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N級軟式飛行船

索引 N級軟式飛行船

N級軟式飛行船(Nきゅうなんしきひこうせん、N class blimp)とは、より広く知られる名称ではナン・シップとも呼ばれ、オハイオ州アクロンに所在するグッドイヤー航空機会社によってアメリカ海軍向けに製作された一連の飛行船のことである。5隻が建造された。軟式の言葉の示すように、内部支持構造や竜骨を持たない飛行船であった。これら一連の製作された飛行船の開発は多岐にわたり、飛行船の呼称システムが第二次世界大戦時代の後に変更されたことで、呼称もまたさまざまにつけられた。これらの形式には、対潜作戦および空中早期警戒(AEW)任務を想定して作られた飛行船も含まれている。 最初期の形式はZPN-1であり、これは哨戒任務に投入されたM級軟式飛行船の後継機であった。ナン・シップはM級軟式飛行船に比べ、全長こそ同程度だったがより大型の船体を用いた。N級軟式飛行船には、ライト星型空冷エンジンが2基搭載されたSky Ships: A History of the Airship in the United States Navy, Althoff, W.F., Pacifica Press, c1991, ISBN 0-935553-32-0 。1940年代の後期に、N級軟式飛行船の試作型の開発着手がグッドイヤー航空機会社へ命じられ、1950年代初期に配備された。ZPN-1の呼称は1954年にZPG-1に変更され、さらに1962年にはSZ-1Aに変えられた。ZPN-1の船体が有するガス容量は24,777立方mであり、飛行にはヘリウムガスが用いられた。 ZPN-1の後には、4隻の改修されたN型軟式飛行船が発注され、1954年に配備された。これらの飛行船はZP2Nと呼称がつき、1954年にはZPG-2として再び呼称された。ZP2Nのうち3隻は、空中早期警戒任務に用いるため、1950年代の中頃に改修され、当初、ZP2N-1Wと称された。しかし配備されるとZPG-2Wと呼称された。さらに呼称は1962年にEZ-1Bに変更された。これらの飛行船の船体のガス容量は283,168立方mを上回った。 ZPG-2WはAN/APS-20レーダーを搭載しており、アンテナは船室下部に装備されていた。シンプルなダイポールアンテナのついたAPS-70は船体の内部に搭載された。AN/APS-69の高度検知用レーダーアンテナは、船体の上に装備された。飛行船には21名の搭乗員を乗せ、200時間以上の滞空能力があった。また、エンジンは船室内に収められ、プロペラの駆動には延長シャフトを介した。最初のZPG-2Wは、1955年5月に海軍に配備された。場所はレイクハースト海軍航空基地であった。 作戦における運用では、ZPG-2Wは冷戦期における北アメリカの早期警戒レーダー網、コンティギュオス・バリアーとインショアー・バリアーの間隙を埋める用途に投入された。 ZPG-2Wの、長時間待機する能力の演習では飛行記録が作られた。ZPG-2の141561号機は、ニュージャージー州に所在するレイクハースト海軍航空技術基地から西アフリカ、さらにフロリダ州のキーウェスト海軍航空基地への場周飛行をノンストップで続け、264.2時間で15,205kmに及ぶ距離を飛行した。この飛行は、軽航空機の記録として、1929年にグラーフ・ツェッペリンが達成した飛行距離11,233kmを上回った。1957年3月にはZPG-2 スノーバード号が、アメリカ海軍に所属するジャック・ハント機長に操縦され、マサチューセッツ州サウスウェイマス海軍航空基地から離陸、10日と12時間が経過してからフロリダ州キーウェスト海軍航空基地に到着した。スノーバード号および13名の搭乗員は新しい「15,675kmの飛行距離と燃料補給なしでの滞空記録」を達成した。 後継にしてより大型のAEW軟式飛行船はZPG-3Wであり、今まで建造されたうち最大の軟式飛行船だった。この機もまた、冷戦期における北アメリカの早期警戒レーダー網、コンティギュオス・バリアーとインショアー・バリアーの間隙を埋める用途に投入された。俗にZPG-3Wはヴィジランスと呼ばれた。またZPG-3Wは、早期警戒レーダー用の大きなアンテナを、ヘリウムを充填する船体の中に収めたという点でユニークであった。4隻の飛行船がアメリカ海軍に配備された。 ZPG-3Wの初飛行は1958年7月であった。12.8mのレーダーアンテナのためのレドームを形成するにあたり、飛行船の流麗な空力学的形状が提供された。飛行船の全長は121.9m以上であり、高さは約36.6mであった。飛行船の滞空時間は数日に及んだ。 ZPG-3Wはアメリカ海軍向けに建造された最後の飛行船であり、アメリカ海軍が飛行船の作戦を終結させ、すべての飛行船の活動を止めた1962年11月まで作戦部門にのこされた。特別に設計・製造されたAN/APS-70レーダーは12.8mの内部アンテナを持っており、他の航空機を捜索するのに最良の対空レーダーシステムを構成した。これは低周波で悪天候下を見通すことができ、電波的に見ることのできる対象だけを捉えてみせた。船体の大きなレドームは、捜索レーダーに必要な高さを維持した。 ZPG-3Wの(BuNo 144243)第二操縦船室は、長年にわたりレイクハースト海軍航空基地に保管された。それは現在、ペンサコラ海軍航空基地に所在する国立海軍航空博物館で保存されている。フロリダ州では修復作業が期待されている。 1962年、アメリカ国防総省は航空機の呼称システムを統一し、ZPG-3WはEZ-1Cへ再び改称された。 1986年、一隻のZPG-2Wの船体が、パイアセッキPA-97ヘリシュタットの建造に転用された。.

