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Xバー理論

索引 Xバー理論

Xバー理論(エックスバーりろん、英:X-bar theory)は、言語学において、全ての自然言語に共通する統語論的要素を識別しようとする理論。Xバー式型(X-bar schema)と呼ばれる構文木を用い、あらゆる自然言語のあらゆる句を XP という構図、およびその組み合わせで示すことができるとする。1970年にノーム・チョムスキーが提唱し、レイ・ジャッケンドフがさらに発展させた。なお、Xバー理論は、あくまでも句構造文法という枠内における理論で、依存文法には適用されない。.

52 関係: 句構造規則句構造文法名詞句主要部主辞駆動句構造文法京都大学京都外国語大学形容詞句依存文法北海道大学ペンシルベニア大学ノーム・チョムスキーマサチューセッツ工科大学マサチューセッツ工科大学出版局ハンガリー科学アカデミーレイ・ジャッケンドフプライムØカリフォルニア大学サンタクルーズ校スタンフォード大学ゼロ (言語学)品詞冠詞動詞句理論統語論生成文法順序集合補部言語学自然言語英語英語の冠詞英語圏限定詞X接置詞構成素構文解析構文木新潟大学文脈自由文法普遍文法時制1965年1970年1970年代1980年代1981年...1986年1990年代 インデックスを展開 (2 もっと) »

句(く、英語:phrase)とは、文あるいは節を統語論的に分析した際の単位となるもので、機能的に語と等価であるが複数の語からなるものをいう。.

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句構造規則

句構造規則(くこうぞうきそく、英: phrase structure rules )は、統語論において、文の構成素構造を産み出す規則、およびそれについての研究を指す。1950年代にノーム・チョムスキーによって提唱された。 句構造規則は、自然言語の文を構成素に分解し、隣接する語句同士の意味的および機能的関係(句構造)を表そうとする方法論である。これは句構造文法という枠組の基本であり、単語同士の依存関係を探る依存文法とは異なる考え方である。また、たとえば「名詞句の前に限定詞が付いたものがまた名詞句になる」というような再帰性は、日本(日本語)では橋本文法の連文節や時枝誠記(時枝文法)の「入れ子」がこれに類似している。 句構造規則を補佐する形で変形生成文法が発展し、句構造規則そのものはXバー理論に発展した。Xバー理論は1970年代から1980年代にかけて生成文法の中核を成したが、それも1990年代にチョムスキー自身が提唱したChomsky (1995).

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句構造文法

句構造文法(くこうぞうぶんぽう、、PSG)は、句構造規則で定義された文法を指す用語としてノーム・チョムスキーが考案したもので、エミール・ポストと Axel Thue が研究したかたちの書き換え規則の集まりである()。チョムスキー階層の文脈依存文法または文脈自由文法のみを指す用語として使うこともある。広義の句構造文法は「構成文法」(constituency grammar) とも呼ばれる。これは句構造文法が構成関係 (constituency relation) に着目したもので、依存関係 (dependency relation) に着目した依存文法と対比されるものだからである。.

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名詞句

名詞句(めいしく、英: noun phrase または nominal phrase、略: NP)は、名詞または代名詞を主要部とする句、あるいはそれと文法的に同じ機能を果たす句。 名詞句は、言語類型論において重要な要素である。 名詞句は、動詞の主語・目的語・述語として機能するほか、接置詞(前置詞・後置詞)の補部にも成り得る。名詞句は、他の名詞句あるいは前置詞句の中に含まれることもある。例えば、some of his constituents(彼の選挙人のうちの幾人か)という名詞句には、of his constituentsという前置詞句が含まれ、さらにその中にhis constituentsという名詞句が含まれている。 なお、限定詞(冠詞など)を伴う名詞句については、その名詞句の中に限定詞が含まれているという考え方と、逆にが名詞句を含んでいるという考え方がある。前者の立場では名詞が主要部、後者の立場では限定詞が主要部となる。.

