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フィルミクテス門

索引 フィルミクテス門

フィルミクテス門(Firmicutes、ファーミキューテス、グラム陽性細菌門)とは、低GC含量とグラム陽性に特徴付けられる真正細菌の門である。グラム陽性低GC含量細菌とも呼ばれる。200近くの属を含み、真正細菌の中ではプロテオバクテリア門に次ぐ多様性を持つ。 腸内細菌や皮膚常在菌、病原菌あるいはヨーグルトなどの発酵食品を通じて人間にも比較的なじみの深いグループである。.

74 関係: 古細菌好熱菌乳酸菌乳酸桿菌科化膿レンサ球菌ペディオコッカス属ミノサイクリンマイコプラズマ・ジェニタリウムバチルス・チューリンゲンシスバクテリオシンバシラス属バシラス科バシラス綱バシラス目モリクテス綱ユーバクテリウムラクトバチルス・ロイテリ菌ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株ラクトバシラス属ラクトバシラス目ラクトコッカス属リステリアルミノコッカス属レンサ球菌レンサ球菌科ボツリヌス菌ヘリオバクテリアブドウ球菌ブドウ球菌科パエニバシラス属パエニバシラス・ポリミキサパエニバシラス科テッラバクテリアフルクトース-1,6-ビスホスファターゼフェカリス菌FK-23アルカリフィルス・トランスヴァーレンシスアセチビブリオ属ウニバクテリアウェルシュ菌エンテロコッカス属エンテロコッカス科エオサイト説ガセリ菌ガセリ菌SP株クロロフレクサス門クロッペンステドティアクロストリジウム属クロストリジウム・ブチリカムクロストリジウム・ディフィシルクロストリジウム・ディフィシル腸炎...クロストリジウム科クロストリジウム綱グラム陰性菌グラム陽性菌ストレプトコッカス・ミュータンスセレウス菌ソブリヌス菌サルシナ属サーモアナエロバクター属サーモアナエロバクター目内生菌Candidatus Desulforudis audaxviator破傷風菌納豆菌真正細菌炭疽菌生物の分類EF-2001黄色ブドウ球菌門 (分類学)肺炎レンサ球菌腸内細菌枯草菌明治プロビオヨーグルトLG21 インデックスを展開 (24 もっと) »

古細菌

古細菌(こさいきん、アーキア、ラテン語:archaea/アルカエア、単数形:archaeum, archaeon)は、生物の分類の一つで、''sn''-グリセロール1-リン酸のイソプレノイドエーテル(他生物はsn-グリセロール3-リン酸の脂肪酸エステル)より構成される細胞膜に特徴付けられる生物群、またはそこに含まれる生物のことである。古"細菌"と名付けられてはいるが、細菌(バクテリア。本記事では明確化のため真正細菌と称する)とは異なる系統に属している。このため、始原菌(しげんきん)や後生細菌(こうせいさいきん)という呼称が提案されたが、現在では細菌や菌などの意味を含まない を音写してアーキアと呼ぶことが多くなっている。 形態はほとんど細菌と同一、細菌の一系統と考えられていた時期もある。しかしrRNAから得られる進化的な近縁性は細菌と真核生物の間ほども離れており、現在の生物分類上では独立したドメインまたは界が与えられることが多い。一般には、メタン菌・高度好塩菌・好熱好酸菌・超好熱菌など、極限環境に生息する生物として認知されている。.

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好熱菌

好熱菌(こうねつきん)は、至適生育温度が45以上、あるいは生育限界温度が55以上の微生物のこと、またはその総称。古細菌の多く、真正細菌の一部、ある種の菌類や藻類が含まれる。特に至適生育温度が80以上のものを超好熱菌と呼ぶ。極限環境微生物の一つ。 生息域は温泉や熱水域、強く発酵した堆肥、熱水噴出孔など。ボイラーなどの人工的熱水からも分離される。この他、地下生物圏という形で地殻内に相当量の好熱菌が存在するという推計がある。 なお、2009年時点で最も好熱性が強い(高温環境を好む)生物は、ユーリ古細菌に含まれる''Methanopyrus kandleri'' Strain 116である。この生物はオートクレーブ温度を上回る122でも増殖することができる。.

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乳酸菌

''Enterococcus faecalis'' ''Lactobacillus'' sp. ''Streptococcus mutans'' 乳酸菌(にゅうさんきん)は、代謝により乳酸を産生する細菌類の総称。生育の為には糖類、アミノ酸、ビタミンB群、ミネラル(Mn, Mg, Fe等の金属)が必要な細菌類岡田早苗、 乳酸菌研究集談会誌 Vol.1 (1990-1991) No.2 p.41-47, 。ヨーグルト、乳酸菌飲料、漬け物など食品の発酵に寄与する。一部の乳酸菌は腸などの消化管(腸内細菌)や膣の内に常在して、他の微生物と共生あるいは拮抗することによって腸内環境の恒常性維持に役立っていると考えられている。.

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乳酸桿菌科

乳酸桿菌科(にゅうさんかんきんか、学名:Lactobacillaceae)あるいはラクトバシラス科は、ラクトバシラス目に属する科であり、乳酸菌に含まれる。.

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化膿レンサ球菌

化膿レンサ球菌(かのうレンサきゅうきん、Streptococcus pyogenes)とは、レンサ球菌属に属する真正細菌の一種。血液寒天培地上で培養するとβ溶血性を示し、またレンサ球菌の鑑別に用いられるランスフィールド抗原分類ではA群に属する。この性質から、A群β溶血性レンサ球菌(えーぐんべーたようけつせいれんさきゅうきん)とも呼ばれ、臨床医学分野ではこの名称が用いられることが多い。A群溶レン菌、あるいは単に溶レン菌(溶連菌)、またGAS(Group A Streptococci)という略語が用いられることもある(#名称の節を参照)。 健康なヒトの咽頭や消化管、表皮にも生息する常在細菌の一種であるが、GAS感染症(溶レン菌感染症)と呼ばれる各種の化膿性疾患や、産生する毒素による全身性疾患、あるいは感染後に一種の合併症として起きる免疫性疾患など、多様な疾患の原因になる。ごくありふれた病原菌・常在菌の一種であるものの、場合によっては劇症型レンサ球菌感染症(壊死性筋膜炎など)と呼ばれる、進行の早い致死性疾患の原因となることがあり、俗に人食いバクテリアと称されることがある細菌の一種である(人食いバクテリアと呼ばれるものには、他にグラム陰性桿菌のビブリオ・バルニフィカス Vibrio vulnificusがある)。.

