ロゴ
ユニオンペディア
コミュニケーション
Google Play で手に入れよう
新しい! あなたのAndroid™デバイスでユニオンペディアをダウンロードしてください!
インストール
ブラウザよりも高速アクセス!
 

RD-170

索引 RD-170

RD-171の模型 RD-170(ロシア語:РД-170)とはケロシンと液体酸素を推進剤として使用する二液推進系の二段燃焼サイクルの液体燃料ロケットエンジンである。世界で最も強力なマルチノズル、マルチ燃焼室式のロケットエンジンでNPOエネゴマシュによって設計、生産される。RD-170は4機の燃焼室を持ち、1台のターボポンプから推進剤を供給するロケットエンジンである。元々、エネルギアの打ち上げに使用されていた。4台のエンジンが束ねられているように見えるが、実際には4基で1ユニットである。.

31 関係: 二段燃焼サイクルハイパーゴリック推進剤ルーシ-Mロケットエンジンロシア語ヴァレンティン・グルシュコプロペラントパラシュートアンガラ・ロケットアトラス VアトラスIIIウクライナエネルギアケロシンシーローンチスペースシャトルゼニット (ロケット)ソユーズターボポンプタービン砕氷船羅老 (ロケット)H-IIロケットNPOエネゴマシュRD-170RD-180RD-191RD-253SSME比推力液体酸素

二段燃焼サイクル

二段燃焼サイクル(にだんねんしょうサイクル)とは2液推進系ロケットエンジンの動作サイクルの1つである。推進剤の一部をプレバーナー(予燃焼室)であらかじめ燃焼させ、その燃焼ガスでターボポンプを駆動させる。その時の燃焼ガスはターボポンプで加圧された推進剤とともに主燃焼室に送られ燃焼する。 酸化剤と酸化される燃料という構成の場合、予燃における混合比について燃料リッチと酸化剤リッチの2つの場合がある。スペースシャトルのエンジンSSMEなどは燃料の比率が高い燃料リッチ(SSMEの場合は水素リッチ)であり、エネルギアのブースターに用いられたエンジンRD-170などは酸化剤の比率が高い酸化剤リッチ(この場合は酸素リッチ)である。酸素リッチの方が高出力を得られるが、高温の酸化性ガスにエンジン内面が晒されるという難しさがあり、旧ソビエト連邦~ロシアおよび中国以外では実用化された例がない。 二段燃焼サイクルの優位な点は、すべての推進剤が主燃焼室での燃焼に利用されエンジン全体としての比推力が高いこと、また高圧で燃焼できるため大気圧下においても効率の良い高膨張比のノズルを用いることが出来ることである。一方、部品点数が多くなり開発や製造はより困難になる。プレバーナーで発生させるガスはターボポンプを駆動した後においてもなお主燃焼室よりも高い圧力を保っていなくてはならないから、プレバーナーは極めて高圧で動作しなくてはならない。したがってプレバーナーに供給される推進剤を加圧するターボポンプはさらなる高圧で動作する必要が生じる。このようにシステム全体できわめて高い圧力での動作を要求することが二段燃焼サイクルエンジンの開発が困難な大きな理由である。.

新しい!!: RD-170と二段燃焼サイクル · 続きを見る »

ハイパーゴリック推進剤

ハイパーゴリック推進剤(, 自己着火性推進剤)は、2液(酸化剤と燃料)を混ぜるだけで爆発的に燃焼する(自己着火性)の推進剤である。 ハイパーゴリック推進剤は初期に設計されたロケットのエンジンや、スペースシャトルなどの宇宙機の軌道制御や姿勢制御に使う再着火回数要求が多いエンジン(静止衛星の軌道投入用のアポジエンジンなど)に使われている。ハイパーゴリック推進剤は反応性が強く毒性があるものが多い為、地上での燃料充填作業時は完全防護服の着用が必要になるなど取り扱いが難しいという欠点がある。.

