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M-256 (潜水艦)

索引 M-256 (潜水艦)

M-256はソ連海軍の潜水艦。615型(NATOコードネームはケベック級)。 M-256はバルチック艦隊に所属していた。 615型は、2基の通常型のディーゼル・エンジンのほかに、1基の閉サイクル・ディーゼル機関を搭載していた。この閉サイクル・ディーゼルは、液体酸素 (LOX) を気化させて得た酸素でディーゼル・エンジンを作動させる、非大気依存推進機関であった。このシステムは、注目すべき水中速力および水中航続力をもたらしたが、液体酸素を搭載することに伴う爆発や火災の危険も大きなものであった。 1957年9月26日、強風の中バルト海のタリン湾で活動中であったM-256のディーゼル・エンジンの一つが爆発した。炎はすぐにエンジン室中に広がり、隣の部屋へも広がった。M-256は浮上し、さらに爆発が起こる虞があったため乗員は露天甲板へ逃れた。そばにいた船は、強風のため4隻とも曳航も乗員の救助も行えなかった。火災の発生からおよそ4時間後、艦は突然安定を失い沈没した。甲板上にいた35人の内、救助されたのは7人のみであった。.

18 関係: バルチック艦隊バルト海メテオライト (潜水艦)ロシア海軍ヴァルター機関ディーゼルエンジンイギリス海軍エクスプローラー級潜水艦ケベック型潜水艦過酸化水素非大気依存推進NATOコードネームS-99 (潜水艦)UボートXVIIB型液体酸素潜水艦1957年9月26日

バルチック艦隊

バルト艦隊、バルト海艦隊(バルト(かい)かんたい、Baltic Fleet 、Балтийский флот, БФ、ラテン文字転写:Baltiyskiy flot)は、ロシアないし旧ソビエト連邦海軍のバルト海に展開する艦隊を指す。 日本においてはバルチック艦隊という呼び名が広く定着しており、またこれは、日露戦争の折にロシアが編成した「第二・第三太平洋艦隊」のことを指す場合も多い。すなわち旅順港に封じ込められた極東の太平洋艦隊を増援するために上記のバルト海所在の艦隊から戦力を引き抜いて新たに編成した艦隊を指す(後述)。.

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バルト海

3月のバルト海北部のボスニア湾は一部氷結している(衛星写真)。 バルト海(バルトかい、Baltic Sea)は、北ヨーロッパに位置する地中海。ヨーロッパ大陸とスカンディナビア半島に囲まれた海域である。ユーラシア大陸に囲まれた海域と説明されることもある「バルト海」『新版 地学事典』p.1046。 西岸にスウェーデン、東岸は、北から順にフィンランド、ロシア、エストニア、ラトビア、リトアニア、南岸は、東から西にポーランド、ドイツ、デンマークが位置する。.

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メテオライト (潜水艦)

メテオライト (HMS Meteorite) はイギリス海軍の潜水艦。第二次世界大戦中にドイツ海軍が建造した、UボートXVIIB型の1隻を引き揚げ、1946年に再就役させた艦である。.

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ロシア海軍

ア海軍(ロシアかいぐん、Военно-Морской Флот、略称:ВМФ)は、ロシア連邦が保有する海軍。旧ソ連海軍とは密接な関係があるので、ここでは一括して扱う。正式名称を直訳するとロシア連邦軍事海上艦隊となる。.

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ヴァルター機関

かつて大阪 弁天町の交通科学博物館にて展示されていたHWK 109-509 ヴァルター蒸気発生器 ヴァルター・タービン ヴァルター機関(ワルター機関、)とは、1933年から第二次世界大戦末期にかけてドイツでヘルムート・ヴァルターにより主として軍事用に開発された、高濃度の過酸化水素が分解する時に発生する水蒸気や酸素を利用する熱機関の総称である。.

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ディーゼルエンジン

ハ183系)用の高速ディーゼルエンジンの一例。DML30HSI形ディーゼルエンジン水平対向12気筒排気量30L(440PS/1,600rpm) 4サイクル・ディーゼルエンジンの動作 ディーゼルエンジン (英:Diesel engine) は、ディーゼル機関とも呼ばれる内燃機関であり、ドイツの技術者ルドルフ・ディーゼルが発明した往復ピストンエンジン(レシプロエンジン)である。1892年に発明され、1893年2月23日に特許を取得した。 ディーゼルエンジンは点火方法が圧縮着火である「圧縮着火機関」に分類され、ピストンによって圧縮加熱した空気に液体燃料を噴射することで着火させる。液体燃料は発火点を超えた圧縮空気内に噴射されるため自己発火する。 単体の熱機関で最も効率に優れる種類のエンジンであり、また軽油・重油などの石油系の他にも、発火点が225℃程度の液体燃料であればスクワレン、エステル系など広範囲に使用可能である。汎用性が高く、小型高速機関から巨大な船舶用低速機関までさまざまなバリエーションが存在する。 エンジン名称は発明者にちなむ。日本語表記では一般的な「ディーゼル」のほか、かつては「ヂーゼル」「ジーゼル」「デイゼル」とも表記された。日本の自動車整備士国家試験では現在でもジーゼルエンジンと表記している。.