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ペディオコッカス属

ペディオコッカス属(Pediococcus)は、ラクトバシラス科に属するグラム陽性の乳酸菌の属である。ペディオコッカス属は通常、対または四分子で増殖し、他の乳酸球菌属であるアエロコッカス属(Aerococcus)及びテトラジェネコッカス属(Tetragenococcus)と同様に、2つの対称面に沿って分裂する。それらは純粋にホモ乳酸発酵である。かつてペディオコッカス属に分類されていたPediococcus dextrinicusは、最近、ラクトバシラス属に再分類された。.

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ミノサイクリン

ミノサイクリン(Minocycline)は、広域スペクトル性のテトラサイクリン系抗生物質であり、静菌性の抗生物質に分類される。テトラサイクリン系としては脂溶性が高く、組織移行性が良好で生体内半減期も長い。経口摂取時の生物学的利用能が100%に近い。動物用医薬品としても使用される。 アメリカ食品医薬品局FDAは、2008年に甲状腺疾患、小児自己免疫疾患など重篤な副作用との関連が見出している。コクラン・レビューもある種の自己免疫疾患の発症リスクの上昇を見出した。 天然に存在する抗生物質ではなく、1966年に米国のによって天然テトラサイクリンから半合成された物質。.

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マイコプラズマ・ジェニタリウム

マイコプラズマ・ジェニタリウム(Mycoplasma genitalium)は小さな病原性の細菌で、ヒトの泌尿器や生殖管の線毛上皮細胞に生息する。1981年に初めてその存在が報告され、1983年にマイコプラズマ属の新種だと同定された。 性行為による感染はかなり一般的であり、抗生物質によって治療可能である。.

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バチルス・チューリンゲンシス

バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis、バシラス・スリンジエンシス、バキッルス・ツリンギエンシス)は''Bacillus''属に属する真正細菌の一種である。.

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バクテリオシン

バクテリオシン(Bacteriocin)とは、細菌類が産生する、おもに同種や類縁種に対する抗菌活性をもったタンパク質やペプチドの総称である。出芽酵母やゾウリムシのキラー因子と類似している。.

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バシラス属

バシラス属( - ぞく、Bacillus、バチルス属、バキッルス、バキルルス)は、フィルミクテス門バシラス綱バシラス目バシラス科に分類される真正細菌の属である。.

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バシラス科

バシラス科(Bacillaceae)は、グラム陽性の真正細菌の科である。従属栄養生物で棒状の細菌で、芽胞を産生することもある。この科の属で運動性を持つものは、周毛性の鞭毛によって特徴付けられる。いくつかの桿菌は好気性であり、他のものは通性嫌気性生物または厳密な偏性嫌気性生物である。大部分は病原性ではないが、バシラス属の菌はヒトに病気を引き起こすことがあること知られている。.

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バシラス綱

バシラス綱 (Bacilli)は、分類学上の真正細菌の綱を指す。バシラス綱は、これには、炭疽菌(炭疽の原因菌)のようないくつかのよく知られた病原体を含む2つの目であるバシラス目及びラクトバシラス目が含まれる。すべてのバシラス綱はグラム陽性菌である。.

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バシラス目

バシラス目(Bacillales)は、フィルミクテス門 バシラス綱に属するグラム陽性菌の目である。代表的な属には、 バシラス属、リステリア属及びブドウ球菌属が含まれる。.

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モリクテス綱

モリクテス綱(Mollicutes、モリキューテス綱、モリカテス綱)は、細菌の綱の一つ。最大の特徴は細胞壁を欠損することである。動植物の寄生体として特殊化しており、一般に細胞やゲノムのサイズが非常に小さい。かつてはウイルスと混同されることもあったが、現在ではフィルミクテス門に近縁な独立の細菌門(テネリクテス門)とする説が一般的である。フィルミクテスに含まれる場合もある。 広く知られている生物として、''Mycoplasma''や"''Phytoplasma''"がこの綱に属している。.

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ユーバクテリウム

ユーバクテリウム(Eubacterium)は、Eubacteriaceae科のグラム陽性菌またはグラム陰性菌の属である。これらの細菌は、堅い細胞壁を特徴とする。ユーバクテリウムは運動性または非運動性のいずれかでもあり得る。運動性の場合には、鞭毛を有する。典型的な鞭毛は、基底小体、鞭毛繊維及びフック(ユニバーサルジョイント)で構成される。 長い鞭毛繊維は、細菌が動くのを助ける器官である。 グラム陽性菌は、厚いプロテオグリカン層(ペプチドグリカン)を有し、バイオレットグラム染色を受ける。グラム陰性菌は、免疫応答誘導性のリポ多糖の層によって菌が囲まれ、グラム染色を受けないより薄いプロテオグリカン層を有する。この属の種は、細菌性膣炎の女性から単離されている。.

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ラクトバチルス・ロイテリ菌

ラクトバチルス・ロイテリ菌 とは哺乳類や鳥類の消化管に生息しているグラム陽性の乳酸桿菌の一種である。1980年代初頭に初めて類型化され、L.

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ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株

ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株( - かぶ、Lactobacillus casei strain shirota、L.カゼイ YIT 9029)は、乳酸菌の一種であるラクトバチルス属カゼイ株の一つである。.

