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UDF12-3947-8076

索引 UDF12-3947-8076

UDF12-3947-8076とは、地球から見てろ座の方向に約305億光年離れた位置に存在する天体である。 UDF12-3947-8076は、宇宙誕生からわずか約5億8000万年経過した宇宙に存在する天体である。この時代は、宇宙に存在する陽子と電子が結合し、光がまっすぐ進むようになっている。これを宇宙の晴れ上がりと呼ぶが、UDF12-3947-8076のような宇宙初期の天体は、大質量の恒星が多く、そこから放出される紫外線が、宇宙の再電離を起こしたと推定されている。これは初期宇宙の進化を考える上で重要である。UDF12-3947-8076は赤方偏移の値がほぼ同じUDF12-3895-7114のほか、複数の宇宙初期の天体と共に発見された。このことは、UDF12-3947-8076のような天体が特殊な存在ではないことを示している。また、似たような天体が数億年にわたって存在することは、初期宇宙における銀河の進化が緩やかであったことを示している。 UDF12-3947-8076は、恐らく初期の小さな原始銀河であり、小さな原始銀河の合体が現在の宇宙にあるような銀河を作り出したと考えられている。赤方偏移によりかなり暗い赤色をしているが、実際には青白い色をしていると思われる。赤色は、実際には波長が引き伸ばされた紫外線である。UDF12-3947-8076は2012年に撮影されたハッブル・エクストリーム・ディープ・フィールドの中にあり、2012年12月12日に公表された。見かけ上の位置のすぐ近くにある明るい天体は、UDF 2614、UDF 2634である。.

13 関係: 原始銀河宇宙の晴れ上がりハッブル・エクストリーム・ディープ・フィールドビッグバンろ座光年紫外線赤方偏移J2000.0MACS0647-JDUDF12-3895-711412月12日2012年

原始銀河

原始銀河(げんしぎんが、protogalaxy、primordial galaxy、primeval galaxy)は、現代宇宙論において、銀河を形成しつつあるガスの雲である。銀河の進化のこの段階における星形成の速度は、その銀河が渦巻銀河になるか楕円銀河になるかを決定すると考えられており、星形成がゆっくりだと渦巻銀河が形成されやすい傾向があるとされている。原始銀河中のガスの小さな塊が恒星を形成する。「原始銀河」という用語は主にビッグバン理論で使われる。.

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宇宙の晴れ上がり

宇宙の晴れ上がり(うちゅうのはれあがり、Transparent to radiation)は、ビッグバン理論において宇宙の始まり以来、初めて光子が長距離を進めるようになった時期を指す。これはビッグバンから約38万年後であるとされ、それ以前を「宇宙の暗黒時代」などと対比で呼ぶことがある。英語では電離の対義語となる再結合を意味する "" であり、。 ビッグバンからおよそ38万年後に宇宙の温度は約 まで低下し、電子と原子核が結合して原子を生成するようになると、光子は電子との相互作用をまぬがれ長距離を進めるようになった。これを宇宙が放射に対して透明になった、あるいは宇宙が晴れ上がった、と表現する。同様に、宇宙の晴れ上がり以前の状態は、宇宙が放射に対して不透明である、あるいは宇宙が霧がかっている と、表現する。 この晴れ上がりの時期のマイクロ波は最後の散乱面 あるいは宇宙マイクロ波背景放射と呼ばれ、ビッグバン理論について現在得られる最も良い証拠であると考えられている。.

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ハッブル・エクストリーム・ディープ・フィールド

ハッブル・エクストリーム・ディープ・フィールド (Hubble eXtreme Deep Field) あるいは単にエクストリーム・ディープ・フィールドとは、ハッブル宇宙望遠鏡を用いたろ座への宇宙深部探査、またその探査された領域の名称である。略称としてXDFが使われる。.