新しい!!: RD-170とハイパーゴリック推進剤 · 続きを見る »

ルーシ-M

ルーシM()は、ロシア連邦で開発が計画されていた次期有人宇宙船打ち上げ用のロケットであり、2015年の初打ち上げを目指していた。2018年にはソユーズ宇宙船の次世代型となる予定の宇宙船PPTSの打ち上げに使用される予定であった。ルーシMはTsSKB-プログレスで設計が進められていたが、2011年10月7日に、ロシア連邦宇宙局の長官が開発中止を明らかにした。。2012年、ニコライ・メルクシュキン・サマラ州知事は、ルーシMプログラムの再開を決定したことを発表した。プロジェクトの費用は約2500億ルーブル。 冷戦時代とは異なり、旧ソ連側は国策企業、旧西側は企業グループと分かれて複合しているが、冷戦時期のようにペイロード要求仕様が高いために、ライバル争いによる熾烈な要求仕様の向上が期待されていた。.

新しい!!: RD-170とルーシ-M · 続きを見る »

ロケットエンジン

ットエンジンとは推進剤を噴射する事によってその反動で推力を得るエンジンである。ニュートンの第3法則に基づく。 同義語としてロケットモータがある。こちらは固体燃料ロケットエンジンの場合に用いられるのが一般的である。.

新しい!!: RD-170とロケットエンジン · 続きを見る »

ロシア語

ア語(ロシアご、русский язык )は、インド・ヨーロッパ語族のスラヴ語派東スラヴ語群に属する言語。露語とも略される。ロシア連邦の公用語。ロシア連邦の国語表記には、キリル文字を使用する。近縁の言語にウクライナ語とベラルーシ語がある。.

新しい!!: RD-170とロシア語 · 続きを見る »

ヴァレンティン・グルシュコ

ヴァレンティン・ペトローヴィチ・グルシュコ(ヴァレントィーン・ペトローヴィチ・フルシュコー;ウクライナ語:Валентин Петрович Глушкоヴァレントィーン・ペトローヴィチュ・フルシュコー;ヴァレンチーン・ペトローヴィチ・グルシュコー;ロシア語:Валентин Петрович Глушкоヴァレンチーン・ピトローヴィチュ・グルシュコー、1908年9月2日オデッサ - 1989年1月10日モスクワ)はソビエト連邦のウクライナ人のエンジニアである。.

新しい!!: RD-170とヴァレンティン・グルシュコ · 続きを見る »

プロペラント

プロペラント(propellant、以下、もっぱら「推進剤」と呼ぶ)は、現在一般にはロケットなどの「推進剤」のことを指す語である。 もともとの語義としては、具体的に推進剤を指すものというよりも、抽象的に「押すもの、推進する(propulsion)・させるもの」を指す語である。現在はそこから発展して推進剤そのものを指すことが多い。スプレーなどの(吹き出す主材ではなく、主材を押し出すものとしての)噴射剤、高圧ガスのことを指すこともあるのは、その圧力によって「対象を、押出し吹付けるもの」だからであって、propellantという語に「噴射するもの」の意味は無い(飛行機部品「プロペラ」や、その他ヴィークル類の「プロペラシャフト」といった語の意味を考えれば普通に類推できると思うが)。 ロケットの場合、厳密には「推進剤」とは、運動量をロケット本体と分かち合うための物体・物質である(運動量保存則により、ロケット本体の運動量増加は、吹き出した推進剤にロケットが与えた運動量と、(ロスを無視すれば)等しい。このことからツィオルコフスキーの公式が導かれる)。つまり、例えばペットボトルロケットにおける水などは、純粋に「推進剤」であると言える。 一方、現在のところ主力である化学ロケットでは、もっぱら燃料を反応させた「燃えカス」である排気の廃棄を、推進剤の噴射として利用する、という形態になっている。すなわち、何らかの燃料の「排ガス」が厳密には推進剤であるわけだが、もっぱら燃料そのものを指して推進剤と呼んでいることが多い。また、燃料を、酸化剤と酸化される側に分けて、特に酸化される側のみを「燃料」とすることがあるが、その場合には、「推進剤」という語を酸化剤と燃料の総称として使っている場合もある。 その他、ガンパウダーなどの銃弾や砲弾の推進剤といった、弾頭を飛翔させる推進剤などを指して使うこともある。.

新しい!!: RD-170とプロペラント · 続きを見る »

パラシュート

アメリカの空挺歩兵 パラシュート降下の瞬間 陸上自衛隊の60式空挺傘手前の主傘を背負い、奥の予備傘を身体前部に装着する。 ドラッグシュートを用いたスペースシャトルの着陸 イタリアの無名人士による最古のパラシュート図版(1470年) パラシュート(Parachute)は、傘のような形状で空気の力を受けて速度を制御するもの。この言葉はイタリア語の「守る」 (parare) とフランス語の「落ちる」 (chute) を組み合わせた造語である。落下傘(らっかさん)という和訳語も存在する。.