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ラクトバシラス属

ラクトバシラス属(Lactobacillus、ラクトバキルス)は、グラム陽性の通性嫌気性または微好気性、桿菌、非芽胞形成性の真正細菌の属である。ラクトバシラス属は、糖を乳酸に代謝する乳酸菌群の大部分を占めている。ヒトでは、ラクトバシラス属細菌は多数の身体部位におけるの重要な構成要素である。ヨーロッパ系の女性では、ラクトバシラス属は通常、膣内微生物の主要な細菌である。.

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ラクトバシラス目

ラクトバシラス目(Lactobacillales)とは、乳酸菌を主とした菌を含むフィルミクテス門の細菌の目の一つである。自然界で生成され、土や水、動植物にも存在する。ヨーグルトやチーズ、バター、バターミルクのような乳酸菌を含む醗酵食品にも広く使用されている。.

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ラクトコッカス属

ラクトコッカス属(ラクトコッカスぞく、Lactococcus)とはホモ乳酸菌の一群で、ストレプトコッカス科に属すグラム陽性菌の1属。狭義の乳酸球菌。球菌で芽胞を形成せず、運動性を持たない。ヨーグルトやチーズ等の乳酸発酵食品に多く含まれる。特に基準種であるLactococcus lactisが重要。pHや塩濃度の変動に強く、自然界に広く存在する。.

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リステリア

リステリア (Listeria) とは、グラム陽性桿菌のリステリア属に属する真正細菌の総称。リステリア属には10種が含まれるが、このうち、基準種であるリステリア・モノサイトゲネス (L. monocytogenes) にはヒトに対する病原性があり、医学分野では特にこの菌種のことを指す。 リステリアという学名は、消毒法を開発した英国の外科医ジョゼフ・リスターを記念して献名されたものである。.

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ルミノコッカス属

ルミノコッカス属は、草食動物の胃などに存在するグラム陽性菌の一属。 セルロース分解能力を持ち、草食動物の胃などに生息する。草食動物が草を餌にできるのはルミノコッカスやフィブロバクターなどが植物の繊維を分解して動物が利用できる形に変えているからである。一般的に嫌気性で、培養には強い嫌気度を必要とする。球形をしており、ほとんどの場合いくつかの細胞が鎖状にくっついて生息している。セルラーゼを有し、セルロースを分解してそれを栄養とするが、一部の菌はキシロース分解酵素は有さず、また、グルコースも取り入れることはできない。フィルミクテス門クロストリジウム目に属すが芽胞は形成しない。セルロースの分解を行うための研究に用いられているが、いまだ実用に達してはいない。.

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レンサ球菌

レンサ球菌(レンサきゅうきん、連鎖球菌)とは、レンサ球菌属(Streptococcus 属)に属するグラム陽性球菌である真正細菌の総称。 一つ一つの球菌が規則的に、直鎖状に配列して増殖し、光学顕微鏡下で観察すると「連なった鎖」のように見えるため、もう一つのグラム陽性球菌のグループであるブドウ球菌(ブドウの房状に配列する)との対比から「レンサ(連鎖)球菌」と名付けられた。属名の Streptococcus は、ギリシャ語で「よじる」を意味する στρέφω から派生した στρεπτός (streptos: 曲げやすい、柔軟な)と、球菌を意味する coccus (元はラテン語で「(穀物の)粒」や「木の実」の意)に由来し、曲がりやすい紐のような配列をする球菌を意味する。また旧来は漢字表記の「連鎖球菌」が用いられていたが、2005年現在では仮名交じりの「レンサ球菌」の表記が、微生物学や医学の分野では優勢である。 元来の「レンサ球菌」(streptococcus) とは、細菌が発見されて間もない、分類法が整理されていない頃に細菌の形態および配列から名付けられた名称である。その後の分類によって、当初レンサ球菌属として分類されていたグループから腸球菌 (Enterococcus) が独立した科 (Enterococcaceae) として分類された。またレンサ球菌属として分類されてきた中にも、肺炎球菌 (S. pneumoniae) のように連鎖状を示さない双球菌も含まれている。ここでは、レンサ球菌属に属する細菌全般 (Streptococcus sp.) を解説する。形態上の分類に基づく古典的なレンサ球菌については球菌の項を参照。.

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レンサ球菌科

レンサ球菌科(Streptococcaceae)は、グラム陽性菌の分類である。ラクトバシラス目の中に置かれ、ラクトコッカス属、ラクトウム属、レンサ球菌属を含む。.

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ボツリヌス菌

ボツリヌス菌(学名:)は、クロストリジウム属の細菌である。グラム陽性の大桿菌および偏性嫌気性菌。土の中に芽胞の形で広く存在する。菌は毒素の抗原性の違いによりA-Gの7種類の型に分類され、ヒトに対する中毒はA, B, E, F型で起こる。A, B型は芽胞の形で土壌中に分布し、C, E型は海底や湖沼に分布する。.

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ヘリオバクテリア

ヘリオバクテリア(Heliobacteria)は酸素非発生型光合成を行う真正細菌である。ペプチドグリカン層が薄いためグラム染色では陰性だが、細胞構造そのものはグラム陽性菌に似ている。16S_rRNA系統解析に基づく原核生物の分類によるとフィルミクテス門(グラム陽性細菌門)に分類される。光合成色素としてバクテリオクロロフィル g を用いている点で他の光合成細菌と異なっている。酸素存在下では生育できない絶対嫌気性細菌である。.

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ブドウ球菌

ブドウ球菌(ブドウきゅうきん)とは、ブドウ球菌属(Staphylococcus属)に属するグラム陽性球菌である真正細菌の総称。 一つ一つの球菌が不規則に配列した集合体(クラスター)を作りながら増殖し、光学顕微鏡下で観察すると「ブドウの房」のように見えるため、もう一つのグラム陽性球菌のグループである連鎖球菌(直鎖状に配列する)との対比から「ブドウ球菌」と名付けられた。属名のStaphyloccocusも、ラテン語で「ブドウの房」を意味するstaphylo-と、球菌を意味するcoccus(元は「(穀物の)粒」や「木の実」の意)に由来する。 元来「ブドウ球菌」とは、細菌が発見されて間もない、分類法が整理されていない頃に細菌の形態および配列から名付けられた名称である。このためStaphylococcus属以外でも、クラスターを形成することがあるMicrococcus属などを含めて広義に「ブドウ球菌」 (staphylococcus) と呼ばれていた。本項目では、ブドウ球菌属に属する細菌全般(Staphylococcus sp.)を解説する。.