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主要部

主要部(しゅようぶ、英:head)は、言語学において、それを含む句の統語論的な性質・役割を決定する語。主辞(しゅじ)とも。例えば、名詞を主要部とする句は名詞句、形容詞を主要部とする句は形容詞句、動詞を主要部とする句は動詞句として機能する。本項では、主要部と同様に複合語の意味論的なカテゴリを決定する語幹についても述べる。 主要部以外の語は、依存文法では主要部に従属するという意味で従属部(dependent(s))と総称される。一方、Xバー理論では、主要部を補う項が補部(complement)、修飾語が(adjunct)と呼ばれる。例えば、動詞句の場合、目的語などが補部、副詞句などが付加部である。 主要部を有する句や複合語は内心構造的(endocentric)、明確な主要部を持たない句や複合語(もし存在するならば)は外心構造的(exocentric、俗にheadlessとも)である。例えば、”文”(sentence、略してS)も句の一種だとすると、それに含まれる名詞や動詞などを主要部としていないため、外心構造的だと言える。 主要部は、(branching、分岐とも)の方向性を確立するために不可欠な要素である。主要部先導型(head-initial)の句は右枝分かれ(right-branching)、主要部終端型(head-final)の句は左枝分かれになる。また、主要部の両側に枝が展開する句(head-medial)も存在する。 なお、主要部と従属部の区別は必ずしも容易ではない。学者により、主要部を識別するための厳密な条件が異なり、主要部の定義そのものについても細部にわたる討論が行われてきた。.

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主辞駆動句構造文法

主辞駆動句構造文法(Head-driven phrase structure grammar, HPSG)は、Carl Pollard と Ivan Sag が開発した非派生的生成文法理論である(1985年)。一般化句構造文法の直接の後継である。HPSG はコンピュータ科学からも関心を寄せられ(データ型理論や知識表現)、フェルディナン・ド・ソシュールのシーニュ(記号)の記法を使う。形式主義的でモジュール性があることから、自然言語処理からも関心を寄せられている。 HPSGの文法には原則や構文規則だけでなく、従来は文法に含められることがなかった「語彙」も含められている。その形式主義は語彙主義に基づいている。すなわち、語彙は単なる単語のリストではなく、それ自体が十分構造化されている。個々のエントリには型がつけられる。それらの型は階層を形成する。 HPSGが扱う基本型はシーニュである。語と句は、シーニュの2つの異なる派生型である。語は2つの素性を持つ。(音、音声形式)と (統語的、意味論的情報)であり、共にさらに細かく分類される。シーニュと規則は型付き素性構造(feature structure)として形式化される。 HPSGに基づいた構文解析器がいくつも作られ、その最適化が最近の研究対象となっている。例えば、ドイツ語の文章を解析するシステムがブレーメン大学から提供されている。オランダ語向けには、フローニンゲン大学が開発した Alpino がある。 各種言語の大規模なHPSG文法が DELPH-IN 協力ネットワークによって開発されている。ドイツ語、英語、日本語に関するものがオープンソースのライセンスで利用可能となっている。.

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京都大学

記載なし。

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京都外国語大学

記載なし。

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形容詞句

形容詞句(けいようしく、英: adjective phrase または adjectival phrase 、略して AP)は、形容詞を主要部とする句。 英語の場合、例えば fond of steak 、very happy 、quite upset about it などが形容詞句である(それぞれ、太字の語が主要部形容詞)。これらの例のように、主要部形容詞は句の冒頭、末尾、そして中間部でも使用可能である。形容詞句内の他の要素(または補部)としては、やの他、節( louder than you do など)が使用されることもある。 形容詞句には基本的に2つの語法があり、名詞句の内部でその主要部名詞を修飾する場合を限定用法、述語として機能する場合を叙述用法と言う。.

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依存文法

依存文法(いそんぶんぽう、dependency grammar)は、ルシアン・テニエール (en:Lucien Tesnière) によって開発された文法理論。(文脈依存文法とは直接は無関係である).

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北海道大学

記載なし。

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ペンシルベニア大学

米国屈指の名門私立大学連合であるアイビー・リーグの1校である。USAトゥデイ米国大学ランキングで1位 、USニュース米国大学ランキングでトップ8位、Times米国大学ランキング(2017年)はトップ4位、Times2018年世界大学ランキングでトップ10位 (その他ランキング誌では世界4位から15位)にランクインし 米国及び世界を代表する屈指の名門大学として不動の地位を保っている。合格率9.4%(2016年入学者)と全米最難関大学の一つである。米国の有名総合大学としては比較的珍しく大都市に位置する都市型大学でもある。.

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ノーム・チョムスキー

イヴラム・ノーム・チョムスキー(、1928年12月7日 - )は、アメリカ合衆国の哲学者, by Zoltán Gendler Szabó, in Dictionary of Modern American Philosophers, 1860–1960, ed.

