ロゴ
ユニオンペディア
コミュニケーション
Google Play で手に入れよう
新しい! あなたのAndroid™デバイスでユニオンペディアをダウンロードしてください!
無料
ブラウザよりも高速アクセス!
 

キノンメチド

索引 キノンメチド

right キノンメチド(Quinone methide)はシクロヘキサジエンを含む共役な有機化合物で、環の外側にカルボニル基とメチレン基などの二重結合を含むアルキル基をもっている。キノンに似ているが、キノンでの炭素-酸素間二重結合のひとつの酸素原子が炭素原子に置き換わっている。カルボニルとメチレンはオルトまたはパラの配置になる。メタ体のキノンメチドは短時間のみ生成する。 テトラシアノキノジメタンは有機酸化剤である。 キノンジメチド(quinone dimethide)はキノンの酸素原子が両方ともメチレン基に置き換えられたものである。テトラシアノキノジメタンなどがよく知られている。.

2 関係: 反応中間体レトロン

反応中間体

反応中間体(はんのうちゅうかんたい)、略して中間体とは、化学反応の過程で、反応物(あるいは前段階の中間体)から反応によって生成し、またさらに反応して最終生成物を与える分子実体のことである。 ほとんどの化学反応は複数の素反応からなる多段階反応であり、(最終生成物が生成する最後の段階を除いた)それぞれの素反応の生成物が反応中間体である。 例えば、次のような架空の反応を考えてみる。 そして、この反応が次のような素反応からなっていたとする。 このとき、X*が反応中間体である。.

新しい!!: キノンメチドと反応中間体 · 続きを見る »

レトロン

レトロン(retron)とは逆合成解析に用いられる用語の一つである。 1985年にイライアス・コーリーによって提唱された。 ある化学反応によって合成できる最小の部分構造をレトロンという。 言い換えると、ある化学反応の生成物に共通して現れる最小の構造単位がレトロンである。 例えばアルドール縮合においては、これはα,β-不飽和カルボニル構造である。 逆合成解析においては目的物の構造に含まれるレトロンを発見し、それに対応する化学反応を逆にたどり、より単純な構造を持つ原料に変換する(この変換をトランスフォームという)。 トランスフォームを繰り返して入手容易な原料物質に導くのが最終目的である。 通常、より単純な構造に導くためには炭素-炭素結合形成反応のトランスフォームによって構造を切断していく必要が生じる。 炭素-炭素結合形成反応のトランスフォームを行なうのに必要なレトロンが構造中に見当たらない場合、官能基変換反応のトランスフォームにより必要なレトロンを発生させる。 例えば官能基のないシクロヘキサン環を水素化のトランスフォームによりシクロヘキセン環に導くと、これはディールス・アルダー反応のレトロンとなる。 化学反応の中でも特に反応条件まで決定するようなレトロンは上位のレトロンであるということからスプラレトロン(supraretron)と呼ばれる。 例えばテトラリン環は芳香族でない方の環に着目すればシクロヘキセン環であり、ディールス・アルダー反応のレトロンにあたる。 しかしこのトランスフォームを考えると原料はキノンメチドであり、特殊な発生法が要求される。 このように合成反応の詳細な点まで規定するテトラリン環はスプラレトロンである。 また特に不斉反応について不斉をもたらす反応条件を決定するようなスプラレトロンはキロン(chiron)と呼ばれる。 例えばシャープレス不斉エポキシ化では、用いる酒石酸エステルによって得られるエポキシドのキラリティーが決定される。 よってレトロンであるエポキシドのキラリティーが反応条件を決定するので、これはキロンである。 Category:有機化学.

新しい!!: キノンメチドとレトロン · 続きを見る »

出ていきます入ってきます
ヘイ!私たちは今、Facebook上です! »