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ブドウ球菌科

ブドウ球菌科( Staphylococcaceae)は、いくつかの医学的に重要な病原体を包含する ブドウ球菌(Staphylococcus)属を含むグラム陽性菌の科である。 Jeotgalicoccus、Macrococcus、Nosocomiicoccus、Salinicoccus及びブドウ球菌科の 5つの属は単球性であることが示されており、Gemellaは多毛性であるようである。 Category:フィルミクテス門.

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パエニバシラス属

パエニバシラス属(Paenibacillus属)は、通性嫌気性で芽胞産生性のグラム陽性真正細菌の属である。元々現在のバシラス属も含んでいたが、1993年に種の再分類が行われ、バシラス属と分離された。多様な環境(土壌、水圏、根圏、植物内部、飼料、昆虫の幼虫、臨床現場での検体など)から検出されている。名前の由来は、ラテン語のpaene である。これは「大体すべて」を意味し、paenibacilliは「大体すべての桿菌」を意味する。 P. larvae は蜜蜂の腐蛆病American foulbroodの原因菌であることが知られている。パエニバシラス・ポリミキサ(P.

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パエニバシラス・ポリミキサ

パエニバシラス・ポリミキサ(Paenibacillus polymyxa)とはグラム陽性の真正細菌の種の一つである。バシラス・ポリミキサ(Bacillus polymyxa)はこの種のシノニムである。窒素固定能を持つ。.

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パエニバシラス科

パエニバシラス科(Paenibacillaceae)は、フィルミクテス門バシラス目に属するグラム陽性の真正細菌の科である。パエニバシラス属などがこの科に属しているAsh C, Priest FG, Collins MD: Molecular identification of rRNA group 3 bacilli (Ash, Farrow, Wallbanks and Collins) using a PCR probe test.

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テッラバクテリア

テッラバクテリア(Terrabacteria)とは、真正細菌の系統についての仮説である。グラム陽性菌や光合成細菌を中心とした系統であり、上門相当とされることがあるRinke, C., Schwientek, P., Sczyrba, A., et al.

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フルクトース-1,6-ビスホスファターゼ

フルクトース-1,6-ビスホスファターゼ(Fructose 1,6-bisphosphatase、FBPアーゼ、)は、同化過程の糖新生やカルビン回路でフルクトース-1,6-ビスリン酸をフルクトース-6-リン酸に変換する酵素である。FBPアーゼの触媒する反応は、解糖系におけるホスホフルクトキナーゼの逆反応である。これらの酵素はどちらも一方向しか触媒できず、フルクトース-2,6-ビスリン酸等の代謝産物によって制御されるため、どちらか一方の活性が高くなると、もう一方の活性が低くなる。つまり、フルクトース-2,6-ビスリン酸はFBPアーゼをアロステリック阻害するが、ホスホフルクトキナーゼ-Iを活性化させる。フルクトース-1,6-ビスリン酸は多くの異なる代謝経路に関与し、ほぼ全ての生物で見られる。FBPアーゼは、触媒に金属イオン(Mg2+とMn2+)を必要とし、Li2+に強く阻害される。 ブタのFBPアーゼのフォールディングは、イノシトール-1-ホスファターゼと相同である。イノシトールポリリン酸-1-ホスファターゼ、イノシトール-1-ホスファターゼ、FBPアーゼは、金属イオンに結合し触媒作用に関与していることが示されているAsp-Pro-Ile/Leu-Asp-Gly/Ser-Thr/Serのモチーフ配列を共有している。このモチーフは、菌類、細菌、酵母のイノシトール-1-ホスファターゼでも保存されている。これらのタンパク質は、イノシトールシグナル、糖新生、硫酸塩同化、そして恐らくキノン代謝等の様々な代謝経路に関与する。 3つの異なる種類のFBPアーゼのグループ(FBPアーゼI,II,III)が真核生物及び細菌で同定されている。最近まで古細菌では発見されていなかったが、イノシトールモノホスファターゼの活性も持つ4つめの新しいグループのFBPアーゼ(FBPアーゼIV)が最近になって同定された。 また、好熱性古細菌や超好熱性細菌Aquifex aeolicusでは、新しいグループのFBPアーゼ(FBPアーゼV)が発見された。このグループのFBPアーゼは基質特異性が高く、これらの生物の真のFBPアーゼであることが示唆されている。二次構造の研究により、FBPアーゼVは、通常の糖ホスファターゼが持つα-β-α-β-αの5層のサンドイッチ構造ではなく、新しいフォールディングであるα-β-β-αの4層構造を持っていることが明らかとなった。触媒部位の側鎖と金属リガンドの配列は、他のFBPアーゼの機構として提案されていた3つの金属イオンによる触媒機構と一致することが発見された。 低GC含量のグラム陽性細菌であるフィルミクテス門の持つFBPアーゼは、他の生物の持つFBPアーゼと配列上の類似性がほとんどない。枯草菌の酵素はアデノシン一リン酸で阻害されるが、ホスホエノールピルビン酸によりこの阻害は解除され、またMn2+イオンに依存する。この酵素を欠く変異体は、リンゴ酸やグリセロールのような糖新生成長基質でも生きることができる。.

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フェカリス菌FK-23

ンテロコッカス・フェカリス・FK-23株( Enterococcus faecalis strain FK-23)は、乳酸菌の一種であるエンテロコッカス科エンテロコッカス属フェカリス菌の株の一つである。.