22 関係: 北アメリカマサチューセッツ州レイクハースト (ニュージャージー州)ヘリウムパイアセッキ PA-97フロリダ州ニュージャージー州アメリカ国防総省アメリカ海軍アクロン (オハイオ州)ウェイマス (マサチューセッツ州)オハイオ州空冷エンジン竜骨 (船)第二次世界大戦飛行船西アフリカ軟式飛行船航空機LZ 127 (飛行船)M級軟式飛行船星型エンジン

北アメリカ

北アメリカ(きたアメリカ、North America、América del Norte、Amérique du Nord)は、アメリカ(米州)の北半の、北アメリカ大陸を中心とした地域である。六大州の1つ。漢字では北米(ほくべい)と表す。.

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マサチューセッツ州

マサチューセッツ州(Commonwealth of Massachusetts、)は、アメリカ合衆国の州であり、北東部ニューイングランド6州の1つでもある。マサチューセッツ州は「州」(State) の代わりにコモンウェルスを使っているが、日本語では他州と同様に「州」と訳されている。2010年度の人口は 6,547,629 人。 南はロードアイランド州とコネチカット州、西はニューヨーク州、北はバーモント州とニューハンプシャー州に接している。東は大西洋である。アメリカ合衆国50州の中で、陸地面積では第44位、人口では第14位、人口密度が第3位である。東部のボストン大都市圏と、西部のスプリングフィールド大都市圏という2つの中心地がある。人口の約3分の2はボストン大都市圏に住んでいる。州都はボストン市であり、人口最大の都市でもある。ボストン大都市圏には、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学などがあるケンブリッジやサマービル、クインシーなどの市町が含まれている。 マサチューセッツ州はアメリカ史の中で各分野にわたって重要な役割を演じてきた。1620年、メイフラワー号の乗船客ピルグリムによって、プリマス植民地が設立された。1636年に設立されたハーバード大学は国内最古の高等教育機関である。1692年、セイラムとその周辺ではセイラム魔女裁判と呼ばれる忌まわしい事件が起こった。18世紀、大西洋圏を席捲したプロテスタントの第一次大覚醒運動は、ノーサンプトンの説教師ジョナサン・エドワーズに端を発していた。18世紀後半には、アメリカ独立戦争とイギリスからの独立に繋がる扇動によって、ボストンは「自由の揺籃」とも呼ばれた。1777年にヘンリー・ノックス将軍が設立したスプリングフィールド造兵廠は、産業革命の時代に交換部品など多くの重要な技術進歩を促進した。1786年、州西部の農夫によるポピュリスト革命、シェイズの反乱が直接アメリカ合衆国憲法制定会議の開催に繋がる要因になった。 南北戦争以前の時代には、禁酒運動、超越論的思想、奴隷制度廃止運動の中心になった。1837年、コネチカット川バレーのサウスハドリーの町に、国内初の女子カレッジであるマウント・ホリヨーク大学が開校した。19世紀、州西部の都市、スプリングフィールドとホリヨークでバスケットボールとバレーボールが発明された。2004年、州最高裁判所の判決により、国内で初めて同性結婚を法律で認める州になった。州内からはアダムズ家やケネディ家など多くの著名政治家を輩出してきた。 マサチューセッツ州は当初漁業、農業、貿易業に依存していたが、産業革命の間に工業の中心に変わった。20世紀にはその経済が工業からサービス業に転換された。21世紀には、高等教育、医療技術、ハイテクと金融業で指導的存在である。.