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マサチューセッツ工科大学

マサチューセッツ工科大学(英語: Massachusetts Institute of Technology)は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ケンブリッジに本部を置く私立工科大学である。1865年に設置された。通称はMIT(エム・アイ・ティー。「ミット」は誤用で主に日本、欧州の極めて一部で用いられる)。 全米屈指のエリート名門校の1つとされ、ノーベル賞受賞者を多数(2014年までの間に1年以上在籍しMITが公式発表したノーベル賞受賞者は81名で、この数はハーバード大学の公式発表受賞者48名を上回る)輩出している。最も古く権威ある世界大学評価機関の英国Quacquarelli Symonds(QS)による世界大学ランキングでは、2012年以来2017年まで、ハーバード大学及びケンブリッジ大学を抑えて6年連続で世界第一位である。 同じくケンブリッジ市にあるハーバード大学とはライバル校であるが、学生達がそれぞれの学校の授業を卒業単位に組み込める単位互換制度(Cross-registration system)が確立されている。このため、ケンブリッジ市は「世界最高の学びのテーマパーク」とさえも称されている。物理学や生物学などの共同研究組織を立ち上げるなど、ハーバード大学との共同研究も盛んである。 MITはランドグラント大学でもある。1865年から1900年の間に約19万4千ドル(これは2008年時点の生活水準でいうところの380万ドルに相当)のグラントを得、また同時期にマサチューセッツ州から更なる約36万ドル(2008年時点の生活水準で換算して700万ドルに相当)の資金を獲得しているD.

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マサチューセッツ工科大学出版局

マサチューセッツ工科大学出版局(MIT Press)は、マサチューセッツ工科大学 (MIT) 系列の大学出版局である。.

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ハンガリー科学アカデミー

ハンガリー科学アカデミー(ハンガリーかがくアカデミー、Magyar Tudományos Akadémia)は、ハンガリーにおける最高の権威を持つ学会である。ブダペストのドナウ川の土手にある。略称はハンガリー語では MTA だが、英語では HAS (Hungarian Academy of Sciences) となる。 1825年、セーチェーニ・イシュトヴァーン伯爵が自身の1年分の不動産収入を、(当時、ハンガリー国会があった)ポジョニ(現在のブラチスラヴァ)の国会の地区セッション Learned Society に提供し、他の議員がそれにならって資金提供したのが始まりである。その任務は、ハンガリー語の科学関係の語彙を開発し、科学や工学の研究および伝播をハンガリー語で行えるようにすることだった。1845年に現在の名称となった。本部ビルはネオ・ルネサンス様式の建築物で、1865年に完成した。 現在、11の部門がある。.

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レイ・ジャッケンドフ

レイ・ジャッケンドフ レイ・ジャッケンドフ(Ray Jackendoff 1945年-)は、アメリカの言語学者。概念意味論を提唱。 自然言語の意味論を中心に研究している。生成文法家を自称する一方、言語以外の人間の認知能力との関わりを積極的に考慮する点で認知言語学とも近しい。このほかフレッド・ラーダル(en:Fred Lerdahl)とともに音楽の認知についての研究も行っており、生成音楽理論として知られる。 ジャッケンドフはマサチューセッツ工科大学の著名な言語学者ノーム・チョムスキーの元で学び、1969年にPh.D.を取得。1971年から2005年までブランダイス大学教授を務めた。2005年秋からはダニエル・デネットとともにタフツ大学教授。 2003年、ジャン・ニコ賞 受賞。.

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プライム

プライム (英: prime、)は、約物のひとつで、対象となる文字の右肩に右上から打つ点である(例:x′)。2つ重ねたものをダブルプライム()、3つ重ねたものをトリプルプライム()と呼ぶ。類似の記号としてアポストロフィー、クォーテーションマーク、アキュート・アクセントなどがあるが、それぞれ別のものである。 なお,Oxford English Dictionary VIII (1970)に a’ を"usually read `a dash', etc."と記述されており,イギリスの影響を受けた国(アイルランド,オーストラリア,日本やインドなど)ではダッシュと呼ぶことも多い。.

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Ø

Ø、øは、Oにストロークが付いた文字。デンマーク語、ノルウェー語、フェロー語で使用されるラテン文字である。国際音声記号でも使用される()。.