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アルカリフィルス・トランスヴァーレンシス

アルカリフィルス・トランスヴァーレンシス (Alkaliphilus transvaalensis) は、グラム陽性、嫌気性の真正細菌で、2008年現在知られている中では、最もpHの高い環境を好む生物である。 系統的に''Clostridium''に近縁なため、深い地下から発見されたこと、強いアルカリ環境を好むことを除けばClostridiumによく似ている。まっすぐ、または僅かに湾曲した3-6μmほどの桿菌であり、しばしば菌体の片側に、芽胞を伴う膨らみを持ったマッチ棒形を示す。鞭毛をもち運動性がある。嫌気条件下で酵母エキスやペプトンなどを主体とした培地上で増殖する。 発見されたのは南アフリカトランスヴァールにある金鉱の地下3200mという特殊な場所である。アルカリに強い耐性があり、pH12.5という強いアルカリ環境でも増殖できる。属名のAlkaliphilusはこの性質に由来している(Alkali-: アルカリ性、-philus: 好む)。.

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アセチビブリオ属

アセチビブリオ属 (Acetivibrio) はグラム染色陰性の嫌気性細菌の一属。 湿潤材や豚の胃、汚水処理設備などから分離された。どれも炭水化物を発酵させて酢酸やエタノール、水素分子を生産する。いくつかの種、例えばA.

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ウニバクテリア

ウニバクテリア(Unibacteria)とは、原核生物の系統及び分類についての仮説である。外膜を持たない原核生物と定義され、1997年にキャバリエ=スミスが提唱した。亜界の階級が与えられているが、現在の合意体系では認められていない。標準的な分類体系において、テルモトガ門、フィルミクテス門、放線菌門、古細菌に分類されている生物がこのグループに含まれるCavalier-Smith T (2002).

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ウェルシュ菌

ウェルシュ菌(ウェルシュきん、学名:Clostridium perfringens)とはクロストリジウム属に属する嫌気性桿菌である。河川、下水、海、土壌中など自然界に広く分布している『スタンダード栄養・食物シリーズ8 食品衛生学(第3版)』 一色賢司編、2010年、東京化学同人、p.69-70、ISBN 978-4-8079-1603-0。ヒトを含む動物の腸内細菌叢における主要な構成菌であることが多い。少なくとも12種類の毒素を作り、α, β, ε, ιの4種の主要毒素の産生性によりA, B, C, D, E型の5つの型に分類される。Clostridium perfringens B型菌の毒素はヒツジの赤痢の原因となる。 かつてClostridium welchiiという学名で呼ばれていたことがある。が分離培養し1892年にBacillus aerogenes capsulatusと命名したが、後年ウェルチにちなんでBacterium welchii Migula 1900という学名が与えられ、ついでBacillus welchiiやClostridium welchiiと呼ばれるようになった。しかし命名規約上はBacterium welchiiよりも早く命名されたBacillus perfringens Veillon and Zuber 1898に優先権があるため、これが1937年にクロストリジウム属に移されて現在の学名として登録されている。 一般に、ビフィズス菌などと対比され、悪玉菌の代表とされている。臭い放屁の原因、悪玉の常在菌である。.

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エンテロコッカス属

ンテロコッカス属(Enterococcus)は、フィルミクテス門に属する乳酸菌の大きな属であり、腸球菌に含まれる。エンテロコッカス属はグラム陽性の球菌であり、しばしば双球菌(diplococcus )または短い連鎖の形状を示し、外見のみで連鎖球菌と区別することは困難である。ヒトの腸内では、E. faecalis(90-95%)とE. faecium(5-10%)の2種が腸内で一般的に片利共生している。感染を起こすまれな種は、E.

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エンテロコッカス科

ンテロコッカス科(Enterococcaceae)は、ラクトバシラス目に属するグラム陽性の真正細菌の科である。 代表的な属には、エンテロコッカス属(Enterococcus)、Melissococcus、Pilibacter、Tetragenococcus及びVagococcusがある。この科は、主要代謝産物として乳酸を産生する重要な乳酸菌を含んでいる。.

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エオサイト説

イト説(Eocyte hypothesis)とは、真核生物の起源に関する説の一つで、古細菌の1系統であるエオサイト(.

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ガセリ菌

ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)は乳酸菌の一種。グラム陽性桿菌のラクトバチルス属ガセリ菌。 酸素の有無にかかわらず育つ通性嫌気性菌。ヒトの腸に多く存在し、ビフィズス菌と並んで、悪玉菌を抑え腸内環境を整えるいわゆる善玉菌の代表である。ガセリ菌を含有した乳製品がプロバイオティクス食品として製造販売されている。.

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ガセリ菌SP株

ラクトバチルス・ガセリSBT2055株(Lactobacillus gasseri SBT2055)は乳酸菌の一種で、グラム陽性桿菌のラクトバチルス属ガセリ菌の菌株の一つである。悪玉菌を抑え腸内環境を整えるいわゆる善玉菌であり、日本人由来のプロバイオティクス乳酸菌として、雪印メグミルク株式会社の商品に使用されている。.

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クロロフレクサス門

フレクサス門(Chloroflexi、クロロフレクスス門)は真正細菌の門である。カール・ウーズが光合成性の緑色非硫黄細菌を含む系統群として定義したのが始まりだが、光合成細菌は1目のみであり、非光合成の好熱菌や放線菌様の細菌も含んでいる。形態や特徴で定義するのは困難であるため、16S rRNA系統解析などに基づいて定義されている。綱の数としては6を含み、プロテオバクテリア門やフィルミクテス門など大型の門と並ぶ。 タイプであるChloroflexusは、Χλωρός(クローロス/希: 緑色) + flexus(フレクスス/羅: 曲がった)を語源とする。ラテン語読みでクロロフレクスス門とも呼ばれる。.