新しい!!: RD-170とパラシュート · 続きを見る »

アンガラ・ロケット

アンガラ・ロケット (Angara rocket) はロシアで開発・運用されている人工衛星打ち上げ用ロケットである。 名称はロシアのアンガラ川に由来する。.

新しい!!: RD-170とアンガラ・ロケット · 続きを見る »

アトラス V

アトラス V(アトラスファイブ、Atlas V)は、アメリカ合衆国で運用されている使い捨て型ロケット。21世紀初頭に運用が開始されたアトラス・ロケットシリーズの最新型である。アトラスVはロッキード・マーティンが運用していたが、2010年代現在はロッキード・マーティンとボーイングの合弁会社のユナイテッド・ローンチ・アライアンスが運用する。アトラスVはロシア製のケロシンと液体酸素を推進剤とするRD-180を第1段のロケットとして使用し、アメリカ製の液体水素と液体酸素を燃焼するRL-10を第2段のセントールで使用する。 RD-180エンジンは RD AMROSS から供給され、RL-10はプラット&ホイットニー・ロケットダインから供給される。いくつかの仕様ではエアロジェット製の補助ロケットを第1段の周囲に使用する。ペイロード・フェアリングは直径が4または5mで3種類の長さがあり、社が生産する。ロケットはアラバマ州ディケーター、テキサス州ハーリンジェン、カリフォルニア州サンディエゴとULAの本社近くのコロラド州デンバーで製造される。 2012年6月時点の成功率はほぼ完璧に近い。2007年6月15日に打ち上げられたアメリカ国家偵察局(NRO)のNROL-30は上段のセントールロケットの燃焼が予定よりも早く停止したために、2機の海洋偵察衛星は予定よりも低い軌道へ投入された。しかし、アメリカ国家偵察局ではこの打ち上げは成功に分類されるとしている。 アトラスVロケットの信頼性の高さを武器に、ロッキード・マーティンは2014年3月、業界で初めて、そして唯一、打上げが完全に失敗した場合の打上げ費用を100%補償あるいは再打ち上げするプログラムをアトラスVロケットに導入した。また米国政府の契約以外の打上げであれば、部分的なトラブルがあった場合も、費用の一部を払い戻しすることにした。.

新しい!!: RD-170とアトラス V · 続きを見る »

アトラスIII

アトラス III は2000年から2005年迄に使用されたアメリカ合衆国の人工衛星打ち上げ用のロケットである。ロッキード・マーティンが開発、生産した。アトラス Aから続くアトラスロケットの系譜において以前の1.5段式(線上に配置した3基のエンジンの中で両側の2基を上昇途中に切り離し、中央のエンジンのみで上昇を続ける)の機種と比較して初めて"普通に"2段式機種である。.

新しい!!: RD-170とアトラスIII · 続きを見る »

ウクライナ

ウクライナ(Україна、)は、東ヨーロッパの国。東にロシア連邦、西にハンガリーやポーランド、スロバキア、ルーマニア、モルドバ、北にベラルーシ、南に黒海を挟みトルコが位置している。 16世紀以来「ヨーロッパの穀倉」地帯として知られ、19世紀以後産業の中心地帯として大きく発展している。天然資源に恵まれ、鉄鉱石や石炭など資源立地指向の鉄鋼業を中心として重化学工業が発達している。 キエフ大公国が13世紀にモンゴル帝国に滅ぼされた後は独自の国家を持たず、諸侯はリトアニア大公国やポーランド王国に属していた。17世紀から18世紀の間にはウクライナ・コサックの国家が興亡し、その後ロシア帝国の支配下に入った。第一次世界大戦後に独立を宣言するも、ロシア内戦を赤軍が制したことで、ソビエト連邦内の構成国となった。1991年ソ連崩壊に伴い独立した。 歴史的・文化的には中央・東ヨーロッパの国々との関係が深い。 また本来の「ルーシ」「ロシア」とは、現在のロシア連邦よりもウクライナを指した。.