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カリフォルニア大学サンタクルーズ校

リフォルニア大学サンタクルーズ校(University of California, Santa Cruz、UCSC)は、サンフランシスコ近郊のサンタクルーズにある総合大学。カリフォルニア大学群の一校として1965年に開校した。カリフォルニア大学の共通のモットーは "Fiat lux"(そこに光あれ/Let There Be Light)であり、大学のマスコットである黄色いナメクジ「バナナスラッグ」とかけた"Fiat Slug"の文言が散見される。.

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スタンフォード大学

タンフォード大学(Stanford University)とは、アメリカ合衆国カリフォルニア州スタンフォードに本部を置く私立大学。正式名称はリーランド・スタンフォード・ジュニア大学()。 校訓は「Die Luft der Freiheit weht(独:自由の風が吹く)」。サンフランシスコから約60 km南東に位置し、地理上も、歴史的にもシリコンバレーの中心に位置している。.

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ゼロ (言語学)

言語学のゼロは、発音上は存在しないが、特定の理論において存在すると見なすものである。記号には ∅ を用いる。代用表記としてラテン文字の Ø も用いられる。 例えば、英語の cats と fish において、複数を表すのは前者は だが、後者は何も無い。この何も無いのを、ゼロがあると見なし、複数形の接尾辞がそれぞれ - と -∅ であるとする。 本居宣長は、『詞の玉緒』(1779年)で、「は」、「も」、「徒(ただ)」の係り結びが終止形になることを示した。この「徒」は助詞が付かない場合を意味し、ゼロに当たる。 ただし、ゼロを乱用してはならない。ゼロが唯一の形態であるような形態素を設けることは避けるべきである。例えば、英語で単数形の接尾辞として ∅ を設ける必要性は無い。例外なく接尾辞が無いのであるから、そのような接尾辞は存在しないと見なすほうが簡潔である。.

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品詞

品詞(ひんし、parts of speech)は、単語を文法的な機能や形態などによって分類したもの。.

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冠詞

冠詞なし 冠詞(かんし、article)とは、名詞と結びついて、その名詞を主要部とする名詞句の定性(聞き手が指示対象を同定できるかどうか)や特定性(特定の対象を指示しているかどうか)を示す要素である。.

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動詞句

動詞句(どうしく、英:verb phrase または verbal phrase、略して VP)は、言語学において、最低1つの動詞を含む統語論的な単位。厳密な定義は理論により異なるが、句動詞(phrasal verb)とは異なる概念である。 動詞句は、(finite verb)から成る定形動詞句と、非定形動詞(non-finite verb)から成る非定形動詞句に区別することができる。しかし、理論によって、両者を認める立場(句構造文法)と、後者のみを認める立場(依存文法)がある。.

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理論

論(りろん、theory, théorie, Theorie)とは対象となる事象の原因と結果の関係を説明する一般的な論述である。自然科学、人文科学、社会科学などの科学または学問において用いられている。.

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統語論

統語論(とうごろん、syntax)とは、ヒト・人間の言語において文が構成される仕組み、またはそれを扱う言語学の一分野である。統辞論(とうじろん)、構文論(こうぶんろん)ともいう。 統語論は文法[音韻論(音の仕組み)、形態論(語が構成される仕組み)などを含む、言語の構造を成り立たせている諸原理] の一部である。ただし、特に統語論のことを指して「文法」ということもある。.

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生成文法

生成文法(せいせいぶんぽう、generative grammar)は、ノーム・チョムスキーの 『言語理論の論理構造』(The Logical Structure of Linguistic Theory、1955/1975)、 『文法の構造』(Syntactic Structures、1957)といった著作や同時期の発表を契機として起こった言語学の理論である。.

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順序集合

数学において順序集合(じゅんじょしゅうごう、ordered set)とは「順序」の概念が定義された集合の事で、「順序」とは大小、高低、長短等の序列に関わる概念を抽象化したものである。ただし、順序集合内の2つの元, に順序関係が定まっている(「比較可能」である)必要はなく、両者が「比較不能」であってもよい。 比較不能のケースを許容していることを強調して順序集合の事を半順序集合(はんじゅんじょしゅうごう、partially ordered set, poset)ともいう。一方、半順序集合の中で比較不能のケースがないものを特に全順序集合 という。(「半順序」という言葉が「全順序」の対義語ではない事に注意。全順序集合も半順序集合の一種である。) 全順序集合の簡単な例は整数の集合や実数の集合で、通常の大小比較を順序とみなしたものがある。 一方、全順序ではない半順序集合の例としては、正の整数全体の集合に整除関係で順序を入れたものや、(2つ以上元を含む)集合の冪集合において、包含関係を順序とみなしたものがある。例えば2元集合 において と はいずれも他方を包含していないので S の冪集合は全順序ではない。 実生活に近い例では、「AさんはBさんの子孫である」という事を「A<B」という大小関係とみなす事で人間全体の集合を半順序集合とみなせる。AさんとBさんはどちらも他方の子孫でない事もありうる(兄弟同士、叔父と甥、赤の他人等)ので、この順序集合は全順序ではない。.