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クロッペンステドティア

ッペンステドティア(Kroppenstedtia)は、2011年9月に記載された真正細菌の属である。タイプ種はクロッペンステドティア・エブルネアKroppenstedtia eburnea。 タイプ種は、2008年にドイツのプラスチック試験場から発見された、好気性、グラム陽性の糸状菌である。気菌糸を形成するが、放線菌ではなく、フィルミクテス門に属している。属名は、ドイツの微生物学者、ライナー M. クロッペンシュタット(Reiner M. Kroppenstedt)への献名。タイプ種の種形容語は、コロニーの色より、象牙のを意味するラテン語形容詞、eburneaが採用されている。.

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クロストリジウム属

トリジウム属(Clostridium)は、真正細菌の一属である。偏性嫌気性で芽胞を形成するグラム陽性の桿菌である。この属名は、ギリシャ語のkloth(捻じれ)から派生したklostridion(小さい捻じれたもの)から来ており、ラテン語化するとClostridium となる。 クロストリジウム属の菌は、土壌内部や生物の腸内などの酸素濃度が低い環境に生息する偏性嫌気性菌であり、酸素存在下では増殖できない。一般に偏性嫌気性菌は、スーパーオキシドディスムターゼやカタラーゼなどの活性酸素を無毒化する酵素を持たないため、酸素がある通常の環境下では不活化するが、クロストリジウム属細菌は酸素存在下で、耐久性の高い芽胞を作って休眠することで、死滅を免れることができる。この性質から、他の偏性嫌気性菌が生き残れない状態でも生き残るため、偏性嫌気性菌の中では比較的古くからその存在が発見され、研究が進められてきた。 ハイム・ワイツマン(後にイスラエル初代大統領)による1919年の特許によりデンプンから発酵によって工業的な規模でのアセトン・ブタノール生産が可能になったが、この発酵に用いられたのもクロストリジウム属細菌であり、第一次世界大戦中は燃料や火薬の原材料として破砕したトウモロコシからアセトンを生産していた。この発酵生産法は化学合成法が発達する1950年代まで、アセトンやブタノールの主な生産法であった。 206種 (分類学)と5亜種が知られている。.

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クロストリジウム・ブチリカム

トリジウム・ブチリカム(Clostridium butyricum)は、基質として細胞内に蓄積されたアミロペクチン様α-ポリグルカン(微粒子状)を発酵することによって生育する偏性嫌気性、芽胞形成性、グラム陽性、酪酸産生性の桿菌である。クロストリジウム・ブチリカムはヒトの病原体として報告されることは珍しく、アジア(特に日本、韓国、中国)のプロバイオティクスとして広く使用されている。クロストリジウム・ブチリカムは、世界中の様々な地域の土壌や健康な子供や大人の便から培養されており、ミルクやチーズによく使われている。.

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クロストリジウム・ディフィシル

特徴的な太鼓バチ状の形状が見られる''C. difficile'' 桿菌の走査型電子顕微鏡像 クロストリジウム・ディフィシル (Clostridium difficile) とは健常者の腸管内に少数生息している細菌である。本菌による感染症はCDI(Clostridium difficile infection)として総称されるが、その病態としては抗菌薬関連下痢症(AAD、antibiotic associated diarrhea)、偽膜性腸炎(PMC、pseudomembranous colitisまたはクロストリジウム・ディフィシル腸炎)、クロストリジウム・ディフィシル関連下痢症(CDAD、Clostridium difficile associated diarrhea)などがある。.

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クロストリジウム・ディフィシル腸炎

トリジウム・ディフィシル腸炎(クロストリジウム・ディフィシルちょうえん、Clostridium difficile colitis)(CD腸炎) または偽膜性大腸炎(ぎまくせいだいちょうえん、Pseudomembranous colitis)とは、芽胞産生性偏性嫌気性細菌であるクロストリジウム・ディフィシル (Clostridium difficile) の異常増殖の結果として生じる大腸炎である。クロストリジウム・ディフィシル関連下痢症 (C. difficile associated diarrhea, CDAD) と呼ばれる炎症性下痢症の原因となる。潜在性のC.

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クロストリジウム科

トリジウム科(Clostridiaceae)は、クロストリジウム目の科であり、クロストリジウム属を含む。 Bergey's Manual of Systematic Bacteriologyの分類学的概要で定義されているクロストリジウム科は、主な属であるクロストリジウム属(Clostridium)に加え、 Acetivibrio、Acidaminobacter、Alkaliphilus、Anaerobacter、Caloramator、Caloranaerobacter、Coprobacillus、Dorea、Natronincola、Oxobacter、Sarcina、Sporobacter、Thermobrachium、Thermohalobacter及びTindalliaの属を含んでいる。 クロストリジウム科に追加された属の以前の分類は、多くの場合、これらの属のタイプ種が系統学的にクロストリジウム属に誤分類されていたためであることに基づいている。 この誤分類は、伝統的なクロストリジウム属の分類学的構造のよく知られた問題の結果である。Collins(1994)の系統発生分析は、クロストリジウム属及び関連する分類群の種の16S rRNA系統解析の最初の大規模比較であった。 クロストリジウム属の種が単一系統を形成しなかったという事実は、 クロストリジウム種の小グループを1981年以来と比較した多くの研究で示されている。Collins(1994)とその後の研究この属に現在割り当てられている種の半分以上が、実際にタイプ種であるクロストリジウム・ブチリカムと密接に関連しておらず、系統学的な観点からは新たに定義されたクロストリジウム属に含まれてはならないと結論することができる。 クロストリジウム属の広範な遺伝的多様性は、JohnsonとFrancisによって1975年に23S rRNA:DNAハイブリダイゼーション研究を用いて示されたが、16S rRNA系統解析アプローチは、この属と他の属との間の実際の系統学的関係を明らかにした。 クロストリジウム属は現在、命名法で152種の有効に記載された種を含む。 しかしながら、16S rRNA系統解析に基づいて、これらのうちの73種のみがクロストリジウム属のタイプ種の系統に含まれる 。.