新しい!!: RD-170とウクライナ · 続きを見る »

エネルギア

ネルギア(Энергия、エネルギヤとも)は、ソビエト連邦の大型ロケット。NPOエネルギアが開発し、制御システムはNPO "Electropribor"が開発した。 エネルギアはケロシン/液体酸素を推進剤とするRD-170エンジンを備えた4本の液体燃料補助ロケットを備え、中央部には液体水素/液体酸素を推進剤とする4基の単燃焼室のRD-0120 (11D122)エンジンを備える。 打上げシステムは機能の異なる2種類があり: エネルギア-ポリュスは最初の試験機で、ポリュスシステムを最終段に使用してペイロードを軌道へ投入する仕様でエネルギア-ブランBart Hendrickx and Bert Vis, Energiya-Buran: The Soviet Space Shuttle (Springer Praxis Books, 2007) はブラン宇宙船がペイロードである。打ち上げ能力は低軌道へ100トン、静止軌道へ最大20トン、月周回軌道へ最大32トンである。.

新しい!!: RD-170とエネルギア · 続きを見る »

ケロシン

トラック サターンVの打ち上げ ケロシン(kerosene)とは、石油の分留成分の1つである。およそ沸点150 - 280℃、炭素数10 - 15、密度0.79 - 0.83のものである。ナフサ(ガソリンの原料)より重く、軽油より軽い。 ケロシンを主成分として、灯油、ジェット燃料、ケロシン系ロケット燃料などの石油製品が作られる。灯油は成分的にはほぼケロシンだが、日本では灯油をケロシンと呼ぶことはまれで、ケロシンといえばジェット燃料やロケット燃料のことが多い。 英語では、keroseneのほかkerosineとも綴り、また、coal oilともいう。中国語では、「煤油」や俗に「火水」という。日本のモービル石油のスタンドや灯油の貯蔵施設にある給油機には英語のKerosineが書かれている。また、英国と南アフリカではparaffin(パラフィン)とも呼ぶ。.

新しい!!: RD-170とケロシン · 続きを見る »

シーローンチ

ーローンチ (Sea Launch) は、海上からゼニット3SLロケットを使って、人工衛星を打ち上げる商用サービス会社である。 1995年に米露など多国籍の企業による共同事業として開始されたが、2009年の経営破綻を経て、2016年現在はロシアのS7グループに所属する。.

新しい!!: RD-170とシーローンチ · 続きを見る »

スペースシャトル

ペースシャトル(Space Shuttle)は、アメリカ航空宇宙局(NASA)が1981年から2011年にかけて135回打ち上げた、再使用をコンセプトに含んだ有人宇宙船である。 もともと「再使用」というコンセプトが強調されていた。しかし、結果として出来上がったシステムでは、オービタ部分は繰り返し使用されたものの、打ち上げられる各部分の全てが再利用できていたわけではなく、打ち上げ時にオービタの底側にある赤色の巨大な外部燃料タンクなどは基本的には使い捨てである。.

新しい!!: RD-170とスペースシャトル · 続きを見る »

ゼニット (ロケット)

ニット(ウクライナ語:Зенітゼニート;ロシア語:Зенитズィニート:「天頂」を意味する)は、ウクライナおよびソ連の打ち上げロケットである。.

新しい!!: RD-170とゼニット (ロケット) · 続きを見る »

ソユーズ

ユーズ(Союз)は、ソビエト連邦およびロシア連邦の1 - 3人乗り有人宇宙船である。2人乗りボスホート宇宙船に続くもので、ソ連の有人月旅行計画のために製作されたが、結局有人月旅行計画は実現されなかった。 当初はソ連の宇宙ステーション「サリュート」や「ミール」への連絡に使用され、登場から40年以上経た21世紀でも、国際宇宙ステーション (ISS) へアクセスする唯一の有人往復宇宙船、およびステーションからの緊急時の脱出・帰還用として、現役で使用されている。 名称の「ソユーズ」は、ロシア語で「団結、結合」という意味で、ほかに「同盟」、「連邦」、「連合」、「組合」という意味も持つ。ロシア語本来の読みは「サユース」が近い。.

新しい!!: RD-170とソユーズ · 続きを見る »

ターボポンプ

V2ロケットのターボポンプ ターボポンプ.

新しい!!: RD-170とターボポンプ · 続きを見る »

タービン

タービン()とは、流体がもっているエネルギーを有用な機械的動力に変換する回転式の原動機の総称ブリタニカ百科事典。.