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ビッグバン

ビッグバン理論では、宇宙は極端な高温高密度の状態で生まれた、とし(下)、その後に空間自体が時間の経過とともに膨張し、銀河はそれに乗って互いに離れていった、としている(中、上)。 ビッグバン(Big Bang)とは、宇宙の開闢直後、時空が指数関数的に急膨張したインフレーションの終了後に相転移により生まれた超高温高密度のエネルギーの塊のことである。また、宇宙は非常に高温高密度の状態から始まり、それが大きく膨張することによって低温低密度になっていったとする膨張宇宙論のことをビッグバン理論 (Big bang theory) という。 「ビッグバン」という語は、狭義では宇宙の(ハッブルの法則に従う)膨張が始まった時点を指す。その時刻は今から138.2億年(13.82 × 109年)前と計算されている。より広義では、宇宙の起源や宇宙の膨張を説明する、現代的な宇宙論的パラダイムをも指す言葉である。 ビッグバン理論(ビッグバン仮説)では「宇宙は「無」の状態から誕生した」とされるが、この「無」やなぜ「無」から宇宙が生まれたのかなどの問題は未だ謎のままである。 遠方の銀河がハッブルの法則に従って遠ざかっているという観測事実を一般相対性理論を適用して解釈すれば、宇宙が膨張しているという結論が得られる。宇宙膨張を過去へと外挿すれば、宇宙の初期には全ての物質とエネルギーが一カ所に集まる高温度・高密度状態にあったことになる。この初期状態、またはこの状態からの爆発的膨張をビッグバンという。この高温・高密度の状態よりさらに以前については、一般相対性理論によれば重力的特異点になるが、物理学者たちの間でこの時点の宇宙に何が起きたかについては広く合意されているモデルはない。 20世紀前半までは、天文学者の間でも「宇宙は不変で定常的」という考え方が支配的だった。1948年にジョージ・ガモフは高温高密度の宇宙がかつて存在していたことの痕跡として宇宙マイクロ波背景放射 (CMB) が存在することを主張、その温度を5Kと推定した。このCMB が1964年になって発見されたことにより、対立仮説(対立理論)であった定常宇宙論の説得力が急速に衰えた。その後もビッグバン理論を高い精度で支持する観測結果が得られるようになり、膨張宇宙論が多数派を占めるようになった。.

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ろ座

ろ座(炉座、Fornax)は、南天の星座の1つ。 星の固有名称はなく、明るい星もない地味な星座であるが、そのような領域は、一方では深宇宙探査に適しているとも言える。 下掲の極めて遠い天体の発見はその一例であろう。また、ろ座ボイドやろ座ウォールといった大規模構造の存在も確認されている。.

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光年

光年(こうねん、light-year、Lichtjahr、記号 ly)は、主として天文学で用いられる距離(長さ)の単位であり、正確に 、約9.5兆キロメートルである。1981年まではSI併用単位であった。.

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紫外線

紫外線(しがいせん、ultraviolet)とは、波長が10 - 400 nm、即ち可視光線より短く軟X線より長い不可視光線の電磁波である。.

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赤方偏移

赤方偏移(せきほうへんい、redshift)とは、主に天文学において、観測対象からの光(可視光だけでなく全ての波長の電磁波を含む)のスペクトルが長波長側(可視光で言うと赤に近い方)にずれる現象を指す。 波長λのスペクトルがΔλだけずれている場合、赤方偏移の量 z を と定義する。.

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J2000.0

J2000.0またはJ2000とは、天文学または測量学でいう元期のひとつであり、地球時の西暦2000年1月1.5日(1月1日12:00、正午)を指す。この時刻は、協定世界時では2000年1月1日11:58:55.816 UTC、日本標準時では、2000年1月1日20:58:55.816 に当たる。なお、地球時(TT)は、過去の暦表時と連続していて、閏秒のない時刻系で、世界時(UT)より約1分進んでいる。 J2000.0元期を使う状況では、以前にはB1950.0元期が使われていた。 特に、J2000.0分点の赤道座標を指す。1992年1月1日から、B1950.0分点のものに代わり使用されている。.

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MACS0647-JD

MACS0647-JDとは、地球から見てきりん座の方向にある天体である。地球からの距離が約319億光年と、2014年時点で最も遠い天体の1つである。.

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UDF12-3895-7114

UDF12-3895-7114とは、地球から見てろ座の方向に約305億光年離れた位置に存在する天体である。 UDF12-3895-7114は、宇宙誕生からわずか約5億8000万年経過した宇宙に存在する天体である。この時代は、宇宙に存在する陽子と電子が結合し、光がまっすぐ進むようになっている。これを宇宙の晴れ上がりと呼ぶが、UDF12-3895-7114のような宇宙初期の天体は、大質量の恒星が多く、そこから放出される紫外線が、宇宙の再電離を起こしたと推定されている。これは初期宇宙の進化を考える上で重要である。UDF12-3895-7114は赤方偏移の値がほぼ同じUDF12-3947-8076のほか、複数の宇宙初期の天体と共に発見された。このことは、UDF12-3895-7114のような天体が特殊な存在ではないことを示している。また、似たような天体が数億年にわたって存在することは、初期宇宙における銀河の進化が緩やかであったことを示している。 UDF12-3895-7114は、恐らく初期の小さな原始銀河であり、小さな原始銀河の合体が現在の宇宙にあるような銀河を作り出したと考えられている。赤方偏移によりかなり暗い赤色をしているが、実際には青白い色をしていると思われる。赤色は、実際には波長が引き伸ばされた紫外線である。UDF12-3895-7114は2012年に撮影されたハッブル・エクストリーム・ディープ・フィールドの中にあり、2012年12月12日に公表された。見かけ上の位置のすぐ近くにある明るい天体は、UDF 6244である。.

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12月12日

12月12日(じゅうにがつじゅうににち)はグレゴリオ暦で年始から346日目(閏年では347日目)にあたり、年末まであと19日ある。.

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2012年

この項目では、国際的な視点に基づいた2012年について記載する。.

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