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クロストリジウム綱

トリジウム綱(Clostridia)は、クロストリジウム属(Clostridium)および他の同様の属を含み、高度な多系統群であるフィルミクテス門の綱である。クロストリジウム綱は好気性呼吸がないことによってバシラス綱と区別される。クロストリジウム綱は、偏性嫌気性菌であり、酸素はクロストリジウム綱に有毒である。 クロストリジウム属の種は、しばしばグラム陽性ではないが(Halanaerobium hydrogenoformans参照)、芽胞形成する能力を有する。研究によると、クロストリジウム属は単系統群ではなく、その関係は完全には分かっていない。現在のところ、ほとんどがクロストリジウム目(Clostridiales)と呼ばれる単一の目に置かれているが、これには不確定な要素があり、将来再定義される可能性がある。 クロストリジウム属のほとんどの種は、環境中の多くの場所、特に土壌中に見いだされる腐生生物である。しかし、その属にはいくつかのヒト病原体(以下に概説)が含まれている。クロストリジウム属(Clostridium)の特定の種によって産生される毒素は、最も危険なものとして知られている。破傷風菌によって産生される破傷風毒素(テタノスパスミンとして知られている)およびボツリヌス菌によって産生されるボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)が例として挙げられる。いくつかの種は、細菌性膣炎を有する女性から単離されている。 この綱に属する注目すべき種は次のとおりである:.

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グラム陰性菌

ラム陰性菌(グラムいんせいきん、gram-negative bacteria)とはグラム染色においてクリスタルバイオレットによる染色が脱色される細菌の総称。グラム陽性菌ではクリスタルバイオレットは脱色されない。グラム染色試験では対比染色として通常はサフラニンがクリスタルバイオレットの後に加えられ、全てのグラム陰性菌は赤あるいは桃色に染色される。 かつてグラム陰性の真正細菌には、グラキリクテス(Gracilicutes)というラテン語の分類名が与えられ、門相当として扱われた。命名はグラム陰性菌の薄い細胞壁にちなんでおり、ラテン語のグラキリス(gracilis: 細い、貧弱な)とクティス(cutis: 皮膚)の合成語であった。.

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グラム陽性菌

ラム陽性菌(グラムようせいきん、)とは、グラム染色により紺青色あるいは紫色に染色される細菌の総称。これに対して赤色あるいは桃色を呈すものをグラム陰性菌と呼ぶ。大まかにいえば、フィルミクテス門と放線菌門がグラム陽性菌に属している。 かつてグラム陽性の真正細菌は、フィルミクテス門Firmicutesに一括してまとめられた時期がある。命名はグラム陽性菌の厚い細胞壁にちなんでおり、ラテン語のFirmisフィルミス(強固な)とcutisクティス(皮膚)の合成語であった。ここには、現在のフィルミクテス門に含まれる低GCグラム陽性細菌の他に、現在は別の門として扱われる放線菌(高GCグラム陽性細菌)やデイノコックスなども含まれていた。.

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ストレプトコッカス・ミュータンス

トレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)は、グラム陽性で通性嫌気性のレンサ球菌の一種である。ヒトの口腔内にも存在し、う蝕(虫歯)の原因菌のひとつである。1924年にJ Kilian Clarkeによって発見された。.

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セレウス菌

レウス菌(セレウスきん、Bacillus cereus)は''Bacillus''属に属するグラム陽性大桿菌で芽胞を有する好気性菌である。土壌や汚水など自然界に多く存在し、酸性域では発育は悪い。食中毒の原因となる。 常在菌として、健康な成人の10%で腸管の中に見られる。菌は4〜50℃で発育、芽胞は1〜59℃で発芽、100℃ 10分の加熱で大部分が不活化するが、芽胞は100 ℃ 30分の加熱にも耐え、芽胞の形で土壌などを中心に自然環境に広く分布する横浜市衛生研究所感染症・疫学情報課。70% の皮膚消毒用のエチルアルコールでも不活化されないという報告がある。そのため、速乾性擦式消毒剤に使用されるエタノール系消毒剤に耐性を獲得した菌が残存し十分に滅菌されない。.

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ソブリヌス菌

ブリヌス菌(ソブリヌスきん、学名:Streptococcus sobrinus ストレプトコックス・ソブリヌス)とは、グラム陽性で通性嫌気性の連鎖球菌の一種のことである。ヒトの口腔内にも存在し、う蝕(虫歯)の原因菌のひとつである。近年では虫歯菌の別名としても有名。1887年にルイ・パスツールによって発見された。.

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サルシナ属

ルシナ属(Sarcina, 八連球菌属)はグラム陽性偏性嫌気性菌の一属。学名はラテン語で「包み、束、荷物」などを意味するSarcinaサルキナに由来している。 垂直方向に3回分裂するため、立方体の各頂点に細胞を配した形態を持つので八連球菌と呼ばれる。 耐酸性で、pH2でも生息できるため胃壁内部でも増殖する。GC比は28-31で低い。.

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サーモアナエロバクター属

ーモアナエロバクター属(Thermoanaerobacter)は好熱性嫌気性非芽胞性グラム陽性桿菌で、T.

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サーモアナエロバクター目

ーモアナエロバクター目(Thermoanaerobacteriales)は、多系統群であるクロストリジウム綱に属し、サーモアナエロバクター科、Thermodesulfobiaceae及びThermoanaerobacterales family III incertae sedisの3つの科及び様々な未分類の属を含む真正細菌の多系統群の目である。この目は、非常に高温の環境で種が生き残る能力のために注目されている。この目での細菌の例は、Thermoanaerobacterium autearoensisである。.

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内生菌

内生菌(ないせいきん)とは内部共生体の一種で、少なくとも植物の生活環の一時期に宿主の体内で生息し、かつ病原性がないことが明らかなものである。多くの場合、細菌か真菌である。エンドファイトともいう。内生菌は普遍的な存在であり、今日まで、地衣類や藻類を含むあらゆる植物のあらゆる部位から発見されている。ただし、内生菌と宿主の植物との関係ははっきり判明していない。主要なイネ科植物(例えばウシノケグサ属およびドクムギ属の植物種)は内生菌としてエピクロエ属真菌を有する。この真菌は宿主の生育を促進し、栄養素の獲得を助ける。また、旱魃などの物理的ストレスの耐性を向上させる可能性があり、加えて病原微生物の感染および虫や哺乳類草食動物の食害の抵抗に効果があることが確認されている。.