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レイクハースト (ニュージャージー州)

レイクハースト(Lakehurst)は、アメリカ合衆国ニュージャージー州の中部、オーシャン郡にあるボロである。2000年国勢調査での人口は2,654人であり、2000年の2,522人からは132人、5.2%増加し、1990年の3,078人からは424人、13.8%減少だった。 レイクハーストは1921年4月7日のニュージャージー州議会の法によりボロとして法人化された。これは1921年5月24日に実施された住民投票の結果に基づき、マンチェスター・タウンシップから分離したものだったSnyder, John P., Bureau of Geology and Topography; Trenton, New Jersey; 1969.

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ヘリウム

ヘリウム (新ラテン語: helium, helium )は、原子番号 2、原子量 4.00260、元素記号 He の元素である。 無色、無臭、無味、無毒(酸欠を除く)で最も軽い希ガス元素である。すべての元素の中で最も沸点が低く、加圧下でしか固体にならない。ヘリウムは不活性の単原子ガスとして存在する。また、存在量は水素に次いで宇宙で2番目に多い。ヘリウムは地球の大気の 0.0005 % を占め、鉱物やミネラルウォーターの中にも溶け込んでいる。天然ガスと共に豊富に産出し、気球や小型飛行船のとして用いられたり、液体ヘリウムを超伝導用の低温素材としたり、大深度へ潜る際の呼吸ガスとして用いられている。.

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パイアセッキ PA-97

Piasecki PA-97 Helistat パイアセッキ PA-97 ヘリシュタット(Piasecki PA-97 Helistat)は1986年に初飛行したアメリカ合衆国のパイアセッキ・ヘリコプターが製作したハイブリッド飛行船である。ヘリウム気球に取り付けられたフレームに4機のヘリコプターを取り付けて、林業における重量物運搬手段として試作された。 気球による浮力と、回転翼が発生する揚力を組合せて、大きい積載重量を得ようというコンセプトで作られた。揚力を増加させた時に揚力と浮力のバランスが崩れ、姿勢が変化するのを防ぐために、回転翼が1つでは実際的でないので、気球のまわりに複数の回転翼が配置された。 1980年に森林局がアクセスが困難な地域から木材を運び出すための積載重量の大きい航空機としてアメリカ海軍と開発契約が結ばれた。1962年11月の海軍の飛行船廃止に伴い余剰となっていたN級軟式飛行船ZPG-2Wと4機のヘリコプター、H-34Jを使って試作機が製作された。104.57m長さのヘリシュタットは世界一の大きさの垂直離陸航空機となった。 4機の中古のヘリコプターのテール・ローター部は取り除かれ、ヘリウム気球の下に取り付けられたアルミ・フレームに取りつけられた。4機のヘリコプターのコクピットは残されていたが、1人のパイロットで操縦することができた。アルミのフレームの下に車輪が取り付けられた。このフレームの強度が十分であったかどうか後に問題となった。 試験飛行はニュージャージー州のレイクハースト海軍航空基地で行われ、1986年4月26日に初飛行した。 1986年7月1日、PA-97は試験飛行後、墜落し、パイロットのグレィ・オレシュフスキー(Gary Oleshfski)は死亡した。後方からの強風によって主脚が異常を引き起こし、ヘリコプタの地上共振現象(ground resonance)とともに胴体に共振が生じ、パイロットは出力を上げ、姿勢を制御して振動を減衰させようとしたが、振動によりフレームが壊れ、ヘリコプターの回転翼が気嚢を裂き、バランスがくずれ墜落した。.