新しい!!: RD-170とタービン · 続きを見る »

砕氷船

砕氷船(さいひょうせん)は、水面の氷を割りながら進む船のこと。砕氷船は北極海や南極海、凍結河川など氷で覆われた水域を航行するために、構造の強化や砕氷設備など特別に設計・建造されている。砕氷船の多くは軍用、あるいは探査用であるが、一般の商船や観光用のものもある。軍事組織が保有したり、軍艦に準ずるものについては、砕氷艦(さいひょうかん)とも呼ばれる。.

新しい!!: RD-170と砕氷船 · 続きを見る »

羅老 (ロケット)

羅老(ナロ、、)もしくはKSLV-I(Korea Space Launch Vehicle-I)は、ロシアのクルニチェフ国家研究生産宇宙センターと大韓民国の韓国航空宇宙研究院 (KARI) が共同開発した人工衛星打ち上げロケット。.

新しい!!: RD-170と羅老 (ロケット) · 続きを見る »

H-IIロケット

H-IIロケット(エイチツーロケット、エイチにロケット)は、宇宙開発事業団 (NASDA) と三菱重工が開発し、三菱重工が製造した人工衛星打上げ用ロケット。日本の人工衛星打ち上げ用液体燃料ロケットとしては初めて主要技術の全てが国内開発された。.

新しい!!: RD-170とH-IIロケット · 続きを見る »

NPOエネゴマシュ

NPOエネゴマシュは、強力な液体燃料ロケットエンジンの開発、生産を行う事を主な事業とする企業である。源流はソビエト連邦時代に液体燃料ロケットエンジンを開発する設計局だった。モスクワに本社がありサマーラやペルミ、サンクトペテルブルクにも事業所がある。5500人を雇用する。 ヴァレンティン・グルシュコによって1920年代にロケットの開発のために設立され1946年にOKB-456になった。1954年に後にNPOエネゴマシュとして知られる独立した企業体になり、旧ソビエトにおけるロケットエンジンの開発において中心的な役割を担った。現時点で最も強力で先進的な液体燃料ロケットエンジンを開発、生産する。 NPOエネゴマシュは、スプートニク計画でR-7ロケットに使用されたRD-107エンジンや、エネルギアロケット用の史上最大級の推力のRD-170エンジンと、アトラスVに使用されているRD-170エンジンと同系列のRD-180エンジンなどを開発した。またRD-253エンジンをプロトンロケット用に開発した。NPOエネゴマシュは1991年5月15日に主任設計者の名前に由来する現在の社名になった。.

新しい!!: RD-170とNPOエネゴマシュ · 続きを見る »

RD-170

RD-171の模型 RD-170(ロシア語:РД-170)とはケロシンと液体酸素を推進剤として使用する二液推進系の二段燃焼サイクルの液体燃料ロケットエンジンである。世界で最も強力なマルチノズル、マルチ燃焼室式のロケットエンジンでNPOエネゴマシュによって設計、生産される。RD-170は4機の燃焼室を持ち、1台のターボポンプから推進剤を供給するロケットエンジンである。元々、エネルギアの打ち上げに使用されていた。4台のエンジンが束ねられているように見えるが、実際には4基で1ユニットである。.

新しい!!: RD-170とRD-170 · 続きを見る »

RD-180

RD-180はロシアで開発された、RD-170の派生型のロケットエンジンである。RD-170はターボポンプ1基で4つの燃焼室を持つのに対してRD-180の燃焼室は2つである。外見上は二基のロケットエンジンに見えるが、それが一基のRD-180である。ジェネラル・ダイナミクス社(後に航空宇宙部門はロッキード・マーティンに吸収される)によって1990年代初頭にアトラスロケットに採用された。プラット・アンド・ホイットニー(P&W)によって一部生産された。エンジンはP&WとNPOエネゴマシュのジョイントベンチャーのRD AMROSSから販売される。 RD-180はケロシン - 液体酸素を燃料とする二段燃焼サイクルである。酸素リッチの予備燃焼室からのガスでターボポンプを回転させる。酸素リッチの方が単位重量あたりの出力が大きいからである。その代わり、高圧、高温の酸素リッチのガスがエンジンを循環する。4機の油圧アクチュエータでノズルを動かす。.