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補部

補部(ほぶ、英:complement)は、統語論において、主要部と密接な関係にあり、主要部を補って句を完成させる構成素。学校文法の補語も complement の訳語だが、異なる概念である。英語圏においても、言語学と学校文法の間で、定義・適応範囲が異なる。両者に共通するのは、 complement は別の語句の意味を補う(完成させる)ために必要な語句だということである。本項では主に、言語学における complement 、すなわち補部について述べる。 補部とは、項のうち、主要部と同じ句の内側にあるものを指す。Xバー式型においては、主要部と補部は姉妹関係にあり、ともにX’を成す。補部は主要部によって選択され、その種類と数は主要部の性格によって決定する。 一方、(adjunct)は、主要部が選択する語句ではなく、随意的な要素である。Xバー式型においては、上記のX’と姉妹関係にあり、ともに上位階層のX’を成す。.

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言語学

言語学(げんごがく)は、ヒトが使用する言語の構造や意味を科学的に研究する学問である。.

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自然言語

自然言語(しぜんげんご、natural language)とは、人間によって日常の意思疎通のために用いられる、文化的背景を持って自然に発展してきた言語である。分類として、音声言語と文字言語、口頭言語と書記言語、口語と文語といったような分類があるが、いずれも似ているようだが着目点や対比軸が異なる分類であり、混同してはならない。また、以上のような分類がいずれも当たらない言語もあり、例えば日本手話(「日本語対応手話」とは異なる)がそうである。.

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英語

アメリカ英語とイギリス英語は特徴がある 英語(えいご、)は、イ・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属し、イギリス・イングランド地方を発祥とする言語である。.

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英語の冠詞

本項では、英語における冠詞(かんし、article)について述べる。 冠詞とは、限定詞の一種で、名詞に付いてその定性を表すものである。英語の冠詞には、定冠詞「the」と不定冠詞「a」「an」があり、場合によっては「some」も不定冠詞として使用されることがある。定冠詞は、聞き手・読み手が(その名詞が指し示す対象)を特定できるという前提で使用される。すなわち、指示対象が明確または常識であるか、同じ文中あるいは先駆ける文の中で触れられており、唯一的に固定可能という状況で使用される。一方、不定冠詞は、聞き手・読み手が指示対象を特定できないという前提で使用され、不特定の要素を会話の中に新たに導入する役割がある。また、名詞句によっては、冠詞が一切使用されないこともある。つまり、英語の冠詞の語法としては、定冠詞、不定冠詞、無冠詞の3種が存在する。 も参照。.

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英語圏

英語圏(えいごけん、)は、公用語や国語に英語が定められている、もしくはそこに住む人々の主に話す言語が英語である国・地域の総称。かつてイギリスやアメリカなどの植民地であった地域が、英語圏になっている場合が多い。英語は、世界80カ国以上で話されている。 国の公用語が英語であることは、国民や地域住民の過半数が英語を第一言語とする、もしくは英語を話す能力を備えていることとは限らない。例えば、ジンバブエでは国民の大半がショナ語もしくは北ンデベレ語を日常会話に用いる。世界の英語話者(第一言語として)の3分の2が集中するアメリカ合衆国では、憲法の規定としての公用語は存在していないが、事実上、英語の占める位置が圧倒的に優勢であるため、英語圏とみなされている。.

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限定詞

定詞(げんていし、determiner, determinative)とは、名詞や名詞句を修飾する語であり、文脈における名詞の役割を示す。名詞の示す物の性質を表す形容詞とは異なる。英語、フランス語、ドイツ語などの西欧諸語の多くで、限定詞は形容詞など他の品詞と明確に区別される。一般に、限定詞には以下の語が含まれる。.