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Candidatus Desulforudis audaxviator

Candidatus Desulforudis audaxviator とは、フィルミクテス門に属する真正細菌の1種である。真正細菌のゲノムに古細菌のゲノムが組み込まれている事、生息場所の生態系がこの1種のみで構成されており、他の生物から完全に独立した状態で生存できる事を特徴としている。.

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破傷風菌

傷風菌(はしょうふうきん、Clostridium tetani)は、クロストリジウム属の真正細菌で、破傷風の病原体である。グラム陽性、嫌気性の大型桿菌。世界中の土壌や汚泥に芽胞として存在している。 1889年にエミール・フォン・ベーリングと北里柴三郎が初めて純粋培養に成功した。.

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納豆菌

納豆菌(なっとうきん、学名: Bacillus subtilis var.

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真正細菌

真正細菌(しんせいさいきん、bacterium、複数形 bacteria バクテリア)あるいは単に細菌(さいきん)とは、分類学上のドメインの一つ、あるいはそこに含まれる生物のことである。sn-グリセロール3-リン酸の脂肪酸エステルより構成される細胞膜を持つ原核生物と定義される。古細菌ドメイン、真核生物ドメインとともに、全生物界を三分する。 真核生物と比較した場合、構造は非常に単純である。しかしながら、はるかに多様な代謝系や栄養要求性を示し、生息環境も生物圏と考えられる全ての環境に広がっている。その生物量は膨大である。腸内細菌や発酵細菌、あるいは病原細菌として人との関わりも深い。語源はギリシャ語の「小さな杖」(βακτήριον)に由来している。.

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炭疽菌

炭疽菌(たんそきん、Bacillus anthracis)は、炭疽(症)の病原体となる細菌。病気の原因になることが証明された最初の細菌であり、また弱毒性の菌を用いる弱毒生菌ワクチンが初めて開発された、細菌学上重要な細菌である。第二次世界大戦以降、生物兵器として各国の軍事機関に研究され、2001年にはアメリカ炭疽菌事件で殺人に利用された。.

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生物の分類

生物の分類(せいぶつのぶんるい)では、生物を統一的に階級分類する方法を説明する。分類学、学名、:Category:分類学、ウィキスピーシーズも参照のこと。.

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EF-2001

EF-2001は、乳酸菌であるエンテロコッカス・フェカリス・EF-2001株 (Enterococcus faecalis EF-2001) の名称である。 日本ベルム・BRM研究所(東京都国分寺市)により、保存性を高める処理をした乳酸球菌体「BRM含有乳酸球菌EF-2001(特許・第3151442号)」が開発されている。 2001年8月オランダで開催された国際微生物学会での論文発表によると「各種乳酸菌の免疫活性能比較」で最も免疫活性能が高い乳酸菌であると発表された。この免疫力を高める有効成分は「細胞壁(殻)」にあるため、加熱安定化することによって他の乳酸菌素材にはなかった特性が生まれる。.

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黄色ブドウ球菌

色ブドウ球菌(グラム染色) 黄色ブドウ球菌(おうしょくブドウきゅうきん、Staphylococcus aureus)とは、ヒトや動物の皮膚、消化管(腸)常在菌(腸内細菌)であるブドウ球菌の一つ。 ヒトの膿瘍等の様々な表皮感染症や食中毒、また肺炎、髄膜炎、敗血症等致死的となるような感染症の起因菌でもある。学名はStaphylococcus aureus (スタフィロコッカス・アウレウス)。属名Staphylococcus のStaphylo-は「ブドウの房状の」、coccus は「球菌」の意であり、種小名aureus は「黄金色の」を意味する(金の元素記号や、オーロラなどと同じ語源)。.

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門 (分類学)

(もん、phylum, division、phylum, divisio)は、生物分類のリンネ式階層分類における基本的分類階級のひとつであり、またその階級に属するタクソンのことである。生物全体はおよそ100の門に分類されているが、この数字は分類学者によって大きく異なる。界の下・綱の上に位置しており、門の下に亜門(あもん、subphylum, subdivision)を置く場合もある。.

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肺炎レンサ球菌

肺炎レンサ球菌(はいえんレンサきゅうきん、)とは、肺炎などの呼吸器の感染症や全身性感染症を引き起こす細菌。日本の臨床医療現場では肺炎球菌と呼ばれることが多い。また、かつては肺炎双球菌 と呼ばれていた。病原菌であるとともに、遺伝学の発展に大きな影響を与えた実験材料としてもよく知られる。.

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腸内細菌

腸内細菌(ちょうないさいきん)とは、ヒトや動物の腸の内部に生息している細菌のこと。ヒトでは約3万種類、100兆-1000兆個が生息し、1.5kg-2kgの重量になる。.

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枯草菌

枯草菌(こそうきん)は、土壌や植物に普遍的に存在し、反芻動物やヒトの胃腸管に存在するグラム陽性の カタラーゼ陽性の真正細菌である。学名はBacillus subtilisである。片仮名表記ではしばしばバチルス・サブティリス日本細菌学会用語委員会編『微生物学用語集 英和・和英』南山堂、2007かバシラス・サチリス日本細菌学会用語委員会編『英和・和英微生物学用語集』第3版、菜根出版、1985が使用される。.

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明治プロビオヨーグルトLG21

LG21(店頭用商品) 明治プロビオヨーグルトLG21(めいじプロビオヨーグルト エルジーにじゅういち)は、株式会社明治(旧・明治乳業)から発売されている、LG21乳酸菌正式名称はLactobacillus Gasseri OLL2716株で、頭文字のLとG、菌株ナンバーから21世紀の飛躍を込めて2と1をとり、LG21と命名された。(製品ブランドサイトより)を使用したヨーグルト。.

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