新しい!!: RD-170とRD-180 · 続きを見る »

RD-191

RD-191はロシアで開発されたロケットエンジンである。原型はエネルギアに使用されたRD-170の派生形である。4基の燃焼室を1単位とするRD-170に対してRD-191は単一の燃焼室でターボポンプがあてがわれる。 RD-191は燃料としてRP-1(ケロシン)、酸化剤として液体酸素を用い、高圧の二段燃焼サイクルにより燃焼させるため高効率である。.

新しい!!: RD-170とRD-191 · 続きを見る »

RD-253

RD-253 (Раке́тный дви́гатель 253, ロケットエンジン253)はソビエト連邦が開発して現在はロシアのNPOエネゴマシュが生産する液体燃料ロケットエンジンでプロトンロケットの第1段に使用される。RD-253は世界初の非低温燃料による酸化剤リッチの高温のタービン駆動後のガスを再燃焼する二段燃焼サイクルエンジンである。この二液推進系のエンジンは毒性のある非対称ジメチルヒドラジン/四酸化二窒素を推進剤とするように設計され、利用には環境と経済的な問題がある。しかし、高沸点の自己着火性推進剤のおかげでRD-253はより単純で安全で廉価でその設計は負の側面を上回る。.

新しい!!: RD-170とRD-253 · 続きを見る »

SSME

ペースシャトルメインエンジン SSME(Space Shuttle Main Engine、スペースシャトルメインエンジン)は、スペースシャトルのオービタ後部に3基装備されている再使用型液体燃料ロケットエンジン。メーカーはロケットダイン社。形式はRS-24が与えられている。初期設計は1972年。 スペースシャトル計画では計46基のSSMEがあり、3基が1回の打ち上げで使用されるKSC booklet, Quote: "Since the first Space Shuttle launch on April 12, 1981, 42 different SSMEs have successfully demonstrated the performance, safety, and reliability of the world's only reusable liquid-fuel rocket engine.", 。 NASAは14基から16基のブロックIIのSSMEを保有しており、シャトル退役後も次の計画で使用することを考慮して保管されている 。.

新しい!!: RD-170とSSME · 続きを見る »

比推力

比推力(ひすいりょく、、I)は、ロケットエンジン(ジェットエンジンに対しても定義できる)の推進剤効率を示す尺度であり、推進剤の質量流量に対する推力の大きさを示す。 定義は「推力/(推進剤質量流量・地球の重力加速度)」で、単位は秒である。ノズルの適正膨張を仮定すれば、「噴射速度を重力加速度で割った物」という物理的な意味を持つ。言葉を換えれば、 となり、これは例えば「地球の地表の場合であれば、1トンの燃料を燃やすことで1トンの物を、その重量に抗して空中に支えるだけの垂直推力を維持できる秒数」といえる。この場合、推進剤以外のロケットの質量は全く関係が無く、燃焼に伴って推進剤が減ることも考慮しない。(力の基準として地球の重力加速度を使っているため「地球の地表の場合」や「重量」という表現が使われる数字になってしまうが、ロケットエンジンの性能の指標的な意味としては、前述の「噴射速度」として、地球と無関係に成立する。直感的に説明すると、噴射速度が速ければ速いほど、単位時間当たりの推進剤質量流量が小さくても、同じだけの推力を発生させることができる、という意味で、ある種の「燃費」のような指針と言える) ロケットエンジンやロケットモーターの質量も関係せず、少量で軽い燃料を高速で噴射するほど比推力は向上する。推進器が燃料を消費する効率について、多種多様な推進器同士の比推力を比べることは意味を持つが、推進器や燃料タンクの質量は考慮されていないため燃料効率以外の性能や経済性は示していない。 推進器の性能は、比推力ばかりでなく補機類を含む推進器の質量をふまえた推力重量比も重要であり、総合的には、信頼性、安全性、さらには製造コストといった経済性も総合的な性能に含まれることがある。.

新しい!!: RD-170と比推力 · 続きを見る »

液体酸素

液体酸素(えきたいさんそ)とは、液化した酸素のこと。酸素の沸点は−183℃、凝固点は−219℃である。製鉄や医療現場の酸素源やロケットの酸化剤として利用され、LOX (Liquid OXygen)、LO2のように略称される。有機化合物に触れると爆発的に反応することがある。.

新しい!!: RD-170と液体酸素 · 続きを見る »

ここにリダイレクトされます:

RD-151RD-170 (ロケットエンジン)RD-171

出ていきます入ってきます
ヘイ!私たちは今、Facebook上です! »