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フロリダ州

フロリダ州(State of Florida )は、アメリカ合衆国東南部の州である。メキシコ湾と大西洋に挟まれるフロリダ半島の全域を占め、北はジョージア州とアラバマ州に接しており、サンベルトと呼ばれる比較的気候が温暖な州の1つである。 フロリダ州の面積は170,306 km2 (65,758 mi2) で、50州の中で22位であるが、海岸線の長さは約1,900 km (1,200 マイル) あり、大陸48州の中では最長である。 フロリダ州は北部と中部が亜熱帯、南部は熱帯に属して概して暖かいので、「サンシャインステート(日光の州)」という渾名がある。2009年の推計人口は18,537,969人となっており、全米50州の中で第4位である。州都はタラハシー (Tallahassee) 、人口最大の都市はジャクソンビル (Jacksonville)、その他主な都市としてはマイアミ (Miami)、タンパ (Tampa)、オーランド (Orlando)などがあり、マイアミ都市圏は人口500万人以上を抱える州内最大の都市圏になっている。 ケネディ宇宙センター、スペースポート・フロリダ、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート、ユニバーサル・オーランド・リゾート、シー・ワールド・オブ・フロリダなどがあることで有名で、アメリカでも有数の観光地として知られている。.

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ニュージャージー州

ニュージャージー州(State of New Jersey)は、アメリカ合衆国東部の大西洋沿岸にある州である。州の北東はハドソン川を境としてニューヨーク州に接し、西はペンシルベニア州に、西南の一角はデラウェア湾を挟んでデラウェア州に接している。南東と南は大西洋に面している。アメリカ合衆国50州の中で、陸地面積では第47位、人口では第11位、人口密度では第1位である。2011年の世帯当たり収入の中央値では第2位である。州都はトレントンで、最大の都市はニューアークである。 北東にニューヨーク、南西にフィラデルフィアと隣接しており、古くから2つの都市を結ぶ回廊、あるいは郊外都市、気軽なリゾート地としても発展を遂げてきた。著名な衛星都市としてニューヨーク側にジャージーシティやニューアーク、フィラデルフィア側にカムデンやトレントンなどがある。中でもアトランティックシティは東海岸随一のカジノ・シティとして有名である。 イギリスから最初に独立した13州のうちの1つであり、州名はイギリス海峡に位置するチャンネル諸島のジャージー島に由来する。.

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アメリカ国防総省

アメリカ合衆国国防総省(アメリカがっしゅうこくこくぼうそうしょう、、略称:DoD)は、アメリカ合衆国の国防省である。アメリカ軍の七武官組織のうち、沿岸警備隊、アメリカ公衆衛生局士官部隊、合衆国海洋大気局士官部隊を除く陸軍、海軍、空軍、海兵隊の4つの軍を傘下に収める。陸海空軍の各省の統括組織であるため、日本では「国防総省」と訳されることが多いが、単に「国防省」とされることもある。2015年現在、同国の官庁の中で最大規模の組織となっている。 本庁舎は、五角形の形をしていることからペンタゴンと呼ばれている。アメリカ合衆国大統領の官邸組織がホワイトハウスと呼ばれるように、ペンタゴンという名称自体が国防総省を指す呼称となっている。.

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アメリカ海軍

アメリカ海軍(アメリカかいぐん、United States Navy、略称:USN)は、アメリカ合衆国が保有する海軍である。.

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アクロン (オハイオ州)

アクロン(Akron)は、アメリカ合衆国オハイオ州北東部に位置する都市。クリーブランドの南約55kmに位置する。人口は199,110人(2010年国勢調査).

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ウェイマス (マサチューセッツ州)

ウェイマス(Weymouth)は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州の中央部、ノーフォーク郡の東部に位置する都市である。2010年の国勢調査では人口53,743 人だった。市の形態の政府を採ると申請し認められたものの、市名の中に「町」を残すことを選んだ州内14市の1つである。市の名前はイングランドのドーセットにある海岸町ウェイマスから採られた。マサチューセッツ州ではヨーロッパ人による開拓地として2番目に古い町である。.

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オハイオ州

ハイオ州(オハイオしゅう、State of Ohio)は、アメリカ合衆国中西部の北東にある州である。アメリカ合衆国50州の中で、陸地面積では第34位、人口では第7位である。州の北はミシガン州とエリー湖、東はペンシルベニア州、南はケンタッキー州とウェストバージニア州、西はインディアナ州に接している。州都および2010年度の国勢調査での人口最大都市はコロンバス市である。州旗は全米の中で唯一、長方形でないものを採用している。 オハイオ州は1803年3月1日に、北西部領土から分かれて合衆国17番目の州に昇格した。独立宣言に加わった13植民地ではないが、北東部はコネチカット州の西部保留地だった。.

