁。 - 1970年(昭和45年)2月2日)は、日本の内務・警察官僚、実業家。官選県知事。.

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明治40年の大水害

明治40年の大水害(めいじよんじゅうねんのだいすいがい)は、1907年(明治40年)に山梨県で発生した水害である。.

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昭和町

昭和町(しょうわちょう)は、山梨県中央部にある町である。中巨摩郡に属する。昭和町の周辺の町村は同じ中巨摩郡に属していたが、いわゆる平成の大合併によりそれぞれ甲斐市、南アルプス市、中央市となり、昭和町は現在の中巨摩郡唯一の自治体である。.

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浅原橋

浅原橋(あさはらばし)は山梨県南アルプス市と中央市を結ぶ、富士川(但し、笛吹川と合流する前なので釜無川(かまなしがわ)と呼ばれる) に架かる橋である。.

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日本住血吸虫

日本住血吸虫(にほんじゅうけつきゅうちゅう、学名:Schistosoma japonicum)は、扁形動物門吸虫綱二生吸虫亜綱有壁吸虫目住血吸虫科住血吸虫属に属する動物。哺乳類の門脈内に寄生する寄生虫の一種である。中間宿主は淡水(水田や側溝、ため池)に生息する小型の巻貝のミヤイリガイ(別名カタヤマガイ)。最終宿主はヒト、ネコ、イヌ、ウシなどの様々な哺乳類である。日本住血吸虫がヒトに寄生することにより起こる疾患を、日本住血吸虫症という。.

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日本住血吸虫症

日本住血吸虫症(にほんじゅうけつきゅうちゅうしょう).

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感染症の歴史

Michael Wolgemut『死の舞踏』1493年、版画 ---- 「生」に対して圧倒的勝利をかちとった「死」が踊っているすがた — 14世紀の「黒死病」の流行は全ヨーロッパに死の恐怖を引き起こした。 感染症の歴史(かんせんしょうのれきし)では、世界の歴史において、特に後世に社会的、経済的、文化的に甚大な影響を与えた感染症について記述する。.

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2月19日

2月19日(にがつじゅうくにち)はグレゴリオ暦で年始から50日目にあたり、年末まであと315日(閏年では316日)ある。.

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日本住血吸虫病

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