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イギリス海軍

王立海軍(おうりつかいぐん、Royal Navy)は、イギリスの海軍。イギリス海軍、英国海軍などとも表記される。.

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エクスプローラー級潜水艦

プローラー級潜水艦(エクスプローラーきゅうせんすいかん Explorer class submarine)はイギリス海軍の潜水艦。高濃度過酸化水素を用いた閉サイクル蒸気タービンを搭載した非大気依存推進 (AIP) 潜水艦の実験艦。.

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ケベック型潜水艦

ベック型潜水艦(ケベックがたせんすいかん Quebec class submarine)は、ソヴィエト/ロシア海軍の通常動力型潜水艦である。 ケベック型の名称はNATOコードネームであり、ソ連海軍の計画名は615型潜水艦(Подводные лодки проекта 615)である。.

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過酸化水素

過酸化水素(かさんかすいそ、Hydrogen peroxide)は、化学式 HO で表される化合物。しばしば過水(かすい)と略称される。主に水溶液で扱われる。対象により強力な酸化剤にも還元剤にもなり、殺菌剤、漂白剤として利用される。発見者はフランスのルイ・テナール。.

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非大気依存推進

非大気依存推進(ひたいきいそんすいしん、Air-Independent Propulsion, AIP)は、内燃機関(ディーゼル機関)の作動に必要な大気中の酸素を取り込むために浮上もしくはシュノーケル航走をせずに潜水艦を潜航させることを可能にする技術の総称。ただし、通常は原子力潜水艦で利用される核動力を含まず、非核動力艦のディーゼル・エレクトリック機関を補助・補完する技術を指す。.

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NATOコードネーム

NATOコードネーム(ナトーコードネーム)とは、NATOがソビエト連邦(ソ連)をはじめとする東側諸国の装備(兵器)に付けたコードネームである。正式な英語名は、NATO reporting name(NATO報告名)。アメリカ合衆国、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの5ヵ国によって構成される航空機標準化調整委員会 (ASCC:air standardization coordinating committee) によってコードネームが与えられる。 アメリカ国防総省(DoD)はNATOとは別にソ連の兵器に識別番号を与えており、ソ連の兵器を紹介する際には「SS-6、Sapwood」の様にDoD番号に続けてNATOコードネームが併記される例もある。得られた情報に混乱があったことからNATOコードネームとDoD識別番号が同じ兵器を示さない事もあった。冷戦終結後に情報が公開されると「SS-6 SapwoodはR-7である」といった旧ソ連軍の制式番号との対応が取られたが、その結果、分類上正しくないコードネームを付与した例などの誤認があることも判明した。.

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S-99 (潜水艦)

S-99 (Ĉ - 99)は、冷戦初期にソ連海軍が運用した潜水艦。617号計画によって開発された。実験的性格が強く、同型艦の建造は無い。 NATOコードネームは“ホエール型潜水艦(Whale class submarine)”であるが、この名称で呼ばれることは少ない。.

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UボートXVIIB型

UボートXVIIB型 (U-Boot Klasse XVIIB) は、第二次世界大戦中のドイツ海軍の沿岸哨戒潜水艦。ヘルムート・ヴァルターが提唱した、高濃度過酸化水素を用いた非大気依存推進 (ヴァルター機関) により、水中高速力を実現することを目指した実験艦。1943年から1944年までの間に3隻が建造された。 第二次大戦後、建造された3隻のうち2隻は、アメリカおよびイギリスに接収された。アメリカに接収されたU1406は、実験に供された後、1948年5月18日に解体された。イギリスに接収されたU1407は、HMS メテオライトとして再就役した。.

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液体酸素

液体酸素(えきたいさんそ)とは、液化した酸素のこと。酸素の沸点は−183℃、凝固点は−219℃である。製鉄や医療現場の酸素源やロケットの酸化剤として利用され、LOX (Liquid OXygen)、LO2のように略称される。有機化合物に触れると爆発的に反応することがある。.

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潜水艦

潜水艦(せんすいかん、Submarine、U-Boot、潛艇)は、水中航行可能な軍艦である。.

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1957年

記載なし。

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9月26日

9月26日(くがつにじゅうろくにち)は、グレゴリオ暦で年始から269日目(閏年では270日目)にあたり、年末まであと96日ある。.

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