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空冷エンジン

冷エンジン(くうれいエンジン)は、その冷却をもっぱら空冷によって行っているエンジン(発動機)。.

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竜骨 (船)

(りゅうこつ、keel キール)とは、おおむね2つの意味があり、 ひとつには、重船舶の構造材のひとつで、船底を船首から船尾にかけて通すように配置された構造材のことを指す。 また英語でkeel キールと言えば、船舶の下に配置された水中構造体も指す。 上記2つは古くは構造上深い関係があったので同一名称で呼ばれており、現在では別のものになったものの、現代の船でもタイプによっては部分的に重なることがある。.

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第二次世界大戦

二次世界大戦(だいにじせかいたいせん、Zweiter Weltkrieg、World War II)は、1939年から1945年までの6年間、ドイツ、日本、イタリアの日独伊三国同盟を中心とする枢軸国陣営と、イギリス、ソビエト連邦、アメリカ 、などの連合国陣営との間で戦われた全世界的規模の巨大戦争。1939年9月のドイツ軍によるポーランド侵攻と続くソ連軍による侵攻、そして英仏からドイツへの宣戦布告はいずれもヨーロッパを戦場とした。その後1941年12月の日本とイギリス、アメリカ、オランダとの開戦によって、戦火は文字通り全世界に拡大し、人類史上最大の大戦争となった。.

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飛行船

ツェッペリンNT飛行船 USSロサンゼルス号1924-1932年頃のニューヨーク市南マンハッタン上空 飛行船(ひこうせん、英:airship)とは、空気より比重の小さい気体をつめた気嚢によって機体を浮揚させ、これに推進用の動力や舵をとるための尾翼などを取り付けて操縦可能にした航空機(軽航空機)の一種である。.

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西アフリカ

西アフリカ 西アフリカ(にしアフリカ)は、アフリカの西部地域、具体的には、サハラ砂漠の南側で、かって西スーダンと呼ばれた地域と、中央スーダンの一部、大西洋、ギニア湾に面する「上ギニア」の国々が含まれる地域を指す。多くの西アフリカ諸国がその領域内にサヘル地域を擁する。アルジェリアなどマグリブ諸国は、歴史的・文化的に地中海世界やアラブ世界としての一体性が強く、通常は北アフリカとする。 西アフリカは、黒アフリカ史において最重要地域のひとつであり、アフリカ美術の起源でアフリカ鉄器時代のさきがけのひとつとなったノク文化が、ナイジェリア、ジョス高原において紀元前15世紀頃若しくはそれ以前から繁栄した。 8世紀以前からガーナ王国をはじめとしてマリ帝国、ソンガイ帝国など強力な王朝が、ニジェール川流域に16世紀まで次々と興亡を遂げた。これらの強力な王朝は、世界遺産にもなっているモーリタニアのシンゲッティ、ウアラタ、ティシット、ウアダンなどのオアシス都市とともに、金や岩塩の取引によって繁栄した。ギニア湾岸のベナン共和国は、ダホメ王国が繁栄した場所であり、ナイジェリアのベニン王国からその名前をとっている。また、1847年に建国されたリベリアが、西アフリカで最も古い独立国となる。 19世紀から20世紀にかけ、列強による世界規模の植民地化が加速するなか、西アフリカはイギリス、ドイツ、フランスなどの支配下に置かれた。北アフリカから侵攻したフランスは、黄金海岸などを除いた大半の西アフリカを植民地とした。その植民地政府も艀などを所有する海運アライアンスに運賃を搾取された。海底ケーブルにより機敏になったイギリスの不定期船が世界貨物容量の1/3を占めた1900年でさえ、海運アライアンスは西アフリカの権益を守った。 これらの地域は、第二次世界大戦後、1960年を中心として次々と独立していった。 西アフリカ地域では、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)を結成し、西アフリカ諸国が密接して経済発展に寄与する機関を設置している。 リベリアの内戦時、ECOWASは平和維持軍(ECOMOG)としてナイジェリアやガーナを始めとする西アフリカ諸国を中心にリベリアへ派兵し大きな役割を果たした。 乾燥地であるサヘルを抱えているため、しばしば旱魃や蝗害の被害が発生する。2004年にはが生起した。.