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X

X は、ラテン文字(アルファベット)の24番目の文字。小文字は x。 ギリシア文字の Χ(キー/ヒ/カイ)に由来するが、ラテン文字としての発音は、/ks/ がギリシア西方方言でΧと書かれたことによる。標準ギリシャ語の Χ の音写には ch や kh が用いられる。なお、ギリシア文字の Ξ(クシー)の音写に X が使われることがある。キリル文字の Х(ハー)と同系である。 英語では X で始まる単語は最も少ない。 その他の用法の X については、当項内の「Xの意味」の節や「関連項目」の節を参照のこと。.

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接置詞

接置詞(せっちし、adposition)は、名詞句と結びつき、文中の他の要素との関係を表す句を作る品詞である。.

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構成素

構成素(こうせいそ、英: constituent)は、統語論的な解析において、文の階層構造の単位として機能する語、または語のまとまり。主に句構造文法で扱われる概念だが、まとまりとしての構成素は依存文法でも認められている。 特定の語の連なりが構成素であるかどうかを判断するためのテストが数種類ある。これらのテストでは、文の一部を移動したり、別の語句で代用するなどし、その結果を(immediate constituent analysis 、略して IC analysis)の手がかりとする。.

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構文解析

構文解析(こうぶんかいせき、syntactic analysis あるいは parse)とは、文章、具体的にはマークアップなどの注記の入っていないベタの文字列を、自然言語であれば形態素に切分け、さらにその間の関連(修飾-被修飾など)といったような、統語論的(構文論的)な関係を図式化するなどして明確にする(解析する)手続きである。自然言語については自然言語処理における要点のひとつであり、プログラミング言語など形式言語の場合は、形式文法に従い構文木を得る。構文解析を行う機構を構文解析器(parser)と呼ぶ。.

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構文木

構文木(こうぶんぎ)とは、構文解析の経過や結果(またはそれら両方)を木構造で表したもの。.

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新潟大学

記載なし。

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文脈自由文法

文脈自由文法(ぶんみゃくじゆうぶんぽう、Context-free Grammar、CFG)は、形式言語の理論(特に、生成文法)において全生成規則が以下のようである形式文法である。 ここで V は非終端記号であり、w は終端記号と非終端記号の(0個を含む)任意個の並びである。「文脈自由」という用語は前後関係に依存せずに非終端記号 V を w に置換できる、という所から来ている(「文脈無用」という訳の提案もある)。文脈自由文法によって生成される形式言語を文脈自由言語という。.

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普遍文法

普遍文法(ふへんぶんぽう、Universal Grammar)は、言語学の生成文法における中心的な概念で、全ての人間が(特に障害がない限り)生まれながらに普遍的な言語機能 (faculty of Language) を備えており、全ての言語が普遍的な文法で説明できるとする理論。ノーム・チョムスキーが『Syntactic Structures』(1957年)で提唱した。 この場合の文法とは、広義のそれであり、統語論のみでなく音韻論、意味論など、言語を操る上でのあらゆる規範を指す。 なお、英語においては、この理論そのものは大文字の「Universal Grammar(UG)」で表し、その研究対象は小文字の「the universal grammar」で表す。.

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時制

時制(じせい)、時称(じしょう)、あるいはテンス(tense)とは、発話の中で規定される言語学的な時間を示す文法範疇である。一般に動詞の標識として現れるが、名詞に時制が現れる言語もある。日本語では、非過去の「ル(厳密には母音の「ウ」)」と過去の「タ」で表される。.

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1965年

記載なし。

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1970年

記載なし。

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1970年代

1970年代(せんきゅうひゃくななじゅうねんだい)は、西暦(グレゴリオ暦)1970年から1979年までの10年間を指す十年紀。この項目では、国際的な視点に基づいた1970年代について記載する。.

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1980年代

1980年代(せんきゅうひゃくはちじゅうねんだい)は、西暦(グレゴリオ暦)1980年から1989年までの10年間を指す十年紀。この項目では、国際的な視点に基づいた1980年代について記載する。.

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1981年

この項目では、国際的な視点に基づいた1981年について記載する。.

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1986年

この項目では、国際的な視点に基づいた1986年について記載する。.

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1990年代

1990年代(せんきゅうひゃくきゅうじゅうねんだい)は、西暦(グレゴリオ暦)1990年から1999年までの10年間を指す十年紀。この項目では、国際的な視点に基づいた1990年代について記載する。.

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Xバー式型

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