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軟式飛行船

軟式飛行船(なんしきひこうせん、blimp または non-rigid airship)は内部支持構造や竜骨を持たない飛行船のことである。気嚢の形態を維持するための恒久的な支持構造ばかりか部分的な竜骨さえも持たない点で、半硬式飛行船や硬式飛行船(ツェッペリン飛行船など)と区別される。軟式飛行船の形態維持は、浮揚ガス(通常の場合ヘリウムガス)の圧力が外部より高いことと、それを支える外皮自体の強度に頼っている。 軟式飛行船はまた、係留気球とも異なるものである。形態的には極めて似ているが、軟式飛行船が自由飛行可能な「航空機」であるのに対し、係留気球には推進力がなく、地面につながれている。.

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航空機

航空機(こうくうき、aircraftブリタニカ百科事典「航空機」)は、大気中を飛行する機械の総称である広辞苑 第五版 p.889「航空機」。.

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LZ 127 (飛行船)

LZ 127「グラーフ・ツェッペリン」 LZ 127は、20世紀初めに登場した一連のドイツ巨大飛行船のひとつ。愛称は「グラーフ・ツェッペリン」(Graf Zeppelin)(ツェッペリン伯号)。 1928年9月18日初飛行。全長236.6メートル(776フィート)、最大体積が10万5千立方メートル(370万8040立方フィート)にものぼる、当時世界最大の巨大飛行船。浮力には水素、動力にはブラウガスを使い、5基のマイバッハ製550HPエンジンを搭載して動き、60メートルトンの荷重を運搬可能にしていた。 愛称の「グラーフ」はドイツ語で「伯爵」。世界に名を馳せたドイツの巨大飛行船産業をほぼ一代で築き上げたフェルディナント・フォン・ツェッペリン伯爵に因む命名である。姉妹船にLZ 126「ロサンゼルス」がある。.

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M級軟式飛行船

M級軟式飛行船は、オハイオ州アクロンにあるグッドイヤー航空機会社によってアメリカ海軍のために製造された飛行船である。前級のK級軟式飛行船は、第二次世界大戦中に対潜作戦用の軟式飛行船として使用されており、M級軟式飛行船はその後継となる機体であった。本級はK級よりもかなり大きい飛行船であった。4隻が建造され、M-1からM-4まで通して命名された。これらは1944年初期に配備された。熱帯地におけるK級軟式飛行船の作戦では、周囲が高温の気体であることから浮力の損失が生じ、これを相殺するにはより大型の船体が必要であることが示された。 1943年8月16日、グッドイヤー航空機会社に対しM級軟式飛行船の試作型を製造する旨の契約が結ばれた。契約後の1943年9月11日には、21隻のM級軟式飛行船を建造する内容の契約が結ばれた。これらの飛行船は海軍によりZNP-Mの呼称をあたえられた(Zは「空気より軽い」、Nは「軟式」、Pは「パトロール用」Mは「型式/級」を意味する)。しかし1943年11月22日、本級の建造数は4隻と決定された。建造されたM級軟式飛行船は2月、3月および1944年4月に海軍に引き渡された。M級軟式飛行船は1956年までに軍務から退役した。M-4のゴンドラ部分は、レイクハーストの保護管理地区で1970年代中期まで保管されていた。 M級軟式飛行船の全長は94.49m、また長さ35.56mの制御室を備えた。カテナリー(懸垂索)によって適切な重量配分を維持する必要から、制御室は自在継手によって繋がれる3つのセクションで造られた。カテナリーとは、制御室が船体の上部から懸架されるにあたって、船体の内部に張られるものである。カテナリーによる重量配分の制御は、外皮にしわが寄るのをおさえるのに必要であった。M-1の気嚢容量は17,698立方mであり、M-2からM-4の容量は18,321立方mへ増強された。これらの飛行船は2基のプラット&ホイットニー空冷星型エンジンで航行した。.

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星型エンジン

5気筒星型エンジンの動作 航空機の機首に装備された星型エンジン 星型エンジン(ほしがたエンジン)とは、シリンダーを放射状に配列したレシプロエンジン。20世紀半ばまで航空発動機はガソリンエンジンが中心で、その中で空冷星型の気筒配列が最も多く採用された。.

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